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【智】ともかぐ萌えスレッド【神楽】

1 :名無しさんちゃうねん :2003/09/12(金) 23:33 ID:???
よみとも・さかかぐに続いて第三弾!
職人さんの降臨に期待します。
やっぱりsage進行でいきましょうか。

勝手に親スレ <あずまんが百合萌えスレ>
http://www.moebbs.com/test/read.cgi/oosaka/1044502785/1-100

勝手に姉妹スレ <よみとも萌えスレッド>
http://www.moebbs.com/test/read.cgi/oosaka/034618421/l50

勝手に姉妹スレ <榊神楽萌えスレッド>
http://www.moebbs.com/test/read.cgi/oosaka/1063375948/l50

188 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2004/03/14(日) 01:48 ID:???
>>187
頑張っております。
うーんと、これ結構長くなりそうなんだけど、一気に載せた方がいい?
それとも少しずつUPした方がいい?

189 :ヒロインでヒロイックな関係 :2004/03/18(木) 01:42 ID:???
『ファイナルクエスト』
この世界とは異なる世界リーンバイス― 
その世界にヴァレリアという国があり、そこには立派な城がそびえたっていた。
この世界で最も国力を有しているだけあって、城も大きく、城下町も活気に満ち溢れている。
そしてこの国を治めているのは女王エルーシャ・ド・ヴァレリア(千尋)である。
エルーシャは聡明で思慮深い事から、民からも絶大な支持を得ていた。
しかし、そのエルーシャにも悩みはあった。

「またミリムは城を抜け出したのですか?」
「申し訳ありません。現在全力で捜索にあたらせています!」
側近の者は頭を下げるしかなかった。

「まったく・・・・・・・あの子のおてんばぶりときたら。誰に似たんだか」
エルーシャは大きく溜め息をついた。

そのミリム姫(神楽)は城を抜け出し、そこから少し離れた湖畔へと来ていた。
ミリム・ド・ヴァレリア・・・・・・エルーシャの一人娘であり、王女でもある。
彼女は退屈な城の生活を嫌い、こうして外に出て遊んでいた。町の子供達とも仲が良い。

「やっぱり外に出るのは気持ちいい!」
そこで水浴びなどをする神楽。しかし・・・・・・

「ミリム姫!カーリー様の命により、お前をさらわせてもらうわ!」
そこにおかっぱの髪をした戦士風の出で立ちをした女性が現れた。

「あなたは誰ですか?」
「私の名はレカ・アンビッシュ。カーリー様に忠誠を誓う者だ!一緒に来てもらおう!」
その軽い身のこなしでレカ(かおりん)はミリムを一瞬の内にさらっていった。

「きゃああああ!!」
「ミリム姫!」
「貴様!姫を返せ!!」
悲鳴を聞いた衛兵達が駆けつける。しかし、レカは爪で引っ掻く動作をして、
そこから衝撃波を発して衛兵を攻撃した。

190 :ヒロインでヒロイックな関係 :2004/03/18(木) 01:43 ID:???
「ぐわああああ!!」
それを食らった衛兵は地面に倒れた。

「なんて事を・・・・・・」
「心配しなくていいわ。まだ生かしてあるから。城に私とカーリー様の事を伝える為にね」
「ぐ、貴様・・・・・・」
「女王に伝える事ね。ミリム姫はさらわれたとね。私達は夢幻城にいるわ。
討伐隊でも組織してきてもいいわよ。それでも私達には勝てないだろうけどね。じゃあね」
「きゃああああああ!!」
レカは飛び上がり、悲鳴をあげたミリムと共にどこかへ飛んでいった。

「ミリム姫〜〜〜〜〜〜!!」
兵士の叫び声がこだまする。

これを聞いたエルーシャはカーリーとレカを倒す為に騎士団で討伐隊を
結成して夢幻城を目指した。しかし誰一人帰ってきたものはなかった。

「女王様!我が騎士団が全滅したと報告が入りました!」
その報告にエルーシャは苦渋の表情をする。そして・・・・・・・

「仕方がありませんね。彼らを呼びましょう!」
「それほどの敵という事ですね、分かりました」
側近の者が頷き、傍を離れた。それを見送った後、エルーシャはため息をついた。

(私が戦う事が出来れば・・・・・・・今の立場ではそれも難しい)
窓の夜景に眼をやりながらエルーシャは呟いた。

そして翌日―― 
女王エルーシャの元に三人の男女が現れた。一人は騎士を思わせる身なりをしており、
後の二人は魔法使いと思われる格好をしていた。
赤い鎧をまとった騎士と緑色のローブに身を包んだ魔法使いとおぼしき者、そしてピンクのフリルつきのショートパンツを履いた魔女ッ子としか言いようのない格好だ。

「お呼びですか?エルーシャ女王」
三人共、深く頭を下げる。しかし精霊使いの者だけはいまいち状況が理解出来ていないようである。

191 :ヒロインでヒロイックな関係 :2004/03/18(木) 01:45 ID:???
「ええ、騎士アルベルト・フォン・ラインダース、精霊使いゼノン・フレッグ、
そして魔法使いジュリア・エーテス。あなた達にミリムを取り返してもらいたいのです」
「ミリム姫がさらわれたのですか!?」
その事実に三人は驚愕する。

「そうです。連れ去ったのは魔女カーリー・マイラの側近であるレカ・アンビッシュです。
彼等は夢幻城と呼ばれる北にある廃墟となった城に住んでいます。
我が騎士団が立ち向かいましたが、強大な力の前に敗れ去りました」
「そこで私達の出番と言う訳ですね」
アルベルト(智)が女王に跪きながら言った。

「そうです。あなた達三人はこれまで幾多もの戦いに赴きそして勝利している。
下手に大勢で行っていたずらに犠牲を増やすよりも少数精鋭で行った方がいいと思いこうしました」
「任せてや〜あたし等がきっとお姫様を取り戻してみせるで〜」
「ゼノン!めっです!分かりました女王様、必ず取り戻してみせます」
のんびりした声で発言するゼノン(歩)に対して注意をしてからジュリア(ちよ)は誓いをたてた。

「ではお願いしますよ」
エルーシャの頼みを受けヴァレリア城を後にし、三人はミリム奪還の旅に出る。

夢幻城を目指して歩いていると三人は囲まれている事に気づいた。
おびただしい数の殺気を放つモンスターの群れがいた。その正体はゴブリンとコボルドだった。

「早速お出ましか。ゼノン、ジュリア!いつものように援護してくれ」
「分かったで〜」
「任せてください!」
アルベルトはブロードソードを抜き出し、ゼノンはその場で印を結び始め、
ジュリアはロッドを取り出し魔法の詠唱を始めた。

「妖魔の群れか!行くぞ!!」
「あたしの呼びかけに応えてや!炎の精霊サラマンダー!」
「雷よ。無数の矢となりて解き放て!サンダーボルト!」

アルベルトの剣がモンスターを切り裂く。ゼノンに呼び出された炎の精霊
サラマンダーがコボルドを焼き尽くし、ジュリアの雷がゴブリンを黒焦げにする。
あっという間にモンスターを一網打尽にしてしまう三人であった。

192 :ヒロインでヒロイックな関係 :2004/03/18(木) 01:47 ID:???
「相変わらずやなぁアルベルトの剣の威力は・・・・・・」
「本当です。最近ますます切れ味鋭くなっていますね」
「よく言う。ゼノンもジュリアもどんどん強くなっているだろう」
アルベルトの持つ剣は普通の剣ではない。魔力が付与されている魔剣なのである。
『ソウルブレイカー』と名づけられている。

彼等が出会ってからもう大分たつ。アルベルトが己を鍛える修行の旅に出ている途中に
ゼノンやジュリアと出会い今に至るのである。
一行は再び夢幻城への道を目指した。

その頃、ミリムはレカにより夢幻城に連れ去れていた。夢幻城と呼ばれた場所は
外から見れば廃墟にしか見えないが、中はとても綺麗だ。広い大広間で目の前の
玉座に後ろ向きで誰かが座っていた。

「カーリー様。ミリム姫をお連れいたしました」
「ご苦労様、レカ」
玉座が動き、その顔が露になる。長身で切れ長の目と長い黒髪が特徴的な女性の姿をしていた。
彼女こそ魔女カーリー・マイラ(榊)であった。赤い法衣を着ている。

「あなたが魔女カーリー」
「ようこそ・・・・・・ミリム姫」
言葉少なめにカーリーは口を開いた。

「私を連れ去った目的は何なの!?」
ミリムはカーリーを前にしても物怖じせずに強気な態度で質問する。
カーリーを指差しながら。

「あなたが欲しくなった。それだけ」
「ふざけないで下さい!」
「ふざけてなどいない。私は本気だ。あなたをものにしてみせる」
カーリーはミリムのあごを持ち上げる動作をする。

「私はあなたのものなんかになりません!」
その手を強く振り解くミリム。

「ますます気に入った。ここに向かってくる三人の愚か者を倒すまで、
あなたには別室で控えていてもらおう。レカ、彼女を頼む」

193 :ヒロインでヒロイックな関係 :2004/03/18(木) 01:48 ID:???
「はい分かりました」
レカは返事をするものの、どこか浮かない顔をしていた。

