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[他作品]クロスオーバー・あずまんがSSスレッド-参[混合]
- 242 :第4話 「焦燥」ーCパート― :2009/03/03(火) 23:18 ID:???
- (抜群のチームワークを誇っているようだけど、もしそのチームワークを
崩されたらどうなるかな?)
出撃前に京介から投げかけられた言葉がよつばの心に重くのしかかる。
よつば自身が漠然と感じていた不安が現実のものとなったのだ。
戦力を分断されてしまったが為に、思うように戦う事が出来ずに結果、
完敗を喫する事となってしまったのだ。
「でも大丈夫だよ、私達にはウルトラマンセイバーがいるもの」
「そうね。セイバーの存在は私達にとって非常に心強い存在だもの」
「今回だって危ないところをセイバーに助けてもらったもんな」
みうらやみるちー、ゆかはセイバーの事を口にして、明るく振舞った。
その一言に光を見出したのか、沈みがちだった皆の表情が明るくなる。
「彼さえいてくれればどんな侵略者が来たってこの地球は安全ね」
「まさに彼は地球にとっての守り神だね」
あずさも澪と沙奈の二人を抱えながら笑いかける。恵那もそれに同調する。
しかしどことなく無理してそう振舞っているようにも見える。
「あ、沙奈ちゃんは私が持つわ」
「助かる」
恵那はあずさから沙奈を引き取り、背中に背負った。
沙奈の体重はそれほど重くなかった為か、恵那でもそれで歩く事が出来た。
ほどなくして澪と沙奈は眼を覚ました。
「歩けるか?澪」
「うん、ごめん」
「沙奈ちゃんは?」
「大丈夫だよ、この通り」
目覚めた二人はそれぞれ、地面に降りて自分の足で歩きだす。
しかし、幾分元気を取り戻した沙奈と異なり、澪の足取りは重い。
それはよつばも同じだった。
(セイバー、あたしはどうすればいい?あの宇宙人達に勝つにはあんたに
変身するしかないのか?答えてくれセイバー)
だが、セイバーはよつばの問いかけに何も答えてはくれなかった。
今のよつばの心を象徴するかのように、陽が落ち夜へと変化していった。
第4話 終 第5話へ続く
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