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グロまんが大王

1 :名無しさんちゃうねん :2004/04/12(月) 00:48 ID:???
あずまんが大王の殺人・猟奇・グロ全般はこちらへどうぞ

お約束:
・絶対上げない!メール欄のsage確認は投稿直前直後必ずする
・作者さんを叩かない
・他のスレや板、住人さんに迷惑をかけない
・ここはグロ専門スレです。見ちゃっても泣かない文句を言わない
・あずまんがを愛する心はみんな一緒

161 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:04 ID:???
>>15

「ん? あいつは……」
谷崎ゆかりはハンドルを握る手を止めると、足元のブレーキ・ペダルを踏みしめた。
ゆかりが車を走らせていたのは、とあるバイパス道である。橋杙に支えられたバイパスの下、
凡そ数十メートルばかり虚空が広がっている。その防護柵の傍らに見慣れた人物の姿を見出した。
「あいつ、なにやってんのよ!!」
ゆかりは慌てて車から飛び出した。下を窺っていたその人物が――柵を乗り越え始めたのだ。
「やめなさい!!」
叫び、人影がわずかに戸惑う、一瞬をゆかりは駆け抜けた。
少女の重心がほとんど傾斜したとき、柵を跨いで落ちる上半身にゆかりは身体ごとぶつかった。
二人は折り重なるように反対側へと転がり落ちた。
「あ……せんせ……」
放心したように呟く滝野智の真上で、ゆかりは身を起こした。そして力いっぱい、智の顔を殴った。
「馬鹿野郎! お前何を考えてやがるんだ!!」
思い切り頬をはたかれた智はびっくりしたような目でゆかりを見つめている。
「あんた、今度死のうなんてしてみろ! 承知しないわよっ!!」
「あ……う……ううっ……うああああああああっ!!」
一切の感情が抜け落ちていた瞳が、揺らぎ、感情がそこから溢れ返った。

162 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:04 ID:???

智はゆかりの部屋に連れてこられていた。
一頻り泣きじゃくって顔を腫らしていた智は暖かい毛布をかぶって、そして今はココアを飲んでいた。
湯気を立てて一心に啜っていた。寒くないように、
その上からもう一枚毛布をかけてやると、ゆかりはその前に静かに腰を下ろした。
「何があったのよ」
「…………」
智は黙っていた。いつも喧しい智が顔を腫らして押し黙っている。
あまつさえ自殺未遂を犯した。尋常のことではない。
何より――智の顔には青痣がくっきりと浮かんでいた。明らかに殴られた青痣が。
泣いている裡には気づかなかったが、それは相当酷いものだったのだ。
「私はにゃもなんかと違って口が堅いんだ。――話して見ろよ?」
「…………」
じっと自分を見つめるゆかりを少し見つめ返して、智はわずかに口を開いた。
「ううっ、実は……」
その話を、ゆかりはまるで石の彫刻になったかのように、じっと聞いていた。
常は豊かに喜怒をあらわすその顔は、微動さえしなかった。硬かった。そして。
「――見せてみろ」
そこまで話して同じように固まっていた智が、伏せた面を上げて、暗い目でゆかりを見上げた。
「そんな……でも……」
「いいから見せてみろっ!!」
智がビクッと震え上がった。やがて、おずおずと、一枚一枚。か細く震えながら着ているものを脱ぎはじめる。
やがて、下着がぱさりと落ちて、「すべて」を露わにした。「女」だった場所を。
いつの間にか、絨毯の上には水滴の染みが広がっていた。
「――どこだ?」
「……ひぐっ……ぐううっ……ぐおお」
ゆかりは智の襟首を掴んだ。
「そいつらはどこにいやがる!? どこだっ!?」

163 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:05 ID:???

――都内某所、住宅街。周りは已に鬱蒼とした闇が、街灯から漏れるわずかの光さえ、
木々のざわめきと共に夜の漆黒に溶け込ませている。前方に佇むのは一軒のプレハブ小屋である。
「あれね」
念を押すように言うゆかりに、智はただ黙ってこくんと頷いた。
「いくわよ」
黒っぽいレインコートに身を包み、片手には工具箱を提げて、ゆかりが立ち上がった。
利道を踏みしめてまっしぐら敷地へと踏み込んでいく。智の話によれば、
男たちが「保険」として撮影しておいた数々のフィルム・ビデオ類は、
全てあのプレハブ小屋に保管されているのだという。その総数は実に数百点にも上る。
(許さない。あいつら絶対に許さない……!)

