世の中のすべての萌えるを。

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スレッドが大きすぎます。残念ながらこれ以上は書き込めません。

【あずまんが】SS書きの控え室6

1 :◆5xcwYYpqtk :2005/02/03(木) 23:43 ID:???
 ストーリーの構成、キャラの造り方、言葉の使い方など、あずまんがのSSや
小ネタを作成する上で困ったことや、悩んでいること、工夫していること等を話し合う
スレです。
 また〜り楽しんでいただければ幸いです。
 ここで新作をUPすることも可です。

★主な注意事項
1. sage進行でお願いします。
2. 対象範囲は「あずまんが大王」及び、連載中の「よつばと」とします。
3. 他人の作品を善意であっても批評しないでください。(自分の悪いところを
教えてくださいというのは可です。)
※その他の注意事項は、>>2以降で記載します。

7 :「千尋の決断」 :2005/02/05(土) 20:58 ID:???
ウルトラマンジャスティス
第46話 「千尋の決断」

宇宙空間にてちよ父の姿をした宇宙生命体がまたも地球に何かを送り込もうとしていた。

(今日はこいつで行くとしよう)
ちよ父の目が赤く光る。すると緑色の粒子が地球目掛けて進んでいった。
まるでそれ自体が意識を持ったかのように・・・・・・・
そして地球のとある地点に落ちて、それは消失した。
しかし、直後に巨大な生物が現れた。

「ACエリアに巨大生物出現!」
そこにいたの三つ首の巨大生物だった。その生物の頭は獰猛な犬に似ていた。
怪獣というより魔獣と行った方がいいかもしれない。

「ケルベロス・・・・・・・」
「確かにそれっぽいな」
出撃した智と神楽が呟いた。以前現れたネグロードと同じ様にゲームで
目の前にいる怪物に似た物を見た事があるのだ。

「それにしても今日は何や淋しいな〜」
「しょうがないよ大阪さん。たまにはこんな日もあるよ」
歩と千尋がいうのは今回、まだ榊と暦とかおりんがまだ来ていないのである。
ちよは作戦室に残っている。その為、空からボンクラーズが、
地上から千尋がデータリンクしつつ攻撃するという変則的な編成となった。

「こいつの名前はガルベロス。スペースビーストって種別になってる」
「怪獣じゃないのか?」
「私もそう思ったけど、表示はそうなってるのよ。まあ怪獣や超獣と同じ扱いで
いいんじゃないかな?円盤生物みたいに明確な違いはなさそうだし」
神楽が聞きなれない単語を聞き返すが、当の千尋もよく分っていなかった。

「まあいいじゃん。このガルベロスでもケルベロスでもいいから早く倒しちゃおうぜ!」
言うが早いか智はミサイルを使ってガルベロスに攻撃を仕掛けた。
空のボンクラーズは前回も使ったトライアングル作戦(別名:デルタフォーメーション)を実行する。
歩は右の首、神楽は真ん中の首、智は左の首を攻撃する。
遅れて千尋がガルベロスの胴体を攻撃する。

8 :「千尋の決断」 :2005/02/05(土) 21:00 ID:???
ガルベロスの目はそれぞれ左右の首にはその片側のみに目があり、真ん中の首は
両目なしという外見をしている。ガルベロスは三つの首から火炎を吐いて攻撃してくる。
左右の首でボンクラーズの機体を牽制し、真ん中の首で千尋を狙う。
ちなみに真ん中の首は腹部にある。

「千尋さん!近くに逃げ遅れた二人います!救出に向かってください!」
「分ったわ!やってみる!」
確かに千尋の視線の先には逃げ遅れたと思われる人が二人いた。
火炎攻撃をかいくぐりつつ、千尋は二人の救出に向かう。

「千尋ちゃんが危ない!」
歩はすかさずジャストランサーを取り出す。

あと少しで千尋はガルベロスに追いつかれそうになったが、
そこにウルトラマンジャスティスが現れる。

「ジャスティス」
千尋は頷き、逃げ遅れた人間の救出に向かった。

「てやっ!」
ジャスティスの蹴りが腹部に決まり、ガルベロスの腹部の首をのけぞらす。
もう一発蹴ろうとするが、ガルベロスはそれを手で弾く。
そしてジャスティスを逆に蹴り飛ばす。

「ぐっ!」
後ろによろめいた所にガルベロスが両方の首から火炎弾を連続発射する。
それがジャスティスに命中する。

「ぐああああああっ!」
ジャスティスはきりもみ回転しながら地面に倒れる。
ガルベロスは追い討ちをかけるかのごとく倒れたジャスティスをさらに足で蹴る。
さらに地面を転がるジャスティス。
腹部の首が噛み付こうとしてくる。ジャスティスはそれを両手で掴む。
そしてそれを離した後、チョップでガルベロスの腕を切り裂く。

