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こんな『あずまんが』が見たかった・・・  大坂板編

1 :名無しさんちゃうねん :2003/03/27(木) 01:55 ID:???
大坂とちよの小さな旅行

2 :白大阪 :2003/03/27(木) 01:56 ID:???


3 :白い大阪ブラック ◆Osaka.W. :2003/03/27(木) 01:57 ID:???
>>1
ああそうそう、大「坂」板じゃなくて大「阪」板ですよ。

4 :八八艦隊司令大阪さん :2003/03/27(木) 02:17 ID:5D6IXLSk
幼少期のあずまんが

5 :白い大阪ブラック ◆Osaka.W. :2003/03/27(木) 02:22 ID:???
とりあえずよみとも小学生編とかをキボンヌ。
>>4
・・・もしかしてその路線狙いでは・・・w

6 :名無しさんちゃうねん :2003/03/27(木) 02:25 ID:???
あずまんが大王1年生4月in大阪

7 :名無しさんちゃうねん :2003/03/27(木) 02:29 ID:???
大学生ちよちゃん、ロリにはきついか・・・

8 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2003/03/27(木) 02:47 ID:je8mVt/Q
ダジャレに挑戦する榊さん。

9 :名無しさんちゃうねん :2003/03/27(木) 03:06 ID:???
ヤマ―が死ぬイベント、榊助けて

10 :名無しさんちゃうねん :2003/03/27(木) 08:07 ID:???
『智の優しさ』

ハァハァ・・・

11 :名無しさんちゃうねん :2003/03/27(木) 15:50 ID:???
神楽のちょっと遅めの初恋…。
相手は………………俺。

12 :名無しさんちゃうねん :2003/03/27(木) 22:16 ID:???
大阪の不器用な初恋・・・

あああああq!!

13 :ケンドロス :2003/03/27(木) 23:07 ID:???
>>4
タイトルはあずまんが大王2〜THE BLUE PLANET〜
歩5歳幼女編でつか?

14 :名無しさんちゃうねん :2003/03/27(木) 23:34 ID:???
>>4
いいかも・・・
して内容は?

15 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2003/03/28(金) 01:47 ID:???
全員希望の進路は叶わなかったがハッピーエンド。

16 :名無しさんちゃうねん :2003/03/28(金) 01:53 ID:???
全員同じ予備校&ちよすけ留学はテロによりアメリカ行き順延で,
ハッピーエンドが候補か?

17 :名無しさんちゃうねん :2003/03/28(金) 02:06 ID:???
>>15
ちよはアメリカには行けず欧州へ行く
よみは一度仮面浪人するが一浪してから東大へ
智は警官にはなれなかったが、地元の役所に就職、故郷に貢献
大阪は普通に結婚、平凡な生活を送る
榊は獣医を志すものの獣医は性に合わず中退、地域猫活動に参加

こういうの?
それともバッドエンディングの方が面白いかな…

18 :名無しさんちゃうねん :2003/03/28(金) 02:34 ID:???
>>15
>>16
ハッピー!?

19 :15 :2003/03/28(金) 03:21 ID:???
とりあえず1年間は『みんなずっといっしょ』だ!

20 :19=16 :2003/03/28(金) 03:22 ID:???
まちがえた,16だ。(汗

首吊りマース。


       ||
     Λ||Λ
    ( / ⌒ヽ
     | |   |
     ∪ / ノ
      | ||
      ∪∪

21 :八八艦隊司令大阪さん :2003/03/28(金) 04:01 ID:???
>>17
バットエンドか・・・

智:
悪ふざけをしていて、よみにどつかれた時運悪く車に轢かれる。
幸い命は助かったものの植物状態に・・・・

よみ:
この事件の後、熱心に智の世話をするが
その過労が祟って道で気を失い、智の隣で寝ることになる

ちよ:
この事故を知ってから勉強が手につかず、3ヶ月で帰国
事故に遭った2人を見て「辛いですか?」と一言 言い残すと病室を去る。
その数日後、包丁を手に再度病室へ

大阪:
大の仲良しだった友達2人を一度に失い、特に仲の良かったちよちゃんが
殺人未遂で警察に捕まったと聞くなり、精神的な苦痛から鬱病に
数ヵ月後、大学屋上から飛び降りる。

榊さん:
家に強盗が入る。親の仕送りも少ない上に、学費も払わなければならない・・・
しかし、お金が全部持っていかれた・・・となれば稼ぐしかない
そのルックスの良さを利用して、泣く泣く夜のお仕事へ
今では勉強することもできず、親に合わせる顔もなく、心のよりどころは
家にろくに帰れず、世話もままならないせいで痩せこけたマヤーだけ・・・


みたいな感じですか?
でも・・・見たくないあずまんがだな・・・

22 :名無しさんちゃうねん :2003/03/28(金) 10:51 ID:???
っていうか一人忘れてる・・・

23 :名無しさんちゃうねん :2003/03/28(金) 19:04 ID:???
完全に無視されるのもある意味バッドエンドだな。

24 :大阪XP ◆Ayumujp. :2003/03/28(金) 19:35 ID:???
千尋:
三年生の体育祭の帰りに失踪。そのまま消息不明・・・

25 :名無しさんちゃうねん :2003/03/28(金) 21:35 ID:???
あずまんが大王中学3年生編。
でもそれぞれの志望動機ってなんだったんだろね?

