世の中のすべての萌えるを。

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スレッドが大きすぎます。残念ながらこれ以上は書き込めません。

【あずまんが】SS書きの控え室5

1 :◆.B5vIcoKkk :2004/07/29(木) 06:25 ID:???
 ストーリーの構成、キャラの造り方、言葉の使い方など、あずまんがのSSや
小ネタを作成する上で困ったことや、悩んでいること、工夫していること等を話し合う
スレです。
 また〜り楽しんでいただければ幸いです。
 ここで新作をUPすることも可です。

★主な注意事項
1. sage進行でお願いします。
2. 対象範囲は「あずまんが大王」及び、連載中の「よつばと」とします。
3. 他人の作品を善意であっても批評しないでください。(自分の悪いところを
教えてくださいというのは可です。)
※その他の注意事項は、>>2以降で記載します。

557 :[ :2005/01/24(月) 01:08 ID:???
「どうなってるん?百合子ちゃんが二人!?」
歩の言う通り、百合子を攻撃したのは他ならぬ平井百合子だった。
こちらの百合子は腕にデスブリンガーをつけている。いつもの黒い衣装だ。
ちなみにもう一人の百合子はそれと反対に白いワンピース姿だった。
「じゃあ、向こうのゆりゆりが本物!?」
「そうだよ榊ちゃん。あっちが本物の百合子だよ」
「どうしてそんな事分るんだよ?」
「うーん。あたしのカンって奴かな」
神楽の問い掛けに智は答えた。

「神楽、こいつのカンは結構当たるんだ。今回は信じていい。という事はそっちの百合子は偽者だな?」
「とにかく覚悟してもらうわよ!」
京子が銃を構える。

「だめ!キョロちゃん!その人を撃ってはだめ!」
千尋が通信機ごしに警告する。

「どういう事ですか?」
「そっちのゆりゆりから宇宙人反応ともう一つ生命反応が検出されたの!つまりその人間は宇宙人が乗り移っているの。だから、もし撃ってしまうとその人間を死なせてしまう事になる」
「何ですって?」
今度はかおりんが答える。すると追いかけていた方の百合子がニヤリと笑う。
ちよもみんなを制する。

「確かに私は偽者だ。だが、この乗り移らせてもらっている人間はまだ生きている。私を撃ってもかまわんぞ。この人間ごと殺してもいいならな」
「くそぅ、何て卑怯な奴なんだ!?」
本性を表したのか偽者は悪魔めいた声をだした。HOLYの面々はその事実のせいで攻撃が出来ない。だが、そこに百合子が高いところから降りてきて、偽者に蹴りを仕掛ける。

「この!」
「本物の私を仕留めそこなったのが運のつきね!」
偽者は百合子に向けて火炎弾を発射するが、百合子はそれを避ける。
そして、懐から銃らしきものを取り出しもう一人の百合子目掛けて撃つ。

558 :招かれざる者 :2005/01/24(月) 01:10 ID:???
ミスった・・・・・orz

「ああああああああっ!」
くらった女性は悲鳴をあげる。

「てめぇ、百合子!何で撃ったんだ!?かおりんと千尋の話聞いてなかったのかよ!」
神楽は激昂し、百合子の胸倉を掴む。しかし、百合子は動じない。

「ええ、知っていてよ」
「おい、なんか様子が変だぞ?」
撃たれた方を見ると、紫色の何かが彼女の体から放出され、
やがて宇宙人と思われるものが彼女の近くに現れた。

「なんなん?宇宙人やん?」
歩は目を丸くさせている。宇宙人の姿は紫色と銀色を混ぜた体色をしており、
頭はヒトデを思い起こされる外見だった。目とおぼしき部分が明滅している。

「おのれ、やってくれたな!」
宇宙人の火炎弾が百合子に命中して、百合子は吹き飛ばされた。

「くっ!」
「大丈夫百合子!?」
京子が駆け寄ってくる。

「宇宙人の名前はレギュラン星人。やる事が陰湿で卑怯な事から
宇宙一の嫌われ者と呼ばれているみたいだよ」
データリンクを終えた千尋が宇宙人の正体を突き止めた。

「ふっふっふっ、その通り」
「嫌われ者って言われて何でそんな嬉しそうなんだろう?」
かおりんは首をかしげる。

「百合子ちゃん、あの銃なんなん?」
「これは相手の体を乗り移ったり、化けている相手の正体を特殊な光線で
本来の姿に戻したり出来るのよ。「シューティングブラスター」と私は呼んでいるわ。
以前にもサラマンドラって怪獣を操っている宇宙人の正体を暴くのに使ったわ」
歩は京子と一緒に百合子を起こすのを手伝った。

