世の中のすべての萌えるを。

■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 最新50 スレ内検索



スレッドが大きすぎます。残念ながらこれ以上は書き込めません。

【あずまんが】SS書きの控え室6

1 :◆5xcwYYpqtk :2005/02/03(木) 23:43 ID:???
 ストーリーの構成、キャラの造り方、言葉の使い方など、あずまんがのSSや
小ネタを作成する上で困ったことや、悩んでいること、工夫していること等を話し合う
スレです。
 また〜り楽しんでいただければ幸いです。
 ここで新作をUPすることも可です。

★主な注意事項
1. sage進行でお願いします。
2. 対象範囲は「あずまんが大王」及び、連載中の「よつばと」とします。
3. 他人の作品を善意であっても批評しないでください。(自分の悪いところを
教えてくださいというのは可です。)
※その他の注意事項は、>>2以降で記載します。

15 :千尋の決断 :2005/02/05(土) 23:00 ID:???
神楽と智はすかさず現れた場所にガルベロスを攻撃するが、
ガルベロスはまた消えてしまった。

「まさか、幻覚?」
「バランガスの時と同じなのですか?」
榊とちよはうめいた。しかし、バランガスの時と異なり赤いガスを吐いたりはしてこなかった。
ガルベロスが火炎弾を連射して来た。地上の三人に危うく当たりそうになる。

「そこか!」
上空の三人が攻撃して、ガルベロスをよろめかせる。
だが、ガルベロスはまた素早く移動してしまった。

「これじゃあ正確に狙いを定められない!」
榊が普段はしない歯噛みをする。

「ち、千尋・・・・・・・」
呆然となる千尋の祖父。それは千尋が彼の頬をはたいたからだった。

「貴様、一体何の真似だ!?」
「何てことを!謝るんだよ千尋!厳重郎さんに謝りなさい!」
祖母は大変慌てた様子だった。

「嫌よ!だっておじいちゃんは私のしている事をごっこ遊びだと言った。
私はそれがどうしても許せなかったから叩いた」
千尋はキッと厳重朗を睨む。今度は厳重朗が怯んだようだった。

「どうしても行くのか?」
「ええ。みんなの所に行くわ!」
しばらく静寂が支配するが、やがて厳重朗は道を開けた。

「ありがとう、おじいちゃん」
にっこり笑ってしかし、すぐに表情を引き締め千尋は走り出す。

「ちょっと待ちなさい千尋」
「いいんだ、よね」
止めようとするよねを制して厳重朗は言った。

16 :千尋の決断 :2005/02/05(土) 23:01 ID:???
「あいつがどれだけ本気かよく分ったからな。見届けようじゃないか。
千尋の働きぶりを」
「はい」
そして彼らもその場を後にする。

「うわっ!」
その頃、歩はガルベロスの発する火炎に吹き飛ばされてしまう。
さらにそのショックでジャストランサーを落としてしまう。

「ジャストランサーが!」
そんな彼女にガルベロスがゆっくり迫る。暦とちよの二人が援護するもガルベロスはそれを無視する。
榊は変身しようとするが、智と神楽と一緒では変身できない。
ガルベロスは火炎を歩目掛けて吐こうとする。

「大阪さん!」
「大阪!!」
「歩!」
ガルベロスから火炎を放たれた瞬間、白い光がまるで歩を守るように現れ、
やがてそれは青き光の巨人の姿になった。それは・・・・・・

「コスモス!」
歩は安堵の表情を浮かべる。コスモスは歩を手に乗せると暦とちよの元へと下ろした。

「コスモスが大阪を助けた」
「ギリギリだったな」
(翔ちゃん)
上空の三人もホッとする。

「大阪さん無事でよかったです」
「ほら、これ。大事なものなんだろ?」
「ちよちゃん、よみちゃんあんがとな〜あたしはこの通りや」
暦はジャストランサーを拾って歩に手渡した。

「コスモス、後ろ!」
かおりんは映像でガルベロスが迫っている事を知らせる。
それが聞こえた訳ではないだろうが、コスモスはガルベロスの突進を受け止め、
逆に後ろに押していく。

17 :千尋の決断 :2005/02/05(土) 23:03 ID:???
「はっ!」
コスモスはある程度押した後、腹に強烈な掌打をくらわす。

「はあああっ!」
コスモスは青きルナモードから赤きコロナモードへとチェンジする。
ガルベロスはその首から連続的に火炎を発射するが、コスモスはそれらを全て手で弾く。
そして、瞬間的に相手の後ろに回りこみ、両腕のパンチをガルベロスの
真ん中の顔面にくらわせ、掴んで投げ飛ばす。

「あたしらもコスモスに続こう!」
「そうだな!」
上空より、コスモスを援護する。だが、その時またもガルベロスの目が怪しく光りだす。
今度はガルベロスの姿が幾多にも分離したのだ。いや、それだけではない。
なんとコスモスの姿まで分離して見えるのだ。

