世の中のすべての萌えるを。

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グロまんが大王

1 :名無しさんちゃうねん :2004/04/12(月) 00:48 ID:???
あずまんが大王の殺人・猟奇・グロ全般はこちらへどうぞ

お約束:
・絶対上げない!メール欄のsage確認は投稿直前直後必ずする
・作者さんを叩かない
・他のスレや板、住人さんに迷惑をかけない
・ここはグロ専門スレです。見ちゃっても泣かない文句を言わない
・あずまんがを愛する心はみんな一緒

101 :名無しさんちゃうねん :2004/05/29(土) 10:02 ID:???
とにかくスーパーsageしとこう……

102 :名無しさんちゃうねん :2004/06/07(月) 23:24 ID:???
流行ってないなあ・・此処
まあ、なにがなんでも主役クラスを悲惨な目にあわせたくないんだろうが
つまらんなあ・・・なーんか気に食わんなあ。
あれだけ人数居れば、合わない奴絶対いると思うし

てかいい加減「女同士の友情」ってのがうざく感じてる自分がいるのに気づいた。
原作を愛しながら心のどこかでムカついてる自分がいる
いっそ完膚なきまでにボロボロに壊れてしまえ!ってな風に思うときがあるし
そういうSS希望ですw
てか自分で書けって話ですが・・俺と同じ考えの人っていますかねえw

103 :名無しさんちゃうねん :2004/06/08(火) 09:16 ID:???
>>102
職人さんが極めて少ないからな。
正直2chから神にご光臨願いたいところだが、
招かれざる客も招きかねないし・・・

ちなみにここの職人も2chではけっこう書いてたりする。

104 :名無しさんちゃうねん :2004/06/08(火) 12:41 ID:???
>>102
おお!同士よ。自分もそう思う。イチイチ反応しすぎなんだよ、
ここの奴ら。他のスレでやるならいざ知らず、逆にあいつらが荒しつーの。

105 :名無しさんちゃうねん :2004/06/08(火) 13:53 ID:???
別に書くのはかまわんが地下スレをageるバカは勘弁してくれ。

具体的に言うと名有りとか。

106 :名無しさんちゃうねん :2004/06/09(水) 02:40 ID:???
そんない嫌なら削除以来でも何でも出せばいいだろー!!!
好きにしろよあー

107 :名無しさんちゃうねん :2004/06/09(水) 02:56 ID:???
>>106
嫌とかそういう問題以前にageるな!!
>>1にそう書いてあるのが読めないのか?
それともわざとやってるのか?

108 :鷹 ★ :2004/06/09(水) 05:55 ID:( ゚∋゚)
>>106
(´ー`)…

109 :名無しさんちゃうねん :2004/06/09(水) 08:06 ID:???
グロいのじゃなく腹黒いのは趣旨と外れますか?

110 :名無しさんちゃうねん :2004/06/09(水) 12:47 ID:???
>>109
黒日記スレや普通のSSスレでいいと思われ

111 :名無しさんちゃうねん :2004/06/13(日) 05:51 ID:???
肉体切断とか読みたい。

112 :名無しさんちゃうねん :2004/06/16(水) 05:38 ID:???
放置状態でなんですが、今までのまとめに私的保管庫をつくったので、
よろしければどうぞ。
http://yellow.ribbon.to/~kuromanga/

113 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/15(木) 17:33 ID:???
多重人格


「ほら、やり返してみろよ!」
今日もクラスでは虐めが行われている
相手は滝野 智という、普通(?)の女の子である
「いてっ!いてっ!や、やめろぉ!蹴るなぁ!!!」
よみ、神楽、歩など、数人の女子生徒に虐められてるようだ
「なんやぁ〜?もうグロッキーなんかぁ?」
「おいおいともぉ、たった1年で玩具が壊れちゃダメだろ?」
1年・・・智は1年間ずっと虐められてきた。無論、先生にも
「おい神楽、これをこいつの足に刺してやれよ」
よみが取り出したのは刃渡り15cmほどのガーバーのmk2である
「これ・・・で刺すのか・・・?大丈夫かよ」
「平気やないの?別に死んだってゆかりせんせーがなんとかしてくれるやろ」
「それもそっか♪」
神楽は智の足にナイフをつきたてる準備をする
「や、やめろおおぉぉぉおお・・・・・」

114 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/15(木) 17:48 ID:???
ズシュプ
「ぐ・・・ぎゃああぁぁぁああがあがあが・・・・が・・・・」
神楽は智の左ふとももにナイフを突き立てた
ガーバーmk2のギザギザした刃が、無残にも智の足に刺さる
智の足は流血しており、床が血で真っ赤になり、スカートは血で染まっている
「あ・・・・・が・・・いた・・・・」
「あーあ、思ったよりも派手じゃぁないな・・・神楽、も一回刺せよ」
「へーい」
神楽はナイフを抜き、もう一度ナイフを突き立てる
「ぎゃ・・・・・」
今度は左肩に標準を合わせる。そして―――――
「が、ぎああっぁぁっぁぁぁがぎゃああああ!!」
「は、ははははは!」
神楽は楽しくなったのか、不気味な笑みをうかべてナイフを抜き取る
今度はもう一度左の太ももに標準を合わせ――――――

115 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/15(木) 18:07 ID:???
「ひぎゃ!!ぎゃがぁぁぁぁああああああああああぁぁあ!!!!!!!!!!!」
智が痛烈な痛みでもがき苦しんでるのを、大阪と神楽、よみは笑いながら見ている
「アハハハハ!!智ぉ、いつもみたいに元気に笑ってくれよぉ!」
「よみちゃん、無茶なこと言っちゃだめやでーw」
雨が降り始めた。その時、智の体の動きが止まる。
ナイフは肉にめり込んでおり、智の体が硬直しているため抜けそうにない
「・・・・・・死んだのか・・・・・・・・・?」
「出血多量ってやつかー?」
智の体がピクッと動く。
「あ、生きとるやん、よかったー、玩具なくならんで」
智は確かに生きていた。ただし、別の人格で。
「・・・・・・?おい・・・様子がおかしいぞ・・・?」
智が立ち上がる。口を開けた

116 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/15(木) 18:09 ID:???
続きはまた

・・・・今現在、横浜ではかみなりと豪雨がおります・・・

117 :名無しさんちゃうねん :2004/07/16(金) 14:13 ID:???
おお!がんばってください、応援してます。

118 :名無しさんちゃうねん :2004/07/16(金) 14:21 ID:???
>>1が読めないのか?
応援してるならageるな

119 :名無しさんちゃうねん :2004/07/16(金) 15:30 ID:???
>>117
応援のフリした荒らしだろ。

120 :名無しさんちゃうねん :2004/07/16(金) 21:15 ID:???
120sage

121 :名無しさんちゃうねん :2004/07/17(土) 08:25 ID:???
応援してるので、スーパーで

122 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/18(日) 20:37 ID:???
んと・・・・・・
ちょい部活やらなんやらで忙しいので遅れ松

