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スレッドが大きすぎます。残念ながらこれ以上は書き込めません。

【あずまんが】SS書きの控え室2

1 :紅茶菜月 ◆cwYYpqtk :2003/05/14(水) 23:25 ID:???
ストーリーの構成、キャラの造り方、言葉の使い方など、あずまんがのSSや
小ネタを作成する上で困ったことや、悩んでいること、工夫していること等を話し合う
スレです。また〜り楽しんでいただければ幸いです。
ここで新作をUPすることも可です。

★主な注意事項
1. sage進行でお願いします。
2. 対象範囲は「あずまんが大王」及び、新連載予定の「よつばと」とします。
3. 他人の作品を善意であっても批評しないでください。(自分の悪いところを
教えてくださいというのは可です。)
※その他の注意事項は、>>2以降で記載します。

★前スレ【あずまんが】SS書きの控え室
http://www.patipati.com/test/read.cgi?bbs=oosaka&key=1041566182

398 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2003/10/01(水) 02:55 ID:???
うーん、こういう文章を書けるのって羨ましいなぁ。
よーし、おれも頑張るかー。

399 :ケンドロス :2003/10/05(日) 15:10 ID:???
この通信が終わった後、メンバーは迫り来るマッド星人に対して臨戦態勢を整える事に
なるのだが、暦は色々あって疲労がたまってしまったのでメディカルルームのベッドで
仮眠を取る事になった。

しかし、暦が目を覚まし、横を見ると信じられない光景があった。何と、隣で
女医である井上舞が素っ裸で寝ていたのだ。

「な、な、な・・・」
驚きのあまり暦はその後の言葉が続かない。

「な〜にぃ〜どうしたの〜?」
その時、舞が気だるそうな声を出して起きてきた。暦の方を見ているが
ちゃんと見ているかどうか怪しいぐらいの眠たげな目をしていた。

「な、何で井上先生が私と一緒に寝てるんですか!?」
「な〜に言ってるのよ。私はずっとここで寝てたわよ。あなたが気づかなかっただけよ。」
「ええっ!?」
面倒くさそうに答える舞に、暦は驚きを隠せない。

「よみさん、そろそろ起きないと・・・はぁ!!」
暦を起こしに来たちよだが目の前の光景に固まってしまった。
裸でいる舞とベッドで寝ている暦を見てパクパクと口を動かしている。

「よ、よみさん!まさか舞先生とそんな関係だったんですか!?」
「ち、違う!ちよちゃんの考えてる事とは違うぞ!」
「ご、ごめんなさい!私そんな事も知らなくて・・・」
「だから違――――う!!」
いくら違うと言ってもちよは信じようとしない。

「そうよ美浜隊長。私達はたまたま同じベッドで寝ていた。それだけよ。」
着替えを終えいつもの白衣姿になった後、眼鏡をかけながら舞はちよに諭す。

「そ、そうだったんですか。それを聞いて安心しました。舞先生がそういうなら。」
「何で私だと信用しないんだか。まあいいや。それより早く出動しようちよちゃん!」
「そうでした。行きましょう!!」
舞を残してちよと暦はメディカルルームを出た。

400 :ケンドロス :2003/10/05(日) 15:12 ID:???
「忙しい子達ねぇ♪」
騒ぎの張本人は笑いながらちよ達を見送った。

作戦室に入り、マッド星人の動きを探っていたメンバーだが、ここにきて予想外の出来事が起きた。

「美浜隊長!マッド星人が進路を変えました!上陸場所は日本ではありません!」
京子がちよに異変を知らせる。

「何ですって!で、どこに向かっているのですか?」
「この進路だと、中国に現れるわね。」
オペレーターのかおりんは出現予想地点を弾き出した。
と言ってる間にマッド星人は中国に出現した。しかし、着地を誤り
地面にめり込んだ状態で落下してしまった。

「うわぁ〜何やってんだあいつ〜!?」
「死んだん?」
「ならいいんだけどな。」
しかし、ボンクラーズの期待も空しく、マッド星人は何事もなかったかの
ように地面から顔を出した。

「生きてたわね。」
「うん、生きてるね。」
冷めた口調で話すかおりんと千尋。

「いって〜。俺でなければ死んでいたな。」
「何故進路を変えたんだ?」
榊が疑問を口にする。

「目測を誤った。」
と単純明快な答えが返ってきた。

「さあ、地球に来てやったぞ!出てこい、赤いウルトラマン!!」
「冗談じゃないね!あんな奴に自分の国を好きにされてたまるもんですか!
すぐ出撃するね!」
『SPEAR』の沙凛が叫ぶ。

401 :ケンドロス :2003/10/05(日) 15:14 ID:???
「私達もお手伝いします!皆さん!!出撃しますよ!」
「了解!!」
こうして『HOLY』は『SPEAR』と共に中国へ出撃する事となった。

「もちろん、あんたにはあの先行者に乗ってもらうアル!」
「勘弁してくれよ。」
道の言葉にゲンナリする暦だった。さらに・・・・

「あ、あのよみさん!舞先生と幸せになって下さい!」
「!!だから違うって!!」
その言葉でメンバーは大体の事情を察したらしい。

「うわ〜よみと舞ちゃん、そんな関係だったのか!」
「や、やっぱり大人の女の人は凄いのか?」
「舞先生もにゃも先生と一緒でエロエロなん?」
「・・・・・そうなの?・・・・・」
「この非常時に何やってるね!」
「やっぱりお前はエロいある!!」
「違うって言ってるだろ〜!!特に博士!あんた一番関係ない事言うんじゃね〜!!」
今日は怒鳴ってばかりの暦だった。

「あらまだ疑ってたの?あれは本当に何でもないわよ。私の寝相が悪かったせいよ。」
目の前に井上舞が現れ、全員にそう告げた。
それを聞いて「そんなこったろうと思った〜」と口にするちよ以外の一同。
暦は全員にダブルチョップを食らわせたい衝動にかられた。

「あの、本当にごめんなさい。また疑って。」
「いいのよ別に。ああいう状況じゃ勘違いされても仕方ないわ。それより今は
早く中国に言って星人を何とかするのが先でしょ。」
「はい!」
ちよは元気よく返事をして、走り出す。メンバーもそれに続いた。

「本当にごめんなさい。よみさん。私てっきり気を使ってあんな事言ったと思ってて。」
「言わないって。でもちゃんと謝ったから許してあげる。」
暦はそう言ってちよの頭をそっと撫でた。

402 :ケンドロス :2003/10/05(日) 15:16 ID:???
中国に辿り着いたメンバーはそこでマッド星人と『SPEAR』との戦闘を目撃する。
彼等もマッド星人の通信を聞いていたはずだが、やはり自分の領地に宇宙人が
侵入するのは我慢ならなかったのか攻撃を開始した。

彼等中国の部隊は戦闘機や戦車でない兵器で攻撃する。そう暦に乗せようとしている先行者だ。
ただし、暦のと違い旧式である為、キャノン砲はついていない。
外見はやる気のない顔、うつろな目、とってつけたような鼻などデザインの
やる気なさと全く同じである。

手に持つハンドナイフとサブマシンガンでマッド星人を攻撃する。
しかし、マッド星人はそれをものともせず、次々と腕の曲刀で次々に沈めていった。
格闘戦に持ち込む期待もあったが、蹴りがヘボすぎて話にならなかった。

「お前等じゃ相手にならねーんだよ!ジャスティスを出せ、ジャスティスを!」
ヘボい蹴りを放った機体にパイルドライバーを決めて地面にめり込ませる。

「あんにゃろ〜調子に乗りやがって〜!!」
「よーし私と勝負だ!攻撃するぞ〜!いいよなちよちゃん?」
「ええ、星人の進行を食い止めます!」
「行こうか〜弥生ちゃん。」
「ああ。」
ブルードラゴンにちよ、ホワイトウイングに榊と歩、レッドファルコンに
神楽と智が搭乗してマッド星人に攻撃を開始する。だが、マッド星人は腕を
シールドに変型させ攻撃を防いだ。

