世の中のすべての萌えるを。

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スレッドが大きすぎます。残念ながらこれ以上は書き込めません。

【あずまんが】SS書きの控え室5

1 :◆.B5vIcoKkk :2004/07/29(木) 06:25 ID:???
 ストーリーの構成、キャラの造り方、言葉の使い方など、あずまんがのSSや
小ネタを作成する上で困ったことや、悩んでいること、工夫していること等を話し合う
スレです。
 また〜り楽しんでいただければ幸いです。
 ここで新作をUPすることも可です。

★主な注意事項
1. sage進行でお願いします。
2. 対象範囲は「あずまんが大王」及び、連載中の「よつばと」とします。
3. 他人の作品を善意であっても批評しないでください。(自分の悪いところを
教えてくださいというのは可です。)
※その他の注意事項は、>>2以降で記載します。

202 :HOLY宇宙へ 天と地の戦い−後編− :2004/09/23(木) 00:09 ID:???
神楽が怒鳴った事に対して智以外の人間が驚いていた。デゾリスの人間達も
目を白黒させている。

「言ってくれるではないか!こちらは戦闘機も切り札の『雷光』も爆破され、
どうしようもない状況にまで追い込まれているんだぞ!!ウルトラマン以外に頼るものはない」
反論したのは司令官だった。

「だからって諦めるのか?あんた達の後ろには守るべき人達がたくさんいるん
じゃないのか?それなのにそんな簡単に諦めていいのかよ!?」
「何かベムスターの時の街の人みたいだよな。すぐ何かに頼ろうとするあたりがさ」
それに智が続く。うっとなる司令官。

「神楽隊員や滝野副隊長の言う通りよ。私達はまだ負けてもいないのに、
あなた達はもうここで頑張ることをやめてしまうの?何の為にFLAMEの隊員になったの?
ウルトラマンの力を当てにする為なの!?」
隊長である相田京子は金沢と浅倉を厳しく叱責する。そして自身は単身
アストロモンスの注意を惹きつける為に目の前を横切る。

「俺はごめんだね、そんな考え。ウルトラマンが来ないなら俺が倒す。それが俺の考えだ!」
松戸もまたそういいながら、京子を援護する為に飛ぶ。

「戦うつもりがないのなら前線から退け。何かの力に頼ろうとする奴は足手まといだ!」
上野もまた京子を援護射撃する。

「どうするあんた達?逃げたきゃ逃げてもいいんだよ」
「冗談じゃねぇ!こんな所で逃げられるかよ!」
「俺達はTEAM FLAMEの隊員だぞ!!」
美里にそう答え、金沢、浅倉は「ヒートスティンガー」を発進させる。

「そうこなくちゃ」
上野の後ろで絵里が微笑む。だが、それでもアストロモンスの前進は止まらず
ついに最終防衛ラインの近くにまで達した。

「しかし、我々だけの力だけでは限界だ!」
「ならば私達が援護しよう」
司令官達の前にTEAM FANGの戦闘機が現れ、ドラゴリーに攻撃を加える。

203 :HOLY宇宙へ 天と地の戦い−後編− :2004/09/23(木) 00:11 ID:???
「TEAM FANG!!」
「隊長、予想が当たりましたね!」
「いや、私は日本基地を狙うと予測していたんだ。しかし、ここが大して
遠くない位置にある事が幸いした」
副隊長のライザーにリーバインはそう答えた。

「でもこれって領空侵犯じゃないかな?」
「TEAM HOLYだって我々やアメリカのTEAM BLADEを援護する為に駆けつけたんだ。
問題じゃないさ」
「私達の組織は国家を超えた存在、それでとやかく言う方がおかしいのよ」
心配そうに言うステビアにカリスとフィンはそう言った。