レカに連れられてやってきたのは城の部屋と遜色ない部屋だった。
ただ壁は血のように赤い。

「どうしたの?顔色が悪いけど」
ミリムに指摘され、レカははっとなる。

「な、何でもないわよ!」
「私が選ばれた事が不満で怒っているんじゃないの?」
「そうじゃないわ。そうじゃ・・・・・・」
そこでレカはうつむいてしまった。

「悩み事があるなら私に話してみたら?」
「な、何を言っている!私は敵だぞ!話せるわけ・・・・・」
「でもそうやって一人で抱え込んでるぐらいなら話した方が楽になると思うけど・・・・・・」
レカはしばらく黙っていた。しかし、意を決したのか口を開いた。

「カーリー様は最近変わってしまわれたの。前はあんなに冷たくなかった。
そりゃああまり喋らない所はそのままだけども、それでも優しいお方だった。
私はそんなカーリーさまに惹かれ忠誠を誓った。でもある日を境に別人のように
変わってしまわれた。私にはどうする事も出来なかった。ただ見守る事しか出来ない。
私ではカーリー様を救い出せない」
そこまで言うとレカの目から涙が零れ落ちた。さっきまで見せていた戦士の表情はどこにもなかった。

「大丈夫、きっと大丈夫だから」
ミリムはそんなレカを優しく抱きしめ励ます。

その頃アルベルト達は順調に敵を倒し、夢幻城の近くまで来た。
だがそこに眼鏡をかけた茶髪の男性とも女性ともつかぬ者が立ちはだかる。
露出度の高い衣装を身にまとっている。

「お前は!?」
「私の名前はイグニス。カーリー様に仇なす愚かな人間達よ、死ぬがよい。
以前ここに現れた騎士団同様にな」
不敵な笑みを浮かべるイグニス(暦)。

194 :ヒロインでヒロイックな関係 :2004/03/18(木) 01:49 ID:???
とりあえず今回はここまでです。続きは後日

195 :名無し :2004/03/18(木) 08:41 ID:???
ツヅキキター!!

196 :ヒロインでヒロイックな関係 :2004/04/08(木) 02:11 ID:???
ここで一端、観客席に視点が移る。

「それにしてもこれ、すごい迫力ね〜。とても学園祭の劇とは思えないわ」
「CGって言うんですの?色々合成されてますけど・・・・・・」
劇を見ながら京子や静がそんな感想を抱いた。

「この為に百合子先輩に協力を仰いだんですね、凄いです」
風香もレカの発する衝撃波、ゼノンの精霊召喚、ジュリアの魔法のエフェクトを
見せられ、驚嘆している。

「でも何かひっかかるんだよな?この脚本をあのおチビちゃんが書いたとは
どうしても思えないんだよな。いや話は面白いけどさ」
「ゆりゆり先輩は誰が書いたか知ってます?」
「さあ。まあ最後までみれば分かる事でしてよ」
咲月や七瀬の疑問に百合子は唇の端を少しゆがめて答えた。

そしてまた舞台へと話は戻る。

197 :名無しさんちゃうねん :2004/04/09(金) 02:43 ID:???
おお、なんか意味深な。

198 :ヒーローでヒロイックな関係 :2004/04/19(月) 01:00 ID:???
「あなたが何者であれ、私達は姫を救い出してみせます!」
「やれるものならやってみろ!私に勝てたらの話だがな」
ジュリアの言葉をイグニスは鼻で笑いながらイグニスは何かを詠唱を始めた。

するとイグニスの体がみるみる巨大化していき、その姿を変化させた。
血のように赤い鱗に凶悪な眼、口には鋭い二本の牙、そして大きく
羽ばたかせている翼があった。この世界でも最も強大なドラゴンである。
そしてレッドドラゴンはその中でも最も獰猛とされている。

「レッドドラゴンやったんや〜」
気の抜けた声を発するゼノンだが、既に精霊を召喚する体制に入っている。
ジュリアもまた魔法の詠唱に入っていた。

「行くぞイグニス!!」
アルベルトも剣を抜いてイグニスに切りかかかる。しかし、その固い鱗の前に
弾かれてしまう。

「その程度の斬撃が聞くとでも思ったか!」
イグニスは空高く舞い上がると、空中から炎を吐いた。それより一瞬早くジュリア
が魔法でバリアーを貼って火炎を防いだ。「フォースフィールド」と呼ばれる魔法だ。
しかし、イグニスは鉤爪でそのバリアーをいともたやすく破壊し、
尻尾と牙でアルベルトに襲い掛かる。

「何の!?」
アルベルトは剣で牙の攻撃を防ぐが、、尻尾の一撃をくらい吹き飛ばされる。
さらにイグニスは翼で風を起こし、ジュリアを吹き飛ばした。

「氷の精霊フェンリル、あたしの召喚に応えてや」
ゼノンは魔狼を召喚して、フェンリルが発した『アイスストーム』でイグニスの羽を凍らせた。
浮力を失いイグニスは地面に落下した。

「お、おのれ!こしゃくな!」
「とどめだ!」
アルベルトが斬りかかろうとする。しかし、そこにアルベルト目掛けて
数本のダガーが飛んでくる。アルベルトは剣でそれを叩き落した。

「さすがね。これぐらいの攻撃では倒せないわね」

199 :ヒーローでヒロイックな関係 :2004/04/19(月) 01:01 ID:???
そこにいたのは浅黒い肌に尖った耳をした女性だった。この世界ではその人間では
ない種族をダークエルフと呼ぶ。ちなみに似たような特徴で肌の白い種族はエルフである。

「イグニス、助太刀に着たわよ」
「レカか・・・・・・・」
「レカ!?」
その名前を聞いて三人はハッとする。ゼノンが凍らせた翼をイグニスはその体温で溶かしてしまった。

「私の名前はもう知っているわよね?ミリム姫をさらった張本人レカ・アンビッシュよ」
「じゃああなたがミリム姫を!?」
「姫を返してもらおうか!」
「返さないとひどいで〜」
「ここから先へはいかせないわ!カーリー様のためにもね」
レカは懐からショートソードを構える。

「あなた達の相手なんて私一人で十分よ!」
レカはそう言ってジュリアとゼノンに襲い掛かる。二人の頬を刃先が掠めて血が流れた。

「ゼノン!ジュリア!!」
「余所見している暇があるのか!?」
アルベルトがそちらに気を取られたスキを付かれてイグニスが爪で攻撃してきた。
それを食らったアルベルトは後ろに大きく吹き飛ばされる。

「くっ!」
噛み付いてくるイグニスにアルベルトはそれを剣で防ぐ。
しかし、イグニスは尻尾でアルベルトを横に倒す。

「人間にしてはよくやったと褒めてやろう。だがこれで終わりだ!」
イグニスがアルベルト目掛けて炎を吐いてきた。

一方のゼノンとジュリアもてこずっていた。素早く動き回りながらショートソードと
手から発する衝撃波を発するレカの前に魔法の詠唱をする暇がないのだ。
かろうじてかわしている為かすり傷ですんでいるものの、体力の低い魔法使いと
精霊使いは一撃でもくらえば致命的だ。

200 :ヒーローでヒロイックな関係 :2004/04/19(月) 01:03 ID:???
「どうしたの!?逃げてばかりじゃ勝てないわよ!」
二人をあざ笑うレカ。

「これじゃあ魔法を唱える事が出来ません!」
「しゃーない。これ使うで〜」
ゼノンは胸元から何かを取り出した。赤く輝いている。
それをレカに向かって投げるとレカの前で何かが実体化した。それは白い光の球だった。
それはレカにぶつかると弾けてなくなり、レカをのけぞらせた。

「くっ!精霊石ね!精霊を封じるという・・・・・・」
「そうやウィル・オー・ウィスプやで〜」
ウィル・オー・ウィスプとは光を司る精霊である。今のように光の球となって
敵にぶつかると爆ぜてダメージを与えるのがおもな攻撃方法である。
ゼノンは精霊石と呼ばれる石に精霊を封じ込める事でいつでも召喚できるようにしたのだ。

「でもその程度じゃ私は倒せないわよ!」
「紅蓮なる炎よ!!目の前に立ちふさがる敵を焼き尽くせ!」
レカが体勢を立て直した時にはジュリアの詠唱は完成しており、炎の球がロッドから発射された。

「きゃあああああ!!」
炎に包まれ、レカは悲鳴をあげながら地面に倒れた。

一方アルベルトはその場から高く跳躍する事でイグニスの炎をかわした。

「ば、バカな!」
これにはさすがのイグニスも虚を突かれた。

「くらえ!必殺クロススラッシュ!!」
アルベルトが十字に剣を振るうとそこから十字状に闘気が発せられイグニスに直撃する。

「があああああああ!!」
叫び声をあげ、イグニスは地面に前のめりに倒れる。するとレッドドラゴンから
変身前の人間の姿になった。
地面に着地したアルベルトはゆっくり剣を鞘に納めた。

201 :ヒーローでヒロイックな関係 :2004/04/19(月) 01:04 ID:???
「さすがやな〜アルベルト〜」
「ああ苦しい戦いだった。ゼノンとジュリアもな」
「はい!」
三人でガッツポーズを取る。

「くっ、負けたわ。とどめを刺しなさい」
「お前達にはその権利がある」
倒れながらレカとイグニスがそう言ってきた。

「断る!私達の目的はミリム姫を助ける事で、お前達を殺す事じゃない!」
「そういう事や〜」
「それより気になるんですけど、どうしてあなた達はカーリーに従うのですか?」
ジュリアが二人に尋ねた。既に回復魔法をかけ終わり、三人は体力を回復している。

