世の中のすべての萌えるを。

■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 201- 最新50 スレ内検索

[他作品]クロスオーバー・あずまんがSSスレッド-参[混合]

1 :27GETTER ◆mRZMzGA.po :2007/02/18(日) 20:33 ID:???
クロスオーバースレも3スレ目となりました。
ここはあずまんが×他作品のクロスオーバー作品用スレッドです。
あずまキャラを他の世界観に置き換えたり、また逆も然り。
そんな想像を作品にしてどんどん投下していって下さい。
また〜り楽しんでいただければ幸いです。

★主な注意事項
1.原作の対象範囲は「あずまんが大王」及び、連載中の「よつばと」とします。
2.ここの作品はいわゆる「戦い系」の長編作品を多く含みます。
3. その場合、あずまんがキャラでの戦闘を描いている為、原作の雰囲気を変化させ、またキャラクターも
  精神的・身体的に強化されているものもあります。
4. あずまんがキャラと、SSの作者のオリジナル・創作キャラクターとの共演もあります。
5.他人の作品に対し罵倒、中傷は絶対にしないでください。
※その他の注意事項は、>>2以降で記載します

65 :第78話(最終回) 「光り輝く勝利の為に そして未来へと・・・・・・・」 :2007/04/03(火) 23:22 ID:???
ウルトラマンジャスティス
第78話(最終回) 「そして未来へと・・・・・・・」
完全生命体 ゼルエム 登場

前回までのあらすじ
最強の生命体ゼルエムの出現によってウルトラマンジャスティスとウルトラマンレイは絶体絶命の危機へと
追い込まれ、歩と榊に分離。そして消滅してしまう。
ちよ達を逃がそうとちよ父の人形が意思を持って動き出し彼女達を庇ったり、
松岸が出撃したりしたが彼等もまたゼルエムの犠牲となってしまう。
世界各地にバラッシュ、ガルーゼ、デスゲイズといった敵がバラまかれ世界は闇に包まれる。
春日翔と平井百合子、そして大山将明はコスモス、シェイド、ジェネシスに変身し、
死を覚悟でゼルエムに戦いを挑むが、大苦戦を強いられる。
さらには宇宙にもバラッシュの大群がバラまかれ、ムーンキャッスルの命運もまた風前の灯となった。
しかし、そこにマッド星人やバレンシア(アレックス)、ザビロンを始めとするかつてHOLYと戦った者、
あるいは絆を築いた者達が、地球の危機に駆けつけたのだった。
そして彼等と連携しての反撃が開始されたのだった。

「ゼルエム!お前にこの地球を渡す訳にはいかない!」
智はかつて学園祭での言葉をこの状況で発した。

「ほざけ!下等生物が!今にその口を聞けなくしてくれる!!」
ゼルエムはそれに怒ったのか、荒い口調で返した。
ゼルエムは飛び道具を放つが、ルミアのバリアーによって遮られる。

「どこへ行くの?あなた達」
舞は外に出ようとしている咲月達に声をかける。

「この近くに避難施設があるだろ?そこに行って逃げ遅れてる奴等を連れてくるぜ」
「わたくし達も少しはお役に立ちたいですわ」
「それにこういった状況はもう慣れっこですから」
咲月、静、七瀬が笑いながら答えた。

「お姉ちゃんや恵那達、無事だといいけど」
「心配いらないだろ。虎子も一緒だし、それにあさぎを気に入ってる宇宙人が助けてるっていうから」
心配する風香に広哉はそう答え、咲月達の後をついていく。

「全く困った子達ね。なら私も本来の職務をまっとうするだけね」
と言って舞はメディカルルームへと戻った。

66 :第78話(最終回) 「光り輝く勝利の為に そして未来へと・・・・・・・」 :2007/04/03(火) 23:26 ID:???
「やっぱあんた強いな。エアルと同化していた時よりも強いんじゃないのか?」
「その話はするな。吐き気がする」
マッド星人に過去の話をされジェロスは不機嫌そうに答える。ジェロスは手に持った大鎌と雷撃で、
マッド星人は曲刀などを使って怪獣軍団を殲滅する。それにTEAM SPEARが続く形となる。
バラッシュやデスゲイズ軍団は彼等の奮闘により数を急激に減らしていた。
他のエリアも怪獣や宇宙人と防衛チームの連携によって確実に撃破していく。

「ふん、まあいい。ならばこうするまでだ!」
ゼルエムが左腕をあげると、各地にいたバラッシュやガルーゼ、デスゲイズが集結していく。
そして、各エリアに一体ずつゼルエムによく似た個体の生命体が現れた。

