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あずまんがSS書きの控え室8
- 1 :名無しさんちゃうねん :2005/09/13(火) 00:21 ID:???
- ストーリーの構成、キャラの造り方、言葉の使い方など、あずまんがのSSや
小ネタを作成する上で困ったことや、悩んでいること、工夫していること等を話し合う
スレです。
また〜り楽しんでいただければ幸いです。
ここで新作をUPすることも可です。
★主な注意事項
1. sage進行でお願いします。
2. 対象範囲は「あずまんが大王」及び、連載中の「よつばと」とします。
3. 他人の作品を善意であっても批評しないでください。(自分の悪いところを
教えてくださいというのは可です。)
※その他の注意事項は、>>2以降で記載します。
- 2 :名無しさんちゃうねん :2005/09/13(火) 00:26 ID:???
- ★その他の注意事項
1. 上記の2.において他作品の批評は不可としましたが、このスレ内で新作をUP
した場合にのみ、常識的な範囲での作品単体に対する批評、感想はOKです。
但し、その場合でも、罵倒、中傷は絶対にしないでください。
2. 他のスレ、板、およびHPから、本スレに転載された作品についても批評しないで
ください。
3. 新作をUPする場合についてですが、エロ、非エロのどちらを書かれても構いません。
但し、板の性質上、過激なものは避けてください。
(ソフトなえっち程度ならOKです。)
3−2.あずまんが、よつばとのキャラが殺される、または虐待されるなど、
残酷な描写はしないでください。(2003/12/01追加)
4. AAについては文章スレッドであるので使用しないでください。
5. スレの趣旨に関係のない書き込みはしないでください 。(2005/02/03追加)
前スレ【あずまんが】SS書きの控え室7
http://so.la/test/read.cgi/oosaka/1115481963/150
- 3 :名無しさんちゃうねん :2005/09/13(火) 00:28 ID:???
- 間違いました。すいません
前スレ【あずまんが】SS書きの控え室7
http://so.la/test/read.cgi/oosaka/1115481963/
- 4 :名無しさんちゃうねん :2005/09/13(火) 00:32 ID:???
- 関連スレッドです。
SS書きの編集会議室 3
http://so.la/test/read.cgi/azuentrance/1117200622/
【他作品】クロスオーバー・あずまんがSSスレッド【コラボ】
http://so.la/test/read.cgi/oosaka/1125758648/
あずまんがSSを発表するスレッド パート4!!
http://so.la/test/read.cgi/oosaka/1115996693/l50
SS書きの控え室@大阪板 SSまとめ
http://azu.qp.land.to/
- 5 :名無しさんちゃうねん :2005/09/29(木) 00:55 ID:???
- 大分遅れましたが、新スレ乙です。
そして、このスレ初のSSを投下したいと思います。
- 6 :真相は闇の中 1 :2005/09/29(木) 00:55 ID:???
- 少し風の強い日の放課後、榊はちよと一緒に下校していた。
「あっ、そうだ。榊さん」
ちよの言葉に反応するように、顔を見つめた。ちよはまっすぐに輝いた目をして、榊の
顔を見つめている。
「先日、アメリカの知り合いから手紙が届きまして、そこに面白い話が書いてあったんで
すよー」
「どんな話なの……?」
「その知り合いのお友達の話なんですけど、仕事で日本に来ていたんですよ。で、仕事を
終えて、アメリカに帰る日のことなんですけど、色々とお土産を買いすぎちゃって、持ち
運ぶのが大変だったらしいんですよ」
一瞬、強い風が吹き、髪を揺らしていった。それをかき上げるようにして直すと、改め
て、ちよの顔を見つめた。
「両手にたくさんお土産があって、しかもかなり重たかったから、普通に歩くのも大変だ
ったそうです。それなのに駅の階段を上らなくちゃならなくって、息を切らし、汗をかき
ながら上っていたんです。すると、突然一人の若い女性が現れて、荷物を持つのを手伝っ
てくれたんですって。日本の女性はとても親切だって感激していました。で、その駅と言
うのがここの近くの駅なんですよ。あまりにも近くなのでビックリしました」
「へぇ、そうなんだ……」
ここから見えるわけでもないのに、その駅の方角へ目をやってしまった。駅が見えるわ
けでもないし、その様子を窺い知る要素もない。
「最初にこの手紙を読んだときに、この若い女性って榊さんじゃないかって思ったんです
よ。だって、榊さんはとっても親切だし、こういうことも率先してしそうだから」
「いや、私じゃない……。私だったら、きっと助けてあげようと思っても、何もできない
だけで終わりそうだし……」
駅の階段で荷物を持ったまま悪戦苦闘している外国人の姿を想像してみた。とても、自
分が助けに入れそうには思えない。やはり、何とかしようと思っても、見ているだけで終
わりそうだ。
- 7 :真相は闇の中 2 :2005/09/29(木) 00:56 ID:???