「何か弱点がないか調べてみるわね」
メロディはドラゴリーのデータリンクを始める。

そして京子がアストロモンスの触手に捕らわれそうになった時、TEAM PROMINCNEの
戦闘機群が援護した。

「ひゅ〜こっちの隊長さんも撫子ガールだねぇ〜」
フェリオスは京子の姿を見るなり口笛を吹く。

「あんたって本当に節操ないね!」
「その内、他のチームの女性隊員も口説くんじゃないか?」
『ペルセウス』に乗るスレイドとメイファはため息をつく。ちなみにアルヴィスの
乗る『アルビレオ』は一人乗りの為に他の隊員は『ペルセウス』に乗っている。

「TEAM PROMINENCE!」
「我々もTEAM HOLYに助けてもらっているしな。援護するよ相田隊長!」
アルヴィスは『スペリオルドラゴン』の相田京子に敬礼する。京子も同じ様にする。

「アストロモンスの弱点のデータはまだ出ないのか?」
「待ってもうすぐ出るから!」
ゼレオンにローズはコンピューターをいじりながら答える。

そして惑星デゾリスではついに歩と榊の二人が目を覚ました。ちょうど同じ頃に
エクセリオンのエネルギーも回復した。

204 :HOLY宇宙へ 天と地の戦い−後編− :2004/09/23(木) 00:12 ID:???
「榊さん、春日さん!もう大丈夫ですか?」
付き添っていていつの間にか寝てしまったかおりんは二人が起きたのに気づいて
自分も慌てて飛び起きる。

「うん。もう大丈夫。ごめん、心配かけて」
「そんなもったいないお言葉です〜」
「ほな、いこか〜」
榊に陶酔するかおりんを無視して歩はさっさと歩き出す。

「あ〜んもう。ちょっとは待ってくれてもいいじゃない!春日さんの意地悪!」
などと文句をぶつぶつ言いながら榊も続いたのでかおりんも慌てて続く。

「榊さん、大阪さんもう治ったんですね!」
榊達が合流するとちよと千尋が作ったお菓子をデゾリスを含めた人間達と食べていた。
フラッシュも最初は嫌がっていたが、空腹には勝てず食べる事にしたのだった。

「あ〜あたしも食べる〜」
「私も〜」
「じゃあ私も」
三人もそれに参加する。地球では激しい戦いが行われているが、マイペースな
彼女達はちよと千尋の作ったお菓子を食べていた。

「おい!」
「何だよ?」
フラッシュは暦に向かって呼びかける。

「とりあえず助けてもらった礼は言うよ。ありがとう。それと負けるなよ。
俺達の星を助けたから地球が侵略されたなんて嫌だからな」
「分かってるよ。さてこれくらいにするか。あんまり食べると太るしな」
フラッシュの顔は照れているのか赤かった。

「今更食べるのやめたって変わらないって〜」
「そうだよ、もっと食べていこうぜ」
「お前らと一緒にするな〜」
智と神楽に向かって食べていたお菓子を投げ付ける暦。額にクリーンヒットする。

205 :HOLY宇宙へ 天と地の戦い−後編− :2004/09/23(木) 00:13 ID:???
「よみさんダメですよ〜食べ物を粗末にしちゃあ〜」
ちよが暦に対して「めっ」する。

「そうよ。罰当たるわよ」
キャスティは笑いながら言った。

「そろそろ行こうか」
「せやな〜」
「ええ、榊さん」
榊に促され、かおりん、歩は立ち上がる。

「イリーナさん。ドラゴリーとアストロモンスのデータをこちらに持ってきてくれる?」
「OK」
千尋の要請に応え、イリーナはすぐにデータを転送してくれた。

「それじゃあデゾリスの皆さん。私達はこれにて地球に戻ります」
「うむ。地球の危機を救える事を祈っているぞ!」
「あんた達のような人間が地球にいるんだな。正直俺は誤解していた。地球人は
みんな野蛮な種族だと。でもあんた達を見ていて考えが変わったよ。また来てくれよ」
「今度はお客さんという形でね」
フラッシュは初めて笑顔でそう言った。キャスティも同じ様に笑顔になる。
ゲインは眉をひそめただけだった。

「ええ、是非また訪れたいと思います!」
「今度はこの星の観光案内もしてくれよな」
「お土産とか買ってくからさ」
智と神楽もシミュレーターをした人達に手を振りながらエクセリオンに乗り込む。