123 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/21(水) 16:16 ID:???
「ったく・・・いってぇなぁ・・・てめ〜ら殺すぞ?」
智は足に刺さっているナイフを抜き取った
おかしい、あきらかにおかしい
さっきの智とまったく雰囲気が違う
目つきは変わり、殺気が出ている
「はぁ・・・?智ぉ、お前何言ってんだ?頭だいじょ…」
ズプ
近づいてきた神楽のわき腹にナイフが刺さる
 「は・・・うぁ・・・何すんだァ・・・ともぉ・・」
「いや〜ザンネンザンネン。智ちゃんはもう“俺の中”なんだわ」
神楽は血を止めようと手で腹をおさえ、苦痛の表情をしている
 「は・・・は・・・な・・んだよ・・そりゃ・・・つっ・・・」
「ま〜気にすんな、それよりだいじょ〜ぶかぁ?すぐ楽にしてやるよ・・・」
智(?)はナイフを振り上げ、神楽めがけて振り下ろした

124 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/21(水) 16:27 ID:???
「あ・・・・・・うわあああああぁっぁっぁぁぁああ!!!!」
神楽は寸前でナイフを避け、痛みをこらえながら廊下へ走っていった
だが、智(?)は余裕の笑みを浮かべている
「あ〜あ・・・逃げられちった・・・まぁ、逃がさないけどね・・・」
今度はナイフを手でもてあそびながら歩に近づいていく
「ひ・・・こないで・・・嫌や・・・死にとうない・・・」
「大丈夫だって・・・痛くしね〜からさぁ・・・」
歩の目から涙がポロポロ出てきて、失禁している。もはや半狂乱のようだ
「いや・・・まだ嫌やぁ;・・や・・・やあああぁぁぁぁぁぁ!!!」
歩も教室をとびだし、残ったのはよみだけになった
「ったく、きったね〜なァ・・・小便で床汚しやがって」
智(?)はじりじりとよみに近づく
「ほらよみぃ・・・も〜お前だけだぜぇ?」
よみは腰が抜け、後ずさったが、後ろが壁だということに気がついた

125 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/21(水) 16:44 ID:???
「あ・・・・・・いや・・・」
よみは涙を浮かべ、息は荒く、顔は恐怖で引きつっている
「いやぁ・・・お願いだから・・・なんでもするから・・・」
「は!俺がさっきそう言ったらてめ〜は許してくれたのか?」
智(?)はナイフをよみの足に刺す。
「ぐあぁ!!うぐ・・・はぁ・・・・・・あ・・やめ・・・・・い・・・ぎゃ!がうああぁぁぁ!!」
智はナイフをさらにねじこみ、血がどんどんあふれ出てくる
「ど〜お?虐められるってのはさぁ・・・アハハハ」
智はよみの足を何度も何度も刺し、手を血で染めた
「ンフフ・・・けっこ〜楽しいなぁ・・・もっとよみが痛がる顔見たいなァ・・・」
「ゲヒッ・・・あ・・・は・・・も・・・やめ・・・てぇ・・・・・・・・・」
よみは意識を失った
だが智はかまわずよみの腕を刺す

126 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/21(水) 16:52 ID:???
もう30回は刺しただろうか
足、腕は二度と使えないほどズタズタにされ、床は血で染まり
よみは出血多量でもはやショック死寸前である
「へへ・・・今の気分はど〜お?」
「・・・・・・も・・・ころ・・し・・・」
「え〜?なんだって?」
よみは息絶え絶えにしゃべる
「お・・・ねが・・・・・・も・・・う・・・・・・殺して・・・・・・」
モウ殺してくれ
よみは死ねない苦痛と走る激痛に耐えれなくなった、だが智は
「ん〜・・・じゃ、最後にこれだけやらしてくれ」
よみはこれさえ終わればやっと死ねる
そう思い、うなずいた
「OK?んじゃぁ・・・・・・お前の眼、くれよ」

127 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/21(水) 17:01 ID:???
よみは痛みで理解するのに時間がかかったが、理解した途端、凍りついた
「……は…ん・・・何言って…」
だが智はよみが言う前に手を右目に入れ、繰り抜いた
「う…ああ……!!!が・・・あ・・・!!!」
ビチッ ブシュ ビチチチチチ....
目からは紐のような赤いピンク色した肉が出てきた
「うへぇ〜・・・こ〜なってんのかぁ・・・」
智はその眼を机に置き、左目も取ろうとする
「んじゃぁ・・・も〜一個のほうも・・・」
智は左目に手を入れようとする。その時
「そこまでですよ」
子供の声が後ろからした
後ろには美浜ちよが立っていた

128 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/21(水) 17:12 ID:???
「ハハ・・・銃突きつけておでましたぁ・・・いかしてるぜぇ・・・ちよすけぇ」
「まさかあなたからそんな言葉がもらえるとは思ってませんでしたよ」
美浜は智の頭にデザートイーグル.50を突きつけ、おかしな笑みを浮かべている
「もう死んでるじゃないですか」
美浜はもう動かないよみを指差し、智は顔をあげる
「あ〜ほんとだぁ。気がつかなかったよ。あははは」
「しょうがない人ですねぇ・・・」
美浜は銃を下ろし、折りたたまれた紙を出した
「一つ聞いておきます・・・あなたは誰ですか?」
智の顔を自分に向かせながら聞く
「俺かぁ?はは、そ〜だなぁ・・・裏智ちゃんかなぁ。はは」
「・・・・・・まぁ、いいですがね・・・・」
智は立ち上がり、教室をでようとした
「まってください」

129 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/21(水) 17:27 ID:???
美浜は智に銃を突きつけ、出ようとした智を止めた
「あなたは私"達"の大事な実験体ですからね・・・このままにしとくわけにはいかないんですよ」
「実験体だぁ?知らね〜よ、そんなこたぁ。俺は俺がほしいもん探しに行くだけだぜぇ?」
美浜のほうを向きながら答えた
「欲しいもの・・・ですか・・・それは?」
「スリルだよ・・・・・・ギリギリってのが好きなんだよ、わかるかぁ?」
美浜は、それなら、というような表情でさっき出した紙を智に渡した
「あ・・・?こりゃぁなんだぁ?」
「私たちの研究組織ですよ・・・ここにくれば見つかるんじゃないですか?あなたの欲しいものが」
「・・・へっ、気が向いたらなぁ」
そういうと、智は教室を出て行った
やがて、足音も聞こえなくなった
「・・・さて・・・私はもう一つの仕事をしますか・・・」

130 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/21(水) 17:39 ID:???
美浜はよみに近づき、左目に手を入れた
「実験体も学窓に誘導しましたし・・・あとはこれだけですね」
よみの眼を繰り抜き、小さな瓶の中に入れた
「この眼のことをまだ”あの人達”に知られては計画が狂っちゃいますからね・・・」
その眼には、バーコードのような痣があった
「あはぁ・・・♪また全一さんに褒められちゃお・・・♪」
美浜は瓶を服にしまい、教室を出て行った