- 「でも、文面を読んでいくうちにこの女性は榊さんじゃないって思ったんですよ」
ちょっと話が気になったので、駅で悪戦苦闘としている外国人の想像図を一度打ち切り、
ちよの話に集中することにした。
「どうしてだ……?」
「実は、その女性はあまり英語が得意じゃないらしいんですよ。いきなり『ヘルプミー』
と連呼するもんだから、自分は痴漢か何かで捕まるんじゃないかと思って、本当に焦った
って書いてありましたから」
「そういうときって、最初に『May I help you?』って尋ねるんだよね……?」
「はい。それから、『I will carry your baggage』と言うんですけど、その女性はそれを知
らなかったらしいので、榊さんじゃないなと思いまして。榊さんならきっと分かると思い
ますし」
強い風が吹いたために、髪がまた乱れている。一旦正面を向いて、髪を直すと、ゆっく
りとちよの方へと向き直した。
「確かに、英語の受け答えは分かるけど……。でも、実際に人助けをするのとは別問題だ
……。きっとその女性は勇気のある人なんだろうな……」
「私も英語の受け答えはできますけど、荷物を持つほどの力はないですから、手伝うのは
無理です。でも、言葉が通じないのに、困っている人を助けようとするのは、本当にすご
いと思います」
その言葉にうなずきつつ、自分にはない勇気を持っているその女性に対して、心から尊
敬の気持ちを覚えた。
「でも、一体どんな人なんだろう……?」
「何か、すごく陽気な人らしいですよ。別れ際に、『イエーイ』と親指を突き立てて見送っ
てくれたらしいですから」
「陽気で親切な人か……」
「もしかしたら、私たちの知っている人かもしれませんね」
「うん、この近くの駅なら、その可能性はあるかも……」
今度はその女性の姿を想像してみる。思い浮かぶのは、明るくて、気持ちがまっすぐな
女性の姿だ。頭の中で一人の女性がイメージに浮かぶ。もし、彼女だとしても違和感はな
さそうだ。
- 8 :真相は闇の中 3 :2005/09/29(木) 00:57 ID:???
- 「でも、もしその人が私たちのクラスの人だとして、その話をゆかり先生が聞いたら怒るか
もしれませんね。『何でいきなりヘルプミーなのよ。ちゃんと英語の勉強してんのか』とか言
い出しそうですし」
ちよが笑みを浮かべながら呟いた。
「うん、そうかも知れない……」
榊もちよと視線がぶつかったこともあって、笑みを返した。
でも、きっと彼女に違いない、明日にでも本人に聞いてみようかな……。
榊が心の中でそう決意した直後だった。ちよが放った言葉がその決意をあっけなく砕い
てしまった。
「あっ、そう言えば、その知り合いの家に猫が生まれて、写真を送ってくれたんですよ。メイン
クーンのメスなんですけど、とってもかわいいんですよー」
「えっ……。それはいいな……」
言葉では平静を装っているものの、頭の中で猫の想像図が駆け巡っている。こうなったら、
もう子猫のことしか考えられず、さっきの女性のことなど次第にかき消されていく。
「明日、その写真持ってきましょうか?」
「うん……」
頬が赤らむのを感じながら、小さくうなずいた。
子猫の写真か……。かわいいんだろうな……。あぁ、いいなぁ……。どんな感じだろう
……。楽しみだな……。
みるみるうちに頬が赤くなっていくのが自分でも分かる。もう頭の中は完全にその子猫
で支配されている。風が髪を乱していても、それに気が付かないくらいだ。
「でも、この前のテストで――」
ちよが何かを呟いているのは分かったが、今の榊は子猫の想像図にすっかり気を取られ
てしまったため、何を言っているかまでは分からなかった。
「榊さん、どうしたんですか?」
不思議そうな顔を浮かべて呼びかけるちよの声も遠く感じるほどに、榊は子猫の想像図
に酔いしれていた。そこにはさっきの女性が介在する余地などない。
こうして、その女性のことはすっかり脳裏から消え去ってしまい、その後、榊がその女
性の正体を突き止めることがないまま、時は流れるのであった。
(終わり)
- 9 :質問推奨委員長 ◆EIJIovdf8s :2005/09/29(木) 10:20 ID:???