「なめるなよ!戦闘機如きで俺を倒せると思っているのか!?とっとと赤い巨人を出せ!」
「調子に乗るのもそこまでだ!」
声が聞こえた方向を振り向くと、新たな機体がマッド星人の前に姿を現した。
赤く塗りたくられたその機体こそ、暦の乗る先行者GP03であった。

「何だ、また変なのが出てきたな。」
マッド星人はシリアスな顔をしているが、ちよ達は機内で大笑いしていた。

「笑うな〜!!」
「それは中華の希望の結晶ね。絶対壊してはいけない!」

403 :ケンドロス :2003/10/05(日) 15:18 ID:???
沙凛から乗る前にきつく言われた。

「私が動かし方を教えるからそれに従ってうごかしたまえ!」
本国に戻ってきたからか、道の言葉は普通になっていた。

「了解!」
「まず、そこにレバーがあろう。それで操縦する。そしてそれぞれにあるボタンは
ガトリングガンやバーニア噴射に使う。そしてトリガーを引いて中華キャノンを撃つのだ。
レバーを回せば腕をドリルにして攻撃する事も可能だ。」
「分かった、やってみる。」
「違う!そうじゃない!そこでは『見せてもらおうか、異星人の力を』と言うのだ。」
「何かよく分からないけど、見せてもらおうか異星人の力とやらを!」
その言葉はマッド星人にも聞こえていた。

「返り討ちにしてやる!」
マッド星人がダッシュしてくる。暦はボタンを押し、ガトリングガンを発射した。
無数の弾丸が発射されたが、マッド星人はものともせず暦の先行者に迫る。

「じゃあこれだ!」
レバーを回し、暦はドリル攻撃を繰り出す。マッド星人は曲刀で対抗するが、
ドリルの方が強くこれを粉砕した。

「やった!」
「そこでは『旧型とは違うのだよ、旧型とは!』
「分かったよ。旧型とは違うのだよ、旧型とは!」
続いて暦は先行者GP03で蹴りを繰り出す。さっきの旧式とは異なり思い切り重い蹴りが
マッド星人に炸裂して、マッド星人は地面を滑っていく。

「ぐうあああああ。やるじゃねえか!地球にもこんな強い奴はまだいたなんてな。」
不敵に笑うマッド星人。

「おい!ひょっとしてこれいけるんじゃねぇか?」
「あーこんな事ならあたしがよみの代わりに乗るんだった。」
「よみちゃん、かっこええわ〜」
「すごいですよみさん!」
賞賛の声をあげるメンバーだが、榊だけは表情を崩さなかった。

404 :ケンドロス :2003/10/05(日) 15:19 ID:???
「気をつけた方がいい。あいつの目つきが変わってる。」

「さすがね。体重が重いだけあって強烈な蹴りね。」
「うるさい!体重と蹴りの重さは関係ねぇ〜〜〜〜!!」
「違う違う。そこは・・・」
道がセリフを言い終わらないうちにマッド星人は手から光線を放ってきた。

「うわっ!バーニア噴射!!」
バーニアを噴射して暦の先行者は上空に舞い上がる。光線をかわした。

「甘い!」
何とマッド星人が飛び上がり、暦の先行者GP03の腹部に蹴りを入れた。

「がぁぁぁぁ!!」
衝撃で暦は叫び声をあげる。GP03はそのまま地面に落下した。その時の衝撃で暦は気絶してしまった。

「よみさん!」
「よみ!!」
「よみちゃん!!」

「う、うん」
「よみちゃん大丈夫か〜?」
暦が目を覚ますとそこには歩がいた。

「大阪!いつの間に!!」
「よみちゃん、眼鏡貸してや〜」
「何で、こんな時に?」
「ええから、早く!」
「わ、分かったよ。」
歩の勢いに押され暦は眼鏡を歩に渡した。

「デュワ!!」
歩はそんな声を発しながら眼鏡をかけた。すると光が発生し、みるみるうちに
巨大化し別の姿になった。それはジャスティスと同じ赤い巨人だが、胸には
カラータイマーがなかった。目はレイのように角目だった。頭にカッターのような
物をつけている。

405 :ケンドロス :2003/10/05(日) 15:21 ID:???
「あれは・・・ウルトラセブン!!何で!?しかも大阪が変身しているのか!?」
暦は智と昔一緒に見たTV番組でウルトラセブンを知っていた。まさにそれそのものの
姿なのだ。戦い始めるマッド星人だが、セブンはマッド星人を額のカッター
「アイスラッガー」で真っ二つに切り裂いた。

「おいおい!こんなあっさりでいいのかよ!」
暦がツッコミを入れると風景が変化した。目の前に赤い巨人がいた。

「よみさん、大丈夫ですか?」
「ちよちゃん!セブンはどうしたんだ?星人は!?」
「何言ってんの!よみ、セブンなんていないぞ!」
「夢でも見てたんじゃねーの!?」
神楽と智にそう言われ、改めて巨人を見るとそれはウルトラセブンではなかった。

「やっと現れたな、ウルトラマンジャスティス!!」
マッド星人が歓喜の声をあげて言った。そう、暦の先行者GP03がマッド星人に迎撃された瞬間に、
歩がジャスティスに変身してマッド星人の前に立ちはだかったのだ。

「さあ、どっちが強いか決めようじゃねーか!!」
マッド星人が突進してくる。

「であっ!」
ジャスティスはジャンプして突進をかわした。突進をかわされたマッド星人は
そのまま後ろにあった建物に突っ込んでしまい、倒れこんだ。

「やるな!どりゃあ!!」
「ぜあっ!!」
マッド星人の拳とジャスティスの拳がぶつかり合う。その後両者は空中に飛び上がり、
打撃戦を繰り広げる。降り際にジャスティスはライトエフェクターを、マッド星人は
グリップビームと呼ばれる先程暦に発射した光線を放った。二つの光線はぶつかり合い相殺する。

「これならどうだ!マッドバズーカ!!」
マッド星人はマントの中からバズーカ砲を取り出し、発射する。
「だぁ!」
対してジャスティスもビクトリューム光線で対抗する。再びぶつかり合いが始まるが
今度はジャスティスの光線の方が威力が高くバズーカ砲ごと吹き飛ばした。

406 :ケンドロス :2003/10/05(日) 15:22 ID:???
後ろに吹き飛ばされたマッド星人の体を掴みそのまま前へ投げ飛ばした。

「すごいね。噂には聞いてたけど、これほどとは・・・」
「これがウルトラマンなのか。」
沙凛と道はただ圧倒されるだけだった。

「その調子だ、歩。」
榊が皆に聞こえないように言った。

「やるじゃないか。さすがウルトラマンだな。はるばる地球にまで来た
甲斐があるってもんだ。本気を出そうじゃないか。」
マッド星人は羽織っているマントを脱ぎ捨てた。

「行くぜ!」
マッド星人が攻撃を仕掛ける。しかし、そのスピードは段違いに早くなっており、
一瞬でジャスティスの背後にまわりこんだ。そしてジャスティスの顔面を殴る。

「ぐはぁ!」
うつ伏せに地面に倒れこむジャスティス。すぐに起き上がるがそこにマッド星人の
蹴りが腹部に炸裂し、今度は仰向けに倒れた。

「一体何が起こったんですか?」
「そのマッド星人はマントで力を抑えていたの。」
「それが無くなったからパワーアップしたのよ!」
ちよの疑問に本部からかおりんと千尋が通信して答えた。

