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榊神楽萌えスレッド
- 1 :名無しさんちゃうねん :2003/09/12(金) 23:12 ID:???
- よみともに続いて第二弾!
職人さんの降臨に期待します。
やっぱりsage進行でいきましょうか。
勝手に親スレ <あずまんが百合萌えスレ>
http://www.moebbs.com/test/read.cgi/oosaka/1044502785/1-100
勝手に姉妹スレ <よみとも萌えスレッド>
http://www.moebbs.com/test/read.cgi/oosaka/034618421/l50
- 431 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2004/11/15(月) 00:28 ID:???
- 「じゃあ、せっかくだから私も探してみるよ」
「あっ、ありがとう。何かつき合わせちゃってごめんなさい」
「なーに、いいってことよ」
うまい口実ができたことを思うと、むしろ沢田に感謝したいくらいだった。
「それじゃ、手分けしたほうが早いと思うから、私は上の方に行ってみるよ」
それだけ言うと、体が勝手に反応するかのように近くにある階段を駆け上がった。
「早く見つけないと」
どこに榊とかおりんがいるのかは分からないが、とりあえず思いつくままに進むことに
した。
一方、かおりんと榊は2階にある2年3組の教室にいた。電灯もつけず、真っ暗な教室
の中でかおりんは窓の外を見上げている。榊はその数歩後ろに立ち、かおりんの背中を見
つめている。
「きれいな夜空ですね、榊さん」
「あぁ、そうだね……」
「ところで、榊さん。どうして夜になると星が輝いて見えるか分かりますか?」
「さぁ……」
「それは、太陽が沈んで周りが闇に包まれるからです。本来、星は常に輝いているのです
が、昼間は太陽の光にかき消されているのです。だから、夜になって周りが暗くなったと
きに初めてその輝きが目に見えるようになるんですよ」
「そうなんだ……」
窓の外を見上げていたかおりんが、榊へと顔を向き直した。月の光がかおりんを照らし
て見える。
「つまり昼間の教室は太陽みたいなもの。だけど、夜になって人が少なくなれば、一人ひ
とりが際立って見えるはずなのです。昼間はこの教室はたくさんの人がいますが、今は私
と榊さんの2人だけ。2人だけなら、私の姿を見ることができますよね?」
「う、うん……」
少し神妙な口調で尋ねるかおりんにいつもと違うものを感じながら、榊は返事をした。
「榊さんは私にとって太陽みたいにまぶしい存在です。つまりは私の憧れなのです。だけ
ど、私は榊さんの眩しさにかき消されたくはないのです」
口調は穏やかだが、かおりんの言葉のひとつひとつには力強さが感じられる。
- 432 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2004/11/15(月) 00:28 ID:???
- 「お願いです。私のことをもっと見てください!私は今はちっぽけな星かもしれませんが、
そんな星だって一筋の光を放っているのです。太陽には負けるかもしれないけど、自分に
できる精一杯の光を……。ですから、その光に気付いて欲しいのです……」
「ご、ごめん……」
なぜか怒られているような気がしたため、榊は思わず謝ってしまった。
「ごめんなさい、別に私、榊さんを責めているわけじゃないんです。ただ、私の想いに気
付いて欲しくて……」
かおりんは再び、窓の外を見上げた。
「私はずっと榊さんに憧れを抱いていました。入学したときからずっと……。そして、そ
の憧れはいつしか恋心へと変わっていったのです。榊さん、わ、私はずっと榊さんのこと
が、す……えっ!」
かおりんが後ろを振り返ると、そこに榊の姿はなかった。
「い、いない!榊さーん、どこへ行っちゃったんですかー?」
誰もいない教室にかおりんの叫び声だけが響き渡った。
神楽はその頃、4階の廊下を走っていた。小刻みに首を横に振り、教室の様子を覗き込み
ながら探してはいるものの、なかなか二人の姿は見つからない。
「どこにいるんだよ……」
言葉にできないほどの不安が自分の中に襲い掛かってくる。何とかそれを必死に振り払
おうとしても、焦る気持ちだけはどうしても抑えることができない。
不意に窓の外に目をやると、空に満月が輝いているのが見える。廊下は電灯がついてい
ないため、月の光が唯一の明かりとなっている。しかし、今は夜空に見とれている暇など
はない。
もう一度深呼吸をして心を落ち着かせると、再び暗い廊下を走り出した。
そのとき、突然自分の体に悪寒が走るのを感じた。
「くっ、こんなときに何だよ!」
しかし、一瞬の間を置いてよく考えたら、これは自分にとって好都合であることに気が
付いた。
「この悪寒は榊も感じているはずだ。そうすれば、榊も悪寒の発信源に来るはずだし、探
す手数が省けるってわけだ。よーし、それじゃ今回もパパッと片付けてやるか!」
手に持っていたカバンから柄を取り出すと、勢い勇んで悪寒の発信源へと向かった。
- 433 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2004/11/15(月) 00:29 ID:???