「やった!」
ちよがそう声にする。だが、ガルベロスはすぐにその腕を再生させてしまう。

9 :「千尋の決断」 :2005/02/05(土) 21:02 ID:???
「そんな!」
(そんな程度の攻撃でガルベロスは倒せんよ)
宇宙空間にいるちよ父が嘲るように言った。

「せいやぁ!」
ジャスティスはクラッシャーモードにチェンジした後、空中に飛び上がり、
ガルベロスに高速回転しながら体当たりをした。
以前ケンドロスとの戦いで使用した『クラッシャースパーク』である。
くらったガルベロスは大きくよろめいた。

「しゃあ!」
ガルベロスの左右の首を掴みつつ、投げ飛ばす。

「よーし。あたしたちも続こうぜ!」
「OK!」
智と神楽の乗る機体からのレーザーと、ジャスティスがダグリューム光線を放つのはほぼ同時だった。
ガルベロスはそれをくらい、後ろに倒れて爆発した。

「やりぃ!」
だが、ジャスティスはしばらく警戒しているかのようだった。
しばらくして何も起こらないのを確認した後、ジャスティスは飛び去った。

「そうか。お前らだけで倒したのか」
「すごいな」
「へぇ〜意外」
遅れて基地にやって来た暦、かおりん、榊はそれぞれ異なった反応を示した。

「あっはっはっはっはっ、まあこのともちゃんに任せればビーストの一匹や二匹・・・・・・」
「お前だけの力じゃねーだろ!」
「そうや、ともちゃん!」
その時、電話が鳴り響きちよが受話器をとった。

「はいもしもし。あ、はい分りました。千尋さん、お電話が入ってますよ」
「誰からだろう?」
しばらく話した後、電話はちよから千尋に取り次がれた。

10 :「千尋の決断」 :2005/02/05(土) 21:04 ID:???
「もしもし、お電話変わりました」
千尋が電話を受け取り、相手と話をする。しばらくして電話を切る千尋だが、
その時の千尋の表情はとても険しかった。

「どうしたの千尋?」
「私の祖父母が私に会いにこの基地にきているみたいなの」
千尋の様子を察したかおりんが千尋に尋ねる。
千尋はそう答えるが、相変わらずニコリともしなかった。

「あんまり嬉しくなさそうですね」
言ってしまってからちよは慌てて口をおさえるが、もう遅い。

「私、あんまり好きじゃないんだ。子供の頃から苦手だったんだ。厳しくて
自分達が納得する意見以外は絶対聞き入れないタイプなの」
「お父さんやお母さんとも仲悪いのか?」
榊の問い掛けに千尋は頷く。そして千尋は作戦室を後にして、応接室へと移動する。
そこには二人の老人が座っていた。老婆の方はまだ、柔らかい表情をしているが、
老人の方は仏頂面だった。

「久し振りね、おじいちゃん、おばあちゃん」
一応挨拶はするものの、その表情は硬い。だが、相手もそれは同じだった。

「久し振りだねぇ千尋」
祖母は挨拶したが、祖父は挨拶さえしようとしなかった。

「それで私に何か用なの?」
「単刀直入に言う。ここをやめろ!」
「は?」
出し抜けに祖父は呟いた。千尋は一瞬、言葉を失った。

「聞こえなかったか?ここをやめろと言ったんだ!」
「ちょっと待ってよ!いきなりそんな事言われても」
しかし老人は聞く耳を持たなかった。

「待たぬ!お前はこんな野蛮な事をしなくてもいいんだ!」
千尋の手をとり、祖父は歩き出す。

11 :「千尋の決断」 :2005/02/05(土) 21:07 ID:???
「離してよ!そんな事勝手に決めないでよ!」
千尋はその腕を振り払う。

「お前の為を思ってしているのに何故それが分らんのだ!」
「おじいさんの言う通りだよ。千尋にはもっと別の道があるだろう」
「私が自分で決めた事だよ!今更二人にどうこう言われる筋合いないよ!」
「やれやれ、世話のかかる孫娘だ。さすがあのバカ息子の子供の事だけはある」
「父さんの事悪く言わないでよ!」
千尋は掴みかかろうとして、自分を抑えた。そんな様子を柱の陰から見ていた者がいた。
かおりんだった。様子を見に来た訳だが、とても声をかけられる状況ではなくなってしまった。

(すごいの見ちゃったなぁ)
かおりんはそのまま作戦室へと引き返した。その後、その事を皆に報告する。

「そんな事があったんですか。千尋さんどうするのかなぁ?」
「あの分だと千尋の両親とも仲悪そうね」
「でもこればっかりは私達にはどうにも出来ないな。千尋が自分自身で決める事だからな」
「そうだな」
暦の意見に榊も賛成する。智と神楽の二人は特に口を挟まなかった。

