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【塩田で】Azumanga Blue【ヴェルと！】

1 ：名無しさんちゃうねん ：2006/02/25(土) 13:12 ID:KiGrxRYQ

あずまんが大王関連×Seraphic Blue関連のスレです。
その他のツクール・フリーゲームネタも大歓迎です。

◆粗筋
約20年前、突如として二人の少女が誕生。
人々は此等をゆかり・にゃもと呼び、此等を教育する女子高なる職業が出来上がった。
時は流れ現在。御金持ちで高校に飛び級した10歳児美浜ちよ。
そして或る事件の最中彼女の前に現れる、大阪から来た女性春日歩。
物語は、此処から始まる。

Seraphic Blueのサイト　[Blue field]
(Sacred Blue, Stardust Blueは現在公開停止)
ttp://www2.odn.ne.jp/~caq12510/

Wikipediaによる紹介
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/Seraphic_Blue

Seraphic blueのフォロアー1　[Ocean Voice(通称オーファ(OV)・現在公開停止)]
ttp://game10.2ch.net/test/read.cgi/gameama/1111420809/　

Seraphic blueのフォロアー2　[Dark Necklofar]
ttp://www.geocities.jp/necklofar/First.html

83 ：名無しさんちゃうねん ：2006/07/15(土) 12:52 ID:??-wVnUFI0I

ともの父　　：とも。今日は御前の６歳の誕生日だったな。私からのプレゼントが在る。新しい西瓜だ。
ともちゃん　：…………っ！
ともの父　　：如何した？御前は西瓜が嫌いだったか？
ともちゃん　：また…。割って仕舞うの…。
ともの父　　：真逆。あれは私が如何かしていた。許せと言えた義理でも無いだろうが。
　　　　　　　だから今度こそ。正真正銘のプレゼントだ。
ともちゃん　：………。
ともの父　　：ほら。可愛いだろう？
ともちゃん　：西瓜さん…。私はとも。宜しくね。

ともの父　　：とも。残念な報せが在る。一週間前にあげた西瓜なんだが、如何やらとても腐っていたらしい。
　　　　　　　一刻も早く処分しないと、冷蔵庫の他の食べ物が腐蝕するかも知れないんだ。
ともちゃん　：処分＜ジェティソン＞…？
ともの父　　：此のハンマーを使ってな。
(グシャァァァァァァァ!!!!!)
ともちゃん　：ずいがざん…。ずいがざん…。ひぎゃぁぁぁぁぁー！
ともの父　　：済まないとも。こうする他に無かったのだ。せめて御前が此奴と仲良く成ってなければ、
　　　　　　　こんな悲しい思いをせずに済んだのだが…。いやはや。残念な事だ。

84 ：名無しさんちゃうねん ：2006/07/15(土) 12:52 ID:??-wVnUFI0I

ともちゃん　：一体如何したの…？こんな時間まで…。雨だって降ってるじゃない…。真逆…また誰かに苛められて…！
ちよちゃん　：違うの。
ともちゃん　：そう…。良かった…。
ちよちゃん　：ううん。良くないの。
ともちゃん　：ちよちゃん…？
ちよちゃん　：ともちゃん…。援けて…。西瓜さん…死んじゃうよ…。
ともちゃん　：酷い怪我…。農薬か何かを散布したのかしら…。或いは、何処かの馬鹿学生が調理実習に使ったか…。
ちよちゃん　：ともちゃんは、回復魔法、出来るんだよね？ともちゃんなら、西瓜さん、治せるんだよね？
ともちゃん　：無理よ。損傷が激し過ぎるわ。フォロー出来るレヴェルじゃない。遣れた所で、気休め程度の延命処置。
　　　　　　　言っておくけれど、此の子は遅かれ早かれ死んで仕舞うのよ？
　　　　　　　根本的な問題も解決されないから、相応の苦痛も伴う。
ちよちゃん　：でも…、此の儘…ミゴロシになんて出来ない…。
ともちゃん　：分かったわ。少し下がってて。もう少しだけ頑張って。今助けてあげるわ。
　　　　　　　ドゥンパンドゥンパン・ドゥンパンパン。
　　　　　　　猛く揺蕩う破のエレメントよ。我が腕の召致に依りて、望まるる業を成せ。
　　　　　　　時に我は望もう…。彼の者の刹那なる…破砕と…終焉を…！
(グシャァァァァァァァ!!!!)
ちよちゃん　：如何シテ…？如何して…割って仕舞ったの…。
ともちゃん　：確かに私は此の西瓜を割った。でも其れは事象の表層でしかない。
　　　　　　　真の意味に於いて私は此の西瓜を救済したのよ。
ちよちゃん　：タスけてないよ…。割って仕舞ったんじゃない…。ともちゃんの言ってるコト、
　　　　　　　理解＜ファゾム＞出来ない…！
ともちゃん　：私が此の西瓜に延命処置を施した所で、其れが何を与えたかしら。
　　　　　　　死ぬ事も出来ず…。生きる事も出来ず…。気休め程度に長らえた生命の上、生と死の狭間に彷徨い…。
　　　　　　　死ぬ迄終わる事の無い苦痛を、味わい続けるだけ。其れでも、ちよちゃん…。
　　　　　　　貴女は、それを"救い"と呼ぶの？眠る事を赦されず、生の鎖に繋がれて。
　　　　　　　未来を失った身体を、苦しみで焼かれ続けて。生まれ来た事を、魂の底より嘆き悲しんで。
　　　　　　　其れでも貴女は、言えるの？其れが、救いなのだと。
　　　　　　　御免なさい。問い詰める様な真似をしてしまって。貴女はとても優しい子。
　　　　　　　他意が無かったのは、分かっているから。
ちよちゃん　：でも…。みんな…。御イシャさんとか…。ともちゃんと、違う…。
　　　　　　　ゼッタイ生きなきゃ…ダメなんだって…。
ともちゃん　：確かにね。今は其れが世界の定説。生命は何が在っても救うべき物、
　　　　　　　救われなければ行けない物だというイデオロギー。
　　　　　　　生命を救うという行為のみに傾倒し酔い痴れた愚者達の吹聴する世迷言。
ちよちゃん　：マチガってるの…？
ともちゃん　：生命を救う事と存在を救う事は、決して等価ではないわ。盲目的に生を賛美して。死を嫌忌して。
　　　　　　　例えばあの西瓜に延命処置を施したならば…。其れは、残忍。私は其れを、罪悪として断じる。

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