「そいつ等は我が分身ゼルエム量産タイプだ。ゼルエムオメガとでも呼ぼうか。
私に比べれば戦闘力が劣るものの、それでも貴様達なら十分に相手できる」
それらはゼルエムに比べるとやや小さかった。色もグリーンがメインとなっている。

「ジャスティスとレイを復活させる?」
「そんな事が出来るのカオリ?」
「それは本当かい撫子ガール?」
メロディ、リスティナ、フェリオスはかおりんや千尋からの提案を聞いて驚く。

「うん、まだジャスティスとレイの光エネルギーは私達ATDFそれぞれの基地から発して
結集した光エネルギー、シャイニングバーストを放出させて、それを大阪さんや榊さんの持つ
ジャストランサーやシャインリングに集束されれば復活は出来るよ」
「太陽エネルギーみたいなものって訳ね。でもそんなうまくいくかな?」
「もちろんただ放出しただけじゃ駄目だけどね。途中でそれぞれの戦闘機に中継させて一箇所つまりは
ここに効率よくシャイニングバーストを集める必要があるけどね。機体には集束ポイントに正確に誘導する装置と
そのエネルギーを増幅させる装置もつけるけどね」
古美鈴(クー・メイリン)の質問にかおりんは答える。

「そして、それには今、戦闘をしていないメンバーが不可欠だね」
「そこであたし達の出番って訳だ」
智は自信満々とばかりに胸を叩く。

「月面からのエネルギーはどうするのかしら?」
「それは私がやるさ。私はグリーンキャリバーのメインパイロットだしな」
イリーナからの通信に暦が答える。

「榊さんと大阪さんはここにはいなくてはいけないですからね。私はじゃあアメリカに飛びます」
「だったら私はオーストラリアだ」
「あたしはじゃあ中国かな。でもそうすると一つ足りないぞ」
「東南アジアには私が行く事にするわ。コンピューター関連なら千尋の方が強いしね」
と名乗り出たのはかおりん。

67 :第78話(最終回) 「光り輝く勝利の為に そして未来へと・・・・・・・」 :2007/04/03(火) 23:28 ID:???
「決まりだね。榊さんと大阪さんはそこから少し離れた場所に移動して。そこが集束ポイントになるから」
「了解や〜」
「分かった」
千尋に言われた通りに、榊と歩は指定されたポイントへと移動する。

「何だよ、どうせならあたしが操縦してもよかったのに」
「車であれなのに、戦闘機なんて余計任せられないわよ」
ゆかりは冗談めかして言うが、みなもはそれに対して首を横に振る。

「TEAM SNOWには要請しないの?」
「連絡してみたけど、ちょっと無理みたい」
かおりんはTEAM SNOWの事も聞いてみたが、千尋は首を横に振った。

「では行きましょう。私はアメリカ、よみさんが宇宙、ともちゃんは中国、神楽さんはオーストラリア、
そしてかおりんは東南アジアに向ってください。そして各国のオペレーターと連絡を取り合い、
シャイニングバーストを中継して大阪さんと榊さんに集めます!それじゃあ皆さん行きますよ!
『オペレーションジャスティス』開始です!」
「ラジャー!」
こうしてオペレーションジャスティスが発動する。

「何が来ようと倒すだけだぜ!ソリッドクラッシュ!」
マッド星人は先制攻撃に必殺技のひとつであるソリッドクラッシュを放った。

「ふん!」
しかし飛んでくる球体をゼルエムオメガは片手で難なく弾いてしまう。

「うりゃあああああ!!」
しかしマッド星人もそれは予想していたらしく、その隙をついて殴りかかる。
だが、ゼルエムオメガは彼の攻撃が届くより先に殴り飛ばしていた。

「がはっ!」
「そんなパンチでは俺は殺せない」
嘲笑うゼルエムオメガ。本物に比べると喋り方はどこか機械的である。

「量産型ごときがこの俺に勝とうとするなど笑わせる!!」
大鎌でバラッシュを切り裂いたジェロスは今またそれでゼルエムオメガに斬りかかる。
だがゼルエムオメガはその太刀筋を見切ったのか、受け止めた。

68 :第78話(最終回) 「光り輝く勝利の為に そして未来へと・・・・・・・」 :2007/04/03(火) 23:30 ID:???
「何!?がはっ!」
「遅いな」
そして本物と同じように目からの光線デモンズアイを発射してくる。胸に受けジェロスはうつぶせに倒れこんだ。
そしてSPEARの機体に向って殴ったり、蹴り飛ばしたりした。

「きゃあああ!」
「みんな大丈夫か!?」
「な、何とか平気です!」
「いてててて」
隊長である道・龍(タオ・ロン)は他のメンバーに声をかける。一応全員無事なようだが、機体にはダメージを負っていた。

東南アジアではゼルエムオメガはシーモンス・シーゴラスの津波と竜巻の二段攻撃の前にも全く動じず、
逆に連続発射される衝撃波イーヴィルフォースでこの夫婦怪獣にダメージを与える。
さらに援護に入ったTEAM FANGの攻撃に対しても全く寄せ付けない!

