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[他作品]クロスオーバー・あずまんがSSスレッド-参[混合]

1 :27GETTER ◆mRZMzGA.po :2007/02/18(日) 20:33 ID:???
クロスオーバースレも3スレ目となりました。
ここはあずまんが×他作品のクロスオーバー作品用スレッドです。
あずまキャラを他の世界観に置き換えたり、また逆も然り。
そんな想像を作品にしてどんどん投下していって下さい。
また〜り楽しんでいただければ幸いです。

★主な注意事項
1.原作の対象範囲は「あずまんが大王」及び、連載中の「よつばと」とします。
2.ここの作品はいわゆる「戦い系」の長編作品を多く含みます。
3. その場合、あずまんがキャラでの戦闘を描いている為、原作の雰囲気を変化させ、またキャラクターも
  精神的・身体的に強化されているものもあります。
4. あずまんがキャラと、SSの作者のオリジナル・創作キャラクターとの共演もあります。
5.他人の作品に対し罵倒、中傷は絶対にしないでください。
※その他の注意事項は、>>2以降で記載します

181 :第4話  「焦燥」ーアバン― :2008/06/30(月) 02:04 ID:???
ウルトラマンセイバー
第4話  「焦燥」

広々とした部屋にひとつの円卓がある。そこに四人の女性が座っていた。
彼女達はそれぞれ神妙な面持ちをしていた。

「今言ったようにこれから地球に向かうわよ」
「いよいよか。腕が鳴るな」
「楽しみね。新しい人間観察が出来るのね」
「そんな言い方は悪いよ」
ゼレル・ヴァン・ジェクト・レザルード、ヴァリシア・ライガ・クラウゼク、
エメノザ・トラスティーン、ロナ・ヴァン・グレーティアだ。

「地球にはウルトラマンセイバー、ウルトラブレイズを援護する存在としてTEAM HOLY、TEAM FLAMEがいる。
私とエメノザはTEAM HOLY、ヴァリシアとロナはTEAM FLAMEを頼んだわよ」
「分かった」
「さっさと行きましょう。もう私さっきからウズウズしてるのよ」
「急いだ方がいいのは同意するわ。あまりもたつくと皇帝に何言われるか分からないし」
彼女達は部屋を出て、廊下を歩く。部下達が彼女達の存在に気づき敬礼する。
彼女達もそれに習い、敬礼をする。
そして、ゼレル達がたどり着いた先には格納庫があった。2機の小型艇らしき物体があり、ドーム状の物体である。
赤と青の2種類のカラーリングがあった。

「私とエメノザは赤い方で、ヴァリシアとロナは青い方ね」
「了解した。行くぞ、ロナ」
ゼレルとエメノザは赤い小型艇に乗り込み、ヴァリシアとロナは青い小型艇に乗り込む。

「発進!」
その声を合図に、二機の小型艇は高速で発進した。
小型艇にはパネルがあり、そのパネルを操作する事で動かすようだ。

「地球に着くまで少し間があるから少し寝かせてもらうわね」
「私も、少し眠るわ」
返事を待たずに眠るエメノザとロナ。
そんな二人にゼレルとヴァリシアは呆れるものの、結局は二人と同じようにするのだった。

182 :第4話 「焦燥」 ―アバン― :2008/06/30(月) 02:07 ID:???
地球の日本では、そよ風が気持ちのいい季節だった。
気温もそれほど高くなく一番過ごしやすい時期であろう。空には太陽が燦々と照らされている。
そんな中をこの物語の主人公である小岩井よつばは歩いていた。
昔は四つに束ねていた緑色の髪も一本に纏めてポニーテールにしていた。
今は怪獣出現の報もなく、暇を持て余していると言ったところか。
かつて貨物操車場だったものを公園としたもので、中央には噴水が設けられており、
滑り台やブランコなどの遊具施設なども揃っている。子供達がそれを使って遊んでいた。
かつてはよつばもここでよく遊んでいたものだ。

(何年かして、路面電車がここに保存されるようになったんだよな)
展示されている黄色い路面電車を見て、よつばは感慨にふけっていた。
そんな時、よつばは思わぬ人物と再会する。

「あっ、京介じゃないか。京介〜」
目の前を歩いてくる男性に向って、よつばは手を振って呼びかけた。
その人物は短く切り揃えた髪の為か、精悍な印象を受けた。紺のジャケットに黒のジーンズという出で立ちだ。

「お、何だよつばちゃんか。珍しいな。ロングとはいえスカートを履いているなんて」
と、いきなり服装の事を指摘された。
言われた通り今よつばは、白のカーディガンに赤のロングスカートを履いているのだ。
普段はパンツスタイルが当たり前だから、何となくこの格好には馴染めないものがある。

「やっぱ変かな?」
「正直何とも言えないな。でも見慣れれば似合ってくると思うよ」
よつばの質問に京介は正直に答えた。下手に「ぴったりだよ」と言わない分、好感がもてる。
よつばにとっては、下手におだてられるよりそっちの方が気持ちいいのだ。

