世の中のすべての萌えるを。

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グロまんが大王

1 :名無しさんちゃうねん :2004/04/12(月) 00:48 ID:???
あずまんが大王の殺人・猟奇・グロ全般はこちらへどうぞ

お約束:
・絶対上げない!メール欄のsage確認は投稿直前直後必ずする
・作者さんを叩かない
・他のスレや板、住人さんに迷惑をかけない
・ここはグロ専門スレです。見ちゃっても泣かない文句を言わない
・あずまんがを愛する心はみんな一緒

2 :名無しさんちゃうねん :2004/04/12(月) 00:50 ID:???
                         /  \      /  ヽ
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                  /    , -ー-、      , - 、  丶
                   l   / i    i ヽ  / i   i ヽ丶
                  l   丶、丶  ノ, ノ  丶丶  ノ > |
                    l  _,,- _,, -ー '''''''''''''''''' ー-、  、-、l、
                  ノ,, /"i  / / l / l  ヽ iヽ i、 `ヽ、 i'
                 `i'"  l l ./|./,,,,l./, /  ヽi_,,ヽ.iヽ | .l
                 l     l .//'/ ~ヽ     /⌒ヾ、 、.| .l  みんなー仲良くしーやー
            r- l~ヽヽl    l./i i illli .il     i illi .il .l l.!  l
             l  | .l l|    .l !. i,-llll .il      l-llll .il l l  .l
           /`|  ! .! |   i .l 丶 、 _ノ      丶_ ノ ' .l  .l
          i  .l .! ./ ! ./ !i .|          i、       .l|  .!
          ノ / / ./ ! i  i .l l       ,ー---、       !i  .i
           / / '  '   i !  |丶.l丶    l     !    ノ .|  i i
           i       `   i ! !i.  ヽ、  ` 、_,/  , '   i / .i
           i    i       / V i ,-ノ  `丶、 _   i'     i ! l
         i     l     /     i! `' ー- ,,,, -'`i   i   i / l
          N    ノ  /      i     ,-- 、--、-- ! /l   i/  l
       /、ヽ     /i_ -、     i 、/   , ,l .)   `ヽ  ,1 .!

3 :名無しさんちゃうねん :2004/04/12(月) 01:05 ID:???
>>1


4 :名無しさんちゃうねん :2004/04/12(月) 01:58 ID:???
せっかく立てて頂いたので、とりあえず投下します。
以前アップローダーに上げたやつですが。

5 :大阪さんの不幸な一日 ◆jHCuM/6C1s :2004/04/12(月) 01:59 ID:???

都内某所。ここは莫迦田大学と某有名私大とのコンパの席上である。
莫迦田大学はとある少女が二人ほど通っている大学である。

「なあ、どうしてこんな程度の低いガッコウなんか選んだんだよ?」
男の一人が不満げにいう。さっきから、悪酔いをして暴れまわっている女や、
知恵遅れのような大阪弁の女などばかりで、その気違いぶりに辟易としていたのだ。
が、男ども中央、泰然と座す茶髪・長髪の男は、問われて意味深な含み笑いを浮かべた。
「お楽しみは“二次会”からだろう?」
「ああ……なるほど」
――そう。今日は狩りの日なのだ。

「ささ、春日さん。これ飲んでみなよ」
「え? あたし?」
呆けっとしていた大阪は声を掛けられてようやく、目の前に付き出された緑色のカクテルを、
しげしげと見つめた。もとより考えなど無い彼女である。
しつこく勧める男の言うが侭、その濃緑の液体を飲み干してしまった。
程なくしてばたりと倒れ伏す大阪を7、8人ばかりの男が下卑た顔つきで見下ろしている。
「あー、イケない、イケない。この子、酔って倒れちゃったよ」
「俺ら、ちょっと彼女休ませてくるわ」
「おう、分かった。気ぃつけろよ」
 掛け声を掛けた男と掛けられた男が薄ら笑いに弛んだ目線を合わせた。
二次会まで持ち込んで当日の「獲物」を連れ出す。予め計画され、分担された仕事だった。

6 :大阪さんの不幸な一日 ◆jHCuM/6C1s :2004/04/12(月) 02:00 ID:???

こうして連れ出された――というより拉致されたと云った方が良いだろう、
大阪こと春日歩(18)が連れ込まれたのは、とあるプレハブ小屋だった。
通称を「レイプルーム」という。男たちの集団「ハイパーフリーサークル」の活動拠点である。
いつも同じ手で連れ込んだ女性を、酔い潰れている裡によってたかって強姦するのである、が。
今回は少し勝手が違ったようだ。
「う……うん……?」
「おい! この女もう目を覚まさせやがったぜ!」
 男たちが声を上ずらせる。朦朧としながらも、大阪は身を起こして辺りを見回しはじめた。
「ちょっと、ここどこなん? あんたらなにすんねん!?」
「押さえろ!」
やむを得ず、男どもは力ずくで押さえ込む方針に切り替える。
「嫌やァ! 離してぇな!」
大暴れする大阪を男たちは数人がかりでようやく押さえ込む。
「おいテメエ、クスリちゃんと入れてやがったのかコラ?」
 リーダー格の男が小汚い長髪を揺らしながら別の一人を睨みつけた。
「す、すんません!」
「どうしますか、穢田さん?」
「フン」
長髪の男は汚く薄ら笑いを浮かべて見せると「こうすんだよ」と大阪の身体の上に馬乗りになった。
そして、大阪の顔面に拳骨を叩きつけた。
「ぶぐぅ! へぶぅ!」
「オラオラオラ!!」

7 :大阪さんの不幸な一日 ◆jHCuM/6C1s :2004/04/12(月) 02:01 ID:???

男は全力で大阪の顔面を殴っていた。男はさほど屈強ではないが、
しかし成人男性と呼ぶに十分な体格である。そんな男が全力で女性の顔を殴り続ければどうなるか、
言うまでもない。男は血しぶきを浴びながら顔面を連打している。
「ちょっと、やり過ぎっすよ!」
 仲間に止められてようやく男は血まみれの拳を止めた。大阪の顔は潰れかけていた。
「痛いぃ――痛いぃ――」
大阪は、嗚咽というよりは、顔の器官が壊れてしまって泣きやめない様子であった。
もはや抵抗する力などない。
「よっしゃ! いっちょ犯ったるか!」
男がさっそく、逸物に力を漲らせた。一番槍を勤めるのはこの男の役割である。
ぐったりとした肢体から手早く下着を剥ぎ取ると、ピンクの割れ目に己が汚物をあてがい、押し込んだ。
「ぐぎぃ! 痛いっ! 痛いーっ!!」
大阪が唾気を飛ばして再び絶叫する。どうやらまだ処女だったらしい。
男は固い抵抗を貫こうと、腰を抱え上げると、陰棒を根元まで垂直に捻じ込んでいった。
忽ち、鮮血が男のものを包みこむ。
「おっ、おっ、おっ!」
「ひぎぃ! ぐぼおっ!!」
そのまま、男はリズミカルなピストン運動をはじめた。愛液の代わりに血が男根の出し入れを滑らかにする。
快楽を貪る男とは裏腹に、子宮口まで異物を挿入された大阪は白目をむいて口から泡を噴いていたが。
「お、俺にもやらせてくださいよ」
「俺も!」

8 :大阪さんの不幸な一日 ◆jHCuM/6C1s :2004/04/12(月) 02:01 ID:???

最初は予想外の事態に驚いていた男たちも、次第にいつもの落ち着きを取り戻し、
逸物がむくむくと頭をもたげてきたらしい。情欲を押さえきれない手下の共犯者どもに、
長髪の男は鷹揚に許しをくれてやる。
「ようし、お前ら! 三穴ファックじゃ! ケツの穴と口ん中犯ったらんかい」
「へい!」
「合点!」
 男の一人が長髪の間に割り込むと、逸物を菊門に押し込みはじめる。
もう一人は無理やり大阪の口に逸物をねじ込んだ。
「むぐぅおおおおおおっ!! ぐぶぅぼおおおおおおおっ!!」
大阪がくぐもった声で訳の分からない絶叫を上げはじめた。
破瓜の痛みもさることながら、元々はそのような用途を持たない器官に異物を挿入するのである。
その苦痛は拷問に等しい。
肛門は裂け、そこからは鮮血と共に糞便の出残りが漏れた。
口の中につきこまれた汚物はチンカスがいっぱいに詰まっていて、大阪は猛烈な吐き気に襲われた。
歯こそはたてなかったが……。
(だが、後で長髪のもの加えさせられたときに噛んでしまい、顔がパンパンに膨れ上がるまで殴られてしまうのだ)
「ああっ! もうイキますぅ! イク、イクぅ!!」
「ぶぼおっ!!」
大阪の口に挿入していた男がさっそく嬌声をあげて腰を震わせた。
遠慮なく、濃密なザーメンを大阪の喉から胃袋へと注ぎ込む。
「ひゃははは、もうイッちまったのか? 早えっ!」
「お前、童貞なんじゃねえの?」
 別の男たちが口々に囃し立てる。周りの男たちも目に狂気を宿らせていた。
「うるせえよっ!!」
「次は俺!」

9 :大阪さんの不幸な一日 ◆jHCuM/6C1s :2004/04/12(月) 02:02 ID:???

そして次の男が肉棒をたぎらせ大阪に突っ込んで行った。
男たちの男根は大阪の穴という穴を塞いでも、まだ余るくらいなのだ。
……こうして陵辱は止むことなく続けられた。

集団で振るう暴力に酔った男たちの残虐さはいつもの比ではなかった。
――大阪にとっての不幸とは酔いから早く醒め過ぎたことにあった。

輪姦や強制スカトロに飽きた男たちが念入りに「写真撮影」をしてから彼女を解放したのは
ようやく丸一日が経過してのことだった。だが、その脅しのネタを使う必要はなかった。
輪姦された大阪はその三日後に自殺したのである。

しかし、事件は「ハイパーフリーサークル」の巧みな隠蔽工作と学校側の積極的な協力によって
単なる縊死事件として片付けられた。風評を気にする某大学としては、このような不祥事、
少々のことは目を瞑ってでも揉み消さねばならなかったのである。

「誰もエリートである俺達に刃向かうものなどありはしない」
そう思い込んだグループの中核はますます増長していった。
あるときなど、さすがに怖気づいたメンバーの一人が「もう止めましょう」と説得した際、
リーダー格の男は「二次会は俺の生き甲斐だ。絶対にやめられぬ」などとうそぶいたという。

「次はどうすっか?」
「こいつあたりでいいんじゃねえの?」

男たちの中心、テーブルの上には「滝野智」と記名された履歴書が散らばっている。
ちなみに、当の彼女は大阪が輪姦されていたとき、
誤って入れられた睡眠薬入りのカクテルを飲んで爆睡していたのであった。

<終わり>

10 :智ちゃんの不幸な一日 ◆jHCuM/6C1s :2004/04/12(月) 02:26 ID:???

初めに大阪の死体を発見したのは滝野智だった。
智が訪ねたアパートの一室で首を吊っていた大阪は腐っていた。
空洞の眼窩には蛆がいっぱい詰まっていた。
「大阪……冗談だろ? そんな変なボケかますなよ……なぁ」
死ぬ前の大阪を見た人はいう。顔はパンパンに膨れ上がり、青黒く爛れていたと。
目茶苦茶な量の食物を一度に詰め込んでは、何度も吐き戻していたと。
狂ったようにそれを繰り返し、思い出したように奇声を発し、叫んでいたのだと。
「お前、せっかく大学入れたんだぜ? あたしらが大学に入れるなんて奇跡みたいなことなんだぞ。
せっかく、これから楽しい生活が始まるっていうのに……せっかく、人生はこれからだっていうのに……」
智は目をくわっと見開いた。
「何で死んじまったんだよおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

血の涙を流す智を外より窺う目が一対、二対と。智のアパートを監視していた男たちが動いた。
青ざめた顔で、ふらふらと智が出てきたのだ。固より注意の散漫な彼女であるが、いまはそれが甚だ酷かった。
男は易々とその背後を取ると、智の頭部を殴打した。
渾身の力のこもったブラックジャックが後頭部にめり込んで、智は鼻血を噴き出しながら前のめりに吹っ飛んだ。

「……おう、そこに置いておけ」
「カメラの用意は……」
雑音と共に聞きなれない男たちの声が頭に響いた。と、同時に鈍痛が脳天に衝き抜けた。
「う……ぐうっ……」
智は身を起こそうとして、動かした体に金属の戒めを受けた。
智の体は後ろ手に手錠を掛けられ、パイプ椅子に繋がれていた。

11 :智ちゃんの不幸な一日 ◆jHCuM/6C1s :2004/04/12(月) 02:27 ID:???

「お目覚めかい、智ちゃぁーん」
素っ裸の男たちが7,8人自分を取り巻いていた。皆、顔には悪趣味な覆面を着用している。
男たちのペニスはみな隆々と反り返っていた。……悪い冗談としかいいようがない光景だった。
「なっ、なんなんだお前らっ! 頭おかしいんじゃないのか!?」
智は上ずった声で怒鳴り散らした。虚勢を張っているというよりも、混乱してテンションが上がっているらしい。
男たちが怖気づくほど喚き散らす。と、そこへ覆面の下から長髪を垂らしている男が前に進み出た。
手にはブラックジャックが。
「フン!」
「ぶぎゃっ!」
腰を回転させて打ち出されたブラックジャックは遠心力を込められて、智の顔面を2センチほど陥没させた。
一撃、さらに二撃。鈍い音と共に何かの破片が弾け飛ぶ。男が智の前髪を荒々しく掴み上げた。
「大人しくしねえと殺す」
「ぎひぃ……ぎひぃ……」
弱弱しい呻きを漏らす彼女を尻目に男たちがグロテスクな器具を取り出していく。
その元へ弾けとんだ破片が転がってきた。智の前歯だった。
「おい、まずビラビラを撮るぞ」
「へーい」
男の一人が智の背後にまわる。
「ぎ……やめ……」
木から落ちたトマトのような顔になった智は、掠れた声で呻くのみである。
男たちは易々と智の衣服を脱がし、あるいは引き裂いていった。直ぐに、秘所を覆う布まで露わにされる。
「ぐうっ……ひぐぅ……」
ぽたぽたと液体が頬を伝って床に滴った。智の涙である。智の秘所は男たちのまえで露骨に暴かれ、
ラビアの襞をびらびらと指で押し広げられていた。
そこへ閃光と機械音が響き渡る。写真撮影されているのである。

12 :智ちゃんの不幸な一日 ◆jHCuM/6C1s :2004/04/12(月) 02:28 ID:???

「お前の友達にも同じことをしてやったんだぜ」
「……ぁ……」
「そしたら自殺しやがってなあ、笑わせるぜ!」
「ギャハハハ!」と男たちが一斉に破顔した。
「…………」
「何だ、その目は……?」
再びブラックジャックを手に智に近寄ろうとする長髪の体を皆が必死で留め、なだめる。
今、玩具を壊されるわけにはいかないのである。

「フン! いっておくがな、あの女が死んだのはお前のせいなんだぜ!」
智の体がビクンと震えた。長髪の男がいう。
大阪に加えられたレイプがあれ程むごいものになったのは全て智のせいなのだと。
無論、それは自分勝手な理屈に過ぎなかった。
だが、皮肉なことにあれ以来、男たちの残忍性が急激に成長を遂げていったことは間違いなかった。

「お前のせいだぜ、俺達はもう、並みのレイプじゃ満足できねえんだよ」
「ああ、膣の裂ける音なんか一度聞いたら止められねえよな、ヒヒ」

今までの男たちの犯行と言えば、酔って身動きが取れなくなった女性を、
酔い潰れているうちに次々とレイプしていくというものであった。
被害者の女性は後で自分が20人くらいの男に強姦されたという事実を知り、自殺未遂を繰り返したり、
ストレスで過食症になったりしたものだが、それでもある意味幸せといえた。これから犠牲になる智には、
レイプ集団の中でもサディズムに目覚めた狂人精鋭の暴行が待っているのである。
それも、意識がある裡に。それはつまり、正気のまま地獄を経験しなければならないということであった。

13 :智ちゃんの不幸な一日 ◆jHCuM/6C1s :2004/04/12(月) 02:29 ID:???

「まずはこれを入れようぜ」
男の一人がペニス型バイブを取り出した。白っぽい樹脂で作ってある、見かけはごく普通のバイブレーターである。
ただ、普通と違っている点はカリの直径が大人の握りこぶしくらいある点だろうか。
「……ぁ……や……」
「ん? 聞こえねぇーぞ?」
長髪の男は耳に手を当て、おどけた仕草で体を屈めてみせる。智の口からは聞き取れないほど微かな呼気が、
へし折られた門歯の隙間から往復している。別の男がバイブレーターの切っ先を智の秘所にあてがった。
そして、力を込めはじめた。
「ぁ……め……!」
「んぅ? よく聞こえんな。――そうか。きっと喜んでるんだな」
「あっ、分かった」というような顔つきで、長髪の男がぽんと手を叩き、会心の笑みを浮かべた。
「入れて欲しいんだってよ。だったら、いっちょやったれや」
「おお、そりゃ喜んでるんだからよ。そこまで欲しいんなら入れてやるぜ」
「や……め……やめろおおおおおおっ!!」
めりめり、という音をさせながら、バイブが智の割れ目に沈み込んだ。
「ぐぶおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
ようやく、智は声が出た。まあ、秘所が修復不能になるくらい裂けてしまったのだから、
絶叫するのはむしろ当然といえるだろう。ちなみに、智はこのときまで処女であった。
「ぎゃひいいいい! ひぐぅうううううう!」
狂ったように暴れまわる智は、縛り付けられている椅子ごとガタゴトと揺れ、床に転がりそうになる。
「ぎゃはははは! そんなに感じてるのか?」
男たちは手を叩いて囃したて、哂いに緩んだ目と目を合わせて互いに頷きあう。
「今度はスイッチいれようぜ」

――その言葉は激痛にのたうちまわる智の心を、さらに絶望へと蹴落としていった。

14 :智ちゃんの不幸な一日 ◆jHCuM/6C1s :2004/04/12(月) 02:31 ID:???

「んじゃ、いくぞ〜」
「むぐぅおおおお! うおおおおっ! やめろおおおおおおおおおっ!!」
智はもう半ば狂っていた。文字通り半死半生で膣内に押し込まれた異物を拒絶する。
だが、さらなる激痛から逃れる術も無ければ、都合の良い救いの手なども無かった。
バイブレーターの電動スイッチが押された。
「ぐぎゃああああああああああああああああああっ!!」
ぶしゅう、と智の秘所から鮮血が迸る。
根元まで食い込んだ極太の凶器は機械的な振動をただ黙々と智の秘所に加え続けている。
智の膣内はズタズタに裂け、取り返しのつかないほど壊れてしまった。
もう、二度と女としての用法には耐えられないだろう。
「ぐおおおおおっ!! おおおおおおおおおおっ!!」
智はもう人語を発していなかった。口から発するのは雄たけびとも断末魔の呻めきともつかないものだった。
瞳孔が拡散し、顔からは脂汗が流れている。
男たちはまるで豪華な料理に舌鼓を打つように、しみじみとその激痛を噛み砕き、うっとりとその絶望を味わった。
「ちーんこ、パワーアップ!!」
長髪の男の手中でスイッチが変更された。ペニスバイブはカリの部分で円運動を始めた。
智の裂けた膣内の傷がさらに3センチは拡大した。
「ぐぼおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
ひときわ激しく暴れて、智の全身は痙攣し始めた。

15 :智ちゃんの不幸な一日 ◆jHCuM/6C1s :2004/04/12(月) 02:31 ID:???

苦痛にのたうっているというよりは、熱病に掛かって小刻みに震えているような症状だった。
裂けて開ききった膣からは鮮血が滴り、足元に50センチ四方くらいの血溜まりを広げている。
その上に水流が迸った。
「気絶してんじゃねえぞコラァ!」
バケツを片手に、髪を掴んだ長髪が智のひしゃげた顔を上向かせた。
智は潰された顔で白目を剥かせて痙攣するしかない。だが、意識を失うことはついぞ許されなかった。
バイブの次は休む間もなく男たちの肉棒を受け入れなければならなかったのだ。
男たちはペニスをみなぎらせて待機している。ペニスには全て練り辛子がたっぷりと塗りこまれていた。
長髪のアイデアである。
「ぎゃああああああああああああああああああっ!!」

その日、「レイプルーム」に絶叫が響きわたった。


<終わり>

16 :名無しさんちゃうねん :2004/04/12(月) 02:46 ID:???
鉄心の入った砂鉄の皮袋って説明がなくちゃ
ブラックジャックなんてわかんないんじゃない?

17 :名無しさんちゃうねん :2004/04/15(木) 02:23 ID:???
スレ立てた人、作者さん、ともにお疲れさま。
これはまた……のっけから相当こたえますな。
とにかく、復帰おめでとうございます。
このスレが良質な作品でもって、細々とでも発展していく事を願います。

18 :名無しさんちゃうねん :2004/04/15(木) 17:24 ID:???
くろまんがさん、居たらこちらへ来て下さい↓
「ここのコテハン達に一言」

http://www.moebbs.com/test/read.cgi/azuentrance/1060962498/687

19 :名無しさんちゃうねん :2004/04/17(土) 01:48 ID:???
こういう作品がこの大阪板にあるのが許せない、他でやってくれ・・・

20 :名無しさんちゃうねん :2004/04/17(土) 02:12 ID:???
これでも嫌な人が見ないための最大限の方策として
専用地下スレという形にしたものです
私も別に好きなわけじゃないが
存在を許すぐらいの寛容さは持ちましょうよ

21 :名無しさんちゃうねん :2004/04/17(土) 02:29 ID:???
>>19
これが立つまでに色々あったんだよ・・・一番下に立ってるんだし許してやってくれ

22 :名無しさんちゃうねん :2004/04/17(土) 10:09 ID:???
>>19
まぁ原作の方ではみんな幸せに卒業して、ごく普通に人生を送り、幸せに一生を終える
って感じのラストだし、まぁこういうスレがいくらあっても原作変わらないかと考えれば
いいんじゃないか?