よみ→校風が自由なので。
とも→よみが行くから(確定)
榊→他の学校なら校則違反な長ロングヘアーを切らなくていい。
神楽→設備が充実してたから。
ちよすけ→受け入れてくれる先進的な学校だったから。
大阪→編入学受け付けたのがたまたまそこだったから。

26 :名無しさんちゃうねん :2003/03/28(金) 21:48 ID:???
>>24
ワラタ

27 :名無しさんちゃうねん :2003/03/29(土) 00:20 ID:???
軽く『見たく無いあずまんが』になってるなw
>>25
は良いかも・・・かおりんいないけど

28 :名無しさんちゃうねん :2003/03/29(土) 00:57 ID:???
かおりん→女子校に落ちて第二志望校に。
千尋→制服着たさに(捏造)猛勉強の末補欠合格。

29 :25 :2003/03/29(土) 03:07 ID:???
大阪inボレロ,よみ&ともinセーラー服,榊さんinブレザー,
ちよすけinランドセル…。

誰か書いてホスイ…。(他力本願

30 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2003/03/29(土) 04:59 ID:???
エスカレーターの大学があるか、逆に就職校とかで、
3年の秋冬も文化祭その他ではじけっ放し、というのも見てみたかった…。

31 :名無しさんちゃうねん :2003/03/29(土) 05:17 ID:???
服といえば大阪と神楽はファッションセンスないよな・・・

32 :名無しちんさゃうねん :2003/03/29(土) 10:50 ID:???
大人になってそれぞれの道を歩んでいる『大王』のメンバーを
『よつばと!』の所々に一度だけ特別出演とかキボンヌ。

33 :名無しさんちゃうねん :2003/03/29(土) 14:54 ID:???
>>31
かおりんも中々のもんだぞ
海人か…

34 :名無しさんちゃうねん :2003/03/29(土) 18:59 ID:???
3巻4ページの神楽は服装も含めて凄くかっこよく見えたんだけど、私の目が腐っているからでしょうか。

35 :Garm ◆c.KAGURA :2003/03/30(日) 00:02 ID:???
>>34
(・∀・)イイヨイイヨー

36 :名無しさんちゃうねん :2003/03/30(日) 01:09 ID:???
よつばとと、あずまんがの合作

37 :名無しさんちゃうねん :2003/03/30(日) 06:06 ID:6y0yVJ.k
ドラゴンボールにアラレちゃんが出てきたような感じでキボンヌ

38 :名無しさんちゃうねん :2003/03/30(日) 23:55 ID:???
智の高校受験・・・見てー・・・・

39 :和歌山よりお越しの大坂様 :2003/03/31(月) 07:41 ID:???
いつのまにか大阪が手のひらサイズになっているあずまんが大王


・・・・見たいなぁ・・・

40 :名無しさんちゃうねん :2003/03/31(月) 09:21 ID:???
>>39
見たいんかい!w

41 :名無しさんちゃうねん :2003/03/31(月) 09:22 ID:???
かおりんが何故榊さんに憧れたかが知りたい

42 :名無しさんちゃうねん :2003/03/31(月) 10:43 ID:???
>>41
捨て猫にエサをあげながら
「おまえも一人なんだな、フフ……」
とつぶやいてるのをこっそり見てズキューンと

43 :名無しさんちゃうねん :2003/03/31(月) 14:27 ID:???
エサを喰う前に逃げてまうのではないかと小一時k (ry

44 :名無しさんちゃうねん :2003/03/31(月) 22:15 ID:???
大阪の中学時代

45 :名無しさんちゃうねん :2003/03/31(月) 22:15 ID:???
神楽が何であんなに体育好きなのかの理由

46 :名無しさんちゃうねん :2003/04/01(火) 00:12 ID:???
脳みそが筋ni …… (ばきっ)

47 :名無しさんちゃうねん :2003/04/01(火) 01:02 ID:???
>>45
「天国でもスポーツやめないよ……」
とつぶやきながら息を引き取った
初恋の人とずっと一緒にいたいのでズキューンと

48 :名無しさんちゃうねん :2003/04/01(火) 02:32 ID:XPoRgcdA
神楽の故郷は漁村の町だった
子供の頃から泳ぐのが好きだった(というか日常だった)

都会に引っ越してきてからは水泳を始め
プールで泳ぐようになった、
水に入ると幼い日のことや引っ越す前の学校のこと
何年も会ってない遠い故郷の友達のことを思い出す…

とかだったりして

49 :名無しさんちゃうねん :2003/04/01(火) 02:34 ID:XPoRgcdA
>神楽の故郷は漁村の町だった

スマソ、正しくは漁港の町だな、修正

50 :名無しさんちゃうねん :2003/04/01(火) 14:27 ID:???
神楽は何で榊をあんなにライバル視してるのだろか・・・?

51 :八八艦隊司令大阪さん :2003/04/01(火) 14:48 ID:???
>>50
榊さん・・・胸デカイ、スポーツ万能
神楽 ・・・胸デカイ、スポーツ万能

キャラが被るから

52 :名無しさんちゃうねん :2003/04/01(火) 15:23 ID:odMDoEEc
大阪の不思議な旅
ペットのちよちゃん、ガチョウのともちゃん等と共に
アズマランドを目指して旅をするお話

53 :名無しさんちゃうねん :2003/04/01(火) 16:32 ID:???
>>52

ペットのちよちゃんって…。(*´Д`)ハァハァ

54 :名無しさんちゃうねん :2003/04/01(火) 18:05 ID:???
>>52
ニルスか?あれはよかったな…今もやってるみたいだが

55 :名無しさんちゃうねん :2003/04/01(火) 20:21 ID:???
>>50
愛しているから

これ決定事項な

56 :名無しさんちゃうねん :2003/04/02(水) 00:22 ID:???
じゃあ、かおりんは何故あんなに榊さん好きなのか・・・?


