世の中のすべての萌えるを。

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みんなで1つのSSを協力して書くスレ

1 :ベルリン( ´・∀・`)y-~忠吉蔵 ◆Hecho :2003/09/26(金) 21:53 ID:???
誰かが1つお題を出したらそれについて
一人最低2行最高5行のSSを書いていって、みんなで1つのSSを作り上げてみたら面白そうだと思ったので、建ててみました。

お題は>>2が出して>>50レスぐらいでまとめたら(゚∀゚)イイ!!作品ができそう・・・。


それではがんばってみましょう!!

2 :東京都よりお越しの大阪さま :2003/09/26(金) 22:07 ID:???
ではお題をば…

男子生徒とちよちゃんグループ

3 :名無しさんちゃうねん :2003/09/26(金) 22:11 ID:IwO08c0c
ちよちゃんは実は闇の番長だった!
「やいしもべども、私のパンツを見たければちゃんと働くです」

4 :ショーウィンドーの向こう側 :2003/09/26(金) 22:40 ID:???
「万里の長城」「難攻不落」
ここ三組には、そうあだ名される女子だけで構成されたグループがいる。
もし、彼女らがどこにでもある普通のグループなら、気にも止められない筈である。
しかし…

5 :4 :2003/09/26(金) 22:44 ID:i-4ofS6DQ.

>>3と重なった…欝氏…

6 :名無しさんちゃうねん :2003/09/26(金) 22:46 ID:???
無論男たちは一致団結すれば簡単にちよを倒すことが出来た。
だが彼等は敢えてそうしなかった。なぜなら……
そこには美浜ちよという人間に隠された
恐るべき最大の謎が潜んでいたのだ!!
(柳生博の声で)

7 :6 :2003/09/26(金) 22:46 ID:???
すいません。被りました。

8 :名無しさんちゃうねん :2003/09/28(日) 00:23 ID:UMXWY6FI
「ちよちゃんのパンチラを拝むと願いが叶う」
いつからだろう、そのような噂が信じられるようになったのは。

9 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2003/09/28(日) 00:33 ID:???
「じゃーん!私が広めました〜」
その言葉とともに、一人の女性が現れた。その女性の名は…

10 :ベルリン( ´・∀・`)y-~忠吉蔵 ◆Hecho :2003/09/28(日) 01:13 ID:???
おお!!すごく進んでる・・・・。ありがとうざいます!!


噂を流した張本人「滝野 智」が現れた!!
「やぁやぁみなさん おっはよー!!」

11 :東京都よりお越しの大阪様 :2003/09/28(日) 06:33 ID:???
「おい!滝野!」
「なんだよ?」
「美浜のパンツを見ると願いが叶うって本当か?」
「ああ、あれうそ。」
そのやりとりを聞いていた男子一同は抗議にも似た叫び…
「そんなあっさり!」
みんなべつに智の噂を本気で信じてた訳じゃなかった。
唯口実が欲しかっただけだった…

美浜は同級生とはいえ、まだ十歳である。
だれが堂々と彼女のぱんちらを見たいといえるのか?
先程の男子生徒の叫びはまさに(ちよちゃんのぱんちらを見る)口実を奪われた事に対する抗議の叫びだったのだ。

12 :名無しさんちゃうねん :2003/09/28(日) 09:36 ID:???
しかしそんな男子生徒たちの切ない純情を
踏みにじるように智は冷たく言い放った。
「はあ? 何言ってんの? バカじゃないの?」

13 :ケンドロス :2003/09/28(日) 11:13 ID:???
「でも、よみのだったらもしかしたら・・・」
「な、なんだって――――!!」
智の言葉に男子生徒一同が驚きの声をあげる。

14 :名無しさんちゃうねん :2003/09/28(日) 13:03 ID:???
大阪の登場。
大 「そうなんか〜そんなら私の願いがかなうはず」
智 「そうか大阪見てしまったか。アレには・・・」
そこによみが登校してきた。

15 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2003/09/28(日) 23:22 ID:???
よみ「お前らは何をバカなことを言ってるんだ?ウワサに決まってるだろ。そんなこと」
よみは、ともの顔を見るなりピシャリと言ってのけた。
とも「そんなの見てみなきゃ分かんねーじゃん。よみ、見せてくれ」
ともはそう言うと、よみの目の前へとにじり寄るように近付いた。

16 :名無しさんちゃうねん :2003/09/30(火) 02:14 ID:cRtxDdGA
その様子を黙って見守る榊。もしも願いが叶うのならば……
かみネコに噛まれた指の傷が疼く。胸が高鳴るのを榊は感じる。
本当に願いが叶うのだとしたら……

17 :名無しさんちゃうねん :2003/09/30(火) 07:41 ID:???
「おはよーさん! あれ、なにやってんだみんな?」
教室の妙な空気に首をかしげる神楽。
「あのね……」千尋が手早く状況を説明した。
「はぁ、パンツぅ? そんなの体育の着替えん時、フツーに見てるじゃん? 女同士で
何バカやってんだよ」
ガサツ女はいかにも彼女らしい発言で盛り上がりに水を差した。
「神楽ちゃん……」
大阪が神楽に歩み寄った。

18 :名無しさんちゃうねん :2003/09/30(火) 12:15 ID:???
         ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!
          cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・
      _,,. --,.、- ..,__                  _,. --  ..,,     へ      へ
   ,. ‐ニ--  ′ ` " `'ー 、            ,. ‐''"::::::::::::::::::::::::`ヽ、 /  ヽ   /   ヽ
  /  /   ,、,.、         ヽ            /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`/     ヽ /    ヽ
 i  / ,  /   `、 ト、 ヽ ヽ. ',        /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/     ‐`‐'‐     ゙,
. !  i  | ,/-─- `、 |'ヾ~|ヾ i i       /:::::::::n::::n::::::::::::r;:::::;ィ:::::::/                 ゙,
/ _,| ,| /-─‐-、ヽ.ir‐ヽ!‐ヽ|ヽl       i:::::::::::| i:;;|_ヽ:::::/. !:/ _|::::,'                  ゙,
 i´'| / |/|     }ー!.    |i,| !      |::ハ:::l ヽ! ヽ'  '/~ .レ'i                 i
 ヾ|/}  ''ー---‐''  'ー---‐|゙        '   〉!  ○     ○   ! , -r‐;- 、   ,. -r‐:;- 、    i
  \_ し            l              i              i 〈  |;;;;;|  〉 〈.  |:::::|  .〉   i
  / ト、        u./!              ヽ、    r─┐ J i  `'‐'--'‐'"  `''‐'--'‐'"     i
,/   i. ヽ     つ  ,/ヽ,|             ト、  ヽ ,ノ   ,|                    !
ヽ    i  `''‐--‐''i"   | ト、            /:::::`':.、 _,.. '"|       `(二フ′           l
\\,_ i─-    /  // ヽ          /::::::::::::;:r‐|.   |                    |

19 :名無しさんちゃうねん :2003/10/01(水) 14:23 ID:BYdQ2YJY
「いいや! 私は認めないわ!」とかおりんは心の中で叫ぶ。
「私はこれまで何度も着替えをしてきたけど、
 榊さんのパンツなんか一度たりとも見たことないわ!
 ああ、なぜ!? 何故なの、榊さーん!!!!!!」
もはや立論の前提を無視している。

20 :名無しさんちゃうねん :2003/10/03(金) 00:05 ID:???
実は彼女は既に見ていたのだ。愛しいひとのパンツを。
しかも一年の四月、春爛漫の更衣室で。
……だが、その時見えたのがあまりに彼女の榊へのイメージと相反した
『すごい可愛い』パンツだったので、無意識のうちに記憶からデリートして
しまっていたのだ。

その時、智が高らかに宣言した。意味も無く胸を張って自慢げに。

「榊ちゃんのパンツは、百合の奴には見えないのだ。えっへん♪」

21 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2003/10/03(金) 01:56 ID:???
「その前にバカにも見えないんじゃないのか?」
智の横で暦が小さな声で呟いた。

22 :ケンドロス :2003/10/03(金) 01:58 ID:???
「ほぉ〜じゃあお前のはどうなんだ?うりゃ」
智はそう言って暦のスカートを捲りあげた。
そのとき、歴史が動いた。

23 :名無しさんちゃうねん :2003/10/03(金) 10:45 ID:bzaDckIM
「うわ〜くまさんパンツだ!」智がオーバーリアクションで絶叫した。
「女子高生のくせにくまさんパンツだって〜恥ずかしい〜!!」
確かにそれはくまのバックプリントのついたパンツだった。
そして男子たちはその後いつものようにチョップがともに繰り出されるのを
予想した……が、暦は黙ったままで、顔を赤らめ、羞恥で涙をにじませた。