「確かにレッドドラゴンであるお前が何故魔女とはいえ、人間に従っているのか気になる。
強制的に操られているようには見えないし・・・・・・そっちのダークエルフもな」
アルベルトも気になりだしたらしい。ただ一人、ゼノンだけは状況がよく
分かっていないらしく不思議そうな表情をしている。

「私達は小さい時、人間に殺されそうになった」
「レカはダークエルフだから、そして私はドラゴンという理由で小さな頃
から迫害を受け、殺されるとこえろだった。でもそんな私達をカーリー様は救ってくれた」
「カーリー様だけは他の人間と違い、私達を優しくしてくれたの」
「私達はそんなカーリー様に忠誠を誓った」
「そうだったんですか」
二人の話を聞いてジュリアは涙ぐんでいた。

「でも最近のカーリー様は変わってしまった。いつの日からか冷たくなってしまった。
それを知っていながら私達にはどうしようも出来なかった。だからあなた達に頼むわ」
「カーリー様を救ってほしい」
「・・・・・・分かった。ミリム姫救出と同時にその願いも果たそう」
アルベルトがニッと笑いながら言った。

「ほないこか〜」
ゼノンが先に行き、その後をジュリアとアルベルトが続く。

202 :ヒーローでヒロイックな関係 :2004/04/19(月) 01:06 ID:???
夢幻城に辿り着いた一行。
城はまるで廃墟のように寂れている。しかし、中に入ってみると外とは裏腹に綺麗
であった。厨房と思われる場所を始めとしてどの部屋も整備が行き届いている。

「何も出てこないですね」
「罠ちゃうん?」
「それはないだろう。恐らく私達三人が来ても勝てる自信があるのだろう」
一歩一歩踏み出しながら、一行はカーリーの元へ近づいている事を確信していた。

そしてそれと思われる部屋の前に立った。三人は意を決して部屋に入り込む。
するとそこは王の間らしく、立派な玉座があった。そこにはミリムが座っていた。

「ミリム姫!」
「あなた達は!?」
「あなたを助けに来ました、さあ私達と共に・・・・・・」
「それは私を倒してからにしてもらおうか」
その背後から赤い法衣を纏った魔女が現れた。魔女カーリー・マイラである。

「魔女カーリー・マイラ!」
「レカとイグニスを破ってきたか。さすがだな。アルベルト・フォン・ラインダース、
ゼノン・フレッグ、ジュリア・エーテス」
法衣を翻しながらカーリーは言った。

「ミリム姫を取り戻したかったら、私を倒す事だ」
「言われなくてもそのつもりだ!そして私は約束を果たす!」
アルベルトが「ソウルブレイカー」を抜く。ゼノンとジュリアも戦闘態勢に入る。

「ここではミリム姫を巻き込んでしまう。一端外に出よう」
カーリーが何事か唱えると、風景は一瞬の内に変化して、気づくと城の前に転送されていた。

「テレポーテーションですね」
同じ魔法使いのジュリアにそれが何であるか分かった。

「皆!頑張って!!」
ミリムは両手を合わせて祈りながら、それを少し離れた場所で見守っていた。

203 :ヒロインでヒロイックな関係 :2004/05/02(日) 02:35 ID:???
「行くぞ!!」
アルベルトがまずカーリーに向かって斬りかかる。しかし、カーリーは
軽い身のこなしでその攻撃をあっさりかわしてしまった。その速さはレカ以上だ。

「雷よ!無数の矢となりて解き放て!サンダーボルト!!」
「あたしの呼びかけに応えてや!炎の精霊サラマンダー!!」
ゼノンはサラマンダーをジュリアはサンダーボルトを発射する。

「はっ!」
カーリーは短く声を発すると青い光の盾を発生させて魔法をかき消してしまった。
どんな魔法の力も無効にする『ルーンシールド』だ。ジュリアの持つ『フォースフィールド』
と違い直接攻撃を防げず、時間制限もあるものの、その時間内ならあらゆる魔法を防ぐ事が可能だ。

「今度はこっちから行こう。ウィンドバスター!!」
カーリーが何か念じると強力な風が発生して三人を吹き飛ばした。

「まだまだ!」
アルベルトは地面に着地して、再び斬りかかる。しかし、カーリーは
それをあっさりかわして逆に蹴飛ばした。

「ぐっ!」
「アルベルト大丈夫!?」
「大丈夫か〜?」
ゼノンとジュリアが駆け寄ってくる。

「ああ、大丈夫だ」
アルベルトは少しよろめきながらも立ち上がった。

「これならどうや!氷の精霊フェンリルや〜」
「ファイアーボールです!!」
炎と氷が同時にカーリーに襲い掛かる。しかし、『ルーンシールド』の前に弾かれてしまう。

「ライトニングボルト!!」
カーリーの手から電撃が発せられ、ゼノンとジュリアに襲い掛かる。
くらった二人はビリビリと感電した。

「きゃあああああ!!」
「うわあああああ!!」
悲鳴をあげて地面に崩れ落ちる二人。

「ゼノン!ジュリア!!」
アルベルトが二人の名前を呼ぶ。

204 :ヒロインでヒロイックな関係 :2004/05/02(日) 02:37 ID:???
「どうした。そんな事では私からミリム姫を取り返す事など出来ない」
言われてハッとなり、ミリムの方を見るとミリムは不安な顔をしていた。
手を合わせながら何かに祈ってるようにも見える。

「困ったな。姫にそんな顔をされたりしたらますます負けられなくなるじゃないですか」
「まだまだやれるで〜」
「それにレカさんやイグニスさんとの約束もありますしね」
三人共ニッと笑いながら、立ち上がる。ミリムに安心しろと合図を出す。

「そうだったな。レカとイグニスした約束を守らないとな。カーリーを元に戻すって」
「何をしようと同じ。私に勝てはしない」
余裕で構えるカーリー。

「行きます!!全ての源ルーンエナジーよ、魔女カーリーに掛かっている
魔法の呪縛を解きたまえ!ディスペルマジック!!」
ジュリアがありったけの魔法力を使い、魔法を唱える。するとカーリーの周囲に魔方陣が出現し、
カーリーの周りを包んでいた『ルーンシールド』が消滅した。

「な!?」
まさか自分の魔法が破られるとは思っていなかったカーリーは動揺した。

「後は頼みますよゼノン、アルベルト」
今ので魔法力を使い果たしたのか、ジュリアは地面に膝を付けた。

「任せてや!闇の精霊シェイドよ、目の前の敵の動きを封じてや、シャドウバインド!!」
ゼノンの呼びかけに応じ、一つの影が現れ、ロープ状になってカーリーの動きを封じる。

「ぐ、しまった!!」
「今だ!!」
そのスキをついてアルベルトが飛び込む。

「この『ソウルブレイカー』には取り憑いた者を払う力もある!邪悪なる者よ、カーリーの体から出て行け!!」
アルベルトはカーリーを斬る。するとカーリーは目に見えて苦しみ出した。

「ぐ、くく・・・・・・・おのれ〜」
しばらくカーリーは苦しんでいたが、やがてカーリーの体から何者かが
切り離され、外に出た。それは霧になった。

「私は一体・・・・・・・」
カーリーは何が起こったのか理解出来ず、辺りを見回し、そして三人と視線が合う。

「君達は?」
「あなたは邪悪なる魂に操られていたのです」
「でももう退治したから大丈夫やで〜」
「皆さん、無事で何よりです。それに助けに来てくれてありがとう」
「いえいえ、姫こそ無事で何よりです」
ミリムはこちらに走ってきてアルベルトに抱きついた。照れ隠しにアルベルトは頭をかいた。
そしてそこにレカとイグニスも姿を現した。

205 :ヒーローでヒロイックな関係 :2004/05/02(日) 02:40 ID:???
「レカ、イグニス。心配をかけてすまない」
「カーリー様、本当に良かった!」
「元に戻られて何よりです」
レカは涙を流しながら笑顔でカーリーに抱きつき、イグニスもカーリーに敬服した。

「さあ帰りましょう」
「そうですね」
一行が帰ろうとした時、異変は起こった。

「それで勝ったつもり?全くおめでたいわね」
そんな声がしたかと思うと先程の霧が実体化し、一つの形を取った。
頭の上に生えた二本の角、後ろに生えた尻尾そして、青白い顔と鋭い目付きをしていた。
その姿はまさに悪魔そのものである。女の悪魔らしくその悪魔はワンレングスの
髪型をしていた。そして耳もレカの様に尖っている。

「私こそカーリーの中にいた悪魔タイラントよ!」
しかし、この突然の悪魔の出現にアルベルト除くメンバーは呆然となった。
何故ならその悪魔タイラントの役をやっている生徒がこの学校の生徒ではないからだ。

「あー何やってんのよ!!百合子〜〜〜〜〜〜〜!!」
京子が思わず大声を出してしまった。

「そういえばさっきからいないと思ったらそういう事でしたのね」
静は納得したように頷いた。

「あっはっはっはっ、こうでなくちゃ面白くないよ!さすがゆりゆりやってくれるじゃん」
咲月は満足そうに大笑いしている。手まで叩いている。つられて周りの人間が手を叩いててる。

「これもう絶対脚本書いたの百合子先輩よね〜」
「ゆりゆり先輩出演出来ていいなぁ」
風香も七瀬も百合子の参加に驚きつつも劇に魅入っている。

「私、止めてくる!」
「よしなよキョロ。野暮な事すんなよ。せっかく盛り上がってるんだしさ」
「そうですわよ」
「京子先輩、私は結構楽しんでますよ」
「私もです、キョロ先輩」
「もう!しょうがないわね!」
皆に止められ、京子も引き下がった。とはいえ、京子も本気で止める気はなかったようだ。

