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あずまんがFF総合スレ#1
- 1 :◆PXjAgPiU :2002/08/18(日) 07:22
- ここはFF(ファンフィクション)ネタオンリーの総合スレッドです。
あちこちに散らばっている『これは傑作や!』と思われる作品の再掲載・転載も歓迎。
分割再掲載・転載の場合は出来る限り連続ポストにしてください。
なお、えろえろなのはエロパロ板『あずまんが大王のエロいのないんかねぇ』まで↓
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1026475005/l50
『あるわかやまでうまれたじょしこうせいのいちにち』シリーズは、本家への
投稿を継続して下さい。
- 35 :名無しさんちゃうねん :2002/08/23(金) 15:31
- うわっ、なつかしー!
しかしこうやって読むと、創作とは言え2ちゃんねらーってヒドい奴らばっかだな(W
- 36 :妄想レーゼシナリオ『カオリン』#2 ◆PXjAgPiU :2002/08/23(金) 17:50
- 〜 前話はhttp://www.patipati.com/test/read.cgi?bbs=oosaka&key=029622933&st=4&to=5&nofirst=true 〜
妄想レーゼシナリオ『カオリン(仮)』第2回掲載分
※このシナリオはフィクションであり、実在のあずまんが大王とは全く関係ありません。
榊「マ…マヤーが喋って…二本足で…猫なのに、なんか聞いた事ある声で……ええ?」
マヤー「あの、順を追って説明しますとですね」
榊「あ、あ…ああう…うわぁ…」
マヤー改めカオリン「のっぴきならない事情で、マヤーくんの身体をお借りする事になりまして」
榊「キャ―――――――――――――――――――――――――――――――――ッ!!」
絶叫する榊、彼女の地声とは思えないすげぇ声(大王第一巻ゴキブリエピソード参照)。
昔のサザエさんエンディング状態で揺れる榊のアパート、デフォルメしてLONGで。画像切り替わり―
どっかの地方のイコノス夜景画像→衛星写真日本全図(すごい勢いで引いていく)→衛星写真アジア全図
→すっ飛んでいく地球全球画像(これは気象庁データで)→NASAのロゴ入り太陽系概念図
宇宙の画像から、ポンと何事もなかったかのように榊アパートのショット。
榊、ビールのプルタブを開ける手のUP。パシュッ、というSE。
榊とマヤーのショット。榊、一気にビールを呑み尽くす。
カオリン「落ち着きました?」
榊 「落ち着いたというか、何と言うべきか…」
カオリン「榊さん、なんだか雰囲気が変わりましたねー」
榊 「うん……色々あったから」(ビール缶に口を当て、OFFでNA「色々ありすぎるにもほどがあると思う」)
カオリン「私も色々ありましたよー。国境近くでAK47の威嚇射撃を受けたり、地雷原に入っちゃったり
挙げ句の果てには雨あられと振る500ポンド爆弾の直撃を受けちゃって、もう大爆笑!」
榊 「それは……変わり過ぎだと思う。とにかくどうしようか、信じてもらえないかもしれないけど、
とりあえず親御さんに連絡を…」
カオリン「あ、それダメです」
榊 「え?」
カオリン「三親等以内の血縁者にはバラしちゃダメ、って言われました」
榊 「…誰に?」
カオリン「社長さん」
榊 「…誰、それ?」
? 「それは私です」
部屋の台所側にあるトイレ(バス・トイレ別)から、ゴバァァァという流水音と共に、よっこらせと出てくる
セクシーランジェリーにアフロヅラ&派手なグラサン、スネ毛丸出しの怪人(社長さん)が現れる。
呆然とする榊の前で、60年代サイケっぽい曲に合わせながらクネクネと踊りつづける。
榊さん、見事なコンボアタックで社長さんを血の海に(格斗シーンに関しては動画一任)。
カオリン「何てことするんですか!」(ちょっと顔を伏せてOFFで「でも、やっぱ格好いいなぁ…」)
社長さん、どんどん広がっててゆく地の海の中で、身体を痙攣させて息も絶え絶えになりながら−
社長さん「申し訳ありません……よろしければ少しばかり状況を説明させていただけませんか…」
榊、我関せずとばかりに電話機を掴んで110番を押し始める。そこにカオリン飛びかかり−
カオリン「やめてください! 社長に何かあったら、私は一生人間に戻れないんです!」
榊 「え?」
社長さん「左様」
血の海はどこへやら、いつの間にかテーブルの前に座り、勝手に淹れたらしいお茶を啜っている社長さん。
