世の中のすべての萌えるを。

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【これはこれで】キムリン【それいいじゃん!】

1 :名無しさんちゃうねん :2002/11/17(日) 14:17
少ない出番でおいしいところを全部もっていくキムリンを語ろう。

2 :名無しさんちゃうねん :2002/11/17(日) 14:20
>>1
また糞スレかどうか微妙なスレを立ておって。

関連スレ?
私が古典の木村です。質問に答えますよ
http://www.patipati.com/test/read.cgi?bbs=oosaka&key=036497467&ls=50
先生について語るスレ
http://www.patipati.com/test/read.cgi?bbs=oosaka&key=030809635&ls=50

3 :2 :2002/11/17(日) 14:23
>>1
取り合えず、良スレにしたければネタを書け!書くんだ!!

4 :1さんへのアドバイス :2002/11/17(日) 15:42
よいネタスレの立て方。

スレを立てる事を思いつく。

同じようなスレが無いか探す。←1さんはやりましたか?

ネタを考える。←意外と見落としがちです。

スレを立てる。1に、スレの内容を書く。←1さんはちゃんとやっていますね。

すぐに自分で考えたネタを書く。←盛り上げたければなるべく面白いネタを書こう。

盛り上がるまで自作自演でネタを書いたりレスしたりする。

自分で書くネタすら無いようならば、そもそもスレを立てるのはあきらめよう。

5 :1 :2002/11/19(火) 21:55
スマソ。勢いだけでスレをたててもた。

ちなみにオレは『これはこれで』で1週間もちます。

6 :八八艦隊司令大阪さん :2002/11/19(火) 22:07
ただこのまま終わるのも可哀想なので

「木村は何故そんなにもかおりんに引かれるのか!?」

と、話題になるか微妙なことを言ってみる

7 :HYPER ◆DKhyper2 :2002/11/19(火) 23:20
キムリンは榊さんに恋心を抱くかおりんの姿に自分の青春時代の姿を重ね合わせ、
自分の夢をかおりんに託しているのだ!

8 :名無しさんちゃうねん :2002/11/22(金) 02:46
単に高校時代に好きだった子に似てたとか。
でも仮装競争の木村の様子を見ると節操ない感じもするしなぁ。

9 :八八艦隊司令大阪さん :2002/11/23(土) 04:12
仮想競争で婦人警官に興味を示さないあたりさすが木村
かおりんのことが好きなのではなく父親が娘を見守る気持ち説に一票

10 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆cYgcZQZw :2002/11/25(月) 05:13 ID:Fozv.90M
前略 こういうネタを少し書きためてあります。
木村スレはあってもSSが書けそうなスレはないし、
かと言って板の状況を見ると新スレという感じではないし。
「それで私にどうしろと?!」
某SSスレで相談の上、あらためて各木村スレをみると、
空気からしてここかなあと。
もし、気に入っていただける様でしたら時々おじゃまさせてください。
皆さんもネタを出していただければもっとうれしいです。
キーワードはただ一つ。
「実は木村は、全ての事を生徒のためによかれと思ってやっている」

11 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆cYgcZQZw :2002/11/25(月) 05:14 ID:Fozv.90M
【『この道一筋に生きて』 生涯一教師:木村の回顧録 1−1】
職業は、生きていくための手段だ、と割り切っていたはずだった。
正直な話、若者と接するのは、今でもあまり気が進まない。
気がついたらある程度の大学へ進学する道を歩いていて、
なんとなく国文学を選び、なれたから教師になった。
自分と妻、子供を養って、分相応の余暇や趣味が購える給料をもらい、
その範囲だと自分が思うだけの仕事をする。あとは、年齢相応の出世。それだけだ。
と、こうして文字に書くと冷淡な感じがするが、
私は決して、自分のその考えが他人と比べて特段冷淡だとは思わない。
逆に諸兄に尋ねたい。
仕事が楽しくて仕方がないと思っている人間がどれほどいるのか、と。
使命感を第一に据えて職業生活を送っている人間がどれほどいるのか、と。
就きたいと思った職にそのまま就ける人間が、いや、
そもそも就きたい職をあらかじめ明確に選べている人間がどれほどいるのか、と。
むしろそれらに当てはまる人間の方が、言葉は悪いが、おめでたい部類ではないだろうか。
…あの出来事に、そして彼等に出会わなければ、きっと私は墓へ入るまでそう思っていただろう。

12 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆cYgcZQZw :2002/11/25(月) 05:15 ID:Fozv.90M
【生涯一教師:木村の回顧録 1−2】
あれは確か、1学年の古文の授業だった。そこに至るまでの流れは忘れてしまったが、
進路について今から考えておく様に、という話になった。
すると、一人の生徒が、お前はどうして教師になったのか、と問いかけてきた。
この問いに、私は激しくうろたえた。
人にそう問われるのはもとより、自分自身で考えた事すらなかったからだ。
思えば不思議な偶然だったが、十数年この職にあって誰からも尋ねられたことがなかったため、
生徒向けの取って付けた様な答えすら用意していなかった。
だが、その事を正直に言うなどという選択は、あり得なかった。
それでは、「今から考えておく様に」という前言を自ら否定してしまう事になるではないか。
生徒の大半は、かつての自分と同じ様に、漠然と大学に進む以外
進路のことなど考えられなくされている人種だったから、否定したところで影響はなかろう。
しかし、中には明確な将来の希望を持っている生徒も見受けられた。
私が夢や希望云々という事を特段考えずに生きてきて、それに満足しているからといって、
わざわざそういう人間の芽を摘むことまではしたくなかった。
何よりも、生徒の将来への影響の有無はさておき、
あっさり前言を否定すれば、どちらの生徒も私に著しく低い評価を下す事だけは確かだった。
それではこのクラスの、ひいては職場の居心地が悪くなってしまう…。

13 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆cYgcZQZw :2002/11/25(月) 05:16 ID:Fozv.90M
【生涯一教師:木村の回顧録 1−3】
そこで、軽く冗談を言って流してしまおう、という結論を私は見つけた。
たまたま個性的で存在感のある女子生徒が多いクラスだったので、
「女子高生が好きだから」という冗談を思いつき、そう言った。
あとは、笑い声が起こるか、つまらない冗談として失笑を買うかだ。
後者の場合、当座は少し苦しいが、人の噂も何とやらで忘れ去られるのを待てばいい。
だがしかし、生徒達の反応は、そのどちらでもなかった。
全員が真剣な眼差しで、一斉に私に注目した。
とっさに思いついたことを口に出したので、やや大声になったせいもあるだろうが、
私の言葉に反応したまま、誰一人、声を出すことも動くこともしなかった。
縫い針が落ちる音でも聞こえそうなぐらい、教室は静まり返っていた。
丁度そこでチャイムが授業終了を告げたため、
余計な仕事はしない主義だった私は構うことなく教室を出たが、内心はおだやかでなかった。
私が冗談として言った台詞の中に、何か生徒たちの心をつかむ言葉があったらしい…。
居ても立ってもいられない気持ちで、私は教室の前にとどまって立ち聞きをしてしまった。
女子生徒たちが、しきりに何やら議論している。細かい内容は聞き取る事ができなかったが、
凡庸な教師という私の評価が大きく変わり、畏れ多い者として扱われている様だ。
そして、複数の男子生徒の歓声が聞こえた。その歓声は、私を絶賛していた。「感動した!」と叫び、
涙を流す者までいる様子ではないか。
私の胸に、熱いものが込み上げてきた。………感動だ。
生徒に感銘を与える事がこんなにすばらしく思える事だとは、
今まで知らなかった。考えてもみなかった…!!
私は今までの生き方を恥じると共に、これからは生徒たちに感動や希望を与えられる仕事をし、
そしてそれを目標に生きて行こうと固く誓った。
教師が「女子高生が好きだから」と言う事が、なぜ生徒たちに感動や希望を与えるのか、
それは分からない。でも、とにかくそれが生徒をものすごく元気づける事だけは、はっきりした。
しかし、うわべだけでは偽善でしかないし、いつまで経っても理由を理解できないだろう…。
…こうして私の真の教師人生は、女子高生好きな教師になろうと努める事から始まった。
                              【2へ続く】

14 :名無しさんちゃうねん :2002/11/25(月) 15:04 ID:PBhITtFY
>漠然と大学に進む以外
>進路のことなど考えられなくされている
あず青先生実は結構マジメにテーマを盛っているヨカン

15 :名無しさんちゃうねん :2002/11/26(火) 02:38 ID:???
グッジョブ先生!期待age!

16 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆cYgcZQZw :2002/11/27(水) 03:59 ID:BYDk46aw
【生涯一教師:木村の回顧録 2−1】
 当時、勤務先は文部科学省からとある研究の推進校に指定されていた。平たく言えば、多様な生徒を受け入れて一緒に教育することが
どこまで可能か、という事を研究するため、一人頭いくらという研究費と引き換えに、入試の成績や資格要件に関係なく生徒を入学させる制度だ。
 私は、発想自体は悪くないと今でも思っている。だが、やはり役所のやることだった。
 予算を出すだけで、検証をしない。年に一度か二度、形ばかりの書類を提出させられるだけである。金目当てに推進校に名乗りを上げ、
入れたら入れっ放しにしておいても全く分からない。
 まさにこの学校もそれで、私はこの前の年まで教務部主任として無難な報告書を作成する任にあった。しかし、少数とはいえ
文字通り規格外の生徒を入れているだけ、この学校はまだ正直な方だった。学校の眼鏡にかなった勉強の出来る中学生をスカウトして
無試験で入学させ、この枠で受け入れたと称して、研究費だけ受け取っている学校が大半だったからだ。
 前置きが長くなったが、ある日廊下で、この枠で入学してきた二人の女子生徒に出会った。
 春日歩と美浜ちよ。二人とも、他の研究指定校が辞退した枠を引き受けたため、年度が始まってから急遽受け入れた生徒であるが、
すっかり学校になじんでいる。
 多くの教師がこの特別枠で入学した生徒の受け持ちを回避したがる中で、谷崎君が二人を喜び勇んで引き受けてくれた。
彼女たちはさぞかし谷崎君に愛されている事だろう。あるいは、谷崎君は特別枠の趣旨を勘違いして手を挙げた可能性もあるが、
そうだとしても人間味豊かな谷崎君の事だから、それに気付いた頃には二人を手放せなくなっているだろう。
 春日君が美浜君を指して、女子高生好きって、ちよちゃんはどうなんですか、と聞いてきた。
 他の生徒がただただ私の変化に驚くばかりの中で、何の躊躇もなく話しかけてくる。すばらしい事だ。

17 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆cYgcZQZw :2002/11/27(水) 04:00 ID:BYDk46aw
【生涯一教師:木村の回顧録 2−2】
 ここで、読者諸兄にこういう疑問を持たれた人がいないかどうか、問うておきたい。
 春日君はさておき、美浜君がなぜ特別枠なのか、かような天才少女なら、日本中の進学校が競って受け入れるだろうに、という疑問を。
 それは若さゆえ恐れを知らない者の疑問だ、と注意しておきたい。十歳にしてこれだけの頭脳を持ち、人格も大人の様に
出来上がっている。心ある教育者ならば、むしろ異常を感じるべきであり、想像を絶する複雑な事情を推量すべきである。
逆に、安易な名声欲しさに計算高くあればあったあったで、とんでもないリスクをも背負う可能性を読み取る事ができるだろう。
例えば、凄惨な犯罪を犯した少年少女には、早熟ゆえ周囲の過剰な期待に押しつぶされてかかる行動に走ってしまった者が少なくない。
 しかし、受け入れてしまったからには、他の生徒たちと分け隔てなく接するのが教師の努めだ。いや、人間として、
人一倍彼女に愛情を注ぎ、彼女が健やかに育って行く事の助けになりたい…。
 子供にしてなかば大人の頭脳と心を持ってしまった美浜君と、なかば大人にして子供の様な頭脳と心を持つ春日君。
互いに自分にないものを認め合い、相手にないものを補い合って、姉妹の様にむつまじくしている二人。全く正反対にありながら、
出会ったばかりにしてこの様な関係を結べている彼女たちを、引き離してはならない。とりわけ、美浜君のために。
 私が受け入れるというからには、彼女も他の女子生徒と同様、私が好きということになっている女子高生であるのを
認めてやらねばならない。しかし、女子生徒として高校に身を置くにはあまりにもいたいけなその姿に、言葉がなかなか出なかった。
 結局、なすすべもないまましばし美浜君を眺めたあげく、これはこれで…、とだけ言うのがやっとだった。
 しかし、美浜君のみか春日君もあまり元気のいい顔をせず、心にもない事を言ってしまった呵責だけが残った。 
 美浜君。一刻も早く、君を女子高生だと思える様になる事で、君を来るには早すぎる場所に来させてしまった大人社会の身勝手を償いたい。
 後生だから、願わくば今しばらく時間を与えたまえ、と、神に祈るしかなかった。

18 :名無しさんちゃうねん :2002/11/27(水) 18:21 ID:???
先生!相変わらず素晴らしいですが、改行はきちんとした方が良いと思います!

19 :名無しさんちゃうねん :2002/11/27(水) 22:30 ID:jqRSZP7Y
大阪・ちよペアの解釈ナイスです。
この2人ってデフォルト的なペアの1つなのに
意味づけする人がいなかったんだよな。

20 :八八艦隊司令大阪さん :2002/11/28(木) 00:35 ID:???
木村が不憫に思えてきました・・・

21 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆cYgcZQZw :2002/11/28(木) 02:07 ID:TNiKbZMc
>>18
本物の本の様に、改行箇所以外の行をきれいに埋めようとして
失敗しました。今日一日後悔しきり。いい方法があればご教示を。
…文学を以て教壇に立つ者のはしくれとして、
やはり基本は手書きだな、と、私は強く思った。
そこで色あせた原稿用紙を取り出し、久しぶりに万年筆を走らせていると、
これが思いの外面白かった。妻が寝巻にカーディガンを羽織って
茶を運んできたのに気づき、ふと時計を見ると、零時を回っている。
「あら、万年筆をお使いになるなんて、珍しいわね」
「ああ、何年ぶりかな…あれ、」
「どうしました、あなた」
「木村の村って……これでいいんだよな…」
…結局、すっかり夜ふかししてしまい、疲れで今日は執筆を休む羽目になった。
これでは何の為だかわからない。やはりパソコンにすべきだろうか。
>>20
これぐらいの情がないと、
天使の様な妻は獲得できないのでは、と。
>>19
ええ、ネタにする人も少ないですよね。
でもそれ以上に、いくらでもネタがありそうな木村創作が
前人未踏だったのが不思議で仕方がありません。
後に続いて欲しいので上げ進行にしませんか。

22 :名無しさんちゃうねん :2002/11/28(木) 03:57 ID:???
>>21の>18
休むと言いつつそれでネタやってるし…
夜ふかしの原因は執筆だけではなく(略