- どうやら、発信源は3階と4階を結ぶ階段のようだ。4階から踊り場を見下ろすと、10
体近くの霊が見える。
「よーし、出やがったな。今すぐ成仏させてやるぜ!うりゃあああ!」
右手に持っている柄を強く握り締めて青白い刃を作り出すと、階段を勢いよく下り、近
くにいた悪霊2体を続けざまに斬りつけた。更に、踊り場から3段ほど上のところで、大
きくジャンプして目の前にいる悪霊を頭から斬りつけた。斬りつけられた悪霊は瞬時に気
体と化し、宙を舞っていった。
「おらぁ、次に倒されたいのは誰だ!」
近くにいる霊に向かって、神楽は刃を向けた。と、そこへ3階付近にいた数体の悪霊が
瞬時に気体と化していった。一瞬の間を置いて、榊が現れるのが見えた。
「榊!」
自分でも知らないうちに声が弾んでしまった。
「遅れてすまない……」
「なーに、榊が来てくれればもう問題ないぜ!よーし、一気に片付けようぜ!」
神楽の言葉に榊が静かにうなずくと同時に、二人は再び悪霊に向けて刃を振りかざした。
こうして、1分も経たないうちに全ての霊を倒すことができた。
「よしっ、一丁あがりっ!」
「どうぞ安らかに……」
榊が宙を舞っていった悪霊に向けて冥福を祈った。
「さて、戻らないと……」
「えっ、どこに戻るんだ?あっ、テニスコートか?」
「いや、違うんだ……」
榊は2年3組の教室にかおりんと一緒にいたのだが、悪寒を感じたため、すぐさま教室を出た
ことを説明した。神楽はその話を聞いて、榊とかおりんが一緒になってロマンチックなムードに
なるという最悪のシナリオが、すんでのところで避けられたことに胸をなで下ろした。
「そうか。かおりんと一緒だったんだ」
ただ、自分の今の心境をおくびにも出さないよう、表面上は平静を装ったままであるが。
こうして、右側に榊、左側に神楽が横並びになって教室へと向かうことにした。
- 434 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2004/11/15(月) 00:29 ID:???
- 「ところで、神楽は部活が終わった後だったのか?」
3階から2階へと階段を下りながら、榊が尋ねてきた。
「えっ、あっ、ああ。ちょうど部活が終わって帰ろうと思ったら、悪寒を感じちゃってさ
ー。でも、榊がいてくれてよかったよ。一人でも大丈夫だとは思うけど、やっぱり榊がい
る方が私としても心強いし」
一瞬、言葉に詰まったが、あくまでも偶然であることを強調した。幸い、榊も疑ってい
る様子がない。どうやら、すんなり信じてもらえたようだ。
(よーし、これで私の作戦通り。あとは榊と一緒に天体観測をすれば万事OKだな)
神楽は自然と頬が緩むのを自分でも感じていた。だが、変に笑顔を浮かべていると、榊
に変に思われそうなので、素顔を見られないように左に顔を逸らした。
階段を下り、2階の廊下に差し掛かったとき、不意に冷たい風が吹き付けてきた。
「何かちょっと冷えるな……」
「そうだな。やっぱり夜になると冷えるのかな?」
「いや、ちょっと違う……。さっき階段を下りていたときはこんなに寒いとは感じなかっ
た……。きっと、どこかの窓が開いているのかもしれない……」
「誰かが教室の窓から星空を眺め――」
神楽の言葉を遮るように凶悪な悪寒が二人を襲った。どうやら、3組の教室から漂ってい
るようだ。
「まさか、まだ悪霊が?」
「そうかもしれない……」
「えっ、でも教室にはかおりんがいるんじゃないか?だとしたら……」
「うん、急がなきゃ……」
二人はお互いに顔を見合わせてうなずくと、廊下をダッシュして、急いで教室へと向か
った。
「おーい、かおりーん!」
ドアが開けっ放しになっていた教室に入るなり、神楽は大声で叫んだ。しかし、かおり
んの姿はない。ただ、窓のそばにある白いカーテンが風に揺れているだけだ。
「どこにいったんだろう?榊、思い当たるフシはあるか?」
神楽は風に揺れるカーテンを見つめたまま榊に尋ねた。しかし、返事がない。
- 435 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2004/11/15(月) 00:30 ID:???