- 37 :◆PXjAgPiU :2002/08/23(金) 17:51
- 社長さん「先般のご無礼はお詫びいたします、わたくし、こういうものです。お見知り置きを」
榊 「…宇宙ノーベル賞選考委員会、受賞候補者保護事務局指定企業(ランクD)、(有)よつぽ警備?」
社長さん「全銀河未来に遍在する影のアサシンからお客様を物凄い勢いで守る正義の零細企業っす」
榊 「はぁ…(もはやあきれてものが言えない)
社長さん「宇宙ノーベル賞は、当然ご存知ですね?」
榊 「…あの、何ですか、それ?」
社長さん「あまねく全銀河の知的生命体の中から、部門ごとに年一回、たったひとりに贈られる、大変名誉ある
賞なのです。この世界は複雑な因果律とカオス、そしてちょっとの偶然と幸運で成り立っています。
宇宙ノーベル賞選考委員会は全銀河の知的生命体を生まれたその瞬間から監視し、5歳になるまでに
99.999999999%の確立で未来の受賞者を予知します。ところがまぁ、世の中には不幸な事故もありまして、
時々亡くなってしまう方もいらっしゃる。そこで弊社のような下請け企業がですね、地球人類には
察知できないような方法で受賞者を警護するワケですが……」
カオリン「でも私、爆撃喰らって死んじゃいましたよ!?」
社長さん「たいへん不幸な事故でした。業務責任者として深くお詫びします」
榊 「つまり、かおりんは、その…宇宙ノーベル賞の受賞者になれる筈だったんですね?」
社長さん「ええ。『宇宙ノーベル脇役大王賞』です」
榊 「う…(完全に理解に苦しむといった感じで)…それは、すごい事なんですか?」
社長さん「それはもう、とんでもない偉業です。皆さんに判る単位に換算しますと、緒方貞子国連高等
弁務官6億人プラス、冷凍ミックスベジタブル50トンプラス、えなりかずき256万人に匹敵します!」
カオリン「でも、死んじゃった、って事はもう貰えないんですね?」
社長さん「うん。あと30年生きてれば、ピューリッツアー賞も貰えたんですけどね…いやー、惜しいなぁ」
カオリン「…さらっとヒドい事を言いますね(怒気を込めて)」
社長さん「(逆ギレ)だって500ポンド爆弾の直撃なんて、ウチの会社のキャパ越えてるもん! 不況で人が
雇えないんだもん! 下請けに廻される予算なんて雀の涙よ!? 社員の給料を払う為に、社長が
どんだけ頑張ってるかなんて、誰も見てくれないんだもん! 契約の時には足元見られ…ひぎぃ!」
カオリン(マヤー形態)と榊、吠える社長さんの顔面にネイルアタック&グーパンチ。
- 38 :◆PXjAgPiU :2002/08/23(金) 17:52
- カット切り替わり、後ろ手に縛られて正座され、ボロボロ泣きながら喋り続ける社長さん。
衣装はアフロヅラ、デーハーなサングラス、とどめにセクシーランジェリーとスネ毛。(繰り返すな)
社長さん「とにかく、私が元請けの会社と掛け合って、どうにかこの失態を揉み消し、かおりさんを
人間に戻す書類を作ってハンコ取ってまいりますので、暫くはひらにご容赦を。この通り!」
社長さん、頭を下げまくる。
カオリン「私は、どうしたらいいんでしょうか?」
社長さん「いつもより深く頭を下げておりまーす! 腰もバキバキ鳴っておりまーす!」
榊 「(社長を完全に無視して)とにかく……当分ここにいるしかないんじゃないか?」
カオリン「いいんですか? でも…ネコのままだと家事とか何もお手伝いできませんし…」
社長さん「ああ、既にその点につきましては既に対処法を準備してありまして…」
(縛られたまま中腰で立ち上がり、固まる社長さん。しばらくLong気味の留め絵で間)
社長さん「……ほどいていただけますでございましょうか?」
カット切り替わり、社長さん、押入れの前で仁王立ち。
社長さん「いいですか…こーやって立ち上がって、腰に手を当てながらですね」
社長さん、セクシーブラの胸の谷間から怪しげなカレースプーンを取り出す。
社長さん「いいですか、両足を開き気味に、すっと背筋を伸ばしながら立ち上がって掛け声をかけるんです」
ふたり、うんうんと頷く。
社長さん「ヘーチョォッ!」
部屋中にまばゆい光。目を覆うふたり。
社長さんのシルエット、白ヌキ後光ビカビカ状態から徐々に元のシルエットになり…元の姿のまんま。
社長さん、おもむろに気のふれたような軟体動物ダンスを踊りだし、歌い始める。
嘲るような目で見下すふたり。
社長さん「アーアーアー アマンチャムンケタカロンパ ポッポピヨピヨムコリンゼ ケレッペポー♪
オマエモナーオマエモナー ゼッセ! ハイムナカシュイタ! ニヒャクマンボヨギヌン!