「あのシーモンスとシーゴラスの津波、竜巻攻撃が破られるなんて!」
「そんなものでこの俺を倒せるとでも思ったか?笑わせる。ふん!」
ゼルエムオメガは黒い球体であるダークスマッシュで、メタルブラックα、βにダメージを与えて撃墜する。

「脱出するぞ!ライザー!」
「畜生!今までとは比べものにならない敵だ!」
さらに地上のステビア、フィン、カリスにまでその弾は発射され、彼等の前で爆発が起きる。

アメリカでもゼルエムオメガの出現で、戦況は不利となっていた。
リドリアスやTEAM BLADEは地を這うエネルギー波『デビルスラッシュ』で次々になぎ払われていった。

「大丈夫か、セレスティア!」
「申し訳ありません!不時着します!!」
「さっきまでの勢いはどうしたのかな?ふふふふふ」
ヴィアスは何とか回避するものの、セレスティアの方は不時着を余儀なくされる。
マイケル、ウェッジ、ビックスは既に倒れている。

「あの子達も頑張っているんだ!あたしだって諦めないわ!」
メルビィはその様子を避難施設の中にあるTVで見ていた。

オーストラリアでもリアード夫妻がゼルエムの圧倒的な力の前に成す術もなかった。
TEAM PROMINENCEでもゼレオンとスレイドの乗るプロキオンが爆破された。

69 :第78話(最終回) 「光り輝く勝利の為に そして未来へと・・・・・・・」 :2007/04/03(火) 23:33 ID:???
「ゼレオン!スレイド!!」
「何とか平気です!」
「ちょっと怪我しちまったみたいですけどねぇ」
アルヴィス・グローリーの呼びかけに二人はそう答える。

「やはり貴様達はそれが限界のようだな」
ゼルエムオメガが嘲笑する。

そして宇宙のムーンキャッスルもゼルエムオメガの出現によって再び劣勢を強いられる。
カルナ、アヌビスが吹き飛ばされ、バルックが飛び掛るが触れる事すら出来ない。

「おのれ!!」
「ミステラー星の戦闘隊のエースとまで呼ばれた男も、そしてATDFで最も強いとされる
ムーンキャッスルも私にかかれば赤子と変わらん!」
バルックを蹴飛ばした後、ゼルエムオメガはデモンズアイで艦隊を次々に破壊される。
橘のいる施設や、バーミンガムも被害を被った。

「うぐっ!だ、大丈夫か松田!」
「へ、平気よ、これくらないなんて事ない!」
長谷川は松田を助け起こす。

「無駄な抵抗はやめろ。おとなしく俺に殺されるのを待つがいい」
「冗談言うな!これからだってのによ!」
「誰もあなたなどには屈しません!!」
橘、和田がビシィとゼルエムオメガを指差しながら言った。

「あんな思いはもうさせない!」
今までに見せた事のない凛々しい顔をゆっきーは見せる。

そして南極のTEAM SNOWもゼルエムオメガの登場で戦況不利となる。
レクリサンダの乗る人型機体が煙を噴出し、中のレクリサンダも苦しそうに息をしている。

「レン!あまり無理をしないで!」
「分かってるわアリサ!」
アリサはレクリサンダの体を気遣う。

「何度再編成しようとまた潰すだけの事だ!」
ゼルエムオメガがゆっくり迫る。

70 :第78話(最終回) 「光り輝く勝利の為に そして未来へと・・・・・・・」 :2007/04/03(火) 23:35 ID:???
場面は日本へと戻り、ゼルエムはちよ達が動き出したのを見逃さなかった。