「なんてこった!これじゃあどれが本物か分らない!」
暦は舌打ちする。榊達はそれでも狙いをさっきまでガルベロスがいたであろう
場所に攻撃する。だが、ミサイルはコスモスの足元で爆発する。

「だめです!この状況で攻撃したらコスモスに当たってしまいます!
攻撃を中止してください!」
「どうすればええのん?」
彼女達が戸惑っている間に、コスモスは真ん中の首に左腕をかみつかれてしまった。

「ぐはぁぁぁ!!」
苦悶の声をあげるコスモス。

「今の奴は本物だ!奴に集中攻撃だ!」
言うが早いか暦はガルベロスを背後から攻撃する。
それで一瞬怯んだすきにコスモスがアッパーをくらわせて間合いを離す。
だがガルベロスはまたも幾多もの姿に分離する。

「今度はどれが本物ですか?」
またも翻弄されるメンバーだが、新たな攻撃がガルベロスを捉えた。
ガルベロスは大きくよろめいた。
みながその方向に目をやると千尋が目に何かつけていた。

18 :千尋の決断 :2005/02/05(土) 23:04 ID:???
「千尋ちゃん!」
「みんな遅くなってごめん!早速で悪いけど、かおりん。ガルベロスのデータを転送して」
「任せて、千尋!」
かおりんはすぐにガルベロスのデータを転送する。それをすぐにアナライズする。

「分ったよ!ガルベロスは左右にある目を赤く光らす事で幻覚を発生させる事が
出来るの!前にジャスティスが倒したと思った時も、あれは幻覚を発生させて
逃げていたんだよ。
そこさえ狙えば幻覚を発生させる事は出来なくなるから」
「でも、どうやって幻覚を見破るんだ?」
「こんな時の為に作っておいたこのスペクトルスコープならそれも大丈夫だよ。
それは私に任せて」
どうやら前回のバランガス戦の後に作り出したものらしい。再び分離するガルベロス。
しかし千尋のつけたスペクトルスコープはごまかせない。
ガルベロスはコスモスの後ろに回りこんでいた。

「本物はそこだね!」
同じく前回の戦いで使ったグランドウェーブを命中させる。
たちまち幻覚のガルベロスは消えうせる。

「今です!目に集中攻撃してください!」
「了解!」
目への集中砲火が始まり、くらったガルベロスは幻覚を発生させる事は出来なくなった。
さらに三つの頭へ総攻撃する。

「だあああ!」
コスモスはガルベロスにブレーンバスターをくらわせ、地面に叩きつける。
そして、コスモスはエクリプスモードへとチェンジする。
だが、その姿は以前まで見せた姿と微妙に異なっていた。

「コスモスが新しく変化した」
以前には見られなかった肩に金色のパーツが組み込まれていた。レイのものに近い。
恐らく翔と一体化している時のみになれるエクリプスモードの新バージョンなのだろう。

「うおおおおお、せいっ!」
コスモスは両手からブーメラン状の光線を発射する。
それはHOLYの攻撃と同時に重なるように命中し、ガルベロスを消滅させた。
ルージュインパルスと呼ばれる新技だ。

19 :千尋の決断 :2005/02/05(土) 23:05 ID:???
コスモスは千尋に向き直り、お礼と思われるポーズをとった。
千尋も敬礼らしきポーズでそれに応える。

「シュワッ!」
コスモスは飛び去っていき、歩達と少し離れた場所に翔の姿となって現れた。

「今回は千尋がいたおかげで勝てたな」
「ああ。まったく千尋の奴おいしいとこ持っていきすぎだよ。そういうのは
あたしの専売特許だってのにさ」
神楽と智のやりとりを榊はそれと分らないように笑って見ていた。
そして上空から翔の姿をとらえ、小さく手を振る。翔もそれに応える。

地上の三人は翔を発見して、保護する事となった。
今回はガルベロスとの戦いで受けた腕のダメージは翔には現れなかった。

「翔さん!」
「まったくこんなとこで何やってんだよ」
「大丈夫なん?翔」
「平気や、これくらい」
そして翔は歩にしか聞こえないように囁いた。

「こういうの一度やってみたかってん。百合子お姉ちゃんみたいでかっこよかったやろ?」
「百合子ちゃんと同じか知らんけど、助けてくれてあんがとな」
「翔ちゃんもいたとは思わなかったな。でも無事で何よりだね」
彼女達の元へ今回の功労者千尋が歩いてくる。

「千尋!この、大活躍だったじゃないか!」
「本当にね。それよりも千尋、HOLYにいて大丈夫なの?」
暦が千尋とハイタッチする。かおりんは千尋に尋ねると、千尋は複雑そうな表情をした。