「またあの時の悲劇を味わいたいのか!お前の幼馴染みが犠牲になったあれを!!」
「それは・・・・・・・」
千尋は言葉に詰まった。それはかつて彼女の幼馴染みが凶悪な宇宙人によって、
怪獣に改造された末に死んでしまった事だった。

「お前にはこの仕事は荷が重過ぎるのだ!このまま続けていてもお前の為にならん!
また新たな悲劇が生まれるだけだ!」
「本当に仲間の事を思うなら、身を引くこと事も悪いことじゃないよ」
祖父は決め付けるような言い方を、祖母は言葉は優しいがやはり千尋には
HOLYは向かないといっている。
千尋は過去の事を思い出したのか、俯いて黙ってしまっている。

「さあ行こう。こんな所からはさっさと出て行ってしまおう」
祖父は再び千尋の手をとろうとする。だが、千尋はその手を振り払う。

12 :「千尋の決断」 :2005/02/05(土) 21:08 ID:???
「おじいちゃん!やっぱり私、HOLYをやめないよ!確かに私には向いてないかもしれない!
でもここで辞めてしまったら、それこそみんなや藤沢君に申し訳ないもん!
だから私はHOLYを続けるよ!」
「千尋・・・・・・・」
その顔は不思議な程晴れやかだった。

「いい加減にしろ!いつまでもこんな茶番を続ける気だ!
どうせ、お前達など大して役に立っていないだろう。ウルトラマンがいれば
お前達などいらんだろう」
以前に市民に言われた事を今度は祖父が口にする。

「そうだよ。この地球の平和はそのウルトラマンってのに任せればいいじゃないか!」
祖母も同調する。この祖父母はHOLYの仕事を理解しようとしないタイプのようだ。

「悪いけど、こればっかりは譲れないよ!おじいちゃんやおばあちゃんが何て
言おうとね」
千尋もきっちり言い返す。その為か、辺り一帯を険悪な空気が包み込む。

「お前も恭介も律子もどうしてわしのいう事が聞けんのだ!」
祖父は声を荒げて叫ぶ。それに一瞬気圧される千尋だが、すぐににらみ返す。
祖母は二人の顔を交互に見ている。
その頃、宇宙空間ではちよ父が不気味に体を震わせていた。

「ふっふっふっふっ。ガルベロスは地獄から何度でも蘇る。あのぐらいで死にはしない。
さあ復活するのだ、ガルベロス!!」
ちよ父の命令を受けたガルベロスはその姿を再び地上に現す。
ガルベロスは森林に現れ、あたりを破壊しつつ市街地を目指し始める。

「ガルベロス!」
HOLYのモニターにもそれは映った。ガルベロスが復活を見た。

「こいつ死んだじゃなかったのか!?」
「とにかく出撃しましょう!」
「了解!」
異変を知らせる警報は千尋にも届いた。
しかし、祖父は持っていた杖で千尋の行く手を阻んだ。

13 :「千尋の決断」 :2005/02/05(土) 21:10 ID:???
「どいてよ!私は行かなきゃならないの!」
「行かせはせん!」
千尋と祖父は真っ向から睨み合う。祖母はただただこの様子を見守っている。
一触即発の事態に、千尋の通信機に通信が入った。

「はい、こちら千尋」
「千尋さん、ガルベロスが再び出現しました!」
「・・・・・・・分った。すぐ、そっちに向かうわ!」
しかし、祖父はそれを取り上げる。

「千尋をもうお前達のごっこ遊びにつき合わす訳にはいかん!千尋は出撃させん!」
通信を受けたちよは突然の乱入に、目を白黒させる。さらにその後、何かを叩く音がした。

「仕方がない。私達だけで先に出撃しよう!みんな行こう!」
神楽の意見に反対する者はいなかった。今回は上空を榊、神楽、智の三人が、
地上をちよ、歩、暦で担当する事になった。

「ガルベロスの進行方向に市街地があるわ!みんな気をつけて!」
かおりんはオペレーターを一人で担当している。

「了解!皆さん行きますよ!」
「おう!」
地上の三人はレーザーガンを一点に集中させて放つ「トリプルショット」を、
上空の三人もレッドファルコンが合体している時に発射できる「サンダースパーク」を放つ。
ガルベロスはそれを腹部にくらって明らかに怯んだ。

「いけるんちゃう?」
「ああ、そうだな」
歩と暦は確かな手ごたえを感じた。

「いい気になるのもそこまでだ」
だが、宇宙のちよ父は依然として余裕の態度を崩さない。そしてガルベロスの
左の首の目が赤く光った。するとガルベロスが消え、すぐ近くに現れた。

「何だよ、一体どうなってるんだ?」
「とにかくあっちを攻撃しよう!」

14 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2005/02/05(土) 21:12 ID:???
とりあえず前半ここまで

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