23 :1 :2002/11/28(木) 21:36 ID:dSWlLZ/k
すごいです。
勢いでたててしまったスレがこのような展開になってしまうとは。

大阪もある意味天才だから、ちよちゃんとは天才コンビと言えるかも知れませんね。

24 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆cYgcZQZw :2002/11/29(金) 05:22 ID:/J4vf1Zo
【生涯一教師:木村の回顧録 3−1】
 女子生徒の多くが嫌がっているので、体育祭を機にブルマを廃止してはどうか、という提案が職員会
議でなされた。太ももをさらす様な服装を一律に求める事は女性差別だ、という意見も女性の同僚たち
から出された。
 しかし、私からすれば、これらはとんでもない勘違いだ、と言わざるを得ない。
 元来ブルマは、女性は着物やドレスに身を包んでおとなしくしているべきだ、という封建的な発想か
ら女性を解放すべく、女性の教育者が考案したものだ。そして、はしたない、という男社会の声と闘い
ながら定着してきた、女性のための運動着である。そういう歴史を、彼女たちは知っているのだろうか。
 他人の視線が気になる、という声がある事も知っている。だが、魅力的あるものに人々が注目するの
は当然の事だ。若々しい肉体が爽やかな汗を光らせて鍛えられて行く姿が、魅力でなくて何だというの
か。注目される事がマイナスに受け取られ過ぎている。横並び社会の弊害と言うしかない。
 また、興味本位に観察の対象にする人間がいるじゃないか、とも言われるが、本末転倒の議論だ。悪
いのは興味本位に観察する方であって、彼女たちは何も悪い事はしていない。悪い事をしていない側に
遠慮をさせている様では、生徒を元気にする事など到底できない。学校がすべきは、地域と連携
するなどしてかかる不心得者の発見に努め、捜査機関に引き渡す事だ。
 歴史を教え、信念に基づいて本来あるべき姿を説くことなくして、声が多いから反対、でいいのだろ
うか。この同僚たちは、もし生徒の多くが授業反対と言えば、授業を廃止してしまうのだろうか。確か
に生徒を満足させるのが私たちの目的かも知れないが、それは生徒の要望を無批判に聞き入れる事でな
されるべきではない。
 こうした思いから、私は、毅然として廃止反対を唱えた。提案者や賛同者の女性教諭たちは猛烈に反
発し、この女性差別主義者、という罵声まで飛んだ。歴史を見ろ、どっちが女性差別主義者なのか、と
叫びたいのを抑え、私はこんこんと自分の考えを説き続けた。
 だが、ほどなく議長役の同僚が、多数決を取ると言い出した。冗談ではない。多数決は民主主義の原
理だなどと言われるが、それと表裏一体の原理である「少数意見の尊重」が、それに比べてあまりにも
軽んじられている。この原理ゆえに討論があるのだから、ぎりぎりまで議論を尽くすべきであろう。何
よりも安易な多数決は、無責任にだんまりを決め込んで多い方に手を挙げる輩や、万一の時の責任逃れ
のために一応反対を表明しながら、それ以上議論をしようとしない卑怯な人間を生み出す。
 私が憎むのは反発する女性教諭たちではなく、むしろ先ほどから黙って多数決がとられるのを待って
いるこうした連中だ。全人格を以て若者を教育すべき職にある人間が、そういう事でいいのだろうか。
職員会議の大半を占めるこの空気は、尋ねるまで何も発言せず、尋ねても優等生的な答えしか返さない
多くの生徒と重なるものがある。そして、ブルマを嫌がる女子生徒たちの姿とも重なる。

25 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆cYgcZQZw :2002/11/29(金) 05:24 ID:/J4vf1Zo
【生涯一教師:木村の回顧録 3−2】
 そう考えると、なおさらここで折れる訳には行かなかった。一年ちょっと前までは、私もだんまりを
決め込んで会議の終了を待つ一人だった、という負い目もあった。
 生まれて初めて、私は職場で頭に血を昇らせて吠えた。それが通じたのか、もう少し、議論してみま
しょうか、という声が挙がった。再び女性の同僚たちとの議論になったが、しばらくすると、彼女たち
の舌鋒に躊躇が見られる様になった。そしてそれに応じるかの様に、一人、またひとりと、私の援護射
撃をしてくれる同僚が現れ始めた。日頃人格者で通っている後藤さんなどは、「私は木村君の意見に賛
成だったのに、こうなるまでそれが言えなかった、私は卑怯者だ、と、涙を流して反省してくれた。
 最後までブルマ廃止を主張していた黒沢君が、もう少し生徒を説得してみます、と言った頃には、時
計の針は午後十時を回っていた。何の意見も表明しなかったのは、はじめから寝ていた谷崎君一人だっ
た。これほど白熱した職員会議は初めてであったが、それを自分が作ろうとは、夢にも思わなかった。
 数日後の体育祭はもちろん、体操服にブルマという姿の女子生徒たちが秋晴れの中に輝いていた。
 自分たちの服装を眺めながら、言葉を交わす女子生徒たちがいた。谷崎君のクラスの、神楽君や水原
君だ。教職員全員で確認した熱い思いが、彼女たちをして自分たちの美しさに気づかせた様だ。谷崎君
の居眠りには困ったものだが、熱い思いを伝え、生徒を一生懸命にさせる力には学ぶべきところがある。
私は思わず、万歳を叫んでしまった。さすがに少し照れくさくなり、とぼけた英語で神楽君をほめた。
神楽君も照れくさいらしく、少し恥ずかしそうだった。
 美しいものは美しい。若人よ、ありのままの自分の姿を愛せよ。
 そのための課題は、ブルマだけではない。体操服の裾が挟まれたりからまったりしては危険なので、
日頃から体操服はブルマの中に入れておくべきだと言っているが、彼女たちなかなか聞き入れない。体
のラインをさらしたくない、という、彼女たちのこれまた卑屈な思いが、少し大きいサイズの体操服を
着て裾を出しておく、という行動に走らせている。
 この事もいずれ議論して、彼女たちが自分を肯定できる様にしてやらねばならないだろう。

26 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆cYgcZQZw :2002/11/29(金) 05:27 ID:???
>>25の「省略されました」はスペースを消し忘れて
オーバーしているだけです。気にせず続けて>>26
進んでください。
そろそろ、かおりんにこだわる事の真意を明らかにしなくては。

27 :名無しさんちゃうねん :2002/11/29(金) 05:50 ID:???
>>24
>>25
…そうだったのか…
でも、>>26の説明は>>24>>25の間違いでしょ?

>寝巻にカーディガンを羽織って茶を運んで
の木村妻萌え!!なのは漏れだけ?

28 :名無しさんちゃうねん :2002/11/29(金) 08:30 ID:???
>>27折れも。

そりゃこういう経緯ならバンザーイ!!も言いたくなる罠。
このスレ読んだ後原作を読むと泣ける。

29 :名無しさんちゃうねん :2002/11/30(土) 02:06 ID:???
物は言いようだなあ…w

30 :名無しさんちゃうねん :2002/11/30(土) 02:23 ID:???
>>24
「ブルマの歴史」とやらはマジでつか?!

31 :ツインテール ◆2uyAKgTA :2002/11/30(土) 04:55 ID:???
>>30
いやそれがあんた!本当なんですよ。
詳しくは以下のアドレスを参考
ttp://home.intercity.or.jp/users/ath/ath/library/history/history.html

32 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆39Qwkk1o :2002/12/01(日) 01:15 ID:.aycmxAw
>>31様いつも恐れ入ります。
>>30にあてて、「スカートの下の劇場」(上野千鶴子 河出書房)ほか…
と書こうと思ったら、まさかネット上に史料があるとは。
こじつけを楽しむSSではありますが、
こじつけの論拠はちゃんとしたものにしようと。

というわけで次代の教育を担う若き諸君よ、
「スクール水着の歴史」について調べてみたまえ!!

33 :名無しさんちゃうねん :2002/12/01(日) 05:33 ID:geZp/FOI
>>26
かおりんも何か教育者からすると放っておけない事情が…
それとも「美しいものは美しい」みたいな事を言うのか…



「あずまんが漂流教室」の木村を思い出してしまふ。

34 :名無しさんちゃうねん :2002/12/02(月) 02:03 ID:.2.Qt6vc
>>33
結局善人だったよなああの人。

35 :名無しさんちゃうねん :2002/12/04(水) 05:52 ID:???
先生ぇ、まだよみとも終わらないのですか?

36 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆39Qwkk1o :2002/12/06(金) 02:56 ID:jd7.yYtw
>>35他読者諸兄すみません。
かおりんこだわりネタが最も難しい事を忘れて
次回予告にしてしまった手前、あうーです。
一番困っているのは、苗字がないので
真面目な教師の回顧録にしづらい事です。

…他のネタでよいのならスタンバイありなのですが。
他の方、特にストーリー未挑戦の方、ぜひここを練習台に
していただいて刺激をください。

37 :名無しさんちゃうねん :2002/12/06(金) 04:01 ID:???
>>36
先生、かおりんを苗字にしてしまっては?

38 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆39Qwkk1o :2002/12/07(土) 05:50 ID:rl1nuaks
【木村の回顧録:4−1】
いきなり下世話な話で恐縮だが、暑い季節になると疥癬菌という
水虫などをもたらす細菌の活動が活発になるそうで、
水虫、それに陰金田虫といった皮膚病を持つ諸氏は、地獄の季節だ、と言われる。
足や股間を湿気と暑さからなるだけ解放することが、症状の緩和、そして一番の予防となる。
さて、陰金田虫というと男性の病気というイメージがあるが、女性も罹患する。
愚妻によれば、男性の病気という固定観念があるため女性たちに警戒心がなく、患者は結構多いそうである。
そして、かかればかかったで、先述の固定観念と、場所が場所だけに恥ずかしいという事とで、
相談も治療を受ける事もままならず、重症になるまで一人で苦しんでしまう例が多いそうだ。
思えば、女性はいつの世でも男性社会から必要以上の羞恥を強いられ、様々な犠牲を被ってきた。
一例を挙げれば、関東大震災の際、多くの若い女性が、裾が乱れるのを恥じて燃え盛る建物から
飛び降りる事を拒み、死を選んでしまった話は有名だ。教育者として、この歴史に終止符を打たなければ。

そこで夏のある日の授業で、女子にスカートを脱いでブルマ一枚になる事を許可してみた。
もちろん、陰金田虫云々という説明などはしない。それぐらいのデリカシーは、私もわきまえている。
着替えをする事になる訳だから、当然男子生徒を促し、彼等と廊下に出た。彼等は一言も詮索などしない。
単に頭が良いだけではなく、優しさや気遣いも備えた、素晴らしい生徒たちだ。

39 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆39Qwkk1o :2002/12/07(土) 05:50 ID:rl1nuaks
【木村の回顧録:4−2】
が、しかし、しばらくして教室に入るや、女子生徒は一人残らずスカートをはいたままだった。
意外な結果に、私は呆然とした。これでは彼女たちが病気になってしまう!そして、
この程度の事を恥じる様では、人に相談すらできず、泣きながら陰部のかゆみに堪えるという
悲しい結末になる事は、火を見るより明らかだ。
君たちは、男性社会に羞恥を強要された、先輩たちの過ちを繰り返すのか。
何よりも、先に述べた男子生徒たちの優しさを、何とも思わないのだろうか。
涙を堪えながら、どういう事なのか、とつぶやくしかなかった。

だがしかし、考えてみれば、いきなり気遣いをされても、戸惑ってしまうのは無理もない。
さりげなく、しかし何度も何度も繰り返すしかない。とりわけ、疥癬菌の伝染の
危険が最も高いプールで、彼女たちに寄り添う事を外してはならないだろう。
神楽君などは、すでに病に一人苦しんでいるやも知れぬ。息の長い仕事になろうが、
彼女たち自身に気づいてもらわなければ、彼女たちの解放は成し遂げられない。

40 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆39Qwkk1o :2002/12/07(土) 05:55 ID:???
…ごめんなさい、先送りしました。

しかも、神楽ファンに後ろから刺されるかも知れませんね。
ご感想ご要望をお待ちしています。
…あ、別におじゃましているだけですから、
私のネタに関係ない木村話も遠慮なくどうぞ。

41 :名無しさんちゃうねん :2002/12/07(土) 18:12 ID:???
結局、原作でも創作でも木村はキ○ガイということか。

42 :山田大惨事 :2002/12/07(土) 19:34 ID:BW5HqEj.
亀レスですが・・・
ここの木村の回顧録シリーズ楽しみにしてます。
特に >>17 の大阪、ちよペアに関しての下りとか好きでしたー
今後もあず青先生の木村シリーズに期待という事で。

43 :名無しさんちゃうねん :2002/12/07(土) 23:03 ID:???
神楽を気にしているのはそういうわけだったのか。

44 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆39Qwkk1o :2002/12/09(月) 02:52 ID:6JACtA4Q
>>43
部屋で一人、下半身裸で局部をかきむしるうち
微妙な部分に触れてしまい、いつしかかゆみなど忘れて
生まれて初めて感じる禁断の悦楽にもだえる神楽…

※これは私の妄想で木村先生の妄想ではありません。

45 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆39Qwkk1o :2002/12/10(火) 03:58 ID:0st/8.uU
ネタの上に>>44で、Garm氏あたりに刺されるかと思いましたが
無事でしたね。止まっているぐらいなら刺された方がいいのですが…。

46 :Garm ◆c.KAGURA :2002/12/10(火) 21:38 ID:???
いやだなぁ、刺したりなんかしませんよ(^-^)y-~~~
4.8t榴爆弾で都市区画ごと(ry

47 :名無しさんちゃうねん :2002/12/11(水) 06:01 ID:???
>>46ワロタ

48 :名無しさんちゃうねん :2002/12/11(水) 08:25 ID:???
>>46
漏れも参加しよう。

49 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆39Qwkk1o :2002/12/15(日) 03:20 ID:1WFrTHN2
…「東京」と呼ばれていた都市の残骸の中から、ただ一人復活した私。
国会議事堂だった建物の頂に腰かけ、今後について思案する。
うーん…かおりんを名字にしては、という案もあったが、
「かおりん」はあだ名であると、本人が私…じゃなかった木村に
ハッキリ言っているからなあ…。
明日あたり、またストックネタでいくか。
それとも>44をベースに桃色のSSなぞを…(全然懲りてない)

50 :BAYONET ◆c.KAGURA :2002/12/16(月) 06:31 ID:???
なるほど…たしかに、今の装備では貴様を「殺しきれん」ようだ。
また会おう、邪教徒。次は確実に殺る。


(´-`).。oO(かおりんの苗字か・・・渚カヲリとか言ってみるテスト

51 :名無しさんちゃうねん :2002/12/17(火) 03:52 ID:6SCV7ty.
…神楽萌えはトリップにこだわるんだなあ。

もはや神楽萌えからラシュディ氏扱いのあず青先生。

52 :名無しさんちゃうねん :2002/12/17(火) 14:26 ID:???
いっそ野川かおりんに、と言ってみるテスト

53 :AngelDust ◆c.KAGURA :2002/12/17(火) 21:17 ID:???
>>51
別に神楽のみではないのだが・・・
まあおまいらきむりん萌えどもはこれでも付けてなさいってこった。
( ゚д゚)ノ#_nuY$SLG

54 :KIMURAWE :2002/12/18(水) 03:53 ID:???
テスト。

55 :54 ◆KIMURAWE :2002/12/18(水) 03:54 ID:???
WEが余計だなあ

56 :名無しさんちゃうねん :2002/12/18(水) 08:35 ID:???
木村・・・私達?

57 :AngelDust ◆OOSAKA/o :2002/12/18(水) 21:48 ID:???
>>55
ま、せいぜい晒すとしたら6文字完一までですね。
もったいないでしょ(w

ところで新しい構想とやらはまだですかねぇ?

58 :KIMURAWE :2002/12/18(水) 23:34 ID:???
木村達になってみる(w。

59 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆KIMURAWE :2002/12/19(木) 02:05 ID:BiXLiG/6
>>57
恐れ入ります。
黒ちよの作業が終わるまでお待ち下さい。

…私も木村になってみたよ。かわいいぞー!!