百合?

57 :名無しさんちゃうねん :2003/04/02(水) 00:23 ID:ImzoV5mQ
マジであずキャラの高校入る前見たい。
誰かどんなストーリーか妄想SSキボン!!

58 :名も無きSS書き ◆yv8380ig :2003/04/02(水) 01:48 ID:???
神楽の過去について電波受信したので書いてみる…。はじまりはじまり〜。

「彪乃ちゃん、泳ぎ、上手になったね…。」
夏の夕焼けに照らされた、肌が小麦色にやけたその女の人は、
あたりを吹き抜ける涼しい潮風に黒いウルフカットをなびかせながら
そう私に語りかけてくれた。

 十年以上前の夏、私は母の実家のある伊豆半島の小さな漁村に夏休み間預けられた。
都会の中で暮らすよりも、たとえ一夏でも自然の多いこの土地で暮らしたほうが良いと、
両親は考えてくれたのだろう。当時幼稚園に通っていた私は同じぐらいの年の子と比べても体は細く小さく、
少々引っ込み思案で友達も少なかった。
 私が伊豆の海の青さは今でも鮮明に覚えている。叔母が言うには、
私が1歳になるかならないかという頃に母に抱かれて伊豆に来ていたのだが、
生憎私はその時まだ物心ついていなかったのでその頃の記憶は無い。
もっとも、そんなことは気にならず、
伊豆の海は一日中でも眺めていたいほど私の心に興味と想像力を与えてくれた。
 思い出してみて今でこそ信じられないが、私はその頃までは泳ぐのがあまり好きではなかった。
そんな私を知ってか知らずか、私を積極的に泳ぎに誘ってくれたのが、
年が10歳ほど離れた従姉のお姉ちゃんだった。
小麦色の肌でウルフカットのその容貌は、現在の私にとても良く似ていた。
一人っ子の彼女は私を実の妹のように可愛がってくれた。
お風呂も一緒に入って、潮風で痛みやすい髪を丁寧に洗ってくれたし、
寝るときも布団を並べて利きもしない蚊取り線香の青々しい香りの中でいろんなことをお話してくれた。

〜つづく〜

59 :名無しさんちゃうねん :2003/04/02(水) 06:50 ID:8c7teoqc
>>58
(・∀・)イイ!!

60 :名無しさんちゃうねん :2003/04/02(水) 10:45 ID:???
>>58
続きキボン

61 :58=名も無きSS書き ◆yv8380ig :2003/04/02(水) 21:02 ID:???
>>58からの続き。

 海と山に挟まれた自然の多いこの村で、思う存分太陽の下で遊ぶ、
そんな生活が続いていくうちに、私の中に少しづつ変化が出てきた。
以前はあまり好きでなかった魚も親戚家族が私のために、
浜で度々バーベキューをしてくれたおかげで大好きになり、
細く小さかった体こそはそれほど変わらなかったのの、
肌が小麦色にやけて弱弱しさはなくなり非常に元気で活動的な印象になり、
そしてあまり上手でなかった泳ぎも、
お姉ちゃんに丁寧に教えてもらったおかげではじめは顔つけが精一杯だったのが、
遠泳や素潜りまで出来るようになった。
 ただ、それと同時に親戚家族の心配事も増えていった。
大人しい引っ込み思案な子だったので
コミュニケーションするのにも手間取ってた悩みは解消されたとはいえ、
磯で足を滑らせて擦り傷引っかき傷を作る度に叔母を慌てさせ、
泳ぎが上手くなると水が大好きになったため
沖のほうまで勝手に泳いでいってはお姉ちゃんを心配させていた。
私はその度に「ごめんなさい,ごめんなさい」と,素直に謝っていた。

〜つづく〜

62 :名無しさんちゃうねん :2003/04/03(木) 00:14 ID:???
>>61
何か展開が早いような・・・

出来れば水が嫌いで、カナヅチな神楽が、お姉さんとの出会いで、
泳げるようになるまでの話しをメインにした方がよかったかも・・・

お姉さんが溺れる神楽を助けて死んでしまう話しもいいけど、それだと
水泳嫌いになるだろうし・・・
いかん、ケチばかりつけてる、すいません、頑張ってください

63 :ケンドロス :2003/04/03(木) 00:14 ID:???
百合萌えで書いた奴のコピペ。個人的に一部除いては普通のコメディだと思う
んで載せてみました。
『それでもやっぱり猫が好き』(パクリなうえになんつータイトル)

1.『ともねこ』
「こら、智いい加減にしろ!!また回転防御なんかしやがって!!」
「いいだろあたしの勝手だろ!!」
眼鏡をかけた少女水原暦が、短髪の少女滝野智を怒鳴りつける。しかし智
はうるさそうに耳をふさいだ。
二人は今、学校へ向かう途中だった。その最中に智が回転防御すると言い出し
車に向かって行き、今に至るのである。

「こ、この〜!!全然反省してないな!口で言ってわからないなら・・・」
「お、得意のアッパーか?そんなの何度もくらうともちゃんじゃないぜ!」
「ふふん、甘い!お前のような奴はこうしてやる!!」
「何!?え?ま、まさか、わーーーー!!」