23 :名無しさんちゃうねん :2004/04/18(日) 12:29 ID:???
まあ、なんだ此処の連中的に「キャラに悲惨な目にあって欲しくない」っていうのがあるんだろうけど
それはあくまで、メイン六人とかの女性キャラいわゆる「見た目がよくて魅力的なキャラ」だけであって
チョィ役の男子生徒やら、木村とかならどういう目にあわせてもかまわない・・みたいな所があるよな。
恋愛要素を入れるにも、レズ・・百合か?でなければ許せないみたいに
健全SSとか健全同人にみられる事更に「女同士の友情」とか感動を売りにするのがいい加減ウザイと考えてる
オレ的にはこんなスレを待っていたって感じかな。

24 :名無しさんちゃうねん :2004/04/18(日) 14:59 ID:???
>>19
それをいってしまったら
「よみとも」「さかぐら」「ともかぐ」「エロチャ」
その他ものもの皆同じ

25 :名無しさんちゃうねん :2004/04/18(日) 23:40 ID:???
>>19
嫌ならスルーして下さい。

ここまで辿り着くのに大変だったのです。

26 :春日 歩 :2004/04/18(日) 23:53 ID:???
うぅ・・・・
気持ち悪いわ〜まさかうちと同じ名前の子が
こんなことに。
いややわ〜

27 :名無しさんちゃうねん :2004/04/19(月) 00:13 ID:???
>>26
春日歩を名乗るなら一人称くらい覚えよう

28 :ここのスレでちよちゃんだしたらまじ殺す :2004/04/21(水) 18:28 ID:???
全員氏ね
さもないとageちゃうよ君たち?

29 :名無しさんじゃありませんのだ!! :2004/04/21(水) 18:34 ID:???
大阪

ときたら次の被害者はだれかなー?

30 :美浜ちよの壊し方 :2004/04/22(木) 02:55 ID:???

結局、物語はこうして始まったのでした。

A「あの黄色い猿の餓鬼、目障りじゃないか?」
B「全くだ。薄汚い糞猿ジャップが、この国にいることは許されない」

AとBとは熱心な××党支持者で、しかもこの地域に根強く存続している、
ある人種排斥主義の集団のメンバーでした。
yellowの天才的な少女に対するコンプレックスは、
日本人は人間ではなく猿と同じであるという伝統的価値に相俟って、
ドラッグによって急激に膨張していきました。

「We nuke the fucking jap !!」

31 :美浜ちよの壊し方 :2004/04/22(木) 02:56 ID:???

「今日も毎日たのしいです」

ちょちゃんは、大学の図書館で勉強に一段落をつけて、手紙を書いていました。
日本の大好きな友達に送る、毎日の幸せな生活を記した手紙です。

「大学の勉強はとても楽しいです。英語で授業があるのはちょっと難しいけど、
大分慣れて来ました。忠吉さんも、元気ですよ」

と、館内アナウンスが閉館時刻を告げました。辺りはすっかり暗くなっています。

「さあ、帰らなくちゃ。忠吉さんも待ってます」

こうして、ちよちゃんは表に繋いでいた忠吉さんを連れて、歩いて、
家路へと就いたのでした。下宿先はごくごく近くにあるというありがたい配慮は、
最もおぞましい結果をもたらしてしまいました。

道すがら――

32 :美浜ちよの壊し方 :2004/04/22(木) 02:56 ID:???

「Hey」
と、呼ばれて立ち止まります。瞬間、閃光が何度か闇に瞬きました。
それはお星様の光などという美しいものではなく、
sparklerのようなロマンチックなものでもありませんでした。サイレンサー付拳銃の連射でした。

「ガブッ!! ゲブッ!!」

気色悪いうめきがもれました。それは人間ではなく、犬の内臓から絞った泣き声でした。

「い、いやああっ! 忠吉さんっーーーーっ!!」

銃弾は腹に三発、命中して貫通していました。忠吉の腸は中でぐちゃぐちゃに絡まって、
訳が分からなくなっています。もう、助かる見込みは全くと言ってよいほどありません。

「いやああっ!! 誰か忠吉さんを病院に連れて行ってください! 連れて行ってえっ!!」

ちよは。ただ錯乱して絶叫するのでした。自分の心配よりも、
降りかかった事態を理解できていないのです、と、「パスッ! パスッ! パスッ!」と銃が連射されました。
コンマ一秒後、スイカ割りのように忠吉の頭部は弾けました。

33 :美浜ちよの壊し方 :2004/04/22(木) 02:57 ID:???

「あ……ぁ……」

派手に飛び散った脳みそがちよの顔にかかって、まるで麻婆豆腐のようでした。

「うわあああああああああああああああああっ!!」

そのとき、男の靴の踵がちよの内臓にめりこみました。男たちは白人の平均的な体格で、
靴のサイズは30センチであります。頑丈な軍靴です。ガフッと血を吐いたちよは、
そのまま死んだように気を失いました。で、男たちは家の地下室に連れ込みました。

地下室は防音施設が完備されていました。

男たちの顔は典型的な白人の顔でした。鼻が異常なくらい高く、唇は薄く、目は窪んで青い。
今はそれにどんよりとした、そして禍々しい輝きが満ちています。
ちよはそれが自分がこの世で最後にみる人の顔なのだと、もう半ばほど分かっていましたから、
その顔が妙に網膜の奥底に染み付いて、
最後まで、その不気味さ・醜さが、腐って壊されていく意識の裡から離れなかったのです。

34 :美浜ちよの壊し方 :2004/04/22(木) 02:58 ID:???

男たちはちよにフィストファックしました。

「がああああああああああっ!!! ぐおおおおおおおおおおっ!! うぎゃあああああっ!!」

拳は手首線の根元まで沈み込んでいました。

ちよのおま○こは、勿論まだ13なのだから(そしてちよは発育が遅いほうなのだから)、
ちっちゃな子供のそれです。
まだ秘裂はたてに短く、奥の子宮は発達し切っていません。
その子宮口にまで男の拳が侵入して、指で其の奥を弄っています。

「ぎゃああああああああああああっ!! 痛いいいいいいいいっ!! 痛いいいっ!!」

ちよはわんわん涙を流して痛がって……、などという生易しい痛がり方はしていませんでした。
ただ、絶叫していたのです。絶叫するしかできないし、せざるをえない。
狂ったように咆哮する。

それはどういうことかというと、男の指が子宮口の奥を触るたびに、自分の中にある何かの細い管を、
異物で拡張されているような、そういう痛みが起こるのです。
激痛というものでもありませんでした。人間の精神を破壊するこの世の中でもっとも残忍な存在でした。
その瞬間、激痛のみがちよの世界の全てだったのです。

35 :美浜ちよの壊し方 :2004/04/22(木) 02:58 ID:???

子宮口がめりっとへしゃげて開きました。

血の飛沫が上がって、落ちて、ちよは死にました。ちよは何度か大きく痙攣して、ショック死しました。
哀れなことに、脳が死を前に苦痛を和らげるためのものを分泌する前でした。
もっとも酷い激痛の中で死にました。

さて、その後事件はどうなったかは、どうでもいい話でしょう。結局どう変わったところで、
それは世界に大きな波紋をもたらす事件ではなかったからです。
また、彼女の世界にもたらす変化もまた、後の展開にもかかわらず常に一定だからです。
ただ、星条旗に飛び散った赤黒い血の染みが、点々と点々と染みていました。



<終わり>

36 :名無しさんちゃうねん :2004/04/22(木) 13:31 ID:???
ぬぅあああああああ、ついにちよちゃんが〜〜〜〜!!
うう……可哀想に…………。

でも面白かったです。これからも頑張ってください。(汚れたな自分…orz)
そういえば2chの猟奇スレに投下した作品とタイトルが同じですがそっちは投下するつもりはありませんか?

37 :名無しさんちゃうねん :2004/04/22(木) 18:30 ID:???
ふと思ったんですけど皮肉にも大阪と智の言うとおりになってしまった訳ですね。
まぁ大阪の言う鉄砲で撃たれる方が幾分かマシでしょうけどw
あとお父さんが来て跳ね返してもくれませんでしたがw

38 :名無しさんちゃうねん :2004/04/22(木) 20:49 ID:???
オチに救いのあるグロはないんかねえ。

ちと考えてみる。。。

39 :名無しさんちゃうねん :2004/04/23(金) 09:43 ID:???
あぁ。無情。そして無常。

しかしこの無常感こそが、グロSSの醍醐味。

40 :ちよちゃん愛好会 :2004/04/23(金) 18:16 ID:???
なんか大阪と智の話より
Hシーンがやけに少ないし
メインが忠吉さんが銃殺されるところ
全体的にレベルが低いです
作り直してください
あとちよちゃんの話は日本国内の方がいいと思う

41 :名無しさんちゃうねん :2004/04/25(日) 10:46 ID:???
「そういえば明日はもう新学期だな」
「あれ?そうだっけ?」
「…お前は……まぁいい、遅刻すんなよ」
「わかってるってー」

四月に入り、空気の匂いも春の香りにそまっていた。
今二人のいる商店街を少しでれば、公園や川原も桜や若葉でいっぱいだ。
そんな春休み最後の日、二人は特に約束があるわけでもなく、自然と二人っきりになっていた。

「あ、なぁよみー ちょっとここよっていい?」
「釣具屋じゃないか、お前そんな趣味あったっけ?」
「…ちょっと…な…?」
「…まぁいいや、早くいってこいよ」
「うん」
(とものやつ、今日は妙に素直だな…)

 ――――…

「ただいまよみー!」
「お帰り、で、何買ったんだ?」
「これー」

差し出された手の中には、
『絶対切れない!これで大物ゲットだぜ!』
と書かれた釣り糸と、手のひらほどの小さな折り畳みナイフがあった。

42 :名無しさんちゃうねん :2004/04/25(日) 10:47 ID:???
「…お前これどうす――」
「それによみにおみやげもあるんだぜー」

ハイとポケットから出された小さな小箱…
開いた瞬間、あたりに響くよみの声…

「な、なんなんだこれはー!!!」
「え?釣の餌だよ?」
「お前はー!!!」
「やーいやーい!バッカで〜 あんなイモムシくらいで『きゃー』だって! よみちゃんかーわいー!」
「まて!人に迷惑かけちゃいけないっていつも言ってるだろー!!くっそー前言撤回!」

  イモムシで
      始まる二人の
            追いかけあい――

「ぎゃぁぁぁ!!」
「うわ!とも、なんだどうした!?」
「私のポケットにイモムシがこぼれてたー!!!」
「ふ〜ん… うわーイモムシくらいで『ぎゃぁぁぁ』だって?ともちゃんかーわい〜」
「くっそーおぼえてろよー!!」

  イモムシで
      終わる二人の
            追いかけ愛――

「ところで今何時かわかる?」
「ん?えーっと…4時…25分くらいかな?」
「うそ!?やべー!よみ私ちょっと用があるんだ!じゃーなー!!」
「え?ちょ、どこ…おーいともー!!」

呼び止める間もなく、智は人ごみの中へと姿を消していった…

43 :名無しさんちゃうねん :2004/04/25(日) 10:47 ID:???
商店街の路地裏… ダンボールやゴミ箱なんかが整然と置かれているこの場所で、
一人の女の子が青いポリバケツの上で、じっと表通りを眺めている。
その子の肩よりのびたハネッ毛は、タコさんウインナーと言われたこともあった。
すでに時間は7時を回っている。ピカピカと光る商店街のイルミネーションがなんとなく眩しく感じた。
そんな時、スーツ姿の男が女の子の目に映った。と、バケツから飛び降りる。

「あ、あのぉー…」

少しうつむきながら男に話しかける。

「なにか?」
「……その…そこまで一緒にきてもらえません…か…?」

恍惚とした表情を隠すように、先ほどまで自分の居た道を指差す。
それを見た男は、ニヤリとし、女の子についていくことに決めた。
路地裏まで十数歩…

「あの…ここじゃ外から見えて… は、恥ずかしいから…もっと奥に……」

はやる気持ちを抑えて、弱弱しく背中を押してくる女の子の言う通り、ダンボールに囲まれた奥へと進む…

44 :名無しさんちゃうねん :2004/04/25(日) 10:48 ID:???
「ねえ、君…そろそろ…」

頭を女の子に向けようとした時、突然喉が苦しくなる。

「……恥ずかしいから…さ…」

そう呟く女の子の手には、革の手袋、そしてしっかりと釣り糸が巻かれていた。
息ができなくて苦しいばかりか、頭の血管が張り裂けそうになり、時々オエっと吐きそうになる。
男と背中合わせになり、女の子はそのまま糸を離さずに腰を折り曲げていく。
そして、必死に足をバタつかせる男の喉に、ナイフを当てた。

「ごめんね…」

ナイフを持った手に、糸を伝って首に腕に…
生暖かい液体が感じられた…
少しして、背中の上のモノの動きが止まった。
そしてそれをポリバケツへ入れる。
手をハンカチで拭くと、携帯を取り出し、どこかへと電話する。

「あ、もしもしー?例の銀行員… うん…今終わった… いつも通りお金と後始末お願いねー」

電話を切ると、涙がぽろぽろとこぼれてくる。

「…あ、髪にも……血がついちゃった…」

握ったナイフを髪にあてがう。

(そういえば明日は新学期だったなー…)

地面に赤黒くなった毛が落ちる。

(…もう3年生か…この仕事も…やめられるかな…)

そうして足早にその場を立ち去った。

45 :名無しさんちゃうねん :2004/04/25(日) 10:48 ID:???




 翌日―…

「あれ?ともちゃん髪切ったんですか?」
「うん!昨日バッサリとねー」

女の子の名は 滝野 智
なりたいものはICPO。
目指した人はミネフジコ…



  同じ裏の仕事でも… せめて正義の味方か…

  せめてスマートでカッコよければよかったのに……

46 :へーちょ :へーちょ
へーちょ

47 :名無しさんちゃうねん :2004/04/25(日) 16:32 ID:???
>>40>>46
あなたの評価の仕方もレベルが低いですね。
よくわからないなら書き込まないでください。

それからここは別にエロスレではないので
そこのところも理解していただきたい。

48 :名無しさんちゃうねん :2004/04/25(日) 16:51 ID:???
>>40
言うにことかいて「作り直して下さい」か…。

あ ん た 何 様?

49 :名無しさんちゃうねん :2004/04/25(日) 17:49 ID:???
>>46
頑張って書いたのにつまらないは酷いでしょう。

50 :名無しさんちゃうねん :2004/04/25(日) 18:00 ID:???
>>48

>>40>>46
はお子様でございます。

51 :◆jHCuM/6C1s :2004/04/25(日) 18:57 ID:???
>30を書いたのは私なんですけど、確かに、今回は粗製濫造の感があるかな。
書き直しはしませんが、要反省です。

大阪→智の続きはもうすこしお待ちください。

>41さん

お疲れさまです。
このスレに他に書き手がきてくれたのなら嬉しいです。

おっと、sage忘れ注意。

52 :へーちょ :へーちょ
へーちょ

53 :へーちょ :へーちょ
へーちょ

54 :名無しさんちゃうねん :2004/04/26(月) 19:21 ID:???
>>49
つまらないという意見を許さないという姿勢は
あまりにも身勝手ではないでしょうか?
確かになぜつまらないかという理由を書かないで
ただ批判だけするのもまた身勝手ですが。

>>53
この自称山崎渉は何者?

55 :へーちょ :へーちょ
へーちょ

56 :へーちょ :へーちょ
へーちょ

57 :名無しさんちゃうねん :2004/04/26(月) 19:53 ID:???
>>54
つまらないという意見を許さないという姿勢じゃないよ。
つまらないの一言で済ませる書き込みを許さないんだ。

一言で済ませるくらいなら書くなと言うことだ。
どうつまらないかを具体的に書かないと、書き手はともかく
面白いと思った人は不快に思うだろう。

58 :名無しさんちゃうねん :2004/04/26(月) 20:03 ID:???
また自作自演かよ・・・ウザ・・・

59 :名無しさんちゃうねん :2004/04/26(月) 21:04 ID:???
>>40 >>46
このスレにまで、ちよちゃん愛好家さんがいるのですか。
それとも、また偽者とでも言うつもりですかね?
私のところにも、同じような書き込みがされてました。

60 :名無しさんちゃうねん :2004/04/26(月) 23:56 ID:???
消防なんだよ。

61 :名無しさんちゃうねん :2004/04/27(火) 00:27 ID:???
>>53 >>60
>>1に「絶対上げない」って書いてあるのになぜ上げるんですか?

62 :名無しさんちゃうねん :2004/04/27(火) 00:48 ID:???
せっかく棲み分けしたのに……地下で細々と続けようとしているだけなのに……奴らの魔の手は
グロ好きを追い詰めて止むことがない……畜生め!




そろそろ……荒らしレスを削除依頼に出すか?

63 :鷹 ★ :2004/04/27(火) 12:51 ID:( ゚∋゚)
>>62
同一人物による悪質なレスを削除しときました。
(´ー`)b

ageられたことに関しては地道なsupersageでの対応で
よろしくお願いします。

64 :名無しさんちゃうねん :2004/04/28(水) 01:03 ID:???
supersage

65 :小麦 ◆UDON. :2004/04/28(水) 02:53 ID:???
くろまんがさん。
お疲れ様でした。
あと、挨拶が遅れてしまいましたが、おかえりなさい。

感想ですが、正直なところ、レベルが下がってしまったように感じます。
上手く言えませんが、榊さんの復讐話の時ほどにはグイグイと物語に
引き込まれるものが感じられませんでした。

例えば、「大阪さんの不幸な一日 」ですが、出だしのもう少し彼女自身の
描写があったほうが、その後の悲惨な体験が映えると思うのですが。
いきなりレイプサークルの描写からだったので、すぐには感情移入できませんでした。
導入部をもう少し細かく描写しておくといいのでは、と思います。
同様に「智ちゃんの不幸な一日」も、導入部をもう少し書き込んだほうがと思いました。
文意から死体を発見したその日に拉致されてますが、展開がちょっと強引な気がします。
流れから、男たちは大阪の自殺を知っていたようですが、そのへんも展開が不自然に
思います。
せっかく暴力シーンは相変わらずの出来栄えなのですから、少しもったいなかったです。

「美浜ちよの壊し方」はご自身でも仰ってましたが、話が粗いですね。
あなたの持ち味である、緻密で繊細な情景描写が足りないです。

以上 拙文ですが感想を述べさせていただきました。
次作も期待しております。

体調にはくれぐれもお気をつけて。ではでは。

66 :へーちょ :2004/04/28(水) 18:58 ID:???
he-tyo

67 :へーちょ :2004/04/28(水) 18:58 ID:???
he---tyo

68 :へーちょ :2004/04/28(水) 18:58 ID:???
he--------------------------------------------tyo

69 :◆jHCuM/6C1s :2004/04/28(水) 20:03 ID:???
>>65
うん、仰るとおり最近スランプなんだ。
それを突き破ろうと、いろいろ足掻いて書いたのが二作だから
レベルが下がったと感じるかもね。

書き出しはくだくだしくせず、かつ興味を惹くというのが身上なんだが、
それを唐突だとか強引だとかに感じるということは、構成が悪いのかもしれない。
昔、最盛期のころはプロットを書いて、そこから話を膨らませたんだけど、
今はうまく起承転結をもった筋書きができない。
で、粗くなるから勢い展開が強引になってしまうのだろう。

智が拉致られたのは、その日とも、あるいは別の日とも取れる書き方をしたつもりだった。

以上、ぐだぐだレスしてみた。

はっきりと意見を言ってくれて、こっちも反って気が楽になります。
小麦さん。これからもどうぞ、よろしく。

70 :小麦 ◆UDON. :2004/04/29(木) 13:57 ID:???
>>68
いえいえ。こちらこそ生言ってしまったのに恐縮です。
これからも、どうぞよろしくお願いします。

71 :名無しさんちゃうねん :2004/05/01(土) 04:02 ID:???
じわじわ辛い目にあってじわじわ身も心もボロボロになっていくネタ読みたい。

72 :名無しさんちゃうねん :2004/05/01(土) 06:58 ID:???
配役は?

73 :名無しさんちゃうねん :2004/05/02(日) 00:56 ID:???
>>71
ちよちゃんで。
お父さんの会社倒産して。
周囲の反応が手のひらを返したようになり。

オーソドックスすぎるか。

74 :名無しさんちゃうねん :2004/05/02(日) 01:46 ID:???
>>73
そんなことで手のひら返すような奴らじゃないだろ。
あるとしたら黒日記がばれたときくらいか(w

75 :( ̄〇 ̄)。○(眠い名有り) ◆CRIUZyjmw6 :2004/05/02(日) 12:23 ID:???
逆にちよの手にかけられるメンバー達とか…

76 :ちよがらトリップ :2004/05/02(日) 12:41 ID:???
わ!びっくりした!なんだ?このスレは?

77 :ちよがらトリップ :2004/05/02(日) 12:43 ID:???
あのー・・・>>75さん絶対ageるなって書いてありますけど・・・?
まぁ僕もですが・・・

78 :( ̄〇 ̄)。○(眠い名有り) ◆CRIUZyjmw6 :2004/05/02(日) 12:48 ID:???
すみません…

79 :PROVIDENCE ◆AAAAAA :2004/05/02(日) 12:49 ID:???
ならばsupersageを使いましょうか。

…というかメル欄にわざわざ「age」と入れるのはどういう意図があっての事なのだろうか

80 :ちよがらトリップ :2004/05/02(日) 12:57 ID:???
やった!金のエンゼルだ!!

81 :名無しさんちゃうねん :2004/05/02(日) 13:11 ID:???
>>75-77
ageんなバカ
>>1も読めないお子様は引っ込め
このスレはsupersageが基本

82 :ちよがらトリップ :2004/05/02(日) 13:41 ID:???
↑いやいや、、あがったからどうせ一番上だから・・って
あげたんですよ。現にいま、supersageですし・・・

83 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/05/08(土) 17:44 ID:???
これはこっちかなと思ったんでこちらに。
【赤いぬくもり】

84 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/05/08(土) 17:46 ID:???
窓に額をくっつけて下を見ると、桜の木が憂鬱な綿菓子のようにこんもりと見えました。
「ええなあ……」
隣で大阪さんが呟きます。
「子供の日に来た時も、いろんなアトラクションがあって楽しかったけど、春のマジカルランドも
ええもんやなっ」
「そうですねー。今日はよみさんも神楽さんも一緒でしたし」
もうそろそろ夕暮れ時。遊びつかれた私と大阪さんは、まだまだ元気な智ちゃんたちとは別行動で、
観覧車でゆったりゆっくりすることにしたんです。
「しかし、よみちゃん大学受かってて良かったなー。落ちてたらどうしよかと思たー」
「大阪さん、幸せそうですね」
「そりゃそうや。みんな受験成功したんやで?一生で一番幸せな時間やー」
がこん。
音がして、わずかに観覧車が揺れました。
一生で。
それまではどうしようか迷っていましたが、その言葉で決心がつきました。
「ほら、もうすぐ山に夕日が沈みますよー」
にっこり笑ってはるか彼方の山際を指差すと。
「ほんまやー」
まるで子供のように、手のひらと顔を窓にくっつけて、大阪さんは暮れて行く空を眺め始めました。
すばやく私は手提げ袋の中から、内緒で家から持ってきたものを取り出します。
アイスピック。
無防備な背中に当て、カーディガンの上からぐっと力をこめると、ぷつっと音がして大阪さんの身体
に吸い込まれていきました。
「ちよ……ちゃん?」
振り向いた顔は、あっけに取られてて。
一瞬後に、何か可笑しそうに笑顔になって。
それっきり。

85 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/05/08(土) 17:46 ID:???
大学はゴールではありません。
成績が悪ければ留年してしまいます。
就職だって、楔がどうのっていってるんじゃ面接で落ちてしまいます。
これからもっともっとつらいこととかあるんです。
――生きていたら。

私、大阪さんが大好きです。
大阪さんが苦しむのなんか嫌です。
アメリカで、大阪さんが苦しんでいるのに、遠くから何も出来ずに心配ばかりしてるのなんて。
そんなの絶対耐えられません。
「大阪さん」
大阪さんの赤いぬくもりを身体に浴びながら、私はもう一度手提げカバンの中に手を入れました。
そして、取り出した小瓶の中身を一気に飲み干します。
大阪さん一人では寂しいでしょうから……

……神様。一つだけお願い。
大阪さんが私のことを許してくれますように。
(Fin)

86 :名無しさんちゃうねん :2004/05/08(土) 20:27 ID:???
このくらいが、ちょうどええ・・・

87 :名無しさんちゃうねん :2004/05/08(土) 23:21 ID:???
心中にしては動機が軽すぎる。
それにちよちゃんは自分にはない発想や理論を持っている大阪を
ある意味尊敬しているだろうにこんな理由で殺すはずがない。
もっとちよちゃんの心理を掘り下げるべきだっただろう。

88 :名無しさんちゃうねん :2004/05/09(日) 01:22 ID:???
↑同意、確かに殺意の理由に説得力がない。
確かに人間ってもんは理不尽な感情に支配されてしまうことも、ままあるんだ
けどね。
でも、理不尽ゆえの怖さは確かに感じられました。
夢だったってオチにして、「恐ろしい体験」スレにアプした方がよかったかも?