「さようならデゾリスの皆さん」
ちよが最後に告げ、エクセリオンは地球へ向けて発進していく。

「よし、データが出た。イリーナさん、これを地球の絵里隊員、メロディ隊員、
ローズ隊員に送って!!」
「了解したわ!」
千尋が転送した後、エクセリオンはワープ航法に入った。

206 :HOLY宇宙へ 天と地の戦い−後編− :2004/09/23(木) 00:15 ID:???
千尋の送ったデータはすぐに三人の元へと転送された。

「なるほど。怪獣と超獣は何れも何かに操られている存在。本来なら合い知れぬ
存在なのに一緒に行動できるのは特殊な電波で操っているからなのね」
「思い出した!シーモンスとシーゴラスの時も装置を取り付けて暴れさせていた
事があったわ!それと同じなのね」
「今回の奴は爆弾が取り付けられてはいないようね!あれを破壊すればあいつ等は
恐らく怪獣と超獣の関係を考えれば争いになるでしょうね!」
美里、メロディ、ローズは瞬時にアナライズを済ませた。何かの突然変異の
怪獣とは異なり(明らかに侵略者が作り出した尖兵的な怪獣もいるが)、超獣は
既存の法則を捻じ曲げて作られた存在である。そんな超獣と怪獣を同時に操るには
コントロール装置が不可欠だった。ノワール星人もグロストもメトロン星人も皆そうしてきたのだ。

「分かったわ!アルヴィス隊長!私の『スペリオルドラゴン』とあなたの
『アルビレオ』でアストロモンスのコントロール装置を破壊しましょう!残りの
メンバーはここからアストロモンスを遠ざけつつ、ドラゴリーと引き合わせるようにしましょう!」
「心得た!聞いての通りだ。まずアストロモンスをここから遠ざけるぞ!」
「了解!」
アルヴィスと京子の指示に従い、それぞれの部隊はアストロモンスに攻撃を開始
して注意を惹きつける。アストロモンスはそれぞれの戦闘機を追い始める。

「こちらもそれで行こう。そちらの方でドラゴリーを誘導してくれないか」
「やってみよう。戦車部隊を出せ!」
「了解!!」
リーバインの指示に従い、国防軍の戦車部隊が地上から攻撃し、FANGは空から攻撃する。
ドラゴリーもだんだん政府中枢機関から離れていく。

そうして二匹は湾岸地区のまだ計画段階で何も着手されていない空き地に誘導された。
戦車部隊が撃墜されそうになるのを「ヒートスティンガー」がフォローする。

「よしここまで来ればいいだろう!」
「リーバイン隊長!アルヴィスキャップ!行くわよ!」
「了解だ!ミス京子」
「こっちもだ!」
三人の隊長はデータリンクにより、それぞれ頭部に設置されたコントロール装置
目掛けてレーザーを発射する。狙いは当たり、コントロール装置は破壊された。

207 :HOLY宇宙へ 天と地の戦い−後編− :2004/09/23(木) 00:18 ID:???
「やった!」
ステビアはガッツポーズをとる。だが、そこにドラゴリーがミサイルをアストロモンスが
鞭を振るってきた。それは三機の隊長機を狙っていた。

「隊長!一刻も早くそこを離れてください!」
「二匹の争いに巻き込まれます!!」
「キャップ!!」
上野、スレイド、ライザーの副隊長が警告する。二匹のコントロール装置は
破壊されたが、コントロールが効かなくなった分、無差別に相手を攻撃するようになったのだ。
隊長機に攻撃が当たると思われたその時、背後から波動砲が発射され、
アストロモンスの腕を掠めた後、ドラゴリーの右わき腹をぶち抜いた。
ドラゴリーは地面に倒れ、アストロモンスも大きくよろめいた。

