世の中のすべての萌えるを。

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あずまんがSS書きの控え室8

1 :名無しさんちゃうねん :2005/09/13(火) 00:21 ID:???
 ストーリーの構成、キャラの造り方、言葉の使い方など、あずまんがのSSや
小ネタを作成する上で困ったことや、悩んでいること、工夫していること等を話し合う
スレです。
 また〜り楽しんでいただければ幸いです。
 ここで新作をUPすることも可です。

★主な注意事項
1. sage進行でお願いします。
2. 対象範囲は「あずまんが大王」及び、連載中の「よつばと」とします。
3. 他人の作品を善意であっても批評しないでください。(自分の悪いところを
教えてくださいというのは可です。)
※その他の注意事項は、>>2以降で記載します。

38 :「魔法少女暦ちゃん」 :2005/12/06(火) 03:03 ID:???
「魔法少女暦ちゃん」

「よみー!帰ろうぜ〜!」
水原暦は元気にはしゃぐ友人滝野智に多少呆れながらも一緒に帰る事となった。
それはいつもどおりの日常だった。途中までは他の仲間も含めて6人で帰り、
最後に智と二人で帰る。それの繰り返しだった。だが今回は違った。

「よみー、今日は鯛焼き食べないの〜?」
「昨日食べたから今日は食べない!」
「そっか〜。ん?」
何かに気付いたらしく、智は視線を上に向ける。暦もそれに続く。
すると、彼女達の足元に何かが落ちてきた。

「何だこりゃ?」
「ステッキみたいだな。魔法少女のアニメとかでよくある」
何気なくそれを拾い上げる暦。すると強烈な光がステッキから発せられた。

「な、何だこれ!?」
「まぶしい!!」
そして次の瞬間、光が一気に消えて行く。

「一体何だったんだ?って何だコレ―――!!」
暦は自分の姿を見て驚愕する。何と自分の格好が今まで着ていた制服ではなく、
黒いローブを身に纏っていた。要は魔法少女がする格好になっていたのだ。
ご丁寧に頭にはとんがり帽子も装備されている。しかしニーソックスはそのままだ。

「もしかしてこのステッキって本物なのか?おい、とも!これは!?」
智に声をかけようとした暦は絶句した。何と智が小動物のように小さくなってしまっているからだ。
何かの着ぐるみを被っている。形状からして恐らく猫であろう。

「ん?何だよみ?そんな格好して。あれ?何かよみでかくなってないか?」
「鏡見ろ」
と、手鏡を差し出す暦。それを見て流石の智も唖然となる。

「何であたしが使い魔でよみが魔女ッ娘なんだ!納得いかねー!」
「驚くのそっちかよ!!」

39 :「魔法少女暦ちゃん」 :2005/12/06(火) 03:05 ID:???
思わず暦はツッコミを入れてしまった。

「どうやらこれ本物だったみたいだな」
「で、これからどーすんの?それにしてもそれ地味だな〜。もっとフリフリな
奴なかったのかよ〜」
「いや、どうするって言われても。それとあんなアニメでよくある露出度
高い格好なんて出来るか〜!」
するとそんな事情を察してかそのステッキの部分からまたも何かが出てきた。
小さくなった智と同じくらいのサイズの人間だった。ただその衣装は天使のそれと
いってもいいくらい真っ白だった。よく見ると羽根も生えている。

「あなたが今度のこのステッキの使用者ですね。始めまして私は天使の恵那です」
榊と同じようにサラサラのロングヘアーの女の子が自己紹介する。

「えーと使用者になったというか偶然落ちてきたのを拾ったらこうなったというか
いやそれ以前に天使って・・・・・・・」
「あたしなんて使い魔にされちゃってるんだぞ〜何でだよ〜?」
「杖を拾うと自動的に使用者になるシステムなんです。それとあなたが使い魔に
なってしまったのは使用者のすぐ近くにいたせいでそうなってしまったんです」
二人の質問にも丁寧に答える恵那天使。

「そ、そうなのか。空から落ちてくるなんて普通じゃないけどな。
で、この格好になったのはいいけどこれからどうすればいいんだ?」
「魔女といえば、やっぱり人助けなんじゃねーの?それか悪い奴をやっつけるとか」
早くも智はその格好になじんでいる。

「それはあなた達次第ですね」
「そんな事言われてもな。私はそんな事するつもりもないしこの格好だって・・・・・」
その時携帯電話の着信音が鳴った。何と恵那天使の携帯電話だった。

「もしもし!あっお姉ちゃん!分かった、すぐに行く!すいませんちょっと
用事が出来てしまったので私はこれで失礼します!変わりに使用方法を書いた
説明書を置いていきますので」
天使なのに何で携帯持ってんだ?という突っ込みをさせる間もなく恵那天使は
説明書を残して消えてしまった。
残されたのは智と暦と手渡された説明書のみ。