「まるで漫画みたいな奴だな。」
「実際にそんな奴がいるなんて思いもしなかったよ。」

そうこうしている間にもジャスティスは攻撃を仕掛けるが全て空を切り、
逆に突進攻撃をくらい、そのまま星人を飛び越え地面に叩きつけられた。

「くらえ!ソリッドクラッシュ!!」
「がはぁぁぁぁぁ!!」
マッド星人は両手でエネルギーを溜め、それを弾にして放った。
それはジャスティスに直撃し、ジャスティスは地面を後ろに滑っていった。

407 :ケンドロス :2003/10/05(日) 15:24 ID:???
ダメージが大きかったのかジャスティスは立ち上がれない。同時にカラータイマーも点滅を始めた。

「ジャスティス!この!!これでどうだ!?中華キャノン!!」
暦は先行者GP03に装備されてるキャノン砲から中華キャノンを発射した。
そこから高速でキャノンが発射され、マッド星人にモロに命中した。

「うがあああああああああああ!!」
マッド星人は物凄い勢いでさっきのジャスティス以上に後方に吹き飛ばされた。
さすがのマッド星人もこの一撃は効いたらしくよろめいていた。

「やった!」
「よみさん凄い!」
「かっこいいじゃんよみ!」
「あーやっぱりあたしと変われよ。」
「待って。まだ星人は生きてる!」
安心したのもつかの間、マッド星人がこちらを怒りの形相で見ていた。

「てめえ、やってくれたな!邪魔ばかりしやがってぇぇぇ!!」
マッド星人が暦の乗る先行者GP03に向かって光線を発射する。

「危ないよみさん!」
「バーニア噴射!う、動かない!!さっきの衝撃で壊れたのか!?」
そうしている間にも光線が迫ってくる。

「でやっ!」
そこいんジャスティスが割り込み、瞬間的にクラッシャモードにチェンジし、
光線を打ち消した。そのすぐ後に急降下キックをマッド星人にくらわせる。
その後、マッド星人はスピードで翻弄しようとするが、ジャスティスはその
スピードに追いつき、マッド星人のボディに両手でパンチを叩き込み、星人を後退させる。

「ぐふっ、それがお前の真の力か。ならば次の一撃で全てを決めようではないか!行くぞ!
ソリッドクラッシュ!!」
「ぬぅぅぅぅん!!でやぁ!!」
マッド星人はソリッドクラッシュ、ジャスティスはパトレックショットを放った。
この一撃を決めた方が勝者となる。

408 :ケンドロス :2003/10/05(日) 15:26 ID:???
黒い弾と赤い弓状の光線がぶつかり合う。しばらくその状態が続いたが、
やがてジャスティスのパトレックショットがマッド星人のソリッドクラッシュを打ち破った。
胴体の部分が爆発し、後ろに倒れるマッド星人。

「やった!ジャスティスの勝ちだ!!」
「まあやっぱそうなるよな。」

「く、俺の負けだ。さあ止めを刺せ!ジャスティス。」
しかし、ジャスティスは首を横に振る。

『私もそして地球人も君を殺すつもりはない。』
「勝負はつきました。これ以上の争いは無意味です。」
隊長のちよは笑顔で言った。榊を初めとするメンバーも頷く。

「何を言うね!そいつは私達の機体を・・・」
「いや、戦いを仕掛けたのは我々の方だ。それに彼は機体は壊したがパイロットは殺していない。」
沙凛の言葉に道が答える。

「そうか。完敗だな。だが、負けたというのに何故か清々しい気分だ。
ジャスティス、お前は良い仲間をたくさん持っているのだな。さらばだ。そして・・・」
マッド星人は倒れている暦の機体を起き上がらせた。

「お前にも敬意を表する。強き戦士よ。」
そう言ってマッド星人はマントを拾い、外宇宙へと帰っていった。ジャスティスも
後を追うように飛び去っていった。

「ありがとう。君達は噂どおりの人物だった。」
道がHOLYメンバーに礼を言った。実は道・龍(タオ・ロン)の正体は『SPEAR』の隊長だった。
今までのは敵や味方の目を欺く為の演技だったのだ。

「私からもお礼を言うね。特に水原暦。お前は本当にすごい奴だったね。さすがエロい奴は違うね。」
「だからそのエロいってのやめろ!!」
お約束のように怒る暦だった。

409 :ケンドロス :2003/10/05(日) 15:27 ID:???
「本当にいいのか?」
「ああ。その機体は肩が凝って疲れる。やっぱり戦闘機の方が私には合ってる。」
「そうか。それなら仕方ない。ではこちらで使うとしよう。」
「そうしてくれ。」
暦は先行者GP03を道の元へ返却する事になった。

「お前達がピンチになったらきっと駆けつけるね。」
「それは頼もしい限りです。では。」
沙凛(シャーリン)達に別れを告げ、HOLYは中国を後にした。

「それにしてもよみちゃん大活躍やったな〜」
「うん、私もそう思う。」
基地に帰った後、歩と榊が暦の今日の活躍を褒め称えていた。

「お疲れさまですよみさん。」
と、ちよが暦に向かっていった時、暦は智に支えられる形でメディカルルームに向かう所だった。

「あれ?とも、よみの奴どうしたんだよ。」
「疲れて眠ってるよ。せっかくだからちゃんとしたところで寝かせた方がいいだろ?」
「うわ、珍しい。ともがよみの為に行動するなんて。」
「明日雪でも降らないといいけど。」
「上條隊員、佐倉隊員。ちょっと言いすぎですよ。」
かおりんと千尋の言葉に京子がツッコむ。それに対してツッコミをいれず智は
暦をメディカルルームに運びベッドに寝かせた。

「襲ったりしちゃダメよ〜」
その場にいた舞が面白がりながら注意する。

「舞ちゃんじゃないし、そんな事しねーよ。」
(お疲れよみ。目が覚めるまで一緒にいてやるからゆっくり眠りな。)
手を握りながら智はそう言うと自身も眠りについた。気のせいか暦の口元がほころんだ。

(あらあら仲のいい事で。貸切にしてあげるからゆっくりおやすみなさい。)
温かい表情で見守りながら、智を暦の隣に移動させた後、
舞はメディカルルームを後にするのであった。        第18話 終

410 :ケンドロス :2003/10/05(日) 15:42 ID:???
次回予告

ちよ父の仕組んだ罠がジャスティスとレイに襲い掛かる!
彼等の前に現れた巨鳥リドリアスはすでに宇宙へと帰っていったはずの
カオスヘッダーにより侵食されていた。一体誰がリドリアスにカオスヘッダーを
寄生させたのか?そしてもう一体の不気味な影は何なのか?

「どうして光らないのジャスティランサー!?もう私には変身する資格はないの!?」

次回 ウルトラマンジャスティス 『闇に閃く者たち〜カオスなる力〜』
ジャスティスとレイに危機が迫る!!