24 :名無しさんちゃうねん :2003/10/04(土) 01:22 ID:???
ちなみに男子生徒たちはこのスレの初期から、ずっと前かがみになって
己が股間のいきり立ちを隠すのに必死だった。
思春期の男子にはいささか刺激が強すぎる話題が続いたからだ。

25 :東京都よりお越しの大阪様 :2003/10/04(土) 03:43 ID:???
ちよちゃんたちが一斉に前屈みになった男子達の方を振り返る。
「あ」
状況を察した彼女達は何事もなかったかのように次の時間の体育の話題に切り替えた。
〜体育の時間〜
興奮冷めやらぬ男子たちは、暦たちのぱんつの話題から、いつの間にかあの六人(ちよちゃん含む)のなかで誰が一番床上手かで盛り上がっていた。

26 :名無しさんちゃうねん :2003/10/04(土) 10:49 ID:???
雨が降り始めていたので、体育館での授業である。
男女それぞれ、バレーボールを試合形式でやることになった。
全員が一度にプレーするスペースはないので、必然的に待ち時間が多くなる。
無駄話に花が咲くのも仕方ない。

「俺は水原だと思うな。あの体が、とくに太腿が……あ〜、辛抱堪らんわい!」
「なんだお前もかーっ! やっぱよみの奴はエロいよな、体が」

先ほどの興奮も冷めやらぬ彼らの話題は、もちろん下ネタだ。六人娘の中で誰が一番エッチが
巧いかで熱い議論が交わされている。

「つーか、水原って処女じゃねーよな、たぶん」「だよなー」
「ふっ、お前らほんとガキだな。いいか女ってヤツはなぁ、見かけと中身は大違いなんだ」
「つまりお前は、大阪みてーのが裏じゃやりまくっててエロテク最強だと言いたいのか?」
「てめぇっ!!」「うぐっ! なんだよ、殴るこたぁねぇだろ!」「おい、大声出すな。黒沢
先生がこっち睨んでるぞ」「だってコイツがよぉ!」「うるせぇ、氏ねバカ!!」

口論はとうとう、つかみ合いのケンカに発展してしまった。

27 :26 :2003/10/04(土) 10:54 ID:???
うっ、なんて25との繋がりが悪い文章なのだ。すみません。

28 :体育館の裏よりお越しの大阪様 :2003/10/04(土) 12:45 ID:???
「なあなあ、美浜なんてのはどうだ?」
いきなり空気が凍りつく。男子たちは喧嘩を止め、一斉につっこみをいれる。
「それは犯罪だろう…」
件の男子は構わずに話を続ける。
「いや、美浜って何でも覚えるの早いやん。だったらあっちの方の覚えもええんと違うか?」
「なるほど…まだ今は無理としても将来てきには…」
「美浜は家事もできるし、結婚を前提にするとしたらあの六人のなかでは恐らく一番じゃないか?」
「そうだな、今から唾をつけとくのもありかも…」
この日を境に一部男子による『美浜争奪戦』が開始された…

29 :名無しさんちゃうねん :2003/10/04(土) 17:33 ID:???
閑話休題。時間は少し戻る。(>>23の続き)
 その後の体育の授業に、水原暦の姿は無かった。
顔色が真っ青だったので、黒沢みなもに保健室ゆ
きを命じられたからだ。
 校医は一通り問診すると、しばらくベットで仮
眠する事を命じた。
 その彼女も十分ほど後、
「ごめんなさい。ちょっと用事があるの。小一時
間ほどで戻るから、大人しく寝ていてね」
と席を外してしまい、保健室には水原暦がひとり
残されることとなった。

30 :メジロマヤー ◆xSrSaKAKI6 :2003/10/05(日) 23:21 ID:???
「なんだよ、私一人取り残されてしまったのかよ…」
水原暦はベッドの上に横になりながら、ぼんやりと天井を見上げた。
保健室の清潔さを保ったかのような真っ白い天井だ。
ガラガラガラガラ……
突然、保健室のドアが開く音が聞こえた。

31 :ベルリン( ´・∀・`)y-~忠吉蔵 ◆Hecho :2003/10/05(日) 23:47 ID:???
「うっ・・・・・まぶっ・・・・・」
廊下の床に反射する光が暦の目に刺さる。
そして、その中に1つの見覚えのある陰。

------------------------------------------
皆さんグッジョブです。
俺みたいな下手糞がたくさん書くと迷惑がかかりそうなので3行ほどでやめときます。

32 :ケンドロス :2003/10/05(日) 23:56 ID:???
そこにいたのは自分より身長の高く髪の長い榊だった。

「何だよ榊・・・何か用か?」
「くまさんかわいい。よかった。私の他にも仲間がいて。」
「はぁ!?」
暦には榊の言っている意味が分からなかった。

「こういう事・・・」
榊が恥ずかしそうに顔を赤らめながら、スカートをまくりあげた。
そこにはねこさんのバックプリントがされたものが見えた。

「なっ・・・」
暦は突然の出来事に言葉を失った。

33 :名無しさんちゃうねん :2003/10/06(月) 20:06 ID:???
長身の娘は頬を赤らめたまま、暦の横たわるベッドの端に静かに腰を下ろしてきた。
雰囲気が普段と違う。妙に可愛らしい。――そう、例えるなら子猫だ。
「さ、榊。あのさ」
あわてて半身を起こそうとするが、榊にそっと押し戻された。
「まだ…寝てなきゃだめ。無理はいけない…」
「あ、ああ」
そう答えながらも、暦は動揺を隠せなかった。
今、仰向けに寝た自分の上に覆いかぶさるようにして、榊は自分の顔を覗き込んでいる。
その頬が赤いのは下着を見せた恥じらいからでなく、もっと別種の感情ではないかと思い
あたったからだ。それは――。

34 :名無しさんちゃうねん :2003/10/07(火) 17:49 ID:???
それはまさにうんこを出す時の気合をいれている時の顔だった
なんと榊は暦の二段腹に思いっきりとぐろを巻くようにうんこをしたのだ

「な、なんじゃこりゃ〜!」
榊は慌てて逃げ出した

そもそもあずまんが大王がこんなシリアスな展開で終わるわけないのである
かといってこんな終わり方もなんだけど…



35 :名無しさんちゃうねん :2003/10/07(火) 21:23 ID:???
「なーによ、いきなりバットエンディングぅ!? やっぱあの分岐で
『榊を暦の元へいかせる』って行動選んだのがマズかったか〜?」

そう叫ぶと、ゆかりは缶の底に残ったビールを一気に飲み干した。

「えっと、まだ午後九時過ぎか。明日も平日だけど、あと五時間は
遊べるわね。よっしゃー!! リセットぉ!」

ゲームが再起動する間をつかって、台所から新たなビールとつま
みを補充する。大量にだ。
ゲーム機のロゴをへてタイトルに至り、画面下部にコマンドウィン
ドウが開いた。中の選択肢は二つ。

――最初からスタート
――ロード

「よーし、んじゃ前の分岐から再スタートといくか。ひゃほう♪」

36 :ペンション『クヌルプ』よりお越しの大阪様 :2003/10/07(火) 23:18 ID:???
(体育館のくだりより)
何はともあれ…(汗)
ちよちゃん争奪戦の火蓋は切って落とされたが…
〜ある男子グループの会話〜
「そういやさぁ、美浜達って、彼氏いるのかなぁ…」
忘れてた…あのグループは、結構レベルが高い。みんな彼氏の一人や二人くらい…
「なあ、みんな彼氏おらへんの〜?」
「男なんていたってうっとおしいだけだろ?欲しくねー…」
「いいじゃん!彼氏なんかいなくても死なないって」
「私はまだ十歳ですから…」
「私は…可愛いもののほうが…」
「私は部活があるからな…まだ彼氏はいいよ」
…チャンスだ

37 :50で終わらなかったらゴメン :2003/10/08(水) 01:42 ID:???
「なあ、あいつらっていつも一緒に行動してるじゃん」
「それがどうした?」
「美浜一人だけ誘うと美浜だけじゃなくて、他の五人にも警戒されかねない。
 でも、全員誘って合コンみたいにしたらけっこういけるんじゃないか?
 智みたいなバカもいるから、結構盛り上がるだろ?」
「そうだな。でもどうやって? 会場とかはどこにするよ? 金は?」
「美浜の家は結構でかいらしいから、家に遊びに行くとか」
「うーん、でもうまくいくかなー」
「まあ、やってみようや。なー、ちよちゃーん!」
 男子生徒の一人が、グループに声をかけた。