60 :名無しさんちゃうねん :2002/12/19(木) 02:54 ID:???
先生は何もしなくてもはじめから(ry

61 :名無しさんちゃうねん :2002/12/19(木) 12:57 ID:???
でも木村と違って生徒から慕われてるみたいで羨ましい。

62 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆39Qwkk1o :2002/12/22(日) 09:23 ID:9aM.oaS.
【生涯一教師・木村の回顧録 5−1】
 授業の空き時間。普段は見ることができない生徒の横顔を探して歩くよい機会
であるが、事務仕事にかまけていたり、休み時間の様に考えていたりする教員の
なんと多いことか。実にもったいない事だが、かつては私もその一人だったから、
あまり大きな事は言えまい。
 さて、どこへ行こうか。あてもなく校内を見て回ろうと職員室の扉を開けたそ
の時、いつだったか、谷崎君が生徒に混じって体育の授業に参加した事が思い出
された。机に向かうのは苦手だが体を動かすなら任せておけ、という生徒は多か
ろうし、その逆の生徒が、努力したり工夫して楽しんだりする姿も見ることがで
きるかもしれない。教室では見ることのできない生徒たちの姿や表情を見る、と
いう点では、この上なくいい教科だ。谷崎君は、実にいい着眼点を持っている。
 そこで、時間割表で体育の授業を探したが、あいにくと2年生の水泳しかなか
った。体を動かすのはあまり得意ではないが、それでも運動着は持って来ている。
しかし、さすがに水泳着はない。だが、プールにやってきて、ひとり背広姿で見
ているというのは、黒沢君や、真面目に授業に取り組む生徒諸君に失礼だろう。
そう思って何人かの同僚を尋ねて歩いたところ、なぜか後藤さんが水泳着を持っ
ていた。少しクラシックなデザインで若干抵抗を覚える品だったが、ともあれそ
れに着替え、プールに向かった。

63 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆39Qwkk1o :2002/12/22(日) 09:24 ID:9aM.oaS.
【生涯一教師・木村の回顧録 5−2】
 2年の女子生徒たちは、少し驚いているらしく、表情が硬かった。それはそう
だろう。担当でもない授業に関心を持ち、わざわざやってくる教師など、この学
校にはなかなかいないからだ。それも、(自分で言うのも恥ずかしいが)「女子
高生好き」という事で畏敬の対象となっている==なぜこの事が生徒たちに感動
を与えるのかがいまだに分からないのだが==私が現れたとあってはなおさらだ。
 しかし、そのせいで彼女たちをぎこちなくさせては、何にもならない。緊張を
和らげようと、黒沢君が指示を出すべく、はーいそれでは、と言ったところへ、
すかさず、そのまま体育館へ行ってバスケをしよう、と、ジョークを言ってみた。
我ながらいいタイミングで面白いジョークが言えたと思ったが、しかし女子生徒
たちは硬い表情のまま、こちらを見ている。
 私は、すぐに自分の過ちに気づき、はっ、となった。そうだ、彼女たちが私に
求めているのは浅はかなジョークなどではなく、「女子高生好き」としての真摯
な態度だ。だが、努力の甲斐もなくいまだそれになり切れていない私は、何を言
えばそれを表明できるのか迷いに迷った。とっさに思い浮かんだのは、目の前で
生徒たちの着ている水着が、女子高生を好む者の間で非常に注目されているらし
い、という事を思わせる雑誌の記事だった。その記事から推測するに、特に泳い
で濡れている状態が好ましいらしい。何のことはない、要は、彼女たちが水着を
濡らしている姿にこだわってみればいいのだ。
 できるだけその思いになり切って見ると、すっと言葉が出た。
「…しかし濡れている方が…そうだ、一度水につかってから体育館に行こう」
すると、黒沢君がこちらの思いを察してくれたらしく、漫才師の突っ込みの様な
いいタイミングで、違います、と言ってくれた。生徒も元気づけられたらしく、
春日君が、水球をやってはどうか、と口を開いた。…教室の授業では、自分から
話しかけてくる姿など想像しがたい春日君が、口火を切ってきた。しかも、私の
提示した要望を的確に満たす、なかなかの提案だ。正直、特別枠という事もあっ
て、私は彼女を頭が悪いと評価してきたが、彼女の言葉を聞いてその偏見を恥じ
るとともに、やはり教師はこまめに生徒と接するべきだ、と強く思った。

64 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆39Qwkk1o :2002/12/22(日) 09:25 ID:9aM.oaS.
【生涯一教師・木村の回顧録 5−3】
 授業が始まった。若者が情熱を燃やして、ひたむきに向上を求める姿は、美し
い以外の何物でもない。私は黙って見つめるばかりだった。思わず、美しい、と
一度口に出したが、黒沢君も同じ思いであるらしく、黙っていた。
 ふと、滝野君が平泳ぎをしているのが目に止まった。よく見ると顔を水に漬け
ている時に、頭を完全に沈めてしまっている。本当は頭を沈め切ってはいけない
のだが、上手に動いて、さも頭が少し水面上にある様に見せており、少し見ただ
けでは分からない。彼女も特別枠で、勉強の出来はよくないが、考えたり工夫し
たりする力をちゃんと持っているのだ。明らかに反則なのだが、あえて、反則す
れすれですな、と黒沢君に指摘して見せたが、さすが専門家だけあって、その様
な事はとっくに気づいた上で黙認している、という風だった。
 だが、黒沢君にもまだまだ教師としての甘さがうかがえた。私が生徒の姿をず
っと見ていることが不満らしく、浮かない顔をしているのだ。この仕事に限らず、
仕事中に一人の女性であることが前面に出てしまうというのは、非常によくない
傾向だ。女性である事を売りにして仕事を要領よくすすめる、という姿勢を招き
かねず、それは女性の地位向上に逆行する。
 しかし、ここでその様な説教をしても、素直に聞けないだろうから、申し訳程
度に彼女の姿を眺めてから、やきもちを妬いているのか、と指摘したところ、黒
沢君は顔を赤らめ、照れ隠しに、もう帰ってください、などと言う始末だ。困っ
たことだ。素質があるだけに、余計にそう思う。ただ、幸い彼女は、谷崎君とい
う、女性である事など忘れているかの様に、誰に対しても体当たりで接する同僚
を友人にしている。だから、いつか気づいてくれるだろう。いや、目の前の生徒
たちの将来を本当に心配できれば、気づいてくれるに違いない。
                              【つづく】

65 :名無しさんちゃうねん :2002/12/22(日) 10:15 ID:???
先生キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

66 :八八艦隊司令大阪さん :2002/12/22(日) 10:32 ID:???
          ,. -───-: 、
          /::::::::::::::::::::::::::::::::\
          / '':::::::::::::::::::::::::::::::''''' ヽ
         !::::::::::ィ::ハ:::;::::::::::::::::::::::::::!
       i::|:::i::/l/  i;::ト、:、:::i:::::::::::::::i
       |::i/レ'-i''  'ヽi-ヾ,ヽ!:::::::::::::l
       |::ハ -‐-   -─- i::::::::::::::l
       |::::::l|  |     |  | |::::::::::::::! 先生があたしを褒めてくれはった〜
       |::::::ヽ | r---、! l,.!::::::::::::::l  先生ただの変体やおもてたけど
       l::::::::::::`;'-'=,‐,='r''i~!:::::::::::::::| ほんまはやさしかったんやな〜
         !:::::::l、::r'"´'. ' l ' i::::::::iヽ:::l
       i:l、:::|./、_____,l::::;l:/‐'ヽ!
        '!ヽ;i'>l____,.//-‐'''"ヽ
            !/ |.VVVVVVVV.lV\!. i
         |  |        |    l

最近本当に木村を見る目が変わってきてるんですが・・・
あと、顔沈めきっちゃいけないんだ・・・

67 :名無しさんちゃうねん :2002/12/22(日) 12:01 ID:???
木村先生萌えになりそう・・・

68 :窒素酸化物 :2002/12/22(日) 17:03 ID:???
ううぅ、いい話だ(涙

69 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆39Qwkk1o :2002/12/23(月) 04:45 ID:dcKnqmAU
「黒ちよ」の仕事から帰ってきたらレスがたくさん…励まされます。

70 :名無しさんちゃうねん :2002/12/23(月) 21:23 ID:???
感動age

71 :山田大惨事 :2002/12/23(月) 22:06 ID:???
えぇ話や・・・

72 :名無しさんちゃうねん :2002/12/24(火) 23:31 ID:???
そう?
ただの基地外にしか見えん。

73 :名無しさんちゃうねん :2002/12/25(水) 02:13 ID:???
「同人誌を出版しる」を見ると
先生そろそろ暇になって沢山書いてくれるんじゃ・・・

74 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆39Qwkk1o :2002/12/26(木) 01:59 ID:1KKicwEY
【生涯一教師・木村の回顧録 6−1】
 教師として学校にいると、教室全体に対して何かを伝えたり、何かを求めてく
る生徒に応えたり、といった事が優先になりがちだが、決してそれだけが教師の
役目ではない。何も言ってこない生徒、あるいは学校に来なかったり激しく反抗
的な態度を取ったりする生徒ほど、実は教師に深刻な求めを秘めている、という
例は、実に多い。
 あるクラス==授業を少々持っているだけだが、個性的で目立つ生徒が数人い
るため否応なしに気をつけて見ざるを得ないクラスだった==に、とても元気の
ない女子生徒がいた。内気で非常に存在感がなく、時々、今日は学校に来ていな
いのでは、と思ってしまうほどだ。内気であるだけならそれも一つの個性だと言
えなくもないのだが、彼女は何人かの女子生徒から時々声をかけられるのみで、
どうやら友人といえる存在はいない様なのだ。
 こういう生徒に働きかけて、社会性の獲得を手助けするのが教師の重要な仕事
の一つだ。私は、てっきり谷崎君が目をかけているものだと思っていたが、入学
後半年余りにしてその生徒に変化がないところを見るに、やはり声をかけてくる
生徒への対応に追われてしまっているようだ。
 ここで私が谷崎君に声をかけて注意を促すのは簡単だ。だが、同じ教師である
私が、問題を感じつつも彼女を放置してきたのもまた事実である。ここはやはり、
まず気がついた私がやらなければなるまい。谷崎君も、それを見てきっと気づい
てくれるだろう。

75 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆39Qwkk1o :2002/12/26(木) 02:00 ID:1KKicwEY
【生涯一教師・木村の回顧録 6−2】
 さて、教室の会話によく耳を傾けると、意外なことに、その生徒にはあだ名が
ついている。あからさまな蔑称であれば別として、あだ名は関心を持たれている
証である。が、おそらく彼女がそのあだ名を受け入れていないのだろう、なかな
か彼女がそう呼ばれる機会に出くわさない。
 周囲は彼女を包み込む環境にあるのに、本人が拒んでいる。はたから見れば実
に理不尽な構図だが、そうであるが故に当事者の悩みは深いのだ。だが、よく観
察してみると、おいそれと他人を信じる事ができない彼女の心が何となく読める。
彼女はよく、榊君を眺めて顔を赤らめている。同性愛者なのだ。
 同性愛。少数派であるというだけで、立派な愛の形だと私は思うが、ひところ
ほどではないにせよ偏見や誤った見方が根強い。それでも男性の場合は特定の時
代や階層において肯定された時代もあったが、女性の場合は一貫して否定され続
けてきた。当事者が、そのことに限らず、他人や社会に対して用心深くなるのは、
無理もないことだ。だが、その偏見と闘うぐらいの意気込みがなければ、彼女が
愛を貫くことは難しいだろう。彼女を受け入れるべくつけられたあだ名を拒む様
な精神では、それはかなわない。
 幸せを願わない生徒などいないが、考えるうち、彼女にはぜひとも想いを貫い
て幸せになってほしい、と強く思うようになった。
 明日から、彼女をそのあだ名「かおりん」と呼ぼう。嫌がることは目に見えて
いるが、これは彼女が強く生きていくための課題そのものなのだから、彼女のこ
とを本当に考えるのなら、簡単に妥協すべきではない。だから以降、この回顧録
においても、彼女を「かおりん」と記す。
                              【つづく】

76 :あず青労同大阪派 教労委員会 ◆39Qwkk1o :2002/12/26(木) 02:02 ID:1KKicwEY
まだ学校の本もあるんで別に暇になってはいないのですが・・・
30日はできればよろしく。X−40bです。

さて、呼称の問題が解決したので、かおりん行ってみました!!
なかなかそう呼ばれる機会に出くわさない、って、そりゃ脇役だからだろ
といった冷静なツッコミも歓迎です。
数々の反応、うれしいですが、後に続いてくれるともっとうれしいです。

「ええ話や」
「やっぱりキチ○イ」
まあ、どっちの感想もありだと思います。一般的な見方との落差を
楽しむもよし、その中に含まれる勘違いの激しさを楽しむもよし、なので。
ところで、現場にいて一つ言えるのは、
わいせつ事件で三面記事を飾る教師に、いかにも…という人間はいない事ですね。
「真面目な教師で、まさか…」というありがちな校長コメントは、
半分は責任回避でしょうが半分は本音でしょう。
もちろん真面目ではない人も含まれてはいる様ですが、勤務時間がいいかげん
など、わいせつとは別の要素だそうです。

77 :名無しさんちゃうねん :2002/12/26(木) 04:34 ID:???
いい先生だなあ・・・かおりんにはいい迷惑だが。

78 :名無しさんちゃうねん :2002/12/26(木) 13:24 ID:???
オープンなやつ(いかにも怪しい)は「オープン」によって
発散できているわけで、一線を越えるやつはストレスを内に
込めてしまってプライベートでも発散できなかった要領の悪いやつ。

話は変わるが、正直あずまんが漂流教室ではキムリン性善説が
語られているのはリアリティーがあって評価に値する。
(そもそもヤツは学外だと極めて善人である)
かおりんの残酷ともいえる過剰防衛反応は、
偏見というものの本質を突いていて見事だろう。

79 :名無しさんちゃうねん :2002/12/26(木) 13:27 ID:???
もっとも肝心のあずまきよひこ先生は
キムリンを完全な記号のようにしか扱っておらず、
学外善人もギャグネタの位置から離れていない。
それゆえキムリンはファンがその人格を一人歩きさせるのに
向いているキャラといえるだろう。
これは完全なフィクションである黒ちよと
同類の自由さを持っている。

80 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆39Qwkk1o :2002/12/27(金) 10:25 ID:.nnJCHsc
>>78>>79のキムリン論
その通りだと思います。なので黒ちよみたく盛り上がってくれると
いいのですが。やはり、真面目なものやほのぼのしたものを
笑いや黒いものにするよりも、その逆は難しいのでしょうか?

81 :名無しさんちゃうねん :2002/12/27(金) 19:26 ID:???
というより木村だから…理由はそれだけだろう。

82 :名無しさんちゃうねん :2002/12/28(土) 03:48 ID:???
>>81
いや、>>79の言う「自由さ」を感じて
何か書こうとしてるが結構難しいぞ。
SS見れば何のことはないと思うのだが。

ところで先生、文化祭でプールの水を
執拗に要求したのはどのような教育的効果を狙っての事ですか?

83 :名無しさんちゃうねん :2002/12/28(土) 23:38 ID:???
生徒の健康を守るため、プールの衛生状態を検査とか。

84 :名無しさんちゃうねん :2002/12/29(日) 18:04 ID:???
ツッコミ歓迎ということなので特にフォローもなしで失礼。

「原作:変態(黒)」に対し「創作:実は真人間(白)」という狙い(期待)が、
「創作:真性(黒?)」になってしまったところに盛り上がりに欠けた原因
があると思われ。

白キムを狙ったが中途半端な色になってしまった感。

85 :名無しさんちゃうねん :2002/12/31(火) 13:08 ID:???
>一般的な見方との落差を楽しむもよし
>その中に含まれる勘違いの激しさを楽しむもよし
という意図は分かるんだけど、
「勘違い」の部分がことさらに目立つよね。
読み手はみんな「キムリン=変態」といふ色眼鏡で見てるから。

86 :名無しさんちゃうねん :2003/01/01(水) 21:16 ID:???
キムリン誕生秘話

学生時代の木村は「完璧超人」だった。
勉強もスポーツもクラスメートが皆、羨み妬むほど出来た・・・いや・・・出来すぎた。
完璧過ぎるがゆえクラスメートから敬遠され、孤立していた。

けど、彼は「いつの日にか友達は分かってくれる。自分は完璧な人間ではない
寂しい人間だ」と言う事を・・・
そう思い、木村は生来の優しさと人を思う気持ちでクラスメートに接していった。

そんなある日・・・
クラスメートのブルマーが盗まれると言う事件がおきた。
偶然が重なり、木村が犯人と決め付けられてしまう。
木村は思った・・・「あぁ・・・ボクはもう友達が一生できない。一生一人ぼっちだ」
ただでさえ敬遠されていたのにブルマー泥棒という濡れ衣・・・
絶望の淵に立たされ、打ちひしがれる木村。

・・・が、奇跡は起きた。
クラスメートの男の子達が、「なかなかやるジャン!!」「隅に置けないな!!」
「おまえも俺たちと同じだな〜(w」と集まってくるではないか!!
奇しくもこのブルマー事件はクラスメートの、木村の近寄り難い「完璧な偶像」を
壊し、親しみやすい「卑俗な人間」へと変化させてくれたのだ。

その後・・・ブルマー盗難疑惑も解け、軽蔑されていた女子の信用も回復し、クラスメ
ート男女ともから愛される木村になった。
(ブルマーを盗まれた女子は、のちの木村の奥さんと呼ばれる事になる)
この事件で、木村は悟った・・・「変態はみんなに好かれる」と。

時は流れて、木村は「完璧な学力と運動能力とやさしさ」をすくすくと伸ばしながら、
生徒から教師へと成長していく。

そして・・・今!!教壇に立つ木村。いつも生徒達に伝えたいと思う気持ちがある。
(ボクは完璧超人じゃないよ。君たちと同じ卑俗で弱い人間なんだ!!だから仲良くしようね)
この気持ちを言葉に乗せて木村は叫ぶ!!