206 :ヒーローでヒロイックな関係 :2004/05/02(日) 02:48 ID:???
「タイラント!私はお前を討つ!!カーリーの体を乗っ取り悪事を働いた事許す事は出来ない!!」
アルベルトは前に出てタイラントと向き合う。

「私を倒す!?人間如きにそれが出来ると思っていて!!」
タイラントの目が青く光ると、すさまじい衝撃波が発生し、アルベルトと彼に
とっさに庇われたミリムを除き、吹っ飛ばされた。

「みんな大丈夫か!?」
吹き飛ばされたみんなに呼びかけるアルベルト。
「大丈夫だ。私以外は気を失っているが・・・・・・・」
答えたのはカーリーだった。カーリーは咄嗟に『フォースフィールド』を張って
この衝撃波『ダークエクスプロージョン』の威力をやわらげていたのである。
さすがは魔女といったところだろう。最もその魔女も地面に膝を付けている。
ゼノン、ジュリア、レカ、イグニスの四人は激闘の疲れの影響で気絶したのである。

「さすがと褒めてあげましょう。でもあなた一人でどこまでやれるかしら?」
余裕の笑みを浮かべるタイラント。

「どこまでもやれるさ。今の私には守るべき者がいるのだから」
「気をつけて」
ミリムに手を握られたアルベルトはその思いに応えるべく、気合の声を発して
タイラントに向かっていく。タイラントも爪を伸ばし、応戦する。

数合切り結んだ後、アルベルトがジャンプして必殺技を放つ。

「クロススラッシュ!!」
イグニスを倒した必殺技だ!しかし、タイラントには多少ダメージを
与えただけで倒すに至らなかった。

「甘い!!」
その羽根で舞い上がり、タイラントは尻尾でアルベルトを叩き落した。
何とか地上に着地するものの、受けたダメージにより頭がフラフラしていた。

「アルベルト様!」
「平気です!このぐらい何ともありません!」
「私を倒せば英雄になれるわ。でもその先に希望はない。一気に厄介者扱いされて
国を追われるハメになるだけ・・・・・・」
ふと淋しそうな表情でタイラントは呟いた。

「どういう事だ!?」
「私もかつてはあなた達と同じ人間だった」
衝撃的な言葉を放つタイラントにその場にいる誰もが驚愕した。

「国の為に戦い、姫を救い出したりもした。恐ろしい敵とも戦いそれを倒して英雄になった。
でも愚か者達は私の力を恐れた。私の力を恐れ、私を殺そうとした」
遠い目をして語るタイラント。アルベルト達は一切口を挟まず聞いている。

207 :ヒーローでヒロイックな関係 :2004/05/02(日) 02:51 ID:???
「私は何とか命からがら逃げ出した。全てを失い死の淵に立たされたその時、
私に悪魔の力が身に付いた。そしてその力で私に牙を向けた者を全て倒した」
角を指しながらタイラントは語る。

「でもあなたの母親エルーシャ・ド・ヴァレリアに倒され存在が不安定になって
しまった私はカーリー・マイラの体に逃げ込む事で何とか生き延びたのよ」
ミリムの方を見据えるタイラント。

「私のお母様が?」
ミリムは目を見開く。

「あなた達も同じ運命を辿るわ。それでも私を倒して英雄になる気?」
「英雄とかそういうものに私は興味はないさ。もちろんそれはゼノンもジュリアも同じだ。
私達はただ気ままに生き、気ままに冒険するだけさ」
後ろではゼノンとジュリア、それにレカやイグニスも立ち上がっていた。
ジュリアが回復魔法の『ヒーリング』をかけたのだ。そしてゼノンとジュリアもそれに力強く頷いた。
そしてミリムはこの騎士に対して胸が熱くなるのを感じていた。

「それがあなたの答えなのね。分かったわ。これ以上長引かせても面白くないし、
そろそろ決着を付けましょう」
タイラントから強烈な殺気が放たれる。

「そうだな、じゃあ行くぞ!!」
アルベルトは大地を蹴って、一歩一歩踏み込んでいく。

「クロススラッシュ!!」
「ダークエクスプロージョン!!」
二つの必殺技が激突して相殺される。吹き飛ばされつつも両者空中に飛び上がる。

「かかったわね!これで終わりよ!イーヴィルクロウ!!」
タイラントは両腕の爪を伸ばしてアルベルトを串刺しにしようとする。しかし、
アルベルトは逆に『イーヴィルクロウ』の上に乗りかかりかわすという荒業をやってのけた。

「なっ!そんな!!」
これにはタイラントも予期していなかったらしく、愕然となる。

「これで終わりだ!!シャイニングブレード!!」
無数の剣撃がタイラントに向けて放たれる。タイラントはそのまま地面に落ちる。
しかし、アルベルトも完全でないとはいえ『イーヴィルクロウ』が体をかすめていた。
両者先程と同じ様に地面に降りる。

「どっちが勝ったの?」
レカがそう一言口にした以外、誰も何も言えない。しばらくしてアルベルトが先に膝をついた。

「なるほど、あなた達なら私と同じ過ちを犯す事もないでしょうね」
フッと笑いながらタイラントは地面に倒れる。

208 :ヒーローでヒロイックな関係 :2004/05/02(日) 02:53 ID:???
「やったで〜〜〜〜〜〜!!」
ゼノンが大声で叫ぶ。ジュリアと抱き合っている。

「これでやっと逝ける」
タイラントの体が段々と薄まっていく。そんなタイラントにカーリーとミリムが駆け寄る。

「ごめんなさいね。あなたの体を利用してたくさんの悪い事をしてしまって。
今更許される事でもないでしょうけど・・・・・・」
「謝らなくていい。あなたも私と同じだから。その気持ちはよく分かる。もし
レカやイグニスがいなかったら同じ事をしていたかもしれない」
「生まれつき高い魔力を持っていて、人々の為に戦ったけど、その
高い魔力の為に今のような状態になってしまったんですね」
同じ魔法使いであるジュリアにはカーリーが何を言いたいのかよく分かった。

「あなたの本当の名前を聞かせてください。悪魔としてでなく人間だった時の・・・・・・」
消え逝くタイラントの手を取り、ミリムは言った。

「そんな事を知ってどうするつもりか知らないけれど、いいわ教えてあげる。
私の本当の名前はファディム・ネビリム。あなたと同じ騎士だった者よ。アルベルト・フォン・ラインダース」
それを聞いたミリムはタイラントいやファディム・ネビリムをその手で優しく抱きしめる。

「私はあなたの事を決して忘れません。ファディム・ネビリムという人間がいたという事を・・・・・・・」
「覚えてても何もいい事はないわよ。それじゃあ私はもう逝くわ」
その言葉を最後にファディムの体を消滅した。

「これからどうするの?」
「私達を城に引き渡すのか?」
レカとイグニスがアルベルトに尋ねる。

「私達の使命はミリム姫を助ける事だ。お前達の引渡しまでは頼まれていない」
「でも・・・・・・私達は・・・・・・ミリム姫にも迷惑をかけた・・・・・・・」
「そうですよ、そこまでするつもりはないですよ」
「せやな〜」
ジュリアもゼノンも笑いながら歩き始める。

「私ももう怒っていませんよ」
ミリムもカーリーに向かってニッコリ微笑んだ。

「ありがとう、君達がもし危機に陥ったのなら私達は迷わず手を貸そう。
行こうかイグニス、レカ」
カーリーもまた彼等とは違う方向に歩き始めた。

「はいカーリー様」
「私達はどこまでもあなたの傍にいます」
その後ろをレカとイグニスがついていく。

209 :ヒーローでヒロイックな関係 :2004/05/02(日) 02:56 ID:???
「私達も行こう。ミリム姫帰りましょう」
「はい、アルベルト様」
ミリムの手を取り、アルベルトは城へと帰還する。ゼノン、ジュリアもその後に続く。

城に戻り、ミリムを無事送り届けると、民衆から三人は歓迎された。
街はたちまち祝いの祭りで大賑わいだ。
城に辿り着き、三人はミリムをエルーシャに渡した。
ファディム・ネビリムの話をすると少し悲しそうな顔をしている。

「そう。今回の事件はファディム・ネビリムも関与していたのね。かつての仲間だったからこそ、私は救いたかった。
でもそれは出来なかった。ありがとう、あなた達には本当に感謝してもしたりないくらいよ。
ミリムを助けるだけでなくファディムの魂を解放してくれたんですもの」
「いえ、そんな私達にはもったないお言葉」
アルベルトは遠慮がちに手を振る。その夜、盛大にパーティーをする一行だった。

「本当にもう行ってしまわれるのですか?」
ミリムが淋しそうな顔でアルベルトに語りかける。三人は旅支度の用意を済ませていた。

「ええ、私達は冒険者ですから」
「同じとこにずっといるのは落ち着かないんや〜」
「新しい所に行くと新しい人の出会いがありますし」
「やはり行くのですね。名残惜しいですが、仕方ありません。でももしこの国に
寄る事があるなら是非とも寄っていって下さいね。アルベルト・フォン・ラインダース、
ゼノン・フレッグ、ジュリア・エーテス」
「はい!」
そして三人はこの国を後にした。