38 :らぶこめにする気はさらさらない :2003/10/08(水) 07:39 ID:???
結果…
「いきなり女の子の家に上がるのはまずいだろう…」
「私の家、そういうの厳しいですからね…」
「悪いけど…」
「合コンいうても何話してええんかわからんしなぁ…」
惨敗…これ以上ないくらいに叩きのめされた
「ガード堅いな…」
まあ、彼女達にはガードしているという感覚は無く、単に「恋愛事に興味が無い」だけなのだが…
「急がず焦らずゆっくりいったらどうだ?」
「そうだな。まず、まともに話をする事。それからだな。」
こうして彼等の「放課後の一年戦争」は始まった…

39 :名無しさんちゃうねん :2003/10/08(水) 21:25 ID:???
「ふーん、そうくるか。わはは、面白ぇ〜」
カチャカチャとコントローラーの○ボタンを連打して会話文をスク
ロールさせながらゆかりは言った。
「でもちよすけ達って六人グループなのに、なんで返事のセリフは
四人分しかないのよ、ひょっとしてバグってるのっこのゲーム!?」
また一本ビールを飲み干し、空き缶を放り投げた。うまい具合にゴ
ミ箱にストライク。根が単純なゆかりは、すっかりご機嫌になった。
「ま、んなこたぁ、どーでもいいか! さてと、続き、続き♪」

また分岐を迎えたようで、画面には次の行動の選択肢が現れた。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1.こうなったら、力づくで美浜ちよをモノにしよう。
2.下着を…いや、マントを脱がすのは北風でなくて太陽。
 紳士的に行こう。
3.オオサンショウウオを仲間に、頑張ろう
4.デルタのベルトを手土産に、ラッキイクローバーの一員になろ
 う。
5.保健室の水原暦がどうなったか気になる。
6.それ以外の展開。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

40 :名無しさんちゃうねん :2003/10/11(土) 09:25 ID:???
→「6.それ以外の展開」
*****************

男どもが後の世で「放課後の一年戦争」と称される戦いに身を投じているその頃、女たちの
間でもまた、熱き戦いが展開されていた。

「……ああ、榊さん。パンツ、パンツを」

 などど危ない言葉を呟きながら、物陰から榊の臀部辺りに熱い視線を送っている少女がいた。
多分説明する必要はないだろうが、一応その名を言っておこう。――かおりんである。

 ――榊ちゃんのパンツは、百合の奴には見えないのだー

 脳裏にはあの日の智が叫んだ暴言が、何度も何度も再生されていた。どう考えても思いつき
で口走ったに過ぎないであろうその言葉が、この娘の乙女心に大きな波紋を投げかけたのだ。

(……なによバカ智め! 私は百合なんかじゃないっての、榊さんが好きなだけなのっ! 確
かに千尋とかも思わず抱きしめて頬擦りしちゃう時あるけど、それはあくまで友達同士のスキ
ンシップよ。……証明しなくちゃ、私が変態じゃないって。榊さんに気持ち悪がられたらイヤ
だもん。その為には、一刻も、一刻も早く榊さんのパンツを見なければぁ〜 )

 矛盾と論理破綻の見本みたいなセリフを脳内で叫びながら、かおりんはチャンスを窺い続け
た。その時、誰かが背後から声を掛けてきた。

41 :名無しさんちゃうねん :2003/10/11(土) 21:06 ID:???
「輝いてるかい、かおりーん!?」
それはここにきてようやく出番が来た古文の木村先生だった。
「今授業中のはずなのになんでこんなところにいるんですか!?」
「かおりんがさっき呟いていたことは聞かせてもらったよ」
相変わらず人の話を聴いていない木村。続けてこうも言う。
「榊さんのパンツが見たいのか……」
「うわっ!? や、やめてください!!」
うろたえるかおりん。しかしそれに動じず木村は周囲を見渡し
誰にも聴かれていないことを確かめるとそっと言った。
「だったら私に考えがあるよ」

42 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2003/10/12(日) 02:44 ID:???
「考え…?」
かおりんは黙って自分の顔を見つめている木村の顔をじっと見つめた。
度が入っているために分厚いメガネの奥にある瞳は見えなかったが、どことなく不敵な表情を浮かべている。
「そうだ。決して君にだって悪い話じゃないと思うんだが」
木村はそう言って、少しずれ落ちていたメガネを人差し指で直した。

43 :名無しさんちゃうねん :2003/10/12(日) 21:08 ID:???
「まぁとにかく、立ち話もなんだから…」
 すぐ傍にベンチがある。当然「座ろうか」との言葉が続くと思い、かおりんはうなづいた。
 しかし、この男は彼女の、いや人類の常識の枠外に住む生き物だった。
「…寝ようか」
 そういうや否や、少女の足元に仰向けになったのだ。
「あっぐっ」
 とっさに事態が飲み込めず、言葉に詰まるかおりん。一方、木村は嬉しそうに
「どーしたんだーい、かーおりーん♪ さぁ、ここへ〜♪」
 と、自らの左横の地面をぱんぱん手で叩いて誘っている。

44 :名無しさんちゃうねん :2003/10/16(木) 07:22 ID:???
ドドドドドドドドッ! 無数の蹄の音。
ブモォォォォォォォッツッツツ! 猛々しい咆哮。
そこへ!……暴れ牛が100頭ほどなだれ込んで来たっ!
近所で行われていた牛追い祭り――世界的に有名で、よくTVでも報道さ
れるので誰でも知ってるであろうところの――の猛牛どもが通り過ぎたの
だ。
やがて……喧騒と土埃が去った後には、穴だらけのパイ生地状態の木村が
残されていた。
「せ、先生! 大丈夫ですか? しっかりしてください」
本音としてはそのまま息絶えてほしかったが、榊のパンツを見る秘策を聞
き出すまでは生かしておかなくてはならない。
かおりんは――直接触るのはさすがに怖かったので――通りすがりの男子
生徒たちに頼み込み、瀕死の木村先生を保健室へと運び込んだ。

45 :名無しさんちゃうねん :2003/10/16(木) 22:09 ID:???
丁度その頃、保健室では近くのデパートで催される「インカの秘宝展」に展示される
ミイラが五十体ほど運び込まれていた。
アメリカ資本の興行に反対するイスラム過激派が、デパートの爆破予告を通告してきたのだった。
男子生徒たちは、気味悪がってミイラの間に木村を置くとそそくさと退散してしまった。
米軍と自衛隊によるデパートの点検で異常がなかったので、興行主が手配したトラックが
展示するミイラを引き取りに来たのだった。
かおりん「せんせえ〜、あら!? 誰もいない?」
保健室は閑散としていた。

46 :名無しさんちゃうねん :2003/10/18(土) 00:53 ID:???
 翌日。始業前の教室。
「……それにしても、何か最近クラスの雰囲気がおかしいと思わんか?」
「え〜、別にぃ」
心配げにつぶやく暦に対し、智は気のない返事。『呪い? 展示のミイラ
動いた』『客の女子高生を追い回し そのまま逃走』との見出しが躍るス
ポーツ新聞をじっと読みいっている。
ちっ、と舌打ちし、暦は話を11歳の級友に振った。
「ちよちゃん、どう思う?」
「そうですねぇ」ちよは教室内を見回してから答えた。「どこか、皆さん
殺伐としているというか」
「だよな。うんうん」
我が意を得たりとばかり、暦はうなづいた。
「てゆーかさぁ」神楽が口を挟む。「一部の男どもの、ちよちゃんを見る
目がかなりアブなくねーか?」
「…うん」榊も同意した。青ざめるちよを優しく抱きよせる。
「はっ、ちよちゃん。何か男子らから狙われとる!」
「え〜」
 なにげに過激な歩の指摘が追い討ちとなり、とうとうちよは泣き顔にな
ってしまった。