残った教室にはよみの遺体
血の海の床
机の上におかれた眼だけが残っている
おそらく明日になれば警察沙汰になっているだろう
だが、これはこれからおこる殺人者達の物語の序章なのである

  糸売

131 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/21(水) 17:40 ID:???
多分、読んでるうちにわかたっと思います

これはある漫画のサイドストーリーとして書きました
なのでちょいその漫画の台詞をパクっちゃってます・・・(汗
最後のほう、まったくグロなしですね
しばらくグロはあまりないかも・・・

132 :solution/1 :2004/07/22(木) 01:26 ID:???
春日歩のいじめはヒートアップしていた。

奇妙なことだが、事の発端は学級委員長の大山が大阪を好きになったことから始まる。

大山は普段は優等生を演じている。
しかし、恋愛のこととなると、大きく違ってくる。
彼は世間一般で言うストーカーな上に、美しいものをいじめ、
最後は殺したいという欲望を常日頃から持っていた。

彼は好きな女性にストーカーを働いた上に、陰湿にいじめまくる………。
そして女性は脅しをかけられたうえに、最後は自殺する………。
今まで女性に対してのこのような行為は全て単独で行ってきた。
しかし、今回春日歩に対し良からぬ思いを抱く女子生徒たち、
具体的に言えば「顔も性格も知能も最悪な女達」も参加してきたのだ。

「お前みたいな田舎弁メスブタを精液まみれにして殺してぇぇぇ〜〜〜ぇぇぇ。」
こんなことを叫ぶ女達を見て大山は大阪とその不良女達をあざ笑った。

彼は不良女達と同盟を結んだときこう考えたのだ。
「大阪が死んだら滝野以下である、この馬鹿女達のせいにしよう。」
彼だって初めから利用ありきでなければこんな馬鹿とは手を結ばない。

いじめの初まった頃はクラスの皆は大阪をかばってきたが、
大山や不良の脅しやリンチでかばえなくなった。
最後まで大阪をかばったあの5人でさえも最後はレイプされた。
ちよにいたっては家を燃やされ、その中で死んでいった………。
ちよの死体からは大阪を最後まで守れなかったという無念さが漂っていた。
ゆかり先生は初めから大山に母親を殺すと脅され、何もできなかった。

もはや大阪を助けてくれる人はいなかった。
正義感の強い木村先生も左遷された。
恐らく大阪に対するいじめを少しでも知ってしまったからだろう。

133 :solution/2 :2004/07/22(木) 01:47 ID:???
今日も大阪に対するいじめは続く。

今日のメニューは屋上で某映画のキャラのように鉄球を振り回して大阪に当てるというものだった。
大阪が傷つくたびに大山は支配者としての満足感が得られた。

そして馬鹿女達が一斉に鉄球を大阪めかけ投げた。
大阪はよけることができず、屋上の転落防止用の鉄柵までふっ飛んだ。

その鉄柵はすでに老朽化しており、何度か鉄柵がはずれるという事故があった。
そのため一週間後には新しいものと取り替えるための工事が始まる。

大阪は鉄柵と衝突し、鉄柵と共に地面に落ちた。

5階から落ちた奴が無傷のわけがない。
ましてや落下地点はコンクリートの地面、死んでいるに決まっている。
大山は大阪が死んだという認識に酔い、陶酔感を得ていた。

馬鹿女達の1人が屋上から大阪を見ている。
そして………
「ペッ!」
汚らしい唾が大阪の顔にかかる。

「………ッ!」
大阪は生きていた。
屋上から見ていた大山から陶酔感は消え去った。

大阪は立ち上がった。
しかし、そこから湧き上がるオーラはいつもの大阪以外のものだった。
いつもとは反する、破壊的で冷徹なオーラ。

大阪はなんとブラジャーを脱いで………捨てた!

不良女達は声を失った。
なぜならあんなに落下前から怪我をし、落下の衝撃で死んでいなくとも、
重症のはずの彼女が易々と自分のブラジャーをはずし、捨てたのだから……

134 :solution/3 :2004/07/22(木) 02:09 ID:???
ブラジャーを脱いだ大阪はまさしく榊に匹敵するぐらいの巨乳だった。
大阪はいつもとは違う激しく殺意の籠った視線を屋上のギャラリーに投げかけた。
いじめてた奴らは恐怖……まるでこの世の恐怖の根本を見たかのように背筋が凍りついた。

逃げなくては………
ギャラリーがそう感じたときには全てが遅かった。

「見えない力」が不良の1人の顔を殴ったのだ。
その女の顔は貫かれ、辺り一帯が頭から脱落した脳と脳漿と血のプールとなった。
しかし、肉片が残っていなかった。

その後も屋上の奴らを殴った。
腹に穴が開いた者、縦に真っ二つに切り裂かれた者の血などで屋上が
真紅の絨毯で敷き詰められた。

大山は屋上から逃げた。
大阪は下から追い詰める。

大山は逃げたものの、ついには壁に追い詰められた。

大山の視界には学校の壁が壊れ、死体だらけの光景が見えた。
大阪は不敵な笑みを浮かべた。
「ありがとう、お陰で目覚めることができた。
私の能力で物質を分解し消し去った。さぁ、今から私が味わった苦しみを
味わうがええ。」

大阪は恐怖で硬直している大山に密着し、顔を舐めだした。
「私もあんたのことが好きやった。『表の私』はあんたと一緒にいたいと
思ってたで。私はあんたを殺したかったんや………。
さぁ、今からモルモットの解剖や。モルモットは君や………」

135 :solution/4 :2004/07/22(木) 02:23 ID:???
大阪の『見えない力』は大山の服や下着を全て分解した。
そして更に大山の腹の皮膚と筋肉を分解した。
大阪の目に映るのは赤い血にまみれたピンク色の肉。
耳に聞こえるのは大山の絶叫と排出物の音。
肌に感じるのは大山の漏らした黄色い排出物。
鼻に感じるのは大山の血肉のにおいと排出物の悪臭。

大阪は大山の肝臓を引きずり出し………
「いただきまーす。」
食べた。

大山の叫びはすでに断末魔を越え、野獣の咆哮となっていた。
大阪の口の中で広がるのはグリコーゲンとレバーの味。

もはや大山は咆哮することもなくなり、体が硬くなっていった。

「この肝臓の残りはいただくな〜。」
大山の体から肝臓が切り離されたあと、大阪は『見えない力』大山を消した。

「みんな、全てが終ったで………。」

この事件は普通のテロ以上にテレビで大きく報道された。
というのも物的証拠が何一つないということに加え、被害者達が物理的にありえない
殺され方をしていたからだ。

警察は目撃証言から犯人の特定はできているものの、物的証拠がないため、
今も春日歩を20人も殺したという罪で逮捕できない。

136 :solution/5 :2004/07/22(木) 02:28 ID:???
その上、被害者達の数人は鉄球を持っていたため、
春日歩は、殺人を起こした鉄球所持者を殺しただけではないかとも言われている。

この事件以来、凶悪犯罪者の死亡率は異常に増加した。
そしてその殆どが分解されたように殺されている………。

solution/end

137 :( ̄〇 ̄).。oO(眠い名有り) ◆CRIUZyjmw6 :2004/07/22(木) 09:52 ID:???
おつー
すごいなぁ、ここのスレは……




スーパーsageのほうがいいかな?