- 「なぁ、榊。聞いてるの――」
今度は榊のいる方向を振り返った。すると、榊は黒板を見て表情を引きつらせている。
そして、神楽も黒板に書かれている文字を見て、驚きのあまり言葉を失った。
黒板には、スペースをギリギリまで使って「屋上で待つ!」と大きく書かれていた。た
だ、字は雑な感じで、あまり上手とは言えない。
「これって一体……?」
「かおりんが書いたのか?」
「いや、違うと思う……。こんなに字は雑じゃないし……」
「だったら、アイか?だとしたら、かおりんはひょっとして……」
「そうかもしれない……。とにかく屋上に向かおう……」
「よし、急ごうぜ!」
神楽の言葉に榊がうなずくと、今度は屋上へ向かってダッシュした。
少しして、二人は屋上へたどり着いた。全速力で走り続けたために、白い息が弾んで、
目の前で揺らめいている。
一瞬の間を置いて白い息が視界から消えると、目の前に灰色の甲冑を身につけた影が現
れた。ただ、屋上には電灯がなく、校門の近くにある電灯などで何とか周りが見える程度
なので、目の前にいる姿に関してはこれ以上のことは分からない。
「あら、いらっしゃい。思ったより早かったわね」
弾むようにすっとんきょうな声が聞こえた。声の感じからは女性のようだが、どうやら
アイではない。口調がアイほど冷淡ではないし、よく考えたら甲冑の色も違う。
「誰だお前は?」
「私の名前はアヤミ。アイ様の下に遣える者の1人よ」
「へっ、アイの手下かよ。だったら、お前なんかに負けるかよ!」
神楽がアヤミに向けて、刃を向けた。榊も刃を作り、アヤミを睨みつけている。
「これを見てもそんな事が言える?」
アヤミは自分の体を少し右側にずらした。すると、今まではアヤミの姿に隠れて見えな
かったが、後ろにある壁に一人の女性が横たわっているのが見えた。かおりんだ。
「かっ、かおりん!」
「い、一体何をした……?」
怒っているのか、榊の声がかすかに震えている。
- 436 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2004/11/15(月) 00:30 ID:???
- 「別に何もしてないわよ。ただ、ちょっと気を失ってもらっただけ。そうじゃないと大人
しくここまで連れて来れないからね。それに、この娘がどうなろうと関係ないの。単にあ
なた達二人をここまでおびき寄せることができればそれで十分なんだから」
アヤミはチラッと気を失っているかおりんの姿を見てクスッと笑った。
「まぁ、この娘を早く助けたかったら、私を倒すことね」
「言われなくたって、今すぐ倒してやらぁ!」
神楽がアヤミへと近付こうと一歩前へ踏み出した。しかし、一歩目を踏み出した直後、
神楽の足元に何かが襲い掛かった。
「うぐっ」
突然右足に鈍い痛みが走った。どうやら、何かが自分の足にぶつかったようだ。特に血
は出ていないようだが、突然の痛みに神楽は顔をしかめ、思わず座りこんだ。
「くっ、一体何をしたんだ!」
「ただし、ここから一歩でも前に進めたらの話だけどね」
アヤミが自分の右手に握り締めている二つの円形に重なっている物体を二人に見せた。
それはヨーヨーのように見える。
「なるほど、それが私を襲った正体って訳か」
「ならば、私が……」
今度は榊が前へ踏み込んだ。
「ふっ、同じことよ!」
しかし、神楽よりも榊の方がスピードでは勝っていることもあり、榊はアヤミの放った
攻撃を身を捩じらせてかわし、アヤミの元へと駆け出した。
「おっ、さすがは榊だ」
「フフフ、甘いわね」
アヤミが自分の右手を手元に引き寄せた。すると、アヤミの手元から出ている紐が湾曲
し、投げられた物体がブーメランのように戻ってきたことで、榊の背中に命中した。
「うっ……」
衝撃が大きかったのか、榊はその場にうずくまり苦しそうに呼吸を繰り返した。背中に
当たったことで、呼吸がなかなかできなくなっているのかもしれない。
「さーて、どっちから倒そうかしら。二人のうちのどっちかを倒せば、アイ様から暗黒四
天王の空位に加えてもらえるって言われたけど、このままなら両方とも倒せそうだわ」
アヤミが再びクスッと笑みをこぼした。
- 437 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2004/11/15(月) 00:30 ID:???
- 「でも、私のこの武器ってすごいでしょ?見た目も形もヨーヨーなんだけど、威力はヨー
ヨーよりもはもっとすごいのよ。この娘を気絶させるときにもお腹に一撃食らわせただけ
だし、あの教室から屋上までもこれを使って屋上の手すりに引っ掛ければ、簡単に行ける
のよ。ねぇ、すごいって思わない?あなた達をも倒すこともできるんだから」
「ふざけるな!そんなに簡単に倒されてたまるか!」
痛みがようやく収まったこともあり、神楽はゆっくりと立ち上がった。
「あら、まだやる気?勝負は見えているのに」
「うるせぇ!勝手に決めるな!」
「まぁいいわ。分かるまで何度でも教えてあげるから」
アヤミが再びヨーヨーを繰り出してきた。
「同じ手を何度も食らうか!」
神楽は辛うじてアヤミが繰り出した攻撃をかわすと、すぐさま自分の刃でアヤミのヨー
ヨーの紐を上から切りつけた。
「紐さえ切ってしまえば、もう動かせないだろう!」
「ふっ、それはどうかしら?」
アヤミが余裕のある声で反論し、右手を軽くひねった。すると、紐は神楽が振り下ろし
た刃が地面にたどり着くまで、ぐにゃっと曲がった。まるでゴム紐のようだ。
「なにっ?」
神楽の振り下ろした刃の先端が、屋上のコンクリートに突き刺さった。しかし、アヤミ
のヨーヨーの紐は切れることはなかった。更に先端のヨーヨーが行き場をなくした反動で
戻ってきて、神楽の背中を直撃した。
「ぐはっ……」
呼吸することすらできなくなるほどの衝撃で一瞬目の前が真っ白になったが、両手をひ
ざの上に乗せて、必死に倒れそうになるのをこらえた。
「なかなかいい考えだったけど、そんなことでこの紐は切れたりはしないわ。残念でした」
勝ち誇ったかのようなアヤミの声が聞こえ、神楽はキッとアヤミを睨みつけた。
「大丈夫か……?」
榊が神楽のそばへ駆け寄ってきた。神楽はまだ呼吸のおぼつかない声で、何とか「大丈
夫だ」と一言だけ口から漏らした。
「なかなか手強いな……」
「あぁ、ちょっとこれは手こずりそうだ。でも、負けるわけにはいかないんだ!」
ようやく呼吸が戻ったこともあり、神楽は再び背筋を伸ばした。
- 438 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2004/11/15(月) 00:31 ID:???