89 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/05/09(日) 01:49 ID:???
>87
なるほど。そう言われてみればそうですね。
智ちゃん相手の方がわかりやすかったかもしれません。

>88
恐ろしいスレはちょっとね……ほら、私の場合いろいろとあるから。

90 :名無しさんちゃうねん :2004/05/09(日) 02:43 ID:???
>蛍石さん
恐ろしい体験スレも第一作は出来は良くなかった。
二作目以降は吐き気がするほどグロいのを書いてくれるに違いない。
期待してまつ。

91 :名無しさんちゃうねん :2004/05/27(木) 15:58 ID:???
 .

92 :名無しさんちゃうねん :2004/05/27(木) 16:02 ID:???
>>91
ageるなバカ。

93 :名無しさんちゃうねん :2004/05/27(木) 16:25 ID:???
このスレageたら理由を問わず規制ってのはどうだ?
そのくらい厳しくしていいと思うんだが。

94 :名無しさんちゃうねん :2004/05/27(木) 17:55 ID:???
もうすぐ100か

95 :名無しさんちゃうねん :2004/05/27(木) 17:56 ID:???
>>93
そういうとネカフェから打ち込んでくるんだよな〜
賛成だけど。

96 :名無しさんちゃうねん :2004/05/27(木) 17:57 ID:???
>>94
わざとやっているのか?

97 :鷹 ★ :2004/05/27(木) 18:13 ID:( ゚∋゚)
…嫌がらせに関してはそれなりの対応を行いますので、
辛抱強く再びsupersageで進行してくださいね(*^ー゚)b

98 :名無しさんちゃうねん :2004/05/28(金) 22:37 ID:???
 獣医目指してる女とヤマ猫のもやってよ。すご〜い期待してるんだが

99 :名無しさんちゃうねん :2004/05/28(金) 23:11 ID:???
ageんなって言ってるだろバカ

100 :名無しさんちゃうねん :2004/05/28(金) 23:16 ID:???
1つ上のレスも読めない人がこの世にいるなんて…
哀れでちょと涙が出てきそう(ノД`)

101 :名無しさんちゃうねん :2004/05/29(土) 10:02 ID:???
とにかくスーパーsageしとこう……

102 :名無しさんちゃうねん :2004/06/07(月) 23:24 ID:???
流行ってないなあ・・此処
まあ、なにがなんでも主役クラスを悲惨な目にあわせたくないんだろうが
つまらんなあ・・・なーんか気に食わんなあ。
あれだけ人数居れば、合わない奴絶対いると思うし

てかいい加減「女同士の友情」ってのがうざく感じてる自分がいるのに気づいた。
原作を愛しながら心のどこかでムカついてる自分がいる
いっそ完膚なきまでにボロボロに壊れてしまえ!ってな風に思うときがあるし
そういうSS希望ですw
てか自分で書けって話ですが・・俺と同じ考えの人っていますかねえw

103 :名無しさんちゃうねん :2004/06/08(火) 09:16 ID:???
>>102
職人さんが極めて少ないからな。
正直2chから神にご光臨願いたいところだが、
招かれざる客も招きかねないし・・・

ちなみにここの職人も2chではけっこう書いてたりする。

104 :名無しさんちゃうねん :2004/06/08(火) 12:41 ID:???
>>102
おお!同士よ。自分もそう思う。イチイチ反応しすぎなんだよ、
ここの奴ら。他のスレでやるならいざ知らず、逆にあいつらが荒しつーの。

105 :名無しさんちゃうねん :2004/06/08(火) 13:53 ID:???
別に書くのはかまわんが地下スレをageるバカは勘弁してくれ。

具体的に言うと名有りとか。

106 :名無しさんちゃうねん :2004/06/09(水) 02:40 ID:???
そんない嫌なら削除以来でも何でも出せばいいだろー!!!
好きにしろよあー

107 :名無しさんちゃうねん :2004/06/09(水) 02:56 ID:???
>>106
嫌とかそういう問題以前にageるな!!
>>1にそう書いてあるのが読めないのか?
それともわざとやってるのか?

108 :鷹 ★ :2004/06/09(水) 05:55 ID:( ゚∋゚)
>>106
(´ー`)…

109 :名無しさんちゃうねん :2004/06/09(水) 08:06 ID:???
グロいのじゃなく腹黒いのは趣旨と外れますか?

110 :名無しさんちゃうねん :2004/06/09(水) 12:47 ID:???
>>109
黒日記スレや普通のSSスレでいいと思われ

111 :名無しさんちゃうねん :2004/06/13(日) 05:51 ID:???
肉体切断とか読みたい。

112 :名無しさんちゃうねん :2004/06/16(水) 05:38 ID:???
放置状態でなんですが、今までのまとめに私的保管庫をつくったので、
よろしければどうぞ。
http://yellow.ribbon.to/~kuromanga/

113 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/15(木) 17:33 ID:???
多重人格


「ほら、やり返してみろよ!」
今日もクラスでは虐めが行われている
相手は滝野 智という、普通(?)の女の子である
「いてっ!いてっ!や、やめろぉ!蹴るなぁ!!!」
よみ、神楽、歩など、数人の女子生徒に虐められてるようだ
「なんやぁ〜?もうグロッキーなんかぁ?」
「おいおいともぉ、たった1年で玩具が壊れちゃダメだろ?」
1年・・・智は1年間ずっと虐められてきた。無論、先生にも
「おい神楽、これをこいつの足に刺してやれよ」
よみが取り出したのは刃渡り15cmほどのガーバーのmk2である
「これ・・・で刺すのか・・・?大丈夫かよ」
「平気やないの?別に死んだってゆかりせんせーがなんとかしてくれるやろ」
「それもそっか♪」
神楽は智の足にナイフをつきたてる準備をする
「や、やめろおおぉぉぉおお・・・・・」

114 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/15(木) 17:48 ID:???
ズシュプ
「ぐ・・・ぎゃああぁぁぁああがあがあが・・・・が・・・・」
神楽は智の左ふとももにナイフを突き立てた
ガーバーmk2のギザギザした刃が、無残にも智の足に刺さる
智の足は流血しており、床が血で真っ赤になり、スカートは血で染まっている
「あ・・・・・が・・・いた・・・・」
「あーあ、思ったよりも派手じゃぁないな・・・神楽、も一回刺せよ」
「へーい」
神楽はナイフを抜き、もう一度ナイフを突き立てる
「ぎゃ・・・・・」
今度は左肩に標準を合わせる。そして―――――
「が、ぎああっぁぁっぁぁぁがぎゃああああ!!」
「は、ははははは!」
神楽は楽しくなったのか、不気味な笑みをうかべてナイフを抜き取る
今度はもう一度左の太ももに標準を合わせ――――――

115 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/15(木) 18:07 ID:???
「ひぎゃ!!ぎゃがぁぁぁぁああああああああああぁぁあ!!!!!!!!!!!」
智が痛烈な痛みでもがき苦しんでるのを、大阪と神楽、よみは笑いながら見ている
「アハハハハ!!智ぉ、いつもみたいに元気に笑ってくれよぉ!」
「よみちゃん、無茶なこと言っちゃだめやでーw」
雨が降り始めた。その時、智の体の動きが止まる。
ナイフは肉にめり込んでおり、智の体が硬直しているため抜けそうにない
「・・・・・・死んだのか・・・・・・・・・?」
「出血多量ってやつかー?」
智の体がピクッと動く。
「あ、生きとるやん、よかったー、玩具なくならんで」
智は確かに生きていた。ただし、別の人格で。
「・・・・・・?おい・・・様子がおかしいぞ・・・?」
智が立ち上がる。口を開けた

116 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/15(木) 18:09 ID:???
続きはまた

・・・・今現在、横浜ではかみなりと豪雨がおります・・・

117 :名無しさんちゃうねん :2004/07/16(金) 14:13 ID:???
おお!がんばってください、応援してます。

118 :名無しさんちゃうねん :2004/07/16(金) 14:21 ID:???
>>1が読めないのか?
応援してるならageるな

119 :名無しさんちゃうねん :2004/07/16(金) 15:30 ID:???
>>117
応援のフリした荒らしだろ。

120 :名無しさんちゃうねん :2004/07/16(金) 21:15 ID:???
120sage

121 :名無しさんちゃうねん :2004/07/17(土) 08:25 ID:???
応援してるので、スーパーで

122 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/18(日) 20:37 ID:???
んと・・・・・・
ちょい部活やらなんやらで忙しいので遅れ松

123 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/21(水) 16:16 ID:???
「ったく・・・いってぇなぁ・・・てめ〜ら殺すぞ?」
智は足に刺さっているナイフを抜き取った
おかしい、あきらかにおかしい
さっきの智とまったく雰囲気が違う
目つきは変わり、殺気が出ている
「はぁ・・・?智ぉ、お前何言ってんだ?頭だいじょ…」
ズプ
近づいてきた神楽のわき腹にナイフが刺さる
 「は・・・うぁ・・・何すんだァ・・・ともぉ・・」
「いや〜ザンネンザンネン。智ちゃんはもう“俺の中”なんだわ」
神楽は血を止めようと手で腹をおさえ、苦痛の表情をしている
 「は・・・は・・・な・・んだよ・・そりゃ・・・つっ・・・」
「ま〜気にすんな、それよりだいじょ〜ぶかぁ?すぐ楽にしてやるよ・・・」
智(?)はナイフを振り上げ、神楽めがけて振り下ろした

124 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/21(水) 16:27 ID:???
「あ・・・・・・うわあああああぁっぁっぁぁぁああ!!!!」
神楽は寸前でナイフを避け、痛みをこらえながら廊下へ走っていった
だが、智(?)は余裕の笑みを浮かべている
「あ〜あ・・・逃げられちった・・・まぁ、逃がさないけどね・・・」
今度はナイフを手でもてあそびながら歩に近づいていく
「ひ・・・こないで・・・嫌や・・・死にとうない・・・」
「大丈夫だって・・・痛くしね〜からさぁ・・・」
歩の目から涙がポロポロ出てきて、失禁している。もはや半狂乱のようだ
「いや・・・まだ嫌やぁ;・・や・・・やあああぁぁぁぁぁぁ!!!」
歩も教室をとびだし、残ったのはよみだけになった
「ったく、きったね〜なァ・・・小便で床汚しやがって」
智(?)はじりじりとよみに近づく
「ほらよみぃ・・・も〜お前だけだぜぇ?」
よみは腰が抜け、後ずさったが、後ろが壁だということに気がついた

125 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/21(水) 16:44 ID:???
「あ・・・・・・いや・・・」
よみは涙を浮かべ、息は荒く、顔は恐怖で引きつっている
「いやぁ・・・お願いだから・・・なんでもするから・・・」
「は!俺がさっきそう言ったらてめ〜は許してくれたのか?」
智(?)はナイフをよみの足に刺す。
「ぐあぁ!!うぐ・・・はぁ・・・・・・あ・・やめ・・・・・い・・・ぎゃ!がうああぁぁぁ!!」
智はナイフをさらにねじこみ、血がどんどんあふれ出てくる
「ど〜お?虐められるってのはさぁ・・・アハハハ」
智はよみの足を何度も何度も刺し、手を血で染めた
「ンフフ・・・けっこ〜楽しいなぁ・・・もっとよみが痛がる顔見たいなァ・・・」
「ゲヒッ・・・あ・・・は・・・も・・・やめ・・・てぇ・・・・・・・・・」
よみは意識を失った
だが智はかまわずよみの腕を刺す

126 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/21(水) 16:52 ID:???
もう30回は刺しただろうか
足、腕は二度と使えないほどズタズタにされ、床は血で染まり
よみは出血多量でもはやショック死寸前である
「へへ・・・今の気分はど〜お?」
「・・・・・・も・・・ころ・・し・・・」
「え〜?なんだって?」
よみは息絶え絶えにしゃべる
「お・・・ねが・・・・・・も・・・う・・・・・・殺して・・・・・・」
モウ殺してくれ
よみは死ねない苦痛と走る激痛に耐えれなくなった、だが智は
「ん〜・・・じゃ、最後にこれだけやらしてくれ」
よみはこれさえ終わればやっと死ねる
そう思い、うなずいた
「OK?んじゃぁ・・・・・・お前の眼、くれよ」

127 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/21(水) 17:01 ID:???
よみは痛みで理解するのに時間がかかったが、理解した途端、凍りついた
「……は…ん・・・何言って…」
だが智はよみが言う前に手を右目に入れ、繰り抜いた
「う…ああ……!!!が・・・あ・・・!!!」
ビチッ ブシュ ビチチチチチ....
目からは紐のような赤いピンク色した肉が出てきた
「うへぇ〜・・・こ〜なってんのかぁ・・・」
智はその眼を机に置き、左目も取ろうとする
「んじゃぁ・・・も〜一個のほうも・・・」
智は左目に手を入れようとする。その時
「そこまでですよ」
子供の声が後ろからした
後ろには美浜ちよが立っていた

128 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/21(水) 17:12 ID:???
「ハハ・・・銃突きつけておでましたぁ・・・いかしてるぜぇ・・・ちよすけぇ」
「まさかあなたからそんな言葉がもらえるとは思ってませんでしたよ」
美浜は智の頭にデザートイーグル.50を突きつけ、おかしな笑みを浮かべている
「もう死んでるじゃないですか」
美浜はもう動かないよみを指差し、智は顔をあげる
「あ〜ほんとだぁ。気がつかなかったよ。あははは」
「しょうがない人ですねぇ・・・」
美浜は銃を下ろし、折りたたまれた紙を出した
「一つ聞いておきます・・・あなたは誰ですか?」
智の顔を自分に向かせながら聞く
「俺かぁ?はは、そ〜だなぁ・・・裏智ちゃんかなぁ。はは」
「・・・・・・まぁ、いいですがね・・・・」
智は立ち上がり、教室をでようとした
「まってください」

129 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/21(水) 17:27 ID:???
美浜は智に銃を突きつけ、出ようとした智を止めた
「あなたは私"達"の大事な実験体ですからね・・・このままにしとくわけにはいかないんですよ」
「実験体だぁ?知らね〜よ、そんなこたぁ。俺は俺がほしいもん探しに行くだけだぜぇ?」
美浜のほうを向きながら答えた
「欲しいもの・・・ですか・・・それは?」
「スリルだよ・・・・・・ギリギリってのが好きなんだよ、わかるかぁ?」
美浜は、それなら、というような表情でさっき出した紙を智に渡した
「あ・・・?こりゃぁなんだぁ?」
「私たちの研究組織ですよ・・・ここにくれば見つかるんじゃないですか?あなたの欲しいものが」
「・・・へっ、気が向いたらなぁ」
そういうと、智は教室を出て行った
やがて、足音も聞こえなくなった
「・・・さて・・・私はもう一つの仕事をしますか・・・」

130 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/21(水) 17:39 ID:???
美浜はよみに近づき、左目に手を入れた
「実験体も学窓に誘導しましたし・・・あとはこれだけですね」
よみの眼を繰り抜き、小さな瓶の中に入れた
「この眼のことをまだ”あの人達”に知られては計画が狂っちゃいますからね・・・」
その眼には、バーコードのような痣があった
「あはぁ・・・♪また全一さんに褒められちゃお・・・♪」
美浜は瓶を服にしまい、教室を出て行った

残った教室にはよみの遺体
血の海の床
机の上におかれた眼だけが残っている
おそらく明日になれば警察沙汰になっているだろう
だが、これはこれからおこる殺人者達の物語の序章なのである

  糸売

131 :急逝主 ◆bJYzUVgEro :2004/07/21(水) 17:40 ID:???
多分、読んでるうちにわかたっと思います

これはある漫画のサイドストーリーとして書きました
なのでちょいその漫画の台詞をパクっちゃってます・・・(汗
最後のほう、まったくグロなしですね
しばらくグロはあまりないかも・・・

132 :solution/1 :2004/07/22(木) 01:26 ID:???
春日歩のいじめはヒートアップしていた。

奇妙なことだが、事の発端は学級委員長の大山が大阪を好きになったことから始まる。

大山は普段は優等生を演じている。
しかし、恋愛のこととなると、大きく違ってくる。
彼は世間一般で言うストーカーな上に、美しいものをいじめ、
最後は殺したいという欲望を常日頃から持っていた。

彼は好きな女性にストーカーを働いた上に、陰湿にいじめまくる………。
そして女性は脅しをかけられたうえに、最後は自殺する………。
今まで女性に対してのこのような行為は全て単独で行ってきた。
しかし、今回春日歩に対し良からぬ思いを抱く女子生徒たち、
具体的に言えば「顔も性格も知能も最悪な女達」も参加してきたのだ。

「お前みたいな田舎弁メスブタを精液まみれにして殺してぇぇぇ〜〜〜ぇぇぇ。」
こんなことを叫ぶ女達を見て大山は大阪とその不良女達をあざ笑った。

彼は不良女達と同盟を結んだときこう考えたのだ。
「大阪が死んだら滝野以下である、この馬鹿女達のせいにしよう。」
彼だって初めから利用ありきでなければこんな馬鹿とは手を結ばない。

いじめの初まった頃はクラスの皆は大阪をかばってきたが、
大山や不良の脅しやリンチでかばえなくなった。
最後まで大阪をかばったあの5人でさえも最後はレイプされた。
ちよにいたっては家を燃やされ、その中で死んでいった………。
ちよの死体からは大阪を最後まで守れなかったという無念さが漂っていた。
ゆかり先生は初めから大山に母親を殺すと脅され、何もできなかった。

もはや大阪を助けてくれる人はいなかった。
正義感の強い木村先生も左遷された。
恐らく大阪に対するいじめを少しでも知ってしまったからだろう。

133 :solution/2 :2004/07/22(木) 01:47 ID:???
今日も大阪に対するいじめは続く。

今日のメニューは屋上で某映画のキャラのように鉄球を振り回して大阪に当てるというものだった。
大阪が傷つくたびに大山は支配者としての満足感が得られた。

そして馬鹿女達が一斉に鉄球を大阪めかけ投げた。
大阪はよけることができず、屋上の転落防止用の鉄柵までふっ飛んだ。

その鉄柵はすでに老朽化しており、何度か鉄柵がはずれるという事故があった。
そのため一週間後には新しいものと取り替えるための工事が始まる。

大阪は鉄柵と衝突し、鉄柵と共に地面に落ちた。

5階から落ちた奴が無傷のわけがない。
ましてや落下地点はコンクリートの地面、死んでいるに決まっている。
大山は大阪が死んだという認識に酔い、陶酔感を得ていた。

馬鹿女達の1人が屋上から大阪を見ている。
そして………
「ペッ!」
汚らしい唾が大阪の顔にかかる。

「………ッ!」
大阪は生きていた。
屋上から見ていた大山から陶酔感は消え去った。

大阪は立ち上がった。
しかし、そこから湧き上がるオーラはいつもの大阪以外のものだった。
いつもとは反する、破壊的で冷徹なオーラ。

大阪はなんとブラジャーを脱いで………捨てた!

不良女達は声を失った。
なぜならあんなに落下前から怪我をし、落下の衝撃で死んでいなくとも、
重症のはずの彼女が易々と自分のブラジャーをはずし、捨てたのだから……

134 :solution/3 :2004/07/22(木) 02:09 ID:???
ブラジャーを脱いだ大阪はまさしく榊に匹敵するぐらいの巨乳だった。
大阪はいつもとは違う激しく殺意の籠った視線を屋上のギャラリーに投げかけた。
いじめてた奴らは恐怖……まるでこの世の恐怖の根本を見たかのように背筋が凍りついた。

逃げなくては………
ギャラリーがそう感じたときには全てが遅かった。

「見えない力」が不良の1人の顔を殴ったのだ。
その女の顔は貫かれ、辺り一帯が頭から脱落した脳と脳漿と血のプールとなった。
しかし、肉片が残っていなかった。

その後も屋上の奴らを殴った。
腹に穴が開いた者、縦に真っ二つに切り裂かれた者の血などで屋上が
真紅の絨毯で敷き詰められた。

大山は屋上から逃げた。
大阪は下から追い詰める。

大山は逃げたものの、ついには壁に追い詰められた。

大山の視界には学校の壁が壊れ、死体だらけの光景が見えた。
大阪は不敵な笑みを浮かべた。
「ありがとう、お陰で目覚めることができた。
私の能力で物質を分解し消し去った。さぁ、今から私が味わった苦しみを
味わうがええ。」

大阪は恐怖で硬直している大山に密着し、顔を舐めだした。
「私もあんたのことが好きやった。『表の私』はあんたと一緒にいたいと
思ってたで。私はあんたを殺したかったんや………。
さぁ、今からモルモットの解剖や。モルモットは君や………」

135 :solution/4 :2004/07/22(木) 02:23 ID:???
大阪の『見えない力』は大山の服や下着を全て分解した。
そして更に大山の腹の皮膚と筋肉を分解した。
大阪の目に映るのは赤い血にまみれたピンク色の肉。
耳に聞こえるのは大山の絶叫と排出物の音。
肌に感じるのは大山の漏らした黄色い排出物。
鼻に感じるのは大山の血肉のにおいと排出物の悪臭。

大阪は大山の肝臓を引きずり出し………
「いただきまーす。」
食べた。

大山の叫びはすでに断末魔を越え、野獣の咆哮となっていた。
大阪の口の中で広がるのはグリコーゲンとレバーの味。

もはや大山は咆哮することもなくなり、体が硬くなっていった。

「この肝臓の残りはいただくな〜。」
大山の体から肝臓が切り離されたあと、大阪は『見えない力』大山を消した。

「みんな、全てが終ったで………。」

この事件は普通のテロ以上にテレビで大きく報道された。
というのも物的証拠が何一つないということに加え、被害者達が物理的にありえない
殺され方をしていたからだ。

警察は目撃証言から犯人の特定はできているものの、物的証拠がないため、
今も春日歩を20人も殺したという罪で逮捕できない。

136 :solution/5 :2004/07/22(木) 02:28 ID:???
その上、被害者達の数人は鉄球を持っていたため、
春日歩は、殺人を起こした鉄球所持者を殺しただけではないかとも言われている。

この事件以来、凶悪犯罪者の死亡率は異常に増加した。
そしてその殆どが分解されたように殺されている………。

solution/end

137 :( ̄〇 ̄).。oO(眠い名有り) ◆CRIUZyjmw6 :2004/07/22(木) 09:52 ID:???
おつー
すごいなぁ、ここのスレは……




スーパーsageのほうがいいかな?