それから数分後、教室には美浜ちよ、春日歩、榊弥生、神楽彪乃といった
メンバーがすでにいた。そして、最後に入ってきたのが智とよみだった。

「あ、よみさん、ともちゃんおはようござい・・・えっ?」
ちよはびっくりした。他のメンツも同じだ。それもそのはず、智は頭に猫耳
と尻尾をつけていたのだ。制服はそのままだが・・・

「と、ともちゃん、どうしたんですかその格好?」
しかし返ってきた答えは「にゃ〜」という鳴き声だけだった。よく見ると
ひとつひとつの仕草も猫っぽかった。

「まるで本物の猫みたいや〜」
「その通り。今こいつは猫そのものだ。こいつはこの猫耳と尻尾をつけると
猫そのものになっちゃうんだな。」
「何でそんな事したんだ?」と尋ねる神楽。
「全然言う事聞かないから。」とよみ。

彼女らと少し離れた所でその様子を見ていた榊は
(ともねこ、かわいい・・・)
と顔を赤らめながら呟いた。すると、智はその言葉に反応したのか榊に
飛びついてきた。

64 :ケンドロス :2003/04/03(木) 00:16 ID:???
「わっ!!」
突然飛びついてきた智に榊は驚きの表情を浮かべた。

「にゃ〜ん。」
と声をあげながら榊に甘える智。

「お、智の奴榊の事よっぽど気に入ったみたいだな。すぐになついたよ。」
「そんなに珍しいんですか?」
とちよが近づいた瞬間、バリッ!!と引っかかれた。

「い、痛いです〜!!ともちゃんひどい!」
その後、神楽に対しては威嚇をし、大阪にはマタ〜リとなる智だった。

「何も睨むことないだろ!!」
「何かええわぁ、このともちゃん。」
「ふむふむ、ともねこはちよちゃんを敵視していて、神楽は何となく嫌、
大阪は別にどうとも思っていない。で榊の事は大好きとこんなとこかな。」
冷静にメモをとるよみ。そして自分はその飼い主と内心思う暦。

その智はすっかり榊さんになついてしまい、くっついたまま離れなくなって
しまった。
授業中もその状態なので、一応注意するゆかり先生だが、面白がっているのか
一度注意しただけで後は何も言わなかった。

そして、あっとゆう間に放課後となる。まだ、智は猫になったまんまだった。
一応直立歩行で歩くものの、その他の行動は完全に猫だった。

「よみさん、どうするんですか?ともちゃんずっとあの状態なんですけど・・・」
「う〜ん・・・そうだ榊、今日一日そいつを預かってくれないか?ともの親の
方には私の方から言っとくからさ。明日になれば元に戻ってると思うから。」
思いもよらない言葉に榊は驚いた。

「いいのか?」
「ああ、その様子なら暴れる事もなさそうだし、頼むよ。」
「うん・・・」

65 :ケンドロス :2003/04/03(木) 00:18 ID:???
下校する間、ずっと智は榊にべったりくっついてきた。さすがに人の視線が
気になった榊だが、悪い気はしなかった。
家につくと家族は誰もいなかった。そういえば朝方、今日は帰らないという
事を言っていた気がすると榊は思い出した。

「にゃ〜ん。」
「分かった。おなかがすいてるんだな。」
ともねこの仕草を見て榊は早速晩御飯を作った。やはり猫そのものと化してる
からかむさぼりつくように智はご飯を食べた。

そして、それが食べ終わると智は榊の膝の上に丸まった。

「みゅう〜」
(か・・・かわいい・・・)
頬を真っ赤にしながら、榊は智の頭を撫でた。すると智は嬉しそうに「みゃ〜」
と声をあげた。今度は猫じゃらしで智のあごを触ってみる。
「ごろごろごろ」と声をあげた。よく見ると智の顔も赤い。

(あー!!何てかわいいんだろう!!)
と思わず心の中で絶叫する榊だった。

そして入浴する時、智も一緒に入れる事にした。今の状態では一人で体を洗う
事が出来ないからである。智も別段嫌がる様子は見せなかった。
智の体を洗い終わり、湯船に入ろうとした時−

「にゃん!!」
何と智が榊にキスをしてきたのだ。

66 :ケンドロス :2003/04/03(木) 00:19 ID:???
う、うぐ・・・」
突然の出来事に、榊は硬直してしまった。そうこうしているうちに智は自分
の舌を榊の口の中へ入れてきた。どうやら発情期だったらしい。しかしそれ
でも相手が猫でなければたいした問題ではないのだが、智はれっきとした人間
必然的に榊に襲いかかってしまう事になる。

「はぁ・・・」
全身の力が抜け、榊はその場に座り込んでしまった。すると智も同じように
座り込み、その舌で今度は榊の乳房を甘噛みし、右手でその秘部を責めた。

「あっ・・・やん。」
思わず榊は声をあげた。あまりの気持ちよさに体を大きくのけぞらせてしまった。
次に智は榊の首筋をなぞるように嘗めた。そして左手で乳房を後ろにつけた
尻尾で秘部を責めた。

「ニャー。」
「ああん!・・・ん・・・」

(・・・気持ち・・・いい・・・)
恍惚の表情を浮かべながら榊は呟いた。

最後に智はその舌で榊の秘部を嘗める。

「はぁ、はああああん!!」
榊は嬌声をあげて果てた。それを見ると智は今度は自分の体を榊に押し付け、
激しく上下運動した。智も榊も上気した顔を浮かべてる。

そして、二人の嬌声があがったのはそれからすぐの事であった。

67 :ケンドロス :2003/04/03(木) 00:20 ID:???
エピローグ 『All My Loving』
それからどれぐらいの時からたっただろうか。榊は誰かに起こされて目を覚ま
した。目を覚ますとそこには智がいた。
起き上がってみると、そこは自分の部屋だった。どうやら風呂からあがって
ここまで来てそのまま熟睡してしまったようだ。

