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木村のプロポーズの言葉を考えるスレ

50 :出会い ◆p.Yo7BdKcg :2005/06/16(木) 13:01 ID:???
「後はお2人の問題です。古河先生。古典の世界では、年齢、性別、職位に関係なく、恋愛は平等です。それは、今も同じだと私は考えています」
「木村先生」
「教師と生徒。その立場がまずいとお考えですか?それはナンセンスと言うものですよ。生徒ではなく、彼女自身を見てあげてください」
 2人を残し私は屋上を出ます。
 生徒や先生方が多く集まっていますが、私が通る道を開けてくれたおかげで職員室まではスムーズに戻ることができました。
 ふぅ。
 まだ教育実習生であるにも関わらず、少々偉すぎるようなことを言ってしまいましたかね。
「あの〜」
「はい?」
 職員室のドアのところから顔を覗かせている女子生徒。
「浅羽さんでしたね。どうしました?小林さんの所にいなくていいですか?」
「はい。愛美には古河先生がついていますので。あの。ありがとうございました」
 今時の子にしては礼儀正しい子ですね。
「いえ。教師を目指すものとして当たり前のことをしただけです」
「先生のお言葉、私感動しちゃいました……それで、あの」
「はい?」
「明日からお弁当、作ってきてもいいですか?」
 お弁当?
「先日、学校の側で募金をして以来、お昼を抜いらっしゃるようですし」
「あぁ。よろしいのですか?」
「はい」
 やはり女子高生の笑顔とはいいものだ。
 大人の表情も子供の表情も見せる、人生の中で最も不安定な時期。
 そんな未完成な少女たちの見せる笑顔は格別なものですね。
「先生?」
「あ、なんでもありませんよ」
「あ。あの……先ほど、おっしゃいましたよね。好きなものがあるうちはって」
「えぇ」
「私、先生を好きになってもいいですか?木村先生自身が……私が生きるための意欲……になって……ください」
 うつむき、だんだんと声が小さくなってゆく。
「明日のお弁当は、どこかで一緒に食べましょうか」

(完)

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