クララが立ちました 代わりにフランダースが死にました せめて最後にもう一度
ママの作ったレモネードが飲みたいな 明日は我が身です 明日も明後日も我が身です
生物学の常識を非常識に打ち破り 私は今宇宙社長なんか辞めてやる!
スプーン一杯で驚くほどアレに! ミ・ラ・ク・ル 変〜体〜パワ〜ッ!!」
すると社長さん、外見そのまんまでフツーのサラリーマン姿に。
グラサンは普通メガネ、アフロはバーコードヘア。
驚愕するふたり。
- 39 :◆PXjAgPiU :2002/08/23(金) 17:53
- 社長さん「いかがでしょう?」
カオリン「……あの、ひとつ問題が」
社長さん「何ですか?」
カオリン「…そ、そんな踊り、恥ずかしくてできません!」
ガーン、とヒビ割れ石像状態で崩れる社長さん
社長さん「そんな……弊社が嘉承六年から注ぎ足し注ぎ足し守り続けてきた秘伝のミラクル変身呪文が……」
社長、大号泣。
社長さん「……かくなる上は一代目にお詫びすべく、この腹かっさばいて……」
と、社長さん、どこからかドスを持ち出して服を脱ぎ、割腹のポーズ。そこに榊、歩みより肩をかけて−
榊 「命を粗末にするのはいけません」
社長さん「(涙ボロボロで)……じゃぁ、してくれるかな?」
カオリン、榊さんと社長の視線に射すくめられて、諦めたように−
カオリン「(溜息)やればいいんですね、やれば」
社長さん「そうと決まれば早速! かおりさんの場合、実は初期設定も必要なんですよ」
と言って社長が取り出した薄手のマニュアルには、「Read me first 最初にお読み下さい」の文字。
まるでパソコンの説明書。と言うか、そのまんま。
社長さん「じゃ、始めましょうか。インストールはだいたい30分ぐらいですから」
カオリン「(これ以上嫌なことはないと言うほどの深〜い溜息)」
画面、榊アパートの外観へ。右下に緑色の「>>FWD」のジャギー文字。画面にちらつくノイズ。
テロップ『ただいま、カオリンセットアップの様子を早送りでお送りしております』
(放送事故などに見えないよう、ロゴ等も配置。右下の丸の中で新人歌手が歌っているというのもアリ?)
榊の部屋から、時折ビカビカと電光が走る。一筋の放電が駐車場に止めてあった1台を直撃し、爆発。
- 40 :◆PXjAgPiU :2002/08/23(金) 17:54
- 再び榊アパート室内。カオリン(猫状態)がスプーンを持ってガラステーブルの上に立っている。
社長さん「じゃ、初セッション、やってみましょうか」
カオリン「はぁ…中略ッ! 明日は我が身です 明日も明後日も我が身です 生物学の常識を非常識に打ち破り
私は今ネコなんか辞めてやる! スプーン一杯で驚くほどアレに! ミラクル 変〜体〜パワ〜ッ!!」
(変身シーン、バンク効くように各部署合わせのこと)
カオリンの身体から、榊の部屋中にたちこめる白煙。
榊 「けほっ、けほっ、けほっ…」
社長さん「むぅ…最初からメザシとアジの開きスメルのフィフティ・フィフティ・フレーバーか…クサヤ臭は
全く認められない。実に見事だ。彼女には天賦の才がある。」
榊 「落ち着いてないで! 彼女はどうなったの?」
社長さん「落ち着きなさい、ほれ、あの通り」
かおりん(人間状態)、バストアップから全身を下に向かってPAN。全裸状態。何故かネコ耳とシッポが生えている。
その他ディテールは話し合いのうえ決定して下さい。トップとアンダーは煙の残りで見えない。
かおりん「きゃぁぁぁぁ―――――――――――――――――――――――――――――!!」
かおりんの乗っていたガラステーブルに、体重でヒビが入る。
榊のアパート外観。
SE(ガラスの割れる音)
かおりん「きゃっ!」
もう一度かおりんの悲鳴。
アパート室内へ。かおりんが榊の服を借りて着込んでいる。が、シッポは丸出し。社長さんの顔アップ。
社長さん「と言うわけで、かおりさんは『イリーガルな手段で猫に寄生する謎の霊的宇宙泳動体』から、
『生物学上分類不可能な日本語を喋るマニアな愛玩動物』にレベルアップしたわけですが…」
かおりんの足裏キック、社長さんの顔面に炸裂。
かおりん「レベルアップじゃないですよ! この中途半端に残った猫っぷりはどうなるんですか?
