世の中のすべての萌えるを。

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きのうものすごい、恐ろしい体験をした

1 :名無しさんちゃうねん :2002/08/18(日) 15:15
夜、部屋に一人っきりのとき
どこからともなく・・・
壁のむこうから誰かの喘ぎ声が聞こえてきたんや・・・




みたいな感じで書いていってやー。

385 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/03/29(月) 02:37 ID:???
3。2。1。
ぱんぱぁん
真夜中の下宿にクラッカーが鳴り響く。
「ともちゃん、お誕生日おめでとうございます!」
「ともちゃんもとうとう二十歳やなー」
目の前には大阪とちよちゃん。
「お酒やっと飲めるようになったなぁ」
「それはボケか?この前よみと梅酒の飲み比べしてたのは誰だ」
と突っ込んで、気づいた。
よみ、20歳になったと同時に電話くれるって約束してたのに。
さては忘れてやがるな。
薄情な奴。
わざわざこの日の為に帰国してくれたちよちゃんを少しは見習いたまえ。

386 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/03/29(月) 02:38 ID:???
「あ、そうだ、ともちゃん」
ちよちゃんがカバンの中をごそごそ探って、
「これ、プレゼントですよー」
ニコニコしながら私に包みを差し出す。
くーっ!これだよ、これ。
プレゼントのない誕生日なんて喫茶店にパフェがないようなものだから。
「わーい。開けてみていい?」
「はい、どうぞ」
包みを破って箱を開けると、そこには手鏡が鎮座していた。
色は、紫。
紫?

387 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/03/29(月) 02:38 ID:???
「あ、あのさぁ」
なるべく陽気に、陽気に。
「もう、私20歳になっちゃったから絶対大丈夫だと思うけど。ムラサキノカガミの話って……迷信だよ、ね」
だけどちよちゃんはニコニコ顔のままでちょっと首を傾げた。
「さあ、どうでしょう。でも、もう少しでわかりますよ。さっきともちゃんが台所に行った時に時計を10分進めて
おきましたから」
なんですと――!
「ちょっと待て。大阪おまえなんで止めてくれなかったんだよ」
「言ってる意味がよくわからへんねんけど……そもそもムラサキノカガミの話ってなんや?」
あ、あ、あ……
わ、忘れなきゃ忘れなきゃ。
そうだ。
「大阪!!」
「なんやー」
「その忘れ物能力貸せ!!」
「へ?」
「あと10秒切りましたね」
あ、あ、あ……
「大阪!!私の頭殴ってくれ!!」
「なんやのー?なんか変やで智ちゃん」
「3、2、1……0」
うああああああ!
0と同時に胸の上で激しく震えだす何かに私は混乱して。
それが約束通りのよみからのおめでとうコールだったことに気づいてもまだ心臓がバクバクしていた。

388 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/03/29(月) 02:39 ID:???
……ねえ、ちよちゃん。
時計を10分ずらしたのって、チテキコーキシンとかいうやつだよね?
「やっぱり迷信でしたね」って言う顔が少し残念そうに見えたのは、私の錯覚、だよね?
ね?
(Fin)

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