411 :ケンドロス :2003/10/05(日) 15:46 ID:???
終わりました。この回色々と二転三転しました。
何せ、最初はよみの夢オチで済ませようと思っていたくらいですから。
ただ、敵のマッド星人が思ったよりも動いたので、夢にするのはもったいない
と思いそのまま現実の出来事にしました。
よみが見たウルトラセブンはその時の名残です。
先行者も元々夢オチにするつもりだったんですが、そうしなかった事で武装とか
考えなきゃいけなくなり大変でした。次回からまたシリアスに戻ります。

412 :さかちー :2003/10/06(月) 01:23 ID:???
ジャスティスお疲れ様です。
正直、先行者が活躍するとは思いませんでしたw
小ネタが散りばめられていて面白かったですよ。

ただ、本文中で
>次々と腕の曲刀で次々に沈めていった
この箇所が気になりました。

413 :メジロマヤー ◆xSrSaKAKI6 :2003/10/06(月) 01:29 ID:???
>>411
お疲れ様です。
話の筋は通っているとは思うけど、先行者に対する先入観が強いせいか、
どうしても笑ってしまう状況に陥ってしまいました。
ひさびさにパラレルワールドと化した世界を見た気分です(褒め言葉です)。

414 :ケンドロス :2003/10/06(月) 23:58 ID:???
>>412
うわ!見落としてた!申し訳ないです。推敲しても間違える時は間違えるなぁ

415 :紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :2003/10/09(木) 23:43 ID:???
新スレをたてました。
以後の書き込みは、次スレにてお願い致します。

【あずまんが】SS書きの控え室3
http://www.moebbs.com/test/read.cgi?bbs=oosaka&key=1065709859

416 :ケンドロス :2003/10/10(金) 23:12 ID:UyXqst6g
すいません。ちょっとageます

417 :ケンドロス :2003/10/11(土) 01:32 ID:YwcYR.jo
『GIRL MEETS GIRL』

「こら!百合子待ちなさい!!」
「嫌よ!これから私は智と愛をささやきあいに行くんですから。」
教室で二人の女生徒が追いかけっこをしていた。
一人はワンレングスヘアーの女子、もう一人はショートヘアーだった。
それぞれ名前を平井百合子、相田京子と言った。

「相変わらずですわねぇ、お二人共。」
「全くだね。ゆりゆりもキョロも。」
縦ロールの髪をしたいかにもお嬢様風な少女と、髪を金髪に染めている少女が言った。
縦ロールの少女は京子と同じ学校指定の制服を着ているが、もう一人は百合子と同じく、
長いスカートのセーラー服を着ていた。格好だけ見ると不良である。
縦ロールの名前は三千院静(さんぜんいんしずる)、金髪は赤羽咲月(あかばさつき)
という名前である。咲月はストレートのセミロングヘアーになっている。
ちなみに咲月が呼んだ「キョロ」とは相田京子の事を指している。

で、その百合子だが、結局京子に捕まり席に戻された。

「捕まってしまいましたわ。今日は京子の勝ちね。」
「勝たなくていいよ。それよりあんたいい加減にしなさいっての!これで何度目よ!
教室抜け出してあの滝野って人がいる学校に行こうとしたの。」
息をきらせながら京子は文句を言う。

「そうですよ平井さん。あなた成績もスポーツも優秀なんですから、
それが無ければ立派な生徒の見本になるのに・・・」
教師に注意される百合子。そう今は授業中であったのだ。百合子の場合、
抜け出そうとするタイミングは休み時間だったり、今のように授業中だったりと
まちまちなのだ。
だから京子も百合子をなかなか捕まえる事が出来ないのだ。

「そんなものに興味はありませんわ。私が興味を持つのは滝野智ただ一人ですわ。
強いてあげれば水原暦もそうかしら。それに比べればここで授業してる事こそが
無価値に等しくてよ。」
百合子のこの発言に教師は頭を抱えてしまった。百合子は他の授業の教師にも
似たような事を言って怒られた事があるが全く堪えてなかった。
その時、ちょうど授業の終わりを告げるベルが鳴った。

418 :ケンドロス :2003/10/11(土) 01:34 ID:YwcYR.jo
「あなたってどうしてそうなの。もういいです授業を終わります。次はこの範囲から
問題を出すので予習を怠らないように。」
大きなため息をつきながら教師は授業の終わりを告げ、教室を後にした。
ちなみに彼女は百合子のクラスの担任でもある。名は和泉一穂(いずみかずほ)。

「あんたまたあんな事言って〜また職員室に呼び出されても知らないわよ!」
「ははは、無駄だってキョロ。もう何度もなってるじゃんよ。」
怒る京子とは対照的に咲月は面白そうに言った。

「おーほーっほっほっ、相変わらずですわね百合子さん。
まだ下賎なる者達の所に行こうとしていらっしゃって・・・」
高笑いをあげながら静が百合子にちょっかいかけてきた。

「何度言ったら分かるの!あなたにそんな事言われる筋合いはなくてよ!」
百合子はたちまち不機嫌な顔になり、静にキツい一言を放った。

「ああ、それヨ百合子さン、その突き刺さるような言葉がたまらなくてヨ。もっと言っテ。」
恍惚の表情を浮かべる静。何故かはわからないが、
百合子に言われないとこうならないらしい。京子や咲月ではダメらしい。

「ああもう!あなたといると気が滅入ってきてよ!」
そう言って百合子は教室を飛び出す。

「ああ、お待ちになって百合子さん♪」
静も後を追う。

「ちょっとどこ行くのよ百合子!?静さんもよ!!」
慌てて京子も後を追う。

「やれやれ。ゆりゆりと静もいつも通りだなぁ。キョロも大変だよな。
面白そうだからあたしも行くか。」
そして最後に咲月も後に続いた。

「あそこまで正面きって言えるのはある意味羨ましい。」
と四人が出ていった方向を見ながら女生徒が呟いた。言い忘れていたが
百合子の通う高校は女子校なのだ。

419 :ケンドロス :2003/10/11(土) 01:36 ID:YwcYR.jo
「はぁ〜」
廊下を歩きながら和泉一穂はため息をついた。百合子について考えていたのだ。

(もうどうしてあの子は言う事聞こうとしないのよ!)
「あら、和泉先生。俯いてどうしたんですか?」
声をかけられたので顔をあげると、そこには白衣を着てウェーブでセミロングの女性がいた。
保険医の井上舞である。ついでに眼鏡もかけてるが実はダテ眼鏡である。

「井上先生。」
「その様子だとまたやらかしたようですね、あの子。」
舞は笑いながら言った。

「笑い事じゃないですよ。一年の時だってかなり問題ある子だったのに、
二年になってからは余計ひどくなるんですから。少なくとも一年の時は
授業エスケープなんてしてませんでしたし・・・7月に入ってから急にですもの。」
ちなみに今はもう秋で2学期となっている。

「そうは言っても彼女は生徒には結構慕われてますよ。京子ちゃん、静さん、それに
咲月さんでしたっけ?よく一緒に行動してますし、それ以外にも憧れてる生徒はいますからね。あの性格がいいらしいですね。」
「だからこそ、みんなの見本になる生徒になってくれれば言う事ないのに・・・」
舞より年上の一穂はがっくりと肩を落とした。

「でもああだから、静さんも咲月さんも授業を受けてくれてると思いますよ。
少なくとも京子ちゃん以外は百合子さんが関わるまでは授業出なかったのでしょう?」
「そうなんだけどね。あの二人も平井さんと知り合う前は問題児だったわ。
三千院さんは今の平井さん以上に私達を見下した発言ばかりしていたし、
赤羽さんに至っては学校に来ようとさえしなかったですもの。
でもだからと言って平井さんがふざけていい訳ではないでしょう?」
一穂は相当百合子の事で悩んでいるようだ。

「あまり考えすぎるのも体に悪いですよ。それに強制して従うような子
じゃないんですから優しく見守るのが一番だと私は思います。」
「そうね。ありがとう話を聞いてくれて。少し楽になったわ。」
「いえいえ。では私はこれで。」
舞と一穂は話を終え、自分の持ち場へとついていった。

420 :ケンドロス :2003/10/11(土) 01:37 ID:YwcYR.jo
場面は再び百合子達に戻る。さっきまで静に追われていた百合子だが、
いつの間にか京子に追われていた。

「待ちなさいよ!今あなたは静さんに追われてるでしょ?何で私から逃げるのよ!!」
「条件反射って奴かしら。あなたからはしょっちゅう逃げ回っていますからね。」
「というより京子さん早すぎですわ。」
「そりゃそうだろ。キョロはいつもゆりゆり追い掛け回してるんだから。」
息をきらす静に対して、咲月は全然平気そうだった。
しばらくその状態が続いたが、突然百合子の動きが止まった。そのせいで
京子、静、咲月はそのまま百合子に追突した。