「女子高生が好きだから!!」

                                  fin
駄文長文スマソ
折れの木村のイメージでした。

87 :名無しさんちゃうねん :2003/01/01(水) 22:02 ID:???
結局キムリンは少し頭のねじがぶっ飛んでる御仁という事か(w

88 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆39Qwkk1o :2003/01/03(金) 23:46 ID:QL1qpFxQ
>>86
よくできましたというかシャレになりませぬ。
教師にありがちな生い立や思考回路を、見事に想像できています(笑)。

さて、みなさんあけましておめでとうございます。>84>85率直なご感想サンクスです!
えーと、長々とそもそも論を書くことで、「木村世代、特に教師などやっている人間
にとっては一つの正論を吐いているに過ぎない(その結果はこれまた教師にありがちな
勘違いではあるが)」という筋書きにして、それと世間一般とのギャップを笑って
もらおう、と思ったのですが、よく考えたら、それには木村世代や教員という人種に
ついての予備知識がいりますよね。
笑っている人にしても、今や熱いポリシーを持って仕事をする事自体が変人の所業に
なってしまっていて、内容以前にそこで笑いが取れてしまっているかもしれませんね。

というわけで、黒だとか白だとか考えないで書いてみました。
こんな「裏木村」はどうでしょう。

89 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆39Qwkk1o :2003/01/04(土) 04:54 ID:2iEm4u/Q
昨日、文化祭行ったんです。文化祭。
そしたらなんか店ばっかりでジャマで通れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、おとぎの部屋とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。バカかと。
お前らな、店ごときで普段居眠りしてる教室で盛り上がってんじゃねーよ、ボケが。
ぬいぐるみだよ、ぬいぐるみ。
なんか着ぐるみかぶってるヤツとかもいるし。大汗かいてねここねこか。おめでてーな。
それは通天閣です、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、古文の単位やるから家に帰って学校来んなと。
文化祭ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
「クラス討論・有事法制を撃つ」と右翼体育会の奴らとでいつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供はすっこんでろ。
で、やっとその店を通り抜けたと思ったら、隣の教室で、水泳部が喫茶店やってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、運動部が店なんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
水泳もしないで、何が水泳部だ。
お前は本当に水泳をやりたいのか問いたい。問い詰めたい。小一時間問い詰めたい。
お前、面接やなんかで「運動部に入ってます」って言いたいだけちゃうんかと。
古き良き文化祭通の俺から言わせてもらえば、どうしても水泳部が店やりたいなら
間を取って、神聖なユニフォームであるところの水着で店、これだね。
海パンやスクール水着で水泳部らしい喫茶店。これが通の店のやり方。
飲み物はいろいろあっていい。その代わりプールの水で作る。これ。
で、それを水着で出してくる。これ最強。
しかしこれをやると客を取られた他の運動部にボコボコにされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、何部か分からなくなって休部状態になってなさいってこった。

…まあ、殺伐としてる必要はないけど、どこもかしこも飲食店やりたがるのは
木村ならずも何とかしたいものです。せめて運動部は演武なり紅白試合なりを。

90 :名無しさんちゃうねん :2003/01/04(土) 12:02 ID:???
とあるスレより
>あず青先生「私は希望の星、私は愛の使者。そして最強のキムリン」

91 :名無しさんちゃうねん :2003/01/04(土) 20:50 ID:???
>>89
なにもそこまでという気もするが、自分の学校で演劇部まで食べ物屋はどうかと
思った17歳です。

92 :名無しさんちゃうねん :2003/01/05(日) 20:56 ID:???
>>90
コミケでブースのそばに行ったら、それらしい人が
「さっき隣のサークルの顧問の先生と話したんだが・・・」
ってものまねしてた。姿形は似てないけど上手だった。
生徒とおぼしき女の子が「泣いてる・・・マジ泣きだよ」って楽しそうに相手してた。

93 :あずbund春日派 ◆YYV3WzHk :2003/01/06(月) 00:59 ID:???
うちの高校の文化祭は物品販売や飲食店は禁止(!)でした。
映画部が校内で堂々と当時話題だったX指定映画「氷の微笑」「硝子の塔」を
上映してたのが一番人気でした。

94 :名無しさんちゃうねん :2003/01/08(水) 07:22 ID:???
木村の回顧録 外伝(2巻011ページ)

 智 「やっぱりどう考えても木村にあの奥さんは変だ。
    木村はあの子供を誘拐して、身代金代わりにあの女の人の写真を手に入れ、
    あまつさえ一緒の写真に収まるという暴挙に出たに違いない」
 暦 「確かに。口を閉じているあの顔はいつもの木村の顔じゃない。
    それが罪の意識とか緊張によるものだと考えれば納得がいく」
 春日(木村先生、女子高生が好き言うとったのに、既婚者とはどういうことやろう。
    うそついとったんやろうか。
    ちゃうねん。あの女の人も、昔は女子高生やったんや。そういえば
    あの子供も将来は女子高生になるんやなあ。ああ、つまりあれや。
    おませな正太くんがいっとった。『女子高生とは、過去および将来の女子高生を含む
    抽象的な観念的統一体としての女子高生を言う』ってやつやな。
    でもそうやとしたらどうして木村先生は現在の女子高生たるちよちゃんのことを
    『これはこれで』なんていったんやろう。
    木村先生が好きな女子高生というジャンルに含まれる筈のちよちゃんに関して
    積極的な肯定ではなく、認容という消極的な態度を示した…ということは、
    あれ、何考えてたんやっけ、えーと、つまり先生は嘘ついてたんか。
    嘘はいかん。悪いことや。悪いことやったら警察が出てくるんや。)
   「警察に知らせといた方がええんちゃうか」
 智 「そっ そうか」

95 :名無しさんちゃうねん :2003/01/08(水) 07:24 ID:???
 ちよ「そんな、みんなひどいですよー、はんざいちゃみたいにー」
 智 「はんざいちゃ」
 ちよ「確かに変な先生だけどー」
 智 「はんざいちゃ」
 春日「犯罪者みたいやん」
 智 「はんざいちゃみたいだね」
 ちよ「…えーと それは 趣味が合ったり…」

 彼女たちは知らなかった。写真の女性が木村の真の妻であることを。
 そして、夫に先立たれ、娘・香織を女手ひとつで育てている彼女を、励まし勇気付けていたのが
 木村であったことを。そして、彼女の切なる願いにより木村が香織の新しい父親になったことを。



96 :名無しさんちゃうねん :2003/01/08(水) 09:29 ID:???
夏、墓地

  8月某日。墓地に出向く。彼に会うために。盆には妻・娘と連れ立って行くのだが、
 妻の夫としてではなく、一人の友人として会うには、やはり家族が一緒では何かと気まずい。
  高校時代からの親友で、大学は違ったが同じ寮に寝泊りし同じ釜の飯を食った仲間だ。
 ここでは、便宜的にKと記しておこう。

  Kは、5年前の今日、一人で海水浴に行き、溺死した。高校時代は水泳部のエースとして
 活躍し、その並外れた泳ぎのうまさから浪裏白跳とまで渾名されていた彼だけに、その死を
 聞いたとき私はわが耳を疑った。
  大黒柱である彼を失った彼の妻と娘の生活は、育ちのよい私から見れば、ひどく苦しいものに
 違いなかった。彼女は昼間はスーパーでパートを、夜はコンビニでアルバイトをして一人娘を
 養っていた。私がたまに様子を見に訪問すると、彼女は自らの苦労や疲れをおくびにも出さず、
 にこやかな笑顔で私に接するのだった。
  最初は、気の毒な女性だと思った。こんな華奢な女性と幼い娘を、そして親友である私を残して
 逝ったKを夢の中で責めた。
  次第に、彼女の元を訪れる機会が増えた。
  そして、彼女とその娘をいとおしく思うようになっていった。
  Kが死んでから1年ほどたったある日、ついに心配していたことが起こった。彼女が倒れたのだ。
 病室に駆け込んできた私を、彼女はまた笑顔で迎えた。だが、その笑顔には明らかに疲労の色が
 濃くにじみ出ていた。そんな彼女の姿を見ることは、私にとって苦痛だった。…彼女にこれ以上
 苦痛をかけるのは嫌だった。といって、私が力になってやれることなど高が知れている。私は、
 彼女を思う気持ちを抑えつつ、再婚を勧めた。まだ若いのだし、彼女たちを養っていける財力のある
 男性で、彼女と再婚してもいいという男性がきっといるはずだ。
  私が再婚を勧めると、彼女は喜び、「わたしのようなものでよろしければ、ぜひ」と答えた。
 …どうやら彼女は、私からの再婚の勧めをプロポーズと勘違いしたらしかった。
  「ぜひ、お願いします。木村さんがお父さんになってくれれば、香織も喜ぶでしょう」

  あれから、4年。香織もずいぶん大きくなった。私も、ここ数年のうちに、教師として、また
 人間として、大きくなった気がする。
  「…今年も来たぞ」
  花を供え、水をかけて墓石を冷やしてやり、数十分話した。
  「…盆には2人も連れてくる。来年も来る」

(木村と入れ違いに墓地に入ってくる神楽)
 神楽「さっきのは、木村…。木村がこんな所に何しに来たんだろう」
(墓を見る神楽)
 神楽「あれ、花が…
    伯母さんたちが来てたのかな…
    伯父さん、あと、えーとご先祖様たち、今年のお盆はちよちゃんの別荘に行くから、ちょっと
   早めにお参りに来たんだ。親父ったら、私が浴衣ないかって聞いたら新しいの買ってくれてさ

97 :まずいミス :2003/01/08(水) 09:50 ID:???
 >神楽「さっきのは、木村…。木村がこんな所に何しに来たんだろう」
このせりふは無視してください。話の流れに合わないので・・・

98 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆39Qwkk1o :2003/01/09(木) 04:50 ID:???
少しずつ盛り上がってきましたね。

>>94
よかったです。あえて仕事から離れてみるのは、いい発想の転換ですね。
…さりげなくオチまでついていますし。

>>88の反省を踏まえて、もう少し簡潔に。

99 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆39Qwkk1o :2003/01/09(木) 04:55 ID:9M1M1dCo
【生涯一教師:木村の回顧録 7】
 正月、神社に初詣に行った。例によって世界人類の平和をお祈りしてきた。
 春日君たちに出くわしたが、「一万円で願い事はそれだけなのか」と驚かれた。彼
女たちに限らず、こうした祈りをすると、「無欲」「善人」という解釈をされる様だ。
 だが、果たしてそうだろうか。私自身はむしろ、一万円で世界平和などというスケ
ールの大きい事を成就させてもらおうというのは、とんだ欲深ではないか、と家に帰っ
て自省している。
 進学や就職、恋愛、家内安全、その他諸々の身の回りの事ども。確かに切実な願い
であり、神仏の力を求めたくなるのは無理もないが、一方でそれらの多くは情熱や努
力で可能性を広げることが、往々にしてでき得る。
 これに対して、世界平和は一人の力ではどうしようもない。一国の政治を担う立場
にある人々さえ、争いに参加し、時には自ら争いを引き起こす事は、新聞やニュース
を見るまでもない。いわんや、一介の市民をやである。
 そして何よりも、進学を目指して勉強できることも、恋愛が成就すれば楽しい生活
が過ごせることも、そして大勢で神社仏閣に赴いてそれらを願うことも、平和だから
こそである。愛すべき妻と可愛い娘に恵まれた自分のすばらしい家庭生活も、例外で
はない。だから、私利私欲がない、などという事では決してない。
 私の願い事を不審がる方には、そういう思いを込めて、こう答える。
「他に何があるというのですか」
 私の事をいぶかる女生徒たちの幸せのためにも、私は今年も世界平和を願う。

100 :名無しさんちゃうねん :2003/01/09(木) 21:54 ID:???
回顧録復活ageそして200ゲットォ!!!

101 :名無しさんちゃうねん :2003/01/10(金) 01:54 ID:qGve2dA2
>>100
100です。

102 :山田大惨事 ◆0F.A49Lo :2003/01/10(金) 04:19 ID:1z11NTeY
なんか、古い邦画を見ているような錯覚に陥ってしまいました。

このスレの木村最高です。

103 :名無しさんちゃうねん :2003/01/10(金) 18:07 ID:yKzkoLm2
瀧野君を叱る(1巻119ページ)

 私のアドバイスを聞き入れ、美浜君と春日君は、以前は出していた体操服を
ブルマの中に入れた。理解力に優れる彼女たちは、私の少ない言葉から、体操
服をブルマの中に入れることの重要性を悟ったようだ。

 だが、よく見ると、一学期には体操服を入れていたはずの瀧野君が、体操服
を出しているではないか!
 体操服を出していると思わぬ事故につながる。
 たとえば、体操服の裾が釘か何かに引っかかった場合、体のラインが出るな
どということよりはるかに重大な、危険な事態が起こりうるということが、彼
女にはわからないのだろうか。
 注意を喚起しなければならぬ。
 さりげなく瀧野君に近寄る。
「ほぁーすげぇな。榊ちゃん、ぶっちぎり」
「だが体操服をブルマに入れてないのは危ない!」
「うわっ」
 瀧野君は、体操服をブルマに入れてないことを指摘されると、私から離れよ
うとした。
 何をやっているんだ瀧野君!!
 靴紐がほどけていることを指摘されたら、結びなおすだろう!?
 それと、同じことなのだよ!?
 美浜君は入れているではないか!!
「君も入れたまえーーー!!」
「だまれだまれー!!」
 瀧野君は顔を赤らめながら走り去っていった。
 反抗期だろうか。

104 :名無しさんちゃうねん :2003/01/10(金) 22:57 ID:1F1EG6ls
木村はそこまで悟っていたのか・・・

105 :メジロマヤー :2003/01/10(金) 23:28 ID:???
>>96 感動しました。

106 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆39Qwkk1o :2003/01/11(土) 01:51 ID:aG3xaym6
>>102
>95-96は、木村の身の振り方次第では「無法松の一生」
というところでしょうか(古すぎる!)。

>>103
その仮説は私が【3】の中で立てたヤツですが、
具体的に活かしてもらえたので文句はありませぬ…笑った。

107 :名無しさんちゃうねん :2003/01/11(土) 05:18 ID:???
>>74-75の流れでいくと1巻123ページ〜124ページの木村の喜びが
すんなり理解できて大変良いです。

春日君と手を取り合って喜ぶかおりん。
いつになく皆に溶け込みはしゃいでいるかおりん。
それを見た私は喚起の感情を隠しきれなかった。
「わーい」
そのノリで「楽しいかいー! かおりんー!?」
みたいな感じで。

108 :107 :2003/01/11(土) 05:21 ID:???
喚起→歓喜

109 :名無しさんちゃうねん :2003/01/12(日) 18:02 ID:???
ところで木村って何歳ぐらいだろ?