138 :香燥mt√∵∬ξжф§ :2004/07/23(金) 11:10 ID:???
>>132
勝手ながら、文章的なことで口を出させていただきます。御気分を害されるようでしたら、読み飛ばしてください。

・春日歩のいじめはヒートアップしていた。
*いじめを行ったのが春日歩なのか、という勘違いを引き起こす可能性があります。
「春日歩に対するいじめはヒートアップしていた」なら、どうでしょう?

・彼は好きな女性にストーカーを働いた上に、陰湿にいじめまくる………。
 そして女性は脅しをかけられたうえに、最後は自殺する………。
 今まで女性に対してのこのような行為は全て単独で行ってきた。
*連続する文章の流れにおいて、主語が「大山→女性→大山」になっており、やや混乱します。
 主語を大山に絞ると、読みやすいのではないでしょうか。
 「女性に脅しをかけ、最後には自殺させる……」のように。

・「お前みたいな田舎弁メスブタを精液まみれにして殺してぇぇぇ〜〜〜ぇぇぇ。」
こんなことを叫ぶ女達を見て大山は大阪とその不良女達をあざ笑った。
*句読点がないので、主語を見失ってしまいやすいです。
 「こんなことを叫ぶのを見て、大山はその不良少女達をあざ笑った」

・「大阪が死んだら滝野以下である、この馬鹿女達のせいにしよう。」
彼だって初めから利用ありきでなければこんな馬鹿とは手を結ばない。
*「『大阪が死んだら、滝野以下であるこの馬鹿女達のせいにしよう。』
  彼だって、初めから利用ありきでなければ、こんな馬鹿共とは手を結ばない。」
と、訂正してみましたが、滝野以下であるのは何についてなのか、明確にしておくとよいかもしれません。

・いじめの初まった頃は → いじめの始まった頃は

 ・・・ということで、口うるさく書いてみましたが、自分で課題を見つけて書き続けるというのは、初心者にとっても熟練者にとっても同じ上達方法です。
お互い未熟者同士、ねばり強く頑張っていきましょう。

 ところで、今回感心したのは、随所に溢れるバカテイストです。残酷な描写に、一種そぐわない雰囲気を入れるのは、最近立ち読みしたある漫画を思い起こさせます。
狙ってやったとしたら大した才能です。そうでなくとも、これは一つの長所足り得るかもしれません。伸ばすのも一つの手でしょう。(読む人を選びまくるでしょうけど)

139 :solutionの作者 :2004/07/23(金) 12:57 ID:???
>>138
ご指摘有難うございます。

こちらも最近SSを書き始めたばかりなので、
やはり指摘されると思いました。

バカテイストに関しては全然狙っているものではありませんでした。

これからは今回の指摘を重く受け止めて、読みやすいものを書くよう心がけます。

これからもお互いがんばりましょう。

140 :よつば好きに捧げるSS BY MAD WRITER  ◆UYleBl5vm. :2004/07/25(日) 11:48 ID:???
 日差しの強い夏の日、世間で言えば一学期の終わり頃、とある小さな町の小さな家、
そこに2人の親子が乗ったトラックが停車した。
 そう、親子こと小岩井家こと、よつばととーちゃんである。

 2人の家の前には2mを超える男────ジャンボが居た。彼も引越しを手伝いに
来たのだが本人はやや乗り気ではない様子である。

「おーーーよつば、げんきにしてたかーー?」
「うあーーやめろーー」
ジャンボはよつばの頭をつかみ…どちらかというとガクガクとゆする感じで撫でていた。

 そして原作通りに引越しの手伝いを始める3人。
そして作業を手伝う内よつばの前に一匹のちょうちょが舞い、よつばは仕事を忘れそいつ
を追いかけるのに夢中になっていた。

─────ここまでは原作通りだった

141 :よつば好きに捧げるSS BY MAD WRITER  ◆UYleBl5vm. :2004/07/25(日) 11:49 ID:???
「ところでさ、よつばはどこだ?」
「……いなくなった。
 ………………まぁ腹減ったら帰ってくるだろ」
「んじゃ見つけたら拾っとくわ」

─────これも原作通りである
          おそらく本当なら全てがその通りになるはずだっただろう…………

「お?どこいったー? あ、なんだあれ!!でっけー!」

 よつばがちょうちょを見失った際、ブランコより先に近所の工場に興味を持たなければ、
あるいはその工場に入っていく一人の少女に誰か一人の作業員でも気付いていれば…………

142 :よつば好きに捧げるSS BY MAD WRITER  ◆UYleBl5vm. :2004/07/25(日) 11:51 ID:???
「なんだこれーなんだこれーw」

 生まれて始めてみる巨大な建物、そして見たことも無い機会によつばは心を躍らされた。
そしてよつばは色々な機械を見てまわる内、一つの台によつばは乗っていた。

「うおーーーいいながめだな!!」
 割と大きめの長方形のテーブルの中央に立ち、よつばは工場を見渡した。
広々とした建物を一望できる感覚はよつばをいっそうはしゃがせていた…………

143 :全国のよつば好きに捧げるSS BY MAD WRITER  ◆UYleBl5vm. :2004/07/25(日) 11:54 ID:???
「………ふぅ、これでいいな…」
 一方、制御室では一人の作業員が工場の作業を開始するようにプログラムし終えた所だった。
その作業員は作業室から出て工場を見渡した。一応『そんな事』は無いと思っていたが、
作業員が予想していた『そんな事』が目の前にあった!
「え!!」

「おおおーーーすげーーなんか動き出した!!!」

 かわいい少女のはしゃぎ声、そしてその発信源を見ると緑の髪のかわいい女の子が居た、
────プレスマシーンの中央ではしゃぐ女の子が、そして上には迫り来るプレスマシーン。

「あああああ あぶない!!」
「へ?」

 少女のキョトンとした訳が分からないと言う顔が作業員に向けられ、そして次には上の、迫ってくる鉄の塊を見上げた。

そして────── 

144 :全国のよつば好きに捧げるSS BY MAD WRITER  ◆UYleBl5vm. :2004/07/25(日) 11:59 ID:???
 悲鳴も上げなかった。

 グシャグシャグシャブチブチブチ………
 
 多分本人には最期まで何が起こったか理解不能だっただろう。

 作業員に最期に向けられた少女のくりくりとした緑のかわいい目、おそらく作業員はそれを
一生忘れる事は無い、否、実際忘れないだろう………彼はもう機械を止めても無駄だと悟り、
ただその場でプレスマシーンの中央の赤い水溜りを見ながら立ち尽くすばかりだった…

 台の中央には赤い液体と白い粉末が残るのみ………

「あっしたからー なっつ やっす みー♪」

もはや関係の無い事だが工場の近くの公園に一人の女子児童が通るのだった。


─────一方小岩井家

「よつばおせえなぁ…いい加減探しにいくか…」

145 :全国のよつば好きに捧げるSS BY MAD WRITER  ◆UYleBl5vm. :2004/07/25(日) 12:00 ID:???
彼はまだ来たばかりで地理もろくに知らない町を娘を探して歩く。
────何時間たっただろうか? 日も多少傾きかけ、空は朱にそまっていた。
彼の胸にはしだいに表現しようも無い、形容しがたいどす黒いものが生まれてきた。

「あ、小岩井さん、よつばちゃん見つかりました?」

たまたますれ違った風香に多少は驚いたが───
「いえ、それがどうも……多分あいつの事だから大丈夫だと思うけど…」
何とか不安を顔や声に出さないように対応する。

──────ただ朱一つに染まる空にどす黒い烏が舞い、低い泣き声を挙げる

「え!!まだ見つからないんですか!? 
 やっぱり私も手伝いましょうか!?」

「いえ、いいんですよホントに。あいつなら大丈夫だと思いますし。
 いつも腹すかしたら戻ってくると思いますから」

「そうですか……じゃあとりあえず見つけたら届けますね」

「あ、はいどうも。じゃとりあえずこれで」

146 :全国のよつば好きに捧げるSS BY MAD WRITER  ◆UYleBl5vm. :2004/07/25(日) 12:03 ID:???
「おーい!!よつばー!どこだー、いるんだろー!!」

 多分よつばは元気で遊んでいるだけだ!!
それを信じて日が傾き、闇が迫りかけ
 そして空が闇に染まっても彼は娘を探し続けるのだった……

FIN

147 :名無しさんちゃうねん :2004/07/25(日) 14:21 ID:???
>>140-146
残酷な描写のことは別にいいんだが、プレス工場などの作業員は人一倍
安全には気を使っている。関係ない人間が入ってくれば気が付くはずだ。

あんたは工場の作業員をバカにしてるのか?

148 :MAD WRITER ◆UYleBl5vm. :2004/07/25(日) 15:30 ID:???
>>147
まぁそれも考えたんですけどね……

いえ、作業員を馬鹿にしてるつもりは無いんで。
まあ少し考えて書くべきだったかもしれませんね…

149 :147 :2004/07/25(日) 15:40 ID:???
>>148
まあこっちの言ってることもイチャモンと変わらんし。悪かった。

150 :名無しさんちゃうねん :2004/07/26(月) 12:05 ID:???
>>147-149
いやいや。
小さい子を侮っては行けない。
その挙動たるや、神出鬼没、予測不能で、
ほんの一瞬、目を離した隙にテテテーーッと駈けだして
とんでもないところに入っていったりする。

だから、プレス機の工員が気がつかないことも十分にあり得る。
工場の入口にセンサー類でも設置していない限り…。
それすらすり抜ける恐れがあるんだが。

151 :名無しさんちゃうねん :2004/07/26(月) 13:42 ID:???
>>150
終わった話を蒸し返すなよ。そんなに荒らしたいの?

152 :名無しさんちゃうねん :2004/07/26(月) 15:08 ID:???
なんというか・・・
小説書いてる人の気持ちも考えようよ・・・
実際に書いてみると結構苦労するんだからさ

まぁ、終わったしいいか

153 :名無しさんちゃうねん :2004/07/26(月) 19:29 ID:???
>>151
そんなつもりは無いですよ。落ち着いてください。
なんか癇に障る書き方をしてしまいましたかな?

私は>>147さんの指摘に対し、自分の経験に基づいて
MAD WRITER氏の話の展開もあり得る話ですよと
言いたかっただけです。
>>147-149で話が終わってしまうよりは、情報提供により
新たな知見が示されれば、この場に居合わせた人達にとって
有益であると思いますがいかが?

>>152
よく分かります。でも、批判的な意見であれ、いろいろと指摘されるのは
真剣に書いている人にとっては嬉しいものですよ。

154 :名無しさんちゃうねん :2004/07/31(土) 09:31 ID:???
solutionに手を加えて、ここに投下してもよろしいでしょうか?
solutionの作者様。あなたの作品を汚してしまうかもしれませんし、
また、折角許可を得ても、企画倒れになってしまうかもしれません。
このようなお願いをすること自体無礼であることを承知で、お願いします。

155 :名無しさんちゃうねん :2004/08/05(木) 20:59 ID:???
>>131
えと、レスが今更なのですが凄く良かったです。
サイコネタですね。読んでて最後にやりとしました。
また書いてください。

>>136
乙かれさまです。こっちも凄く面白かったですよ。
大阪が大山にイジメられていく鬼畜な展開に萌えました。
最後の急展開も迫力があったです。
またよろしくお願いします。

156 :名無しさんちゃうねん :2004/08/05(木) 21:16 ID:???
>>146
GJ!
もっと潰されるヨツバのグロ描写だとか、
これからドン底に落ちるであろう小岩井のその後を暗示するとエグさが
増したかな。ともあれ、御疲れさまです。

157 :名無しさんちゃうねん :2004/08/05(木) 21:17 ID:???
マリみて板にマリみて猟奇SSスレを立てました。
姉妹スレということで、こちらも御愛顧いただけませんか?
つーか、板自体超過疎なのでよろしくお願いします。

http://www.moebbs.com/test/read.cgi/gokigenyou/1091635128/

158 :<<1 :2004/08/18(水) 16:07 ID:OknWjJ9.
しかしグロイ小説載ってるなぁーなんか同情しそうだわ

159 :名無しさんちゃうねん :2004/08/18(水) 17:28 ID:???
>>158

>1 名前:名無しさんちゃうねん 投稿日:2004/04/12(月) 00:48 ID:???
>あずまんが大王の殺人・猟奇・グロ全般はこちらへどうぞ

>お約束:
>・絶対上げない!メール欄のsage確認は投稿直前直後必ずする
                    ↑
              ここいらへんに御厚配を賜りたく、宜しく御願い申し上げます。

160 :MAD WRITER ◆UYleBl5vm. :2004/08/19(木) 12:43 ID:???
またageられてるし……とりあえずスーパーsage

161 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:04 ID:???
>>15

「ん? あいつは……」
谷崎ゆかりはハンドルを握る手を止めると、足元のブレーキ・ペダルを踏みしめた。
ゆかりが車を走らせていたのは、とあるバイパス道である。橋杙に支えられたバイパスの下、
凡そ数十メートルばかり虚空が広がっている。その防護柵の傍らに見慣れた人物の姿を見出した。
「あいつ、なにやってんのよ!!」
ゆかりは慌てて車から飛び出した。下を窺っていたその人物が――柵を乗り越え始めたのだ。
「やめなさい!!」
叫び、人影がわずかに戸惑う、一瞬をゆかりは駆け抜けた。
少女の重心がほとんど傾斜したとき、柵を跨いで落ちる上半身にゆかりは身体ごとぶつかった。
二人は折り重なるように反対側へと転がり落ちた。
「あ……せんせ……」
放心したように呟く滝野智の真上で、ゆかりは身を起こした。そして力いっぱい、智の顔を殴った。
「馬鹿野郎! お前何を考えてやがるんだ!!」
思い切り頬をはたかれた智はびっくりしたような目でゆかりを見つめている。
「あんた、今度死のうなんてしてみろ! 承知しないわよっ!!」
「あ……う……ううっ……うああああああああっ!!」
一切の感情が抜け落ちていた瞳が、揺らぎ、感情がそこから溢れ返った。

162 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:04 ID:???

智はゆかりの部屋に連れてこられていた。
一頻り泣きじゃくって顔を腫らしていた智は暖かい毛布をかぶって、そして今はココアを飲んでいた。
湯気を立てて一心に啜っていた。寒くないように、
その上からもう一枚毛布をかけてやると、ゆかりはその前に静かに腰を下ろした。
「何があったのよ」
「…………」
智は黙っていた。いつも喧しい智が顔を腫らして押し黙っている。
あまつさえ自殺未遂を犯した。尋常のことではない。
何より――智の顔には青痣がくっきりと浮かんでいた。明らかに殴られた青痣が。
泣いている裡には気づかなかったが、それは相当酷いものだったのだ。
「私はにゃもなんかと違って口が堅いんだ。――話して見ろよ?」
「…………」
じっと自分を見つめるゆかりを少し見つめ返して、智はわずかに口を開いた。
「ううっ、実は……」
その話を、ゆかりはまるで石の彫刻になったかのように、じっと聞いていた。
常は豊かに喜怒をあらわすその顔は、微動さえしなかった。硬かった。そして。
「――見せてみろ」
そこまで話して同じように固まっていた智が、伏せた面を上げて、暗い目でゆかりを見上げた。
「そんな……でも……」
「いいから見せてみろっ!!」
智がビクッと震え上がった。やがて、おずおずと、一枚一枚。か細く震えながら着ているものを脱ぎはじめる。
やがて、下着がぱさりと落ちて、「すべて」を露わにした。「女」だった場所を。
いつの間にか、絨毯の上には水滴の染みが広がっていた。
「――どこだ?」
「……ひぐっ……ぐううっ……ぐおお」
ゆかりは智の襟首を掴んだ。
「そいつらはどこにいやがる!? どこだっ!?」

163 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:05 ID:???

――都内某所、住宅街。周りは已に鬱蒼とした闇が、街灯から漏れるわずかの光さえ、
木々のざわめきと共に夜の漆黒に溶け込ませている。前方に佇むのは一軒のプレハブ小屋である。
「あれね」
念を押すように言うゆかりに、智はただ黙ってこくんと頷いた。
「いくわよ」
黒っぽいレインコートに身を包み、片手には工具箱を提げて、ゆかりが立ち上がった。
利道を踏みしめてまっしぐら敷地へと踏み込んでいく。智の話によれば、
男たちが「保険」として撮影しておいた数々のフィルム・ビデオ類は、
全てあのプレハブ小屋に保管されているのだという。その総数は実に数百点にも上る。
(許さない。あいつら絶対に許さない……!)

――ゆかりの心の中では烈しい炎が燃え盛っていた。憎悪の、復讐の、紅蓮が。

今まで口には出さなかった。悪ふざけをして、煙に巻いて。それでも気恥ずかしいときは、
照れ隠しにそっぽを向いて、一人でそっと微笑んでいた。愛していた。愛しい教え子たち。
智を、暦を、ちよを、榊を、神楽を、大阪を。


(許せない)

(この子達を傷つけた奴らを……許さない)

――だから、絶対に許せる事ではなかった。

智の顔を見た。ぶくぶくと腫れ上がり、ぐちゃぐちゃに裂けた膣を曝して、気が狂ったように泣き叫んでいた。
「もう、死にたい」と何度もおめき絶叫していた。それから大阪の、その死を知った。
大阪の遺体はあまりにも酷い状態であったため、葬儀はわずかな身内の間だけで執り行われたという。
腐った自殺死体からは蛆が溢れ返っても、それでもまだ葬られなかった。
智は自分が偶々居合わせたから救う事ができた。――だが、大阪は……。

164 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:05 ID:???

(あいつらを、絶対に許さない。あたしが、あたしが仇を討ってやる。討たなくちゃならないんだ!)

男たちへの憎悪が燃え上がる度、同じ分だけ強い自責の念がゆかりの胸を刺貫いた。
ゆかりは呪っていた。そして泣いていた。自らの不甲斐なさを。情けなさを。歯軋りをして、泣いていた。
大阪があれほどむごい目に遭っていたとき、自分は何も知らないで、いつものだらけた生活を送っていたのだった。
大阪がレイプされてから死ぬまでの三日間、泣き喚き、パンパンに膨れ上がった顔から血の涙を流して、
狂ったように奇声を発していたとき、一体、自分は何をしていたのだろうか?
なぜ、自分はあの子たちの事をもっと気遣ってやれなかったのだろうか?
なぜ、自分はもっとあの子たちとの間に強い絆をつくってやれなかったのだろうか?
あのとき自分に一言でもいいから相談してくれれば、こんな事にはならなかった。
大阪を、あの子を死なすことはなかった……!

(だから、あたしが救わなきゃならないんだ。今度こそ)

男たちが脅しのネタとして保存している写真のネガ。それさえ上手く回収できれば、
あとは警察に訴えて、鬼畜どもに正義の鉄槌をば下す事ができる。
その為には、たとい法に触れる行為だろうと、何だってもしてやる。自分が罪に問われようと、
教職を逐われようと、そんな事は知った事じゃない。
(もう二度と死なせはしない。守るんだ……あたしが、あの子たちを守るんだ)
ゆかりの胸には、ただ、教え子を守ろうと、どんな事をしたって、
あたしがこの子たちを守ってやるんだという想いだけが強く、強く燃え上がっていた。
やがて――
「……先生、ここ」
智が指し示す先に物置がある。プレハブ小屋の丁度裏手、街灯を陰に、
衆樹を面にして設置されている、比較的あたらしい物置。当然、鍵は掛けられている。
「持ってろ」
ゆかりは懐中電灯を智に放り投げると、工具箱を地面に置いた。何やらごつい工具が取り出される。
これで無理やりこじ開けて、智の写真を回収する。後は直ぐ警察に連絡して、証拠を隠滅されないよう、
他の写真類も確保してもらう。ざっとこのような積もりだったのだ。
荒っぽいが、他に手は無い。――ゆかりは電動のこぎりを手に取った、そのとき。

165 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:06 ID:???

がさがさ、と背後で物音がした。

「おい、智、どうした?」
ゆかりは咄嗟に振り向いた。が、返事は無い。それどころか、智の姿まで掻き消えていた。
向かいにはブナ林が一面に広がっている。
その闇に溶けて消えたように後ろで見張りをしていたはずの智の姿は消え失せていたのだ。
「ちょっと、どうしたのよ? 返事をしなさいってば」
声を響かせないように、しかし、闇に透き通るように発した声は、ほんのわずかに震えている。
「智、いるんだったら返事をしなさい! こんなときにふざけてる場合じゃないでしょ!?」
だが、やはり返事はなく、代わりに聞こえるのは木々のざわめきだけである。
「ちっ」
ゆかりは手に持ったのこぎりを捨てると、後ろのブナ林に向かって、まっすぐに歩きはじめた。
「まったく、どこに行ったのよ」
ゆかりは木々の中に踏み入った。闇は辺りを支配している。
そして林の中はより一層、暗く、そして狭かった。虫たちの鳴き声も、どういう訳か聞こえず、
ゆかりが落ち葉を踏みしめるざっざという音だけが、夜のしじまを破っている。
「智、いるんだったら返事を……」

がさがさ がさがさ

ゆかりは弾かれたように音のした方を振り向いた。木々の隙間をじっと目を凝らして見据える、
何も見えはしない。――だが、間違いなかった。確かに聞いたのだ。落ち葉を踏みしめる音。
――自分のものではない何者かの足音を。漸く、ゆかりは気づいた。
林の中にいるのは智などではないということを。

166 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:07 ID:???