「いった〜い、危ないじゃない、百合子!どうしたのよ急に!?」
しかし、百合子はそれには返事せずまた走り出した。

「どうしたのかしら百合子さん?」
「ふーん、どうやらアレが原因みたいだぜ。見てみな静、キョロ。」
咲月に言われ、二人は窓の外を見た。二人の表情が変わる。

「そういう事。」
「納得いきましたわ。」
「さて、あたし達も行こうか。」
三人も百合子に続いて走り出した。

百合子達が見たものは一人の女生徒が数人に囲まれてる光景だった。
そこは人目に付きにくい場所だった。

「やめて下さい!何なんですか!?」
「だから、言ってるだろ!金払えばここ通してやるってさ〜」
少し太めの眉毛にボブカットの髪型をした少女が言った。しかし、
相手からはそんな返答が帰ってきた。
囲んでいる連中は見るからに頭悪そうな連中だった。

「何であなた達にそんな事しなきゃいけないんですか?そんな事する気ありません!」
少女は怯まない。

421 :ケンドロス :2003/10/11(土) 01:39 ID:YwcYR.jo
「てめぇ〜一年のくせに調子に乗ってんじゃねーぞ!どうやらおしおきが
必要のようだね。おい、やっちまえ!」
どうやら二年の生徒達が一年の彼女に因縁を吹っかけてるようだ。
そして彼女に襲い掛かろうとした時、

「お待ちなさい!」
とそこに百合子が現れた。彼女の間に割って入る。

「よってたかって囲むとは関心しなくてよ。先輩として恥ずかしい行為ね。」
「てめぇ平井!ちょうどいい、前からあんた気に入らなかったんだ!
ここで叩き潰してやる!おい、みんなこいつからやっちまいな!!」
リーダー格の女が命令すると4,5人の仲間が一斉に百合子に襲い掛かってきた。

「甘いわ!」
しかし、百合子はそれに対してまったく動揺せずにそこからいつの間に
持っていたのか、ホースを取り出した。

「それでどうする気だ!?」
「こうするのよ!」
ホースから大量の水が放射された。近づいてきた連中はみんな顔にくらい水浸しになった。
リーダー格の女にもかかったが、百合子はうまくコントロールし、からまれてる子には
かからないようにしていた。そして自分にもそれをぶっかけた。

「な、何するんだ!?」
「今、秋でしょう?こんな時こそ水浴びなんていかが?と思いましてよ。」
「何言って・・・」
「百合子〜〜〜!あんた何してんのよ!」
そこに京子、静、咲月がやって来た。それと同時に百合子は三人にも水をかけた。

「ああ、冷たくて気持ちいいですワ。百合子さン、もっとおかけになっテ・・・」
「てめ〜ゆりゆり、いきなり何するんだ〜!?」
「喧嘩両成敗でしてよ。」
「私達は関係ないでしょ〜!」
顔面水浸しになった京子が百合子に向かって怒鳴った。

「お前って本当に自分中心だよな。ま、それはともかく・・・」

422 :ケンドロス :2003/10/11(土) 01:40 ID:YwcYR.jo
咲月はいじめをしていたグループに向き直る。

「気に入らないね。そういうのはさ。お前等根性叩きなおしてやろうか!?」
咲月は物凄いドスのきいた声を発する。それを聞いて連中は震えあがる。

「やばいよリーダー。平井だけじゃなく赤羽まで一緒なんて。」
「そうだな。ていうかこいつらともう関わりたくないよ!」
リーダーの言葉を合図に連中は蜘蛛の子を散らす様に逃げていった。

「ところであなた大丈夫?」
静が少女に声をかける。彼女の場合百合子との絡みがなければ至ってマトモなのだ。

「え、ええ。ありがとうございます。助けていただいて。」
ボブカットの少女はペコリと頭を下げた。

「お礼を言われるほどの事はしてなくてよ。ところであなたお名前は?」
「え?綾瀬風香です。みなさんは?」
「私達の後輩ね。私は平井百合子、2年よ。」
「私は相田京子。よろしくね。」
「三千院静と申します。」
「あたしは赤羽咲月だ、よろしくな。」

「それにしてもどうしてあんな事になったの?」
京子が最もな質問をする。

「それが・・・歩いていたら、ぶつかってしまって・・・」
「あー因縁つけてきた訳だ。ありがちだな。あたしなら逆にぶっとばすけどな。」
風香の説明に咲月は納得する。

「それよりも早くここから立ち去った方が良くなくて。」
静の意見に異論を唱える者はいなかった。その場を後にする四人だが・・・

「何をしているの?早くついてらっしゃい、風香。」
百合子が振り向き、風香に声をかける。風香は最初呼ばれた事に戸惑ったが、
すぐに「はい」と返事をし、百合子達の後に続いた。その顔は微笑んでいた。
それを見て京子、静、咲月の三人も笑った。

423 :ケンドロス :2003/10/11(土) 01:41 ID:YwcYR.jo
その後結局、和泉一穂に見つかり怒られる四人だが、今回は一応後輩で
ある風香を助けてる事もあってあまり強く怒れなかった。

「特に百合子さん!あなたって人は本当にもう〜〜〜!!」
また百合子が騒動を大きくした事を知り、一穂は頭を抱えた。

「和泉先生。落ち着いて。今回はよしとしましょうよ。そういう訳で
帰っていいわよ。貴方達。」
舞は四人に帰るよう促した。

「全く百合子のせいでまた怒られたじゃない!」
「私のせいにするなんて、京子も心が狭くてよ。」
「また言ってるよ、ゆりゆりとキョロ。」
「飽きませんわねぇ。」
そんなセリフを言いながら四人は教室を後にする。残ったのは風香と舞と一穂の三人。

「どうだった?あの子達は?変わった先輩ばかりでしょう?」
さっきまでと異なり一穂が風香に微笑みながら話しかけてきた。
それを見て風香はああ、この先生はあの人達の事が好きなんだなぁと思った。

「ええ。でもとても楽しそうでいいなと思います。少しだけですが話して
みてそう感じました。あの咲月さんって人も見た目ほど悪い人じゃないみたいだし・・・」
「なら大丈夫ね。あなたはあの子達とうまくやっていけるわ。」
横から舞がそう言った。

「風香さん。もし、あなたがあの子達の事をもっと良く知りたいのなら、
あなたがあの輪の中に入っていく事をすすめるわ。そうすれば彼女達は
きっと受け入れてくれるはずよ。すくなくとも私が先輩にそれをした時は
受け入れてもらえたわ。」
舞はその話をしてかつての自分の高校時代を思い出す。

「わかりました!そうしてみます。」
「頑張ってね。」
風香は返事をした後、お辞儀をして部屋を後にした。

「また問題児が増えなければいいけどね。」
一穂は苦笑いしながら、風香が去っていった方向を眺めていた

424 :ケンドロス :2003/10/11(土) 01:43 ID:YwcYR.jo
「先輩〜〜〜〜」
風香は先にいった四人に声をかける。振り向く四人。

「あの、先輩達はこれからどちらに?」
「ん〜ゆりゆりのおごりで皆でボーリングでも行こうかと思ってた。」
「それいいわ!よろしくね百合子!」
「ちょ、ちょっとそんな事言ってなくてよ!」
「水を顔にかけられた責任ですわ百合子さん!」
「それじゃあ私もおごってもらっていいですか?平井先輩。」
少し遠慮がちに風香は言う。

「ああ、もうしょうがないわね!1ゲームくらいならおごりますわ!
それと風香。私の事は百合子かゆりゆりでよくてよ。」
「私は京子でいいよ。よろしく風香ちゃん。」
「私は静で・・・風香さん。」
「京子じゃなくてキョロだろ?あたしは咲月でいいよ。風香。」
咲月にからかわれ、京子は不機嫌な顔になった。