110 :名無しさんちゃうねん :2003/01/12(日) 22:30 ID:39ne1/fI
55歳

111 :名無しさんちゃうねん :2003/01/13(月) 08:48 ID:???
31歳・・・・某先生ネタw

112 :名無しさんちゃうねん :2003/01/13(月) 09:13 ID:23UYz1uU
私も30代前半と推定。

113 :名無しさんちゃうねん :2003/01/13(月) 10:34 ID:???
25歳 ・・・高校在学中に孕ま(ry

114 :名無しさんちゃうねん :2003/01/14(火) 00:39 ID:???
>>113
あの子はそんなに大きいだろうか?

115 :名無しさんちゃうねん :2003/01/14(火) 00:40 ID:???
韓国版では38歳だったかな。

116 :名無しさんちゃうねん :2003/01/14(火) 03:18 ID:???
境界線上の人、という意味か?
と深読みして見る

117 :Garm ◆c.KAGURA :2003/01/14(火) 03:25 ID:???
>>116
そう読めなくもないな。

ъ(*`ー゚)Nice深読み

118 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆mHcG5gok :2003/01/15(水) 04:14 ID:72pDPEhQ
>>111
私?…ヤボな質問ですが。

119 :名無しさんちゃうねん :2003/01/15(水) 13:42 ID:lik6..9c
希望の星ですからな。

120 :名無しさんちゃうねん :2003/01/20(月) 02:46 ID:kKhQUlDo
ほしゅ

121 :名無しさんちゃうねん :2003/01/20(月) 14:30 ID:???
木村はかおりんに転んだっていうけど
単にゆかりに取られただけなんじゃないかなぁと・・・
その証拠にクラス変わっても神楽には特にアレじゃん。

122 :名無しさんちゃうねん :2003/01/23(木) 01:23 ID:???
木村は守備範囲が広い。その意味でかおりんより人間性が豊か。

123 :名無しさんちゃうねん :2003/01/27(月) 03:13 ID:???
節操がないという言い方も・・・・・

124 :名無しさんちゃうねん :2003/01/28(火) 00:54 ID:???
木村先生は仁愛の人だと思います。

125 :名無しさんちゃうねん :2003/01/31(金) 01:50 ID:9zXK2ajs
期待age

126 :名無しさんちゃうねん :2003/02/07(金) 00:45 ID:NAneqXKk
残念賞(1巻104ページ)

 夏休みが明けてから、私の担当する学級に、髪を染める生徒がちらほら見受
けられるようになった。我が校は自由な校風で、厳重な規制がないとはいえ、
やはり高校生が髪を染めるというのは私から見れば望ましくない。もって生ま
れた髪に何の不満があって色を変えようというのだろうか。
 無理に脱色することは髪を傷め、頭髪が薄くなるのを誘発することは想像に
難くない。個性を演出するのだと世の若者たちは口々に言うが、画一化された
プロセスに従い量産される染料を購入し、用法に従って使用することが、個性
の演出であるとは私には思えない。
 同僚の一人にその思いを打ち明けたが、価値観の違いのひとことで片付けら
れた。はたして、そのように簡単に決めつけることができるものであろうか。
仮に価値観の違いであるとしても、互いの価値観をぶつけあうことなしには、
両者の違いや距離といったものを認識できないのではないだろうか。そのプロ
セスを経ずして口先のみで述べる結論には、なんの重みもない。
 そういうわけで、私は、生徒に正面からぶつかるべく心を決めた。
 といっても、私自身も、最近までは、授業のみを自分の仕事と心得て、生徒
と正面から向き合うことを避けてきたふしのある人間の一人だ。心を決めたか
らといって、生徒たちとの溝が狭まるわけでもない。
 そんなある日、谷崎先生と黒澤先生が夏休みに女生徒数人とともに海に行っ
たという話を聞いた。彼女たちは本当に、生徒たちとこまめに接している。以
前の私ならば、物好きな教師だと冷ややかに見ていたものだが、今の私にとっ
て彼女たちは教師の鑑であり、あやかるべき先達でもあった。
 指導を仰ぐべく、私は、雑談する二人のもとに静かに歩み寄り、声をかけた。
「黒澤先生、谷崎先生。今日帰りに飲みに行きませんか?」
 いきなり生徒たちとの接し方について指導を仰いでも、驚かれるのみに終始
するに違いない。コミュニケーションの過程でそれとなく訊いてみるのが、無
難な方法であろう。そこで私はまず彼女たちを酒の席に誘うことにした。
「あ、今日は私たちちょっと…」
 黒澤先生は、やんわりと私の申し出を拒絶した。
 正直、私は落胆した。しかし、二人に気を遣わせてはならない。
 私はことさら平気な風を装い、「残念賞ー!!」とおどけてみせた。

127 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆b3r6Vs1g :2003/02/09(日) 03:54 ID:Ld8VkHfA
そうだったのか…。
何だか私のつづきをやってくれているみたいな作風でうれしいです。
…最近書けてなくてすいません。

128 :名無しさんちゃうねん :2003/02/11(火) 02:31 ID:???
(聞き流してくれてもいいが)
木村って、
確かに某奥さんみたく「かっこいい」とは思わないけど、
顔自体は悪くはないよな。

129 :名無しさんちゃうねん :2003/02/12(水) 00:02 ID:???
>>128
眼鏡の下がどんな顔次第だと思うが・・・・

130 :名無しさんちゃうねん :2003/02/12(水) 00:39 ID:???
俺はかっこいいと思う!!

131 :名無しさんちゃうねん :2003/02/12(水) 02:26 ID:???
さっき見てきたよ。


ゴルゴ13だった(泣

132 :山田大惨事 ◆0F.A49Lo :2003/02/12(水) 06:43 ID:???
利発そうなお子さんが奥さん似出なかったと言う事は、
木村の顔はあんな感じと言うことなのだろうか・・・

133 :名無しさんちゃうねん :2003/02/14(金) 05:10 ID:4bn8v4TI
おとぎの組(1巻133ページ)

 文化祭の季節がやってきた。
 谷崎先生の担任する1年3組では、ぬいぐるみの展覧会を行うらしい。その
企画名は「おとぎの組」。誰の提案であるかは定かでないらしいが、個性的な
試みだ。とやかく没個性的といわれがちな今時の高校生にあっては、好ましい
ことだ。また、発想もユニークで面白い。したがって、私も彼らの企画に微力
なりとも貢献したいと思う。
 「おとぎの組」ともあらば、メルヘンチックな世界であろう。メルヘンメル
ヘン……と思いを巡らしてみて最初にひらめいたのは、『人魚姫』の話だった。
人魚姫の悲恋に、子供心に大泣きした記憶がある。ここは是非、『人魚姫』的
なユニフォームを3組に提供してやりたいものだ。
 だが、考えてみれば、下半身が魚の制服など、歩きにくくて仕方がなかろう。
第一、誰かに踏んづけられたり、重いものにひっかかったりした場合、バラン
スを崩して転倒してしまう。何かいい案はないものか……。
 そこで、私はひらめいた。スクール水着を着て黒タイツを穿き、上にセーラ
ー服を着れば、半人半魚的なイメージを醸し出すことができる。これならば歩
きにくいこともなく、人魚姫の雰囲気が出せるではないか。
 しかし、そこまで考えた私は、はたと思いとどまった。人魚姫は、悲恋の姫
だ。ぬいぐるみの展覧会という楽しげな場に、人魚姫一色というのも、よろし
くないかもしれない。どうすべきか……。
 そこで私はひらめいた。かわいらしいうさぎの耳をつければ、ほのぼのとし
たメルヘン性と人魚姫のもつ悲しげな属性とを中和させることができる。
 これだ!
 最高の組み合わせを思いついた私は、意気揚揚とその制服のイメージ図を描
きあげた。いい出来だ。 (1/2)

134 :名無しさんちゃうねん :2003/02/14(金) 05:11 ID:4bn8v4TI
 早速それを携え、3組の教室に向かった。
 水原君と瀧野君が、楽しげにおとぎの組についての構想を語り合っている。
いい絵だ。少女らしい新鮮な昂揚が、彼女達から感じられた。
「なかなか面白くなりそーだな」
「私らもメルヘンな制服作って着たらどうかな」
 丁度瀧野君が制服についての話を切り出したところで、私は口を挟んだ。
「その服に関しては提案がありまして」
 瀧野君にイメージ図を渡し、解説した。
 だが、私の解説の仕方が足りなかったようで、水原君はそそくさと去って
いってしまった。
 やはり、うさぎ耳のみでは人魚姫の悲しみを中和しきれないか……。
 水原君の背中は、メルヘンはほのぼのとすべきである、悲しみの要素を加え
るべきではない、と語っているようにみえた。 (2/2)


135 :名無しさんちゃうねん :2003/02/14(金) 20:07 ID:???
>>50>>52
どっかのスレでも言ったのだが、かおりんの苗字は相田だと思う
一巻の13pを見よう

136 :名無しさんちゃうねん :2003/02/14(金) 20:10 ID:???
あ、これは髪型で判断したのだが

137 :Garm ◆c.KAGURA :2003/02/14(金) 21:58 ID:???
>>135-136
チガウヨ!

作者が否定してるからな。

138 :名無しさんちゃうねん :2003/02/14(金) 22:19 ID:???
松田に惚れますた

139 :136 :2003/02/14(金) 22:37 ID:???
>>137
マヂで?
う〜む・・・・結構自信があったのだがな

140 :Garm ◆c.KAGURA :2003/02/14(金) 22:39 ID:???
>>139
まあ、あれは間違えても仕方ないわな。

別に相田でいいと思うんだがねぇ…わざわざ否定しなくてもさ。

141 :136 :2003/02/14(金) 23:06 ID:???
>>140
う〜む・・・・
否定するくらいなら最初から色々と細かく名字つけるなって気もする・・・・
どうせ後のほうに出てきた人なんか一人もいないんだしw

142 :Garm ◆c.KAGURA :2003/02/14(金) 23:47 ID:???
>>141
確かに…
あってもあまり意味のないキャラに付けるより主役キャラを何とかしろと小一時間(ry

143 :名無しさんちゃうねん :2003/02/14(金) 23:48 ID:???
とりあえず、榊さんと神楽タンの名前はいらないの?

・・・よね。

144 :136 :2003/02/15(土) 00:05 ID:???
無くても困ることはないけど・・・・
やっぱり無いとさびしいよね。好きなキャラなのに本名も知らないんじゃ
兎角この漫画は謎が多すぎる

145 :名無しさんちゃうねん :2003/02/17(月) 04:54 ID:???
age

146 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆b3r6Vs1g :2003/02/17(月) 06:06 ID:???
面白かったです!あそこをどうにかしようかなんて考えもしませんでした。
私は、少なくともぶ男ではないと思うのですが…

147 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆b3r6Vs1g :2003/02/17(月) 06:07 ID:???
ああ、上のレスの1行目は>>133-134へのコメントです。

148 :あすまんが主義者同盟春日派 ◆YYV3WzHk :2003/02/17(月) 18:33 ID:???
>>144
この漫画って、変な所で細かい設定をつける一方で、キャラのフルネームとか大事な設定を
隠したりしてますからね……
四コマ漫画ゆえの制約で結果的にそうなってしまったのか、あるいはあずま氏がわざと
読者の想像をアオる目的で狙ってやったことなのか?
もし後者だとしたらあずまきよひこの実力って恐ろしい。
「エヴァ」あたりは謎解き的な要素をやたら馬鹿でかいスケールで詰め込みすぎだせいで、
商業的にはともかく、作品としては大失敗してるから。

149 :名無しさんちゃうねん :2003/02/18(火) 23:00 ID:oW3MfvUY
>>148
漏れはあの微妙な壊れ方も好きだったけどな
あの謎に満ちた世界観がやっぱヲタ心をくすぐったんだろう・・・・
理性に訴えるものは欠けてるけど

150 :名無しさんちゃうねん :2003/02/19(水) 03:17 ID:I0nzLTFQ
代理マスコット(1巻141ページ)

 文化祭当日。校舎は様々な飾りに彩られ、いつもは殺風景な廊下も一風変わっ
た装いだ。壁には、生徒たちが昨夜遅くまでかかって作り、テープで貼り付け
られた紙花。窓には、趣向をこらした数々の企画宣伝ポスター。素人のやるこ
とゆえ雑然とした印象は除けないが、それを補って余りある活気と熱気が、ひ
とつひとつの飾り付けから感じられるのであった。
 正午を過ぎると、学外からも来校者があり、学校全体がいつになく賑々しさ
を帯びてきた。見回りがてら校内を巡っていると、賑わっている廊下から離れ
た階段の踊り場の一角に、うずくまる人影を見つけた。
 1年3組の千尋君だ。マスコットの着ぐるみを着てはいるのだが、被り物は
脱ぎ去って素顔をあらわにしている。顔色が青い。見るからに気分が悪そうだ。
「どうしたんだい、千尋君?」
 私が歩み寄り声をかけると、千尋君は、病に侵されたような目つきで私を見
ると、ゆっくりと視線を床に向けながら、虫の鳴くような声で応じた。
「……なんだか、すごく……気分が悪くて……」
 それは見ればわかる。今日は晴天で気温も高く、この中で着ぐるみを被って
活動するのは並大抵のことではない。
「保健室に行った方がいい。私の肩につかまりなさい」
「でも……あと30分は……私の当番……なんです」
 息も絶え絶えに、千尋君は呟いた。責任感の強い生徒だ。
 思い返してみれば、小学校から飛び級してきた美浜君に初めて声をかけたの
も、この生徒であったと聞く。幼くして高校に入学し、何事にも物慣れない美
浜君に対しての、彼女なりの支援だったのだろう。その彼女が今、熱にうかさ
れた身体を起こし、立ち上がろうとした。
「私が……、しっかり、……宣伝しな……きゃ」 (1/4)

151 :名無しさんちゃうねん :2003/02/19(水) 03:17 ID:I0nzLTFQ
 両手で持った猫の被り物を取り落とした。それはコロコロと転がり、私の足
元で止まった。
「!!」
 千尋君の身体がぐらりと前のめりに倒れた。
「危ない!!」
 私はとっさに飛び込み、倒れかかる彼女の身体を胸で受け止めた。目の前に
千尋君の顔があった。その顔は今や蒼白、紫色の唇が小刻みに震え、とぎれと
ぎれにあえぎ声まじりのため息を吐く。
 このままにしておいては危険であると判断した私は、彼女を抱えて慎重に階
段を下り、保健室に向かった。
 保健の先生に千尋君を預けると、私は急いで元の場所に戻った。
 着ぐるみも、被り物も、元のままごろりと無造作に脱ぎ捨てられてある。
 それらを拾い、自ら身に着けた。
 千尋君。
 私が代わりに役目を果たす。 (2/4)

152 :名無しさんちゃうねん :2003/02/19(水) 03:18 ID:I0nzLTFQ
午後一杯、私はマスコット役を務めた。代わろうと言ってくる生徒もいなかっ
たし、第一、現在誰がマスコット役の当番であるかを気にする余裕もないほど、
3組の生徒達は客の対応におおわらわであったのだ。
 汗だくになり、意識も朦朧としかけていたが、千尋君の代わりを務めると自
ら決めた手前、投げ出すわけにはいかなかった。うだるような暑さ。体中の汗
腺が開ききったように汗が吹き出し、だらだらと体表を伝っているのがわかっ
た。眼に汗が入り大いにしみるが、手でぬぐうこともできない。荒い呼吸と汗
の蒸気により、着ぐるみ内の湿度は創造を絶するものだった。
 それでも何とか夕方まで持ちこたえ、その日はお開きとなった。
 美浜君は、無邪気に着ぐるみの私に抱きついて記念写真を撮った。そのカメ
ラマン役を努めた榊君も、「つ、ついでだし、私も…」と言って美浜君に写真
撮影を頼んだ。
 この半日、ぬいぐるみに接する仕事に携わる榊君の満ち足りた表情、ぬいぐ
るみに向ける暖かい眼差しを、私は観察していた。彼女はぬいぐるみが大好き
なのに違いない。不器用な彼女は、撮ってほしいとストレートに言うことがで
きず、「ついで」という形をとったのだろう。
 着ぐるみの私と並ぶ榊君の横顔は、本当に幸せそうであった。
 生徒の幸せそうな顔を見るだけでも、半日の労苦が報われた思いがする。
「そういえば今誰が入ってるの?」
 美浜君が思い出したように問うた。(3/4)

153 :名無しさんちゃうねん :2003/02/19(水) 03:19 ID:I0nzLTFQ
 ……どうするべきだろう。潔く名乗るべきか。だが、担任でもない教師が、
自分のクラスのマスコットを演じていたと知れば、いぶかしく思う生徒もいよ
う。……ここは、いっそ、逃げるか。
 踵を返して逃げようと試みたが……駄目だ。逃げるどころかもう一歩も動け
ない。息苦しさもほぼ限界に達している。どうしようもないと悟った私は、被
り物を脱いだ。
 ネコのぬいぐるみの下から現れた私の顔を見ると、榊君は驚き、目頭をおさ
えつつ走り去った。
 ……できる限り平気な風を装おうとしたのだが……。間近にいた榊君には、
私が疲労困憊しているのを見破られてしまったようだ。榊君は優しいから、自
分がマスコット役を代わって引き受けようとしなかったがために私を疲れさせ
てしまった、という罪悪感を抱き、良心の呵責にいたたまれなくなってしまっ
たのだろう。
 榊君、気にすることはない。
 教師にとって、生徒の幸せそうな表情を見ること以上の喜びはないのだ。
 そう、その喜びを得るためならば、自分の身を傷つけることも苦ではない。(4/4)

154 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆b3r6Vs1g :2003/02/19(水) 03:36 ID:WwvkY7Q.
榊が逃げ出した理由の解釈がお見事。
そしてラスト2行が「われらが木村」です!