- 「こうなったら、ごちゃごちゃと面倒なのは終わりだ。一気に決めてやる!」
「そうこなくっちゃ。私だって正直言って、こんな寒い夜にチンタラと戦いたくないわ」
「よーし、そこまで言うならこれでも食らえ!行くぞ、猛虎の舞――」
「まっ、待てっ!」
神楽が刃を振りかざした瞬間、榊がそれを制止すべく神楽の前に立った。
「何だよ、榊。邪魔するな。こいつを一気に倒すんだから」
「猛虎の舞・咆哮を使うのはよくない……。そんなことをしたら……」
榊が後ろをチラッと振り向いた。それを見て、神楽はハッとなり、あることに気づいた。
アヤミの後ろにはかおりんが気を失っていて倒れているのだ。下手をしたらかおりんにま
で危害が加わってしまう。
「そうだった。危ないところだったよ。すまない、榊。ちょっと行動が軽率だった」
神楽は頭に手をやりつつ、榊に詫びた。
「いや、分かってくれればいい……。でも、接近戦に持ち込もうとしても近づけないし、
神楽の猛虎の舞・咆哮が使えない以上、遠くからの攻撃もできない……。かなり状況は厳
しいな……」
「そうだな。何とかしたいんだけど……」
早く助けたいという思いとは裏腹に打開策が見つからず、苛立ちばかりが神楽の心の中
で駆け巡った。視線が気を失って倒れているかおりんを捕らえ、それがなおさら苛立ちに
拍車をかけている。
「私が変なことを祈ったからこんなことになっちゃったのかな?ゴメンな、かおりん。こ
の前、シャープペンの先で突いたのに続いて、またひどい目に遭わせちゃって……」
心の中で申し訳ないと思った気持ちがそうさせたのか、知らないうちに手の平をギュッ
と握り締めていた。
(かおりんは榊を巡って私とライバルになるかもしれない。だけど、それ以上に大切な友
達であることには変わりないんだ。だから……、だから必ず助けてやるからな)
瞳を閉じ、拳を自分の額に近づけると、握り拳を更に強く握り締めた。少しして、腕が
小刻みに震えるのを自分でも感じるようになったとき、拳を解き放つと同時にカッと目を
見開くと、表情をぐっと引き締めて、ゆっくりと榊の顔を見つめた。
- 439 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2004/11/15(月) 00:31 ID:???
- 「なぁ、榊」
「どうした……?」
「ちょっと考えが浮かんだんだ。耳を貸してくれないか」
榊が返事を言うより前に、神楽は榊の耳元に自分の顔を近づけ、自分の考えを伝えた。
「……で行こうと思うんだ。榊ならきっとできると思う」
「でも、大丈夫なのか……?」
「分からない。だけどやってみなくちゃどうなるかなんて分からないし、とにかく何とか
してかおりんを助けたいんだよ。多少のリスクは覚悟の上だ!頼む!」
「分かった……。とにかくそれでやってみよう……」
「サンキュッ。それじゃ、作戦開始だ」
神楽の言葉で二人は互いの距離を少し開けて、アヤミと正面に向き合った。
「なーに?どっちが先に倒されるか相談していたの?別に私はどっちでもいいわよ。
いずれにせよ、二人とも倒せそうだから」
「そうやって余裕をかましていられるのも今のうちだ!お前の技はもう見切った!」
神楽がアヤミに刃を向けて叫んだ。
「あら?まだそんな口を叩く余裕があるの?じゃあ、あなたから倒してあげる」
アヤミが右手を大きく振って、ヨーヨーを繰り出してきた。さすがに3回目となると、
だいぶ目が慣れてきたせいか、軌道が見え、さっきよりは楽に避けられるようになった。
「避けたって無駄よ!」
アヤミの言葉通りにヨーヨーはUターンをして、神楽の顔を目がけて向かってきている。
しかし、神楽は微動だにせず、そのヨーヨーをじっと睨みつけたままだ。
「どうやら、観念したみたいね。これでトドメよ!」
アヤミが叫んだ直後、ガキッという音が響いた。
「くっ……」
神楽が自分の刃でアヤミのヨーヨーの動きを封じている。その姿は野球でバッターが打
球を打つ瞬間の姿のようだ。しかし、アヤミのヨーヨーを引き寄せる力が強く、少しでも
気を抜くと腕を持っていかれそうな程だ。
「うりゃあああああああああ!」
しかし、その力に負けないように全身の力を込めて刃を振り抜いた。すると、ヨーヨー
は夜空高くに舞い上がっていった。
- 440 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2004/11/15(月) 00:32 ID:???