それに……それに……この脚の間にある、ぷにぷにした物は何なんですかーっ!」
榊 「マヤーは…雄猫だから。それに…(小声で)かわいい、かも…」
榊、頬を染めてかおりんを眺めている。それを見てかおりん、妄想モードに。
かおりん「(OFFで)えっ? かわいい? 今、かわいいって言った? 榊さんがかわいいって言ってくれた?
そんな…嬉しい…でもでも、女同士なんてダメ! だけど今あたしの体はマヤーくんのモノな
ワケで、その…アレもついてるんだし、晴れて男と女? 今日から私はワイルドな同居人?」
(かおりんの妄想、この後OFFで延々と続く)
- 41 :◆PXjAgPiU :2002/08/23(金) 17:54
- 榊、はっとした表情で顔を上げ、社長さんに駆寄り―
榊 「……あの、マヤーは! マヤーはどうなったんですか!?」
社長さん「『質量保存の法則』と言うのが地球物理にはありますね」
榊 「…は、はぁ」
社長さん「あれと『キャラクター存在抹消原則』の2つを特例で破りました。緊急事態ではありましたので、
役所の許可を得て、例外申請として『2重存在理由申請書』の甲及び乙の二書式を提出した上で、
役所の固いソファーで寝て待ち続ける事3時間、その後聴聞会と事実確認に9時間! 更に翌日
には別の役所で同じ事を、今度は倍の時間をかけてもう一回! 一時はこのまま宇宙霞ヶ関の土と
消えるかと思われた、その時になってようやく発行された『2重存在特例許可証(第一種)(かっこ
だいいっしゅかっことじる)』! 実に…実に長い道のりでした」
榊 「あの…わかるように…」
社長さん「つまり、今のマヤーくんとかおりさんは、ひとつの生命体に相乗りする事が正式に許可
されているんです。カラダはひとつ、ココロはふたつ。マンガなんかでよくあるでしょう?
違反が貯まって免停にでもならない限り、あのままでいられます。」
と、二人が振り返って見ると、完全にネコ状態になり、足の爪先でアゴをポリポリ掻いているかおりん。
榊 「それはそれで大変なような気が…」
社長さん「野生は強いですからね。気を抜くとああなります。まぁ、慣れていただくしか…むむっ!」
社長さんのバーコードヘア、いきなり逆立つ。
榊 「な、何です?!」
社長さん「来てます! 来てます! かおりさんとマヤーくんに縁のある生命体が多数接近中!」
榊 「縁?」
社長さん「あらゆる世界を見えない形でネットする巨大な意思のパワー、それが縁です。そもそも
かおりさんがマヤーくんと2重に存在する事になったのも、榊さんがマヤーを思う縁と、かおり
さんが榊さんを思う縁という、設置済みのパイプがあったから可能だったのです。
おおお…この縁環(えんか)の形は美しい! 新婚旅行で行った王立縁環美術館を思い出す!
