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【あずまんが】SS書きの控え室5

20 :華氏903 :2004/08/04(水) 09:55 ID:???
あずまんが宗教

それは大学三年の冬だった。
ともはよみと遅い昼食をとっていた。ともとよみとは高校三年間同じクラスで、一緒にずいぶんバカをやった(?)仲である。大学で別れてしまってからも、こんな調子だった。
「あのさぁ〜」
ともは大学の知人の話をし始めた。
「そいつがさあ、先週いきなりたずねてきてさぁ、ウチにあがり込んでいろいろ話し出したんだけど、なんかヘンなんだよ」
「へんて何が?」
「だから目つきとかさあ、クスリが効いてるみたいな目してるんだよ。しかも話す内容ってのがご先祖様とかさあ、供養とかさあ、言うわけよ」
「それは、宗教じゃないのか?」
「そう宗教なんだよ。あたしまいっちゃってさあ、でもあからさまに帰れ帰れって言えないじゃん。」
「それで何?その宗教に入信しろって言う訳?」
よみはややオヨビ腰になりながら尋ねた。
(もしかしてこいつ、入信したんじゃ…)
「そーそー、そうなんだよ。もちろん断ったけどねー」
「じゃあいいじゃないか別に」
よみはほっとして言った。
「よくねーんだよなーそれが」
「なぜ?」
あんまりうるさく言うもんだからさー、あたしいやんなっちゃって、金出したの五千円」
「何の金?」
「ごせんぞさまのくよー代金」
「何だよそりゃ…五千円で供養してくれるのか?」
「そぉなんだよ」
「まあ…それだけならいいんじゃないか」
「それだけじゃないんだよぉ。おとといさあ、そいつまた来やがって、なんだか訳のわからないお祈りセット一式みたいなもんを置いていったんだよ。あたし困った」
ようするにともは、五千円出したがために、入信したものとされてしまったのだ。

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