47 :名無しさんちゃうねん :2003/10/26(日) 23:46 ID:???
「おっと、今日の一時間目は体育じゃねーか。さっさと更衣室いこーぜ」
 神楽はそんなちよの気持ちなど全く意に介さず(というか、気付きもせず)、能天気
に叫んだ。
「神楽、お前なぁ」
 思わず暦がたしなめようとする。
 だが、正論であることは確かだ。憶測だけで落ち込んで、授業に遅刻するわけにはい
かない。クラスの女生徒たちはおのおの着替えを手に、更衣室へと移動を始めた。
 ――だがこの時。
 道すがら千尋と他愛の無い話をしていたかおりんの脳裏に、ある発想が浮かんだ。
(はっ、これは! この状況は! ……榊さんのパンツの件、白黒つけるチャンスじゃな
い!?)
 ――そして同じ時、裏門から校舎へとひた走る影があった。
 それはミイラ! いや違う。ミイラと間違われデパートに展示されてしまった木村であ
った。展示場から抜け出して、警察の検問を潜り抜け、やっと学校へ辿り着いたのだ。
「いけないよ、かおりーん。いま戦ってはダメ〜。君はまだ榊くんのパンツの謎を知らな
い。僕を、僕を待つんだ、かーおりーん♪」

48 :名無しさんちゃうねん :2003/10/28(火) 11:49 ID:???
知ってか知らずか、その木村の背後から五十体のミイラが裏門から更衣室へと続いた。

――経緯はこうである。
薄暗い保健室の片隅で気が付いた木村は、ミイラに囲まれていた状況に黄泉の世界に紛れ込んだと錯覚したのだった。
木村は観念し、死に際し哀れんで詠まれた漢文が彼の脳裏を過ぎったのだった。
漢文は大昔の中国の文語を、順序を無理矢理和文読みにしたテクニックなのだが、
木村は学生時代に漢詩を当時の発音で詠むサークルに入っていた。
漢文を順序を変えずに上から下に通して読む、坊さんのお経がそれである。
木村は三度その漢詩を唱えた。

そのとき一斉にミイラ達が木村の方に顔を向けたのだった。
その漢詩が死の哀れさを現したものというのは後世の誤訳で、実は死者を蘇えさせる封じられた経文だったのだ。
木村は恐怖し、現世に残した最大の未練であるカオリンの姿を思い浮かべ叫んだ。
      「マン○〜!」   ナンチューヤツダ!
突然ミイラの動きが止まり、木村に平伏した。

賢明な読者ならご存知だろうが、賢明でない方は検索して調べて頂ければ分かる筈である。
マ○コ・インカ・・・・南米に広大な帝国を築いた皇帝の名前である。
そして木村に忠誠を誓ったミイラ達こそ皇帝○ンコの近衛兵であったのだ。

デパートに帰った木村は、高校生の悪戯で背広を着せられたと思われ、本来の皇帝の服装に戻されたのであった。
木村は時間の経過とともに自分に課せられた課題を思い出した「榊くんのパンツ・・・・」
日中の街中を、五十体のミイラを従えた木村を誰も疑わなかった。
何かの催し物かパレードとして、大半の人々は無関心だったからなのだが。

こうして五十人の近衛兵に君臨するマン○・木村が誕生したのだった。

>>1さん、そろそろ50だよ、区切りつけるの?)

49 :ベルリン( ´・∀・`)y-~忠吉蔵 ◆Hecho :2003/10/28(火) 17:01 ID:???
>>48
お願いしますー
俺には無理ですのであなた様みたいな天才なSS書き様にお任せします。

50 :48 :2003/10/28(火) 22:05 ID:???
>>49
(ダメですよ、その言い方、わたし以外の書き手が全員、引いちゃうじゃないですか。
 リレー小説の醍醐味は交互に書いて影響し合うのが面白いんでしょ。
 ちよちゃんが狙われてる話と、榊さんのパンツの謎の話の進展によって私も考えますから)

51 :名無しさんちゃうねん :2003/10/29(水) 19:31 ID:???
更衣室へと向かう途中、榊は一匹のネコを発見した。いつものように
近寄りしゃがみこみ、手を伸ばそうとする。だがその日は違った。
ネコは一瞬垣間見えた、榊のスカートの中に在るものを見て悶絶卒倒したのだ。
泡を吹くネコを見て、しかし榊は慌てることなくネコを抱き上げる。ああ、何ということだ、
実はこの日の榊のスカートの中にはこの世のものならぬものが存在していたのだ!!

52 :名無しさんちゃうねん :2003/10/31(金) 00:22 ID:???
ちよ「榊さん、そのネコどうしたんですか?」
 榊「わからない、病気らしくてそのままにしておけなかったから・・・・・」
ちよ「抱いたままっていうのも、ネコには辛いでしょうから
   取り合えずタオルの上にでも寝かして上げましょう」
   榊もちよも、心配そうに膝をついてネコを覗き込んでいた。
 榊「ああ、瞳孔が開いたままだし口も半開き状態だ、脚も痙攣している」
   このころ榊は、内心すでに獣医を志していたのだ。
ちよ「えっ!?そうなんですか? じゃあ、私もそちらから診てみますね」
   と言ってちよは四つんばいのまま、ネコの上を跨いで渡ったのである。
   ちよのスカートが、ネコの頭上を覆い被さるようになった瞬間、
   白目同然のネコの瞳がちよのパンツに焦点が定まり息を吹き返したのだった。
ちよ「あっ、気が付きましたよ」
 榊「本当だ、よかった、よかった」
   ネコは何事もなかったように歩き出した。
   当人たちは知る由もないが、榊のパンツには陰、
   ちよのパンツには陽のエネルギーが流れ込んでいたのだった。

53 :名無しさんちゃうねん :2003/10/31(金) 22:54 ID:???
その一部始終を見ていた男子生徒がいた。
大山である、「ちよちゃんのパンチラを拝むと願いが叶う」あれは真実だったのだ。
彼には常人には見えないエネルギーの気配が感じ取れるのであった。

54 :名無しさんちゃうねん :2003/11/02(日) 13:57 ID:???
更衣室の手前、かおりんは階段教室の中から自分を呼び寄せる気配を感じた。
 千尋「どうしたの?」
かおり「ちょっと、寒気がしたような・・・・」
   そう言いつつも、邪悪な手招きに導かれるかのように階段教室の方へ歩き出した。
   二人は恐る恐る扉を開けた。
 木村「マン○ー!(かおりーん!)」
   そこには教壇上をあたかも玉座のように飾り付けた奇怪な魔王が座っていた。
   一見ミイラだが、よく見ると忌み嫌っているとはいえ、恩師木村の姿であった。
   木村は先の恐怖体験から【かおりん=マ○コ】となってしまったのだった、
   勿論当人は彼女の名前を呼んでるつもりなのだが。
かおり「せ、先生、何ていうことをっ!」
   しかし、それ以上に驚くべき事は階段教室中に本物のミイラが座っていたのだ。
   「○ンコー!」ミイラ達は木村の呼び掛けに呼応するように皇帝の名前を叫んだ。
   木村が唱えた蘇生の経文は、確実にかつての死者を生者にしつつあった。
   干乾びた皮膚に血色は甦り、声帯も段々吠えるから叫ぶに変わりつつあったのだ。
   ピシャ、脇にいた衛兵のミイラが扉を閉めた。
 千尋「あっ・・・」千尋はその場で気絶してしまった。
かおり「千尋〜!」
 木村「マン○、マン○、マン○ー!(かおりーん、心配しなくて大丈夫だよー!)」
ミイラ「マ○コー! マ○コー!(皇帝、万歳!)」
   教室内は異様な雰囲気と化していた。

55 :名無しさんちゃうねん :2003/11/02(日) 23:08 ID:???
とも「大山くん、きみにもエネルギーの流れが見えていたんだね?」
  突然の声に大山が振り返るとクラスメイトの滝野智が立っていた。
大山「あっ、滝野! おまえが広めた噂、まんざら嘘ではなかったぞ!」
  彼は自分が結論付けた現状に興奮して、目の前の少女に自慢気に報告した。
  智は「くくく」と笑って、大山の存在を無視するかのように呟いた。
とも「すると私達の他にも、エネルギーの見える奴がいるのか、噂を流した張本人が・・・」
大山「滝野? 何を言って・・・」
  「ぐっ」大山は腹を押さえて倒れこんでしまった。
とも「ごめんね、この磁気嵐が止むまで寝ていて頂戴」
  太陽風の乱れから日本でもオーロラが頻繁に見られる様になっていた。

56 :ナレーション:柳生博 :2003/11/03(月) 13:52 ID:???
するとそこに、おお、何たる運命の悪戯、神の無慈悲の残酷さよ!!
あどけない笑顔を浮かべた女の子とその親と思しき男が
あまりにも無防備に危険極まりない学校の敷地内に入ってくるではないか!!