こうしてはおれん! 縁ジニアとして最大級の拝謁態勢で望まねば!」
そう言うやいなや、社長さん、スプーンを取り出して―
社長さん「ヘーチョォッ!」
- 42 :◆PXjAgPiU :2002/08/23(金) 17:55
- 画面反転。
社長さん、セクシーランジェリーにアフロヅラ&派手なグラサン、スネ毛丸出しの怪人に逆戻り。
登場時よりもテンションの高いサイケ・ミュージックにあわせて強烈な宇宙社長ダンスが続く。
そのまま台所に進んでゆき、何故かピンクに染まる台所じゅうにミラーボールや何やらの光が満ちる。
榊 「あの…ちょっと…」
社長さん「イェィ! かおりさんを起こしてこっちへ来てくださいベィベ! これが宇宙の礼儀作法です!」
榊、ヒトネコ状態のまま丸まっているかおりんを揺すって起こす。
かおりん「……ん」
二人の視線の先には、薄暗いピンクに染まる台所で踊り狂うセクシーランジェリーにアフロヅラ&
派手なグラサン、スネ毛丸出しの怪人。二人、恐る恐る、なすすべもなく引き戸の影から見るだけ―
画面転換、榊アパート外。留学中のちよちゃんを除くいつものメンツが、榊の部屋に向かっている。
それぞれの手にはコンビニで買い込んだ酒と、折り詰めにされた精進落としの料理。
(それぞれの服装は、一旦帰って着替えている。ラフな私服)
とも「…だから供養なんだから、精進落としはちゃんと食べなきゃ失礼なんだよ」
よみ「お前は木村に教えられる前も後も、食べるペースが変わらなかったじゃないか」
神楽「まぁいいだろ。こいつが暗くなる日は、世界が滅亡する日ぐらいだろうからさ」
よみ「だからって、折り詰めにしたやつまで嬉しそうな顔で貰ってくるのはどうかと思うが」
とも「だって『持って行ってやって下さい』って言われたんだもん!」
よみ「お前の辞書には『社交辞令』とか『礼節』とか『マナー』という言葉はないのか?」
とも「ふんだ。ろくに食わず、葬式ダイエットなんてやったよみは、かおりんに失礼だ! 地獄行き決定!」
大阪「うん、地獄やね。『永久タイムサービス食べ放題地獄』は……あかんな。『食わんでも
永遠に体重増えつづける永久タイムサービス食べ放題地獄』ってぇのは、どやろ?」
とも「長っ」
神楽「でもさ、あの展示写真。すごい数で…本当に命懸けだったんだな、かおりん……」
よみ「ああ、世界がこんな残酷だなんて、考えてみたこともなかったな」
とも「(静かに)生きてるって何だろー♪ 生きてるって何ー♪」
よみ、くっと笑って―
よみ「茶化すなよ…」(怒っているわけではない)
少ししんみりした表情でアパートの階段を昇りきり、無言で榊の部屋の前に立つ一行。
台所の窓から洩れている極彩色の明かり。奥から聞こえてくる古いサイケトランス。
全員、唖然とした面持ちで―
よみ「表札…合ってるよな」
とも「うん」
よみ「榊……変な宗教入ってたっけか?」
とも「ううん」
しばらく沈黙。
神楽「(少し怒り気味に)何だよ、これは!」
神楽、ドアを乱暴に叩きながら
神楽「おい、榊、榊ッ! 何やってるんだお前、出て来い!」
そこにいきなりセクシーランジェリーにアフロヅラ&派手なグラサン、スネ毛丸出しの社長さん、
ハイテンションでドアを180度バコーン!と開けながら登場。
- 43 :◆PXjAgPiU :2002/08/23(金) 17:56
- 社長さん「オオゥ! ウェェェルカァァァム!」
とも「ギャッ!」
物凄い勢いで開いた扉をササッと避けるとも以外のメンツ。ともだけ避けきれず、顔面にモロに
食らってそのまま壁とドアの間でサンドイッチに。
静寂。
大阪「犯罪者や……」
玄関から身を乗り出している社長さん、気まずそうに辺りを見回して―
社長さん「サカーキサンのオウチは、ココデスカー?」
よみ「(マジギレ寸前)それはこっちが聞きたい!」
画面暗転。
殴打関係のありふれたSEに、布を引き裂く音、トンカツを揚げる音、大根を千切りにする音、何かを
中華鍋で炒める音、銃の遊底を引くガシャリという音、各種取り揃えた口径の銃弾発射音、爆発音
各種色々に、社長さんの悲鳴とよみ・とも・神楽の罵声、大阪の『おかん』な叫び声、アドリブで。
打ち消すようにとんでもない爆発音が響いて、シーン転換。
- 44 :◆PXjAgPiU :2002/08/23(金) 17:56