- 「そんなことをしても無駄よ!」
「今だ、榊!行けー!」
神楽が声を限りに叫ぶと、榊は腰をかがめて、一目散にアヤミに向かって行った。
「行くぞ、鳳凰の舞・飛翔!」
「えっ……?」
榊がアヤミのそばまで近付くと、叫び声とともに大きく刃を振り抜いた。一瞬だけ、そ
の場に沈黙が漂った。
「はぁはぁ……」
気力をフルに使ったために、荒い呼吸を浮かべたまま、神楽は榊とアヤミのいる方向
へと振り返った。視線の奥では刃を振りぬいた榊と、少し前屈みになって脇腹を押さえ
ているアヤミの姿が見える。
「まっ、まさかそんなことをしてくるなんて……」
フラフラとおぼつかない足元を震わせながら、アヤミがかすれそうな声で呟いた。
「ゆ、油断したわ。でも、次はこうはいかないから覚えてらっしゃい……」
何とか声を絞り出すようにして捨て台詞を残すと、そのままアヤミは夜空の闇の中へと
消えていった。
「やったな、榊!」
神楽が榊にガッツポーズを見せた。榊も神楽に穏やかな笑みを返している。しかし、す
ぐさま神楽は自分の体から力が抜けていくのを感じ、思わずその場にひざまずいた。
「大丈夫か!」
「あっ、あぁ、ちょっと気力を使いすぎただけだ。少し休めば大丈夫さ」
まだ少し呼吸に乱れが残っているが、駆け寄ってきた榊に心配をかけまいと笑みを浮か
べた。ただ、今は立てそうになく、屋上のコンクリートの上に座ったままだ。
「でも、よくあんな技を思いついたな……。確かにあれなら攻撃できる時間を作り出すこ
とはできる……」
「いや、自分でもなんであんな技を思いついたのかよく分からないんだ。かおりんを助け
たいと思って必死だったから、とっさに思いついたのかもしれないな」
「それでもすごいよ……。やっぱり神楽はすごいな……」
「なっ、何だよ、照れるじゃないか」
榊に褒められたことで少し照れもあってか、神楽は頭をかいた。ただ、とっさに思いつ
いたのは事実だった。一応自分の刃でアヤミのヨーヨーを防ぐところまでは考えていたが、
打ち返すところまでは考えていなかったのだ。
- 441 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2004/11/15(月) 00:32 ID:???
- 「でも、私がアヤミの攻撃を防いでいる間に、榊なら何とかしてくれるって信じてたよ。
だから、こうやってうまくいったんだと思う。ありがとうな、榊」
「そうか。期待に添えられて良かった……。お互いに力を合わせたからきっと勝てたんだ
と思う……。私の方こそありがとう……」
榊が神楽の目をじっと見つめて礼を言った。それを見て、神楽は顔が赤くなりそうにな
ったので、思わず目をそらしてしまった。
(でも、やっぱり榊は私にとってかけがえのない人だ。榊と一緒にいると何か未知なる力
が出てくるみたいだし……)
神楽は榊から目をそらし、自分の手をじっと見つめると、心の中で呟いた。
「ただ、今度の敵も手ごわかったな……。これは今後も気を引き締めていかないと……」
「そうだな……。この前、アイに攻撃を受けた分の借りもあるし、負けてられないぜ!だ
から、一緒に頑張っていこうぜ!」
「あぁ、一緒に頑張ろう……」
榊は小さくうなずくと、無意識に夜空を見上げた。それに合わせるように神楽も座ったまま
の姿勢で夜空を見上げた。
すると、星が瞬く夜空を横切るように一筋の流れ星が、右から左へと流れていった。
「あっ、流れ星だ……」
「本当だ」
一瞬の間であったが、二人は視界を横切った流れ星をじっと見つめた。すると、またも
う一筋の流れ星が夜空を駆け抜けていった。
「きれいだな……」
「あっ、そうだ。願い事をしておかなくちゃ」
神楽は両手を合わせて願い事を唱えようとした。しかし、水泳でインターハイに出るこ
とと、これからも榊と一緒に過ごせることを続けられることを願おうか迷っているうちに、
流れ星は消えてしまった。
「ありゃ、もう消えちゃったのか。ちょっと早すぎるよ」
「仕方ないよ……。目に見えるのは一瞬だけなんだから……」
「まっ、流れ星を見られただけよしとするか。さて、かおりんを起こそうぜ!」
「あぁ……。ところで、もう体は大丈夫なのか?」
「どうやら、星を見ている間に回復したみたいだ」
神楽はひょいと自分の体を起こすと、榊にかおりんのいる場所へと移動しようと促した。
- 442 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2004/11/15(月) 00:33 ID:???