「ちきゅうおんだんぱー!! とーちゃん競争だー!!」
「こらよつば、勝手に中に入っちゃダメだぞ!!」

「いけない……」智は喉を枯らさんばかりに叫んだ。「こっちに来ちゃダメだ!!」

57 :名無しさんちゃうねん :2003/11/03(月) 20:34 ID:???
グラウンドで授業を始められずにイライラしている女教師がいた。
にゃも「水原さん、神楽! これはどういうことなの?」
よみ・神楽「あたし達に言われても・・・・・・」
にゃも「全員あなた達のグループでしょ!? まったく優等生のちよちゃんまでボイコットするなんて!!
みんなは二組に分かれて練習してなさい。 二人は責任とって捜すのを手伝いなさい」
よみ・神楽「何の責任ですか!!」
二人は渋々、にゃもの後を追って小走りに更衣室の方へ向かったのだった。

58 :名無しさんちゃうねん :2003/11/03(月) 21:10 ID:tlB2z3gU
グラウンドには、どちらの組にも入れなかった春日歩が、目が点の状態で残された。
大阪「忘れられとる・・・・・」

59 :名無しさんちゃうねん :2003/11/04(火) 23:33 ID:???
木村「マン○ー!(かおりーん!)」
かおり「マ○コって呼ばないで下さい!」

何んちゅう会話しとんじゃ!
まあ、木村はこの単語しか喋れないとしても、あまり連発するとスレ自体が消されかねないので、
かおりんと木村はテレパシーで意思の疎通をしている事にする。

かおり「先生、ここにいる不気味な人形みたいなのは、もしかして死体?・・・・・」
 木村「何を言ってるんだね、見かけで人を判断してはいけないよ。
    ここにいるのは、みんな私の友達さ。
    何故か無理矢理デパートに連れて行かれた仲間なんだよ」
木村の言う事は理にかなっていた、ミイラ達は別に邪悪なものでも害を及ぼすものでもない。
むしろ、見かけ通りよこしまなのは木村の方であった。
 木村「では、榊くんと美浜くんのパンツの謎を話そう。
   以前男子に説明したのだが、曲解されて変な噂にされてしまった」
智の言っていた、もう一人のエネルギーの流れの見える者とは木村のことだったのだ。
 木村「私があず青の名でネットを通じて知り得た驚くべき真実を!!」

このように、かおりんには聞こえた。
もっとも木村は単に「マン○ー!」と叫んでいるだけなのだが・・・・・・

60 :ナレーション:柳生博 :2003/11/05(水) 14:06 ID:???
さてその一方……
「ああ、のど渇いちゃった」黒沢みなもは思った。そして神楽とよみと
別れた後密かに職員室に戻り自分の財布を私物から取り出そうとして、
ふとゆかりの机の上に置いてあるミネラルウォーターの瓶に視線が止まった。
「ゆかりには悪いけど、あとで謝って同じもの買って返せばいいか。
 ゆかりだって私の家に来たとき平気でビールとか持っていってるし」
そう思ってみなもはミネラルウォーターの瓶を空け、中身を一気飲みした。

しかし……ああ何ということだ!! 実はその瓶の中身は
ゆかりが密かに持ってきたウォッカだったのだ!!
みなもはそれを知らず、匂いにも気付くことなく一気に飲み干してしまった!!
「うっ」とえずいた次の瞬間、彼女から妖しいフェロモンが放たれた。

「とも〜、ちよすけ〜、さかき〜、どこじゃい!! 体育教師をなめんなよ!!」
ああ、何ということか……にゃもはすっかりできあがってしまった!!
もう彼女を止められるものはいない。虚空に向けて彼女は吼えた。
「出てこんかいガキども!! いつまでもおとなしくしてると思うな!!」
彼女はたまたま置いてあった竹刀を片手に、職員室を千鳥足で飛び出した。
熱くなった身体を冷ますために、ジャージを脱ぎ捨てながら……。

61 :影騎士大阪 ◆7HaHB5o35k :2003/11/06(木) 23:19 ID:???
その頃
歩はどちらの組にも入れなかったという、
孤独感が、過去における忌まわしい記憶を蘇らせた。
両親が震災で死亡し、独りぼっちになった。
始めに引き取られた先では、義母に肩身を売りさばかれた。
義父に犯されそうになった。
そして、今の家に引き取られたのだ。
蘇った記憶は大阪に闇を作り出し、歩の中に、もう一つの人格、
「あゆむ」が生まれたのだ。

「あゆむ」は廊下を歩いていた。
そのとき、泥酔したにゃもと出会った。
にゃもは大阪に吼えた。
「なんじゃい!大阪!」
「あゆむ」は本性を現した。
「みんな・・死んで・・・!」
「あゆむ」は腰に差していた牛刀を取り出し、
にゃもに切りかかった!

牛刀と竹刀がぶつかり合う。
にゃもはあまりの衝撃に酔いが醒めた。
「なにしてるの、春日さん!」
「あゆむ」は答えず、再び切りかかる!
にゃもは辛うじて避けた。
「これで終わりや・・・。」
「あゆむ」は地面を蹴り、空中に飛んだ。
そして、にゃもめかけ渾身の一撃を振り下ろした。
「きゃーーーーー!」

62 :名無しさんちゃうねん :2003/11/07(金) 00:53 ID:???
――だが、次の瞬間、驚くべき事が起きた。
 頭蓋をかち割り脳漿をぶちまけるかに見えた牛刀が、黒沢の頭部を何の抵抗も無くすり抜けたの
だ。
「な、なんやぁ? こ、このっ! えい、ええい!」
 驚愕しつつも二撃、三撃と続けて切りかかったが、いずれも結果は同じ。
「そんな、何でやっ!? あ、あんたは空気で出来とるんかー!」
「いいや、違うな。『見切り』だ。最小の動きだけで回避しているので、凡人にはその身を攻撃が
すり抜けているように錯覚されるのだ」
 いつの間にか現れた後藤先生が重々しく語った。
「うううううう〜、そんなん認めへん! 死ねぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
 狂気を孕んだ絶叫とともに『あゆむ』は黒沢目掛けて大降りの斬撃を放った。
 女教師は薄く笑うと、今度は完全にセミロングの娘の視界から姿を消した。
「え!? 消えた?」
「どうしたの大阪? どこを狙ってるのかしら?」
 背後からの声に振り向くと、そこに黒沢が立っていた。高速のフットワークで『あゆむ』の背後
に回りこんでいたのだ。
「くっ!」健気にも、まだあきらめず牛刀を振りかぶる。
「ふっ……」鼻で笑うと、女教師は拳を構えた。
「おおっ」「あれはっ」「まさかっ」モブキャラが叫ぶ!

 雷光とともに、背景に文字が躍る。 ――スペシャル・ローリング・ティーチャー!!

 崩れ落ちるように『あゆむ』は膝を着いた。
「そんな、コンマ数秒の間に五発も……」
 目にも留まらぬ左ストレート連打が、この娘の急所五つを正確に打ち抜いていたのだ。

63 :影騎士大阪 ◆7HaHB5o35k :2003/11/07(金) 19:11 ID:???
「あゆむ」は立ち上がった。
「あゆむ」立つことさえやっとだった。
そして、まだ・・・戦おうとしていた。
急所を打ち抜かれているのも関わらずだ。
「あゆむ」は最後の攻撃に出た。
彼女は歩き出し、にゃもの前に立った。
次の瞬間、女教師は吹き飛び、ガラスを割って、
外に飛ばされたのだ。
さっきの攻撃で牛刀が遠くに飛んだ。
しかし、そのために「あの技」を繰り出すことができたのだ。
動作予想ができない拳技「無拍子」。
それを三発も入れたのだ。
さすがのにゃもも回避はできなかった。
にゃもは倒れかけの人間が攻撃はできないと思い、隙だらけだった。
にゃもは気絶した。
「あゆむ」にはもう力がなかった。
意識を失いゆく彼女の前に、ある影が写った。
「流石です。大阪さん。」

64 :名無しさんちゃうねん :2003/11/07(金) 21:33 ID:x2a3Zvh.
聞き覚えのある声だが、歩に詮索する気力は残っていなかった。
「誰や?・・・・・」
「闇の番長とでも名乗りましょうか、予てから私は貴女のこと、一目置いていましたから」
夢とも現実ともつかない意識の中で、声の主は歩の髪に手をあてた。
頬に伝わる廊下の冷たい感触と、後頭部を撫でられる暖かい温もりの中、歩の意識はなくなったのだった。