- 榊アパート室内・朝
全員が雑魚寝している。カーテンの隙間から差し込む朝日。壊れたガラステーブルが台所に。
部屋中に転がった酒ビン、缶ビールの空き缶、折り詰めの寿司にオードブル、その他もろもろ。
ともの携帯にメールが入る。着信の低いバイブ音。
とも「…ん。あ痛たたた」
とも、絆創膏の貼られた鼻を押さえながら目覚める。傍らに転がっている携帯を掴み、寝転がった
まま目の前へ。
とも視点、携帯のメール。
「マニュアル読んどいてくださいね しゃちょー」
とも、起き上がり、室内を見回す。沈没宴会地獄のなれの果て。
榊の机の上に、人数分の小冊子が置いてある。とも、手に取って―
とも「夢じゃなかったんだ…」
小冊子の表紙『よくわかる2重存在特例許可とその運用 新法準拠でステップごとに完全理解!』
とも、振り返ると、足元の寿司の折り詰めの残りを、マヤーが野生むき出しで乱暴に食い散らかしている。
ティッシュの箱を手に取り、歩み寄って散らばった飯粒を拾い集めるとも。
(注:ネコはガリを食えません。また、ヤマネコはニャーニャー鳴きません。)
とも「かおりん…は寝てるみたいだな。マヤーも大変だなぁ。ヘンな奴と一緒にされちゃって
あのさ、この手の甲の傷、お前にやられたんだぞ。猫だから憶えてないだろうけどさ」
と言いつつとも、マヤーの頭にそっと手をやる。
マヤーいきなり、無機質な声で―
マヤー「貴女の右手外側にある約4.5センチの傷に関する記憶は私にもある。飛散した食物の
清掃行為は歓迎するが、私の本能が食事を中断させられる行為を好まない。早めに手を
離した方が双方にとって有益であると判断する」
とも、絶句。
とも「え……」
マヤー「昨晩の宴席にて説明があった通り、私の体組織、わけても知性を司る部分は多次元的に
分割されている。かおりんと貴女たちが呼ぶ女性の人格は、現段階で睡眠を取っているが、
その知性の一部は私も共有することができる。ゆえに私は人語を理解し、発話している」
とも「そう言えば、あの変なオッサンが色々と難しい図を書いてたよな…」
- 45 :◆PXjAgPiU :2002/08/23(金) 17:57
- ともの回想。宴会だか授業なんだか弔い酒なんだかお祝いパーティなんだかよくわからない集いの
模様が、ラフな絵で流れてゆく。
『祝・かおりんとりあえず生還』と書かれた急造の横断幕が掲げられる―
全員「わーい!」
全員「ばんざーい!」
全員「カンパーイ!」
酔ったとも、かおりんに向かって―
とも「尻尾尻尾ー!」
酔ったかおりんと榊、顔を見合わせながら。全員が囃し立てている。
「キース! キース! キース! キース! キース! 」
社長さん、取扱説明書や許可証や珍奇な機械を前にしながら―
社長さん「お前ら、ちゃんと話を聞いて下さい、お願いします!」
よみ、フライドチキンをマイクに見立てて歌う。
よみ「ぼえぼえぼ〜♪」
社長さん「どしぇーっ!」
社長さんの珍奇な機械、爆発炎上。部屋中阿鼻叫喚の地獄絵巻。
とも「(OFFで)全然憶えてない……」
とも、デフォルメされて、汗をたらりと流す。
マヤー「食餌行為が終わった。若干昨晩のアセトアルデヒドがこの身体にも残留しているらしい。
頭が痛くて眠れそうにないので、何か気を紛らわす行為はないだろうか…滝野さん?」
とも 「滝野さん…って。なんか他人行儀だなぁ。ともでいいよ、ともで」
マヤー「…とも?」
とも、辺りのメンツを指差してゆく。ちょっと『友情』な感じのBGM。カメラ、全員の寝顔を写してゆく。
とも 「そ。水原がよみで、春日が大阪で、神楽と榊ちゃんはそのまんま。キミがマヤーでかおりんで、
あともう一人、アメリカに留学してるのがちよちゃん」
マヤー「美浜さんに関しては、興味深い記憶が残留している」
とも 「だーかーらー、固っくるしいなぁ、ちよちゃんはちよちゃん」
マヤー「理解した、とも」
とも、マヤーに背を向けて、ゴソゴソと何かを探している。
とも 「なーんかしっくりこないなぁ」
マヤー「それは私も同じだ。頭が痛い」
とも 「榊ちゃんの前で、そういう喋り方すんなよー? 獣医さんの卵なんだから、知識と愛情が
コンストラストしちゃうぞ?」
マヤー「それを言うならコンフリクトが妥当と思われる」