- 「おーい、かおりん。起きろー」
神楽はかおりんの頬を何度も軽く叩いた。しかし、かおりんからの反応は何もない。
「まさか、あまりの寒さに凍えて……?」
「いや、それはない……。むしろ、寝ているんじゃないか……?何かさっきから寝息が聞
こえるし……」
確かに、耳を澄ますとかおりんの寝息がかすかに聞こえる。
「気を失っている間に寝ちゃったのか?」
「多分、そうじゃないかな……」
「なーんだ、でも、良かったよ。大事に至らなくて……って言っても、こんなところで寝
ていたら風邪引いちまうぞ。やっぱり起こさないと。おーい、起きろー」
再び神楽はかおりんの頬を平手で軽く叩いた。しかし、かおりんからの反応は何もない。
「ダメだ、起きねー。仕方ないからおぶっていくかな」
神楽が苦笑いを浮かべてかおりんを背負おうとした。しかし、その手を榊が引きとめた。
「神楽は今回の戦いでかなり疲れただろう?その前に部活もあったんだし……。だから、
ここは私が……」
「いや、これくらい大丈夫だって」
しかし、榊は首を横に振って、自分に任せるように促した。
「そっか。じゃあ、頼むわ」
暗に無理をするなという榊の気遣いが感じられたので、神楽はそれに従うことにした。
榊がゆっくりとかおりんを自分の背中に乗せた。
(くそー、いいなぁ。私もかおりんのように榊の背中におぶさってみたいなー)
神楽は少し口惜しそうに、榊の背中にいるかおりんを見つめた。
「さて、戻ろうか……」
「そうだな」
「さ、榊さん。きれいな星空ですね……」
突然、かおりんの口から榊の名前がこぼれ落ちた。
「ん、目を覚ましたのか?」
「とっても素敵です……」
しかし、かおりんの返事は意味不明なものだった。どうやらただの寝言のようだ。
- 443 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2004/11/15(月) 00:33 ID:???
- 「何だよ、ただの寝言かよ」
「準備で色々と大変だったし、疲れてたんだろうな……」
自分の耳元でまだ寝息を立てているかおりんを気遣うように、榊が呟いた。ちなみに、
かおりんが前日、榊と一緒に天体観測できることで興奮して全然眠れなかったことなど二
人は知る由もない。
(うーむ、やっぱりかおりんとはこの先、榊を巡って強力なライバルとなりそうだな……)
神楽は自分の右側に立つかけがえのない榊をよそに、その背中にいる自分のライバルに
向けて少し睨みつけるような視線をぶつけた。しかし、ライバルはその視線には気付いて
いないようだ。
「こりゃ負けちゃいられないな……」
神楽は無意識に星空を見上げた。満天の星空が広がっているが、流れ星は見えない。
(ちぇっ、さっきどっちにするか迷っていた願いも今だったら榊と一緒に過ごしたいって
決められたのになー)
誰にも聞こえないように小さく舌打ちすると、さっき言えなかった願いを託すために、
もう一度流れ星を探した。
「どうしたんだ……?」
いつの間にか立ち止まっていたせいか、数歩前に立っていた榊が振り返って尋ねてきた。
「いや、星がきれいだなって思って……」
「星空を眺めるってのもいいだろう……?」
「そうだな、今度は自主的に見てみようかな。できれば、そのときは一緒だといいな……」
「えっ……?」
「なっ、何でもないよ。さて、行こうぜ!」
自分がとんでもないことを言い出しそうになったのを必死にこらえると、照れ笑いを浮
かべながら再び歩き出した。ただ、今度は榊と二人で一緒に星空を見たいという気持ちは
心の中で次第に強まっていた。
(第17話 完)
- 444 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2004/11/15(月) 00:33 ID:???