三人がしばらくして、ミリムは明らかに落ち込んでいた。そんなミリムにエルーシャは声をかけた。

「何を遠慮しているのです?お行きなさい」
「え?で、でも・・・・・・」
「あの方達と一緒に旅をしたいのでしょう?」
「でも私はこの国の王女で・・・・・・・」
「ならば私が許可します。見聞を広める為にもいいでしょうし・・・・・
私もかつては戦士として剣を振るっていましたしね」
「し、しかし女王様!それで姫にもしもの事があったら・・・・・・」
横から大臣(大山)が口を挟む。

210 :ヒーローでヒロイックな関係 :2004/05/02(日) 02:59 ID:???
「もし、それで果てるなら所詮それまでの存在だったという事です。
ミリム、あなたはどうなの?私は許可したわ。後は決めるのはあなた自身よ」
ポンとミリムの肩に手を置くエルーシャ。俯いていたミリムは顔を上げて答えた。

「行きます!私、あの方達と一緒に!!」

「大分離れましたね」
「もうあんな遠くや〜」
ゼノンとジュリアが指し示す通り、ヴァレリア城はもう豆粒程の大きさになっていた。

「そうだな」
ため息をつきながらアルベルトは歩き続ける。

「ひょっとしてミリム姫の事気になってるんじゃないですか〜?」
「かわいかったもんな〜」
「な、何を言う!そんな事はないさ」
二人に冷やかされ、慌てて否定をするアルベルト。
するとその三人の前に馬車が向かってくる。そして後ろの席から人が出てくる。
それを見て三人は驚いた。

「ミリム姫!!」
そう服装こそ、前に見たドレスでなく、動きやすそうな軽装で帽子を被ってもいるが、
それは間違いなくミリムであった。ミリムが降りると馬車は城に引き返していった。

「一体何故?」
「あなた達と一緒に冒険する為ですわ。お母様の許可も頂いてます。私も仲間にくわえてください」
「ここで姫を置いていく訳にも行きませんし、いいですよねアルベルト?」
「ええやろ〜アルベルト〜姫と一緒にいれるんやし〜」
「何で私に言うんだ!?勿論いいですよ!ただキツい旅になりますが」
「覚悟の上です!」
そう言ってミリムはアルベルトの腕に絡みついた。

211 :ヒーローでヒロイックな関係 :2004/05/02(日) 03:00 ID:???
そんなやり取りを遠くから見ていた者がいた。
カーリー・マイラとレカ・アンビッシュとイグニスである。
カーリーは優しい眼差しで見ていたがやがて向きを変える。

「行こうか」
「はい、カーリー様!」
レカとイグニスが後に続く。彼女達も旅に出ていたのだ。

「さあ、新しい仲間も加わった事だし目的地へ急ぐぞ!」
「はい!」
四人は次の目的地に向かって歩き出した。

「それから私の事はミリムと呼んで下さい」
「分かりました、ミリム」
「顔赤いで〜」
「照れてますね〜」
冷やかすゼノンとジュリア。この後、この一行とカーリー達一行が再び出会い、
協力して世界を救う事になるが、それは別の話・・・・・・・

劇が終わり、幕が下りる。ナレーションからは役とそれを演じた者の名が告げられ、
最後に「特別出演。タイラント、ファディム・ネビリム=平井百合子」とアナウンスされる。
かおりんと千尋の名前もだ。会場からは拍手の渦と歓声が上がった。
こうして劇は大盛況の内に幕を下ろしたのである。

212 :ヒーローでヒロイックな関係 :2004/05/17(月) 01:13 ID:???
「百合子の乱入でどうなるかと思ったけど、何とかうまくいったわね」
「面白かったですわ」
「あたしも楽しめたよ。今度うちの学園祭でこれやろうぜ」
京子、静、咲月の三人も満足そうだ。

「前例ないですよね。余所の学校の学園祭の劇に参加しちゃうなんて」
「ゆりゆり先輩しか出来ない事ですよね」
七瀬の言葉に「しようという物好きもいない」という単語が頭に浮かんだ風香だった。

その百合子はメイクを取り、制服に着替えると智に抱きついてきた。

「うまくいきましたわね智。私演技しながら魅入ってしまってよ!」
「あー離れろ!!でもあたしも大活躍できたし、満足だ〜」
「何で姫なんだよって思ったけど、演じてる時はそんなの気にもならなかったな」
神楽も何かやり切った表情をしている。

「あたしの精霊使いも良かったで〜」
「大阪さんはあんまり普段と変わらなかった気がします。
でも魔法使いの役がやれて良かったです!」
歩、ちよも柄にもなく興奮している。

「レッドドラゴンの役の時はどうなるかと思ったけど、
人間時の姿もあって安心したよ。百合子の乱入は正直焦ったけどな」
演技し終わった後、暦はスポーツドリンクで喉を潤している。

213 :ヒーローでヒロイックな関係 :2004/05/17(月) 01:15 ID:???
「うん、良かった」
劇の時のラストシーン同様、榊は優しい笑顔を見せる。

「榊さんとあんなに一緒に演技出来て幸せです〜」
かおりんの周りに花びらが舞う。

「一国の女王様らしくやれてればいいな」
千尋もどこか満足気だ。

「いい感じじゃないの。あたしもつい夢中になっちゃったよ。
昨日ちょうどそのゲームクリアしたとこだしさ〜」
ゆかりの右手には「ファイナルクエスト」があった。
と、そこに黒沢みなもが乗り込んできた。

「こらぁ〜!そこのあなた!学園祭にまで乗り込んであまつさえ
劇にまで参加するとはどういう了見よ」
「もうこっちに来るなんて・・・・・・・名残惜しいけどお別れでしてよ、智」
百合子は智から離れると何故か自分と似た容姿の女子を連れていった。
どうやら惑わせようとする作戦のようだ。

「あっ待ちなさい!!」
逃げる百合子をすかさずみなもが追いかける。

「忙しいんやなぁ百合子ちゃん」
歩がのんびりした口調で言った。

「さぁさっさと帰るわよ!」
百合子はそう言って京子達に帰るよう促す。

「そこのあなた達もこの子の仲間ね!」
「ちょっと何で私達まで追われなければならないのよ!」
「キョロ、今はそんな事言ってる場合じゃねぇ!」
「とにかく逃げますわよ!!」
京子や静、咲月も迫り来るみなもに一種の危機を感じ、走り出す。

214 :ヒーローでヒロイックな関係 :2004/05/17(月) 01:16 ID:???
「私はまだ解放されないんですかぁ」
百合子と歩に似た女子が尋ねる。

「ちょ、ちょっと待って下さいよ先輩達!」
「私達を置いていかないで下さい!!」
風香と七瀬も慌てて後に続く。

校門まで走ると一台の赤い車が現れた。それに乗っていたのは
ウェーブでセミロングの髪をしていて、眼鏡をかけた女性だった。

「舞先生!」
百合子が女性の名前を叫ぶ。そうそれは百合子達の高校の保険医である
井上舞であった。

「さあ早く乗りなさい!!」
どうやら舞は事情を察しているようである。すぐに車に乗り込むメンバーだった。

「あっこら舞!!あなたのとこの生徒だったのね!!」
「先輩!ここは逃がしてください!」
どうやらみなもと舞は知り合いのようだ。
しかし、舞は全速力で車を飛ばした。

「どけにゃも!あたしが運転する!」
「だめよ!あんたに運転なんてさせたら
捕まえられるものも捕まらなくなるわ!!」
横から入ってきたゆかりを制し、みなもは車を運転して舞達の乗る車を追跡する。

「げっ!追ってきた!!舞ちゃん急げ!!」
咲月が後ろを見てびっくりする。

「言われなくてもそうするわよ!しっかり捕まってて!!」
舞はそう言うと猛スピードで車を走らせる。

「ちょ、ちょっと舞先生!スピード出しすぎですよ!!」
「ゆ、揺れますわ!!」
ガクガク揺れる左の座席の京子と後部座席の静。

「ちょ、七瀬、変なとこ触らないで!!」
「そんな事言ったって揺れるんですからしょうがないじゃないですか!!」
風香と七瀬は揉めている。

215 :ヒーローでヒロイックな関係 :2004/05/17(月) 01:17 ID:???
「逃がさないわよ!」
みなももスピードを上げる。

「さすがみなも先輩!でも峠でならした私のドライビングテクニックを
舐めないで下さい!」
「先生は一体何をしていたんですか!!」
ガクンガクン揺れながら京子はツッコム。そんな声も耳に入らないくらい
舞はヒートアップしている。

「それにしても百合子先輩やけに静かですね。どうした・・・・・・あー!!」
「ゆりゆり先輩じゃなーい!!」
大声で叫ぶ風香と七瀬。何とそこに乗っていたのは百合子ではなかった。
そう歩と間違えられた女子である。

「焦ってたんでゆりゆりが乗ってないのに気づかなかったんだ!」
「何て早業なんですの。さすがですわ百合子さん」
「あ〜もう!あいつ本当に迷惑ばっかりかけて〜!ごめんなさい!
百合子のせいでこんな目に合わせてしまって」
「謝るのはいいから私を降ろして下さ〜い」
半分涙声になりながら訴える彼女だが、結局降ろしてもらったのは
夜になってからだった。とことん不幸である。
何とか振り切る事に成功した舞達でもあった。

さてそんな騒ぎがあった頃、学校の方では何事もなかったかのように
イベントは進行していた。

「それじゃあ榊さん、名残り惜しいですけど私達クラスに
戻らなくてならないんで」
「ほら、かおりん行くよ」
中々動こうとしないかおりんの袖を引っ張って
千尋は自分達のクラスに連れて行く。