とも 「だからぁ…そーゆーのがダメなの……じゃーん!」
- 46 :◆PXjAgPiU :2002/08/23(金) 17:57
- とも、プラスティック製の猫じゃらしを見つけ、振り返る。
マヤー、急にネコらしくなり、ともに駆け寄って遊び始める。頭の上に「!」のフキダシ。
とも 「ほれほれ、ほーれほーれ」
猫じゃらしを振るたびに鈴が鳴る。マヤーとしばらく遊ぶとも。マヤーの動きは、まんまネコ。
マヤー、一休みして―
マヤー「…こういう気持ちは、『楽しい』と表現するのだろうか?」
とも 「おしゃべりはいい! 遊ぶ時は全身全霊を傾けて、理屈抜きに欲望のおもむくまま、
息が切れるまで遊ぶのだー!」
榊アパート外観。全員の声と鈴の音が混じり、フレーム、クォータービューで引いてゆく―
とも 「ほれほれ、ほーれほーれ。違うよーん、ほらこっちー、じゃなくてこうだー。うりゃー」
(このへんの台詞、要尺合わせ)
よみ 「うるさいなぁ」
神楽 「あ、もう昼だ」
榊 「変な…夢を見た。頭痛いな…」
大阪 (寝息)
神楽 「夢じゃなかったみたいだぞ、ほらこれ」
よみ 「何だこりゃ」
とも 「うりゃうりゃー! きゃはははは!」
よみ 「とも! お前うるさい!」
大阪 「(寝言で)わりばしーぱきーん」
−つづく−
−つづけますか?−
−つづけるべきですか?−
−つづけてどうしようというのですか?>俺−
- 47 :明日も明後日も我が身 :2002/08/24(土) 22:43
- つづけなさい。いや、つづけて下さい!
猫耳かおりん萌えすぎ。
「ヘーチョォッ!」最高!
- 48 :名無しさんちゃうねん :2002/08/25(日) 00:22
-
おいおまえ!いいかげんしてください!
藁っちったじゃねーか!
とばしすぎだろ(゚д゚)ゴルァ!
漏れもとばしますた(;´Д`)ハァハァ
- 49 :名無しさんちゃうねん :2002/08/26(月) 22:20
- 正直、萌えますた
- 50 :(・∀・)イイ! :2002/08/28(水) 12:45
- 続きを激しく期待sage。
カオリン萌え〜
- 51 :鷹 :2002/09/03(火) 22:04
- ◆PXjAgPiUさんやっぱりすごいですな!続き希望!
- 52 :名無しさんちゃうねん :2002/09/07(土) 20:40
-
☆ チン マチクタビレタ〜
マチクタビレタ〜
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・)< ◆PXjAgPiUさん、つづきまだ〜?
\_/⊂ ⊂_ ) \_____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 愛媛みかん |/
- 53 :名無しさんちゃうねん :2002/09/10(火) 20:32
- 俺も続きが激しく気になって昼も眠れないので期待AGE!
- 54 :◆PXjAgPiU :2002/09/14(土) 00:45
- うぁあぁ……
ゴメン、こっから先の話は起承転結の承なので、面白くないのが延々続く予定なんですよ。
結構今まで書いたトコロも手直ししたいし、時間もないし。どーしよ。
神降臨キボンヌ!
- 55 :名無しさんちゃうねん :2002/09/14(土) 01:11
- 神が神を召還してどうするのやー(w
- 56 :名無しさんちゃうねん :2002/09/14(土) 02:51
- じゃあ「結」で!
- 57 :鷹 ◆SwudF.K6 :2002/09/14(土) 07:22
- ◆PXjAgPiUさんがんばれ〜
- 58 :鷹 ◆SwudF.K6 :2002/09/14(土) 09:01
- 遊びにきてください
【あずまんが】榊さん【大王】
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/asaloon/1031727342/l50
- 59 :名無しさんちゃうねん :2002/09/18(水) 10:18
- あふぉ
- 60 :名無しさんちゃうねん :2002/10/11(金) 09:32
- スレタイを見て、ファイナルファンタジーの方のFFかと思って来てしまった俺は
逝ってよしですか?