「何をするつもりか知らんが、目障りだ!消えるがいい!」
ゼルエムの第3の目が真っ赤に光ると、ルミアの貼ったシールドが破られる。

「きゃあ!」
「うあっ!!」
ルミアは吹き飛ばされ、さらにジュリスも吹き飛ばされたルミアにぶつかりその下敷きとなって倒れる。

「させないわ!!」
京子の乗るスペリオルドラゴンがミサイルを網の目のように発射する。しかし、ゼルエムはそれを難なくかわしてしまった。
コスモス、シェイド、ジェネシスも地面に倒れたままだ。
そしてゼルエムは光線を発射しようとする。しかし、そこをバレンシア親子が決死の覚悟で、体当たりしてくる。
ゼルエムは地面に倒される。

「バレンシア!アレックス!!」
暦が叫んだ。

「怪獣如きが!この俺に戦いを挑もうなどとは身の程知らずが!」
ゼルエムは超能力を使って、バレンシア親子を同時に持ち上げ、地面に叩きつける。
その後ろから今度はモーグが突進してくる。

「雑魚が!!」
デモンズアイでモーグは近づく事すら出来ずに、仰向けに倒れた。

「モーグ!!」
「がんばれ、モーグ!!」
よつば達はモーグに必死の声援を送る。今度はザビロン、ザナック、ミルファが彼等の前に立ちはだかる。

「ここから先へは行かせない!!」
基地への道を阻むかのように彼等は立ちふさがる。

「次から次へと鬱陶しい!!」
ゼルエムは一瞬で間合いを詰め、三人をまとめて吹き飛ばした。

「急ぎましょう!彼等が食い止めてくれている今がチャンスです!!」
「分かってるよ!あたしは準備OKだ!」
「こっちもOKだぜ!」
「いつでも発進可能だ!」
「ごめん、遅くなって!いいよ、ちよちゃん!!」

71 :第78話(最終回) 「光り輝く勝利の為に そして未来へと・・・・・・・」 :2007/04/03(火) 23:37 ID:???
「それじゃあ、発進します!!」
ちよはブルードラゴン、智と神楽はレッドファルコン(EX1、EX2。EX3は自動操縦による攻撃)、
かおりんはホワイトウイング、暦はグリーンキャリバーによってそれぞれのポイントに向って出撃する。

「あんた達〜絶対成功させさいよ〜、でないと罰金ね!」
「あんたって。でもみんな頑張って!」
ゆかりとみなもはそれを見送っていった。

「何をするつもりか、知らんが消してくれる!」
「そいつは俺達を倒してから言うんだな!」
「私達もいるわよ!」
今度はハリアー達リーンバイスの人間達と、カノンを初めとするレクシオンの人間が集結した。
ファイヤーボールなどで攻撃を仕掛けるが、その効果はなきに等しかった。

「お前たちがいくら束になろうと俺の敵ではないわ!!」
ゼルエムの体が黄金色に輝くと、彼等はまとめて吹き飛ばされ、さらには近くにいた
TEAM FLAMEの戦闘機などもその影響で一時的に操縦不能になった。

「お父さんとお母さんも早く!」
「やれやれ、どこにいたって危険な事に変わりないのに」
「そうよ、どうせだったら家でゆっくりしていたかったな」
風香に連れられた綾瀬家の両親は緊迫感のない声でそう言った。ここは避難施設の一種で
よつば達もそこに合流していた。

「無理だよ、勝てっこねーよ!」
「いくら彼女たちの事を助けにきた宇宙人や怪獣がいても次元そのものが違うんだ」
城山栄子ややんだは諦め気味でそれは他の市民にも言える事だった。
重い空気が場を支配している。

「これも運命なのかもしれんな」
と老婆が呟く。

「馬鹿野郎!もう諦めちまうのかよ!最後の最後まで諦めるんじゃねーよ!」
「よつばはあきらめない!ちよややよいたちはぜったいかつ!」
咲月が怒鳴り、よつばもそれに続く。

「皆さん、どうか希望を捨てないでください」
突如モニターが切り替わり、そこにとある人物の姿が映し出された。
それはATDF総監である木村琴音であった。

72 :第78話(最終回) 「光り輝く勝利の為に そして未来へと・・・・・・・」 :2007/04/03(火) 23:39 ID:???
「おかあさん!」
思わず澪は母の事を呼んでいた。

「皆さん始めまして。私はATDF総監である木村琴音です」
映し出された琴音にみな一斉に注目する。

「今、私達の地球は最大の危機に直面しています。滅亡の危機に
晒されていると言ってもいいでしょう。でも、だからこそ諦めないで下さい。
今、世界中のATDFは滅びをもたらす者と必死に戦っています!これまで
絆を深めてきた怪獣や宇宙人と一緒に。例え戦う事が出来なくても私達の
事を信じて彼等を応援してあげてください。それこそがその思いこそが私達にとって何かを
守る事において最大の原動力そして絆となりますから」
一気に言い終えると、モニターの映像が切れた。