「何!?今のは?」
京子達が後ろを見ると、そこには『エクセリオン』の姿があった。そしてエクセリオンの
主砲と思われる部分から発射された形跡があった。

「TEAM HOLY!!」
他のチーム達の表情が明るくなった。

「皆さん遅くなりました!TEAM HOLY無事地球に帰還いたしました!」
隊長のちよはモニターごしに彼らに報告する。

「本当に帰ってきたよあの子達」
「フェリオス、良かったな」
「当然だろ、撫子ガール達がそんな簡単にやられる訳ないじゃないか!」
笑みを浮かべるメイファ、スレイドにフェリオスはキャラメルを食べながら言った。

「やってくれるじゃん、TEAM HOLY!」
「僕達も負けてらんないね!」
「そうね」
FANGのステビア、フェイ、カリスも表情に余裕が出てきたのであった。

「あれって『エクセリオン』についてる主砲『ゼロドライブイリュージョン』だよな?」
「エクセリオンのエネルギーがほとんど残ってない状態で撃ったってのになんて威力だ」
「MAXならもっと凄いかもね」

208 :HOLY宇宙へ 天と地の戦い−後編− :2004/09/23(木) 00:19 ID:???
金沢、浅倉、美里はゼロドライブイリュージョンの威力に圧倒されていた。

「これすげぇじゃん」
「でもエネルギーがたまるまで時間がかかるし、それまでは地上に降りてようぜ」
「そうだな。千尋とかおりんはここに残っていつでももう一発フルチャージで撃てるようにしてくれ」
「OK」
「分かったわ、第二波装填準備!!」
智、神楽、暦が先に出て榊、歩、ちよが後に出る。かおりんと千尋は第2波の装填準備をする。

「私と歩は右、ちよちゃんは神楽と一緒に行動して!」
「分かったで〜」
「分かりました!!」
歩と榊、ちよと神楽、智と暦の編成で攻撃する事となった。

コントロールを失ったドラゴリーとアストロモンスは互いを敵と認識し、争い始めた。
ドラゴリーは突進するがアストロモンスは飛行してかわす。ドラゴリーは海面に落ちた。
怪獣と超獣はそれを操る者のコントロールがなければたちまち争いだすのだ。

「アストロモンスが倒されたら、すぐにドラゴリーに集中攻撃だ!」
「怪獣は超獣には勝てないって理論ね」
ゼレオンの言葉にローズはそう答えた。

「そうかな?私はアストロモンスを攻撃した方がいい気がする」
「おいおい、どっちなんだ?」
メロディは逆の意見を出す。ライザーは戸惑う。

「とりあえず様子を見よう。それしかない」
「そうですね」
「了解」
上野の指示に松戸と絵里は従う。

ドラゴリーは起き上がりミサイルで攻撃するが、アストロモンスはくらっても
何事もなかったかのように前進してくる。そして再び組み合い、ドラゴリーは
アストロモンスを引き倒そうとするが、逆に鞭に捕らわれ、カマの一撃で仰向けに倒れた。

209 :HOLY宇宙へ 天と地の戦い−後編− :2004/09/23(木) 00:20 ID:???
その際、ダミービルにぶつかり、ビルは崩壊した。
アストロモンスが溶解液を噴出してくるが、ドラゴリーは火炎で対抗して相殺する。
アストロモンスの空中の一撃をくらい倒れるドラゴリー。

「超獣と怪獣のファイトなんて滅多に見れないよなよみ」
「呑気な事言ってんなよ。私達は勝った方と戦わなきゃならないんだぞ!」
軽口を叩く智を暦は咎めた。

そしてついに決着の時が来た。ドラゴリーがアストロモンスの腹に突撃したのだ。
だが、逆にドラゴリーは頭から腹のチグリスフラワーに吸い込まれていく。
そして全身を完全にアストロモンスの腹の口に吸い込まれてしまった。

「何て奴だ!超獣を吸い込んでしまった!」
「これが宇宙大怪獣の力か・・・・・・・」
「超獣より強い怪獣・・・・・・・・」
信じられない出来事に誰もが言葉を失った。リーバインとアルヴィス、京子も
それだけを発するのがやっとだった。だが、HOLYはそれに怯まず攻撃する。

「何か、こいつベムスターみたいな奴だな」
「そうですね、吸収するとことか似ていますね」
神楽とちよの攻撃を合図に、他のメンバーも攻撃を始める。
しかし、攻撃を受けたアストロモンスはちよ達を狙い始めた。