- 「夕焼けの帰り道」(今までのSSとは無関係に書いてみました)
「おーい、榊ー!」
放課後、背後から弾むように元気のいい声が聞こえたので、私はゆっくりと後ろを振り
返った。目の前には自分より少し背が低く、短めの髪をした女性の姿が見える。神楽だ。
「今日は部活が休みだから、一緒に帰ろうぜー」
笑みを浮かべながら誘いの言葉をかけてきた神楽に対して私は小さくうなずいた。神楽
が所属している水泳部は毎週木曜日が休みで、その日だけ、私は神楽と一緒に帰ることに
している。それが毎週木曜日の放課後のスケジュールなのだ。
柔らかい西日が射し込む河川沿いの道を、横並びになって歩きながら、神楽は私に色々
と話しかけてきた。その話題のひとつひとつは他愛もないものばかりである。だけど、私
は自分から話題を作り出すのが苦手なので、神楽が話題を作ってくれることで随分と助か
っている。今日の話題は神楽は今欲しい服があるのだが、どんな感じがいいのかというも
のだ。
「でも、榊は背が高くてスタイルがいいから、何を着ても似合いそうだな」
「いや、そんなことはない……」
「私も榊ぐらいに背丈があれば、もっとかっこいい服を着られそうなんだけどなー」
少し残念そうな口調で呟く神楽を見て、私は何かフォローをしようと思ったけど、上手
く言葉が見つからないために黙り込んでしまった。しばらく、私達の間には沈黙が漂って
しまい、妙に空気が重たく感じられた。
「あっ、ゴメンゴメン。別に榊が悪いわけじゃないんだよ。でも、ちょっとだけうらやま
しいなって思ってさ」
私が黙り込んでしまったことで、逆に神楽に気を使わせたようだ。そのことで、私はか
えって神楽に申し訳ないと感じた。
「でも、神楽だって何でも似合うと思うよ……」
「だったらいいんだけどな、何かスカートとか似合わないような気がしてさ。普段もジー
ンズで過ごすことの方が多いし」
「そんなことないって。私は似合うと思うよ……」
この言葉はまったく偽りのない私の本心だ。きっとスカートも似合うし、かわいいと思
う。ただ、もともと口下手ではあるせいもあって、そういう言葉を伝えようとするとなぜ
か上手く言葉にできなくなってしまう。恥ずかしさを感じているのだろうか。不意に顔が
赤くなった気がして、無意識のうちに俯いているのに気付いた。
- 445 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2004/11/15(月) 00:34 ID:???
- 「サンキュー、榊にそう言ってもらえると助かるよ」
その言葉で顔を上げ、笑みを浮かべた神楽の顔を見ると、気持ちが通じてよかったとい
う安堵の気持ちで心が穏やかになり、私も笑みを返した。
(やっぱり神楽には笑顔がよく似合うな……)
そんなことを思いながら、私は神楽の顔をじっと見つめた。
神楽の笑みを見ていると、なぜか私も笑みがこぼれてくる。太陽のように全てを包み込
む暖かさがある笑みを見るだけで、心が和んでくるのだ。こんな内気な私にも分け隔てな
く暖かい光を注いでくれるような、そんな笑顔を見ているだけで私は幸せになれそうな気
がするのだ。きっと神楽の笑顔には私にはない魅力がたくさんあるのかもしれない。
照らされた夕陽によって、神楽の笑顔が輝いて見える。なぜか私は眩しさを感じ、思わ
ず瞳を閉じてしまった。しかし、まぶたの裏にも神楽の笑顔が焼きついている。それほど
までに眩しいのかと思いつつも、決して嫌な気持ちにはならなかった。むしろ、焼きつい
た光景に喜びすら感じるほどだ。
瞳を閉じても神楽の姿が焼きついていることによって、私は孤独じゃないと実感できる
のだ。きっと私達は心のどこかでつながっている。根拠は何もないけど、そんな気持ちが
ゆっくりと確信へ導いてくれるはずだと思えてならないのだ。
「おーい、榊。何をしているんだ?」
神楽の声が聞こえたので、ハッとなって私は目を開けた。神楽が不思議そうな顔をして、
私の顔を覗き込んでいる。
「あっ、いや、ちょっと……」
さすがに瞳の裏に焼きついた神楽の姿をじっと見ていたなんて言えなかった。ただ、そ
れに代わる言葉も見つからないため、返事がしどろもどろになってしまった。
「まっ、いいや。昨日はちょっと夜更かししちゃったからなんか眠たいんだよなー。帰っ
たら一眠りしようかな」
両腕を高く挙げて大きく伸びをする神楽の姿を見て、微笑ましいものを感じると私は、
また笑みを浮かべてしまった。
「何だよ、何がおかしいんだよ?」
少し照れた顔を浮かべながら、「笑うなよ」という感じで神楽がひじで私の体を突いてき
た。それでも私がまだ笑みを浮かべていると、今度は神楽も照れ笑いを浮かべてきた。
「さーって、早く帰ろうぜ!よーし、競走だ!」
私の肩を軽く叩いて、神楽がいきなり走り出した。私は一瞬動作が遅れたものの、同じ
ように走り出した。かけがえのないものをくれる親友の背中を見つめ、神楽にとって私も
同じような気持ちがあればいいなと願いながら……。 (完)
- 446 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2004/11/15(月) 00:43 ID:???
- 492KBか。まだ書こうと思えば書けたかもしれないな。
猪木のアゴのようにアレなスレを私物化して、ここまでやっちまったけど、そろそろ引き際かな。
あとはageないようにしてください(特に自分で書いたSSを自分でageるような人は要注意)。
それじゃ、また放浪の旅に出ます。
- 447 :名無しさんちゃうねん :2004/11/15(月) 02:10 ID:???
- GJ
出来れば続き見たかったな
- 448 :名無しさんちゃうねん :2004/11/17(水) 21:19 ID:???