138 :香燥mt√∵∬ξжф§ :2004/07/23(金) 11:10 ID:???
>>132
勝手ながら、文章的なことで口を出させていただきます。御気分を害されるようでしたら、読み飛ばしてください。

・春日歩のいじめはヒートアップしていた。
*いじめを行ったのが春日歩なのか、という勘違いを引き起こす可能性があります。
「春日歩に対するいじめはヒートアップしていた」なら、どうでしょう?

・彼は好きな女性にストーカーを働いた上に、陰湿にいじめまくる………。
 そして女性は脅しをかけられたうえに、最後は自殺する………。
 今まで女性に対してのこのような行為は全て単独で行ってきた。
*連続する文章の流れにおいて、主語が「大山→女性→大山」になっており、やや混乱します。
 主語を大山に絞ると、読みやすいのではないでしょうか。
 「女性に脅しをかけ、最後には自殺させる……」のように。

・「お前みたいな田舎弁メスブタを精液まみれにして殺してぇぇぇ〜〜〜ぇぇぇ。」
こんなことを叫ぶ女達を見て大山は大阪とその不良女達をあざ笑った。
*句読点がないので、主語を見失ってしまいやすいです。
 「こんなことを叫ぶのを見て、大山はその不良少女達をあざ笑った」

・「大阪が死んだら滝野以下である、この馬鹿女達のせいにしよう。」
彼だって初めから利用ありきでなければこんな馬鹿とは手を結ばない。
*「『大阪が死んだら、滝野以下であるこの馬鹿女達のせいにしよう。』
  彼だって、初めから利用ありきでなければ、こんな馬鹿共とは手を結ばない。」
と、訂正してみましたが、滝野以下であるのは何についてなのか、明確にしておくとよいかもしれません。

・いじめの初まった頃は → いじめの始まった頃は

 ・・・ということで、口うるさく書いてみましたが、自分で課題を見つけて書き続けるというのは、初心者にとっても熟練者にとっても同じ上達方法です。
お互い未熟者同士、ねばり強く頑張っていきましょう。

 ところで、今回感心したのは、随所に溢れるバカテイストです。残酷な描写に、一種そぐわない雰囲気を入れるのは、最近立ち読みしたある漫画を思い起こさせます。
狙ってやったとしたら大した才能です。そうでなくとも、これは一つの長所足り得るかもしれません。伸ばすのも一つの手でしょう。(読む人を選びまくるでしょうけど)

139 :solutionの作者 :2004/07/23(金) 12:57 ID:???
>>138
ご指摘有難うございます。

こちらも最近SSを書き始めたばかりなので、
やはり指摘されると思いました。

バカテイストに関しては全然狙っているものではありませんでした。

これからは今回の指摘を重く受け止めて、読みやすいものを書くよう心がけます。

これからもお互いがんばりましょう。

140 :よつば好きに捧げるSS BY MAD WRITER  ◆UYleBl5vm. :2004/07/25(日) 11:48 ID:???
 日差しの強い夏の日、世間で言えば一学期の終わり頃、とある小さな町の小さな家、
そこに2人の親子が乗ったトラックが停車した。
 そう、親子こと小岩井家こと、よつばととーちゃんである。

 2人の家の前には2mを超える男────ジャンボが居た。彼も引越しを手伝いに
来たのだが本人はやや乗り気ではない様子である。

「おーーーよつば、げんきにしてたかーー?」
「うあーーやめろーー」
ジャンボはよつばの頭をつかみ…どちらかというとガクガクとゆする感じで撫でていた。

 そして原作通りに引越しの手伝いを始める3人。
そして作業を手伝う内よつばの前に一匹のちょうちょが舞い、よつばは仕事を忘れそいつ
を追いかけるのに夢中になっていた。

─────ここまでは原作通りだった

141 :よつば好きに捧げるSS BY MAD WRITER  ◆UYleBl5vm. :2004/07/25(日) 11:49 ID:???
「ところでさ、よつばはどこだ?」
「……いなくなった。
 ………………まぁ腹減ったら帰ってくるだろ」
「んじゃ見つけたら拾っとくわ」

─────これも原作通りである
          おそらく本当なら全てがその通りになるはずだっただろう…………

「お?どこいったー? あ、なんだあれ!!でっけー!」

 よつばがちょうちょを見失った際、ブランコより先に近所の工場に興味を持たなければ、
あるいはその工場に入っていく一人の少女に誰か一人の作業員でも気付いていれば…………

142 :よつば好きに捧げるSS BY MAD WRITER  ◆UYleBl5vm. :2004/07/25(日) 11:51 ID:???
「なんだこれーなんだこれーw」

 生まれて始めてみる巨大な建物、そして見たことも無い機会によつばは心を躍らされた。
そしてよつばは色々な機械を見てまわる内、一つの台によつばは乗っていた。

「うおーーーいいながめだな!!」
 割と大きめの長方形のテーブルの中央に立ち、よつばは工場を見渡した。
広々とした建物を一望できる感覚はよつばをいっそうはしゃがせていた…………

143 :全国のよつば好きに捧げるSS BY MAD WRITER  ◆UYleBl5vm. :2004/07/25(日) 11:54 ID:???
「………ふぅ、これでいいな…」
 一方、制御室では一人の作業員が工場の作業を開始するようにプログラムし終えた所だった。
その作業員は作業室から出て工場を見渡した。一応『そんな事』は無いと思っていたが、
作業員が予想していた『そんな事』が目の前にあった!
「え!!」

「おおおーーーすげーーなんか動き出した!!!」

 かわいい少女のはしゃぎ声、そしてその発信源を見ると緑の髪のかわいい女の子が居た、
────プレスマシーンの中央ではしゃぐ女の子が、そして上には迫り来るプレスマシーン。

「あああああ あぶない!!」
「へ?」

 少女のキョトンとした訳が分からないと言う顔が作業員に向けられ、そして次には上の、迫ってくる鉄の塊を見上げた。

そして────── 

144 :全国のよつば好きに捧げるSS BY MAD WRITER  ◆UYleBl5vm. :2004/07/25(日) 11:59 ID:???
 悲鳴も上げなかった。

 グシャグシャグシャブチブチブチ………
 
 多分本人には最期まで何が起こったか理解不能だっただろう。

 作業員に最期に向けられた少女のくりくりとした緑のかわいい目、おそらく作業員はそれを
一生忘れる事は無い、否、実際忘れないだろう………彼はもう機械を止めても無駄だと悟り、
ただその場でプレスマシーンの中央の赤い水溜りを見ながら立ち尽くすばかりだった…