「わかりました。百合子先輩、京子先輩、静先輩、そして咲月先輩。」
風香はそれぞれの先輩の名前を呼んだ。それを聞いて四人は満足そうに微笑んだ。

それから数日後・・・・・

「こら百合子待ちなさい!!」
「ほほほほほ、今度は捕まらなくてよ。今日は智の元に行かせてもらうわよ!」
また京子と百合子の追いかけっこが始まった。今回は休み時間だった。
ただ、どうやら今回は百合子の勝ちらしく、外に逃げおおせてた。

「今日はキョロの負けだな。」
「さすがですわ百合子さん。」
それを静と咲月は面白そうに眺める。ちなみにこの学校は髪を染める
のは禁止されているが、咲月はそれを聞き入れる気はさらさらなかった。

(また先輩達やってる。)
窓からその様子を眺めながら風香はクスクス笑うのだった。
そして今日も一日がすぎていく。 終

425 :ケンドロス :2003/10/11(土) 01:44 ID:YwcYR.jo
終わりました。たまには百合子達の学校の話も書いてみたいと思い
書いてみました。風香がうまく行ってればいいんですが・・・

426 :名無しさんちゃうねん :2003/10/11(土) 08:42 ID:???
乙〜♪
ほ、ホースだけじゃ水は出ないだろ!と突っ込みつつも、楽しく読ませていただきますた。
風香はまだ情報量が少ないので動かすのが難しいキャラですよね。でもこの作品では
とくに違和感なく風香が描けていると思いました。
続きがぜひ読みたいです。
では。

427 :紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :2003/10/11(土) 12:07 ID:???
>>425
 お疲れ様でした。じっくりと拝読しました。
 それにしても……
 大変、失礼な言い方ですが、もの凄く上手くなっておられますね。
 半年前とは見違えた仕上がりになっています。

 テンポもいいし、主人公の百合子に生気がみなぎっており、
ぐいぐいと話に引き寄せられました。
 
 問題点を強いていえば、台詞以外の部分の描写が、やや不足していた
感じがします。
 登場人物がどのように微笑んだのか、彼女達の顔色はどうだったのか、
身体は震えていたのか、それとも、自信に満ち溢れていたのか。
 これらのことに気をつけていくと、より素晴らしいSSになっていくと
思います。

428 :ケンドロス :2003/10/12(日) 01:04 ID:???
>>426
うわ!肝心な部分を書き忘れた!
風香についてそう言ってもらえてホッとしてます。気が向いたら書いてみたい
と思います。どうして、京子、静、咲月が一緒に行動するようになったのかも
書いてみたいですね。

>>427
紅茶菜月さんにそこまで言ってもらえるなんて、本当にここまでSSを続けて
きて良かったと思います。

問題点を克服出来る様に精進したいと思います。

429 :ケンドロス :2003/11/09(日) 00:26 ID:???
ちょっと電波が浮かんだで百合子SSを書いてみたいと思います。前回と比べると
シリアス度は落ちますが・・・

『触らぬ百合子に祟りなし?』

「あー納得いかねぇ!キョロに負けるなんて!」
不満を思い切り大きな声で咲月は言った。

「まだまだね咲月さん。」
得意げな顔をして京子は笑った。
その日、百合子達はボーリングをした帰りだった。2ゲームしてきた。

「勝ち負けより私は貴方達に奢らなければいけなかった事の方が不満でしてよ。」
口を尖らせながら、百合子は不満を口にした。ゲームの結果は京子、咲月、百合子、
風香、静の順だった。しかし勝敗にこだわったのは京子と咲月の二人だけだったりする。

「しょうがないですわ。それは百合子さんが悪いんですもの。」
さも当然の事と言わんばかりの顔で静は言った。百合子はある事をしたせいで、
全員に1ゲーム分奢らなければならなくなった事を不満に思っているのだ。

「あ、あそこに店がありますよ。あそこで食べて行きませんか?」
風香が指した先には『マグネトロンハンバーガー』なる店があった。

「お、いいな。ちょうど腹減ってたし・・・」
「奢らないわよ。特に京子には・・・」
「何で私なのよ!?別に奢ってもらおうとは思ってないわよ!」
「まあまあ、お二人共。とりあえず中に入りましょう。」
入口で険悪な雰囲気になりかけた京子と百合子を静がなだめながら店に入った。


「いらっしゃいませ〜」
「いらっしゃ〜い」
「へい!らっしゃい!」
店に入ると店員が三人いて、それぞれ声をあげた。

「あ!?」
しかし、百合子と三人の店員は同時に驚きの声を発する。お互い見知った顔だった
からだ。それは・・・

430 :ケンドロス :2003/11/10(月) 01:48 ID:???
そこにいたのは小学生くらいのおさげの店員、セミロングな髪をしている店員、
そして後ろ髪がタコさんウインナーになってる店員だった。

「あら、美浜さん、歩さん、それに・・・」
百合子はまず二人に挨拶してそして残るたこさんウィンナーの少女を見て、目の色を変えた。

「智〜こんな所で会えるなんて感激してよ〜」
百合子は歓喜の表情を浮かべながら、軽い身のこなしで智に抱きついた。

「ぎゃー!いきなり抱きつくな〜離れろ〜!!」
抱きつかれた智は逃げようと必死に逃げようとする。

「相変わらずやなぁ、百合子ちゃん。」
のんびりとした口調で歩が言った。

「あ、あの百合子先輩は一体何を?」
「ああ風香は知らないんだったな。あれがゆりゆりが学校抜け出してまで
会いに行ってる奴さ。」
「そういう事ですわ。」
風香の質問に咲月と静が答えた。

「あ、あのご注文は〜?」
ちよが注文を聞きにくる。すると百合子はくるりと向きを変えて、
「決まってますわ!智をもらいますわ!!」
と言って走り去ろうとする。

「いい加減にしなさ〜い!!」
京子に耳元で大声で言われ、百合子は驚いて智を離して床に倒れた。

「ふぅ、助かった。」
「智との語り合いを邪魔するなんて・・・いい根性してるわね、京子!!」
「あれのどこが語り合いよ!人の迷惑を少しは考えなさいよね!」
たちまち口論になる百合子と京子。

「あの、咲月先輩、静先輩。止めなくていいんですか?」
「いいのいいの。いつもの事だから。」
「そういう事ですわ。あ、これにしますわ。」
慌てふためく風香とは対照的に静と咲月は落ち着いている。そしてちよと歩に
メニューを頼むのだった。

431 :ケンドロス :2003/11/10(月) 02:17 ID:???
「お客さん、店で騒ぎは困ります。」
とうとう店長まで出てきた。それにより百合子と京子は言い争いを止めた。

「ちょうどいい所にいらしてくれたわ。店長さん、私達智や歩さんや美浜さんと
一緒に食事したいのですけど、いかがかしら?」
百合子はさっきとはまるで別人の様な態度で店長に尋ねた。

「私達ぃ〜?」
京子と静と咲月が声を揃えて叫ぶ。

「う〜ん。そろそろ交代の時間だし、この時間はそれ程客も多くないからいいでしょう。
ちよちゃん、春日さん、滝野さん。少し早いけど今日はもうあがっていいよ。」
「わかりました〜」
店長に言われ、三人は返事した。しかし智だけは嫌そうな顔をしていた。

そういう事でちよ、歩、智の三人は百合子達と一緒に食べる事になった。
ただ百合子の隣に智を座らせると色んな意味で危険なのでそこには風香が座っていた。
逆サイドは咲月であった。これも京子とだと争いになりかねない配慮からだった。

智は静と歩に挟まれる形となった。

「紹介するわ。私の友達と後輩よ。」
「三千院静と言いますわ。美浜さん、あなたも大変なお金持ちだそうだけれど、
私の敵ではありませんわ。おーっほっほっほっ」
いきなり静は高笑いを始めた。