- 神楽はいい子だってことがよくわかりますね
- 10 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2005/10/03(月) 00:28 ID:???
- あの神楽に助けられた外人がちよの知り合いとはちよも顔が広いですね
そして榊さん、やはり優先事項は猫である事に笑いました
- 11 :名無しさんちゃうねん :2005/10/09(日) 18:15 ID:???
- スレ分けた途端一気に過疎化したな、ここ。誰もいなくなったのか?
- 12 :国防委員長 ◆Ps6jeUWgS6 :2005/10/10(月) 02:03 ID:???
- >>11
予測された事態です
- 13 :名無しさんちゃうねん :2005/10/21(金) 02:28 ID:???
- ゆかり先生の人また書かないかなぁ?
- 14 :名無しさんちゃうねん :2005/10/22(土) 18:53 ID:???
- 平和だねここ。その変わり人もいなくなって>>11の言う通り過疎化して
しまってるけどね
- 15 :女教師の事情 :2005/10/24(月) 01:29 ID:???
- リクがあったからって訳じゃないけど、新作です。
今、私は物凄く機嫌が悪い。
原因は昨日知った衝撃の事実だ。
まさか、あいつが私よりも先に結婚するだなんて。何であんな地味で何の特徴もないよ
うなブサイクが結婚できるのよ。順番が逆じゃない。世の中間違っているわ。
あの女にだけは先を越されるとはないと思っていただけに、ショックは大きいわ。まぁ、
私だってちよちゃんからいい縁談話がもらえればすぐに追いつけるから、焦ることはない
んだろうけど。それでも、やっぱり先を越されるのは悔しい。
「機嫌悪そうね。まっ、気持ちは分からないでもないわ」
私と同じ負け組にいるはずの体育教師が何気ない口調で呟いた。別に気にしていないの
か、それとも必死でショックを隠しているのかは分からないけど、私としては後者であっ
て欲しい。傷を舐め合う仲間は多い方がいいからね。
「まさかさー、あの地味ブスが結婚するとは思わなかったわよ」
「どうやら、職場の人と結婚するらしいわね」
「職場結婚かよ。随分と手近なところで済ませたもんだな。まぁ、そうでもしなきゃ結婚
なんてできなかったんだろーなー」
吐き捨てた言葉が妙の負け惜しみっぽく感じられるのが、自分でも腹立たしい。
「私達も早くいい人見つけないとね」
「そーねー」
とりあえず、相づちだけは打っておくか。私にはちよちゃんという強力なサポーターが
いるんだから、数年後にはいい人が見つかるのは間違いないけどね。あっ、あんたにはあ
げないわよ。これは私にだけ与えられた特典なのだから。
しかし、あと数年も待たなきゃいけないと思うと、ちょっと気が滅入る。今が旬の私に
とっては一日でも早く、いい縁談を見つけて欲しいんだけどな。
あーあ、こんな気分の日に、授業なんてやってられないわ。でも、こういう気分の日の
ためにとっておいた奥の手があるんだった。よし、今日はそれでいくか。
- 16 :女教師の事情 :2005/10/24(月) 01:29 ID:???