 台の中央には赤い液体と白い粉末が残るのみ………

「あっしたからー なっつ やっす みー♪」

もはや関係の無い事だが工場の近くの公園に一人の女子児童が通るのだった。


─────一方小岩井家

「よつばおせえなぁ…いい加減探しにいくか…」

145 :全国のよつば好きに捧げるSS BY MAD WRITER  ◆UYleBl5vm. :2004/07/25(日) 12:00 ID:???
彼はまだ来たばかりで地理もろくに知らない町を娘を探して歩く。
────何時間たっただろうか? 日も多少傾きかけ、空は朱にそまっていた。
彼の胸にはしだいに表現しようも無い、形容しがたいどす黒いものが生まれてきた。

「あ、小岩井さん、よつばちゃん見つかりました?」

たまたますれ違った風香に多少は驚いたが───
「いえ、それがどうも……多分あいつの事だから大丈夫だと思うけど…」
何とか不安を顔や声に出さないように対応する。

──────ただ朱一つに染まる空にどす黒い烏が舞い、低い泣き声を挙げる

「え!!まだ見つからないんですか!? 
 やっぱり私も手伝いましょうか!?」

「いえ、いいんですよホントに。あいつなら大丈夫だと思いますし。
 いつも腹すかしたら戻ってくると思いますから」

「そうですか……じゃあとりあえず見つけたら届けますね」

「あ、はいどうも。じゃとりあえずこれで」

146 :全国のよつば好きに捧げるSS BY MAD WRITER  ◆UYleBl5vm. :2004/07/25(日) 12:03 ID:???
「おーい!!よつばー!どこだー、いるんだろー!!」

 多分よつばは元気で遊んでいるだけだ!!
それを信じて日が傾き、闇が迫りかけ
 そして空が闇に染まっても彼は娘を探し続けるのだった……

FIN

147 :名無しさんちゃうねん :2004/07/25(日) 14:21 ID:???
>>140-146
残酷な描写のことは別にいいんだが、プレス工場などの作業員は人一倍
安全には気を使っている。関係ない人間が入ってくれば気が付くはずだ。

あんたは工場の作業員をバカにしてるのか?

148 :MAD WRITER ◆UYleBl5vm. :2004/07/25(日) 15:30 ID:???
>>147
まぁそれも考えたんですけどね……

いえ、作業員を馬鹿にしてるつもりは無いんで。
まあ少し考えて書くべきだったかもしれませんね…

149 :147 :2004/07/25(日) 15:40 ID:???
>>148
まあこっちの言ってることもイチャモンと変わらんし。悪かった。

150 :名無しさんちゃうねん :2004/07/26(月) 12:05 ID:???
>>147-149
いやいや。
小さい子を侮っては行けない。
その挙動たるや、神出鬼没、予測不能で、
ほんの一瞬、目を離した隙にテテテーーッと駈けだして
とんでもないところに入っていったりする。

だから、プレス機の工員が気がつかないことも十分にあり得る。
工場の入口にセンサー類でも設置していない限り…。
それすらすり抜ける恐れがあるんだが。

151 :名無しさんちゃうねん :2004/07/26(月) 13:42 ID:???
>>150
終わった話を蒸し返すなよ。そんなに荒らしたいの?

152 :名無しさんちゃうねん :2004/07/26(月) 15:08 ID:???
なんというか・・・
小説書いてる人の気持ちも考えようよ・・・
実際に書いてみると結構苦労するんだからさ

まぁ、終わったしいいか

153 :名無しさんちゃうねん :2004/07/26(月) 19:29 ID:???
>>151
そんなつもりは無いですよ。落ち着いてください。
なんか癇に障る書き方をしてしまいましたかな?

私は>>147さんの指摘に対し、自分の経験に基づいて
MAD WRITER氏の話の展開もあり得る話ですよと
言いたかっただけです。
>>147-149で話が終わってしまうよりは、情報提供により
新たな知見が示されれば、この場に居合わせた人達にとって
有益であると思いますがいかが?

>>152
よく分かります。でも、批判的な意見であれ、いろいろと指摘されるのは
真剣に書いている人にとっては嬉しいものですよ。

154 :名無しさんちゃうねん :2004/07/31(土) 09:31 ID:???
solutionに手を加えて、ここに投下してもよろしいでしょうか?
solutionの作者様。あなたの作品を汚してしまうかもしれませんし、
また、折角許可を得ても、企画倒れになってしまうかもしれません。
このようなお願いをすること自体無礼であることを承知で、お願いします。

155 :名無しさんちゃうねん :2004/08/05(木) 20:59 ID:???
>>131
えと、レスが今更なのですが凄く良かったです。
サイコネタですね。読んでて最後にやりとしました。
また書いてください。

>>136
乙かれさまです。こっちも凄く面白かったですよ。
大阪が大山にイジメられていく鬼畜な展開に萌えました。
最後の急展開も迫力があったです。
またよろしくお願いします。

156 :名無しさんちゃうねん :2004/08/05(木) 21:16 ID:???
>>146
GJ!
もっと潰されるヨツバのグロ描写だとか、
これからドン底に落ちるであろう小岩井のその後を暗示するとエグさが
増したかな。ともあれ、御疲れさまです。

157 :名無しさんちゃうねん :2004/08/05(木) 21:17 ID:???
マリみて板にマリみて猟奇SSスレを立てました。
姉妹スレということで、こちらも御愛顧いただけませんか?
つーか、板自体超過疎なのでよろしくお願いします。

http://www.moebbs.com/test/read.cgi/gokigenyou/1091635128/

158 :<<1 :2004/08/18(水) 16:07 ID:OknWjJ9.
しかしグロイ小説載ってるなぁーなんか同情しそうだわ

159 :名無しさんちゃうねん :2004/08/18(水) 17:28 ID:???
>>158

>1 名前:名無しさんちゃうねん 投稿日:2004/04/12(月) 00:48 ID:???
>あずまんが大王の殺人・猟奇・グロ全般はこちらへどうぞ

>お約束:
>・絶対上げない!メール欄のsage確認は投稿直前直後必ずする
                    ↑
              ここいらへんに御厚配を賜りたく、宜しく御願い申し上げます。

160 :MAD WRITER ◆UYleBl5vm. :2004/08/19(木) 12:43 ID:???
またageられてるし……とりあえずスーパーsage

161 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:04 ID:???
>>15

「ん? あいつは……」
谷崎ゆかりはハンドルを握る手を止めると、足元のブレーキ・ペダルを踏みしめた。
ゆかりが車を走らせていたのは、とあるバイパス道である。橋杙に支えられたバイパスの下、
凡そ数十メートルばかり虚空が広がっている。その防護柵の傍らに見慣れた人物の姿を見出した。
「あいつ、なにやってんのよ!!」
ゆかりは慌てて車から飛び出した。下を窺っていたその人物が――柵を乗り越え始めたのだ。
「やめなさい!!」
叫び、人影がわずかに戸惑う、一瞬をゆかりは駆け抜けた。
少女の重心がほとんど傾斜したとき、柵を跨いで落ちる上半身にゆかりは身体ごとぶつかった。
二人は折り重なるように反対側へと転がり落ちた。
「あ……せんせ……」
放心したように呟く滝野智の真上で、ゆかりは身を起こした。そして力いっぱい、智の顔を殴った。
「馬鹿野郎! お前何を考えてやがるんだ!!」
思い切り頬をはたかれた智はびっくりしたような目でゆかりを見つめている。
「あんた、今度死のうなんてしてみろ! 承知しないわよっ!!」
「あ……う……ううっ……うああああああああっ!!」
一切の感情が抜け落ちていた瞳が、揺らぎ、感情がそこから溢れ返った。

162 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:04 ID:???