「まずい!逃げるぞちよちゃん!!」
「はい!」
神楽に手をひかれ、ちよはアストロモンスから逃げる。暦と智、歩と榊が援護射撃する。
しかし、ちよは転んでしまい神楽の手を離してしまう。

「あっ!」
「ちよちゃん!!」
神楽は慌てて立ち止まる。しかし、もう間に合いそうにない。

「ちよちゃん!ジャスティース!!」
「ちよちゃん!レイ!!」
歩と榊はとっさにウルトラマンジャスティス、ウルトラマンレイへと変身した。

210 :HOLY宇宙へ 天と地の戦い−後編− :2004/09/23(木) 00:21 ID:???
「だああああああああ!!」
ジャスティスはアストロモンスに覆いかぶさり、地面に倒す。
マウントポジションからのパンチ攻撃をくらわした後、ジャスティスはアストロモンスから離れる。
その間にレイがちよと神楽を救出していた。

「レイ、ジャスティスありがとう」
しかし、ジャスティスとレイのカラータイマーは既に点滅を始めていた。

「隊長!ジャスティスとレイのカラータイマーが・・・・・・・」
「どうやらデゾリスでの戦いでのダメージが回復してないようね」
ジャスティスはアストロモンスの鞭の攻撃を受け止め、そこから腹の
チグリスフラワー目掛けてパンチを数発叩き込み、巴投げを決める。

「ぐあぅ!」
アストロモンスのガスの攻撃をくらい、苦しむジャスティス。
そこを鞭に絡めとられ、地面に倒される。さらに蹴飛ばされる。
鞭とカマの攻撃を上から振り下ろされるが何とかかわし続け、逆にカマを掴み、再び巴投げを決める。

「はぁ!!」
そこにレイが飛び蹴りを決める。カマの攻撃をかわすもののそこまでだった。
レイは地面に膝をついてしまう。

「はあああああああ!!」
ジャスティスはクラッシャーモードにチェンジしようとする。しかし、エネルギー不足の為に
すぐに戻されてしまった。そこにアストロモンスの飛行攻撃が二人を吹き飛ばす。

「皆さん、ジャスティスとレイがピンチです!こんな時こそ私達で協力しあいましょう!」
「了解だミス美浜!我々で奴を撹乱しよう!」
「これだけの人数がいるんだ!うまく行くさ!」
「そうね。いえうまく行かせてみせるわ!」
PROMINENCE、FANG、FLAME、HOLYの共同戦線が始まった。

「どうやら私達の変身の必要はないようよ」
「そうなん?」
百合子はニッと笑い、翔は不思議そうに首をかしげた。

211 :HOLY宇宙へ 天と地の戦い−後編− :2004/09/23(木) 00:22 ID:???
「まずは我々が先行しよう!」
「遅れるなよ」
最初にFANGとPROMINENCEが四方からレーザーとミサイルで攻撃する。
『ペルセウス』が左、『アルビレオ』が右、『メタルブラックα』が下、
『メタルブラックβ』が上から攻撃する。この攻撃を受けたアストロモンスは
どれを打ち落とすかに迷った。四機別々に飛んでいるのを全部落とすのは不可能だからだ。

「次は私達の出番ね!地上と空中からの同時攻撃よ、美浜隊長!」
「了解です、京子隊長!!」
以前と異なり、今回はちよは京子と呼んだ。京子の乗る『スペリオルドラゴン』は
バレルロールしつつ、二機の『スカイターゲット』は上野の機体が囮になり、
松戸の機体がその隙に攻撃という「ジャックナイフフライト」を仕掛ける。
そして地上のヒートスティンガーとHOLYが波状攻撃をかける。アストロモンスは
ターゲットを地上の人間に絞り、襲おうとする。
だが、そこに国防軍戦車部隊が攻撃に加わる。