「ん?あいつらは?」
「ともちゃんと神楽ちゃんの姿が見えんな〜」
「どこ行ったんでしょうねぇ?」
「さあ」
いつの間にか智と神楽がいなくなっていた。

216 :ヒーローでヒロイックな関係 :2004/05/17(月) 01:19 ID:???
「あいつらまた勝手にどっか行ったのか!全くしょうがないな」
やれやれとため息をつく暦。

「そうや。あたしたこ焼き食べたいな〜」
「あ、それじゃ買いに行きましょうよ。榊さんも一緒に行きます?」
「ん?いやいい」
「そうですか〜残念です。じゃあよみさん一緒に行きましょう」
「そうするか。じゃあ行こうかちよちゃん、大阪」
暦とちよと歩の三人はたこ焼きが売ってる店に歩き出した。
そして榊はある何かを見つけたらしく、そこに向かって歩いていく。

智と神楽の二人は屋上に来ていた。急いでいたらしく息を切らしている。
智が神楽の手を引っ張るように走ってきたのだ。

「あーやっと着いた〜」
「何だよ、そんなに急ぐ事ないだろ。別にみんなと一緒にいてもいいだろ?」
「やだよ」
「何で?」
「少しでもお前と二人きりでいたいんだよ!」
「え?」
智の真剣な眼差しに神楽はドキっとする。

「な、何言ってんだよ!は、恥ずかしいじゃないか!
そ、それにそんな目で見るなよ」
神楽は顔を真っ赤にしながら、しどろもどろに答える。

「照れてる神楽もかわいい」
じりじりと迫る智の前に後ずさりしていると、いつの間にかいつも
智達が屋上で食べるところに座り込んでしまう神楽。
智の顔が目の前に来た。すると智は神楽のその胸の谷間に顔を埋めた。

「な、何するんだ〜!!」
「もうあたし今日の劇で結構アクションして疲れたんだよ。だから
お姫様の胸の中で休ませてよ〜」
無茶苦茶な事を言いながら智は眠そうな声をあげる。

「だ、だからって胸に顔埋めるなよ!!」

217 :ヒーローでヒロイックな関係 :2004/05/17(月) 01:20 ID:???
「ちぇっ、じゃあ膝枕でいいよ!」
智はそう言うと、今度は神楽の膝の上に頭を乗せた。

「お、おいとも!」
抗議の声をあげるものの、何故か神楽は智を押しのける事が出来ない。

「何だよ〜あたしは姫を救った騎士だぞ!姫ならその騎士に尽くせよな〜」
「それは劇の中での話だろ〜が!!」
猫のような仕草で甘えてくる智に神楽の胸の鼓動は一気に高鳴る。

「わ、分かったよ!膝枕だけだぞ」
とうとう観念して神楽は膝枕させる事を認めた。

「あーやっぱ、神楽の体はやわらかくて気持ちいいな、何だか眠くなってきちった」
その言葉どおり、智は神楽の膝の上で寝てしまった。スースーと寝息を立て始めた。

「ったくこいつは」
言葉とは裏腹に神楽は智の髪をそっとかきあげ、やさしくその額を撫でる。

(本当に私の困った王子様だよ。お前は)
そんな智の寝顔を見て触発されたのか神楽も何だか眠くなってきた。

「私も何だか眠くなってきたな。一眠りしよう。おやすみとも」
神楽は智をその胸の中でギュっと抱き寄せながら、自分も眠った。

しかしそんな様子を見ていた者がいた。その者はきつい目付きに
ワンレングスの髪をしていた。そう、平井百合子である。

しかし、いつもなら何かしらのちょっかいを出す百合子だが、今回は
何もせずに階段を下りようとした。しかし、そこには同じように長身で
長い髪の少女がいた。
榊である。彼女は智と神楽が駆け上がっていくのを目撃したのだ。
で、後を付けてみたら先客に百合子がいたという次第である。

「あら、あなたも来ていたの?奇遇ね」
先に話しかけたのは百合子の方だった。

218 :ヒーローでヒロイックな関係 :2004/05/17(月) 01:22 ID:???
「うん」
「ちょっと声かけようかと思ったけど、あれを見せ付けられたら
そんな気無くしたわ」
寝ている二人を見て百合子はわざとらしくため息をついた。

「これからどうするの?」
「そろそろ帰るわ。みんなの所に」
「そう」
「これから忙しくなってますます来れなくなりそうだから、あなたに
あの二人を見守っていてほしいの。もし二人がダメになりそうな時は助けてあげて。
それが私があなたにするお願いよ」
「うん、分かった。ゆりゆりも元気で」
ニッコリと微笑んで榊は言った。

「結構楽しかったわ、さようなら」
「うん、さようなら」
百合子が階段を下りていくのを榊は見送った。それから榊も一度みんなと合流したが、
帰る時間となったので、迎えに行ったのである。

「二人共起きて。帰る時間だから、みんな待ってる」
「う〜ん。さ、榊!!いや、これはその・・・・・・・」
「何だ?あ〜榊ちゃん、もうそんな時間か」
榊に起こされて慌てる神楽と全然動じない智と全く対照的な反応である。
榊の方はそんな二人の反応を楽しそうに微笑みながらみんなが待つ場所に歩いていった。

「さあ、行きましょうか、ミリム姫」
突然智は役名で神楽を呼びながら、紳士のような振る舞いで神楽の手をとった。

「はい、アルベルト様」
つられて神楽も役の名前で智を呼んだ。それを聞いて智は満足そうな顔で
神楽と一緒に歩き出した。しかし姫は一つだけ指摘した。

「姫じゃなくてミリムと呼んでください」
「分かりましたミリム」
劇のラストシーンと同じ会話をしながら、二人はクスクス笑った。
そしてみんなと合流して打ち上げをして帰るのだった。
こうして学年最後の学園祭は幕を閉じたのであった。 FIN

219 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2004/05/17(月) 01:23 ID:???
という訳で終わりです。
ここにいたるまで時間かけすぎて本当に申し訳ないです。

220 :ともかぐ信仰委員長 :2004/05/21(金) 21:05 ID:???
お疲れ様でしたー。無茶苦茶な甘えん坊ともすけがGJw
劇も独立した話のように書き上げる力がすごいです。
もはやお約束化してしまった百合子似女生徒に合掌w

221 :名無しさんちゃうねん :2004/06/04(金) 21:54 ID:???
??

222 :名無しさんちゃうねん :2004/06/05(土) 12:00 ID:???
最近お絵かき板ではともかぐがブームだから、それをベースに話を書いて
みてはいかがかと

223 :名無しさんちゃうねん :2004/06/26(土) 15:31 ID:???
お絵かき板って、どこよ?

224 :名無しさんちゃうねん :2004/06/27(日) 00:45 ID:???
>>223
あずまんが大王お絵かき掲示板じゃね?あそこは別の場所に移転してるけど。

榊神楽の方で連載されてるようなシリーズもの誰か書いてくれんかな?

225 :名無しさんちゃうねん :2004/06/27(日) 12:34 ID:???
しりーずモノねぃ…。
まー、期待せずに待ってくらさい。
このスレにとーかすることはないれすが。

226 :名無しさんちゃうねん :2004/07/01(木) 22:14 ID:???
神出現にきたいage

227 :名無しさんちゃうねん :2004/07/01(木) 23:17 ID:???
大阪板って全年齢なんだからageるのは感心しないな・・

228 :名無しさんちゃうねん :2004/07/31(土) 11:10 ID:???
>>227
どういうこっちゃい?

229 :名無しさんちゃうねん :2004/09/27(月) 18:22 ID:???
保守

230 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2004/10/09(土) 19:12 ID:???
久々に何か書いてみるか。
萌えるかどうか分からんけど・・・・・・

231 :名無しさんちゃうねん :2004/10/15(金) 14:24 ID:???
↑期待

232 :名無しさんちゃうねん :2004/10/16(土) 20:11 ID:???
期待しまふ

233 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2004/10/19(火) 02:21 ID:???
浮かんだのはいいんだけどちょいと季節外れかもしれんです。
(一応冬だけど)

234 :名無しさんちゃうねん :2004/10/19(火) 23:31 ID:???
いやいや、全然良いですよ!