「調子に乗るのはそれぐらいになさい!」
「ああ、百合子さン、もっときつク言って欲しいですワ。」
百合子の言葉に恍惚の表情を浮かべる静。

「は、はぁよろしくお願いします。」
「変わった人やなぁ。」
「大阪がそれを言うか?」

「あたしは赤羽咲月ってんだ、ゆりゆりの親友ってとこかな。よろしくな。」
「うわ〜金髪や。」
「何か神楽を思い出したよ、あたし。」
「よ、よろしくお願いします!」
ちよはその外見に驚いたのか緊張しながら言った。

「そんな緊張するなよ。この髪は地毛だよ。染めてると勘違いされるけどな。」
髪の先端部分をいじりながら咲月はちよに説明した。

432 :ケンドロス :2003/11/10(月) 03:27 ID:???
「え?染めてないんですか?」
「染めてないよ。生まれつきこの色だよ。ま、この髪の事で随分言われたけど、
からかってきた奴は速攻でぶっ飛ばしてたな。」
最後の一言に再びちよは震え上がってしまった。

「大丈夫よ、咲月さんはそんなに怖い人じゃないのは私も保証するから。それと
私は相田京子です。」
「何か千尋っぽいな〜」
「あたしもそう思う。」
「私はみるちーに見えます。」
京子の髪型を見て、三人はそれぞれ違った感想を浮かべる。

「あ、私は百合子先輩達の後輩の綾瀬風香です。初めまして〜」
「よろしゅう〜」
「お、百合子の知り合いにしてはまともじゃん。」
「智、それどういう意味?」
「百合子ちゃんの後輩という事は私も先輩ですよ〜」
何故か妙にちよは嬉しそうだった。で、今度はちよ、歩、智の自己紹介と
なった訳だが・・・

「えぇ!?あんた高校生なのか?どう見ても小学生にしか見えねぇよ!」
「私もそう思いましたわ。」
「何かこの子よつばちゃんに似ているなぁ。」
「そういえば何で子供なのにバイトしてるのか不思議の思ってたのよね。」

「子供じゃありませんのだ!11歳ですのだ!」
京子の言葉にちよは頬を膨らませながら反論した。

「さて、自己紹介も終わった事ですし、愛を語り合いましょ。智。」
「それだけは勘弁してください。」
百合子の提案を全員で却下する。

433 :ケンドロス :2003/11/11(火) 02:53 ID:???
「しかし、そっちのおチビちゃんにも驚いたけど、一番驚いたのはあんたが
ゆりゆりの従姉妹だって事だよな〜」
「おチビじゃありません〜美浜ちよです〜」
咲月の言い方にちよは顔を紅潮させながら反論した。

「あたしもびっくりや〜」
「本当に似てないわね。春日さんと百合子。どうしたらこうなるのやら。」
「余計なお世話でしてよ!」

「まー何と言ってもこのともちゃんにかかれば秋の妖精もメロメロよん♪」
何故かバックで花が咲き乱れた。

「そ、それはすごいですね。」
「何か百合子さんに聞いていた以上ですわ。」
そんな智に風香と静はただただ圧倒されていた。

「素敵でしてよ智〜♪」
再び抱きつこうとする百合子に智は脳天にチョップを食らわせた。

「愛が・・・愛が痛くてよ。」
頭を押さえて呟く百合子。

「くけー!あたしに抱きつくんじゃね〜!!」
「あっはっはっはっはっ、こりゃおもしれ〜」
「あなた達の中学時代が想像できたわ。」
大笑いする咲月とは対照的に京子は頭を抱えていた。

「なあ、ちよちゃん。何で風香ちゃんは「ふうか」なんやろ?かぜかおるで
ええやん。」
「え、え〜と・・・」
「絶対、嫌です!!」
歩の突拍子のない質問をされ返答に困るちよと即答する風香の顔が対照的だった。
そんな調子であっとういう間に時間は過ぎていった。

434 :ケンドロス :2003/11/13(木) 00:40 ID:???
そして智達は百合子達と別れる事となった。

「今度は暦と彪乃さんと弥生さんも連れてきてほしくてよ。お互いに
ちゃんと自己紹介させたいから。」
「分かったよ。考えとくけど抱きつくなよ。」
「それは保証できなくてよ。」
「こら!でも楽しみにしてるわ、滝野さん。」
どことなく京子の表情も嬉しそうだ。

「ほなまたな〜咲月ちゃん。」
「おう、じゃあな歩。」
「さようなら〜静さん。」
「またお会いできる日を楽しみにしてますわ、ちよさん。」
歩と咲月、静とちよがそれぞれ別れの挨拶を交わした。

「皆さん、お元気で〜。今日は楽しかったです。」
手を振ってちよ達を見送る風香。

その後、百合子達もそれぞれの帰路についた。

「あの先輩。今日は色々とどうもありがとうございました。楽しかったです。では。」
「お礼を言われるほどの事なんてしてなくてよ、それではさようなら。」
「百合子は迷惑かけっぱなしだものね。それじゃ。」
「ああ。あの方達のお仲間達も楽しみですわ。では皆さん、ごきげんよう。」
「本当に面白い奴等だったよな、じゃあな。」
そして、その頃には既に日も暮れているのであった。 FIN

435 :ケンドロス :2003/11/13(木) 00:43 ID:???
終わりました。ただ思いつきだけで書いたのでもうあかんです。
ハッキリ言ってバイト中の智に百合子が抱きつくシチュ以降は全く思いつかん
かったのです。
本当は他の三人も出すつもりだったのですが、蛇足にしかならないと思いやめました。
それでは失礼します。

436 :名無しさんちゃうねん :2004/01/16(金) 05:09 ID:8hjBCEVs
誰でもいいので
テイルズネタのSS
キボン。

437 :名無しさんちゃうねん :2004/02/23(月) 14:57 ID:???
ているず、って何なん〜?

438 :無印不良品 ◆BrCAYsapQA :2004/02/23(月) 16:27 ID:???
ケンドロス
乙です
百合子のこわれっぷり、ツボでした
面白かった ウン

439 :無印不良品 ◆BrCAYsapQA :2004/02/23(月) 16:28 ID:???
さん入れんの忘れた!
(´・ω・`)スィマセン

440 :ケンドロス :2004/02/27(金) 02:52 ID:???
>>438-439
どうもありがとうございます。

441 :ケンドロス :2004/03/05(金) 02:20 ID:???
SSというよりネタです。

「キャーーーーーー!!」
昼下がりの街に女性の悲鳴がこだまする。
女性の名前は千尋。これといって特に特徴のない子だ。

「さあ私と一緒に来て私の歌を聴くんだ!!」
その女性に襲い掛かってるのは眼鏡をかけた女子だ。なんだかやたらと
露出度の高い服を着ている。とある組織の女幹部水原暦である。

「ちょっと待ったぁ〜!!」
どこからともなく声が聞こえた。

「誰だ!?」
「ここだ!ボンクラ戦隊ボンクレンジャー参上!」
いつの間にか貨物列車のヤードに移動しており、そこで五色の爆発がしたかと
思うと、そこには何人かの人間が立っていた。

442 :ケンドロス :2004/03/05(金) 02:38 ID:???
一人目は髪がタコさんウインナーのような形をしたショートカットの女の子で
赤の戦隊ものを思わせるスーツを着ていた。