「けっ、応援や想いで勝てるだけなら苦労しねーんだよ!」
「全くだ」
避難した市民の中には悪態をつく者がいた。しかし・・・・・・

「俺は信じるぜ!だってあの人達は今までだって俺達を救ってくれたんだ!」
「そうだよ、私達が信じないでどうするのよ!」
かつてHOLYやFLAMEによって救われた市民達はそれに反対する。

「あたしはおかあさんのいう事を信じる!」
「私だってお姉ちゃんを信じる!」
澪の言葉を聞いて、あずさは珍しく感情を表に出した。

「私もその人達を信じてもいいんだよね?」
「もちろんだよ、しまうー!」
しまうーとは風香の高校時代の同級生であった。

「畜生、もう一度あたしと兄貴が変身できたならな」
「さっちゃん、今はそれを言ってもしょうがない。今はみんなを信じようじゃないか」
咲月は悔しそうに壁を殴る。そんな咲月を見て広哉はたしなめる。

「相変わらず妹には甘いね」
「広哉さんは昔からそういうとこ変わってないしね」
虎子は無表情のまま、あさぎは少し笑いながら感想を述べる。

73 :第78話(最終回) 「光り輝く勝利の為に そして未来へと・・・・・・・」 :2007/04/03(火) 23:42 ID:???
「これで良かったのかしら?」
「素晴らしかったよ、マイワイフ」
琴音が一息つくと背後にはいつからいたのか、彼女の夫がいた。
HOLYメンバーや翔の高校の教師である木村先生でもある。

「あなた・・・・・・」
「君の思ったとおりに行動すればいい。私の教え子達と同じようにね」
「ありがとう」
琴音は疲れているのか、彼にもたれかかった。木村もそれを拒む事はなかった。

「今はゆっくり休みなさい。無理は体に毒だから」
普段は見せないような一面を彼は琴音と二人きりの時は見せるという。
琴音は天使のような微笑みをする。

そしてHOLYメンバーは目的地へと到着する。
後はシャイニングバーストを発射するだけである。

「準備OKみたいだね。じゃあ、みんなで一斉にシャイニングバーストを発射するよ!
せーの、シャイニングバースト発射!!」
「了解!シャニングバースト発射!!」
千尋の合図で各基地からシャニングバーストが発射される。千尋の発したシャイニングバーストは
歩と榊の頭上に発射され、集束するのを待つかのようにその場に漂う。

「まずは私からですね!」
ブルードラゴンに乗っているちよがアメリカ基地から発せられたシャニングバーストを機体に
当てて、集束ポイントへと誘導する。
これの為に機体の真下には誘導用そしてシャイニングバーストを増幅させる装置が取り付けられている。

「うっ!これは結構きますね!」
ちよは機体に受ける衝撃に少し驚いていた。一瞬ガクッとなるが、何とか機体を安定させる。

「大丈夫?美浜隊長」
「ええ、大丈夫です。リスティナ隊員」
BLADEのリスティナ・ハーディンに心配されるが、ちよはそう答える。

「次はあたしだな」
中国に着いた智はレッドファルコン1号機にて、待機する。

74 :第78話(最終回) 「光り輝く勝利の為に そして未来へと・・・・・・・」 :2007/04/03(火) 23:46 ID:???
「本当に大丈夫なの?」
「心配性だなぁ。メイは。大丈夫、あたしにまっかせろっての!」
「分かった。行くよ!」
幾分不安そうにしていた古美鈴(クー・メイリン)もその言葉を聞いて、
シャイニングバーストを発射する。そしてEX1がそれを日本へと向わせる。

「ヒュー、撫子ガールにこうしてまた共同作戦とれるなんて、嬉しいねぇ」
「相変わらずだな、その軽いノリ。とにかく頼むぜ!」
「OKOK、撫子ガールの頼みとあらばおやすい御用さ。シャイニングバースト発射!」
TEAM PROMINENCE隊員のフェリオス・ワードナーのノリに、少し呆れ気味の神楽だが、フェリオスは
作戦を決行する際にはこれまでに見せた事のないシリアスな顔をしていた。
レッドファルコン2号機でシャイニングバーストを日本へと誘導する。