235 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2004/10/22(金) 03:17 ID:???
>>234
了解しました

236 :Sweet Memory :2004/11/02(火) 02:26 ID:???
『Sweet Memory』

「とも、ちょっといいかな?」
とある冬の日の放課後、智は神楽に呼び出された。何だかそわそわしていて
落ち着きがない。

「何だ〜?別にいいけど」
言われるままに智は彼女についていく。教室を離れて人気のない校舎の片隅に
まで来てしまった。

「こんなとこに来て一体何があるんだ?」
智がいぶかしがっていると、神楽は鞄から何かを取り出した。

「あ、あのこれ」
神楽は顔を赤らめながら、包装された小さなビンを智の前に出した。

「受け取ってくれるかな?」
「いいけど、開けていい?」
こくりと頷く神楽。それをあける智。

237 :Sweet Memory :2004/11/02(火) 02:41 ID:???
その中に入っていたのはクッキーだった。形はやや歪だがクッキーである事は
間違いない。

「あ、そうか」
智は何かを思い出した。そういえば今日はバレンタインなのだった。

「これ、あたしの為に?」
「お、おかしいよな。女の子同士なのにこれを渡すなんて。で、でもどうしても
ともに渡したかったんだよ」
いつものように元気ある声で消え入りそうな声で言う神楽。よく見ると彼女の指に
は包帯が巻かれていた。朝から気になっていたのだが、これで原因が分かった。
不器用なりに必死に作ったのだろう。
智はそのクッキーをまた食べた。

「うまい!形はちょっと微妙だけど、うまいよ神楽!」
「本当か!?」
ぱぁっと明るい表情になる神楽。

「ありがとうな、神楽。あたしの為に作ってくれて。嬉しいよ」
「そんな嬉しいのはこっちだよ」
ポロポロと涙を流す神楽だった。

「今度のホワイトデーの時は、あたしがチョコレート作ってやるよ。ともちゃん
チョコレートは絶品だぞ!」
「うん、ありがとう」
「さ、行こうか。それと折角だから一緒に食べようぜクッキー」
「うん」
神楽は智の方に身を寄せて歩きながら、一緒にクッキーを食べたのだった。
それはそれはとても甘い味がしたのだった。今の二人のように・・・・・・・
                              FIN

238 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2004/11/02(火) 02:45 ID:???
遅くなって申し訳ありません。という訳で久し振りに書いたともかぐです。
今書かないと書く機会ないだろうなぁと思って書きました。
気に入ってもらえればいいなと思います。では。

239 :名無しさんちゃうねん :2004/11/03(水) 13:22 ID:???

甘いss

240 :名無しさんちゃうねん :2004/12/06(月) 19:27 ID:???
>>238GJ

241 :名無しさんちゃうねん :2004/12/13(月) 20:46 ID:TZ6Ma0ms
>>238


242 :名無しさんちゃうねん :2004/12/18(土) 19:46 ID:???
すーぱーしとくな。

243 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2004/12/30(木) 00:00 ID:???
「授業中にて」

ゆかり「はい、ここ神楽〜」
神楽「はい、えーっと。私はともの事を愛しています・・・・・・・!?」
ゆかり「へ〜お前らそんな関係だったんだ」
(ざわめく教室)
神楽「ち、違うぞ!私はただ黒板に書いてあったのを答えただけで別に
そんなつもりはないからな!」
とも「それにこれ、本は違う名前じゃん!」
ゆかり「(無視して)はいここ、ちよちゃーん」
ちよ「・・・・・・そんなに必死にならなくてもみんな分ってますよ。お二人共」
ゆかり「はい。つまりこの二人とは〜」
とも・神楽「そんなの教科書のどこにも書いてね〜〜〜〜〜〜!!」
歩(息ピッタシやん)

244 :名無しさんちゃうねん :2005/03/18(金) 00:36 ID:???
最初、ふざけてじゃれあってたのがだんだんマジになっていく…みたいなのがいいな。

245 :名無しさんちゃうねん :2005/04/17(日) 02:49 ID:???
おもしろい

246 :名無しさんちゃうねん :2005/04/17(日) 02:51 ID:???
全部だ!!!おもしろすぎる!!いえーい!!

247 :名無しさんちゃうねん :2005/04/17(日) 03:02 ID:???
>大阪板って全年齢なんだからageるのは感心しないな・・

あずまんが大阪板@18金キボンヌ!!

248 :名無しさんちゃうねん :2005/04/17(日) 08:32 ID:???
ageるなと言ってもageる馬鹿はいる・・と
沈めてやる

249 :へーちょ :へーちょ
へーちょ

250 :へーちょ :へーちょ
へーちょ

251 :へーちょ :へーちょ
へーちょ

252 :名無しさんちゃうねん :2005/04/17(日) 08:48 ID:???
>>243
普通に面白いな、これ。いいなあ。
神楽さんってところがまたなんとも………。

253 :へーちょ :へーちょ
へーちょ

254 :へーちょ :へーちょ
へーちょ

255 :名無しさんちゃうねん :2005/04/18(月) 22:57 ID:???
なんだか清純ぶってる奴がいるのでage

256 :名無しさんちゃうねん :2005/04/19(火) 18:33 ID:???
エロ要素を含むスレッドは基本的にsage進行にした方がいいと思う。
>>1でもそう言ってるし……

スレッド番号が100以下になって上がらせたくなったら
E-mail欄にageとかじゃなくて50ageとかにすれば
一番上まで行かず、そのスレッドが50番だけ上がるから
そうやって更新した方がいいんじゃない?

257 :名無しさんちゃうねん :2005/04/19(火) 18:34 ID:???
>>256
ちなみに、このageが来る前はだいたい490番目でした

258 :名無しさんちゃうねん :2005/04/19(火) 18:39 ID:???
>>257
普通に450ageて入れれば良かったんじゃない?だいたい40番くらいかな?
ageしかわからなかった人には申し訳ないけど。

259 :名無しさんちゃうねん :2005/04/20(水) 23:21 ID:???
どうでもいいからSS書こうぜ(*^ー゚)b

260 :名無しさんちゃうねん :2005/05/15(日) 21:16 ID:???
期待age
ライダーキックさんや脳内さんが書いてくれればー

261 :名無しさんちゃうねん :2005/05/15(日) 22:03 ID:???
いつまで経っても学習しないバカはいるもんだな
さげ

262 :名無しさんちゃうねん :2005/05/15(日) 22:11 ID:???
>>261
(なんでこういうように言うかなぁ。)
ageないとレスがつかないのも事実だよ。
それ以前にあなたは言葉の使い方を考えたほうがよろしいですな。

263 :263 ◆Nq5TEDQI2A :2005/05/20(金) 23:04 ID:???
放課中の教室の中、この日は雨で教室にいる人数が多い―――

「いやーい!!!今度と言う今度こそ!!アンタには負けねぇよ!!」
「冗談じゃねぇ!!勝負では負けるかぁ!!」
「・・・うるさいなぁ」
「ハン!!この勝負は絶対引き受けない方がいいぜ!!私が勝つから!!」
「ふざけんなぁ!!勉強以外で負ける気はしねぇぜ!!!」
「ほ〜?安請け合いすると後で負けたとき涙見ますよ〜?」
「智に負ける気はしねぇ!!!どんな勝負でも絶対勝つ!!!」
「よし!!じゃぁいくぞ!!!」―――――――――

チュッ


一瞬、教室の中は静まり返った


「な・・な・・・」
「ほ〜ら!!私の勝ちぃ!!!」
「ひ・・卑怯な・・・こんなの・・勝負じゃ・・」
「お!?まだ言うか!!??」

ちゅ

そのまま智の舌は神楽の中へ進入していく
「ん・・くぅ・・・・」
長く思えた。それは時間にして5分くらいだが、15分くらいに感じた

「・・・プハァ・・・どうだー!!!」
「はぁ・・はぁ・・・こんなの・・・」
「はっはーー!!!天下無敵の智ちゃんに勝てるわけないじゃーん!!」
「・・・く・・・負けました///」

「大阪さ〜ん、なんで目隠すですかぁ〜?」
「これは子供が見ていいものとはちゃうねん」
「子供じゃないですよぉ〜!!手どけてください!!」
「あかん・・だめや・・・」

264 :263 ◆Nq5TEDQI2A :2005/05/20(金) 23:13 ID:???
その日の帰り
「智・・なんであんなこと?」
「勝負だから!!!」
「勝負つったって・・・」
「あ!!いっけね!!今日用事があるから先帰ってて!!」
「(なんだ・・?)ああ・・わかった。」

「神楽〜〜!!まぁ、負けなんて気にすんな!!!」
「ば・・ばヵゃろぅ・・大きい声出すなょ・・・」
「だから気にするな!!!お前傘忘れたんだろ!!智ちゃんが特別に入れて行ってやるー!!」
「・・・いいのか?ありがとう・・」
「それでさぁ〜!!帰りながらさっきの勝負の続きでも」
「だァ〜〜!!!やんねぇ!!!断じてやらねぇぞ!!!」
「ぷぷ・・・負けたのが悔しいから?」
「う・・・・・」
「はっは〜!!!!悔しいからか!!!」
「(や・・やるしかねぇか・・)勝負やるよ・・」


「嫌だ何あの子?」
「うわぁ、最近女の子同士でもキスしながら歩いてるの!?」
「ハレンチだわねぇ」
「(う・・・恥ずかしい・・けど・・)」
けど、智は神楽の舌を逃さないのだ。顔もガッチリ捕まれ、逃げ出せない状況である
「(ま・・まけるかぁ・・!!)」
「(お、神楽やっと反撃が来た・・じゃそろそろ)」

ヌチュ

「(!!??!?!?)」
智は神楽の秘部を触れた
「プハァ!!濡れ濡れじゃん!!今回も私の勝ち!?」
「・・・・・・なんで・・・そんなトコ・・触って・・」
「まぁ気にすんなって!!!」

神楽はすっかり友のペースに巻き込まれてしまったようです。

265 :263 ◆Nq5TEDQI2A :2005/05/20(金) 23:17 ID:???
一応終わりッす。よかったらまた新しいSS考えようかと・・

266 :名無しさんちゃうねん :2005/05/20(金) 23:21 ID:???
>>265
GJ
久々に萌えさせてもらいますた。
神楽、かわいいな。

267 :名無しさんちゃうねん :2005/05/20(金) 23:24 ID:???
神楽が口調のわりにしおらしくてス的

268 :質問推奨委員長 ◆EIJIovdf8s :2005/05/20(金) 23:26 ID:???
神楽かわいい
とっても純

269 :名無しさんちゃうねん :2005/05/20(金) 23:28 ID:???
智がマイペースでおもしろい

270 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2005/05/20(金) 23:28 ID:???
とてもかわいらしい神楽がツボでした。

271 :27GETTER ◆pXWVmj9lto :2005/05/20(金) 23:31 ID:???
行動が智ちゃんらしいな・・・とても可愛い。

272 :263 ◆Nq5TEDQI2A :2005/05/24(火) 17:14 ID:???
>>266-271
たくさんの評価ありがとう!