- gj see you again
- 449 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 00:39 ID:???
- 止まってるっつうことは一回ageた方がいいんだよな・・?
- 450 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 00:42 ID:???
- どうして3つ上のageるなって言ってるレスが読めないんだろうね。
- 451 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 00:47 ID:???
- アフォなのか?
- 452 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 00:48 ID:???
- >>450まぁ止まっているよりはいくらかマシかと。
- 453 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 00:50 ID:???
- さて。流れも読めない人は放っておいて、下げながら小ネタでも語って残り埋めませう。
- 454 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 00:51 ID:???
- >>453埋め好きがきたか・・・
- 455 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 00:52 ID:???
- まぁ、このスレが止まってたのを>>449があげたせいで進み始めたな・・・
- 456 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 00:52 ID:???
- 結果オーライやね。
- 457 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 00:54 ID:???
- でも意味のない進み方じゃないか?
- 458 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 00:55 ID:???
- >>457
質問だ
止まっているスレと意味の無い進み方(まぁ、埋めとか)とどっちがいいかね?
進んでるほうが少しはマシだよ。
- 459 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 00:55 ID:???
- >>452
止まっているからには理由がある。
しかもここはageで荒れた前歴がある。
ひっそり眠らせておけば感想カキコにでも使えるのに。
- 460 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 00:56 ID:???
- >>459
で、感想カキコが半年以上もないのにか?
- 461 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 00:57 ID:???
- もうすぐ要領切れなら逆に1番上までageておいた方がいいと思うぞ。
- 462 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 00:59 ID:???
- >>461
同意。
- 463 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 01:00 ID:???
- あと6kbもあるわけだが。
- 464 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 01:01 ID:???
- じゃぁSS書くか。
- 465 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 01:04 ID:???
- ・・・SSには少ないぞ、6kbって。
- 466 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 01:05 ID:???
- 「よみいいいいよみいいいいいいい」
「・・うるせぇな」
「よみいいいあのさあああああああ」
「・・・もう少静かな声で言えよ・・」
「そんなこと気にするなよおおおおおおおおおおおおおおお」
「・・・うるせぇ!!」
暦の奇襲攻撃、接吻。智はあっけなく食らってしまった
「・・ちったぁ静かになったか・・」
「よ・・よみ・・いきなり何すんのサ・・」
「・・・・・・」
「・・・しかもみんなの前で」
「・・・・・しまった・・・」
終わり
- 467 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 01:06 ID:???
- スレ違いかよ。
- 468 :466 :2005/05/29(日) 01:07 ID:???
- あれ!?
ごめんなさい間違えましたすみません
- 469 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2005/05/29(日) 01:09 ID:???
- ……君たち
- 470 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 01:11 ID:???
- / 丶
/ 気 !
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''''''''''‐-、, | に |
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:::::::::::::::::::::::::ヽ _,,,,,,_ .| す |
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::::::::::::::::::::;ヘ::::;::i /::::::::::::::::::::::::| る l
::::::::::::::::::::'、|ヽ!ヾ /::::::::A:::;::::/!::ムli |
:::::::::::::::::::、:'、 ,':::::::::ハ;ハ;l レ' '|ヽ な /
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::::::/l:::ハ:|,/ i ヽヘ, '〈| ソ'''''、
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/ | '' \ 丶.ll''r、.,_ /::`':.、 ヽ--‐',.イ、::::::::::::::'、
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- 471 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 01:12 ID:???
- ‐- 、 ,. -‐-...| す 気 |
::::::::::ヽ /::::::::::::::::! る . に !
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- 472 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2005/05/29(日) 01:12 ID:???
- / 丶
/ 気 !
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- 473 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 01:13 ID:???
- ‐ 、 ,.,,-| す気 |
::::::::ヽ /:::::::! るに !
::::::`li` ∩ ノv ∵ヽな_/
~,`ヽ \`-、::l:<H>:\
- 474 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2005/05/29(日) 01:13 ID:???
- 埋め立てご苦労
- 475 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 01:13 ID:???
- 煤@埋められてる!?
- 476 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 01:14 ID:???
- ‐- 、 ,.‐-..| す 気 |
::::::::::ヽ /:::::::::::! る . に !
:::::::::i^、i /::,.、:ノ:;ィ.| な |
:::::::::`li ` ∩ レノv ・ ・ メ、__/
:::::::/ ア \`- ,,/::`'.、σ,.イゝ::::`、
~,-`ヽ `-、:::::l::i〈<H>〉/::\::ヽ
- 477 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 01:14 ID:???
- 行くぞお!!!
- 478 :メジロマヤー ◆xoTOMayar6 :2005/05/29(日) 01:14 ID:???
- あとは眠らせておいてください。
- 479 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 01:15 ID:???
- さて、メジロ氏に締めてもらいましょう。
- 480 :名無しさんちゃうねん :2005/05/29(日) 01:15 ID:???
- 智「神楽、愛してるぜ」
神楽「い・・いきなり何言うんだよぉ・・////」
智「いや、つい・・・な。」
End
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