65 :影騎士大阪 ◆7HaHB5o35k :2003/11/08(土) 00:57 ID:???
「ふふふ・・・。これで計画は更に・・・。」
その姿はちよと同じではあったが、性格は完全に逆だった。
彼女はちよの双子の姉、「かよ」だった。
小学生のとき、あまりにも危険な能力を持ったため、
封印されていたのだ。
しかし、磁気嵐により結界が解け、再び地上に現れたのだ。
3年前に小学校を一つ潰した悪魔が・・・。

66 :ナレーション:柳生博 :2003/11/08(土) 18:30 ID:???
その時、かよの眉間に皺が寄った。彼女は学校に紛れ込んできたある人物の
存在を確かに察知していたのだ!! 不快な表情を浮かべるかよ。
「とーちゃんにかったー!! とーちゃん肉まんくれー!!」
「よつば、分かったからもう出て行こう。おこられるぞ」
(……この気配……只者ではない……よつば? 何奴? 潰しておくのが賢明だな……)
かよはそう呟くと、静かによつばのいる正門の方へと歩を進めた。

後に残された後藤の頬には、いつしか一筋の涙が伝っていた。
「老兵は死なず、ただ老いゆくのみ……あとは神のみぞ知るだ……」

67 :影騎士大阪 ◆7HaHB5o35k :2003/11/09(日) 10:10 ID:???
一方その頃。
にゃもは保健室に運ばれていた。
恐らく、後藤がにゃもを運んだのだろう。
にゃもは気がつくと、全身包帯でぐるぐる巻きにされていた。
目の前にはよみがいた。
「先生、だれにやられたんですか?」
「・・・それは・・・言えないわ。」
「ゆかり先生ですか?」
「違うわ。」
よみに小一時間問い詰められ、ついににゃもは観念した。
「大阪よ・・・。」
よみは信じられないといわんがばかりの顔をした。
にゃもは「大阪には気をつけて・・・。」と言って
再び眠りについた。

68 :名無しさんちゃうねん :2003/11/09(日) 21:24 ID:???
  神楽は階段教室の扉を一気に開けた。
神楽「うわっ、何事だ!」
  そこには気絶した千尋を抱きかかえたカオリンが床に座っていた・・・・異様な羽根飾りに身を包んだ木村を前にして・・・。
神楽「木村っ! 一体何を・・・」
  だが言葉が詰まってしまった、薄暗い机に並ぶミイラ達の視線を感じて、「うわ〜! 何だよ、これ〜」
  普通の女の子なら気絶するなり腰が抜けるなりするのだが、そこは神楽、瞬時に物事の判断を下した。
  扉の彼方、教室の反対側に猛然とダッシュしたのだ。
  神楽は教室の窓を覆っていた暗幕に跳びかかり、薄暗かった室内に太陽の直射光を導き入れたのだ。
  ミイラ達は日の光を浴び、絶叫しながら椅子から立ちあがった。
神楽「やったぜ!」

  ここでミイラ達がバタバタと倒れていく筈だったのだが、どうも様子が違っていた。
  実はインカ帝国でもっとも神聖なものは太陽そのものなのだった、そしてその太陽神の直系の子孫が皇帝なのだ。
  ミイラ達の前には彼らの絶対神である太陽と、その太陽の子マ○コ・インカが揃ったのだった。
  彼らは歓喜とともに偉大なる皇帝の名前を連呼しだした・・・・もっとも木村には「かおりん・コール」に聞こえているのであるが。
神楽「やめてくれよ」顔を真っ赤にして、以外と純情な面を見せながら耳を押さえてうずくまってしまった。

  神楽敗れたり!

69 :影騎士大阪 ◆7HaHB5o35k :2003/11/09(日) 21:54 ID:???
そこにやって来たのは、ちよだった。
「皆大丈夫ですか?」
ちよは目の前にインカ帝国のミイラが迫ってきた。
ちよは祈りを捧げると、ちよの前に光の壁ができた。
ミイラ達はそれに触れると、たちまち、倒れ伏したのだ。
木村もそれに触れたとたん、倒れた。

神楽はちよに尋ねた。
「何したんだ?ちよちゃん?」
ちよは普通に答えた。
「ミイラの魂を太陽神の元に行かせました。」
かおりんは慌てて、
「木村も死んだの?」
「いいえ、先生に憑いた魂だけ天に召されましたから
先生は生きていますよ。」
ようやく神楽は根本的な質問をした。
「で、なんでちよちゃんそんなことできるの?」

70 :ツインテール ◆SKYOSAKAKI :2003/11/09(日) 22:58 ID:???
 「実は……」
ちよちゃんが語ったところによると、以前出っ歯の男に出会い
女王の紋章がプリントされたふしぎなパンツを授けられたというのだ。
 「私のスカートがめくれて女王の紋章が見えると、ふしぎな光が
  奇跡を起こしてくれるんです」
 「それじゃちよちゃんのパンチラを見ると願いがかなうっていうのは……」
 「はい、本当です」

71 :ツインテール ◆SKYOSAKAKI :2003/11/09(日) 23:02 ID:???
 「神楽さん、お願いですから内緒にしてください!」
 「そ、そうだな……みんなにバレちゃったら恥ずかしいもんな!」
神楽はちよの肩に手を掛けて優しく言った。
 「大丈夫! ちよちゃんのパンツは私が守る!」

72 :名無しさんちゃうねん :2003/11/10(月) 07:12 ID:???
「ありがとうございます。神楽さんが味方になってくれたら百人力です」
「おう、まかせとけっ!」

 拳を握り締めガッツポーズを取った神楽は、この時、背後から鈍い音がしているのに気づいた。
 振り返るとそこでは、かおりんがまだ失神したままの木村の襟首を掴んで揺すっていた。聞こえ
ていたのは、彼の後頭部が床にぶつかる音だったのだ。

「こらーっ、早く起きなさいよ! 榊さんの、榊さんのパンツを見る方法は何なのよーっ!?
ねぇっ! ねぇったらっ!」

 必死の形相でかおりんはさらに激しく古典教師の体を揺すった。力なくうなだれたままの頭部が、
鈍い音をたてて床に弾む。

「ど、どうやら榊のパンツも守ってやる必要がありそうだな」

 やや青ざめながら、神楽は呟いた。

73 :名無しさんちゃうねん :2003/11/10(月) 14:28 ID:???
「ていうかさ」神楽は言った。「榊はどこだよ?」
「そうそう!!」かおりんも言った。「榊さんはどこなの?」

「あれ?」ちよは言った。
「さっきまで私と一緒にいたのに、どこに行ったんでしょう?」

74 :影騎士大阪 ◆7HaHB5o35k :2003/11/10(月) 23:57 ID:???
榊は「ちよ」の誘導で体育館裏に行った。
そこで催眠ガスで榊を眠らした「ちよ」は
榊がはいていた「陰」のパンツを脱がせた。
「これで、依代と神器の二つがそろった・・・。」
賢明な作者はお気づきであると思うが、
かよは「ちよ」に化けていたのだ。
よつばたちを探したものの、いなかったが
榊を見つけたのだ。
「ちよちゃん。どうした・・・。」
かよはそのとき、陰の気が股間から出ている事を感じた。
そして榊をだましたのだ。

パンツを脱がされた榊をほっといて、かよは何処かに行った。

75 :影騎士大阪 ◆7HaHB5o35k :2003/11/12(水) 22:19 ID:???
「・・・なんじゃこりゃ?」
カチャカチャとコントローラーの○ボタンを連打して会話文をスク
ロールさせながらゆかりは言った。
「でもちよすけって1人っ子じゃなかったっけ!?
それに誰、よつばって?」
さすがのゆかりでさえも、話が分からなくなってきているようだ。
「ま、先に進めばわかるかな・・・。」

気がつけば画面に7つの選択肢が現れていた。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1.ちよたちはどうしたんだろう?
2.大阪が気になる。
3.保健室のにゃもとよみが気になる。
4.よつばが気になる。
5.暗黒面かよが気になる。
6.榊が気になる。
7.それ以外。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

76 :名無しさんちゃうねん :2003/11/12(水) 23:02 ID:???
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
8.大山と智ちゃんが気になる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

77 :名無しさんちゃうねん :2003/11/13(木) 23:18 ID:???
「ま、これかな。榊ってば今、ノーパンなのよねー。ふふふ♪」

『6.榊が気になる』にカーソルを合わせ○ボタンを押すと、さらに次のような選択肢が表示され
た。

Aルート:えろえろよー♪
Bルート:えっちなのはいけないと思います!