- 61 :名無しさんちゃうねん :2002/10/14(月) 00:39
- >>60
同志よ、共に逝こうか?
- 62 :シスあず :2002/10/18(金) 10:39
- 亞里亞「四葉ちゃんはなんでお空ふわふわ〜?」
四葉「12歳ですからー」
- 63 :シスあず :2002/10/18(金) 10:40
- 千影「……兄くん……兄くんがここから上を切り取られたら……どうなる?」
- 64 :名無しさんちゃうねん :2002/10/20(日) 19:43
- 誰か>>36-46の続き書いてくれぇーage
- 65 :名無しさんちゃうねん :2002/10/28(月) 08:55
- ‖\/‖ ‖ ‖\/‖ ‖ ‖\/‖ ‖ ‖\/‖ ‖ ‖\/‖
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\このスレ終了だゴルァ!! /
パチパチパチパチ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄パチパチ
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- 66 :名無しさんちゃうねん :2002/11/21(木) 19:23
- 「どうせ寂れてるなら、ファイナルファンタジーネタでもしてスレを再興してもいいでしょうか?」とか
書こうかなとか思ったけど、まったくネタが思いつかないのでやめますた。
唯一思いついたネタ(\ネタ)
「オオサカウェポン」
「ゲンセニオケル サイキョウノモエ」と書かれている。
いまいちだ。
- 67 :名無しさんちゃうねん :2003/03/25(火) 01:15 ID:???
- age
- 68 :名無しさんちゃうねん :2003/06/21(土) 14:14 ID:???
- test
- 69 :名無しさんちゃうねん :2003/08/08(金) 23:30 ID:iBD/XZ56
- ユウナ萌え〜
大阪にFF10のユウナのコスさせたらどうなろうか。
悶絶骨折殴打吹飛白濁噴霧世界消滅神降臨
かな?
- 70 :名無しさんちゃうねん :2003/08/08(金) 23:32 ID:iBD/XZ56
- >60
はげしく同意!
>62
ワラタ
- 71 :名無しさんちゃうねん :2003/09/01(月) 10:39 ID:???
- >>60>>70
同士よ!
- 72 :大阪XP ◆HaiBaNe. :2003/09/01(月) 19:08 ID:???
- これはまた懐かしいスレですね。
- 73 :名無しさんちゃうねん :2003/09/05(金) 22:13 ID:???
- あずまんがのキャラをFFにあてはめてみたらどうだろう?
とりあえず8で考えてみた。
榊さん(無口で万能かつ成績優秀)=スコール
ちよ(天真爛漫・実は金持ち)=リノア
大阪(関西弁の転校生)=セルフィー
谷崎(担任の女教師)=キスティス
神楽(無鉄砲で考えなし)=ゼル
黒澤(偽善者)=デリング大統領
千尋(影が薄い)=魔女アルティミシア
忠吉(犬)=アンジェロ
- 74 :名無しさんちゃうねん :2003/09/15(月) 13:13 ID:???
- 忠吉(犬)=アンジェロはあたりまえ
- 75 :ちよちよ ◆ASAGI :2003/11/20(木) 19:11 ID:???
- 疎外感
- 76 :ツインテール ◆SKYOSAKAKI :2003/11/21(金) 04:03 ID:???
- おだやかでないな……何を気にしてる?
- 77 :.LQ :2003/12/12(金) 01:34 ID:???
- こんなスレが……。
- 78 :名無しさんちゃうねん :2003/12/12(金) 02:57 ID:???
- .LQさん遂に大阪板に進出ですか〜
- 79 :名無しさんちゃうねん :2004/02/01(日) 02:17 ID:???
- >>78
某スレ名で検索するとここがひっかかるんだよ
- 80 :名無しさんちゃうねん :2004/04/10(土) 17:08 ID:???
- ab
- 81 :名無しさんちゃうねん :2004/05/19(水) 12:17 ID:???
- age
- 82 :名無しさんちゃうねん :2004/10/13(水) 00:55 ID:???
- 人こい〜
- 83 :名無しさんちゃうねん :2005/01/16(日) 21:39 ID:???
- age
- 84 :名無しさんちゃうねん :2005/07/13(水) 08:40 ID:???
- あげます
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