「ちょ、ちょっと! 誰、誰なの!? 誰なのよっ!?」
ゆかりは叫んだ。もはや声に篭った震えは隠しようもなく、膝はがたがたと笑いはじめていた。
木々の狭間には明らかに何者かの悪意が満ちていたのだ。

突如、足音が後ろから起こった。

「ひっ!」
足音はまっしぐらに自分を目指していた。もはや隠れる事もなくまっすぐ、嘲笑うかのように露骨に。
何者かはすぐそこまで迫ってきている。
「ひいいっ!!」
ゆかりは一目散に駆け出した。だが……。
「うわっ」
必死で駆けるゆかりの足元に何かが飛び出した。蹴っ躓き、樹の根元に派手に転がったゆかりの後ろに、
誰かが立った。その姿を見上げる前に、砂が詰まった重い革袋がゆかりの頭に叩き下ろされた。
「あうっ」
目玉が飛び出すような衝撃が脳天を突き破って、ゆかりの意識は真っ暗闇へとフェードアウトしていった。

(誰……智は……私……)

167 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:07 ID:???

「ん……っ……」
うっすらと瞼を開けたゆかりの目に浮かぶのは、果たして――
「はろー、みす・ゆかり!」
悪魔のような暗い瞳をいやらしく笑みにつくって佇むはあの長髪、そしてあのレイプ魔の集団だった。
「ううっ」
手足が動かない。それもそのはずで、両手両足は手錠で固く縛められている。
そして男たちはすっ裸でいて、股間には7,8本ものペニスがビクビクと反り返っていた。
――それが男たちの本質であった。
「は……っ……」
ゆかりは、絶望した。これから自分が辿る末路を今はっきりと知ったのだった。
「これからお前がどうなるか、分かってるよな。谷崎ゆかりぃぃ」
長髪の男がぐしゃりと顔を歪めた。ゆかりの目前にはグロテスクな器具類が並べられていた。
それはゆかりの目にも、何のため使われる道具か分かり過ぎるくらい分かる代物だった。
――どこで間違えたのだろう。
「ふっ……ううっ……」
ゆかりは泣いていた。そこいつも破天荒で男らしいゆかりの姿はなかった。
その殻を破って、非日常の恐怖と圧倒的な絶望が、彼女の女としての部分を曝け出させていた。
それは実に皮肉なことであろう。
「ああ、ああっ……」
平穏な日常を謳歌していたはずだった。生徒たちがいて、腐れ縁の友達がいて、
馬鹿やったりしながら、何の変哲もない当たり前の日々を送っていた。
そんな、当たり前の日常はもう、二度と戻ってはこない。自分は二度と、あそこへは戻れない――そう悟った。

168 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:08 ID:???

「おい、油もってこいや」
長髪の男が返り見ていうには、潤滑油が欲しいとのことだった。男はぐっと握りこぶしをつくった。
「一度やってみたかったんだ、これ」
「お願い、あの子は、あの子だけは助けて……」
男の角ばった手に油がなみなみと注がれていく――瞬間、その言葉が契機となって、爆笑の渦が巻き起こったのだ。
「ギャハハハハハハ!」
「ヒィ――――ッ!! ヒィ――――ッ!!」
「ゲヘエヘへへッ!!」
男たちは腹を抱えて笑い転げる。そして、一頻り嗤うと、一人の少女を連れてきた、滝野智だった。
「智、許して……あんただけでも……逃げなさい……」
だがしかし、智の口から発せられたのは感極まった「先生!」と叫ぶ声ではなかった。
代わりに無感動な調子の声だった。
「予定通り、捕まえたね」
――ゆかりは、己が耳を疑った。
言葉が反芻される。今、なんて……?
「この人、簡単についてきちゃうんだから、ほんと余裕って奴ぅ?」
「クククク……まあ、そういう事なんだよ」
長髪が馴れ馴れしく智の肩に腕をまわした
まんざらでも無いという様子で、智が自分の胸を揉む腕に頬擦りする。
「あっ、でも勘違いし無いでね。私がこいつらの犯されたっていうのは本当の事だよ。
あの傷だって本当にやられたんだ。そりゃ、悔しかったよ。アソコをぐちゃぐちゃにされて、
よってたかって犯されたんだ。すごく絶望したさ。でもね、お金さえあれば、ああなったアソコだって直せるんだよね」

169 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:09 ID:???

智がにこやかに語りかける。さっきまでの暗い表情が嘘のように。晴れ晴れとしていた。

「ほら、この人たちってエリート大学に通ってるじゃん。親はみんな凄いお金もちなんだよね。
――だからね、ゆかり先生、売っちゃったんだ」
智の顔がぐにゃりと歪んだ。
「だって、お金欲しいんだもおおおおおんっ!!」

「あ……あ……」
嘘でしょうといった顔で、ゆかりが掠れた呻きを漏らす。声は震え、そして体も小刻みに震えだしていた。
その身体を男たちが押さえつけ、身動きを封じる。長髪の手がゆっくりと性器に沈み込み始めた。

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああっ!!」


<終>

170 :名無しさんちゃうねん :2004/08/21(土) 13:02 ID:???
かわいそすぎて泣いた・・・でもくろまんがさんの作品は面白いです。

171 :名無しさんちゃうねん :2004/08/22(日) 00:23 ID:???
ひそかに応援してまつ。

172 :名無しさんちゃうねん :2004/08/22(日) 00:51 ID:???
ここだけに居る限りは、応援します。

173 :169 :2004/08/22(日) 01:56 ID:???
ここも夜露死苦
http://www.moebbs.com/test/read.cgi/gokigenyou/1091812333/l10

174 :名無しさんちゃうねん :2004/08/22(日) 09:26 ID:???
↑ 見てきますた〜♪
  なんか荒れてますなー。猟奇スレの宿命か?

175 :名無しさんちゃうねん :2004/08/22(日) 19:09 ID:???
ここって日記形式みたいなのもOkなんですかー?

176 :名無しさんちゃうねん :2004/08/22(日) 22:28 ID:???
全然OKだとおもうよ、新作に期待。

177 :名無しさんちゃうねん :2004/09/04(土) 19:53 ID:???
グロのハッピーエンドってないのか(ムリイウナ

178 :名無しさんちゃうねん :2004/09/05(日) 01:00 ID:???
同じ場所で惨殺されたので、仲良く自縛霊になって、いつまでもいつまでも
二人一緒にいられる。ああ幸せ。……ってのはどう?

179 :名無しさんちゃうねん :2004/09/05(日) 08:05 ID:???
>>167
>股間には7,8本ものペニスが
一瞬一人の股に7.8本の……
って思ったのは自分だけですか?


ソウダヨナ。ジブンダケダヨナ○| ̄|_

180 :名無しさんちゃうねん :2004/09/05(日) 14:15 ID:???
>>178
そういやよみともが死んじゃってあの世で仲良く暮らす
とかいうSSがあったな。

181 :名無しさんちゃうねん :2004/09/12(日) 22:58 ID:???
期待sage

182 :名無しさんちゃうねん :2004/10/21(木) 14:53 ID:???
ちよちゃん達がスキーかなんかしに地方へ旅行に行って
そこで遭難して食料も底をつき、しかも凍傷で手足が壊死したりして仲間も力尽きてしまい
とうとう飢えのあまり、力尽きた仲間の肉を食ってしまい
疲労と焦りから仲間割れが起こり、殺し合いに発展して
みんな狂っていく様な阿鼻叫喚の地獄のようなやつってないんかね〜

183 :名無しさんちゃうねん :2004/10/21(木) 19:33 ID:???
凍傷や寒さで体力失ったら仲間の肉を食うヒマなどないだろ。
一晩生きていられるかどうかすらあやしいもんだ。

184 :名無しさんちゃうねん :2004/10/21(木) 19:52 ID:???
>>183
まだ凍傷を負ってなくて体力的に余裕のある奴が
力尽きた仲間の肉を食う感じかなあ。

都合が良過ぎるかもしれんけど洞窟みたいな所を偶然、発見して
一晩明かす感じ?そこでみんなで寄り添ってるの。

185 :名無しさんちゃうねん :2004/10/21(木) 20:18 ID:???
そういうケースならば、まず暖をとるほうを優先すると思われる。
それこそ身を寄せ合って暖めるとか。
また、肉を食うにしても生では無理だからとにかく燃料が必要ですね。
つまり、人肉食がありうるケースとしては

・航空機の事故などで十分な燃料と解体の道具がある
・6人のうち誰かがすでに事故死している
・救援が来る可能性が全く無い

自分が殺したのではなく、事故で死んでしまった仲間の肉を
やむにやまれず食べた、というのは現実にあった話です。

186 :名無しさんちゃうねん :2004/10/21(木) 20:32 ID:???
生でも食えるでしょう。

飛行機の燃料で暖をとるのは難しいかも知れません。
引火性と爆発性が強すぎて。

187 :名無しさんちゃうねん :2004/10/21(木) 20:50 ID:???
あなたが凍りついた肉にかじりついて食べることができると思うのなら、
きっとそうなのでしょう。

ジェット機の燃料は灯油とほぼ同じ成分だそうですよ
http://www.takumaru.com/home/kouza/kouza03_1.htm

188 :186 :2004/10/21(木) 21:21 ID:???
>>187
ルイーベですな。
エスキモーと一緒。
カチンコチンに凍るかどうかは遭難の状況にもよるでしょうね。
肉をこそぎとる道具の方が重要かも。

飛行機の燃料
これは私の認識不足でした。すんません。
横浜の米軍機墜落事故のイメージで、かなり危険な燃料というイメージが
あったので。

189 :186 :2004/10/21(木) 21:23 ID:???
実際のアンデスであった事故ではどうやって人肉を食べたんでしょうね。
ちょっと調べてみようかな。
そこまで記録が載っているかどうか分からないけど。

190 :名無しさんちゃうねん :2004/10/21(木) 21:26 ID:???
死体のどの部分から食べ始めるのか?

想像しただけでガクブル

191 :名無しさんちゃうねん :2004/10/21(木) 21:30 ID:???
誰が最初に刃を入れるか?


そういう勇気がありそうなのは、よみかな。
死体は?


                        ちよちゃんか大阪?

                        きむりんだったらちょっと嫌だ

192 :名無しさんちゃうねん :2004/10/21(木) 21:57 ID:???
>>189
どのようにして食べたのか、というのはちょっとわかりませんね。
その事故については映画にもなっていたはずですが、かなり脚色されている
みたいなのであまりアテになりませんし。

193 :名無しさんちゃうねん :2004/10/21(木) 22:03 ID:???
ちなみに昔読んだ本では、人肉と分からない程度の小片に刻んで
チョコレートと一緒に丸薬のようにして飲み込んだ、と書かれていました。

194 :名無しさんちゃうねん :2004/10/22(金) 01:21 ID:???
>>192
映画のレビューを読むと、干してから食べていたようで。

195 :名無しさんちゃうねん :2004/10/28(木) 22:53 ID:???
やはり人として生きる為に人肉を食うか
それとも食わないかという葛藤があれば面白いと思う。

196 :名無しさんちゃうねん :2004/10/29(金) 00:25 ID:???
>>192
「生きてこそ」だっけ?

ちよちゃんや大阪は体力的に生き残る確立は低いだろうな。
こんな状況で一番長く生きるのは水原さんだと思います。
だって水原さんには脂肪が・・・うわなにするyめm、・:czxんv

197 :名無しさんちゃうねん :2004/11/01(月) 20:55 ID:???
よみの肉布団で全員生き残る。これだ!

198 :名無しさんちゃうねん :2004/11/03(水) 01:18 ID:???
>>197
それではよみさんが死んでしまう!BADEND!

199 :名無しさんちゃうねん :2004/11/03(水) 13:34 ID:???
>>197
だからよみ様が全員包み込めるだけ肥大化すればいいんだよ!HAPPYEND!

200 :名無しさんちゃうねん :2004/11/06(土) 22:47 ID:???
六人のなかで一番、肉が美味そうなのは
よみだと思う。

201 :名無しさんちゃうねん :2004/11/06(土) 22:48 ID:???
あ、グロ200getだ・・・

202 :MAD WRITER ◆UYleBl5vm. :2004/12/11(土) 22:58 ID:???
>>190
顔。 私が是非ともナイフを入れたいね。
最高だろ? 可愛い萌えキャラが自分の手で醜く…無残な姿に出来るのだがら…。
想像しただけでも………。

203 :名無しさんちゃうねん :2004/12/12(日) 17:14 ID:???
>>202
まあ、確かに自分の好きなキャラが他の奴に殺られるぐらいだったら
自分が手を下したいというのは無きにしも非ずて感じだな。

204 :名無しさんちゃうねん :2004/12/15(水) 14:43 ID:???

突然だが、ここの住人的に漂流教室(同人)はどう思う?

205 :名無しさんちゃうねん :2004/12/17(金) 17:20 ID:???
>>204
あの淡々と笑いながらみんなを殺していく大阪は、
後の自分の中の大阪のイメージに強烈な影響を与えた。

206 :名無しさんちゃうねん :2004/12/21(火) 00:44 ID:XY7B452M
a

207 :名無しさんちゃうねん :2004/12/21(火) 00:48 ID:???
さげ

208 :名無しさんちゃうねん :2004/12/21(火) 00:48 ID:???
あさげ

209 :名無しさんちゃうねん :2004/12/21(火) 00:51 ID:???
あちゃ・・

210 :名無しさんちゃうねん :2004/12/21(火) 00:52 ID:???
ただいま急速沈下の手続き中。

211 :名無しさんちゃうねん :2004/12/21(火) 00:53 ID:???
急速沈下終了。これで11番目。

212 :名無しさんちゃうねん :2004/12/21(火) 01:08 ID:???
せっかく下がってたのに何てことしやがる!!

213 :名無しさんちゃうねん :2004/12/21(火) 01:18 ID:???
もっかい

214 :名無しさんちゃうねん :2004/12/21(火) 02:57 ID:???
ちょい必死過ぎない?
まあ、SS全般sage進行でいいけどね。

215 :名無しさんちゃうねん :2005/01/21(金) 21:13 ID:???
グロ職人降臨キボン・・健全なんてクソ喰らえ!

216 :名無しさんちゃうねん :2005/01/31(月) 18:51 ID:???
>>215
いやいや、健全な物も好きだけどたまにグロくてキツイ奴が読みたくなるんだよな〜

217 :名無しさんちゃうねん :2005/02/04(金) 18:37 ID:???
ここはどうなの?
http://so.la/test/read.cgi/oosaka/038927164/l50

218 :名無しさんちゃうねん :2005/02/06(日) 20:43 ID:???
どうなんだろうねえ・・・

219 :名無しさんちゃうねん :2005/02/12(土) 23:58 ID:???
他のSSスレはメインキャラ殺すなだとか規制がウザイので
此処を盛り上げたいね。

220 :名無しさんちゃうねん :2005/02/19(土) 04:34 ID:???
>>219
言葉だけでなく行動で示してもらわないと。
盛り上げてみせい。

221 :名無しさんちゃうねん :2005/04/18(月) 22:41 ID:???
新作期待すーぱーさげ

222 : :2005/05/20(金) 14:14 ID:???
「でな、ヒタヒタって足音がするんだけど振り返ると誰もいないんだってさ」
 智が机の上に座って噂話をしている。
「くっだらねぇ。そんな都市伝説まがいの怪談、どこにでも転がってるだろ」
「そやなぁ。オリジナリティにかけるなぁ。。。。20点や」
 よみと大阪は毎度の智の話に呆れ顔だ。
「でもでも。事実だったら怖いじゃないですか」
「大丈夫だ・・・全部作り話だから」
 かすかに涙目のちよの頭を榊が撫ぜる。
 普段のお昼休み。
 馬鹿な話をして笑って嘲って呆けて突っ込んで。
 そう、この日まではみんな笑って過ごせたのだった。

223 : :2005/05/20(金) 14:22 ID:???
 その日、ちよと榊は体育祭の打ち合わせで帰りが遅かった。
「榊さん、逆方向なのに送ってくれてありがとうです」
「いや。ちよちゃん1人だと危ないから」
 二人は公園に入る。
 普段、近道として通っている公園も人気の無い暗い公園は不気味な雰囲気をかもし出していた。
 ヒタヒタヒタ・・・・ヒタヒタヒタ・・・・
 ちよの耳にそんな音が入ってくる。
「ひっ・・・さ、榊さん・・・な、何か音が聞こえませんか?」
「音?」
 ヒタヒタヒタ・・・・ヒタヒタヒタ・・・・
 人の歩く音・・・しかし、濡れた脚で歩いているような水気を含んだ音。
 それが徐々に二人に近づいてくる。
「ぅぅぅ・・・これ、昼間に智ちゃんが言ってた」
「そんなことはない。大丈夫だ」
 榊はちよの手をとって歩き出す。
 心なしか歩くペースが先ほどよりも速い。
 足音はなおもついてくる。
 そして、二人は気がついた。
 その足音がもうすぐ後ろに来ていることを。

224 : :2005/05/20(金) 14:34 ID:???
 急に榊の腕が一瞬だけひっぱられる。
「え?」
 榊はひっぱられた腕を見た。
 先ほどちよの手を握っていたほうだ。
 だが、その手の先にあったのは、鮮血が垂れ下がる肘から下のちよの手。
「ち、ちよちゃん!?」
 榊は周りを見回す。
 だが、周りはただの公園が広がるだけ。
 先ほどの足音の気配も今は完全に消えてしまっている。
「ちよちゃん!!」
 榊は公園内をくまなく探した。
 だが、ちよは見つからなかった。
 残されたのは、すでに温かみのなくなった小さな手だけであった。

225 :名無しさんちゃうねん :2005/05/20(金) 14:42 ID:???
>>224
おお、乙!
久々にこういうのが来て嬉しい。
短くてさっと読めるんだけど、
もっと長い方が恐怖感が出ていいと思うよ。
感情のない三人称視点なのでっていうのもあるかもしれないけど。
ともあれGJ!
大阪のシビアな採点がよかった。

226 : :2005/05/20(金) 14:42 ID:???
「っくっくひっく」
 ちよは泣いていた。
 彼女がいる場所は、真っ暗な空間。
 どこにも光源などないはずなのに、自分の体だけはしっかりと見ることが出来た。
 そして、その右腕は、肘から下が無くなっている。
「・・・うっ・・・ぅっ・・・榊さん・・・智ちゃん・・・大阪さん・・・よみさん・・・」
 痛みは無かったが、恐怖と不安が彼女の心を染めている。
「みなさん・・・どこですかぁ・・・忠吉さん・・・怖いよぉ」
「ふふ。寂しいですか?」
 ちよの前に何かが現れる。
 ツインテールの小さな女の子。
 少女の姿もまた、この真っ暗な空間の中ではっきりと見て取れた。
「え?」
 少女の姿はちよそっくりだった。
 いや、同一人物と言ってもいいだろう。
「寂しいなら私が遊んであげます」
 無邪気な笑顔の少女がそう言う。
 同時にちよの頬に何か暖かいものがかかる。
 残った左手を動かそうにも動かない。
「あっ・・・あぁ・・・あぁぁぁぁ・・・」

227 : :2005/05/20(金) 14:50 ID:???
 ちよの左腕と両足が無残にも転がっているのが目に映る。
 痛みはない。
 だが、それがさらに恐怖感を高めていた。
「ふふ。かわいい・・・お人形さんみたいです」
 少女がちよに近寄ってくる。
 ちよは不思議な力で体を押さえつけられ身動きがとれない。
 もっとも、そうでなければ倒れているだけなのだろうが。
「ぃ・・・ぃゃ・・・こ・・・こないでください!」
 もがこうとするがまったく動かない。
「私は・・・美浜ちよですよ〜・・・どうです?そっくりですか?」
 少女はクスクスと笑う。
「ちよちゃんもみんなにちゃぁんとあわせてあげますからね。安心してください」
 そこでちよの意識が途切れる。
 最後に見たのは、少女の不気味な笑顔だけだった。

228 : :2005/05/20(金) 14:58 ID:???
「だから・・・ちよちゃんが消えたんだ!」
「もぅ、榊ちゃんたら、嘘が下手なんだから。つくなら私みたくうまくつかないと」
「お前も下手だけどな」
 教室の一角が騒がしい。
「大阪。昨日の話覚えているだろう!」
「昨日〜・・・えっと、なんやったっけ」
 珍しく榊があわてている。
「みなさん。おはようございます・・・どうしたんですか?」
 少し遅れて教室に入ってくるちよ。
「お〜、おはよ〜・・・あのな、榊ちゃんがちよちゃんが消えた〜って騒いでるんだよ」
「私がですか?」
 榊がちよに気づく。
「ちよ・・・ちゃん?無事だったのか?」
 ちよの肩を掴んでゆする。
「うあぁぁぁ。ぶ、無事って・・・な、なんのことですか〜」
「えっと・・・腕・・・はある」
「はう。ありますよ〜。あ、昨日は急に帰っちゃってごめんなさいです。途中でお父さんに会っちゃって」
 ちよがカバンを机に置きながらそんなことを言う。
 カバンから何かが落ちる。
「そうだったのか・・・」
「まったく、榊ちゃんも心配性だなぁ・・・あれ?これ落としたのちよちゃん?」
 智がそれを拾う。
 目と口を縫い付けられた人形。
 手足は異様に短い。
「何これ!?呪いの人形かなにか?」
「違いますよ〜・・・私のお友達です。もう1人の私といってもいいですね」
 そう言ってちよは人形を受け取る。
「そう。かけがえのない・・・影なんです」

229 : :2005/05/20(金) 14:59 ID:???
(完)


・・・↑の最後に書き込むの忘れてました

230 :225 :2005/05/20(金) 15:17 ID:???
ごめんなさい、興奮して先走ってしまった・・・。

>>229
最後のちよちゃんのセリフが、結構怖かった。
けっきょく榊さんも勘違いなのかどうか分からなくて、
ちよちゃんが誰にも気づいてもらえないあたり、
ぞっとさせてくれる。
面白かった。
改めてGJ!

231 :(ー・∋眠)<.。oO(眠い名有り) ◆4sS6D/pkQc :2005/05/21(土) 23:00 ID:???
>>222-224 >>226-229
久しぶりに恐怖SSが……
最後らへんを読者の想像に任せてるから、想像すると……
久しぶりに良い作品を見せてもらいました!乙!!