「決まってんじゃない、えろえろに決定ぃー!」

ゆかりがノリノリで○ボタンを押すと、物語が進行し始めた。

-----------*-----------------*-----------------*-----------------*-------------

――人気のない体育館裏。
ダンゴムシが石の下を、ナメクジが水周りを好むように、そこはある種の人間たちがたむろしがち
な場所であった。
マターリとした校風のこの学園にも、少数ながら生息する彼ら――不良どもは、この日、思いもよ
らぬご馳走を見つけて、気も狂わんばかりの歓喜に奇声を上げていた。
「うひょー、こんなところで誰かおネンネしてるぜ」
「おいおいおーい、こりゃ三組の榊じゃねーか」
「けけけ、授業中だってのに、いいのかなー優等生がよぉ」
「しっかし、たまらねー躰してやがんなーこいつは。ハァハァ……」
「やっぱよお、これってヤってほしいって意味だよなぁ?」
「だったらたっぷりとハメてやらなきゃ、不親切ってモンだ。うひひひ」
「ヤるか」「ヤるか」「ヤるか」「ヤるか」
「おおし、ヤるぞっ! あ、最初はグー! じゃんけんぽん!」
若きケダモノ達は天を突かんばかりにいきり立った肉棒をしごきながら、順番決めのジャンケンを
始めた。

78 :名無しさんちゃうねん :2003/11/13(木) 23:59 ID:???
そんな会話を不良達がしているとそこに一人の男が現れた。
黒いコートを着用しており、帽子を被っている。しかしその表情はまったく
見えない。そして心なしかオレンジの体型をしている。

「やぁ、君達。トマトは好きかい?」
その男は不良達に近づきながら聞いてきた。渋い声からかなり歳をとっていると思われる。

「なんだてめえは!?邪魔するな!!」
「おい、目障りだからさっさと片付けちまおうぜ!」
「そうだな。お楽しみはそれからだな。」
「けけけ、そういう訳でおっさんよぉ、覚悟しな!」
不良達はこの邪魔者を片付けるべく、男に飛び掛ってきた。

「今の私はネコではない。人間だ。人間でなければなんだというのだ!?」
男は意味不明な事を叫ぶ。すると男の体が七色に光輝き始めた。

「な、何だうわぁ〜〜〜!!」
そして次の瞬間、不良達は吹き飛ばされ、体中血まみれになりながら倒れた。

「ば、化け物・・・」
かろうじて意識があった不良も男に踏まれ、その意識が途切れた。

「やはりトマトを食べるんだ。君達はこんなに血まみれなのに赤いと言う。」
やはり理解不能な言葉を残してその場を後にした。

「う・・・私は一体・・・これは!?」
しばらくして榊は目を覚まし、目の前の光景に愕然となった。

79 :ケンドロス :2003/11/14(金) 00:25 ID:???
その一部始終を智は物陰から見ていた。しかし、その顔は険しい。

「まさか、あいつまで復活するなんてね。計算外だよ。」
コートの男が去っていった方を眺めながら、智は呟いた。

もう一方の視線では呆然となっている榊とそしてそれに駆け寄る神楽とちよの姿が見えた。

(話なきゃダメだよな。これから起こる出来事を。特に榊ちゃんとちよすけには)
智は決意を固め、ちよ達への元に向かうのだった。

何かが起こる前触れを示すかのように空が怪しく輝き始めた。

80 :名無しさんちゃうねん :2003/11/14(金) 18:03 ID:???
 木村「はて!? ここは?」
かおり「先生、気付かれましたか?」
   カオリンは横座りのまま、自分の太股を枕にしている頭髪を優しく撫でながら言った。
 木村「おや!? 私の友達はどこへ?」
   カオリンは両手でそっと膝上の頭を支えてから、右座りから左座りに坐り直した。
   短めのスカートの裾がチラっと捲れてしまった。
かおり「さっき、興行主さんが来てトラックで運んで行きましたよ、校長がえらく怒られてましたけど」
 木村「私は何か不思議な夢を見ていたようだ」
   木村はまだ白昼夢の世界から抜け出せないようだった。
かおり「先生っ! 先ほど言おうとしていた榊さんの秘密って何ですか?」
   カオリンは問題解決に力が入り、思わず左右の太股の間に寝ている後頭部への愛撫が停止してしまった。
 木村「それはだな・・・・しかし、この鎖を何とかしてくれんかね」

   無論、カオリンの膝枕で寝ているのは気絶した千尋であり、木村は天井から鎖で吊るされていたのだった。

81 :影騎士大阪 ◆7HaHB5o35k :2003/11/14(金) 19:11 ID:???
話をもどして、
事態が収拾してから、智はちよと榊、神楽にすべてを話した。
ちよの暗黒面かよが復活したこと、大阪のもう一つの人格が現れたこと、
そして、大阪を依代にして、世界を滅ぼそうとしていること、
そして大いなる戦いが始まることを。

ちよは、信じられないという顔をしていた。
しかし、智がちよのパンツの秘密を話した。
「そのパンツには女王の紋章があるはず。それこそが世界を元に戻すのだ。
第一、あのミイラ騒ぎを収拾したのは、あのパンツだろのお陰だろ。」
完全に理解されていることを悟ったちよちゃんは、あることを智に尋ねた。
「大阪さんはどうしているんですか?」
一瞬静寂が訪れた。しかし、次の瞬間智は叫んだ!
「しまった!大阪が行方不明だったんだ!」

82 :ナレーション・柳生博 :2003/11/14(金) 19:29 ID:???
「とーちゃん肉まんおいしいー!!」「そうか、よかったよかった」
そんな会話を交わしながら平穏に目の前を歩く二人連れ、
よつばと小岩井を虚ろな目で見つめる女がいた。
「許せん……」
その女こそ、おお、何ということか、大阪こと春日歩だった!!

「しあわせそうや……私にはもう家族もおらん……お父ちゃん……許せん」

大阪は自分の腹部がサラシで固められていることを確認すると二人の傍に音もなく近寄った。
(ちなみに賢明な読者ならもう分かるだろう、柔軟体操の時の大阪は体が
硬かったのではなくサラシを隠すために演技をしていたのだ……)

だが、その気配を察知してよつばが振り向いた!! よつば、危うし!!

83 :影騎士大阪 ◆7HaHB5o35k :2003/11/14(金) 22:26 ID:???
しかし、その時!
「大阪さんだめですよ〜。」の声がした。
そう、かよである。
「大阪さん、子供いじめようとしちゃ駄目ですよ。
それより大阪さん一緒に来てください。」
そしてあゆむはちよと一緒に消えた。

しばらくしてから、榊たちがよつばの所に来た。
「ねぇ、さっき体操服きた人(大阪のこと)見なかった?」
「うん、見たぞー。とーちゃんが襲われそうになったけど
さっき女の子に連れられてどっか行ったぞ!」
智は落胆の表情に変わり、叫んだ。
「だめだ〜。阻止できなかった・・・。」

84 :影騎士大阪 ◆7HaHB5o35k :2003/11/15(土) 12:59 ID:???
そして、いきなり地震が起きた。
運動場が盛り上がり、真っ黒な神殿が現れたのだ。
「智、ここに大阪がいるんだな。」
「早く、行きましょう。」
「大阪が・・・危ない・・・。」
「とーちゃんもいくよな。」
「よつば、危険だから・・・。」

智は意を決したように言った。
「一時間後に黒い神殿に乗り込むぞ!
それまでにみんなは誰でもいいから戦力になるやつを連れて来て!」

85 :名無しさんちゃうねん :2003/11/15(土) 23:05 ID:???
「もちろん、私も皆に呼びかけるから……勇者たちよ。この声が聞こえたら応えてくれ!」
 智は跪くと胸の前で手を組み、祈るように叫んだ。

 ――勇者たちよ!


「はっ!」
 かおりんは、千尋を愛撫していた手――髪だけでは治まらず、いまや胸元から差し入れて小ぶり
な乳房を可愛がっていたのだが――を休め、耳を澄ました。
「どうしたんだーい、かーおりーん」
 吊るされたままの木村が問いかける。
「聞こえた、今、確かに。……榊さんが誰のものかを決める争奪戦を始めるから集まれって。行か
なくちゃっ!」
 無造作に千尋の体を投げ出すと、かおりんは一目散に走り去った。
「ううう〜、酷いよぉ、かおりんてば」
 とっくに意識が回復していたのに狸寝入りをしていた千尋が、泣きながら呟いた。
「かーおりーん、僕も逝くよ〜」
 木村がいとも簡単に鎖を引きちぎると、かおりんの後を追って教室を飛び出した

86 :影騎士大阪 ◆7HaHB5o35k :2003/11/15(土) 23:10 ID:???
一方では

――勇者たちよ!