「お前達やウルトラマンだけに活躍はさせんよ。我々も今出来る最大限の事をするまでだ。
共同戦線と行こうじゃないか、HOLY神楽隊員、滝野副隊長」
「ああ、そうこなくちゃな」
「おいしいとこ持ってくなよ〜」
智が少し頬をふくらませたのを見て苦笑いする司令官。

「でやぁ!!」
そしてジャスティスはアストロモンスを掴みジャイアントスイングで投げ飛ばす。
起き上がるアストロモンスはどれに攻撃していいか分からず混乱する。

「よし、溜まった!!みんな離れて!!」
「ゼロドライブイリュージョン発射!!」
かおりんと千尋の警告の声を聞いて、全員その場を離れる。そして直後に
エクセリオンの主砲からゼロドライブイリュージョンが発射され、アストロモンスに命中する。
命中したアストロモンスは腹のチグリスフラワーを貫通した後、大爆発を起こす。

「アストロモンスを倒した!!」
「我々の勝利だ!」
それぞれの組織とウルトラマンが協力して得た勝利である。

212 :HOLY宇宙へ 天と地の戦い−後編− :2004/09/23(木) 00:23 ID:???
「我々と共に戦った戦友に敬礼!!」
国防軍司令官は部下に指示し、ATDFとジャスティスとレイに敬礼する。
ATDF部隊もジャスティスとレイに敬礼する。

「シュワッ!!」
「えいやぁ!」
二人も同じ様に敬礼した後、ジャスティスとレイは飛び去っていく。

「やったな松岸」
「我々がひとつになって得た勝利だ」
モニターに二人の人間が映し出される。一人はFANG総司令のベイル・サンダースと
もう一人はPROMINENCE総司令バーナード・リンクスである。

「そうだな。まあ後で上から色々言われるのが悩みの種だがな」
後の事を考えると頭が痛くなる松岸だったが、今は素直に喜びたいと思った。

「今回はどうやらけが人が出なかったようで何よりだわ」
女医の井上舞はモニターでその様子を見ながら、呟いた。

「そろそろ行くわよ、翔さん。こんな所見つかったら説明するの面倒ですしね」
「せやな。いこか百合子お姉ちゃん」
ちょうど百合子達を送り迎えに来た車に乗せられ、彼女達は現場を後にする。
見つからないように細心の注意を払ったので誰にも気づかれる事はなかった。

そしてがっちり握手する各組織の隊長達。
「ありがとうございます、FANG、PROMINENCEの皆さん。あなたたちの助けの
おかげで本部も失わずに済みました」
「私達だけでは止められなかったわ!本当に感謝しているわ!」
「何、我々は助けられた借りを返しただけですよ」
「私もそれに同意だな」
お礼を言うちよと京子に、リーバイン、アルヴィスはそう答えた。

「我々はこれで戻るとしよう、さらばだHOLY、FLAME」
「こちらも引き上げるとするか。では」
アルヴィスとリーバインの指示でPROMINENCEは引き上げる事となった。

213 :HOLY宇宙へ 天と地の戦い−後編− :2004/09/23(木) 00:24 ID:???
「それでは行くぞ」
「今度また遊びにきてくれよな」
「その時は歓迎するわ」
「シーモンスとシーゴラスもきっと喜ぶでしょうね」
「そうだね」
ライザーが指示を出した後、カリス、フィン、メロディ、ステビアの順に
別れの言葉を言ってTEAM FANGは去っていった。

「はい!今年も是非行きます!」
「多分、今度はメンバー増えてるかもしれないけどな」
と、智は付け加える。

「撫子ガールとはもうお別れか。どの子もとてもかわいいのにもったいないな」
「こいつのいう事は気にしなくてもいいよ。向こうでもこの調子だから」
「こっちにも遊びにきなよ。観光名所紹介するから」
「お互いに休みがとれたときにね」
「じゃあまたな」
最後まで呑気なフェリオスに、メイファ、ゼレオン、ローズ、スレイドと別れの挨拶をする。
そしてPROMINENCEも去っていく。