「お、やっと目が覚めたみたいだな榊ちゃん。」
「え!?」
榊は智が喋った事に驚いた。猫と化していて智は喋れないはずだった。しかし
よく見ると智に付いていた猫耳と尻尾は智の足元に落ちていた。
どうやら効力が切れたようだ。

「何驚いてんの?それより朝飯作ったから一緒に食べようぜ。榊ちゃんなか
なか起きないから、勝手に台所使わせてもらったよ。」
智に促されて榊は智と一緒に朝食を食べる事にした。

「おいしい・・・」
「へっへっ〜そうだろ。あたしこう見えても料理得意なんだ。」
得意げに説明する智を見て、榊の顔に笑みがこぼれた。
二人は学校に一緒に登校した。その時、榊は気になっている事があったので
聞く事にした。

「な〜んか新鮮だよな、こうやって榊ちゃんと一緒に学校行くの・・・」
「あ、あの・・・」
「ん?何?」
「ともは昨日の事・・・覚えてる?」
「ん?ああ、昨日の事、覚えてるよ。」
「!!」
榊は驚きの表情を浮かべる。

68 :ケンドロス :2003/04/03(木) 00:21 ID:???
昨日、確かにあたしはよみにこれを被せられて猫の行動しかとれなくなって
たんだよ。」
そう言って猫耳と尻尾を取り出す。

「でも別に記憶がなくなる訳じゃないから覚えてるんだよ。昨日何をしていた
かを・・・」
「そ、それじゃあ・・・」
「うん、そういう事。」
智が笑っていった。榊は逆に恥ずかしくなってうつむいてしまった。

「榊ちゃんやっぱりかわいいな。そ〜ゆ〜所あたしは好きだよ。」
そう言うと智は榊の唇にキスをした。

「今度する時は猫じゃないからね、覚悟しなよ弥生ちゃん。」
智はそういうと榊の手をとって歩き出した。気のせいか顔が赤くなっている
ように見える。そんな智に榊は一言こう言ったのだった。

「ともねこもかわいいけど・・・とももかわいいよ。」
fin

69 :ケンドロス :2003/04/03(木) 00:23 ID:???
おまけ
智が猫となって榊の家に泊まったのを聞いた一行はみんなして猫の格好を
はじめた。

「こ、これなら榊さんもきっと振り向いてくれる!!」
とかおりん。

「かおりん、甘いなぁ弥生ちゃんが気に入るのはあたしやで〜」
と大阪。何故かこの二人どこかの惑星の猫耳メイドのような格好をしている。

「何だぁ、勝負かぁ。だったらあたしも負けないぞぉ!!」
と対抗する神楽。

「私は興味ないな。(猫は智だけで充分だしな。)」
とよみ。その手には智に返された猫耳と尻尾がある。

「ち、千尋さん!!何で私まで?」
「だってかわいいだもん!!」
と千尋に猫の格好させられるちよ。

そんな光景を見ているゆかりとにゃも。
「懐かしいねぇ。あんたも高校時代あたしに猫にされなかったけ?」
「そ、そんな昔の事なんて覚えてないわよ!!」
とにゃもは顔を真っ赤にしてしまった。

「な〜んかえらい事になっちゃたな。」
「うん・・・」
そんな光景を見ながらため息をつく榊と智だった。

70 :ケンドロス :2003/04/03(木) 00:25 ID:???
まぁ百合萌えで書いた奴だから百合要素が多いのは仕方ないか・・・
あとともが猫の動作の仕草をしないのはその時にその単語が思いつかなかったからです。
(改めて追加するのはキツイ)

71 :名無しさんちゃうねん :2003/04/03(木) 00:53 ID:???
SSはちょっと休憩。

「ゆかりちゃんの1日」が見てみたい…。

72 :名無しさんちゃうねん :2003/04/03(木) 01:01 ID:???
>>70
すいません、今から見てみます

73 :72 :2003/04/03(木) 01:39 ID:???
>>70
えーと…
エロを除いたらこの話しに価値は殆ど無くなるのでは・・・?
まぁ、なるべくエロは回避したいので・・・

74 :ケンドロス :2003/04/03(木) 01:41 ID:???
>>73
そう?だったらそのままでいいや。(どーせ大したエロじゃないし・・・)

75 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2003/04/03(木) 03:43 ID:???
>>74
楽しみにしておりますよ。

…最近力が……。

76 :名無しさんちゃうねん :2003/04/05(土) 01:25 ID:???
過去だね、やっぱ未来はイメージ崩れるから過去の話し見たい!