155 :名無しさんちゃうねん :2003/02/19(水) 04:24 ID:LYVVWeS.
なるほどそういう解釈があったか!(納得

156 :名無しさんちゃうねん :2003/02/19(水) 22:54 ID:???
(・∀・)イイね
俺はこういう木村が好きで好きで仕方が無い

157 :ツインテール ◆A/SAKAKI :2003/02/24(月) 05:46 ID:???
最強のキムリンことあず青先生の誕生日をお祝いする為、上げます。
バンザーイ バンザーイ

158 :山田大惨事 ◆0F.A49Lo :2003/03/02(日) 16:48 ID:???
絵板にて、あず青先生の作品を勝手に引用させて頂きましたっ!
と書き込みに来たら誕生日との事で。^^;

済崩し的ではありますが、あのイラストはお誕生日記念ということに・・・
おめでとうございます〜

159 :Garm ◆c.KAGURA :2003/03/07(金) 02:02 ID:LaGm3qlA
上がれ!

160 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2003/03/08(土) 23:50 ID:???
>>156-158
どうも。このスレで祝われるのが私らしいというか何というか…
私のネタが絵に?これは気がつきませんで。早速行ってみましょう。

3巻を読み直して思いました。授業中に本気で泣ける人が悪い人の訳がない!

161 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2003/03/15(土) 17:54 ID:???
【生涯一教師:木村の回顧録 8−1】
 支配する側の論理にのっかって生きていく、というのは、非常に楽な生き方で
ある。手近なところで具体的に言えば、学校の決まりや教師の言いつけを守って
おれば平穏に学校生活が送れる、という構造である。
 だがそれは、疑問を抱く事や、自分の考えを持ったりそれを表現したりする力
を封じてしまう。さらに言えば、さまざまな理由でそうした横並びから飛び出た
り抜け落ちたりせざるを得ない人間に対して、冷たい感情しか持てなくなってし
まうだろう。自分の経験を振り返っても、そう思う。
 近年、食品、原子力発電などの分野で、企業や官僚組織が組織的な不正をした
上、これを隠蔽してきた事が相次いで明るみになり、不正に携わった従業員が刑
事責任を問われたり、罪のない多くの一般従業員を巻き込む形で職を失ったりし
している。疑問などの人間らしい感情を封じ込める事が身を守ると信じ、企業な
どの方針に忠実に従ってきた結果がこれである。
 とにかく決まりに従え、という教育をすすめる側の論理として、「生徒たちは
いずれ社会に出ていくのだからそうさせる責任がある」というものがあるが、こ
うした事を考えれば、強い力の前でも自分の考えを持ち、周りに働きかけてそれ
を形にする、という事を教えなければ逆に無責任ではないだろうか。もはや、企
業が骨を拾ってくれるという論理は通用しなくなりつつあるのだから。
 しかし、現実の教育現場は、型にはめようという傾向が私たちの世代より強ま
っている様に思う。もはや私たち教師や親の側が「マニュアル世代」であるせい
だろうか。決められた通りに制服をつけ、疑問も持たずに定刻に授業に座る。い
や、女子のスカート丈など決まり通りでない部分もあるのだが、それすら全員一
律で、何となくなしくずしに行われているのである。

162 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2003/03/15(土) 17:55 ID:???
【生涯一教師:木村の回顧録 8−1】
 こうした彼女ら、彼らを前にすると、いきなり「自分の人生について考え、主
張を持て」というのはあまりにもハードルが高すぎる。しかし、自分たちの生活
を便利にする工夫を考え、実行しようというぐらいなら、ヒントを与えれば可能
ではないかと、私は考えた。
 そこで、体育の前の時間に入っている私の授業で、ある事をすすめてみようと
試みた。
 午前中に体育がある時は、家を出てくる時に服の下に体操着と短パンを着けて
おくというのは、私が高校生だった頃にごく普通にされていた。休み時間は10
分しかないのに対して、朝起きたら着替えは必ずするのだから、実に合理的であ
る。さらに、教室というのは概して暑くなりがちだが、気軽にワイシャツの前を
開ける事ができるので快適だ。とりわけ暑がりなクラスメートなどは、前の時間
あたりから体操服で授業に座っていたものだ。
 ただし、ズバリ私がそうしろと言ったのでは、教師の命令になってしまう。彼
女ら、彼らが自分で思いついて、自分の意志で実行しなければ意味がない。授業
を進めながらその合間に、次は体育である事や、少なくとも上はジャージを着な
ければいけない事などをほのめかし、面倒な着替えが待っているのを想起させる
べく努めた。生徒たちの反応は芳しくなかったが、急には無理だ。今日は種がま
ければいいと思っていた。
 しかし、神楽君……竹を割った様な強くハッキリした言動をする彼女には、非
常に期待してきた。もしこのクラスの生徒たちが問題意識が募らせ、声を上げる
様な事があれば、その先頭に立って口火を切るのは彼女だろうと私は思っている。
「次は体育です!今から着替える時間を下さい!」と言い出すのは望み過ぎだと
しても、早く終わらせてほしいぐらいの事は言ってくれると思っていた。だが、
彼女まで淡々と私の授業の進行に従い、発言の機会をと指名しても淀みなく教科
書を読み終えて着席してしまった。

163 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2003/03/15(土) 17:56 ID:???
【生涯一教師:木村の回顧録 8−3】
 ここに至って、私は少し取り乱してしまう。急に教室の暑さが身に染みはじめ、
みんな、そして神楽君、なぜこの暑さを前に平然と制服をきっちり身に着け続け
るのか、なぜ君たちはそこまで考える力を失ってしまったのかという思いがこみ
上げてきた。
 私はとうとう「着替え」という「答え」を叫んでしまったが、言葉の中身より
も私の勢いに圧倒されてしまった様で、私の言葉を答えだと気づく事すらできず、
困惑してしまっている。これでは何にもならない。
 いきなりは無理だと思っていたじゃないか、と自分に言い聞かせ、努めて冷静
を取り戻し、授業をやり切る事にした。だが、残り5分を切ったあたりで、どう
しても伝えたくなった。私の昔話をして「昔の話だろう」と思われても困るから、
別の学校に勤める友人から聞いた話をした。そこは女子校なのだが、私の高校時
代そのままに、早い時間に体育があると朝から体操服だという。「いくら言って
もああ言えばこう言うでダメだ、困ったよ」と友人は言うが、困ったのはそうし
た教師の発想の方である。変わらない学校と、変わらない目の前の生徒たち。行
く末を考えると、涙が出てくる。
 結局その学年の間、彼女ら、彼らが体操服を着込んでくる事はなかった。が、
私が涙を流した時に、生徒たちは眉をひそめる様な困惑ではなく、驚きのままず
っと私を見つめていた。尋常でない事態だからといってただ不快に思うのではな
く、先生はどうしたのだろう、私たちに何かを問うているのかと考えてくれたか
らだと考えたい。生徒たちは決して人間らしい感情を失ってしまった訳ではない、
という事を知り、生徒の変化を信じ続けられる様になれた事は、この試みの成果
だった。
                              【つづく】

164 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2003/03/15(土) 18:00 ID:???
希望の星、愛の使者、とりあえず復活です。
…しかしアップしてからわかる「あちゃー」が次々と…
とりあえず>>162の「8−1」は「8−2」の間違いです。

165 :名無しさんちゃうねん :2003/03/17(月) 01:29 ID:???
キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!

166 :名無しさんちゃうねん :2003/03/25(火) 22:19 ID:???
age

167 :名無しさんちゃうねん :2003/03/30(日) 20:07 ID:7b4ecvSw
                、、、,,_  、、,,_
              、,,_ \::::`''‐`、;:\,_,、、-‐'''〆__,,,,,,,_____
          、、、、、、、ゝ `'‐-ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::``:::::::::::::_,、-~''''
           \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'‐‐‐-;;、
     __,,、、-‐ '''''''''':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'''´‐ 、_
     "'''''‐;;=:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`'‐、_
     ,、 ‐'":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::____';;,、
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    ̄ ̄”フ::::::::::::::::::::::::::;:::::::::,;:::/ \:::::::i'、::::::::r、::::::::::::::::::::::::::::::::::::、‐-'=、
     /::::::::::::::::;::::::::,、7::::/i'/    \:::| \:::::i \::::ヾ、:::::::::::::::::::::::::\
     / ,,、、:::::::rイ / //  "      ヽ!.  \:! \:::',\::::::::::::::::::::;:::::`、
   /‐''"/:::::::,i i/ /'"   ,    、.        `   \i:::;i:::::::::::::::::::ヽ'ヾ、;、
     /、‐'7::i'    __,,,,,,,、、=,i.    ヽ'iiiァ;;=-、、,,____   ::::;i;::::::::::::::::::::::`、  `
       /_;ゞ Tiア'"   `ヾ;ii、  .:::::r''"     ヾiii`iiiiiiT:;i::::::::::::::::ヾヽ;::',
       ''" (,;!,r       ヾ.>ェ、__r'        '、lllll'' !:i:::::::,、‐''、;:::ヽ `ヽ
         /V{         }i´`゙''''{        {===::>"/ヽヾヾ;、
        /ノi'丶,      ノ i   丶,     ノ ``';::::::::/:::::::::ヾ.',
         {(:{  ゛'-、、、、‐" .|     ゙'‐--‐''゙    i:::::(:::::::::::::; /
.        ヽ.ヽ         |               !:::::):::::::::r./;'、
          ヽ!'、         i             ,ィ::::/::::::; '/ `i
          `i iil、      {‐-、          ,;;'iiiii|:::::::::::;イ
           i iiii!       ヽ-''        i"iiliiiiii:it‐-''i:ノ
.           | iiii    iヾ二二二二ヽ    iiiii|iii'::i'|:::/
            i ''ii     !::::::::::::::::::::::::::::',     i''';::::::i'|i/
           `、    |:::::::,、-‐-、、、、、;!    i::::::::::}:i
.            \   i:::r'"       |    :::::/::|
              \. {`ー――――- {   ,、:":::::::iヽ
.             /ヽ ````"""''''''‐‐‐‐' /::::::::::::/::::ヽ
            /:::::::i\        /:::::;::::::::::/:::::::::ヽ
           /.:::::::::::::i:::::''‐‐‐-----''"::::::::/::::::::/:::::::::::::::\
         / :::::::::::::::::〉;:::::::/:::::::::::::::::::::::: /::::::ノ::::::::::::::::::::::〉、
        /   ::::::::::、:::/::i :::'、:::::::::::  ''  i':;/::::::::::::::::::::::::::i:::::\
      /     ::::::::::V::::}   !     ,、='":::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::\
    _,、'"{ ェ--‐-、    ::::ヽ,i'   |    i'"::::::\:::::::::::::::::::::::::}::::::::::::::::::::::\
ageー!!

168 :名無しさんちゃうねん :2003/04/13(日) 04:52 ID:???
サルベージ

169 :名無しさんちゃうねん :2003/04/21(月) 04:22 ID:???
>>161-163
>私は少し取り乱してしまう。
「着替え見たいなあ!」は取り乱しすぎな気が……
木村先生は熱血漢だ……

私の高校では
授業中にジャージの人はいたけど
半袖ブルマの人はいなかったなあ…
というか女生徒は体育のときはいつもズボンだった気がする

170 :名無しさんちゃうねん :2003/04/21(月) 04:23 ID:NRD3itJY
木村の弟視点。
というかネタがないです。
木村って意外と出番少ないし

171 :名無しさんちゃうねん :2003/04/21(月) 04:23 ID:NRD3itJY
ホワイトクリスマス(1巻160ページ)

 幼くして両親を亡くした。
 叔父の家に引き取られたが、折り合いがよくなかった。
 俺より十歳年上の兄は、大学を出て教師になると、職場の近くに部屋を借り、
当時中学生だった俺を伴って叔父の家を出た。それ以来叔父の家と俺とに接触
はない。

――俺が高校三年生の頃。

「結婚しようと思うんだ」
 晩飯を食いながら、兄はぼそりと呟いた。
「けっこん?」
 俺は、驚きのあまり、飲んでいた牛乳を吹き出しそうになった。
「相手はいるのかよ」
「神楽の奥さんだ」

 神楽。兄の無二の親友だった人だ。俺も何度か会っている。
 なんでも、昔は水泳部のエースであったらしいが、少し前に海に出かけて溺
死したという。
 彼の葬式から帰ってきたときの兄の顔は、こちらが見ていられないほどに痛
々しく、ほおっておけば悲しみのあまり卒倒してしまうのではないかと思って
しまうくらいだった。
 後にも先にも、あれほど悲しげな兄の姿を見たことはなかった気がする。(1/6)

172 :名無しさんちゃうねん :2003/04/21(月) 04:24 ID:NRD3itJY
 その死んだ親友の妻と、兄が結婚するという。
 なんでも、彼が死んだあと、兄は同情からちょくちょく未亡人の様子を見に
行っていたのだが、次第に同情が愛情に変わっていき、とうとう結婚を決意す
るまでに至ったのだという。
「兄貴らしいな」
「そうか?」
 俺が笑うと、兄は怪訝そうに首をかしげてこちらを見返してきた。
「まあ、兄貴に奥さんができれば、俺もめんどくさい家事から少しは解放され
るってわけだな」
 俺は、軽口を叩きながら、兄の左手にあるお椀をもぎとり、二杯目の飯をよ
そった。
「奥さんと子供のためにも、景気悪い顔してらんないぜ」
 俺がそう言うと、兄は、照れくさそうに骨ばった青い顔に苦笑を浮かべた。

「――――」
 これから一緒に暮らすことになる兄嫁の顔を一目見るなり、俺は、えもいわ
れぬ感覚に襲われた。
 なだらかなウェーブを描いた栗色の髪。どこまでいっても優しさで満たされ
ているかのような澄みきった深い瞳。清楚な衣服に包まれた、か細く華奢な身
体。そして、この世に悪人などいないと信じているかのように清らかな笑顔。
「はじめまして、優二君」
 俺は、返事ができなかった。
 蛇に睨まれた蛙――とでもいおうか、彼女に見つめられた俺は、全く身動き
できなかった。ただ美しいというだけではない。なにか得体のしれない、神々
しさとでもいうべき魅力が、彼女から迸りでているのを、俺は感じた。
「こいつは人見知りが激しいからね。まあ、じきに慣れるよ」
 兄は、そう言って嫂にとりなした。その後、3、4歳になるかと見える小さ
な女の子が、かたことで俺に挨拶した。香織、と女の子は名乗った。続柄から
いえば、俺の姪にあたるわけだ。 (2/6)