「それは・・・・・・・」
「その心配はいらない」
そこに現れたのは千尋の祖父と祖母だった。それを見て皆に緊張が走る。
唯一事情を知らない翔だけがきょとんとした顔で成り行きを見守っている。
しかし厳重朗とよねはその顔を緩めた。

20 :千尋の決断 :2005/02/05(土) 23:06 ID:???
「お前がどれだけ本気で打ち込んでいるか見せてもらった。認識を改めるよ。
ウルトラマンだけでは地球は守れない。お前たちのような者の存在も必要だと
いうことをな。だから千尋、やりかけた事は最後までやるんだぞ。
途中で投げ出したりしたらわしは許さんからな。お前の仲間達と一緒にな。
分かったな」
「私もおじいさんと同じさ。これからも頑張るんだよ」
「おじいちゃん、おばあちゃん。ありがとう」
千尋は二人とがっちり握手する。そして彼らはここを後にする。
来た時とは異なり二人の表情はとても優しいものとなっていた。

「という訳で私はまだまだみんなと一緒にやる事になったからこれからもよろしくね」
「はい、よろしくお願いします千尋さん!」
勢いよくちよは返事して、暦と同じ様にハイタッチする。

「あれ?榊さんやとものように私には抱きついてくんないの?」
「え、あ、あの〜」
「なーんて。冗談だよちよちゃん。素直に嬉しいよ」
いたずらっぽい笑みを浮かべて舌を出す千尋にちよもてへへと笑った。

「おっ、千尋じゃないか。それにHOLYの皆さん」
「おそろいって事は今しがた仕事が終わったって事かしら?」
そこに現れたのは千尋の父佐倉恭介、母の佐倉律子だった。

「おじいちゃんとおばあちゃんの次はお父さんとお母さんか。二人共仕事帰り?」
「そんなとこだな。久し振りに休暇がとれたからな」
「こういう仕事していると中々休みがとれないものね」
千尋の両親は音楽活動をしている。こうして揃う事が珍しいのだ。

「それよりも千尋。さっきおじいさんとおばあさんが来たと言っていたが・・・・・・」
「うん来てたよ」
千尋は事の顛末を話して聞かせた。最初両親は表情を険しくしていたが、
終わりの方になるとその表情に綻びが見られた。

「そうか。親父の奴そんな事言ったのか。俺達も認めてもらうのに随分とかかったものだ」
「散々言われてたわよね。でも悪い人じゃないわ。ただ二人共少し融通が利かないってだけでね」
最も千尋の時ほど、納得はしてもらえなかった事も付け加えた。

21 :千尋の決断 :2005/02/05(土) 23:07 ID:???
「さて、これから家に帰って久し振りに食事する訳だけど、どうかな?
君達も一緒に食べるかい?」
ちよ達の方を振り返って恭介が尋ねる。

「え?でも、家族水入らずを邪魔しちゃ悪いんじゃ」
遠慮がちに暦は聞いた。

「あら?でもまったく見ず知らずの他人って訳でもないでしょう?
前にロックフェスティバルに出る為にお互い頑張った仲じゃない」
「でもあたし、それは見に行っただけで参加してへんし・・・・・・」
「せっかくだから翔さんも一緒に参加しましょうよ〜」
「そうやで翔」
「じゃあそうする。ちょっと待って、お父ちゃんとお母ちゃんに連絡するさかい」
翔は好意に甘える事にした。そして両親に電話する。

「それじゃああたしもあいつを呼ぶとするか」
「いいのかよ〜。また抱きつかれるんじゃねぇの?」
神楽は電話しようとする智を冷やかす。

「それはない!榊ちゃんが守ってくれるから。な、榊ちゃん」
「え!?あ、うん」
急に話題を振られ、榊は曖昧に返事した。榊は別の事を考えていたのだ。
そこにかおりんから通信が入る。

「榊さん。心配いりませんよ。怜香さんには私の方から連絡しときますから。
マヤーの方も聞いておきますから」
「ありがとう、かおりん」
「さて私はここを離れるけど、あとよろしくお願いしますね」
かおりんは他の職員達に声をかけた後、基地を出る。歩きながら久瀬怜香に連絡をとるのだった。

「賑やかになりそうね」
「そうだな」
「じゃ行こっか」
千尋が先頭をきって歩き出す。それに他の人間達も続く。
その夜、佐倉家は大いに盛り上がったという。           
第46話  終        第47話へ続く

22 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2005/02/05(土) 23:30 ID:???
次 回 予 告
よつば、恵那、みうらそして木村先生の娘さんと奥さんと
いった面々で浅霧高原へとキャンプに行く事になった。
はしゃぐ面々の前に現れたそれは一体何か?

「おわっ!何だ、あんたは!?」
そしてHOLY基地にも珍しい客が顔を見せる。

次回 ウルトラマンジャスティス
第47話 「ともだち」
よつば達が発見したそれはなんなのか?

500 KB  
掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver2.0 beta3 (03/08/25)