559 :招かれざる者 :2005/01/24(月) 01:11 ID:???
「貴様とHOLYが親しいのは知っていた。貴様が単独でHOLYのいないところで
戦っているのもな。しかし、いきなり貴様に化けたのでは差し障りがあるからな。
バランガス襲撃前に事故に見せかけて殺したはずだったんだが、まさか生きていたとはな」
「私はそう簡単に死ぬ女じゃないわよ」
「でもじゃあ何でこの人に乗り移ったりなんか・・・・・・」
榊はもう一人の女性を助け起こしていた。彼女は気を失っているのか目を閉じている。

「最初は私がその女に化けるつもりだった。だが、その女と私が利用した女は
身体的特徴が極めて似ていたのでね。それで利用させてもらったのだ。
そして万が一の保険って事もあるしな。事実、貴様等が私と女を切り離すまで
攻撃をためらったではないではないか」
痛いところをつかれてうっとなる一同。

「基地の全てのシステムを破壊した後に、無力化した基地をバランガスに
破壊させる算段だったんだがな。こうなってしまっては仕方がない。
直接基地を破壊してくれる。そして貴様等も一人残らず消してくれる!」
レギュラン星人はちよ目掛けて光線を発射した。

「危ない!」
智はちよをかばって光線から身を守った。そのスキにレギュラン星人は巨大化した。

「ありがとう、ともちゃん」
「なーにいいって事よ」
「バランガス、姿を現せ!」
レギュラン星人が命令を出すと、彼のすぐ近くに赤いガスが発生し、実体化した。
そこにはバランガスが姿を現した。

「あいつがバランガスを操っていたのか」
「歩、この子を頼む」
「わかったで」
榊に預けられ、歩はその女性を京子の元に運んだ。バランガスはその体と
ガスで周囲のビルを、レギュラン星人は火炎弾でやはり基地周りの施設を破壊していった。

「私とよみさんはバランガスを、榊さん、神楽さん、ともちゃんは
レギュラン星人を攻撃してください」
「分った」
二手に別れて、ハンドガンで攻撃する。

560 :招かれざる者 :2005/01/24(月) 01:13 ID:???
ちよはレーザーワイヤーで動きを封じようとするが、バランガスは幻影を
作り出し、逃れてしまう。レギュラン星人も建物にあったアンテナを外し、
投げつけてくる。榊達は後ろに下がってギリギリかわした。
だが、ちよと暦はバランガスの毒ガスに、榊達はレギュラン星人の光線に追い詰められていく。

「キョロちゃん、この子と百合子ちゃんをお願いな」
「え?ちょっと春日さん」
「行かせてあげなさい」
歩は彼女等の不利を見て、走り出した。京子は止めようとするが、
逆に百合子に止められる。歩は走り出しながらジャストランサーを取り出す。

「ジャスティース!!」
ジャストランサーを掲げ歩はウルトラマンジャスティスに変身して、
二体に掴みかかりそのまま後ろへと押し出していった。
二体は地面に頭から地面に倒れた。

「ジャスティス、来てくれた」
暦と肩を支えあうように、ちよはニコリと笑った。

「はあっ!」
ジャスティスはまず、バランガスの後ろに回りこみ、上に乗り両足で挟み込み
ながらそのまま地面へと倒した。
そのあとでつかみにきたレギュラン星人を二発顔面にパンチを入れて、ダウンさせる。

「ヘアッ!」
ジャスティスはバランガスに体当たりして、後ろにいたレギュラン星人もろとも吹き飛ばした。

「なら、これはどうだ!?」
レギュラン星人が光線を発射して、百合子と京子を狙う。百合子は
デスブリンガーから『リフレクターシールドを発射しようとするが、
狙いは彼女等ではなく、もう一人の少女だった。
何とバランガスに吸い込まれてしまった。右目の部分に彼女の姿が見える。

「あっ!」
全員が驚愕の声を発する。

561 :招かれざる者 :2005/01/24(月) 01:14 ID:???
「あれじゃあ、攻撃出来ないわ!」
「どこまでも卑怯な奴だよな!」
神楽は握りこぶしを固める。