173 :名無しさんちゃうねん :2003/04/21(月) 04:24 ID:NRD3itJY
 兄の妻だ。
 俺は自分に言い聞かせた。
 でも、無駄だった。
 夢に、嫂が出てきた。
 夢の中で、俺と嫂は、恋人同士だった。
 俺に駆け寄ってくる彼女の柔らかい腰を両手で受け止め、少し開かれた薄い
唇に接吻する。口の中を、とろけるような淡い感触が満たした。目の前にある
彼女の栗色の髪からは、シャンプーの清潔な匂いが染み出してきている。
 目を閉じ、もろともにベッドに倒れこんだ。
 ぼす、と柔らかい音がして、彼女の髪が俺のうなじに触れた。

 バスローブの胸をはだけたところで、目が覚めた。
 鬱陶しい朝日が、俺の部屋に差し込んできていた。
 不機嫌にカーテンを閉める。
 そして、夢で見たあの姿、夢で触れたあの感触を、必死で思い出した。
 下半身の一部を擦る指は、わずか十往復で止まった。
 夢の残骸が、白い粘液に姿を変えて、床に飛び散った。

 その日一日、俺は不機嫌だった。
 通学路に、でっぷりと太った凶暴な野良犬がいる。
 いつもは避けて通るのだが、その日の俺は違っていた。
 うなり声をあげる野良犬の鼻づらを、力任せに蹴りつけた。
 逃げようとするそいつの尾をふんづかまえ、馬乗りになって両脚で胴を締め
付けながら、めちゃくちゃに拳を振り下ろした。何かが砕ける音がして、犬が
ぐったりした後も、殴り続けた。
 我にかえったとき、野良犬の肉は崩れ、骨は割れ、辺りは血まみれで、生臭
いにおいがぷんぷんしていた。 (3/6)

174 :名無しさんちゃうねん :2003/04/21(月) 04:24 ID:NRD3itJY
 自宅から通える場所にある大学に行くというのに、わざわざアパートを借り
て一人暮らしを始めたのは、嫂の存在が原因であったといっていい。
 俺にとって、彼女は魅力的すぎる。
 あの自慰の日以来、俺は極力嫂と二人きりになることを避けた。高校にも、
朝早く登校し、夜遅く下校したのだ。
 まがりなりにも兄の妻、俺が手を出すようなことがあっては兄に申し訳が立
たぬ。そう思って、嫂を避けた。自分の獣の欲望を、必死で抑えつけた。

 そういうわけで、俺が家を出てから二年め。
 『大予言』もでたらめだったようで、その年も普通に冬がやってきた。
 そんなある日のこと、予期せぬことに、兄から電話がかかってきたのである。
「元気か」
 もうここ二年ほど会っていない兄の声だ。
 兄は、俺と一緒に酒を飲みたいと言ってきた。
(20歳の、誕生日――)
 兄は、家出同然にして出てきた馬鹿な弟の誕生日を、覚えてくれていたのだ。(4/6)

175 :名無しさんちゃうねん :2003/04/21(月) 04:25 ID:NRD3itJY
 1999年、12月24日。
 俺と兄は二人、駅前のバーで待ち合わせた。
「たまには家に帰れよ」
 兄は非難がましく言う。どうやら、兄は、弟が自分の家庭に遠慮して同居を
避けてくれているのだと勘違いしているらしい。――それはそれで好都合なの
だが。
「――ああ」
 生返事。
 でも、俺はまだ帰れないだろう。
 嫂のことを純粋に嫂として見られるようになる日まで、俺は家には帰れない。
「香織も、大きくなったろうな」
 なんとか話題を逸らそうと、当たり障りのないことを口にしてみる。
「ああ」
 兄は、内ポケットから一枚の写真を取り出した。
 右に兄、左に嫂、真ん中に姪。三人笑って仲良く写真に収まっている。
(――いい、家庭だ)
 俺は掛け値なしにそう思った。
「兄貴」
「ん?」
「……この写真、くれないか。ネガもってるだろ?」
 兄は、微笑して、持っていけ、と言った。
 ふと窓の外に目をやると、雪がちらついていた。
「雪だ」兄が呟く。
「ホワイトクリスマス、だな」
 俺が柄にもなくきざな台詞を吐くと、兄はまた微笑した。 (5/6)

176 :名無しさんちゃうねん :2003/04/21(月) 04:25 ID:NRD3itJY
「嫂さんによろしくな」
「お前も、たまには帰って来いよ」
 小雪のちらつく夜の街、バーの入り口の前で俺たちは別れた。
 兄は東へ、俺は西へ。

「あー、うたった、うたった」
「榊さんて、歌すっごくうまいですねー」
 後ろのほうで、女子高生だろうか、少女たちのはしゃいだ声が聞こえてくる。
俺は、一度振り返った。ポケットに手を入れて歩く兄の後姿が遠ざかっていく。
(――きっと、な)

「わー雪だー」
「クリスマスに雪なんてロマンチックですねー」
 また、少女たちの声が耳に入った。
 胸にしまった兄の家族の写真をそっとコートの上から触り、あとは振り向か
なかった。 (6/6)

177 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2003/04/21(月) 23:28 ID:22.HkAWg
いつぞやも「木村妻=なき友人のつれあい」説というのがありましたが、
これを読むとなんだかしっくり来ますね。
>>175のやりとりからラストあたりまでが好きです。
ちゃんと元ネタにもつながっていってますし。

178 :名無しさんちゃうねん :2003/05/19(月) 23:13 ID:???
キムリン→実はいい人派
が多いな。
このスレの住人はキムリ
ンと同じぐらいの年齢の
オサーンばかりで、だか
ら自分を感情移入させて
んだろ?
君たち・・・・・・明日の朝刊
の記事を飾るなよ。
女子高生に痴漢した容疑
者として・・・・・・(w

179 :名無しさんちゃうねん :2003/05/20(火) 00:42 ID:???
キがこンオらん君の女者?

180 :名無しさんちゃうねん :2003/05/20(火) 22:14 ID:???
>>179
ほう!
世界中の言語で母語としての使用人口が最も少ない言語とされる
ユカギール語で「女子高生とか好きだから〜」だな。
ロシアの辺境にもあずの息吹が(w

181 :名無しさんちゃうねん :2003/07/28(月) 02:10 ID:???
age

182 :名無しさんちゃうねん :2003/08/02(土) 14:05 ID:???
このスレ、今初めて見たけど……
スゴイ、スゴすぎる!
木村が実はこんなことを考えていたなんて。
気分次第で「新解釈」と「物は言いよう」を使い分けながらこのスレを楽しんでいきたいと思います。
これだけ原作のエアーポケットをつきながらもしっかり物語として構成されているSS郡も本当にすごいです。

ただ、僭越だが、木村の親友(=妻の前の夫)は榊の親戚にした方がよかったのでは?
娘さんの外見からして。死因ならなんとでもなるし。

敬意を込めてこのスレをageさせていただきます。

183 :名無しさんちゃうねん :2003/08/16(土) 14:12 ID:???
あず青先生………… 帰ってきて

184 :名無しさんちゃうねん :2003/08/17(日) 13:16 ID:???
あず青先生に見捨てられた悲惨な名無しの集まるスレはここですか?

185 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2003/08/17(日) 19:38 ID:MqN9oG0Q
いや、ご心配をおかけしてすみません。
コミックマーケットとやらに行く準備をしていたのですよ。
で、今日、行ってきました。
ええ、学校の漫画研究部が集まっているあたりで足が止まってしまいました。

暑い夏の日に・・・いかに広いとはいえ同じ建物の中に数万人がひしめいて、その熱気たるや・・・。
いきおい各校の女子部員たちが、シャツのボタンを一つ二つ外し……スカートをバタバタと…あの辺なんか反則スレスレだ……
いかんいかん!そんな格好に涼しさはない!!
古人曰く「心頭滅却すれば火も又涼し」とある様に、端正な服装で背筋を伸ばすことで得られる「本当の涼しさ」を知って欲しい!!
私はそんな思いを何とか伝えたいと思うあまり、彼女たちをじっと見つめ続けてしまった。
すると女生徒たちは、私と二度三度と目が合ううちに、次々と襟元をただし、両足を閉じ始めた。
これまた古人曰く「目は口ほどに物を言う」というその通りに、彼女たちは敏感に私の思いを感じ取ってくれたのだ。
しかも彼女たちは、恥ずかしそうに急いで身繕いをしてくれた。心から自分の過ちに気付いてくれたのだ。
そして、私の方をチラチラ見ながら仲間と話をしている。反省の中身を自分の内側だけにとどめる事なく、確かめ合っている!
…こんな豊かな感性を持った女生徒たちなら、きっと創作の世界において大成してくれることだろう。
私はうれしさと彼女たちへのエールを胸に、コスプレ広場へと向かったのだった。

この、長い休みのうちに枯渇していた成分が充填された様な、胸躍る気持ちを忘れずに、
これからも教員生活を振り返っていくので、よろしくお願いします。

186 :名無しさんちゃうねん :2003/08/17(日) 22:32 ID:???
>>185
なんか『木村の回顧録』みたいだ。
違いは先生には本当に下心があるってことなんだろうけど。

187 :名無しさんちゃうねん :2003/08/18(月) 15:16 ID:???
(*´∀`)<あず青先生おかえり〜

188 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2003/09/06(土) 07:09 ID:wuOXjR0U
>>186
あの・・・・・回顧録番外編のつもりだったんですけどw

レスが遅れたのは決して
この一件で鉄格子のある別荘にいたからとかではありませんw

>>187
ども。でも、なかなか木村が降臨してくれないんです。

「奥さんは亡き友人の元妻」設定でいい話書いてくれた方とか来てくれないですかねえ。

189 :186=さかちー :2003/09/06(土) 15:25 ID:???
>>188

>これからも教員生活を振り返っていくので、よろしくお願いします。
肩書きが「元高校教員」になったかと思ってしまいましたw

190 :名無しさんちゃうねん :2003/09/06(土) 22:30 ID:???
190get

191 :名無しさんちゃうねん :2003/09/17(水) 22:03 ID:???
木村の回顧録を書く人が、黒ちよ日記とちがって少ないのは(というか2人なのは)
やっぱり木村教諭の一人称というのが書く側にとって難しいからだと思う。
黒ちよ日記の場合は、どことなく宇宙からきた侵略者っぽい言い回しをしていけば
一応それらしくできあがるんだけど、 木村回顧録は至ってまともな古文教師の回想文
の中に悪気の無い変質性などを織り交ぜていかなければならないから、作る側に対し
かなりの難易度を要求してくる。 大阪板のSS書きでもなかなかここまでは書けない。

そのせいでスレはあず青先生を待ち続ける状態に陥ってるんだけど、このまま
頼りっきりになるわけにもいかないと思う。 多少難しくても、木村回顧録には
挑戦するだけの価値があるし、 他のSSにない魅力を持っている。


さあ誰か、チャレンジャーはいないのか!?

192 :さかちー :2003/09/18(木) 01:48 ID:???
>>191
立候補する奴なんていないよなぁー

193 :名無しさんちゃうねん :2003/09/18(木) 22:11 ID:???
立候補者がいないようなので、 だれか推薦はありますか?

194 :名無しさんちゃうねん :2003/09/21(日) 09:51 ID:???
はい! さかちーがいいと思いますっ!!    ・・・・・・・・・他にいませんかー

195 :名無しさんちゃうねん :2003/09/25(木) 22:17 ID:???
むしろ木村の変態日記をキボンヌ

196 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2003/10/24(金) 04:59 ID:fYQM7ljI
うーむ、学園風景や生徒の様子を教員として見る、という立場は普通に経験できないですからねえ。
こればかりは、何とか想像をめぐらせて、としか言いようが。
でも、この「木村目線」はキャラクターを客観的かつ深く読み込んだり想像したりできるので、
私よりもっと才能がある人がこの境地を体得してくれれば、他のSSでもものすごく役立つと思います。
私も着替えを見たがったりプールの水を要求したりしながら頑張りますので、みなさんもぜひ奮闘してください。

197 :厨房 ◆L.wwxBzaIA :2003/12/10(水) 15:20 ID:2npfmyoc
期待age

198 :名無しさんちゃうねん :2003/12/10(水) 16:13 ID:RjRKlNEo
sage

199 :名無しさんちゃうねん :2003/12/20(土) 13:43 ID:???
kitaiage

200 :シーサーやいびーみ? :2003/12/20(土) 13:44 ID:rfWJvJXU
200ゲトーーーーーー?

201 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2003/12/21(日) 12:17 ID:DNbblwC.
【生涯一教師・木村の回顧録 9−1】
 商業高校に勤める友人が嘆いていた。就職難とはいえ東京全体ではそこそこの求人数が
あるのだが、多くの生徒が(特段それに対して目的意識があるとは思えないのに)数少な
い事務職や営業職にこだわる一方、店舗での販売業務や飲食店の接客といった仕事がたく
さんあるのに見向きもしないため、就職できない者が増えてしまっているという。
どうやら「スーツを着てオフィスで働く事が立派で、店頭などで接客をする仕事は一段
落ちる」とでも思っている様だ、と言っていた。

 低く見ているかどうかは別として、若者たちが接客を苦手としている事は確かだ。
 コンビニエンスストアや飲食店を思い出してみよう。いわゆる「マニュアル接客」で、
覚えた事を棒読みしている感じがぬぐえない。それにどこかうつむき加減だ。「よろし
かったですか」なるおかしな日本語が、登場するや日本中のファストフードやファミリー
レストランに蔓延した事は、彼らが考えてしゃべっていない事を証明している。

 だが、彼らだけを責めるのはよそう。若者が腫れ物に触る様な態度でしか人の相手をす
る事ができなくなくなったのは、私たち大人が便利さを優先するあまり、他人との暖かい
接触の少ない社会を作ってしまったからだ。
 たとえオフィスで事務をする仕事に就いても、人に接する事からは解放されない。第一、
相手の顔色を読んで無難に事を運ぶばかりの人生はつまらない。生徒たちが手の届かない
ところへ行ってしまう前に、何とかヒントだけでも与えられないものか。

202 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2003/12/21(日) 12:18 ID:DNbblwC.
【生涯一教師・木村の回顧録 9−2】
 そう思っていたところ、高校生が年に一度だけ、喜んで客商売をしたがる日がやってき
た。そう、文化祭だ。
 にわか造りの店で、生徒たちが健気にあたふたしている。
 私はこれでも学生時代はやや苦学気味で、ちょっとした飲食店でアルバイトをしており、
最後の頃はほとんど店を任されていた。今日はその経験を思い出しつつ、客として、なっ
ていない応対には少し厳しく、そして少しでもいいところがある生徒には喜びを表そう。
あとは生徒たちで「あれはどうしてだろう」と話し合ってくれれば・・・そんな風に考え
ながら、手始めに2年生のあるクラスの喫茶店に入った。

「いらっしゃいませ」
 適度に元気の良い声がかかる。これは大切だ。客を心地よくするだけでなく、万引や強
盗といった犯罪を抑止する効果もあるのだ。申し訳にボソボソと言われるなら黙ってくれ
ていた方がいい。やましい店にでも入った様な気分にされてしまう。
 適当な席を探しながら、「店」の中を見回す。「ぬいぐるみ喫茶」という事で、そこか
しこにやわらかそうなぬいぐるみが置かれ、店員は揃いのかわいらしい帽子をかぶってい
る。暖かい色合いのテーブルクロスはそんな部屋の風景によく合っており、なかなかのセ
ンスだ。惜しむらくは、前日ギリギリまで準備をしていたのだろう、飲食店なのに色紙の
切れ端などがちらほら落ちている。