232 : :2005/05/22(日) 13:16 ID:???
「榊さんは私が好き・・・嫌い・・・好き・・・嫌い」
 学校の中庭。
 一人の少女が花壇の前にいる。名前はかおり。
 どうやら花占いの最中らしい。
 彼女の足元には大量の花びらのなくなった花が捨てられていた。
「・・・嫌い・・・あうぅ・・・何回やってもダメだ〜」
 かおりが頭を抱える。
 クラスメートである、憧れの榊さんとの占いは『嫌い』で終わってしまっているようだ。
「えぇぃ・・・もう一回」
 花壇に埋まっていた花を一輪摘む。
 そして、花びらを一枚・・・また一枚とむしってゆく。
「あぁぁ。まただめだぁぁ・・・えぇい、次」
 花を投げ捨ててもう一輪に手をかける。
「あ?はれ・・・」
 だが、手をかけた瞬間、かおりの目の前が真っ暗になり意識を失ってしまった。

233 : :2005/05/22(日) 13:25 ID:???
「ん・・・あ。あれ?ここ・・・どこだろう」
 次にかおりが目を覚ましたときは、いつもとは違った感覚にとらわれていた。
 身体がまったく動かない。
 視線は常に上を向いている。
 どうやら花壇の中らしく、視界の中には花壇の花々がかすかにはいってくる。
「どうしたんだろ・・・私」
 意識も少しぼやけていて曖昧だ。
 その彼女に向かって誰かが近づいてくる。
「かおりさん・・・心配ですね」
「あぁ・・・うん、そうだな」
 近づいてくるのは二人。
 かおりのクラスメートのちよと榊だ。
 かおりも声でそれと気づく。
「あ、榊さ〜ん」
 かおりが声をあげる。
「もう、行方不明になって1週間・・・警察も手がかりを見つけていないらしい」
「1週間・・・かおりさん・・・もう」
 だが、榊もちよもかおりに気づかない。
 二人はもう花壇のすぐそば、今はかおりの視界にもかすかにその姿は入ってきているのにだ。
「榊さん!榊さん!!行方不明って、私はここにいますよ」
 かおりが必死で叫ぶが、二人はやはり気づかない。
「・・・どうして・・・私・・・一体」

234 : :2005/05/22(日) 13:48 ID:???
「ここ、かおりさんがよく花占いをしていた場所でしたよね」
「うん」
 ちよと榊が花壇の前でしゃがむ。
 かおりの視界いっぱいに二人の姿がうつっている。
「榊さん!ちよちゃん!!何で?どうして私に気づかないの?」
 身体を動かそうとするが一向に動く気配はない。
「・・・花占い。してみましょうか」
「うん。神頼みも・・・いいかもしれない」
 ちよのちいさな手が、徐々にかおりに近づいてくる。
 ちいさいはずのその手は、かおりにはとても巨大に見えた。
「!?っっっ・・・」
 突然、かおりの足元に痛みがはしる。
 といっても、顔が動くわけではないのではっきりとは見えないのだが、感覚的にそう感じる。
 その痛みは、まるで彼女の脚のひざから下がちぎれたような、激しい痛みだ。
「ぁっくっ」
 痛みで声が出ない。
「かおりさんが」
 再度、ちよの手が近づく。
「いや・・・やめて・・・」
 恐怖に震え、そう懇願するがちよには届かない。
「戻ってくる」
 ちよの手が花びらを一枚むしる。
「いやゃぁぁぁぁぁ」
 同時に香りの手の指に鋭い痛みが走る。
「ぅっ・・・ぅっ・・・なんで・・・」
「ちよちゃん、私もやるよ」
 今度は視界のすみから榊の手が近づいてくる。
「ダメ・・・榊さん・・・ダメです」
「戻ってこない・・・戻ってくる」
 榊が連続で二枚の花びらをむしり取った。
「か・・・ぁ・・・」 
 痛みでもう叫びも出ない。
「戻ってこない・・・戻ってくる」
 ちよと榊は次々と花びらをむしる。
 徐々にかおりの精神は痛みと恐怖が麻痺しはじめていた。

235 : :2005/05/22(日) 13:55 ID:???
「戻ってこない・・・あぁ・・・終わっちゃいました」
 最後の一枚をちよが取る。
 かおりの精神は崩壊寸前・・・いや、もう崩壊しているのかもしれない。
 痛みは感じているが、これで終わったことに安堵している彼女がいる。
「どうしましょう?」
「もう一回やらないか?」
「そうですね」
 ちよが花を捨て、別な花に手を当てる。
 同時に、かおりの脚にちよの手が触れる感覚。
「えっ?」
「お花さん、ごめんなさい」
 ちよが花を摘むとかおりの脚にはまた激痛が。
「い、いやぁぁぁぁ・・・」

(完)

236 :(ー・∋眠)<.。oO(眠い名有り) ◆4sS6D/pkQc :2005/05/22(日) 20:05 ID:???
またまたイイのキタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!
素人の人でもあまり嫌悪感を感じさせないグロさが凄く良いと思います。
表現も回りくどくなく簡潔で、すらすら読めました。
GJ!


皆さん、花は大切にしましょう……

237 :限界 ◆QkRJTXcpFI :2005/05/23(月) 21:23 ID:???
影・花の感想をいただきありがとうございます。
お褒めの言葉をいただくことができ、うれしい限りです。

では。もう一本、新作を載せます。今度は短い上にちょっと方向性がちがうかもしれませんけど

238 : :2005/05/23(月) 21:23 ID:???
「昔な」
 大阪が唐突に話始める。
「・・・私、一回死んだことあるねん」
「はぁ?」
 声に出した智だけでなく、暦もちよも榊も目を丸くする。
 昼休みの屋上。大阪が立ち上がり、フェンスそばまで歩いて行き外を見る。
「大阪に居たときにな、車に轢かれたんや」
「ならなんで生きてるんだよ」
「・・・聞きたいんか?」
 フェンスに手をかける。
「そ、そこまで言われて聞かないわけにはいかないだろ」
 智の言葉によみがうなずく。
 ちよと榊はあまり乗り気ではないらしい。
「轢かれた時のことは、よく覚えてるで・・・まずは一台目にはねられてねられて飛んで壁に激突したんや」
 4人はつばを飲み込む。
「でな、倒れた私の腕や脚を二台目・三台目がつぶしていったんや」
「お・・・大阪?」
「痛かったでぇ・・・右腕はな、完全にバラバラになって道路に散らばってたんやで」
 4人の顔をが青ざめる。
 大阪の雰囲気がおかしい。
「・・・こんな感じになっとったんや」
 大阪が左手で右腕を引っ張る。
『!?』
 右腕ははずれ真っ黒になってゆく。
「お、大阪・・・それ、おもちゃだよな?」
 かろうじて智が声をだす。
 残った3人は身動きすらとれない。
「・・・でな。そろそろこの体も無理っぽいねん」
 振り向く大阪。

239 : :2005/05/23(月) 21:24 ID:???
「ひっ」
 あまりのことにちよの目には涙がたまる。
「だからな、さよならがいいたかったんやけど・・・」
 大阪の顔からは眼球が飛び出し、腹は裂け臓物が飛び出ている。
 腕や脚もボロボロだ。
「やっぱ、さみしいのはいややんなぁ」
 大阪が一歩歩き出す。
 体の一部分が崩れだした。
「智ちゃんもよみちゃんも・・・ちよちゃんも榊さんも・・・一緒にいかへんか?」
「お、大阪!?・・・お、お前」
 徐々に4人に近づいてくる。
「ホントはな。死ぬ時に一人になりたくてこっちに引っ越したんや。けどな・・・ここは暖かすぎたんや」
 榊がちよをその身で抱きしめる。
「っく・・っく・・・おおさか・・・さんがぁ・・・」
「大丈夫だ。ちよちゃん・・・大丈夫」
 大阪が動きを止める。
「まだみんなと一緒にいたいんや・・・ほな・・・いこか」
 ちよは目をつぶる。
 一瞬、微かな衝撃がその小さな体に感じられた。
「・・・ぁ」
 ちよが目を開く。
 青い空。白い雲・・・いつもの校舎。
 大阪の姿はどこにもない。
 地面に血溜りが出来ているだけだ。
「!?・・・榊さん!!智ちゃん!!よみさん!!・・・大阪・・さん・・・」
 ちよを抱きしめていた榊も、隣にすわっていた智と暦も・・・その姿を消していた。
 先ほどまで食べていた弁当箱だけが、その場に転がっている。
「ぁ・・・ぁぁ・・・」
 ちよは榊の弁当箱を持ち上げ、胸に当てて泣き崩れるちよ。
「・・・一人残るのはさみしいねんな」
「え?」
 カラン。
 弁当箱が落ちる乾いた音が、誰も居ない屋上に響き・・・そして、消えた。

(完)

240 :限界 ◆QkRJTXcpFI :2005/05/24(火) 10:48 ID:???
しまった・・・大阪が死ななかった理由書いてないorz
といっても、ここで書くのは野暮なのでご想像にお任せします

241 :名無しさんちゃうねん :2005/05/26(木) 15:40 ID:???
シュールですなあ。こういう荒唐無稽なグロも良いですね〜
最後がどうなったか書かないところがまた想像を引き立てますね。

242 :(ー・∋眠)<.。oO(眠い名有り) ◆4sS6D/pkQc :2005/05/28(土) 21:15 ID:???
またまたイイ!のキタァーーーー!!
限界さんはこーゆーのが凄く上手ですね。
本当に背筋が震えてきそうだ……

243 : ◆QkRJTXcpFI :2005/05/31(火) 20:17 ID:???
「ふぅ。面白かった・・・おっと、もうこんな時間か」
 暦が読んでいた本を閉じてベッドの脇に置く。
 その側に置かれた時計は午前1時半を示していた。
「さぁ。寝よう」
 布団に潜る暦。
 と同時にけたたましい電子音が枕元から発せられる。
「ゃっ・・・って、携帯電話か」
 ディスプレイには母親の名前が。
 Pi。
「もしもし」
『あ、暦・・・起きてたのね。あのね、母さんもう一泊していくことになったから。お父さんによろしく言っておいって」
「はいはい。気をつけてね」
 Pi。
 電話を切る。
「まったく。明日の朝にでも自分で言えばいいのに」
 電話を置いた直後、また着信音が鳴り出す。
 またもやディスプレイには母親の名前。
 Pi。
「もしもし。どうしたの?今度は何?」
 暦が少しぶっきらぼうに話しかける。
 しかし、今度は母親の声は返ってこない。
「もしもし?もしもし?」
『・・・ぉぉ〜・・・ぉぉ〜・・・』
「ちょ、お母さん。イタズラはやめてよ」
 Pi。
 電話を切って枕元に置く。
「さっき読んでた本を思い出しちゃったじゃない・・・寝よ」

244 : ◆QkRJTXcpFI :2005/05/31(火) 20:17 ID:???
「・・・おはよ」
「おはよ〜って、うわ!?よみ!どうした?目の下が真っ黒だ?」
 翌日、通学路で智に出会う暦。
 暦は目が充血して、その目の下もくぼんだようなクマが出来ていた。
「ふわぁぁぁ。うちの馬鹿親のせいで眠れなくてさ」
「なんだそりゃ」
 半分寝ながら登校する暦。
「昨日から、5回も親が変な電話してくるから寝るに練れなかったんだ」
「変な電話?」
「そ。なんか、うめき声みたいな声。ほら」
 携帯の着信履歴を智に見せる。
 そこには、母親の名前が6件並んでいる。
 2件目以降の5件はきっちり1時間おきだ。
 1時半から5時半までの5回。それ以降はまったくかかって来ていない。
「きっとこの5時半で力尽きて寝ちゃったんでしょ。まったく、娘は学校だっていうのに遊びに行って私に迷惑かけるなっての」
「よみのお母さんってそんなことする人だったっけ?」
「普段はしないけど・・・お酒でも飲んでたんじゃない?」
 智が腕を組んで何かを考える。
「あれ?そういう話どっかで・・・あっ。映画だ映画」
「映画?」
「この前みたホラー映画。知り合いから7回の変な着信があって、8回目の着信で地獄に引きづられて行くっていうやつ」
「それって、エイトコール?」
「そうそう。なんだ、よみも知ってるんだ」
「昨日、本で読んだんだ・・・そうだよな。似てるよな・・・なんで、忘れてたんだろ」
 エイトコール。
 昨夜、暦が読んでいたホラー小説。
 大まかな内容は智が言ったとおりの内容。
 暦が本の内容と自分を重ね合わせる。
「・・・どうしよう。すごく似てる」

245 : ◆QkRJTXcpFI :2005/05/31(火) 20:17 ID:???
「よ、よみさん・・・大丈夫ですか?」
 青ざめた顔で教室にはいった暦。
 異変に気づいたちよたちは、理由を聞いた。
「あ、うん。多分、お母さんたちもその映画か小説を見てやったイタズラだと思うから」
「やなイタズラやなぁ・・・でもな。6回目はかかってきぃひんやろ?ならどっちにしろあきらめたんとちゃうん?」
「確か、映画でもそうなんだよ。主人公の所には最初に5回、親しい人の名前でかかってくるんだ。で、それからしばらくかかってこない」
 智があらすじを話し始める。
 ちよも大阪も榊もそれを聞く。
「主人公が安心したとたんに6回目の電話がかかってくるんだ。そして、7回目8回目は」
「あのあの。電源切っておけばいいんじゃないですか?」
「映画だと、電源切ったり捨ててもダメだったけど。イタズラならそれで防げるな」
「そっか・・・うん。そうしておくよ」
 暦が携帯電話を取り出し電源を切る。
 念のために電池すらもはずしておいた。
「よみのお母さん明日帰ってくるんだろ?明日までそうしておいて、帰ってきたら聞いてみればいいじゃん」
「うん・・・ふぅ」
 よみが少し安心したのか安堵のため息をつく。
 それとほぼ同時だった。
 机の上に置いた携帯電話。
 電池がはずされているにも関わらず、着信音がなり響く。
「うそ」
「・・・冗談だよな。よみ」
 Pi。
「え?」
 携帯電話が勝手に通話状態へと変わる。
『ぉ〜・・・ぉ〜・・・ぉぉぉぉ!!』
 Pi。
 智が携帯を取り上げ、切断ボタン押す。
「き、きっとこの携帯自体がイズラなんだ・・・よみのお母さんもずいぶんと手の込んだことするなぁ」

246 : ◆QkRJTXcpFI :2005/05/31(火) 20:19 ID:???
 暦の顔が青ざめた物へと変わる。
「よみ!よみ!!大丈夫だって。な。イタズラだよイタズラ」
「でも!!」
 再度の着信。7回目だ。
 着信音を聞くと同時に暦はその場に倒れる。
「よみ!!よみ!!」
「っく!」
 榊が携帯電話を手に取り真ん中で割る。
 着信音はそこで途切れた。
「水原さんには後で私が弁償する」
 そのままそれを床に置いて机の足で何度も叩き潰す。
「・・・榊さん」
「榊ちゃん過激・・・でも、たしかにこれならもう平気そうだな」
「そや。そのまま焼却炉の中にもってこ」
「大阪ナイスアイディア。丁度もうすぐ火を入れる時間だしな。私が捨てに行くから榊ちゃんはよみをお願い」
「わかった」
 ・・・・・・・・
「んっ・・・あれ?ここ」
 暦が目を覚ました場所は保健室だった。
「そうか。私・・・倒れて」
 聞き覚えのある電子音。
 枕元に置かれていた暦の携帯電話から着信音が鳴り出した。
「・・・ぁ。ぁぁっ」
 ディスプレイに映る母親の名前。
 直後、保健室の机の上の電話までもが鳴り出す。
 いや、それだけではない学校中の電話がなっているのではないかというくらい、様々な電子音が暦の周りで鳴り響いていた。
 Pi
 また勝手に通話状態へと変わる。
『・・・繋がった・・・』
 携帯電話からはうめき声は聞こえずただそれだけ。
 そして、顔を上げた暦の目の前には、一人の女性が立っていた。
「お母・・・さん」
 顔面は血に濡れ、右手には巨大な鎌が握られている。
 そして、その鎌は・・・

247 : ◆QkRJTXcpFI :2005/05/31(火) 20:20 ID:???
 大阪と智が焼却炉から保健室に向かう。
「あんな。その映画最後どうなるん?主人公助かるんか?」
「それがわかんないんだよね」
「わかんないてどういうことや?」
「最後に主人公の恋人が目の前に現れて、巨大な鎌を振り下ろすシーンで終わるんだ。まぁ、死んだんだと思うんだけど」
 智が顔を上げながら言う。
「でさ、実は、主人公の恋人も同じように死んでるんだよね」
「ん?」
「映画の中で語れたわけじゃないから憶測なんだけど、この呪いかなにかで死んだ人間の携帯電話の電話帳から次のターゲットが」
「いややなぁ。それ、いつか携帯持ってる人間が全員死ぬやんか」
 二人で救いようのない話だなと考えながら廊下を進む。
 その時、智のスカートのポケットから電子音が鳴り出す。
「誰だろ」
 携帯電話のディスプレイ、電話をかけてきた相手の名前が出る。
 そこにはこう書かれていた。
 −水原暦−

(完)

248 :限界 ◆QkRJTXcpFI :2005/05/31(火) 20:21 ID:???
影・花・死に続く4作目です。
この繋という字。繋がりなんですけど・・・二つの意味をもたせたんですが。
伝わらなかったかもw
しかも、元ネタばればれだし。
某、ホラー作品です。あはは・・・
でわ、また

249 :名無しさんちゃうねん :2005/05/31(火) 21:59 ID:???
>>248
「着信アリ」・・・か・・・

250 :名無しさんちゃうねん :2005/05/31(火) 22:17 ID:???
いや、上手いと思うんですけどグロというよりも
怖い話の方に投下した方が良かったんじゃないかなーて思いました。

グロシーンなんてあっさりしてて嫌味が無いし(良い意味で)。

251 :名無しさんちゃうねん :2005/06/01(水) 00:25 ID:???
>>248
乙です。
元ネタはすぐに分かりましたが、それでも上手くあずキャラを当てはめてると思います。

こちらにも是非〜

きのうものすごい、恐ろしい体験をした
http://so.la/test/read.cgi/oosaka/029651318/

252 : ◆QkRJTXcpFI :2005/06/02(木) 19:16 ID:???
「榊さん、今日はどっちに行きましょうか?」
「じゃあ・・・こっちにしよう」
 ちよと榊、そして忠吉とマヤーがいつものように散歩をしている。
 これは毎日の日課として二人と二匹は道を進む。
 夕焼けが徐々に沈み、高台からみる街が真っ赤に染まる。
「綺麗ですね」
「あぁ」
 天気のよい日にしかみることのできない景色。
「ん?あわわわわ。忠吉さんダメですよ〜」
「マヤー!」
 草むらに落ちていた何かを二匹は食べていた。
 黒い何か。
 二匹はそれを食べきってしまった。
「ぁぅぅ。いったいなんでしょう」
「多分、蛙とかだと思う」
「カエル!?もう、ダメですよ!忠吉さん!!」
「マヤーも。落ちているもの・・・特に生き物をそのまま食べるのはダメだ」
 二人は二匹をしかる。
 頭のよい二匹だ、二人が言ったことを理解したのだろう。
 頭を下げて、反省の意を見せる。
「ふぅ。じゃあ、帰ろうか」
「はい!」
 二人の後ろに二匹がついて歩く。
 徐々に太陽は沈み、暗闇が街を支配する時間がやってくる。

253 : ◆QkRJTXcpFI :2005/06/02(木) 19:16 ID:???
「おじゃましま〜す」
 今日は土曜日。
 ちよちゃんのうちに、いつものメンバーが集まって勉強会だ。
 ただ、榊とちよの顔だけは少し暗い。
 あの日、散歩の途中で何かを食べた忠吉とマヤーの調子が悪いのだ。
 獣医につれて行ったが、原因は不明だった。
「なぁなぁ。忠吉さんおらんのか?」
「え?」
 普段は庭かちよの部屋にいる忠吉。
 大阪が言ったとおりにどこにもその姿は見えない。
「マヤーもいないな」
 暦が部屋を覗いてそう言う。
「・・・ちよちゃん」
「あ、朝はいましたよ?」
「脱走はしないだろ?あの二匹、榊たちに懐いてるし」
「よっしゃー!!忠吉とマヤーの捜索だー!!」
 ちよの家はでかい。
 とはいえ、小さなマヤーとは違って、大きな忠吉なら簡単に見つかるだろう。
「どこに行ったんでしょう」
「私は・・・外を見てくる・・・ちよちゃんたちは家の中を」
「はい」
 榊が外に出る。
「それじゃあ、私は・・・隣の部屋をみてこよっと」
 智はちよの部屋の隣の部屋のドアを開く。
「・・・っ!?」
 部屋の中を見て、声にならない悲鳴をあげる智。
 なんとか、部屋の外にいる暦たちに知らせたいが驚きで声があがらない。
 そして、彼女は何者かに部屋の中に引き釣りこまれてしまった。

254 : ◆QkRJTXcpFI :2005/06/02(木) 19:17 ID:???
「とも〜・・・そっちにいたか?」
 一階を見ていた暦が二階にあがってくる。
「あれ?とも?」
 ともが探すと行っていた部屋のドアを開く。
「!?・・・とも!!!」
 暦が部屋の状況を見て叫び声を上げる。
 その声を聞きつけた他のメンバーが部屋に向かってくる。
「どうしたんですか?」
「ともが怪我でもしたのか?」
「・・・忠吉さんおったん〜」
「お前ら来るな!!・・・うっ。うわぁぁぁ!!!」
 部屋の外。
 ちよたちには部屋の中は見えない。
 尋常ならざる事態と把握した神楽が真っ先に部屋の中に入る。
「うっ」
 あまりの状況に神楽の顔がゆがむ。
「どうしたんですか?」
 ちよと大阪もその後に続いて部屋に入ってくる。
「見るな!」
 部屋の中が見えないように、神楽がちよの体を抱きしめる。
 しかし、一瞬遅かった。
「え?」
「なんや・・・あれ」
 3人の前。
 そこには熊ほどの大きさの真っ白な犬と牙と爪の光る巨大な猫。
 二匹とも、口の周りと足元を真っ赤に染めていた。
 そして、足元には真っ赤な液体の中に身を沈める二人の少女。
「とも・・・ちゃんと・・・よみさん?」
 先に部屋に入っていたともとよみの身体。
 四肢は切断され、内臓が飛び散っている。
 二匹の獣はその二人の身体を一心不乱にむさぼっている。

255 : ◆QkRJTXcpFI :2005/06/02(木) 19:18 ID:???
「忠吉さんや・・・忠吉さんとマヤーや」
 大阪の言ったとおり、二匹の獣は忠吉とマヤーにも見えなくもない。
「うそだろ。なんで」
 神楽がちよを抱きしめたまま一歩さがる。
「っ!!大阪!!そこをどけ」
「へ?」
 大阪が横を向いた瞬間、その首が宙を舞う。
 真っ赤な鮮血を撒き散らしながら廊下を転がる首。
「・・・何かあったのか?」
 外から戻ってきた榊が階段を上ってくる。
「榊!!逃げろ!!ちよちゃんを頼む」
 神楽はちよを榊の方に投げ、榊が抱きとめる。
 乱暴なやり方だがそのおかげでちよは死を逃れた。
 神楽の胸をマヤーの腕が貫き そのまま先ほどまでちよが立っていた場所にまで爪が伸びている。
 大阪の首を刈ったそのままの勢いで神楽の方に飛んできたようだ。
「・・・マヤー?」
「榊さん!!榊さん!!みなさんが」
 ちよを抱きしめたまま、階段を下りる榊。
「どうなってるんだ」
「わかりません。わかりません・・・」
 ちよは涙を流し続ける。
 階段に背を向け、玄関から出ようとしていた二人の背後。
 何かが上から落ちてくる音がする。
 恐る恐る振り返る二人。
「!?」
 そこには、胸に巨大な穴の開いた神楽の体。
「かぐら・・・さん。うっ」
 ちよがその場に四つんばいになり、嘔吐する。
 屋敷の中にむせ返るような血の匂いが充満している。

256 : ◆QkRJTXcpFI :2005/06/02(木) 19:22 ID:???