40 :「魔法少女暦ちゃん」 :2005/12/06(火) 03:09 ID:???
「とりあえず説明書を読んでみよう」
説明書にはこう書かれていた。困っている人を助ける時とかや自分が何らかの
危機に陥った時などに魔法を発動する事ができると。ただし魔法を使えるのは
一日三回までで、それを使うと強制的に元の姿に戻ると。
また一度でも変化すると、最低でも一回は魔法を使わないと元に戻れない。
ちなみにそこに書かれていたのは色々あるが、どういう訳か攻撃魔法の事まで書かれていた。
元の姿に戻るのも自由だが、一般人に変わるところを見られてはいけないらしい。

「これ使う機会あるのか?」
「あるんじゃないの〜。それにどっちにしても最低一回は魔法を使わないと
元に戻らないって事も分かったから使うしかないだろー」
「仕方ないな」
とうとう暦は観念したらしく、行動する事となった。ただ流石にこの格好で
街中を歩くのは非常に恥ずかしいものがある。なるべく人目につかないように
歩いていると、それらしき人物が公園のベンチで座りながら俯いていた。

「あの〜すいません。一体どうしたんですか?」
遠慮がちに暦は声をかける。制服は暦達の通う学校の男子が着る男子生徒の
ものだから、同じ学校の生徒であるのは確かだろう。ただし、暦のクラスメイトではない。

「おわ!何だお前、妙な格好して!まあいいや。いや、ゆかり先生に俺の
自転車盗られちゃってさ。返してくれたのはいいんだけど、この通りボロボロでさ」
実はこの男子生徒、1巻でゆかりに自転車をパクられた生徒で暦達の一年年上なのである。
仮に橘先輩と呼んでおこう。彼の隣にはボロボロになった自転車があった。
ゆかりがゲームソフトを昼休み中に買いに行こうと無茶な運転した為である。

「ゆかりちゃんってば、車と同じくらい無茶な運転してんだな〜。
よみ〜自転車直してみれば〜」
「しょうがないな。やってみるか」
暦が円を描くようにステッキを振るう。すると何か星のようなものが発せられ、
ボロボロだった自転車を新品同様に直してしまった。

「あれ?何だかよくわかんねーけど、俺の自転車が元に戻ってる。これで買い直さなくもすむぞ〜。
なんかよく分からないけどありがとうな」
よもや魔法で直ったとは思うまい。橘はそのまま自転車を漕いでどこかに行ってしまった。

「凄いじゃん、よみ。本当に魔法で直せたよ!」
「ああ、そうだな」

41 :「魔法少女暦ちゃん」 :2005/12/06(火) 03:11 ID:???
「でもいいなぁそれ。あたしにも貸してよ」
「駄目だっての!お前が振り回したらロクな事にならないから!!」
「いいじゃん、貸してよケチ〜!」
智がそれを奪い取ろうとする。するとステッキから何と火炎が発射された。

「わー何だこれ!?」
智はとっさに身をかわした。その後を火炎が通り過ぎていく。その火炎はすぐに消滅した。

「お前がステッキをとろうとしたのを攻撃と判断して自動的に魔法が発動したんだな」
「あ、危なかった。もう少しで黒焦げになるとこだった」
二人共まさか本当に攻撃魔法が出るとは思わなかったので、心臓がバクバクしている。
とりあえず人助けをしたので、元の姿に戻る事が出来た。智も元の人間に戻っている。

「あ〜やっと人間に戻れた。やっぱ使い魔だとよみにこき使われて大変だからな〜」
「お前、今回何もしてないじゃないか!」
「そうだっけ?それより今日はあと一回魔法使えるみたいだけど、空飛んでみたら?」
説明書にはステッキを変型させて空を飛ぶ事も出来るらしい。魔女ものの定番といえば定番だが・・・・・・

「よしやってみるか!」
暦はステッキにまたがって飛ぼうとする。が、何故かステッキは浮かび上がらず
そのまま暦は地面にしりもちをついてしまった。

「いって〜!何でだよ?」
「あはははははは、よみだっせー!!」
「うるせー!笑うな〜」
大笑いされて顔を真っ赤にして怒鳴る暦。ちゃんと読んでないせいもあるが、
ステッキで飛べるのは魔法少女の格好をした時だけなのだ。

「で、どうすんのそのステッキ?あたしは別に使い魔やってもいいよ。楽しそうだから」
ひとしきり笑った後、真顔になり尋ねる。

「そうだな。まだ持ってる事にするよ。意外と悪くなかったし魔法少女」
暦はステッキを見ながらそう呟いた。

「お〜よみさん楽しそうですな〜」
「うるさいな。いいだろ別に」
その後、智と別れて自宅へと戻るのだった。勿論ステッキは持ちかえっている。
今、暦の胸の中は自分が魔法少女になった事でずっとドキドキしていたのだった。

42 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2005/12/06(火) 03:14 ID:???
前スレで少し話題になってた奴を書いてみました。
本当は色々魔法の国とか、3つ全部魔法使おうかとも
色々考えていたんですが、なるべくシンプルにしたかったんでこうなりました。
(その段階では長谷川と千尋も登場する予定でした)

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