273 :263 ◆Nq5TEDQI2A :2005/05/24(火) 17:26 ID:???
その日は晴れ。快晴ではなく晴れの日のこと―――教室―――


「神楽あ!!勝負だあ!!」
「だ・・だれがやるかあ!!」
「ほぉ?智ちゃんに負けるのが怖いんだな?」
「う・・とりあえずどんな勝負だ?」
「あ、ちよちゃん屋上行こ〜?」
「え・・なんでですか?」
「ええからええから〜いい天気や〜」
暦「(ナイス!(*^ー゚)b大阪!!)」
ガラガラガラ(大阪とちよが出て行った)
「こういう勝負だあああああ!!!うおりゃあああああああああ」
ドカーン ガラガラガラガラガッシャーン
「・・・っ・・やるかああ」
アターックアターック!!
「うおりゃあああああ!!」
抱きついた
「いよっしそのまま食らええええ」

(文章自粛)

274 :263 ◆Nq5TEDQI2A :2005/05/24(火) 17:27 ID:???
「てめ・・なんでいつもこうするんだってうわああ」
ドサ
神楽の上に智が馬乗りになった体制になった
「ん?濡れとるがね」
「は?そんなはず・・って触るな!!」
「ふむふむ・・・」
「いつまで触ってんだよ!!!」
「時に神楽。」
「あ?」
「君の君の性器はいつもこんなに濡れとるのかね?」
「っ・・智・・・////////」
ボコ!!!

「い・・いたぁ・・・?」
「何お前みんなの 前で言ってんだよ///////」
「だって・・・濡れ濡れよ?ほら」
ビローンビローンと智はその指についた液体を伸ばして見せる
「(うう・・もうお嫁に行けない////)」

275 :263 ◆Nq5TEDQI2A :2005/05/24(火) 17:29 ID:???
「すっごいことしてるなぁ・・・」
「なんだ?大阪。ちよちゃんは?」
「ああ〜ちよちゃんなら屋上に縛ってきたで?」
「・・・・・は?」
「私Sじゃないから縛るのんって難しい・・縛られる方がええのになぁ」
「は?ちょっと待て・・・・・どうやって縛ってきた?」
「亀甲縛り」
「(こいつ・・・・・やるな。)」

276 :263 ◆Nq5TEDQI2A :2005/05/24(火) 17:34 ID:???
「お〜い!!神楽〜〜一緒に帰ろ〜ぜー!!!」
「お前・・あんな事しておいてか!?」
「は!?なんのこと!?」
「だから教室で・・」
「ああー!!神楽が濡れ濡れだったことか!!まぁ、気にするな!!いいじゃん!!別にぃ!!ど ん ま い ! !」
暦&神楽「お前が言うなー!!」
「・・・息ピッタシやなぁ・・二人とも」
「あの・・大阪さ・・ん・・」
「ちよちゃん?どないしたん?」
ちよは頬を赤く染めていた
「えっとぉ・・・・・なんでもないです。」
「変なちよちゃんやなぁ〜」
神楽「(く・・智め・・バカでかい声で言いやがって・・もう学校行けない・・・////)」

277 :263 ◆Nq5TEDQI2A :2005/05/24(火) 17:36 ID:???
「神楽!!」
「な・・なんだよ・・?」
「今日は楽しかったな!!」
「え・・・ああ・・まあな・・」
「楽しかっただとぉ!?やっぱり神楽へえっちだー!!!」
「うわああああ大声で言うなあああああ」

神楽「さっきの『なんでこんなに濡れてるんだ?』って答え・・・」
「?どうした?」
「いや・・なんでもない・・」
「明日もしような!!」
「誰がするかあ!!!!」


神楽「(智が相手だったから濡れてた・・・なんて智には言えないよなぁ・・)」

278 :263 ◆Nq5TEDQI2A :2005/05/24(火) 17:36 ID:???
お し ま い ! !

279 :名無しさんちゃうねん :2005/05/24(火) 17:41 ID:???
勝手に終わらすなー!!!

280 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2005/05/24(火) 23:15 ID:???
ちよちゃんが変な方向に〜

281 :海水ちゃうねん ◆QkRJTXcpFI :2005/05/25(水) 13:16 ID:???
「ん〜!海はやっぱりいいなぁ」
 青い海。青い空。日焼けした美少女。
 ここは美浜家別荘の側の海岸。
 他のメンバーよりも少し遅れて海岸にやってきた神楽は水平線を眺めて伸びをする。
「か、神楽さん大変です〜」
「どうかしたか。ちよちゃん?」
 その神楽の元にちよちゃんが駆けてくる。
「と、ともちゃんが溺れてるんです〜」
「なにぃ!?榊や先生たちは」
「誰も、近くに、いなくて・・・それで、神楽さんが来たから」
 息を切らせながらちよが神楽の側まで走ってくる。
「どこだ!?」
「あの、ブイの側です」
「あそこであがってる水しぶきか。わかった。ちよちゃんは先生たちを探してきてくれ」
「はい。お願いします」
 神楽は海岸を駆けてゆく。
「うまくいったか?」
「はい。神楽さん単純ですから」
「ちよちゃん演技上手やなぁ」
「・・・なにか騙しているようで・・・心苦しい」
 すぐ側の草むらから暦と榊と大阪が出てくる。
「いいんだよ。友達のタメだ。さ、私たちはこっちから見ていよう」

282 :海水ちゃうねん ◆QkRJTXcpFI :2005/05/25(水) 13:16 ID:???
「はぁ、はぁ。まってろよ智!今行くからな」
 神楽は海に飛び込む。
 先ほどまで高くあがっていた水しぶきは徐々に低くなる。
 智の動きが鈍くなっているのだろう。
「智!!」
 神楽が智を後ろから抱きかかえる。
 智はぐったりとしていて、動きを見せない。
「くそ!」
 神楽は急ぎながらも細心の注意を払って智を海岸まで運ぶ。
 砂浜に仰向けに寝かされる智。
「智!智!!しっかりしろ!!・・・ダメだ、意識が無い」
 神楽は智のあごを上げ、気道を確保する。
 そして、鼻をつまみ口づける。
 お手本のような人工呼吸だった。ここまでは。
「んぐ!?」
 急に智の腕が伸び、神楽の頭を抱く
 そして、口が離れないように固定し、舌を絡ませる。
「んっ・・・んむぅ・・・んっんっ」
 ぎこちないディープキス。
 智が腕と口を離す。
 神楽は心ここにあらずといった感じで呆けている。
「よっと。神楽の唇ゲット!!」
 智が起き上がり、誰にともなくブイサインをする。
「な、何をするんだ!!お前は!!」
 智の声で正気を取り戻した神楽が智に向かって怒鳴る。
「何って、ディープキス」
「それはわかってる!!じゃなくて、なんでしたんだよ」
「ん〜〜〜〜したかったからかな」
 悪びれもなく智が言う。
「したかったからって」
「だって、神楽可愛いんだもん」
「ば!馬鹿いうな」
「んふふ。紅くなっちゃって・・・かわいいなぁ」
「や、やめろ。っぅ」
 智が神楽の耳たぶを甘噛みする。
 とたんに神楽の体から力が抜け、その場にへたり込んでしまう。
「お?ひょっとして、弱点かな?」
「そ、そんなこと。あ、ひゃっ。そ。そこはダメだ」
 智の手が、胸と秘部に伸びる。
「乳首も立ってるし・・・ここも海水以外のもので濡れてるよ」
「それは・・・あんなことされたら・・・」

283 :海水ちゃうねん ◆QkRJTXcpFI :2005/05/25(水) 13:19 ID:???
「あの〜・・・よみさん」
「なんだ?」
 草むらの影から2人を見守る4人組。
「ともちゃんは何をしてるんですか?」
「あ、ちよちゃん。それは私がおしえたる・・・実践でな」

(完)

限界◆QkRJTXcpFIです。
ダメダメですね。萌えとかよくわかんないので。
もっと勉強します・・・さかちよ萌えスレできないかなぁ

284 :名無しさんちゃうねん :2005/05/25(水) 15:50 ID:???
>>278
大阪×ちよ も作ってみてよ

>>283
ご苦労!!さぁ、私のためにもっと働け〜


すみません調子に乗りました

285 :263 ◆Nq5TEDQI2A :2005/05/25(水) 16:17 ID:???
>>280
あれはもう助からん・・きっともうだめなんだよ

>>281-283
おもしろいっす!!!智が強引で尚いい!!!

>>283
さ・・


榊ちよ?


えっと・・・


書いてみようか?(キラーン)

>>284
スレ違いなので断ってみる

286 :名無しさんちゃうねん :2005/05/25(水) 16:20 ID:???
>>285
是非書いてくださいませ。でもここはスレ違い

どうしよー!!??

287 :263 ◆Nq5TEDQI2A :2005/05/25(水) 16:23 ID:???
>>286
まぁとりあえずもちつけ
予告
http://so.la/test/read.cgi/oosaka/1114764085/l50
↑とかに出るかも
しかもSMかも
さらに唐突かも
あとは私の名前が違うかも

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