203 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2003/12/21(日) 12:18 ID:DNbblwC.
【生涯一教師・木村の回顧録 9−3】
 「ご注文は・・・」
 男子生徒が注文を取りに来た。こちらが注文を決めたかどうか判断に迷っているのだろ
うが、言葉を切るならもっとはっきり言い切らないと、客は話していいのかどうか迷う。
腫れ物に触る様な気持ちで客の相手をしているのが丸出しだ。そんな事をせずとも、たと
えば「ご注文はお決まりですか」と言えば、客は決まっていなければ決まっていないと言
ってくれる。
 それに、そう広くない空いた店なのにずいぶんと時間がかかった。迷ってしまうのは、
客を目にしてあわてて「接客モード」に切り替えたせいもあるだろう。

 少し意地悪かもしれないが、男子生徒の問いには答えず、そばを通りかかった神楽君と
いう女子生徒に声をかけた。彼女は先ほど元気のいい「いらっしゃいませ」を発したその
人だ。そして店が空いていても、こうして、何かあれば声をかけてもらえる様に店内を歩
いている。単に抜け目がないだけでは自然にこうはできない。人に接するのが好きであれ
ばこそだ。
 なぜ彼がやり過ごされ、彼女が呼ばれたのか。その理由をみんなで共有し実践できれば、
このクラスの生徒たちは前向きな人生を過ごすことができるだろう。

 注文を取る神楽君を見上げながら、ふと思った。
 しっかりした店員もいるし、店の構えもこの文化祭の中では上出来だ。なのになぜこん
なに空いているのだろう。神楽君もそう思っているのか、いざ近くで見ると先ほどよりも
元気がない。
 ずっとやっているのであれば良さが理解されて客がついてくるだろうが、文化祭の店は
今日開店したばかり。そしてもちろん今日限りだ。空いたまま終わったら、ますます客商
売に後ろ向きなイメージを持ってしまうだろう。いいかげんであれば自業自得とも言える
が、この店には良いところがたくさんあるのにそれではあまりにも可哀想だ。

 ・・・そうだ、宣伝だ。

204 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2003/12/21(日) 12:19 ID:DNbblwC.
【生涯一教師・木村の回顧録 9−4】
「その帽子、ひとつ貸してくれないか」
 いぶかる神楽君からかわいらしい帽子を受け取ると、私はそれを被り、廊下に出た。あ
わてて被ったため目まで覆ってしまったが、まあいいだろう。
 生徒たちを促すべく、呼び込みを始めた。それは商売繁盛のためだけではない。呼び込
みという宣伝方法を選んだのにも、理由がある。

 アルバイトを始めた頃、私は人と接するのがものすごく苦手で、年中顔を緊張にひきつ
らせていた。ほどなく近くに新しい店ができ、よき老舗だったバイト先はつぶれかけた。
他の店員と一緒に、かぶり物をして、恐る恐る呼び声を上げながらチラシを撒く。子ども
が面白がって、つぶらな瞳を見開いて話しかけてくる。と、思わず自然に笑顔が出て、声
をかけ返し、さらにおどけて手まで振った。・・・できるじゃないか、俺。
 それからだった。人と笑顔で、二言以上話が出来る様になったのは。

「さあ、かわいいぞー、よっといでー」
 生徒たちにとっても、人前で声を出すことが、自分を前向きに変えるキッカケをもたら
すはずだ。分からない事は聞けばいい、顔色を読むなんて不毛だ・・・そう気づいて、も
っと楽しく人と接する事ができる様に変われるキッカケを・・・・・。
 神楽君が、まず飛び出してきた。「呼び込みはいいですから!」と、元気の良い突っ込
みをすかさず入れてくる。そう、うまく行かないからと言ってしょげていちゃだめなんだ。
 人が集まってきたらしく、周りがにぎやかになった。やはり彼女には素質がある。
 目がふさがっているのでよく分からなかったが、後に続く生徒はほとんどいなかった様
だ。だが、生徒たちは呼び込みで人が集まるのを目にしただろうし、クラスメートの神楽
君が頑張っている美しい姿を見ただろう。この種は必ず芽吹き、彼ら彼女らの将来に少な
からぬ影響を与えたと信じている。

                              【10へつづく】

205 :大阪XP ◆HaiBaNe. :2003/12/21(日) 12:30 ID:???
キター!
乙です!

206 :名無しさんちゃうねん :2003/12/21(日) 12:33 ID:???
キムリン(あえてこう呼ばせて頂きます)の深き世界、感動しました。
私は教職に就いている訳ではありませんが、キムリンの生き方に対する
思いに一歩でも近づけたらと思うようになりました。

こんなに深いあずまんが大王を世に示したあずま先生にも、感謝したいと思います。

207 :厨房 ◆L.wwxBzaIA :2003/12/27(土) 18:26 ID:???
期待age

208 :名無しさんちゃうねん :2004/01/07(水) 00:25 ID:???
期待age

209 :名無しさんちゃうねん :2004/01/18(日) 00:02 ID:???
キムリンって背でかいんかな?

210 :名無しさんちゃうねん :2004/01/20(火) 14:59 ID:jmN9SRW2
>>209
たぶん180cmはありそう。
アニメでは細そうで意外とがっしりしているし、
なんだか、はじめの一歩の間柴みたいである。

211 :名無しさんちゃうねん :2004/01/20(火) 18:21 ID:???
はじめの一歩なんて知らん!

212 :名無しさんちゃうねん :2004/01/20(火) 19:36 ID:???
間柴ワラタ。

213 :名無しさんちゃうねん :2004/01/28(水) 00:48 ID:???
先生忙しいのかな?

214 :元旦 ◆L.wwxBzaIA :2004/02/16(月) 20:48 ID:???
期待あげ

215 :名無しさんちゃうねん :2004/02/21(土) 00:11 ID:???
キムリンカッコイイ・・・・(////)

216 :厨房 ◆L.wwxBzaIA :2004/02/28(土) 19:39 ID:???
期待age

217 :名無しさんちゃうねん :2004/03/05(金) 02:42 ID:???
>>213
先生は創作板の小説を書くスレで女子高生萌えされてました。

218 :西島勃起 :2004/03/07(日) 09:11 ID:???
重複してたらスマソ
http://takureihp.hp.infoseek.co.jp/Princess-azumanga.html

219 :名無しさんちゃうねん :2004/03/17(水) 22:16 ID:YSWg4P8k
>>217
行った見た萌えた

>>218
(w

220 :名無しさんちゃうねん :2004/03/21(日) 21:45 ID:???
先生・・・・
尊敬します。

221 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2004/05/02(日) 21:17 ID:???
生涯一教師:木村の回顧録

第二章―――「かおりん」の話


 教育とは、自分の命を愛おしみ、そして他人を自分と同じ様に愛おしむ事のできる人間
を育てる営みだ。
 そして、それを実現する術は、教師である私が「愛おしむ」という事をどこまでも実践
し続ける以外にない。

 前章でも触れたが、他者に対して心が開けず、そして自分が同性愛者だという事に苦悩
する女子生徒がいた。他者から大事に思われたという自覚がないため、自分を愛せない。
そしてこれがために愛するという所為自体が信じ切れず、他者を愛する事にもためらいを
覚えてしまう。彼女はまさにその悪循環の中にいた。
 同性愛を貫こうとすれば、世間が向ける差別的な眼差しをものともしない力強さがなけ
ればならないが、こんな状況では彼女は押しつぶされてしまうだろう。
 しかし、彼女は実際には周りから愛され、かわいらしいあだ名までついていた。だが、
彼女は人間が信じられないあまり勘違いして、それを避けていた。

 そうじゃないんだ、と知らしめることが、彼女が自分を愛し、以て人を愛して、力強く
生きて行けるきっかけになるはずだ―――
 そこで前にも書いた様に、私は、その、彼女が人から愛されている証拠である「かおり
ん」というあだ名で彼女を呼び続け、彼女の中で眠っているはずの「自分と人とを信じ、
愛する心」を呼び覚まそうと考えたのだった。

222 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2004/05/02(日) 21:18 ID:???
【木村の回顧録:10−1】

 体育祭の最後は、フォークダンスである。
 フォークダンスといえば、私の高校時代は、文化祭の日の夕闇迫るひとときに行われる
ものだった。消えゆく残照と手製の松明とがかすかに照らし出す異性の表情を横目で見な
がら不器用に踊った記憶は、今思い出してもえも言われぬムードがある。それは変な意味
ではなく、むしろ私達から幼稚な好き嫌いを消し去り、大人のたしなみとして相手の手を
取る紳士、という感覚を教えてくれた。
 しかし、高校生を夜遅くまで学校に置いておくことが好ましくないといった事情なのか、
いつしか日中に行われる様になった。しかも、体を動かすからという基準なのか、体育祭
のメニューにされてしまっている。これでは昔私達が教えられた「紳士淑女のたしなみ」
など感じようがなく、そうなってしまうと、「異性の手を握るのは嫌」「冷やかされる」
といった子どもっぽい意向をそのまま聞き入れざるを得ない。だから、双方の組は男も女
もごちゃまぜだ。
 まっ昼間の社交ダンス―――世界中の、笑いものだ。
 学校が行事を催さなくとも、高校生は遅くまで出歩いて、さまざまな問題に巻き込まれ
てしまっている。確かに文化祭の夜を機に交際が深まり、後に若さゆえの過ちで悲劇を迎
えてしまう男女もいたが、盛り場で不特定の異性と問題を起こすのとどちらが不健全だろ
うか。何より、幼稚な好き嫌いを幼稚だと自覚させず、つまらない基準で人を選り好みす
る人間のまま生徒を社会に送り出すのが、果たして教育なのだろうか。

223 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2004/05/02(日) 21:19 ID:???
【木村の回顧録:10−2】

 ・・・・・しかし、それでもフォークダンスをするという企画が生徒から出てきている
というだけ、まだ救いがある。考え事などしてそれを無にしてはいけない。そう思って気
持ちを切り替え、ふと横目で次の相手を見ると、かおりんだった。
 かおりんが、今まさに、彼女の想い人である榊君を相手に、顔をほんのり赤らめて不器
用に、しかし精一杯踊っている。
 幸せそうな、かおりん。
 しかし、「こんなことがあっていいの?」という、過分な幸せからくる戸惑いの色もま
た彼女の目の中にあるのを、私は見逃さなかった。そしてその目は、時折隠れる様にして
榊君を見上げる以外は、伏してしまっている。
 偶然やって来た至福のひとときに、目を丸くするのは解る。でも、かれこれ2分近く踊
っているよ。いつまでもそんな色を浮かべていてはダメだ。相手は何だろうと思ってしま
って、好意なんて伝わりようがない。嫌なのかとすら勘ぐってしまうよ。・・・そうだ、
言葉だ。いきなり好きだなんて言う必要はない。そんな伏し目じゃなくて、もっと相手の
目をしっかり見て、楽しいとか、なにか、素直な気持ちを一言・・・ああ、そんな事じゃ
これから君はいつまでも・・・・・

224 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2004/05/02(日) 21:20 ID:???
【木村の回顧録:10−3】

その時、相手の交替を告げる合図が鳴った。
 かおりんの腕が、隣へと移って行く榊君の手に一瞬だけついていってから、だらりと垂
れた。微妙な表情の曇りよりも、その手の動きが、彼女の未練をよく伝えていた。
 しかし、かおりん、落ち込んでいる場合じゃない。
 そんな事じゃダメなんだ。君はこれから、決して暖かい者ばかりじゃない社会を相手に
強く生きなきゃならない。それが相手に気持ちを伝えることすらままならない様では。
 では、思ったことを素直に相手に伝えるとは、どういう事か―――。
 私はかおりんと向き合うと、思いっきり力強く、「ようこそ!」と彼女に言った。実際、
次が私でよかったと思ったからだ。彼女が榊君を思っている事に気づいている者でなけれ
ば、励まそうとも必要なことを教えようとも思いようがない。
 彼女の表情が、さっ、と変わった。ほら、言えば相手に気持ちが伝わるんだ。でも、か
おりんの踊る動きは、まだまだぎこちない。私はなおも気持ちを伝える。このところ運動
不足気味で、久しぶりに体を動かすのが心地よくなってきたところだったから、心地よさ
のままに笑った。私が笑うにつれて、彼女も体を動かすことに集中できる様になってきた
らしく、汗をかいている。表情は相変わらず固いが、未練とかそういったものとは違うも
のだ。よかった。これだけ気持ちの切り替えがしっかりできれば、今すぐどうにかなって
しまうことはないだろう。後は安心して、フォークダンスを楽しもう。
「楽しいかい?かおりん」
「かおりんって呼ばないでください!」
 声に勢いがある。彼女は、すっかり元気だ。しかし、やはりこの言葉に象徴される、自
分が大事にされていることを受け入れられないという状態は悲しい。
 昼下がりにしてなおまばゆい日差しの中で、私はあの夕べのフォークダンスをまた思い
出していた。あの松明の薄明かりの下、私達は紳士淑女になる一方で、恋する者は素直に
なり、大人の恋愛もまたごく自然に生み出されていた。彼女がもしあのダンスの輪にいた
ならば、奮い起こす様にせずとももっと素直になれたかも知れない―――
 かおりんのために、いつかこの学校でも、夕闇の中でロマンチックなフォークダンスを、
と、私は思った。

                                        【つづく】

225 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2004/05/02(日) 21:26 ID:???
・・・・こっそり書き込もうと思ったのに・・・sageの綴りが・・・・・

226 :名無しさんちゃうねん :2004/05/02(日) 21:45 ID:???
周りの人(あずまんが読者)が木村を勘違いしているのか、
木村自身の認識と行動が間違っているのか、
どっちとも断言しきれない生真面目な記述が
奇妙なズレをもたらしていて面白いなあ。

227 :名無しさんちゃうねん :2004/05/03(月) 08:38 ID:???
久しぶりです先生!
相変わらず言葉のもっともらしさと実際の場面の落差が見事ですw

あと、少し手前のレスを見ると創作板という場所で何か書いてるって事ですが、
それってどこ?

228 :名無しさんちゃうねん :2004/05/04(火) 15:15 ID:???
>>227
http://www.moebbs.com/create/

IEなら左側にいろんな板があるから見てみましょう。

229 :名無しさんちゃうねん :2004/05/07(金) 22:50 ID:???
>>228サンクスでつ
読んできました。
長かったんで流し読みだけど
主人公の女子高生ちょっとかおりん入ってます。

230 :名無しさんちゃうねん :2004/05/08(土) 01:50 ID:???
>>229
でも、前髪を横分けして下におろしてる、って書いてますよ。
おかっぱじゃないかおりんなんて…あ、それはそれでいいな。

231 :名無しさんちゃうねん :2004/05/31(月) 21:55 ID:???
>>222-224
今思うと、これって自分のやってることは全て正しいと思い込んでいる
教師の傲慢さ、ともとれるな。キムリンがどんな考えでこういう行動を
とったかは別にして、かおりんが明らかに迷惑してるのにそれに
気づくそぶりも見せないんだから。
この作者が決してそんな人間だとは思わないけど、教師という人間には
そんな節があるように見受けられる者がときどきいる。

232 :名無しさんちゃうねん :2004/07/25(日) 01:50 ID:Nzkfg.nU
要するに木村は不器用な聖人君子なんでしょうかね、
しかもそうなるまでは社会の闇を見て心を閉ざした人形だったと。

233 :名無しさんちゃうねん :2005/03/30(水) 08:57 ID:???
別のスレでうpされていたのでそこでも指摘しましたが、
【生涯一教師:木村の回顧録 8−3】にておかしいと思った場所がありました。
木村は「急に教室の暑さが身に染みはじめ」と記述していますが、
原作のこれに該当するシーンでは「しかし今日は本当に寒いですねえ」と言っています。
暖房効きすぎですか?

234 :名無しさんちゃうねん :2006/04/23(日) 21:51 ID:???
上へ参ります

235 :名無しさんちゃうねん :2007/04/24(火) 22:16 ID:???
ただいま84です

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