 榊が顔をあげると、階段の上から忠吉が二人を見下ろしている。
 その足元には、大阪の頭が。
「春日さん・・・神楽・・・」
 榊が顔を背ける。
 その一瞬に忠吉は飛び出し、榊にその巨体をぶつけ吹き飛ばす。
「っ・・・ぐっ」
 ドアにぶつかりその場に崩れ落ちる榊。
 うつぶせに倒れ、その目の先にはまだ動くことの出来ないちよの姿。
「がっ!」
 その榊の頭を何かが踏みつける。
 マヤーだ。
 マヤーの前足が榊の頭を踏んでいる。
 つぶさず、逃げられない程度の強さで。
「ま・・・マヤー」
 呼びかけるがマヤーは何の反応もしない。
 視線をちよの方に戻す。
 動けないちよの上に忠吉が覆いかぶさる。
「ちよちゃん!」
「・・・ぇ?」
 榊には見えた。
 忠吉の生物のものとは思えない、先が鋭くとがり長く巨大なペニスが。
 それが、一気にちよの小さな膣に突き入れられる。
「ぁっ・・・ぁ・ぁ・ぁ」
 ちよの目が見開かれる。
 巨大なペニスは、処女膜だけではなく膣そのものを裂き、ちよの身体に進入してゆく。
「ちよちゃん・・・くっ」
 榊が顔をそらそうとするが、マヤーに押さえつけられそれもできない。
 目を瞑るが、目に焼きついた友の姿が鮮明に映る。

257 : ◆QkRJTXcpFI :2005/06/02(木) 19:25 ID:???
「・・・マヤー・・・忠吉さん・・・どうして」
 マヤーの顔は榊からは見えない。
 忠吉は、すでに事切れているちよを未だ犯し続けていた。
 それがどれだけ続いていただろうか。
 5分か10分か。もしくは1時間か。
 榊のあらゆる感覚はすでに麻痺し始めていた。
 全く動かなくなった榊。
 その頭からマヤーが足をどける。
「ぁ・・・くぁっ」
 そして、後ろ足で砂をかくように榊を吹き飛ばす。
 強く壁に叩きつけられ身体のいたるところから血を噴出す。
 榊は呆然と自分の身体を見る。
 上半身と下半身が別れ、上半身は壁に張り付き、下半身はその下で倒れている。
「・・・夢・・・これ・・・は・・・夢・・・なんだ」
 榊の視界が徐々に狭く暗くなってゆく。
 最後に彼女が見たのは、マヤーの巨大な口だった。

(完)

258 :限界 ◆QkRJTXcpFI :2005/06/02(木) 19:29 ID:???
前回、いままでもグロ少なかったの、まったくなかったのを反省して
今回はグロだらけです。
けど、書いてて思いました。
表現力が乏しいなと。
本当はもう少し別な展開を考えてたんですけど、表現力の乏しさであえなく断念。
精進します。
次回はホラーの予定。教えていただいた恐怖スレの方に書き込みます

259 :名無しさんちゃうねん :2005/06/03(金) 16:51 ID:6la8P6fo
すげーーーーーーーーーーーーー

260 :名無しさんちゃうねん :2005/06/03(金) 19:06 ID:???
>>259
頼む、上げないでくれ。

261 :名無しさんちゃうねん :2005/06/03(金) 19:35 ID:???
アチャー

262 :限界 ◆QkRJTXcpFI :2005/06/03(金) 20:09 ID:???
あがってる〜・・・;;

263 :名無しさんちゃうねん :2005/06/03(金) 20:11 ID:???
本文だけでも最新9件から消しますか。

264 :名無しさんちゃうねん :2005/06/03(金) 20:20 ID:???
沈降中。ご注意ください

265 :あずまんが王子 ◆N1Y4rpky/o :2005/06/03(金) 21:16 ID:???
とりゃー

266 :(ー・∋眠)<.。oO(眠い名有り) ◆4sS6D/pkQc :2005/06/05(日) 22:21 ID:???
本当、限界さんの恐怖系SSはすごいなぁ……

267 :名無しさんちゃうねん :2005/06/08(水) 00:41 ID:???
おりゃー

268 :時雨 :2005/06/19(日) 01:23 ID:???
{壊}

「孝弘すごい似合ってるわ」

部屋の中に一人の女と一人の男がいる
男の体にはたくさんの傷があり目は片方無い
そして男性器には先の鋭いかんざしが二本刺さっている
男はかすれた声で言う

「みなも許してくれ・・
 もう・・・・やめてくれ」

女は答える

「孝弘がいけないのよ、
 あんな女と浮気なんかするから・・・」

「にゃも、もうやってたの」

部屋の中にもう一人女が入ってきた
女は大きめの紙袋を持っている

「あっゆかり、来たの」

「来たのじゃないわよ。本当にあんたはいつも急なんだから・・
 あとこれ持ってきたよ」

「ありがとう」

紙袋の中にはのこぎり・ドライバー・ネジ・カナヅチ・・・・・
いろいろとあった

「孝弘・・・たっぷり、可愛がってあげる」

初めからいた女は
優しくそして冷酷な笑顔でそう言った

269 :時雨 :2005/06/19(日) 01:24 ID:???
それから何時間たったのだろう
部屋の中には
歯が無く
四肢の無い
釘を打たれ
皮を剥がれた
男だった肉塊と
二人の女がいた
肉塊の無くなった四肢からはネジや釘が飛び出し
爪は無かった

「ゆかり、私学校行って硫酸持ってくる」

「うん」

「心配なんかしないでよ、初めてじゃないし」

「心配してほしーのかね」

「そんなわけないでしょ!
じゃあ、待ってね」

「じゃあね」

270 :時雨 :2005/06/19(日) 01:28 ID:???
部屋の中に女一人と肉塊になってからしばらくして
女は呟いた

「あんた運が悪いねぇ〜
にゃもと出会って、付き合って、浮気して・・・・・
どこで一番間違えたと思う?・・・・・・・」

その呟き、疑問は答える人のいないまま消えていった

「にゃもは彼氏を三人も殺した。これで四人め・・・
 私、全部見てきた。ゼンブ・・・
にゃもは私の親友なの・・・ふざけたりするけど親友なの
・・壊したくないの・・壊れたくないの・・・
でも・・・もう・・壊れてるだろうな・・・・」

女の呟き、女の叫び、女の心は、やはり冷たい空気の中
消えていった

271 :時雨 :2005/06/19(日) 01:30 ID:???
下手なのと誤字脱誤があったらすいません
眠い〜

272 :名無しさんちゃうねん :2005/06/19(日) 20:00 ID:???
うーん、奴らが加害者側ってのがどうもなあ
何がなんでも傷つけたくないって感じか。
なんかね、原作では平和そうな奴らが思いっきり悲惨な目に合うのが
面白いとこなのになあ、まあ個人的な考え方だが

273 :名無しさんちゃうねん :2005/06/20(月) 20:26 ID:???
>>271
乙…

274 :名無しさんちゃうねん :2005/07/10(日) 08:46 ID:???
もっと悲惨に・・あうのは奴らで

275 :名無しさんちゃうねん :2005/08/08(月) 02:07 ID:???
誰もいない。投稿するなら今のうち。
よみともイカレヴァージョンでつ。エロ猟奇でつ。かなり長いでつ。

「あんたが私から智をとるから」
手に血と脳漿の滴る大振りの金属バットを持つ女。彼女の名は水原暦。
「だからあんたがいけないんだよ」
彼女の少し厚めの眼鏡の奥の双眸に映っているのはほんの数分前まで男だった・・・肉隗。
その頭部は原型をとどめていない。ごっそりともっていかれた脳漿の殆どは暦の握るバットに付着していた。
「あ・・・あぁ・・・」
そしてその肉隗の傍らには目の前のあまりの惨状に恐怖し、全身を震わせながら失禁している女がいた。
滝野智。彼女は一年ほど前から傍らの肉隗となった男と交際していた。そして・・・その男を叩き殺した目の前の
水原暦とは幼馴染みであり・・・また男と交際する以前までの交際相手でもあった。同性愛。そんな二人を周囲は
白い目で蔑んだが、交際していた頃、智は幸せだった。暦を愛していた。そしてそれは暦も同様であり、二人は何度か
肉体関係まで持った仲だった。しかし、智は男に出会ってから、初めて「男」という生き物に恋をした。頭脳明晰、
容姿端麗、それでいて慎ましく、物静かで心優しく、他者からも信頼される、落ち度の無い男。しかもその男が、自分を
愛していると言ってくれたのだ。男のその言葉には、一片の嘘もなかった。男は智を曇りなく愛し、智も男を愛した。
暦への愛にも劣らない程に。智はかつてボンクラなどと言われた自分の様な社会的長所の無い女を愛してくれた男を選び、
暦と別れた。別れの日の暦の瞳はほんの少し突くだけで壊れてしまいそうな、ガラス細工のような狂おしい程の哀しみを
携えていたのを、智はよく覚えている。そして、数年ぶりの、最悪の結末を伴っての再会が、今の状況である。

276 :名無しさんちゃうねん :2005/08/08(月) 02:11 ID:???
「待っててね。智。すぐ終わるから。」
血で濡れた手で智の顎を軽く持ち上げ、接吻する暦。
「よ・・・よみ・・・ひっ・・・く・・・。」
長い接吻の後、泣きながら暦の愛称を絞り出す智。そんな智を見つめる暦の瞳は先刻の男を睨み付けていた瞳とは全く、
根源から違う程に温かいものだった。この惨状で、智が大声を出さなかったのは恐怖の為では無かった。暦の温かすぎる瞳に
抗えなかった為である。暦は再び肉隗に向き直り、さらにその肉隗を殴りつけた。言うまでもなく、男は既に絶命している。
だがそれでも暦は、肉隗への撲撃を止めようとはしなかった。臓腑が飛び散り、肉が潰れ、骨が砕ける音。それに重なる、暦の怨み言。
「あんたが」ボギッ「私から」グシャッ「智を」べギッ「とるから」ゴシャッ
先刻と同じ言葉を、より強い怨念をこめて発する暦。肉隗が更に形を変えていく。
「だからあんたがあんたがあんたがあんたがあんたがあんたがあんたがああぁあぁっ!」
暦の猛烈な咆哮。凄まじい勢いでバットが叩きつけられ、肉隗が完全に四散する。と、遂に関を破ったかのごとくー・・・
「ヴゲえェぇぇええぇエぇっっ!」
智が嘔吐する。暦がバットを路上に投げ捨て、思い出したかの如く智を振り返る。やはり先刻の、温かい瞳で。その顔に広がっているのは
笑み。こびり付いている返り血を拭えば、国宝にもなりそうな、残酷なまでに美しすぎる笑みを暦は浮かべていた。

277 :名無しさんちゃうねん :2005/08/08(月) 02:17 ID:???
「・・・かっ・・・はっ、ゲホッ・・・。」
嘔吐物がまだ口の中に残っている智に、暦が歩み寄る。
「智・・・。」
耳元まで口を近づけ、智の名を囁く暦。身を震わせる智。
「ひっ・・く・・・。よみぃ・・・何でなんだよぉ・・・。」
「何で・・・?」
その言葉には猛烈な怒気が含まれていた。と、次の瞬間、智は天地がひっくり返る感覚を覚えた。押し倒されたのだ。服を剥ぎ取られ、パンツが下ろされていく。
襲われる。智はすぐに理解した。抵抗を試みるも、凄まじい力で押さえつけられ、全く動く事ができない。目の前にはやはり美しく、且つ残酷な笑みを浮かべた
暦の顔があった。先刻の温かい笑みにも似ているが、違う。強すぎるのだ。温もりが、強すぎる。それ故に、優しさを通り越し、残酷な笑みが狂気を帯びて彩られていた。
「やだっ!やめてよみっ・・・!?ギャッ!」
暦が智の前髪をひっつかみ、智の後頭部を路上に打ち付けた。何度も。
「ねえ。智。どうしたの?―あぁ、そうか。あの男に毒されたのね。私からあんたを奪ったあのくそ男。でも安心して。もうあの男はいないから。グチャ味噌にしてやったから。」
智は朦朧とする意識の中で暦の利己主義で尚且つ理不尽な、質だけは優しい声を聞いていた。頭部への撲撃はいつ止むとも知れず・・・―しばらくして智は、自分の股を無理矢理
まさぐられる感触に意識を持ち直した。
「へえ・・・ラブホ行ってきたんだ。あの男の精液?うわ・・・きったねえ色。なんで男の精液ってこんな濃い色してんだろうね。膣液はもっと薄くて透明で透き通ってて・・・」
「ひっく・・・やめっ・・・やめ・・・て・・・よみっ・・・。」
「ねえ、智。知ってる?トンボのオスは交尾の時にメスの子宮ん中の他のオスの精液を一度全部掻き出してから交尾するんだって・・・さっっ!!」
「ひぎっ!?」
暦の語尾の跳ね上がりに合わせ、智の体も逆海老反りの形に跳ね上がった。暦の指が。手首が。肘までもが回転しながら智の膣内にめり込んでいく。力任せに、自分の腕をねじ込んでいく暦。
膣口からは精液混じりの血が大量に溢れ出ていた。

278 :名無しさんちゃうねん :2005/08/08(月) 02:23 ID:???
「あ・・・グ・・・ひグああっ・・・あが・・・あがが・・・。」
激痛に身を震わせる智。快楽など無い。あるのはただ激痛だけである。暦の腕が自分の子宮内で蠢いているのが分かった。
掻き出す。宣言したその行為に偽りはなく、暦は智の膣内に腕を入れ、子宮を破壊せんばかりの勢いで掻き回し、
そして腕を外に出して掻き出した精液を捨て、再び腕をねじ込む。何度もその作業を繰り返していた。
「可哀想な智・・・あんな男に汚されて。私の智。私の智。私の智。私の私のわたしのわたしのわたしわたしの
ワタシワタシワタシノともともともともともともともともとも。」
暦は壊れたゼンマイ玩具さながら、智の名を呼び続けた。そして―・・・
「うが・・・うぐがが・・・ふぐっ・・・!?」
右手は子宮内、左手で智の後頭部を抱え、再び接吻する暦。深い、ディープキス。
「ぁあ・・・智・・・美味しい・・・。」
智の舌は完全に暦の舌に絡めとられ、なされるがままだった。腹部の激痛と、舌を這う感触。勝るのは激痛の方である。
智は白目をむき、苦悶を漏らす。その苦悶を漏らすという行為すら、暦の接吻によってまかりならぬものになっていた。
腹部から全身へ。智は暦に肉体の全てを支配される錯覚を覚えた。そして・・・

279 :名無しさんちゃうねん :2005/08/08(月) 02:27 ID:???


「食べちゃいたい。」


「ぅっえ・・・?」
「我慢しなくていいよね?学生の頃は私の方が散々我慢してたんだから・・・。」
「は・・・ぇ・・・?よみ・・・何言ィっっっっっっ!!!!!!!」
智の腹部を今まで以上の猛烈な激痛が襲った。瞬間、何をされたのか全く理解できない智。暦の手が、子宮膜を鷲掴みにしていた。
そして、一気に力を込め、智の子宮膜をぶちぶちと引き千切ったのである。智の子宮内が、鮮血で溢れかえった。
「智の中はどんな味なんだろう・・・。」
「っは・・・ひゃげっ・・・げぐげごぎぐぁぁぁ・・・ああ・・・!」
智の蛙のような苦悶の声と同時に、血まみれの暦の腕が膣口から抜き出された。手に握られている血だまりの肉隗。智の子宮膜である。
暦はそれを甘美な表情を彩る自分の顔に近づけ、口まで運んだ。食っている。智の子宮を、肉を暦は食っているのだ。ぐちゃぐちゃという音をたて、
さも美味そうに智の肉を食っているのである。
「―・・・ぁあ・・・。やっぱり美味しいわ・・・。ごめん智。止まらないわ。」
「・・・あ・・・ああ・・・あへへ・・へはっ・・・ふへへへへへへはへはへはへは。」
身に降りかかるあまりの惨状に、痛みすら忘れ、遂に智は発狂した。そんな智を見て、絶頂を迎えたかの様な異常な笑みを浮かべ、悦に浸り狂い喜ぶ暦。
「―・・・あぁ、智・・・。そんなに喜んでくれるなんて・・・もっとあんたを食べたいな・・・。」
「ぅうぇへふへへへへ・・・私も・・・私もよみを食べたいなぁ・・・ふへっ・・・へははは・・・。」
涎を垂らしながら、暦の顔に両手を伸ばす智。
「・・・智・・・。嬉しい・・・。私たち・・・ずっと一緒よね・・・。」
涙を眼鏡の奥の双眸から迸らせ、喜びの声を上げる暦。
「うん・・・私も食べて・・・智。」
「へははは・・・うぇへへへ・・・よみ・・・嬉しいイイイイなぁぁああへへへへ・・・。」
暦は自分の膣口に手を入れた。自分が智にしたように。そして自分の子宮まで腕を押し込み、子宮を抉り出した。・・・自分が智にしたように・・・。
「食べて・・・智・・・。」
抉り出した自分の子宮を智に差し出す暦。苦痛など感じてはいない。そこにあるのは狂気なる快楽。
「うえへへ・・・。美味しそぉぉおおおぉ・・・。」
差し出された子宮を口に運び、これ以上ない程に美味そうに頬張る智。そこにあるのも狂気なる快楽。肉を食い合い、膣口から溢れ出る鮮血を飲みあう。
それでもお互いに感じているものは狂気なる快楽のみである。二人だけの宴は続いた。いつ終わるとも知れずに。


「智・・・。」
「よみ・・・ふへへ・・・。」

280 :名無しさんちゃうねん :2005/08/08(月) 02:30 ID:???
数時間後。通報を受け現場に駆けつけた警察官の全員が、現場のあまりの惨状に嘔吐したという。
遠くから見ればそれが何なのか分からないほどに路地裏に粉々に四散した男の肉片。しかし、
そちらの方はまだ可愛い物で、もう一方には二人の女の惨殺死体があった。互いの生殖部から
波紋を広げたかのように抉られ、無くなっている肉体。また不気味なのは、それほどまでに遺体が
損傷しているにも関わらず、血液が殆ど見受けられない事だった。後の司法解剖で、互いの胃袋から
それぞれの肉と血液が検出され、「殺し合い、食い合った」という前例のない異常な事件に、都警は震撼し、
表沙汰に出すことなく、事件を風化させた。そして、現場に居合わせた警官達を最も凍り付かせた要因は、
互いの死体が笑っていた事だった。満足気に、狂気の笑みを浮かべ、互いの生殖器をまさぐり合う形で、狂い死にしていたという。
そう・・・狂おしいほど満足気に・・・。

以上です。長々とスマソ・・・。

281 :名無しさんちゃうねん :2005/08/08(月) 08:06 ID:???
いいよ〜GJ!!
やはりグロまんが大王はこうでなくては!

子宮膜が・・・ていうシーンはマジで痛そうでしたね。
読んでてこっちがムズムズするような表現は良い。
でも、もっと智を痛ぶって欲しかったかも。

282 :27GETTER ◆pXWVmj9lto :2005/08/08(月) 09:51 ID:???
子宮を・・・前例のない描写が新鮮で、そして頭にジーンと来ました。
乙!

283 :風児 ◆/wWsK88k :2005/08/09(火) 02:24 ID:???
感想ありがとうです。書いたヤシです。とりあえず
コテを名乗ってみることにしますー。

このスレが寂れてしまうのは悲しいので・・・
このスレが活性化する糧になれれば・・・なんて思ってます。
他の有力な書き手さん達も戻ってくるといいなー。

>もっと智をいたぶる・・・
かなりいたぶったつもりだったんですけどねー・・・。
このスレの少数精鋭の方々を満足させるにはまだまだヌルいって
事ですかー。精進します。
・・・智が好きだから何かブレーキかけちゃってたのかも。

284 :名無しさんちゃうねん :2005/08/14(日) 01:30 ID:???
いつの間にやら作品が!
読んでてマジで吐き気を催しました・・・。
>風児氏
GJです。是非頑張って下さい。

285 :(ー・∋眠)<.。oO(眠い名有り) ◆4sS6D/pkQc :2005/09/18(日) 20:09 ID:???
うわー!今まで無かったシチュエーションキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!

とにかくGJ!

286 :風児 ◆iQwkicAw :2005/10/23(日) 18:28 ID:???
ハハ・・・偉そうにコテ名乗って
おきながらネタナッシングで
はや数ヶ月・・・。

とりあえず聞いてみます。
被害者は誰がよろしいですか?

287 :風児 ◆iQwkicAw :2005/10/23(日) 18:30 ID:???
アレ・・・?コテの横の文字が変わってる・・・。
よくわからんですなぁ・・・。無知でスマソ・・・。

288 :名無しさんちゃうねん :2005/10/23(日) 20:33 ID:???
>>286
>>161-169の続きを書いて見せてくれませんか?肝心なところで完結してしまっているので(要するに被害者はゆかりちゃんで)・・・

289 :名無しさんちゃうねん :2005/11/07(月) 19:54 ID:???
風児さん、昔は「他人の設定を使うN」さんという方がおられたようですし、>>288さんが言うのを
やってみても特に問題無いと思いますよ。

290 :名無しさんちゃうねん :2005/11/19(土) 18:28 ID:???
「風児」さん、いらっしゃらないんですか?