「さあ、これでも攻撃出来るか、ウルトラマンジャスティス!!」
ジャスティスもためらった。それを見てバランガスは毒ガスを噴出してきた。

「ぐはぁっ!」
ジャスティスはその毒ガスにむせて苦しむ。さらにレギュラン星人の火炎弾が
腹に命中してジャスティスは大きく吹き飛ばされる。
ジャスティスは反撃しようとするが、バランガガスの目の部分に、女性がいる事を
思い出し思いとどまった。
バランガスは大きく跳躍して、押しつぶすかのようにジャスティスにのしかかってきた。

「いいざまだな」
バランガスから逃れたジャスティスをレギュラン星人は蹴飛ばした。
バランガスとレギュラン星人の連携攻撃の前に手の出せないジャスティスは追い詰められていく。
胸のカラータイマーが青から赤に変わり、点滅を始め危機を知らせる。

「このままじゃジャスティスが!!」
「京子、この子をお願いね」
「え?あっ、ちょっと百合子!!」
京子が止めるより先に、百合子は飛び出していた。途中振り返った榊とアイコンタクトする。
そしてデスブリンガーを使い、等身大の姿のままウルトラマンシェイドに変身する。

「せあっ!」
シェイドは体をミクロサイズにして、バランガスの口の中へと入っていった。
途中、毒ガスが吹き出してきて苦しむが、構わず移動する。
右目に移動し、閉じ込められている少女を救い出す。
そして地上へとテレポートした。ジャスティスはそれを見て、シェイドに頷きかける。

「はっ」
シェイドは百合子の姿に戻り、彼女を京子の元に戻した。

「シェイドにこの子を渡されたわ」
「全く無茶しないでよ!」
京子はため息をついた。

562 :招かれざる者 :2005/01/24(月) 01:16 ID:???
「いやぁっ!!」
ジャスティスはレギュラン星人の足を取り転ばせ、バランガスも
ジャスティススマッシュで大きくよろめかす。

「はっ!でゅおおおおおお!ぜあっ!」
ジャスティスはクラッシャーモードへとモードチェンジする。
バランガスはあらゆる場所から毒ガスを発射して暴れまわる。

「う・・・・・・・」
レギュラン星人に乗り移られていた女性が目を覚ました。

「気がついた?大丈夫?」
「あの人達に伝えてください。私はあの宇宙人に乗り移られた時に意識を
共有していたんです。その時に、分ったんですけど怪獣の弱点は口です」
それだけ言って彼女は気を失った。

「そうみたいだね。バランガスの口は呼吸器官と直結しているみたい。
そして、そこから毒ガスを噴出する胃袋があるみたい」
「つまり、そこを攻撃するとバランガスは自分の毒ガスに苦しむ事になる訳?」
かおりんの問い掛けに千尋は頷いた。

「よし、それならこれの出番だな」
暦は『グランドウェーブ』を構える。それに気づいたジャスティスがバランガスの口を開けさせる。
そしてそこに『グランドウェーブ』を発射する。くらったバランガスは口から
大量の赤いガスを吐いたが、今度は幻影になれず、そのまま地面に横倒しになった。

「やった!」
ちよと暦はハイタッチする。

「はぁぁぁ!せいっ!」
ジャスティスが光線を撃とうとするのを邪魔しようとするレギュラン星人だが、
それを智達が阻む。

「邪魔はさせないよ!」
ジャスティスは球状の波動エネルギーを作り出し、それをバランガスに投げつける。
バーニングシューターは命中し、バランガスは消滅した。

563 :招かれざる者 :2005/01/24(月) 01:17 ID:???
それを見たレギュラン星人は降参するかのように両手を上にあげる。
ジャスティスもそれを認め、背中を向ける。だが、レギュラン星人はそこで
後ろから首をしめてきた。

「きたね〜!どこまで卑怯なんだ!!」
「もう許さない!!」
榊は静かに怒りを表す。そして、レギュラン星人を撃つ。

「デュアっ!」
怯んだところを投げ飛ばすジャスティス。レギュラン星人は
「スペースバルケッタ」と呼ばれる宇宙船に乗って逃げようとする。

「逃がさないっての!」
智達三人は宇宙船を打ち落とす。残るレギュラン星人も空中に飛び上がって逃げようとしたが、
同じ様に空中に飛び上がり追ってきたジャスティスのパトレックショットにより倒されるのであった。
そのままジャスティスは飛んでいく。
その際に目を覚ました彼女と目を合わせて、頷いたのだった。