「あのフェリオスって奴、呑気さだけならともを上回るかもな」
「でも撫子ガールって呼ばれるのは悪い気しねぇけどな」
暦とは対照的に神楽は照れくさそうだった。

「私達も先に引き上げてるわね」
「今回もHOLYと連携する事になったけどやっぱ凄いな」
「デゾリスとこの地球を一遍に救っちゃったんですものね」
京子達も引き上げる事となった。松戸と絵里は尊敬のまなざしで見ている。

「そんな事・・・・・・ない」
と榊は謙遜する。

「今回はジャスティスとレイをフォローしたんだよな俺ら」
「あんたと浅倉はウルトラマンに頼ってばっかだったけどね」
「うるせえ!もうそんな事ねえよ絶対!!」
美里にからかわれ、激怒する金沢と浅倉。

214 :HOLY宇宙へ 天と地の戦い−後編− :2004/09/23(木) 00:29 ID:???
「こらこら喧嘩するんじゃない。それでは先に引き上げてますぞ」
一番年上の上野が仲裁し、FLAMEは引き上げた。

「我々も引き上げよう。上にうるさく言われそうだな。特に『雷光』の事でな」
「さようなら、えと・・・・・・」
「国防軍司令官赤城(あかぎ)だ」
「さようなら赤城さん」
赤城は特に返事もせず、戦車部隊を率い帰っていった。

「今回は本当にみんなで力を合わせたから勝てたってとこよね」
「うん。ジャスティスとレイもエネルギーなくて危なかったし・・・・・・」
かおりんと千尋はホッと一息つく。
エクセリオンの主砲である『ゼロドライブイリュージョン』は強力な破壊力故、
装填に時間がかかる。今回のようなチーム編成でなければまず決める事が出来ないのだ。
タイラント戦で使えなかった理由がそれである。時間がかかりすぎてチャージが間に合わないのだ。

「でもあんまりいい気分やないな〜」
「そうですね。私達が使うには威力が大きすぎるかもしれません」
歩やちよの危惧するとおり、威力が大きい故、今度はこれに依存してしまいかねないのだ。

「そんな事よりそろそろ行こうぜ。みんな新しい連中とうまくやってるのか?」
「あたしと大阪は相変わらずだよ」
「変わらんなぁ〜」
「ふっふ〜ん。私は榊さんと同居する事になりました〜。怜香さんいるけどね」
神楽の問い掛けに智と歩は同時に答え、かおりんは少し残念そうな顔をした。

「かおりん、怜香さんはいい人だよ」
「いや榊さん、かおりんはそういう事でがっかりしたんじゃないと思う。
相変わらずだね。かおりんと最近はキョロちゃんとも一緒に行動しているしね」
「たまに静と一緒になるくらいだな」
どうやら京子の行っている大学はかおりんや千尋と同じらしい。

「ふぅ〜ん、あんまり変わってないんだな。私もやってる事同じだけどな」
「私も特に変化なしです。それより皆さん、私達もそろそろ行きましょう」
「せやな〜、あたしもう眠いねん」
「大阪はいつも眠そうだ。でも確かに疲れたな。とうとう他の星まで行っちゃった
んだしな」
感慨深げに暦は呟く。メンバー全員宇宙に出た事を思い出していた。
そしてちよ達HOLYもここを後にして本部の道のりを歩くのであった。 
HOLYが始めて宇宙に出て他の惑星と交流を持つ事になった日が終わろうとしていた。

第40話 終  第41話へ続く

215 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2004/09/23(木) 00:58 ID:???
次 回 予 告
大学2年となったメンバーだが、いつもと変わらぬ日々を過ごしていた。

「あなたという人はどこまで迷惑かければ気がすむのでして!?」
「うるせぇ!でこちんに言われたないわよ!!!」
何故か対立している百合子とゆかり先生。

それはそれとしてちよのホストファミリーメルビィ・クリスティが日本へと
やってきた。

「やぁ。遊びに来ちゃったよちよ」
「メルビィさん!」
ちょうど休暇を与えられていたちよはメルビィや他のメンバーと休日を過ごす事になるのだが・・・・・・

次回 ウルトラマンジャスティス
第41話 「メルビィ、来日」
ささやかだけど、何だか楽しい日常・・・・・・

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