77 :【智ちゃん高校受験 第1回】by名も無きSS書き ◆yv8380ig :2003/04/05(土) 22:10 ID:lCDFA8UY
「よみって霧が丘行くってホント?!」

 思わずよみの方向へ身を乗り出して私はともに確認した。
私の問いかけに対しよみは,いつもどおりの無愛想で淡白にうなづいた。

 新緑が萌え上がる皐月とはいえ,空気は来るべき夏を予感させ,
教室にいる生徒の上半身を白く彩った。この時期になると既に志望校を確定し,
それに向かい受験勉強に勤しむ生徒も出てくる。
よみも当然その一人だ。彼女は昔から勝負弱く,それを補うため,
2年の中ごろから私と遊ぶ回数を減らしてコツコツと確実に実力をつけて,
受験に臨む心構えを作ってきた。それゆえに,よみの成績は,
学年でもベスト10位に入り,度々全国規模の大型模試に挑戦し実力を研鑚している。

 一方の私は友達グループでちょくちょくカラオケに行ったり,買い物に行ったり,
集まって誰かの家でおしゃべりしてたりと思う存分「遊ぶ中学生ライフ」を満喫していた。
そんな遊ぶ気マンマンの友達グループにおける進路の話題はもっぱら,
「どこの高校の制服がカワイイか」で,学校から生徒に配られた分厚い高校案内に,
カラーで印刷された制服紹介ページは,私達の手により赤,緑,ピンク,ムラサキ,水色といった,
ビビッドなボールペンで各種チェックが入り一目見るとどこかの雑誌のファッションカタログに変貌した。

 そして私達グループは制服が制服がブレザーでカワイク,そしてコーディネートの幅のある
私立の服部桜花を当面の進学目標にして勉学を勤しむ方針を固めた。
難易度がちょっと高いとはいえ,余裕な人は私みたいに出来ない子の勉強の面倒を見て,
互いに協力し合えば全員合格して同じ学校に行けて,グループ存続できる,
私達一同,少なくとも私はそうタカをくくっていた。

 そしてその日の授業後にやって来た第1回目の二者面談。
一応それぞれの進路希望を聞く名目で先生との面接があり私は何も億劫も無く先生に,
「よみと同じ学校を目指します」と言ったところ,「え?智ちゃんが霧が丘を目指すの?」
と返された。その時,私はよみの裏切り,もとい私が勝手に決め付けていた,
よみの進路が私の妄想の域を出なかった事を始めて知った。

(よさげでしたら続けマ〜ス。)

78 :名無しさんちゃうねん :2003/04/06(日) 13:59 ID:fDgNVyMA
千尋も同じ高校なんかな、智とかと?

79 :名無しさんちゃうねん :2003/04/06(日) 13:59 ID:???

あ、そうか、age

80 :名無しさんちゃうねん :2003/04/06(日) 14:33 ID:xYt85ae6
>77
 いいと思うのですが、ところどころ穴がありますね……。
 語り手が智らしいのに1行目で「私はともに確認した」とあったり、
最後の部分は「予想を覆された」のに、文章は
「私の妄想の域を出なかった」と何だか逆の意味のようになっていたり。
 あと言葉の問題でいうと、
「無愛想で」…「無愛想さで」とか「無愛想な顔で」とするのが自然。
「一目見ると」…「〜のよう」などの語を入れて受けるべき。
「億劫」…こういう使い方をするものなんでしょうか?

 私は控え室でも言葉の問題を指摘した者です。
 まったく細かいことにこだわるようですが、もとより他意はありません。
文章力はおありだと思うし、次々に書ける創作能力には感服しています。
だからこそ、完成度を高めるため、細部にもっと気を使ってほしいと思うのです。

81 :名無しさんちゃうねん :2003/04/06(日) 15:13 ID:???
>>77
 お疲れ様です。
「智は何故、難易度の高い高校に受かることが出来たのか」
 という、原作では簡単にしか語られていない部分にスポットをあてる試みは、
とても面白いと思います。続きを書かれることを希望します。

>>80
 的確な指摘ですね。
 文章を書く上で、正しい日本語の知識は必要だと思います。
 詳しく文章を吟味していくと、日本語とは結構難しい物である、ということを
痛感させられます。
 特に、漢字の使い方が難しく、辞書を引かなくてはならないことも結構あります。
 ただ、正しい文章で書くことにこだわりすぎると、文章を構成する上での規則に
縛られることによって、作品自体が面白いものではなくなってしまうので、ある程度の
ところで妥協する必要はあると思います。

82 :80 :2003/04/06(日) 19:16 ID:csfGYiJk
 ああ、今やっとわかった。最後の文章は
「よみが自分と同じ進路を選ぶと勝手に決め付けていたのは、
 私の妄想でしかなかった」という意味なんですね。
しかし、自分の理解力不足を棚にあげるようではありますけど、
やっぱり書き方の問題があると思います。
「妄想」だったのは「進路」の内容そのものというよりも
「自分が決め付けをしていたということ」なのだから、
「妄想の域」が「よみの進路」を直接受けているかのような書き方は避けた方がいいかと。

 ここはあくまで楽しむことが主眼であって、
あまり厳格である必要はないという事は私も理解しています。
ただ、ちょっと荒削りさが目立つ部分があるため、
一応注意を呼びかけたかったのです。
推敲に力を入れていただくことに期待して、
私も今後、こまごまと口を出すのは控える所存です。
失礼いたしました。

83 :名無しさんちゃうねん :2003/04/06(日) 22:34 ID:???
「何も億劫もなく」は「何の臆面もなく」と書きたかったものと思われ

84 :名も無きSS書き ◆yv8380ig :2003/04/08(火) 07:03 ID:???
>>80-82

ご意見,ご批評どうもありがとうございます。
自分で書いていて,「ほかの読み手にもちゃんと表現が正しく伝わるか」が,
非常に心配でしたので,このようなご意見をいただけるととてもうれしいです。

さて先のSSの修正版をアップロードしようかと思いましたが,
スレッドの趣旨が変わってきてしまうため,
専用のウェブスペースを設けて,そこにアップロードしようかと思います。