「これで一件落着ですね」
「そうやな〜」
「大阪!いつの間に?」
ちよと暦の間に割って入ってきた歩に暦は驚いていた。

「あー、こいつひょっとして名古屋か?」
「名古屋?」
智が目覚めた彼女を見て、そう叫んだ。一同それにキョトンとなる。

「あ、あなたは!」
相手の方も智に見覚えがあったらしい。驚いている。

「あれ?二人共知り合いなの?私はてっきり百合子の知り合いだと思った」
「いや、私は今まで会った事もないわね」
百合子はこの女性と面識はなかったようだ。当然、京子にもない。

「前にあたしが大阪と間違えたんだよ。後姿が似てたからさ」

564 :招かれざる者 :2005/01/24(月) 01:18 ID:???
「でも今は?」
「髪を伸ばしたから今度は百合子に似たんだろうな。でもよく見れば全然違うよな。
百合子ならもっと目が鋭いし」
「多分レギュラン星人が乗り移っていたせいで、目付きも鋭くなってたんだろ」
神楽と暦の推測は当たっていた。

「あの私は名古屋じゃありませんよ。私の名前は神戸みどりといいます」
「神戸?なんか翔がゆかり先生にそういわれとったなぁ〜」
「いや本名だっての!」
久し振りに歩に暦が突っ込んだ。

「そうみどりさんって言うのね。ごめんなさいみどりさん。あなたが狙われた
のは私のせいね。謝って許される事でもないだろうけど本当にごめんなさい」
百合子は自分と容姿が似ている女性に頭を下げた。
こんな百合子の一面は滅多に見れないので一同も黙ってなりゆきを見守っている。

「許すだなんてそんな。私を宇宙人から解放してくれたのはあなたじゃないですか。
だから、感謝こそすれ許さないなんて事ないですよ」
みどりはニッコリ笑った。同じ様な姿をしていても百合子が冷たい印象を
受けるのに対し、みどりは暖かい印象を受けるのだった。

(こればかりは百合子も真似できないわねぇ)
心の中で京子は呟いた。

「さて、皆さん行きましょう」
「おぉ〜」
「そんじゃ行くぞ、名古屋」
「だから、私は名古屋じゃないって〜」
名古屋と呼ばれてむくれるみどり。モニターで見ていたかおりんと千尋は吹き出した。

「あ〜あ。みどりさん可愛そうに」
「ともに一度あだ名で呼ばれたら、もうそれで呼ばれちゃうよね。
大阪さんもキョロちゃんもそうだったもんね」

「あーみどりちゃん、あたしと同じようになってもーた」
歩はのんびりした口調で言った。

565 :招かれざる者 :2005/01/24(月) 01:20 ID:???
「私ともね」
京子もそれに同調する。

「本名が神戸で、あだ名が名古屋って何だかややこしいですね」
ちよもやれやれといった感じで笑っている。
この後、念のために井上舞にみどりは診察してもらった。

「うん、まったく問題ないわね。それしてもあなた、確かにパッと見
百合子さんに見えるわね。いえ、百合子さんに似たんじゃなく、
あなたに百合子さんが似ているといった方がいいかもしれないわね」
「ありがとうございます」
みどりは笑顔で返す。するとドタドタと音がしてきて、智と百合子が入ってきた。
そしてお約束のように百合子に抱きつかれる智。その後に他のメンバーも入ってくる。

「本物の私を見分けられるなんて、これこそ愛の力ね、とも」
「きえ〜違う〜!!離れろ〜!」
「ダブルチョッープ!!全く、ちょっと目を離すとすぐこれだ」
暦のダブルチョップをくらって頭をおさえる百合子をみどりはきょとんと見ていたが、
意外な行動に出る。何と智に抱きついたのだ。全員目を見開く。

「な、な、な・・・・・・・」
驚きのあまり、智は言葉が続かない。だが、百合子と違いみどりはすぐに離した。

「うーん、あなたと同じようにしてみたけど特別滝野さんがいいとは思わないなぁ。
やっぱり私達って似ているのは外見だけね」
「私から言わせてもらえばあなたが似ているのは歩さんだと思いましてよ」
(何かすごいなぁ、みどりちゃん)
(うん、私も何となくそう思う)
「どっちにしても抱きつくなっつーの!」
「ともちゃんも大変ですね」
そういうちよはどことなく楽しそうだった。
後日、みどりは髪を切った。高校の頃の長さに戻したのだった。

(これなら百合子さんに間違われる事もないでしょ。でも今度は
春日さんに間違われるかな?)
クスッといたずらっぽい笑みをみどりは浮かべた。
第45話     終            第46話へ続く

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