- 「えー、実は先生の親友が今度結婚することになりました」
しかし、クラス内からのリアクションは特にない。ただの世間話だと思っているのだろ
うか。じゃ、そのまま話を続けるか。
「だから今日はテストをします」
私の言葉と同時に、「ええー」とか「なんでー」というブーイングが巻き起こった。
どうやら、テストって言葉には過剰反応するらしい……って、そんなことはどうでもい
いか。つーか、何であんたらにテストをする理由を話さなくちゃいけないのよ。自分の心
の傷に自分で塩を塗りこむようなことなんて言いたくないわよ。
「うるさい、だまれ」
とりあえず、ブーイングをした連中を睨みつけ、自分ができる限りのドスを効かせた声
で一喝した。すると、途端に静まり返った。どうやら、私の丁重なお願いを聞いてもらえ
たようね。とにかく、大人の女性に聞いちゃいけないシビアなことを聞くのはタブーだか
ら、若いうちに覚えておくのよ。じゃないと、痛い目に遭うから。
しかし、用意しておいたテストのプリント、題して「今日は腹立たしいから難易度を高
めに設定したわよ」を配ろうとしている間にも、突き刺すほどじゃないけど私に視線がぶ
つけられているのは感じられる。
ちょっと何よ、文句でもあるの? あんたらも大人になれば分かるわよ。先を越される
悔しさってものが。
えっ、本当に親友かって? そりゃ、親友……だったわよ。少なくとも数日前までは。
あいつが私よりも絶対に先に結婚するはずがないって信じていたから、親友として接して
いたんだもん。でもね、今となっては親友って言えるかどうかは分からないわ。もう、た
だの裏切り者としか思ってないし。
あー、こんな奴に御祝儀を渡すのも正直嫌だわ。どうしてやろうかしら。
私はテストに苦戦している奴等を尻目に、どうやって一泡吹かせてやろうかを考えていた。
いっそのこと皮肉も込めて、図書券でも入れてやろうかしら。でも、そんな子供じみた
ことをしてもしょうがないか。あっ、お札と一緒にカミソリを……って、そこまで鬼じゃ
ないわ。そうだ、一円玉をたっぷり詰め込んだ御祝儀袋でも渡してやろうかしら。かなり
の量になるし、重たくなるだろうから、「ギャフン」と言わせることができるかもしれない
わね。まぁ、実際に「ギャフン」って言うかどうかは知らないけど。
- 17 :女教師の事情 :2005/10/24(月) 01:29 ID:???
- 「結婚式に行ってきました」
数日後、私はにこやかな表情で報告すると、クラス中がざわめきだした。
「げ」
「またテストか?」
何よ、どいつもこいつも何をそんなにビビっているのよ。この前のテスト「今日は腹立
たしいから難易度を高めに設定したわよ」が思った以上に難しかったからかしら? 確か
に平均点は低めだったけど、別に赤点は設定してないから気にすることはないのよ。ちな
みに、採点はまだ全部終わってないから今日は返さないわ。
「フ、フ、フフフフフ……」
あらやだ。私としたことがついつい笑みがこぼれちゃったじゃない。まぁ、仕方ないわ。
だって、あんなことがあったんだから、笑うなって言う方が無理よ。だって、あの新郎の
顔と来たらさぁ。あんなにらめっこみたいな顔をされちゃ、そりゃ思い出すたびに笑いた
くもなるわよ。あー、写真に撮っておけばよかったわ。ホント、お腹が痛くなっちゃう。
しかし、何も事情を知らない連中は私がいきなり笑い出したために、不思議そうな顔を
浮かべてこっちを見ている。まぁ、それもそうね。じゃ、タネ明かしといきますか。そう
しないと、単に気が狂ったんじゃないかって思われそうだし。
「人間あせるとダメね」
私はおすまし顔で呟いた。しかし、クラス内からはリアクションがない。それどころか、
唖然とした表情で私の顔を見ている。
あー、やっぱりガキには分からんか。焦って結婚して変なものを引き当てるよりは、じ
っくりといい縁談を待ったほうが得策だってことは。
じゃ、特別サービスで教えてあげるけど、あんな冴えない奴とすぐに結婚するよりは、
数年待っていい縁談をゲットしたほうが何倍もお得なのよ。その頃には私も完熟した大人
の女性になっているから、セクシーさ満点になっているだろうし。でも、今すぐにいい縁
談を紹介してくれるって言うのなら話は別だけどね。
「それじゃ、今日の授業を始めまーす」
満面の笑みを浮かべながら、前列に座っている一人の少女に目をやった。
ちよちゃん、いい縁談をよろしくね。この前の結婚式で、ブーケの強奪に成功したから、
いつでも準備はOKよ。
(終わり)
- 18 :27GETTER ◆pXWVmj9lto :2005/10/24(月) 17:15 ID:???
- >>15-17
新作乙!
さすがゆかり先生、とことん黒い!
- 19 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2005/10/25(火) 00:41 ID:???
- >>15-17
乙です。
結婚したら友達じゃないってあたりが生々しいです。
- 20 :27GETTER ◆pXWVmj9lto :2005/11/08(火) 20:01 ID:???
- 編集会議室の次スレです。
http://so.la/test/read.cgi/azuentrance/1131446577/
前スレはあと40ちょっと程あります(11月8日8時現在)。
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