291 :風児 ◆iQwkicAw :2005/11/19(土) 22:57 ID:???
ぬぉっ!すみません実は>>287のカキコしてから
PCの不具合でネットに繋がらない状態になってたんです・・・。
先日直った次第で・・・。
まだ書いてないんですが・・・わかりました。
ゆかりちゃん受けで・・・いってみます。

292 :風児 ◆iQwkicAw :2005/11/21(月) 02:12 ID:???
投下しますね。お気に召すかどうかは分かりませんが・・・。

長髪の手がゆかりの秘所へと伸びた。手に握られているのは手術用のメスである。
「そうそう、この人見えないけど医学部なんだって。」
「一言余計だ。」
智の呑気な説明、長髪とのやりとりなどもはやゆかりには聞こえていなかった。
「おぉらよっとぉっ!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
秘所に走る激痛。秘所の内肉をメスがえぐりとっていく。鮮血がブシュブシュという
音と共に噴出す。すでに男達の目的は強姦ではなかった。数知れない程に犯して
きた女、大阪、そして智を介し、男達の性情はもはや人間の「性欲」の向こう側にある
「狂欲」に達していた。今の男達の射精に必要な「要素」は、挿入によって
もたらされる快楽ではなく、女という生き物を痛めつける事によってもたらされる、
強烈で残忍なサディスティックな行為だった。
「ぎゃはははははははははっ!」
男達の爆笑。中には、ゆかりの悲鳴を聞きながら陰茎をしごき始める者までいた。
智はといえばただ立ち尽くしているだけだった。その表情に何を浮かべていたのか、
ゆかりには朦朧とする意識と目を覆いつくす血涙の為に見える事は無かった。
男達の行為はもはや「尋常」の数倍による「異常」ではない。「異常」の数倍である。
ゆかりは秘所に繰り返される狂行によってもたらされる激痛のせいで、何度なく意識を
失った。しかしその度に男たちから頭に熱湯をかけられ、否でも意識を取り戻して
しまう為、気絶させてはくれなかった。
気を失ってしまえば。いや、いっそ死んでしまえば。あるいは狂ってしまえばどれ程
楽になれるか。そんな思いばかりがゆかりの脳内によぎり続けた。
「殺・・・して・・・。」
ゆかりの選んだ選択肢はそれだった。喉から声を出せた事が、ゆかり自身も
不思議だった。死を望む哀しい懇願。男に届くはずが無いと分かっていても、
それは人間の本能のなせる業であった為に、噤むことはできなかった。そして―
「殺し・・・おげっ!」
長髪の拳がゆかりの鼻先に炸裂し、鼻の血管が切れ、鼻血が噴出する。
「煩えな。このメス豚が。豚が人間様にお願い事すんのか?あぁ?テメェセンコーやってんだろ?そんぐれぇ理解できるだろぉがよォォォォっっ!」
「おげごっ・・・ぐべぼっ・・・やへ・・・やめへ・・・ぶげっ・・・。」
秘所の激痛に加え、顔面への撲撃。意識を失えば、頭に熱湯をかけられる。
逃げ場の無い生き地獄。その最中にあっても哀しいことに、ゆかりは狂うことが
出来なかった。

293 :風児 ◆iQwkicAw :2005/11/21(月) 02:13 ID:???
「やれやれ・・・。こっち(秘所)はもう使い物になんねぇなぁ・・・。」
「この女でけー胸してんじゃん。やるならこっちだろ・・・。」
「へへ・・・そりゃいいな。」
「ぐへへへへ・・・。」
長髪の取り出した物。それは手術用の縫合針だった。長髪はそれを手に取り、
また他の男達も、そして智もそれに続いた。男達が何を行おうとしているのか。
ゆかりは認識した。いや、してしまった。男達曰くの「使い物にならなくなった」
秘所も、皮肉な事にその生理現象を成し遂げていた。ゆかりはこれから行われんと
する狂行を想像し、恐怖に震え、失禁していた。だが男達は、失禁するゆかりをみて、
さらにその異常な加虐心を震わせ、下卑た笑みを浮かべていた。―長髪がゆかりの
乳房へと手を伸ばした。
「あ・・・あぁっ・・・ああああああああああっ!」
ゆかりの震えが最高潮に達した。がくがくと全身を震わせ、首を振る。
「へっへっへっへ・・・。」
つぷっ・・・
―鋭い痛みが電撃の様に走った。生々しく、じわりと広がる激痛。
「!!!!!・・・ああああああああっっ!痛いっ!痛いぃぃぃっ!いだぃぃっ!」
「ひゃははっ!痛いだぁ?分かってるよんな事。だからやってんだろがっ!
ぎゃはははははっっ!」
「次俺なー。さぁー・・・いくよゆかりちゃーん。」
「ぎゃははははっ!」
「ぎぃぃぃゃあああああああぁぁぁっ!」
乳房から血が滴り落ちる。秘所をえぐられる痛みに比べれば、大したことはない。
だがそれは逆に、ゆかりの意識を、顔面を殴られることによって半ば麻痺していた
痛覚を呼び戻すことになった。秘所の痛み、熱湯による火傷の痛み、顔面を殴られた事
による打撲の痛み、全てが舞い戻ってしまった。再び襲ってきた、生き地獄。
ゆかりは全身を痙攣させながら悶え苦しみ、蛙のような悲鳴を上げ、泣き叫んでいた。
・・・果たしてそれは長髪の計算の範囲だったのか、それとも偶然のなせる業だったのか・・・。

294 :風児 ◆iQwkicAw :2005/11/21(月) 02:14 ID:???
「おい、智。お前もやれや。」
長髪をはじめ、男達が一回りゆかりの乳房に裁縫針を刺し終えたところで、
長髪が智に促した。
「―・・・。」
智は黙していた。そして何故か自分でもその理由が理解できなかった。
自分はゆかりを売った。自分自身の為に、ゆかりを売った。
それは人間として当然の事で・・・人は誰しも我が身が可愛いものなのだ。
自分の為に他者を食い潰す事は、必ずしも罪であるとは限らない。
ゆかりを売らなければ、悔しくても、どんなに恥知らずで罪深い事であっても、男達を、
たとえそれが自分を不幸にした男達であっても、その男達を頼らなければ、死ぬのは
自分だけだ。男達に犯されたという事実だけが残り、ただみじめに死ぬだけだった。
だから、自分は男達に従属した。今までだって、高校時代だってそうして自分の立場を
守ってきたのだから。智は、幼馴染と、一緒に行動していた友人達と、常に一緒にいるようにしていた。頭の悪い自分は、誰かと一緒にいる事で持ち味が出せるのだという事を
本能的に理解していた。自分の生きる術。それは従属する事。哀しい事だが、
智は馬鹿なりにそれを理解していたのである。
・・・従属する為にはゆかりを売らなければならなかった。あの時は、それが最善の
道だと思った。結果として自分は今こうして生きている。決して悪い判断では
なかったのだろう。
―だが・・・智は、大阪の事を考えた。男達に犯され、絶望し、そして・・・
孤独にただ独りで自殺した友人。誰も巻き込まなかった。いや、結果として智は
巻き込まれてしまったが、それはあくまでも偶発的なものであって、大阪のせいでは
無かった。だが・・・自分はどうか。生きるためのエゴイズム。その為にゆかりを故意に
巻き込んでしまった。生きる為に他者を食い潰す事は罪ではない。それは間違いない。
だが、「罪ではないが故の罪」、言いかえれば「気付けない罪」というものに、今、智は苦しめられていた。
―どうして自分は「『気付けない罪』を背負って生きよう」なんて思ったんだろう。それは
「みじめに死ぬ」よりもずっと・・・ずっとつらい事だ・・・。大阪はきっとそれを
理解していて・・・。だから何も言わずに死んだんだ。何で私は・・・そんな事に
気付かなかったんだ―
智の中で、何かが芽生えた。
―私の出来る事は―

295 :風児 ◆iQwkicAw :2005/11/21(月) 02:15 ID:???
「おい、智!聞こえねぇのか?」
一向に事を起こそうとしない智に、長髪は怒号を浴びせた。智はうつむいた姿勢で、
たたずんでいた。
「おいおい智ちゃん。今更何ためらってんだよ?」
「もうお前も共犯なんだぜ?アソコ治してぇんだろ?」
何も知らない男たちが口々に野次を飛ばしていたが、智には聞こえていなかった。
「お〜い。」
男の一人が智の顔を覗き込んだ―その瞬間だった。
「うぎゃあぁぁっ!痛ぇ、痛ぇよぉぉぉっ!」
智の手に握られた裁縫針が、男の眼球に突き刺さっていた。
「なっ!?」
「何してんだよ、智・・・!?」
「っっあああああぁぁぁっっっっ!!」
交錯する男達の怒号よりも早く、智は長髪の男の鞄を奪い取り、メスを取り出していた。
「あんた達に・・・あんた達なんかにィィっっっ!」
「なん・・・だぁ!?この女いかれてやがるっ!」
「あぁぁぁぁぁぁっ!」
智が手にメスを握ったまま近くにいた男に突進した。そしてそのメスは深々と
男の腹に突き刺さり、内臓にまで到達していた。
「ぎゃぁっ!」
「ひっ・・・ぐぇっ・・・!」
何が智に味方をしたのか。極限状態に追い込まれた人間の潜在的な力か。
智は狂った様にメスを投げつけ、時には刺し、男達に致命傷を与えていた。
「調子にのるんじゃねぇ!」
男の一人が落ちていたメスを拾い上げ、智に襲い掛かった。智は、自分の右肩に
メスが刺さった事を認識した。だが・・・痛みは無かった。逆に、背後の男の心臓に
メスを深く突き立て、返り討ちにした。男は苦悶と共に倒れこみ、そのまま絶命した。
「あんただけはっ・・・。」
「ひっ・・・。」
智は猛烈な怒気をたぎらせ、長髪の男を見やった。
長髪の男にとって、こんな事は初めてだった。今までにも、レイプして従属させた女は
何人かいた。使えるだけ使って、後は捨てるだけ。恨まれない様に、大金を渡したり、
あるいは話術を使ってうまく別れたりと、自分に損が無いように、完璧に振舞ってきた。
そして長髪の男にとって、智も今まであしらって利用してきた女と何の違いも無いはず
だった。利用するだけ利用して、捨ててやるつもりでいた。
だが、これから利用しようとする女に殺されそうになっている。有り得ない事だった。

296 :風児 ◆iQwkicAw :2005/11/21(月) 02:15 ID:???
「お、おい・・・ちょ・・・止めろって智。今止めれば何も見なかった事にしてやるから・・・
お、お前のそのアソコだって治してやるし・・・い、いやもっと金だって払うから・・・!」
命乞いをする長髪。滑稽だった。腰を抜かしていた。自分の行ってきた事など蚊帳の外に、
かつてレイプした女に懇願していた。だが、智には何も届いてはいなかった。長髪ににじりよる智。躊躇う事無く、ゆっくりとメスを男の腹部に突き刺した。
「ひっ・・・ぎゃぁぁぁぁぁっ!痛ぇ、痛よぉぉぉぉぉっ!」
「痛い・・・?あんたはっ・・・!この・・・外道っ!」
智の目には涙が浮かんでいた。自分はこんな下衆に従属しようとしていた。
大阪が・・・こいつのせいで。私は・・・こいつのせいで・・・。馬鹿な私は先生も
巻き込んで・・・。全ての恨みが、眼前の男に向けられていた。メスを回転させ、腹部
の肉を抉り取りながら、吐き出しきれない恨みを、男に叩きつけた。返り血も、男の苦悶
の声も気にはならなかった。
「地獄へ落ちろぉぉぉぉぉぉっ!」
「ぐぎぃぃぃぃゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!」
渾身の力を込め、長髪にメスを差し入れた。長髪は蛙のような声を上げ、鮮血を噴出しながら絶命した。智はそれを見届けた後、血塗られたメスを放り投げ、膝をついた。
「・・・ゆかりちゃん・・・。ごめん・・・ごめんねぇっ・・・。」
涙が洪水の様に溢れ出ていた。拭いきれないほどの涙。溢れ続ける智の涙は男の血と
共に、床を濡らした。後に残るのはただ静寂だけだった。

297 :風児 ◆iQwkicAw :2005/11/21(月) 02:16 ID:???
「おーい。智〜。」
「あ、ゆかりちゃん。それに皆っ・・・!
・・・はっは〜!智ちゃん刑務所から無事生還いたしました〜!」
「洒落になってないんだよ!この馬鹿!」
「何だよ〜よみは相変わらず煩い女だなぁ〜。実年齢より老けてみえるぞ〜。
まだ私ら20代なんだぞ〜。」
「10年か・・・長かったな。」
「うん・・・。本当に・・・。」
「そぉ?神楽も榊ちゃんもそんな辛気臭い顔しちゃダメだよ〜。人生80年!
その内の8分の1ぐらい大した事無いってぇ。あはははははっ。」
「智・・・ちゃん・・・本当にっ・・・智ちゃん・・・良かった・・・。
智ちゃんは・・・智ちゃんなんですよねっ・・・っぅ・・・。」
「な、なんだよちよすけ〜。いきなり泣くなよ〜。再会はもっと喜ぶべきものだろ〜。
・・・って・・・あれっ!?皆泣いちゃってるし!お〜い!泣くなって〜!」
(・・・智。)
(ん・・・分かってるよゆかりちゃん・・・。)
「じゃあみんなこの智ちゃんの釈放を祝ってどこか遊びに行くか!」
「智ちゃんなら・・・そう言うと思って・・・久しぶりにマジカルランド
なんてどうでしょう?」
「おぉ!卒業旅行以来だな!」
「いいね。」
「うん、行こう!」
「そうだな・・・。」
(―智・・・。あんたは十字架を背負って生きなきゃならないんだよ・・・。それでも・・・
あんたは笑ってる。あんたは強いよ。本当に。)
(私がゆかりちゃんにした事は許されないって事も・・・人を殺したって事も全部
変えられない、拭いきれない罪。だけど全部受け止めてやる・・・。私は生きる・・・
大阪の分まで。十字架を背負って生きる事が・・・私の精一杯の償いだと思うから・・・。)

「それじゃ、行こうか。」

298 :風児 ◆iQwkicAw :2005/11/21(月) 02:22 ID:???
・・・何やら宗教的な話になってしまいました。orz
待たせた分猛烈な勢いで作ったので・・・あまり推敲もできぬまま
投下してしまいましたが・・・。

>>38氏が救いのあるグロ・・・と仰ってますが
今回それです。何か智ちゃんが英雄になっちゃった・・・。
まぁ、こういうのもアリ・・・と捉えて下されば幸いです。

299 :27GETTER ◆pXWVmj9lto :2005/11/21(月) 19:39 ID:???
>>298
お疲れ様、いや、「ありがとうございます」。
こんなことを言うのは変だと思います。
ですが正直、最期は智ちゃんは裏切られて殺害されてしまうのでは・・・と、
この作品群を閲覧した去年からずっと思っていたので。
このラスト。俺は、とてもよかったです。
救いがある、とは言えないけれどもそれでも前に歩むキャラ達。
これで終わった。そう深深と感じられるラストだったと、俺は思います。

GJ(グッド・ジョブ)!

300 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 19:48 ID:???
>>291-298
お疲れ様です!・・・ほぉ、これはなかなか素晴らしいですね。・・・ただし、
>「うん・・・。本当に・・・。」
とかは、「うん・・・。本当に・・・」というかんじに台詞文の一番最後の「。」は付けないものなんです。
あと、>>294での智ちゃんの苦悩みたいなのは、ゆかり先生が嬲られるシーンの合間に断片的に挿入すれば、
もっと良くなるのではないかと思いました。
・・・ところで>>297のゆかり先生の台詞が()になっていますが、ひょっとしてゆかり先生、死んじゃったんですか?
最後に、物凄く個人的なワガママを言わせてもらいますとせめて首から上だけは勘弁してやってほしかったです(熱湯・・・)。

301 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 23:38 ID:???
>>298
お疲れ様です、と言いたいところですが…。

彼の人(名前は伏せるねっというかNGワードにされてるみたい)の作品を勝手に続編を書いて
作品独特の救いようの無い虚無感を台無しにしています。
彼の人の作品は、どうしようもないほどの後味の悪い暴力・グロが良かったのに。

出来るなら、貴方のオリジナルのグロが読みたいところですね。

302 :名無しさんちゃうねん :2005/11/22(火) 03:08 ID:???
>>301

>>288>>289

303 :名無しさんちゃうねん :2005/11/22(火) 12:24 ID:???
>>302
つまり、風児氏とその名無しさん2人が、
作品の雰囲気を台無しにしたA級戦犯ということですね。

304 :名無しさんちゃうねん :2005/11/22(火) 12:32 ID:???
ぬるいラストを望むなら、そもそもこのスレで書かなくても良いと思う。
ぬるいラストは、途中の凄惨な描写をぼやけさせてしまう。
正視に耐えないほどの内容だからこそ、この隔離スレが出来たわけだし。

305 :名無しさんちゃうねん :2005/11/22(火) 12:36 ID:???
敢えてオチを示さず、余韻を持たせた終わり方をする手法が苦手な人は
潜在的にグロやホラーが苦手と思われる。
無理して覗かなくても良いのでは?
逆にこれから読んでみようと思う人はそういう手法に馴染んだほうがいい。

…あくまで私の個人的な意見だけどね。

306 :名無しさんちゃうねん :2005/11/22(火) 12:54 ID:???
>>302

補足
彼の人は、「他人の設定を使うN」氏に勝手に自分の作品を弄くられるのを
非常に憤慨していたのですがね。

本人が不在だからといって、勝手に続きを書いたりするのは
少し軽率ではないかと思うのだが、どうだろうか?

307 :風児 ◆iQwkicAw :2005/11/22(火) 17:30 ID:???
多くのご意見、痛み入ります。
>>306
確かに・・・実情を知らなかったというのは
言い訳にしかなりませんね。軽率でした。
このスレにご本人様がいらっしゃられるかは不明ですが・・・
氏の作品を勝手に使用し、しかも作風までも蹂躙してしまった事、
深くお詫びします。申し訳ありませんでした。

>>299
ストレートに感嘆して下さり、しかもこんな不躾な作品に共感して
下さった事に・・・感激です。本当に、本当にありがとうございます。
>>300
感想、そしてアドバイスまでいただき、ありがとうございます。
>ゆかりちゃんの生死・・・については・・・
あぁ明らかに言葉が不足してました・・・orz
ゆかりちゃんは死んでません。皆と一緒に智を出迎えてます。
ただ、目で智に話しかけている・・・といった感じです。
でもそんな描写どこにもしてないから全然分かりませんよね・・・。
すみません。
>>301>>304>>305
一応・・・私も彼の作品はいくつか拝見していました。
ただ・・・「自分が書く」からこそ、氏の作品を引用しつつ、
且つオリジナリティを交えたい、という思いがありました。
二次創作の更に二次創作。そこにオリジナリティを交えずして
氏の作風を完全に真似てしまう事には抵抗があった・・・というのが
私個人の考えです。
しかし現実にこうして酷評が多いのであれば、やはり思い切りすぎた。
それは否めませんね・・・。申し訳ありませんでした。

308 :名無しさんちゃうねん :2005/11/22(火) 18:23 ID:???
>>307
まぁまぁ、そう落ち込まないで…ところであなたは>>286で何か「被害者募集(?)」みたいなのをやって
いましたが自分もリクしてよいでしょうか?もし、よいのなら、被害者は、あさぎさんでお願いできますか?

309 :名無しさんちゃうねん :2005/11/23(水) 01:06 ID:???
301です。

>>風児さん
>>303-306は私1人の意見です。
だから、>しかし現実にこうして酷評が多いのであれば、やはり思い切りすぎた。
などと萎縮する必要はありません。
二次創作といえどファンがいて、その世界を崩して欲しくないと考えている人もいる、
ということを理解していただいただけでも幸いです。

>ただ・・・「自分が書く」からこそ、氏の作品を引用しつつ、
>且つオリジナリティを交えたい、という思いがありました。
>二次創作の更に二次創作。そこにオリジナリティを交えずして
>氏の作風を完全に真似てしまう事には抵抗があった・・・というのが
>私個人の考えです。
物書きとしての意地を感じました。
立派なことだと思います。
貴方の完全オリジナル作品に期待してます。

310 :風児 ◆iQwkicAw :2005/11/24(木) 23:16 ID:???
>>308
あさぎさん・・・ですか。また間空いちゃうかも
しれないですけど分かりました。書いてみます。
ただ、ネタが自分の中で浮かんだら
そっちを優先するかもです。気長にお待ちください・・・。
>>309
貴重なご意見、ありがとうございました。
理解されがたい私の考えを解して下さり、しかも応援まで頂ける
とは。本当にありがとうございました。

311 :名無しさんちゃうねん :2005/12/02(金) 02:35 ID:???
グロも良いが、たっちー並の鬼畜陵辱系も読んでみたい。

312 :眠名有 :2005/12/04(日) 20:52 ID:???
確かに人の設定を本人の承諾無しに使うのは問題あったかもしれない。
けど、内容としては個人的にはこういう終わり方も良いと思ったのでGJを送りたい。

313 :名無しさんちゃうねん :2005/12/06(火) 04:08 ID:???
個人的にはまったく救いが無くて
嗚呼、無情と余韻を味わう感じがグロまんが大王の醍醐味だと思うのだが。
中途半端に救いがあるとグロや暴力の悲惨さが際立たなくなり
やっぱりぬるい作品になるなあと思った。

グロや暴力をテーマに作品を書くのだったら徹底的にやらないと駄目だろう。

314 :名無しさんちゃうねん :2005/12/07(水) 17:40 ID:???
こっちもその方が良いと思うが…
まぁ絶望の中の一筋の希望って言う感じのもいいんじゃね…?

単純にキャラを虐殺するだけでは流石に飽きがくるかもしれんし…

315 :名無しさんちゃうねん :2005/12/30(金) 18:03 ID:???
風児さん、健在でいらっしゃいますよね?

316 :風児 ◆iQwkicAw :2005/12/30(金) 23:00 ID:???


317 :名無しさんちゃうねん :2006/01/06(金) 00:53 ID:???
限界さん、まだいらっしゃるでしょうか?

318 :名無しさん・・・ :2006/04/01(土) 20:25 ID:???
止まってるなあ、個人的に応援してる。

319 :名無しさんちゃうねん :2006/04/08(土) 02:35 ID:???
応援

320 :名無しさんちゃうねん :2006/04/24(月) 22:47 ID:???
………………風児さん…………できれば……そろそろ……………

321 :名無しさんちゃうねん :2006/04/25(火) 04:53 ID:???
>>320
急かすなよ

322 :名無しさんちゃうねん :2006/05/28(日) 21:25 ID:???
このやろう!

323 :名無しさんちゃうねん :2006/06/10(土) 11:07 ID:???
救いなんか欠片もない方がいいよ、後奴らは常に被害者であるべき。

324 :名無しさんちゃうねん :2007/08/04(土) 06:51 ID:i-qTTfXtZ2
32>つまらん。人間でやりな

325 :名無しさんちゃうねん :2007/08/06(月) 20:08 ID:kskWlN1o


326 :名無しさんちゃうねん :2007/09/14(金) 20:49 ID:???
保守

327 :名無しさんちゃうねん :2008/02/25(月) 11:13 ID:fJzqf8Qg
クズが文句言いまくったせいで人いなくなっちゃったんだね

328 :名無しさんちゃうねん :2008/05/07(水) 19:24 ID:61R3YwGc
ほしゅ

329 :名無しさんちゃうねん :2009/11/15(日) 01:23 ID:???
お陰様で饅頭を虐待する変なSSを書くようになってしまいました

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