智はゆかりの部屋に連れてこられていた。
一頻り泣きじゃくって顔を腫らしていた智は暖かい毛布をかぶって、そして今はココアを飲んでいた。
湯気を立てて一心に啜っていた。寒くないように、
その上からもう一枚毛布をかけてやると、ゆかりはその前に静かに腰を下ろした。
「何があったのよ」
「…………」
智は黙っていた。いつも喧しい智が顔を腫らして押し黙っている。
あまつさえ自殺未遂を犯した。尋常のことではない。
何より――智の顔には青痣がくっきりと浮かんでいた。明らかに殴られた青痣が。
泣いている裡には気づかなかったが、それは相当酷いものだったのだ。
「私はにゃもなんかと違って口が堅いんだ。――話して見ろよ?」
「…………」
じっと自分を見つめるゆかりを少し見つめ返して、智はわずかに口を開いた。
「ううっ、実は……」
その話を、ゆかりはまるで石の彫刻になったかのように、じっと聞いていた。
常は豊かに喜怒をあらわすその顔は、微動さえしなかった。硬かった。そして。
「――見せてみろ」
そこまで話して同じように固まっていた智が、伏せた面を上げて、暗い目でゆかりを見上げた。
「そんな……でも……」
「いいから見せてみろっ!!」
智がビクッと震え上がった。やがて、おずおずと、一枚一枚。か細く震えながら着ているものを脱ぎはじめる。
やがて、下着がぱさりと落ちて、「すべて」を露わにした。「女」だった場所を。
いつの間にか、絨毯の上には水滴の染みが広がっていた。
「――どこだ?」
「……ひぐっ……ぐううっ……ぐおお」
ゆかりは智の襟首を掴んだ。
「そいつらはどこにいやがる!? どこだっ!?」

163 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:05 ID:???

――都内某所、住宅街。周りは已に鬱蒼とした闇が、街灯から漏れるわずかの光さえ、
木々のざわめきと共に夜の漆黒に溶け込ませている。前方に佇むのは一軒のプレハブ小屋である。
「あれね」
念を押すように言うゆかりに、智はただ黙ってこくんと頷いた。
「いくわよ」
黒っぽいレインコートに身を包み、片手には工具箱を提げて、ゆかりが立ち上がった。
利道を踏みしめてまっしぐら敷地へと踏み込んでいく。智の話によれば、
男たちが「保険」として撮影しておいた数々のフィルム・ビデオ類は、
全てあのプレハブ小屋に保管されているのだという。その総数は実に数百点にも上る。
(許さない。あいつら絶対に許さない……!)

――ゆかりの心の中では烈しい炎が燃え盛っていた。憎悪の、復讐の、紅蓮が。

今まで口には出さなかった。悪ふざけをして、煙に巻いて。それでも気恥ずかしいときは、
照れ隠しにそっぽを向いて、一人でそっと微笑んでいた。愛していた。愛しい教え子たち。
智を、暦を、ちよを、榊を、神楽を、大阪を。


(許せない)

(この子達を傷つけた奴らを……許さない)

――だから、絶対に許せる事ではなかった。

智の顔を見た。ぶくぶくと腫れ上がり、ぐちゃぐちゃに裂けた膣を曝して、気が狂ったように泣き叫んでいた。
「もう、死にたい」と何度もおめき絶叫していた。それから大阪の、その死を知った。
大阪の遺体はあまりにも酷い状態であったため、葬儀はわずかな身内の間だけで執り行われたという。
腐った自殺死体からは蛆が溢れ返っても、それでもまだ葬られなかった。
智は自分が偶々居合わせたから救う事ができた。――だが、大阪は……。

164 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:05 ID:???

(あいつらを、絶対に許さない。あたしが、あたしが仇を討ってやる。討たなくちゃならないんだ!)

男たちへの憎悪が燃え上がる度、同じ分だけ強い自責の念がゆかりの胸を刺貫いた。
ゆかりは呪っていた。そして泣いていた。自らの不甲斐なさを。情けなさを。歯軋りをして、泣いていた。
大阪があれほどむごい目に遭っていたとき、自分は何も知らないで、いつものだらけた生活を送っていたのだった。
大阪がレイプされてから死ぬまでの三日間、泣き喚き、パンパンに膨れ上がった顔から血の涙を流して、
狂ったように奇声を発していたとき、一体、自分は何をしていたのだろうか?
なぜ、自分はあの子たちの事をもっと気遣ってやれなかったのだろうか?
なぜ、自分はもっとあの子たちとの間に強い絆をつくってやれなかったのだろうか?
あのとき自分に一言でもいいから相談してくれれば、こんな事にはならなかった。
大阪を、あの子を死なすことはなかった……!

(だから、あたしが救わなきゃならないんだ。今度こそ)

男たちが脅しのネタとして保存している写真のネガ。それさえ上手く回収できれば、
あとは警察に訴えて、鬼畜どもに正義の鉄槌をば下す事ができる。
その為には、たとい法に触れる行為だろうと、何だってもしてやる。自分が罪に問われようと、
教職を逐われようと、そんな事は知った事じゃない。
(もう二度と死なせはしない。守るんだ……あたしが、あの子たちを守るんだ)
ゆかりの胸には、ただ、教え子を守ろうと、どんな事をしたって、
あたしがこの子たちを守ってやるんだという想いだけが強く、強く燃え上がっていた。
やがて――
「……先生、ここ」
智が指し示す先に物置がある。プレハブ小屋の丁度裏手、街灯を陰に、
衆樹を面にして設置されている、比較的あたらしい物置。当然、鍵は掛けられている。
「持ってろ」
ゆかりは懐中電灯を智に放り投げると、工具箱を地面に置いた。何やらごつい工具が取り出される。
これで無理やりこじ開けて、智の写真を回収する。後は直ぐ警察に連絡して、証拠を隠滅されないよう、
他の写真類も確保してもらう。ざっとこのような積もりだったのだ。
荒っぽいが、他に手は無い。――ゆかりは電動のこぎりを手に取った、そのとき。

165 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:06 ID:???