「はぁい元気してた?暦。私は今こうしてムーンキャッスルの一員になってるわよ」
「あんたといいともといい、緊張感ってものを感じさせないな。ま、その方がらしいというか」
「なるようにしかならないからね。じゃあ行くわよ」
「ああ、頼んだ!」
月面のイリーナ・ジュレスが発したシャイニングバーストを暦が乗るグリーンキャリバーで中継する。

「お久しぶりね、カオリ。デゾリス事件の時以来かしら」
「そうね、確かにそれくらいだわ」
TEAM FANGのメロディ・ミストとかおりんは再会の挨拶を軽く済ませる。

「チヒロが言っていたのはこの事だったのね。お願いするわね、カオリ」
「ええ、任せてメロディ。こういうのあんまりやらないからちょっと緊張するけどね」
かおりんの乗るホワイトウイングに、シャイニングバーストが照射されて、これも集束ポイントへと
向っていく。

「見て弥生ちゃん。光が集まってくるで」
「ああ、みんなが作ってくれた光だ」
歩と榊は上空に溜まっていく光を見ながら言った。そしてジャストランサーとシャインリングを
見ると確かに輝きを放ち始めている。
集束ポイントに放たれたシャニングバーストは一箇所に集められる。

「行くよ大阪さん、榊さん!しっかり受け止めてね!!」
「分かった千尋」
「OKや、千尋ちゃん!」
千尋の指示を聞いて榊と歩は変身アイテムを上空に掲げる。
集められたエネルギーが歩と榊に向かって降り注いでいく。

75 :第78話(最終回) 「光り輝く勝利の為に そして未来へと・・・・・・・」 :2007/04/03(火) 23:48 ID:???
「そこで何をしている!!かあああああ!!」
ゼルエムがそれに気づき、衝撃波であるダークスマッシュをHOLY基地に向かって
放ってきた。上半分の部分をかすめていった。

「きゃああああ!!」
千尋のいた近くで建物の天井が崩れ落ちてきた。その天井にこそ当たらなかったものの、
振動により千尋は床に倒れこんだ。

「この基地もいよいよ危ないわね!」
メディカルルームにいた井上舞も、今までにない程厳しい表情になっている。
木村夫妻はその場から動こうとせずに成り行きを見守っていた。

「千尋!」
「千尋ちゃん!!」
「だ、大丈夫!まだMAXにまで行ってないからそこにいて!!」
千尋は起き上がり再びシャイニングウィザードを放出する。

一方、各国のゼルエムオメガもそれに気づき、基地に向かってデビルスラッシュや
イーヴィルフォースで攻撃してくる。それぞれの基地の周囲やすぐ近くで爆発が起き、発射が中断される。

「く・・・・・・」
「大丈夫ですか、リスティナさん!」
「大丈夫よ!それより作業を続けるわよ!!」
アメリカではちよに心配されるが、リスティナも同じように立ち上がって、エネルギー照射を始める。

オーストラリアでは基地の外壁が大破し、むき出しとなっていた。しかし、中にいるフェリオスは頭から
血を流しながらも、立ち上がった。

「血が出てるぞ!すぐに止血しないと!」
「こんな傷すぐ治るさ!それよりも今は作戦を続ける事が重要だ!!」
「分かったよ!あんたのこと少し見直したよ!」
「撫子ガールに褒められたよ。最高の起爆剤だぜ!!」
フェリオスの決意を見て、神楽も頷いてそのまま作業を続ける事にした。
中国でも美鈴(メイリン)のいたすぐ隣が爆撃され、その爆風に彼女は吹き飛ばされる。

「智!しっかり届いてるよね?」
「もちろんだって!任せとけって!絶対届けるからな」
古美鈴(クー・メイリン)は体を震わせながらも、必死で作戦を実行しようとする。智もその思いに
答えるべく作業は中断しなかった。

76 :第78話(最終回) 「光り輝く勝利の為に そして未来へと・・・・・・・」 :2007/04/03(火) 23:50 ID:???
東南アジアではメロディが衝撃でバランスを崩してしまい、転倒する。
その為にシャイニングバースト放出が一時中断された。

「メロディ!」
「諦めるもんですか!カオリ、受け取って!!」
「ええ、もちろんよ!!」
かおりんがメロディに声をかける。それにメロディは力強く答える。
宇宙ではイリーナの乗る艦にビームが当たり、大きくバランスを崩した。

「きゃっ!!」
イリーナは慌てて、そばの柱を掴んだ。

「暦!そっちにしっかりエネルギーは届いてる!?」
「心配するな!しっかり届いてるぞ!!それよりそっちこそ大丈夫なのか!?」
「心配しなくてもこのエネルギーは絶対に送り届けるから安心して!!」