「久々にあった事だし、ゆっくり話すとしようか。これ食べるかい?」
京介は展示されている路面電車の中に入っていき、鯛焼きをよつばに差し出す。

「ありがとう、もらうよ」
断る理由もないので、よつばはそれをもらう事にした。近くの店で買ったのか焼きたてほかほかだった。

「確かよつばちゃんはTEAM HOLYに入ったんだよな。それでみちる先輩やゆか先輩も一緒だったと聞いてるけど」

183 :第4話 「焦燥」 ―アバン― :2008/06/30(月) 02:10 ID:???
久々に会うなり、質問を投げかけてくる京介。

「そうだよ。恵那やみうら、それに澪やあずさに紗奈もいるぞ」
「で、うまくいっているのか?」
「うん、まあうまくいってると思うぞ。特に仲間割れとかもしてないし。
何だかんだでテロチルスやベロクロンといった敵を何とか倒してるし。セイバーともうまく連携とれてるし。
それよりこの鯛焼き、白あんがとてもうまいな」
質問に答えながら鯛焼きを頬張るよつば。本当においしいらしく、至福の表情を浮かべている。
これは中々の当たりだと思う。

「そうか、うまくいっているのか。こっちと大違いだな」
「うまくいってないのか?」
「隊員同士の対立なんか日常茶飯事だからな。しかも両方とも自分でこうと思った事は絶対に曲げないだけに尚更な。
工藤や七瀬さんなら長年の付き合いでどう考えているかも分かるけれど、他の隊員は分かってくるのにもう少しかかりそうだ。
ブレイズともいまいち噛み合ってないとこがあるし」
見てすぐに分かるくらい京介の顔は疲れた表情をしていた。
しかし、そんな顔をして鯛焼きを食べてもおいしくないだろうに・・・・・・。

(オーソドックスにこしあんか)
とどうでもいい所に注目してしまうよつばだった。

「けど、今の話を聞いていて一つ思った事があるな。抜群のチームワークを誇っているみたいだけど、
もしそのチームワークが崩されたらどうなるのかな?」
「え?」
京介が真顔で言い放った言葉によつばはドキッとなる。
全く考えていなかった訳ではないが、他人にその事を言われると不安になるものだ。
前回、セイバーとの歯切れの悪いやりとりをした事を思い出して、よつばの脳裏に一抹の不安がよぎった。

「いや、ごめん。不安にさせるような事言っちゃって。別にそんなつもりで
言ったんじゃないんだ。今の俺の言った事は忘れてくれ」
京介もよつばが不安げな顔をしているのに、ばつが悪くなったのか慌てて忘れるように促す。
よつばが気にしてないと言おうとしたその時、よつばの左腕につけている通信機に呼び出しのメロディが鳴った。
どうやら、何かが起こったらしい。TEAM HOLYのみに出動要請があったらしく、京介にはそれらしい音は鳴らない。

184 :第4話 「焦燥」 ―アバン― :2008/06/30(月) 02:12 ID:???
「どうやらHOLYに出撃要請があったみたいだな」
「そうみたいだ。悪い、京介。そういう事だからあたしもう行くわ」
食べかけていた鯛焼きを急いで口の中に放り込むよつば。

「そんなに慌てて食ったら喉に詰まるぞ。ほら」
京介はそんなよつばに缶コーヒーを投げてきた。それをキャッチして、喉に流し込む。
冷たい液体が喉を潤す。

「サンキュー。」
「頑張ってきなよつばちゃん。もしかしたら俺も出動する事になるかもしれないけど、その時はその時だ。
あ、そうそううちの隊員に姫崎姫子って隊員がいるんだけど、もしかしたらよつばちゃんとは気が合うかもしれないな」
「ヒメコ?そいつあたしに似ているのか?」
「いやどっちかというと、対照的だな。でも何でかな?そう思えてならないんだ。
いや、忘れてくれ。俺の思い過ごしだろうし」
「まあ、とりあえず名前は覚えておくよ。じゃあな京介」
彼女は京介に手を振って全速力で駆けていく。

「やれやれ、相変わらずバイタリティ溢れてるな」
走り去っていったよつばを見て、京介は肩をすくめるのだった。
空を見上げると、雲が太陽を覆い隠してしまっていた。

「これは一雨きそうかもな」
京介はポツリと呟いた。

(姫崎姫子か。どんな奴なんだろ?もしかしてそいつがブレイズってのに変身する奴なのか?)
そして走りながらよつばは京介が発した最後の言葉が気にかかっていた。
よつばにしては的を得た推察である。

(ま、いいか。どうせそのうちわかることだし)
しかし、よつばはあまり深く物事を気にしない性格の為に、すぐにそれを頭の奥にしまいこんだ。
セイバーに聞こうとも一瞬思ったのだが、何でもかんでもセイバーに
聞くよりも自分で確かめた方がいいという思いもあったが・・・・・・

京介の予想通り、雨が降り出して来たが、よつばは雨が降る前に
何とか基地にたどり着く事に成功するのだった。

185 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2008/06/30(月) 02:13 ID:???
アバン終わり

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