がさがさ、と背後で物音がした。

「おい、智、どうした?」
ゆかりは咄嗟に振り向いた。が、返事は無い。それどころか、智の姿まで掻き消えていた。
向かいにはブナ林が一面に広がっている。
その闇に溶けて消えたように後ろで見張りをしていたはずの智の姿は消え失せていたのだ。
「ちょっと、どうしたのよ? 返事をしなさいってば」
声を響かせないように、しかし、闇に透き通るように発した声は、ほんのわずかに震えている。
「智、いるんだったら返事をしなさい! こんなときにふざけてる場合じゃないでしょ!?」
だが、やはり返事はなく、代わりに聞こえるのは木々のざわめきだけである。
「ちっ」
ゆかりは手に持ったのこぎりを捨てると、後ろのブナ林に向かって、まっすぐに歩きはじめた。
「まったく、どこに行ったのよ」
ゆかりは木々の中に踏み入った。闇は辺りを支配している。
そして林の中はより一層、暗く、そして狭かった。虫たちの鳴き声も、どういう訳か聞こえず、
ゆかりが落ち葉を踏みしめるざっざという音だけが、夜のしじまを破っている。
「智、いるんだったら返事を……」

がさがさ がさがさ

ゆかりは弾かれたように音のした方を振り向いた。木々の隙間をじっと目を凝らして見据える、
何も見えはしない。――だが、間違いなかった。確かに聞いたのだ。落ち葉を踏みしめる音。
――自分のものではない何者かの足音を。漸く、ゆかりは気づいた。
林の中にいるのは智などではないということを。

166 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:07 ID:???

「ちょ、ちょっと! 誰、誰なの!? 誰なのよっ!?」
ゆかりは叫んだ。もはや声に篭った震えは隠しようもなく、膝はがたがたと笑いはじめていた。
木々の狭間には明らかに何者かの悪意が満ちていたのだ。

突如、足音が後ろから起こった。

「ひっ!」
足音はまっしぐらに自分を目指していた。もはや隠れる事もなくまっすぐ、嘲笑うかのように露骨に。
何者かはすぐそこまで迫ってきている。
「ひいいっ!!」
ゆかりは一目散に駆け出した。だが……。
「うわっ」
必死で駆けるゆかりの足元に何かが飛び出した。蹴っ躓き、樹の根元に派手に転がったゆかりの後ろに、
誰かが立った。その姿を見上げる前に、砂が詰まった重い革袋がゆかりの頭に叩き下ろされた。
「あうっ」
目玉が飛び出すような衝撃が脳天を突き破って、ゆかりの意識は真っ暗闇へとフェードアウトしていった。

(誰……智は……私……)

167 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:07 ID:???

「ん……っ……」
うっすらと瞼を開けたゆかりの目に浮かぶのは、果たして――
「はろー、みす・ゆかり!」
悪魔のような暗い瞳をいやらしく笑みにつくって佇むはあの長髪、そしてあのレイプ魔の集団だった。
「ううっ」
手足が動かない。それもそのはずで、両手両足は手錠で固く縛められている。
そして男たちはすっ裸でいて、股間には7,8本ものペニスがビクビクと反り返っていた。
――それが男たちの本質であった。
「は……っ……」
ゆかりは、絶望した。これから自分が辿る末路を今はっきりと知ったのだった。
「これからお前がどうなるか、分かってるよな。谷崎ゆかりぃぃ」
長髪の男がぐしゃりと顔を歪めた。ゆかりの目前にはグロテスクな器具類が並べられていた。
それはゆかりの目にも、何のため使われる道具か分かり過ぎるくらい分かる代物だった。
――どこで間違えたのだろう。
「ふっ……ううっ……」
ゆかりは泣いていた。そこいつも破天荒で男らしいゆかりの姿はなかった。
その殻を破って、非日常の恐怖と圧倒的な絶望が、彼女の女としての部分を曝け出させていた。
それは実に皮肉なことであろう。
「ああ、ああっ……」
平穏な日常を謳歌していたはずだった。生徒たちがいて、腐れ縁の友達がいて、
馬鹿やったりしながら、何の変哲もない当たり前の日々を送っていた。
そんな、当たり前の日常はもう、二度と戻ってはこない。自分は二度と、あそこへは戻れない――そう悟った。

168 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:08 ID:???

「おい、油もってこいや」
長髪の男が返り見ていうには、潤滑油が欲しいとのことだった。男はぐっと握りこぶしをつくった。
「一度やってみたかったんだ、これ」
「お願い、あの子は、あの子だけは助けて……」
男の角ばった手に油がなみなみと注がれていく――瞬間、その言葉が契機となって、爆笑の渦が巻き起こったのだ。
「ギャハハハハハハ!」
「ヒィ――――ッ!! ヒィ――――ッ!!」
「ゲヘエヘへへッ!!」
男たちは腹を抱えて笑い転げる。そして、一頻り嗤うと、一人の少女を連れてきた、滝野智だった。
「智、許して……あんただけでも……逃げなさい……」
だがしかし、智の口から発せられたのは感極まった「先生!」と叫ぶ声ではなかった。
代わりに無感動な調子の声だった。
「予定通り、捕まえたね」
――ゆかりは、己が耳を疑った。
言葉が反芻される。今、なんて……?
「この人、簡単についてきちゃうんだから、ほんと余裕って奴ぅ?」
「クククク……まあ、そういう事なんだよ」
長髪が馴れ馴れしく智の肩に腕をまわした
まんざらでも無いという様子で、智が自分の胸を揉む腕に頬擦りする。
「あっ、でも勘違いし無いでね。私がこいつらの犯されたっていうのは本当の事だよ。
あの傷だって本当にやられたんだ。そりゃ、悔しかったよ。アソコをぐちゃぐちゃにされて、
よってたかって犯されたんだ。すごく絶望したさ。でもね、お金さえあれば、ああなったアソコだって直せるんだよね」

169 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:09 ID:???

智がにこやかに語りかける。さっきまでの暗い表情が嘘のように。晴れ晴れとしていた。

「ほら、この人たちってエリート大学に通ってるじゃん。親はみんな凄いお金もちなんだよね。
――だからね、ゆかり先生、売っちゃったんだ」
智の顔がぐにゃりと歪んだ。
「だって、お金欲しいんだもおおおおおんっ!!」

「あ……あ……」
嘘でしょうといった顔で、ゆかりが掠れた呻きを漏らす。声は震え、そして体も小刻みに震えだしていた。
その身体を男たちが押さえつけ、身動きを封じる。長髪の手がゆっくりと性器に沈み込み始めた。

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああっ!!」


<終>

170 :名無しさんちゃうねん :2004/08/21(土) 13:02 ID:???
かわいそすぎて泣いた・・・でもくろまんがさんの作品は面白いです。

171 :名無しさんちゃうねん :2004/08/22(日) 00:23 ID:???
ひそかに応援してまつ。

172 :名無しさんちゃうねん :2004/08/22(日) 00:51 ID:???
ここだけに居る限りは、応援します。

173 :169 :2004/08/22(日) 01:56 ID:???
ここも夜露死苦
http://www.moebbs.com/test/read.cgi/gokigenyou/1091812333/l10

174 :名無しさんちゃうねん :2004/08/22(日) 09:26 ID:???
↑ 見てきますた〜♪
  なんか荒れてますなー。猟奇スレの宿命か?