ということで,第2回です。

85 :【智ちゃん高校受験 第2回】by名も無きSS書き ◆yv8380ig :2003/04/08(火) 07:05 ID:???
 翌日、この日の朝も、新鮮な澄んだ空気は太陽の光を完全に通し、しっとりとした涼しく新鮮な朝の空気を、
夏を思わせるじめじめした暑くよどんだ空気に変えた。私は昨日に引き続き、
真っ白いセーラー服に袖を通していつもより早めに家を出た。
昨日私が知った真実、「よみが霧が丘を目指している」という事実。
電話で聞けばいいものの、私はよみの口からいち早く、直接確認したかった。

 よみとは今までの2年間、いつも通学路の途中で会い、
そのまま色々なことを話しながら学校へ向かう。
私もよみも部活は比較的お気楽な女子サッカー部だったので、
朝練なんてものは無く、それ故に学校に行く日はいつも朝から一緒だった。
昨日見たテレビの話、ラジオから流れてきたちょっとイイ感じな曲、
そんな他愛も無くも共通の話題で、ただ家から学校に行くだけの単純な登校も、
色々と変化のあるものとなっていた。

 それを思うと、今まで家を出てからそのまま一人で学校に着くなんて、
今まで殆どなかった。それが最近になって続いている。
よみの生活パターンが私達とは変わってきていた。
深夜ラジオとかも聴かないで(そのクセちゃんとエアチェックしてるし)
夜は10時には寝るという最近の小学生でもまれな非常に規則正しい生活をし、
朝一番に学校に来て新鮮な空気を吸いながら自分のペースで勉強しているらしい。

 学校に着くと、来るべき夏の大会に向け、運動部の面々が声を張り上げて、
懸命に練習に打ち込んでいた。低く声変わりした男子の声はわずかに地面を響き、
それとは対照的に高い女子の声は鮮やかに空気を駆け抜ける。
その声の主にとって残された時間は本当にわずかしかない。
3年生は「何か」を後輩達に残して部活を去るために、その「何か」を求め、
2年生は去り行く3年生に惜しみを抱きながらも、3年生の姿を目に焼き付け、
1年生はまだ不慣れな部活とはいえ懸命にチームに溶け込もうと練習に励んでいる。
それぞれが、自らの理想という目的をもち、その理想に一歩でも近づこうと懸命に努力している。
いつも、朝礼に間に合うように時間を調整してギリギリまで寝ていた私にとって、
また努力もしないで、そして近づくべき理想も持たないでいた私にとって、
遠い世界にいるプロスポーツ選手はもとより、身近にいる同じ学校の生徒たちが、
このような懸命に努力している姿は、何よりも色鮮やかに見えた。

「よみも、最近毎朝こんな光景を見ていたのかな・・・。」
私はそんな思いを胸に、上履きに履き替え、よみが着ていると思われる、
3階の私たちのクラスへと早足で向かった。

 私のクラスの教室のドアは開いていた。そして私が開いているドアから見た教室には、
ほおづえをついたよみが私の方へ視線を向けて座っていた。
どうやら私は足音が聞こえるほどの駆け足で、階段を上っていたようだ。
そして私が何時もどおり屈託の無い笑顔で声をかけようとすると、よみの方から声をかけてきた。

「早いじゃん。」
「最近よみと一緒に学校に行ってないからさ、よみがどんぐらい早く来てるのかな〜、って思ってさ」
「そうか・・・。」

 どうやら私はよみの自習を中断させたらしい。彼女は視界を私の顔から、
机の上に出していたノートや参考書に向けた。私は思い切って率直によみに聞いた。

「よみって霧が丘に行くってホント?!」

私の問いかけに対しよみは、いつもどおりの仏頂面で淡白にうなづいた…。

86 :名無しさんちゃうねん :2003/04/09(水) 01:48 ID:???
こんな事言うのもなんだけど・・・
智が暦と同じ学校に行ったのは気まぐれなような・・・
本当に暦と同じ学校に行きたいなら、大学も頑張ったと思う。
本気で嫌がらせだと思うんだよね・・・いや、スマソ

87 :(・∀・)イイ! ◆0040ToMo :2003/04/09(水) 02:25 ID:???
続きに期待(;´Д`)ハァハァ

88 :名無しさんちゃうねん :2003/04/10(木) 00:12 ID:???
ここではコテ変えて書いてんのね、○○○○○さん・・・・・・

89 :名無しさんちゃうねん :2003/04/10(木) 01:07 ID:???
続き見たさにageちゃえ

90 :メジロマヤー ◆lcy0TYHE :2003/04/10(木) 02:03 ID:???
榊さんの過去に関するSSをちょっと書いてみました。

 小学生の頃、私は自分の背の高さをすごく悩んでいた。
 体育の授業などで背の順で並ぶときはいつも一番後ろ、男子背の高い人と比べても差は
そんなになかった。
 幸い、それを理由にからかわれたって事はなかったけど、「かわいい」という私が憧れる
言葉とは縁のないところにいた。

 いつも私に関する言葉と言えば、「かっこいい」とか「クール」というものだ。その言葉
から、私に憧れる人は多かったけど、私としてはそんなのはどうでもよかった。
 それよりも、同じクラスの里美ちゃんのように、背が小さく、あどけない表情をしてい
て、まさに「かわいい」と言う言葉がピッタリ当てはまるような女の子になりたかった。
 しかし、私の体の成長はそんな願いなどをどこかへ遠ざけるように、ぐんぐんと成長を
していった。