「まだ粘るか。ならば今度はその中継している機体を落としてくれる!!そして
そこの二人もなぁ!!」
ゼルエムは榊と歩の二人に狙いを定める。榊も歩もそして他のメンバーも今の状態では動けない。

「であっ!」
「しぇあ!!」
それを聞いたコスモスとシェイドが起き上がり、ゼルエムを両方から押さえつける。

「邪魔だ!!」
ゼルエムが衝撃波らしきものを発すると二人とも吹き飛ばされた。

「今度は僕の番だ!!」
「ふん!」
ジェネシスは飛び蹴りを仕掛けるが、当たる前に超能力で弾き飛ばされた。

「ぐっ!!」
「邪魔をするな。奴等の始末が済んだら貴様達もすぐに殺してやろう」
「松戸、結崎、川瀬!!ショックウェイブオブブラックで奴の動きを封じるんだ!!」
「了解!!ショックウェイブオブブラック発射!!」
上野、松戸、美里、絵里の乗るイエローシャークEX1、EX2から真空波であるショックウェイブオブブラックが発射される。
これは敵の動きを封じる為に使われるものである。それはゼルエムに命中する。

「金沢!ツインブレードアークインパルスだ!!」
「分かってる!これで決めてやる!!」

77 :第78話(最終回) 「光り輝く勝利の為に そして未来へと・・・・・・・」 :2007/04/03(火) 23:52 ID:???
ヒートスティンガーから降りた金沢がフレイムデリンジャーと呼ばれる専用の武器で、
刃状のビームを発射する。浅倉は引き続いてヒートスティンガーからのレーザーを発射する。

「フレイムブラスター!!」
「ストライクバニッシャー!!」
京子のスペリオルドラゴンからの炎のエフェクトのレーザーであるフレイムブラスターと、
後藤のメタルブラックから発せられるストライクバニッシャーが立て続けに命中する。
四連続攻撃は流石に効いたのか、多少だがゼルエムはよろめいた。

「無駄だという事がまだ理解できるか!愚か者め!!」
ゼルエムの目からデモンズアイが発射され、EX1、2に命中する。

「脱出しましょう!!」
「分かったわ!」
「くっ、駄目だ!機体のコントロールが出来ない!」
「やむをえん!不時着する!!」
EX2に乗っていた絵里と美里は脱出し、EX1に乗っていた上野と松戸は不時着を余儀なくされた。

「危ねぇ!!」
金沢は浅倉をとっさに突き飛ばしてヒートスティンガーから下ろす。直後にヒートスティンガーは
爆発を起こした。しかし、その影響で金沢も爆風で吹き飛ばされた。

「金沢!金沢しっかりしろ!!」
浅倉は自身もフラフラになりながら金沢に歩み寄る。
彼等TEAM FLAMEの頑張りを見たのか、怪獣達は立ち上がり、モーグとバレンシア親子は互いに共同戦線を張り始める。
またジュリスやルミアも立ち上がる。リーンバイスの四人や、レクシオンの四人、
そしてザビロン、ザナック、ミルファもそれに続いた。そしてそれは日本だけではなかった。

「頑張りなさいちよ!そしてTEAM BLADEのみんなも!!」
メルビィは精一杯の声援を送る。彼女は危険を顧みず彼等に声援を送りにきたのだった。

「メルさん!はい!!」
ちよはメルビィの声援を聞いて、力が湧いてくるのを感じた。

「我々はここで屈する訳にはいかない!行くぞみんな!!」
「了解です!あなた達もしっかりついてきなさい!!」
「おうよ!!」
「こんなのどうって事ねーよ!!」
「倒してやるよ!!あいつを」

78 :第78話(最終回) 「光り輝く勝利の為に そして未来へと・・・・・・・」 :2007/04/03(火) 23:54 ID:???
ヴィアスとセレスティアの激によって、倒れていたウェッジ、ビックス、マイケルも起き上がって
ゼルエムオメガに総攻撃をかける。そこにリドリアスも光弾を吐きながら戦列に加わっていく。
ヴィアスがグラディウスから攻撃する以外は全員地上からの攻撃だ。するとどうだろう?
今まで押していたゼルエムオメガが押され始め、ついには撃破されていった。

「よし!」
その様子を見ていたゼイヴィア長官もガッツポーズをする。

「これはなるべくなら使いたくはなかったが仕方がない!行くぞ!!」
TEAM PROMINENCE長官でもあるバーナード・リンクスは何と母艦である『シューティングスター』に
乗って特攻を仕掛ける。この巨大サイズの戦艦の突然の出現、そして特攻は流石のゼルエムオメガも
読めずに直撃する。バーナードは衝突寸前で脱出するものの、シューティングスターは大爆発を起こした。