「元気なら誰にも負けない!ともレッド!」
何故か後ろで赤い爆発が起こり、ポーズをとる女の子。

二人目はセミロングのおっとりした感じの女の子で黄色いスーツを着ていた。

「忘れ物能力やったら負けへんで〜歩イエロー!」
黄色い爆発が起こり、それに驚く女の子。

次はシャギーの髪型で少し肌が黒く青いスーツを着ていた。

「ボンクラーズリーダーじゃねえ!!神楽ブルー!」
青い爆発がおきて、ポーズを取る。

四人目は長身で髪が長く、目付きがするどい子であった。

「ねここねこ・・・・・・榊ブラック」
後ろで黒い爆発が起きる。微動だにしない彼女がいた。

そんなでもって5人目は小柄で髪をツインテールにしているどう見ても小学生に
見えない子がピンク色のスーツに身を纏っている。

「10歳ですけど〜ちよピンク」
しかし後ろの爆発は怖かったらしく、泣き出してしまっていた。

最後にグリーンの衣装に身を包んだボブカットの女の子がグリーンのスーツを着ていた。
着ながら現れた。

「なんか知らないけどいます!風香グリーン!」
やはり後ろで緑色の爆発が起こった。

「3人揃ってボンクラレンジャー!!」
全員でポーズをとる。すると後ろで六色の色の爆発が起こった。

443 :名無しさんちゃうねん :2004/03/05(金) 07:18 ID:???
「さあ、今のうちに逃げるんだ!早く逃げるんだァ!」
「ありがとう!助かったわ!」
ともレッドに手を振りつつ逃げてゆく千尋。

「ちがう」
「え?」
厳しい顔でツッコミを入れる暦に対し、
ともレッドは間の抜けた表情で驚く。

「オマエらおかしいだろ? 何?」
「おまえらなんで6人いるんだよ!」

「3人揃ってボンクラレンジャーじゃないだろ?」

444 :ケンドロス〜暴走戦隊ボンクラレンジャー〜 :2004/03/06(土) 13:22 ID:???
「とりあえず全員座れ!」
全員正座させられて説教させられる事となった。

「まあ、それでも五人までなら許せる。実際五人の揃っての戦隊の方が多い
からな。だけどな。それでも一人多いだろ!!倍になってるじゃないか!」
風香グリーンを指差しながら暦は最もらしい発言をする。

「大体こいつ誰だよ!?どこから連れてきたんだよ!」
「だから私は風香グリーンですよ。本名は綾瀬風香で16歳ですけど・・・・・・」
「いやぁ、一杯いた方が心強いじゃん。だから連れてきた」
何食わぬ顔で智は言ってのけた。

「だめだっつーの!とにかくやり直しだ〜」
「まぁまぁ、いいじゃないか。一杯いた方が賑やかだし・・・・・・」
神楽ブルーが嗜める。榊ブラックが横でうんうんと頷いている。

「やり直せ!」
有無を言わせぬ迫力で暦は言った。仕方ないのでやり直す事にした。

「今日のよみさん怖いです」
「カルシウム足りてんとちゃうか?」
ヒソヒソ話をする歩イエローとちよピンク。

そしてやり直す事になった。(面倒なので途中の過程は省略)
しかし・・・・・・

「ともレッド!」
「歩イエロー!」
「神楽ブルー!」
「榊ブラック!」
「ちよピンク!」
「風香グリーン!」
「榊さんカッコイイです!かおりんホワイト!」
白のスーツを着た風香に似たおかっぱの子が白い爆発と共に登場。

「暴走戦隊ボンクラレンジャー参上!!」

445 :〜暴走戦隊ボンクラレンジャー〜 :2004/03/06(土) 13:49 ID:???
「コラ――――――ッ!!」
大声で暦が怒鳴る。

「さっきよりも一人増えてるじゃねーか!7人の戦隊ものなんて聞いた事ないぞ!」
「ほーっほっほっほっ、それぐらいの事で動じているようでは悪の幹部なんて
言えなくてよ暦」
どこからともなく甲高い笑い声がこだまする。そして場所はいつの間にか採石場へと移っていた。

「誰だ!?」
榊ブラックが声のした方向に顔を向ける。そこには黒いマントに身を包んだ
黒ずくめの女性がいた。髪はワンレングスでするどい目付きをしており、
ケバいとしか言いようのないメイクをしていた。

「って百合子!何やってんだお前!?」
「出たな!カミーラ!」
ツッコミを入れる暦と対照的にボンクラレンジャーの皆さんは大真面目だ。

「そう私は平井百合子と言う名前ではなくてよ。今はもう一人の幹部カミーラよ。
「カミーラ!今日こそ決着を着けてやる!」
「ええ!?もう何度も戦ってるのかよ!?いつの間に!?」
神楽ブルーの言葉に暦が一番ビックリしていた。

「こざかしい!これでもくらいなさい!!」
カミーラが何かを投げ付ける。どうやって投げたのか知らないが、明らかに
自分より大きな岩だった。

「よーし!みんなボンクラメガバズーカーだ!!」
「おう!」
ともレッドの声を合図に全員がひとつとなり集まる。するとそこに巨大なバズーカ砲が
出現した。

「おいおいおい、だから勝手に話を進めるんじゃない!」
暦がツッコミを入れるが、もはや誰の耳にも入っていない。

446 :〜暴走戦隊ボンクラレンジャー〜 :2004/03/06(土) 14:09 ID:???
「ボンクラファイナルメガバズーカー発射!!」
岩に向けてバズーカ砲が発射され、岩は粉々になって吹き飛んだ。

「カミーラ!もう逃がしません!!」
「さすがはボンクラレンジャーね。それでこそ倒しがいがあるというものだわ。
しかし、この世界は必ず我が組織が貰い受けるわ!必ずね」
マントを翻し、去ろうとするカミーラ。

「待って下さいカミーラ!いえ、百合子先輩!昔のように私達の元に戻ってきて
くれませんか!?」
「風香グリーン。残念だけど私達の目指す道はあまりにも違いすぎるのよ!」
悲しげな顔をしてカミーラはその場から姿を消した。

「だから、勝手にドラマを展開するなっての!」
無駄と知りつつもツッコミを入れる暦。

「やりましたね榊さん。いえ榊ブラック」
「うん。でもまだ終わっていない」
「おなかすいたで〜栗ごはんのカレーが食べたいなぁ・・・・・・」
「いやいやいやいやいやいや、歩イエローそんなのないから」
歩イエローのボケに風香グリーンは両手を振って否定する。

「大丈夫!あたしたちは無敵だ!」
「何てたってボンクラレンジャーだしな」
こうしてひとつの危機が去り、再び平和は訪れた。だが、カミーラの所属する組織は
まだ滅び去った訳ではない。完全なる平和を取り戻す為戦え、暴走戦隊ボンクラレンジャー!!!

「おーい!だから勝手に話進めて勝手にシメんなっての!何だ!?ボンクラ
メガバズーカーって!?それに7人いる事もおかしいだろ!?そもそも何で
私は女幹部やってるんだ!?」
一人取り残され、夕陽に向かってツッコミ続ける暦。とそこにちよが現れ、

「これ、食べてください。怒りっぽくなるのはカルシウムが足りないかもしれないから」
と小魚をビンに詰めた物をわたし、去っていった。

「きえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
何かがキレた暦は夕陽に向かって奇声を発していた。 END

447 :ケンドロス :2004/03/06(土) 14:17 ID:???
ちよ「次回の暴走戦隊ボンクラレンジャーは私達の結成秘話が語られますよ〜」
とも「あ〜そういえば気になってた」
神楽「きっと物凄くかっこいい奴だぜ!!」
歩「そうやな〜例えばこの屋上から飛び降りたとかな〜」
風香「いやいやいやいやいや」
かおりん「ちょっと春日さん!本当に飛び降りようとしないでよ!」
百合子「乞うご期待って奴でしてよ」
よみ「いや、絶対やらないからな!こんなの嘘だ!やる訳がない!間違いない!」
榊「落ち着いて・・・・・・」
千尋「それじゃあ次回をお楽しみにね〜♪」

続き?そんなもの考えてません(汗

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