「!?」
大山は耳を澄ませた。
「この声は・・・滝野の声!」
謎の神殿の方から聞こえる。
「ついに、何かが始まるんだな・・。」
大山は走って滝野の所に向かった。

87 :影騎士大阪 ◆7HaHB5o35k :2003/11/15(土) 23:16 ID:???
よつばたちも走り出した。こちらは探すためにだが。
風香を見つけたよつばは、風香を捕まえるなりこう言った。
「ふーか。一緒に来てくれ!」
「な、な、なに!よつばちゃん!」
「大変なんだ!」
風香は無理やり連れてよつばに行かれた。
これからどうなるか分からずに・・・。

88 :ケンドロス :2003/11/15(土) 23:53 ID:???
榊達も分かれて行動を始めた。
榊が連れに来たのは暦だった。

「一緒に来てほしい。」
「分かってる。あの神殿を見れば深刻な事態になってるのは。一緒に行こう。」

ちよはあさぎと恵那を見つけこの人達ならと確信を持てた。
「あの、すいません。私と一緒に来てくれませんか!?お願いします!」
「何だかよく分からないけど、風香もさっきよつばちゃんに連れてかれたとこ
見ると何かが起こってるのね。いいわ、行きましょう。」
「私も行くよ、お姉ちゃん。」
「助かります!」

神殿が出来た方向を巨漢な男は複雑な表情で眺めていた。男の名はジャンボ。

「おーい!そこのあんた!!でか!あんたならきっと戦力になるな!一緒
に来てくれ!」
そこに走ってきたのは神楽だった。

「三種の神器の一人、『護りし者神楽』か・・・」
「え?」
「いや何でもない。それよりどこか行こうとしているのではないか?」
「ああそうだった。とにかく来てくれ!」
「うむ。」
神楽はジャンボを引きつれ、走り出した。

89 :影騎士大阪 ◆7HaHB5o35k :2003/11/16(日) 00:29 ID:???
そして一時間後
ついにそろった。
ちよ、智、神楽、榊、よみ、大山、よつば、小岩井、風香、あさぎ
恵那、ジャンボ。

智は声をあげた。
「よし、乗り込むぞ!」
一同「おーっ!」
しかしそのとき、
「待て私も行こう。」
現れたのは、榊を助けた男だった。
智は尋ねた。
「あんたも着てくれたか。ちょうどいい助かる。」
そして、12人は神殿〜最終戦争の地〜の中に入っていったのだ。

90 :花菱充博 ◆7HaHB5o35k :2003/11/16(日) 20:01 ID:???
そして遅れて、かおりん・千尋・木村が神殿の中に入っていった。
木村たちは何とか先発隊に追いついた。

神殿の中の狭い回廊を抜けると、4つのドアがあった。
そしてどこからともなく、かよの声が聞こえてきた。
「4つのドアにはそれぞれガーディアンがいます。
それらの1体を倒してから3分以内にすべてを倒してください。
そうしなければ、この神殿は崩壊します。私は生きますけどね。
私を倒したければこの条件を満たしてください。」

91 :名無しさんちゃうねん :2003/11/16(日) 23:08 ID:i.TlXb32
なんとか16人を4班に分けた。

1.よつば、小岩井、ジャンボ、大山
2.恵那、あさぎ、榊、よみ
3.かおりん、木村、千尋、智
4.ちよ、神楽、風香、謎の男

謎の男は更に武器を供給したのだ。
(なぜそんなに持っているのか不思議だが)
とりわけ智と神楽の武器はほかとは違っていた。
智のは、片刃で、何か文字の入っている西洋刀。
神楽のは、両刃で幅が広く、何か文字の入っている大剣。
そして、それぞれの班はおのおののドアを開いたのだ。

92 :名無しさんちゃうねん :2003/11/18(火) 23:11 ID:yKqxLZPk
第1班:よつば組

「寒いぜとーちゃん。」
恐らく室温は10℃ぐらいだろう。
しばらく歩くと、ある部屋についた。

93 :ナレーション:柳生博 :2003/11/19(水) 12:00 ID:???
「んもー、一体何よこのゲーム!」ゆかりは流石にうんざりしていた。
「最初はエロゲーで、なんかアクションっぽくなったと思ったら
 こんどはシミュレーション式ロープレ? よく分かんない。
 えっと……よつばって子は流石に可哀想だから後衛で
 ジャンボと小岩井って奴を前に配置して……大山は……その後ろかな
 えっと武器は……ジャンボはリーチが長いから……刀を持たせて
 よつばは敏捷そうだからナイフか何かで……捨て駒は小岩井か大山ね……」
なんだかんだいって夢中になるゆかり。しかしゆかりは知らなかった。
彼女自身もまたこの大いなるゲームの罠に巻き込まれていることを!!

94 :名無しさんちゃうねん :2003/11/24(月) 23:30 ID:2t9USbUk
一方
第2班:恵那組

通路には風が吹いていた。
あさぎとよみは話をしていた。
「恵那ちゃんはさすがにまだ子供だ。
後方支援させたほうがいいだろうな。」
「ええ、戦闘になったら恐らく恵那が一番命を落とす可能性が
大きいでしょうね。あの時、突き放したほうがよかったかも・・・。」
恵那は純粋にも前を進む。そして榊がもしものときのため、
恵那の護衛をしている。
しばらく歩くとよつばたちとは別の部屋に着いた。

95 :花菱充博 ◆7HaHB5o35k :2003/11/24(月) 23:40 ID:???
一方ゆかりは
「えっと……恵那って子は後方支援で
 あさぎと榊を前に配置して……よみは……その後ろで、
 武器はと……体力ある榊にはファルシオン(片手用大剣)を持たせて
 あさぎには普通の槍で……よみは…マイク?」
まだ夢中になるゆかり。
しかし、そのころテレビではあるニュースが流れていた。

96 :ケンドロス :2003/11/24(月) 23:59 ID:???
そのニュースを見てゆかりは愕然となった。何とゲームと同じように
学校に神殿が出現している映像が流されたのだ。

「ゆ、ゆかり!これってもしかして・・・」
「信じられない!まさかゲームと現実がリンクしてるって事?」
それまでゲーム画面を眺めるだけだったみなももこの映像にはただただ
驚くばかりだった。

97 :ケンドロス :2003/11/25(火) 00:23 ID:???
第3班を飛ばして第4班

部屋はむせかえるような熱さをだった。真夏の暑さもかくやというほどだ。
しかし謎の男は暑苦しい格好なのにも関わらず全く意に介していなかった。

「あんた、よく平気だよな」
「まあな。君達二人にはこれを与えよう。ジャストランサーとデスブリンガーだ。」
二人に渡されたのは何かで見た事ある変身アイテムみたいなものだった。
ジャストランサーはよく分からない形状をしており、デスブリンガーは
腕輪になっていた。

「あ、あのこれ・・・」
「装備する人が違う気がするんだけど・・・」
「気のせいですよ〜」

結局ジャストランサーを神楽(氷属性)、デスブリンガーを風香(水属性)
を装備することとなった。

98 :花菱充博(・▽・) ◆7HaHB5o35k :2003/11/25(火) 00:35 ID:???
一方ゆかりたちは・・・
ゆかりは淡々と答えた。
「じゃあ、切っちまおうぜ。そうすれば・・・。」
しかしみなもはそれを阻止した。
「あんた、考えてもみなさいよ!もしかしたら、この現実も消えるかもしれないのよ!」
ゆかりも流石にあわてだした!
「なんじゃとー!じゃあ、私たちができることは・・・。」
「たぶんかよを倒すことのみ・・・。」
「ちぇっ。止められないのかよ。」
そういって、再びゲームの続きをした。

99 :名無しさんちゃうねん :2003/11/25(火) 00:42 ID:YrJQCQJk
そしてゆかりは
「えっと、全員…装備固定!?
ちよすけは女王のパンツ、神楽はジャストランサー、
風香って子はデスブリンガー、謎の男は・・・トマト?
トマトって・・・なんだよそれ、やばいじゃん。」
流石にゆかりは気合をいれて考えているようだった。

100 :花菱充博(・▽・) ◆7HaHB5o35k :2003/11/25(火) 00:46 ID:???
最後に第4班:木村組

はっきり言って騒いでるに等しかった。
逃げるかおりんに追いかける木村。
それでも、がたがたの道だったためか、
智たちとの間はそれほどでもなかった。
そして、ある部屋についた。

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