 小学6年生の頃には、身長は160センチを越えていた。
 私は言葉にできない不安を感じていた。このまま一体どこまで成長を続けるのかと。そ
して成長するにつれ、私は「かわいい」という世界からますます遠くなっていくんじゃないかと…。
 そんな思いが日に日に私の心の中に重くのしかかっていた。

91 :メジロマヤー ◆lcy0TYHE :2003/04/10(木) 02:04 ID:???
 そんなある日のことだった。
 私は家で母親とソファーに横並びに座ってテレビを見ていた。ちょうど、生まれたばか
りの動物の生態を紹介する番組が放送されていた。
 「あの動物、かわいいね…」
 私がそう言うと、母親は、
 「そうね。かわいいわね」
と、微笑みながら返事した。

 ただ、私はそんなかわいい動物を見るに連れ、急に寂しさとうらやましさを覚えた。自
分もあんなふうに生まれたかった、あんなかわいい姿になりたかったと…。そう思ってい
たら、つい、そんな思いが口からこぼれ落ちてしまった。
 「…私もあんなふうに生まれたかったな…」と。
 「えっ?」
 母親は私の独り言のようなつぶやきに反応して、私の顔をじっと見た。

 「だって、私は小さい頃から体が大きくて、『かっこいい』とは言われるけど、誰からも
『かわいい』って言われたことがないし…。一度でいいから『かわいい』って言われてみ
たかった…」
 私はテレビに映っている動物を見て、本当にうらやましくなったのだった。小さくて、
愛らしくて…。自分とは大違いだ…。
 そんなことを思っていたら、目の前の光景が滲んでテレビの画面が見えなくなってきた。
そして、一筋の涙が頬を伝った。

92 :メジロマヤー ◆lcy0TYHE :2003/04/10(木) 02:05 ID:???
 その瞬間だった。母親は私の肩を自分の肩に抱き寄せた。
 「ごめんなさいね…。あなたがそんなに自分の背のことで悩んでいたなんて全く気付か
なかった…」
 母親はそう言って私の頭をなでた。

 「でもね、お母さんはあなたがこんなに立派に成長してくれたことがとても嬉しかった
の。生まれたばっかりの頃は他の子よりも小さくてなかなか保育器から出られなかったの
よ…。この子はちゃんと成長できるのだろうかって、どんなに心配したか…」
 私は母親の声が少し涙声になっているように感じた。
 「あなたがさっき動物を見ているときに見せたあどけない表情はとてもかわいかったわ
よ。かわいいかどうかは背の高さだけじゃないから、そんなに心配しないで…」
 「お母さん…」
 母親はそう言ってまた私の頭をなでた。私は母親の優しさに直に触れた嬉しさもあって、
また涙ぐんでしまった。

 すると、母親はエプロンのポケットからハンカチを取り出し、
 「そんな泣くんじゃないの」
と、私の顔を濡らしていた涙を拭った。そして、私の両肩を抱いてから、正面を向き合い、
 「あなたには、その体の分だけかわいい物を思いやる気持ちがあるのよ。だから、あな
たは自分ができなかった分、自分がかわいいと思っている人や物を大切に守ってあげてなさい…」
と、言った。
 私は、その言葉を聞いてただ黙ってうなずいた。そして、自分の中にあった不安がどこかへと消えていくのを感じだ。

93 :メジロマヤー ◆lcy0TYHE :2003/04/10(木) 02:06 ID:???
 こうして、私の体は高校生になった今でも成長を続けている。身長は170センチを越えてしまった。
 結局、その後私は自分がかわいいと言われることはなかった…。でも、私が誰かにかわ
いいと言うことはできるし、愛することもできる。
 もし、私の体がまだ成長を続けるのであれば、それはきっとかわいい人や物を守るため
に成長を続けているのかもしれない…。
 きっとそれが私に与えられた役目なのだから…。
(fin)

94 :名も無きSS書き ◆yv8380ig :2003/04/10(木) 07:34 ID:BIDsS7uE
身長160でバストが今より控えめな小学生榊さん…
なんか想像するとすげぇカワイイのですが…(*´Д`)ハァハァ

95 :名無しさんちゃうねん :2003/04/10(木) 12:58 ID:???
>90-93
御疲れ〜。泣いてしまう榊さんがかわいい。
でも「母親」って表現は固すぎな気も。「母」とか「母さん」ぐらい
にしといた方がいかにも女のこの独白って感じするし。

96 :名無しさんちゃうねん :2003/04/12(土) 01:21 ID:???
一度原作を完全に再現した、感動無し、エロ無しのSSを書いていただきたい!

97 :名無しさんちゃうねん :2003/04/12(土) 03:52 ID:???
>>96
感動なし、エロなしなら大丈夫かもしれないが、
「原作を完全に再現」は文章では無理だと思われ

感動・エロなしの、「あずまんがっぽい笑いを描いた」SSってことですか

98 :大阪XP ◆Ayumujp. :2003/04/12(土) 04:12 ID:???
>>96
そんなあなたにひがしんが大王。(SSじゃないですけど)

99 :名も無きSS書き ◆yv8380ig :2003/04/12(土) 11:41 ID:???
ちよちゃんの初恋…,
年齢的にも絶対経験しているはず…。

100 :名無しさんちゃうねん :2003/04/12(土) 13:42 ID:???
>>96
「感動無し」はできるけど、「エロ無し」は無理だなあ。
まあ、「原作の完全な再現」はハナから不可能なわけだが。

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