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きのうものすごい、恐ろしい体験をした
- 1 :名無しさんちゃうねん :2002/08/18(日) 15:15
- 夜、部屋に一人っきりのとき
どこからともなく・・・
壁のむこうから誰かの喘ぎ声が聞こえてきたんや・・・
みたいな感じで書いていってやー。
- 470 :名無しさんちゃうねん :2004/06/11(金) 23:44 ID:???
- 【稲川】
夏休み。美浜家の別荘にて。
ワイ談と成り果てた去年の反省から、今年は怪談にあいなった。
蝋燭の灯りを囲む九人。話の進むほどに冷えていく夏の空気。
八番目、水原暦が話し終わるのとほぼ同時に、柱時計の短針と長針が重なる。
午前0時を告げる鐘の響く中、暦が最後の語り手にランプを手渡した。
「智。…あんただ」
- 471 :名無しさんちゃうねん :2004/06/11(金) 23:45 ID:???
- 「…これ話すの初めてじゃないかな。アタシが去年実際に体験した話なんだけどね。
アタシね、この前みんなでごはん食べてたんだ。仲のいい友人三人と
Tちゃーん、夏休みどーするー、なんてね、あーでもねーこーでもねーって話しながら。
その時一緒にYって女がいてね、そいつアタシの幼馴染なんですけど、
楽しく話してたら、ふいにヒョッてそいつが赤い何かを口に持っていく。箸で。真っ赤なんだ…。それ。真っ赤なんだ」
「(Yって…)」
「ありえないでしょ?ありえないんだ。真っ赤なんだから。
だからアタシそいつに、おい、なんだそれーって聞こうと思ったんですよ。
ヤダァ〜って思ってね。でも聞けなかった。
そいつ、それ美味しそうに口にいれてはクッチャクッチャクッチャクッチャ噛み続けんだもん。
クッチャクッチャクッチャクッチャ噛み続ける。
背筋がゾクーーーーッて来てね。見ちゃダメだ〜、見ちゃダメだ〜って思っても目がそらせない。
アタシもそういうの嫌いじゃないもんだから、ついにそいつの口見ちゃった。
そしたらね、ふいに開いた口ん中がね、舌も何ももう真っ赤っ赤なんだ…」
「……」
- 472 :名無しさんちゃうねん :2004/06/11(金) 23:46 ID:???
- 「アタシも意を決して、オイ、なんだそれーって聞いてみたんですけど、
するとYがアタシ見てね、イィィィ〜ッてイヤ〜な笑みを浮かべるんですよ。そしたら意識がスゥ〜…
ハッと気付くと、Oってのがいて、これは関西の人間なんだけれど、YがそのOの口に例の赤いものを押しこんでる!
ナニしてんだお前、ナニしてんだお前って止めようとしたけどもう遅い。食っちゃったんだぁ。
そしたらね、Oの顔がみるみるうちにサーッて青くなって
ハ ー ー ー ァ
Oは口おさえて痙攣しながらシャレんならんぞほんま、シャレんならんぞほんま、って呟きつづけるばかりだし
Yは狂ったみたいになってゲーラゲーラゲーラゲーラ笑ってるしね、
もうスタジオ…じゃなかった、教室は大混乱でしたよ。
よみさん、あれは一体なんだったんでしょうかね…?」
- 473 :名無しさんちゃうねん :2004/06/11(金) 23:47 ID:???
-
「……」
「終わりだよ?」
「……」
「…あれ?」
「……」
「…この話には続きがあってね? その子しばらくしたら回復したんだけど」
「……」
「痙攣が止まらなくなって…」
「……」
「…アタシ思うんだ。
もうみんな飽きてるんじゃないかって・・・・ 」
「当たり前だ」
「ふざけるな。つーかその口調をヤメロ」
「 そ ん な こ と 言 っ た っ て 帰 ら な い よ 〜 」
「帰れ」
ちよちゃんにまで白い目で見られていたのがちょっとショックだった高校三年生の夏休みでした。
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