「ぐぬぅ!」
「長官の行動を無にするな!総攻撃開始だ!!」
「了解!行くよ、メイファ!」
「ええ、行きましょうローズ!!」
ヴィアスはアルビレオ、メイファとローズはペルセウスで攻撃する。
さらにリアード親子が息のあったコンビプレイでゼルエムオメガに着実にダメージを与える。

「スレイド、とどめを刺すぞ!」
「任せろって!!」
最後にスレイドとゼレオンのとどめの一撃により、ゼルエムオメガは消滅する。
そして東南アジアのTEAM FANGもまたシーモンス・シーゴラスが起き上がり、竜巻津波攻撃するのを見て、攻撃を決意する。

「シーモンスとシーゴラスの攻撃と同時に攻撃するんだ!」
ベイル・サンダースが命令する。

「了解!みんな、行くぞ!!」
「合体攻撃って奴か!やってやるぜ!!」
「ステビア、フィン外したら承知しないぜ!」
「誰にもの言ってるんだよ!」
リーバイン、ライザー、フィン、カリス、ステビアは地上から総攻撃する。
シーモンスとシーゴラスの攻撃と複合させる。その複合攻撃を受けて、ゼルエムオメガは
完全に消え去った。

「スパイラルハリケーンといったところかしらね」とフィン・ノーティラス。
中国SPEARではまずジェロスが智に向かってきた攻撃を大鎌で弾き飛ばした。

79 :第78話(最終回) 「光り輝く勝利の為に そして未来へと・・・・・・・」 :2007/04/03(火) 23:58 ID:???
「ありがとう、お礼は言っておかないとな」
「ふん!こうなったら必殺の一撃で決めてやる!グランドウェーブ!!」
「お、そうこなくちゃな。それじゃあ俺も必殺技で決めるとしますか!マッドインフェルノ!!」
ジェロスは地面に大鎌を撃ちつけ白い波動エネルギーをゼルエムオメガめがけて発射する。
対してマッド星人は全身から炎を発する必殺技マッドインフェルノを放った。

「我々も負けてられんな!行くぞ、パワーアップした中華キャノンを見せてやる!雷衝波!!」
道龍(タオ・ロン)の乗る朱雀の股間からあの「中華キャノン」が発射された。
三発同時に強烈な攻撃をくらったからかゼルエムオメガの動きが停止する。

「幻影無段脚!!」
「猛虎滅砕爪!!」
「これで終わりよ、龍牙氷翔!!」
神狼と王の乗る白虎と玄武のコンビネーションでダメージを与えた後、沙凛の乗る青龍は形を龍形態へと
変化し、口から冷凍光線を吐いてゼルエムオメガを凍らせた。ゼルエムオメガはその直後の追撃で
完全に砕かれた。
宇宙でもまだ彼等は奮戦していた。だが、押され気味である。

「無駄だ!この俺に勝てはせん!」
「それはどうかな?」
「最後までやってみなきゃ分からないわ!!」
「油断大敵だ!くらえ!メテオスマッシャー!!」
カルナ、アヌビス、バルックの三方向から飛び道具を発射する。

「望!俺達も続くぞ!」
「もうそうしてるわよ!!」
木根と望もギリギリまで接近してありったけのミサイルを叩き込んだ。それらをくらって尚生きているゼルエムオメガ。
しかし、この攻撃の間にムーンキャッスルの面々は一斉攻撃の準備を終えていた。

「かなめちん!外すなよ!」
「分かってますよ先輩!!」
「俺達ももう一度フレアレインXX撃つぞ!松田、眠そうな目をしているけどちゃんと起きてるか!?」
「起きてるわよ!どうせ私は垂れ目よ!フレアレインXX発射準備出来たわ!」
「砕け散りなさい!!!」
和田が気合の声を発する。そしてゆっきー達はコロニーレーザー、そしてネレイドからはフレアレンXXが発射された。

「ぐ、ぐぬうううううう!な、何故この俺がこの程度の連中にぃぃぃぃ!!」
その一撃を受け、ゼルエムオメガは消滅する。

80 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2007/04/03(火) 23:59 ID:???
流石にこれ以上長く出来ないので、ここで一旦区切りました。
後半へと続きます。

306 KB  
続きを読む

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
名前: E-mail (省略可) :

read.cgi ver2.0 beta3 (03/08/25)