175 :名無しさんちゃうねん :2004/08/22(日) 19:09 ID:???
ここって日記形式みたいなのもOkなんですかー?

176 :名無しさんちゃうねん :2004/08/22(日) 22:28 ID:???
全然OKだとおもうよ、新作に期待。

177 :名無しさんちゃうねん :2004/09/04(土) 19:53 ID:???
グロのハッピーエンドってないのか(ムリイウナ

178 :名無しさんちゃうねん :2004/09/05(日) 01:00 ID:???
同じ場所で惨殺されたので、仲良く自縛霊になって、いつまでもいつまでも
二人一緒にいられる。ああ幸せ。……ってのはどう?

179 :名無しさんちゃうねん :2004/09/05(日) 08:05 ID:???
>>167
>股間には7,8本ものペニスが
一瞬一人の股に7.8本の……
って思ったのは自分だけですか?


ソウダヨナ。ジブンダケダヨナ○| ̄|_

180 :名無しさんちゃうねん :2004/09/05(日) 14:15 ID:???
>>178
そういやよみともが死んじゃってあの世で仲良く暮らす
とかいうSSがあったな。

181 :名無しさんちゃうねん :2004/09/12(日) 22:58 ID:???
期待sage

182 :名無しさんちゃうねん :2004/10/21(木) 14:53 ID:???
ちよちゃん達がスキーかなんかしに地方へ旅行に行って
そこで遭難して食料も底をつき、しかも凍傷で手足が壊死したりして仲間も力尽きてしまい
とうとう飢えのあまり、力尽きた仲間の肉を食ってしまい
疲労と焦りから仲間割れが起こり、殺し合いに発展して
みんな狂っていく様な阿鼻叫喚の地獄のようなやつってないんかね〜

183 :名無しさんちゃうねん :2004/10/21(木) 19:33 ID:???
凍傷や寒さで体力失ったら仲間の肉を食うヒマなどないだろ。
一晩生きていられるかどうかすらあやしいもんだ。

184 :名無しさんちゃうねん :2004/10/21(木) 19:52 ID:???
>>183
まだ凍傷を負ってなくて体力的に余裕のある奴が
力尽きた仲間の肉を食う感じかなあ。

都合が良過ぎるかもしれんけど洞窟みたいな所を偶然、発見して
一晩明かす感じ?そこでみんなで寄り添ってるの。

185 :名無しさんちゃうねん :2004/10/21(木) 20:18 ID:???
そういうケースならば、まず暖をとるほうを優先すると思われる。
それこそ身を寄せ合って暖めるとか。
また、肉を食うにしても生では無理だからとにかく燃料が必要ですね。
つまり、人肉食がありうるケースとしては

・航空機の事故などで十分な燃料と解体の道具がある
・6人のうち誰かがすでに事故死している
・救援が来る可能性が全く無い

自分が殺したのではなく、事故で死んでしまった仲間の肉を
やむにやまれず食べた、というのは現実にあった話です。

186 :名無しさんちゃうねん :2004/10/21(木) 20:32 ID:???
生でも食えるでしょう。

飛行機の燃料で暖をとるのは難しいかも知れません。
引火性と爆発性が強すぎて。

187 :名無しさんちゃうねん :2004/10/21(木) 20:50 ID:???
あなたが凍りついた肉にかじりついて食べることができると思うのなら、
きっとそうなのでしょう。

ジェット機の燃料は灯油とほぼ同じ成分だそうですよ
http://www.takumaru.com/home/kouza/kouza03_1.htm

188 :186 :2004/10/21(木) 21:21 ID:???
>>187
ルイーベですな。
エスキモーと一緒。
カチンコチンに凍るかどうかは遭難の状況にもよるでしょうね。
肉をこそぎとる道具の方が重要かも。

飛行機の燃料
これは私の認識不足でした。すんません。
横浜の米軍機墜落事故のイメージで、かなり危険な燃料というイメージが
あったので。

189 :186 :2004/10/21(木) 21:23 ID:???
実際のアンデスであった事故ではどうやって人肉を食べたんでしょうね。
ちょっと調べてみようかな。
そこまで記録が載っているかどうか分からないけど。

190 :名無しさんちゃうねん :2004/10/21(木) 21:26 ID:???
死体のどの部分から食べ始めるのか?

想像しただけでガクブル

191 :名無しさんちゃうねん :2004/10/21(木) 21:30 ID:???
誰が最初に刃を入れるか?


そういう勇気がありそうなのは、よみかな。
死体は?


                        ちよちゃんか大阪?

                        きむりんだったらちょっと嫌だ

192 :名無しさんちゃうねん :2004/10/21(木) 21:57 ID:???
>>189
どのようにして食べたのか、というのはちょっとわかりませんね。
その事故については映画にもなっていたはずですが、かなり脚色されている
みたいなのであまりアテになりませんし。

193 :名無しさんちゃうねん :2004/10/21(木) 22:03 ID:???
ちなみに昔読んだ本では、人肉と分からない程度の小片に刻んで
チョコレートと一緒に丸薬のようにして飲み込んだ、と書かれていました。

194 :名無しさんちゃうねん :2004/10/22(金) 01:21 ID:???
>>192
映画のレビューを読むと、干してから食べていたようで。

195 :名無しさんちゃうねん :2004/10/28(木) 22:53 ID:???
やはり人として生きる為に人肉を食うか
それとも食わないかという葛藤があれば面白いと思う。

196 :名無しさんちゃうねん :2004/10/29(金) 00:25 ID:???
>>192
「生きてこそ」だっけ?

ちよちゃんや大阪は体力的に生き残る確立は低いだろうな。
こんな状況で一番長く生きるのは水原さんだと思います。
だって水原さんには脂肪が・・・うわなにするyめm、・:czxんv

197 :名無しさんちゃうねん :2004/11/01(月) 20:55 ID:???
よみの肉布団で全員生き残る。これだ!

198 :名無しさんちゃうねん :2004/11/03(水) 01:18 ID:???
>>197
それではよみさんが死んでしまう!BADEND!

199 :名無しさんちゃうねん :2004/11/03(水) 13:34 ID:???
>>197
だからよみ様が全員包み込めるだけ肥大化すればいいんだよ!HAPPYEND!

200 :名無しさんちゃうねん :2004/11/06(土) 22:47 ID:???
六人のなかで一番、肉が美味そうなのは
よみだと思う。

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