――ゆかりの心の中では烈しい炎が燃え盛っていた。憎悪の、復讐の、紅蓮が。

今まで口には出さなかった。悪ふざけをして、煙に巻いて。それでも気恥ずかしいときは、
照れ隠しにそっぽを向いて、一人でそっと微笑んでいた。愛していた。愛しい教え子たち。
智を、暦を、ちよを、榊を、神楽を、大阪を。


(許せない)

(この子達を傷つけた奴らを……許さない)

――だから、絶対に許せる事ではなかった。

智の顔を見た。ぶくぶくと腫れ上がり、ぐちゃぐちゃに裂けた膣を曝して、気が狂ったように泣き叫んでいた。
「もう、死にたい」と何度もおめき絶叫していた。それから大阪の、その死を知った。
大阪の遺体はあまりにも酷い状態であったため、葬儀はわずかな身内の間だけで執り行われたという。
腐った自殺死体からは蛆が溢れ返っても、それでもまだ葬られなかった。
智は自分が偶々居合わせたから救う事ができた。――だが、大阪は……。

164 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:05 ID:???

(あいつらを、絶対に許さない。あたしが、あたしが仇を討ってやる。討たなくちゃならないんだ!)

男たちへの憎悪が燃え上がる度、同じ分だけ強い自責の念がゆかりの胸を刺貫いた。
ゆかりは呪っていた。そして泣いていた。自らの不甲斐なさを。情けなさを。歯軋りをして、泣いていた。
大阪があれほどむごい目に遭っていたとき、自分は何も知らないで、いつものだらけた生活を送っていたのだった。
大阪がレイプされてから死ぬまでの三日間、泣き喚き、パンパンに膨れ上がった顔から血の涙を流して、
狂ったように奇声を発していたとき、一体、自分は何をしていたのだろうか?
なぜ、自分はあの子たちの事をもっと気遣ってやれなかったのだろうか?
なぜ、自分はもっとあの子たちとの間に強い絆をつくってやれなかったのだろうか?
あのとき自分に一言でもいいから相談してくれれば、こんな事にはならなかった。
大阪を、あの子を死なすことはなかった……!

(だから、あたしが救わなきゃならないんだ。今度こそ)

男たちが脅しのネタとして保存している写真のネガ。それさえ上手く回収できれば、
あとは警察に訴えて、鬼畜どもに正義の鉄槌をば下す事ができる。
その為には、たとい法に触れる行為だろうと、何だってもしてやる。自分が罪に問われようと、
教職を逐われようと、そんな事は知った事じゃない。
(もう二度と死なせはしない。守るんだ……あたしが、あの子たちを守るんだ)
ゆかりの胸には、ただ、教え子を守ろうと、どんな事をしたって、
あたしがこの子たちを守ってやるんだという想いだけが強く、強く燃え上がっていた。
やがて――
「……先生、ここ」
智が指し示す先に物置がある。プレハブ小屋の丁度裏手、街灯を陰に、
衆樹を面にして設置されている、比較的あたらしい物置。当然、鍵は掛けられている。
「持ってろ」
ゆかりは懐中電灯を智に放り投げると、工具箱を地面に置いた。何やらごつい工具が取り出される。
これで無理やりこじ開けて、智の写真を回収する。後は直ぐ警察に連絡して、証拠を隠滅されないよう、
他の写真類も確保してもらう。ざっとこのような積もりだったのだ。
荒っぽいが、他に手は無い。――ゆかりは電動のこぎりを手に取った、そのとき。

165 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:06 ID:???

がさがさ、と背後で物音がした。

「おい、智、どうした?」
ゆかりは咄嗟に振り向いた。が、返事は無い。それどころか、智の姿まで掻き消えていた。
向かいにはブナ林が一面に広がっている。
その闇に溶けて消えたように後ろで見張りをしていたはずの智の姿は消え失せていたのだ。
「ちょっと、どうしたのよ? 返事をしなさいってば」
声を響かせないように、しかし、闇に透き通るように発した声は、ほんのわずかに震えている。
「智、いるんだったら返事をしなさい! こんなときにふざけてる場合じゃないでしょ!?」
だが、やはり返事はなく、代わりに聞こえるのは木々のざわめきだけである。
「ちっ」
ゆかりは手に持ったのこぎりを捨てると、後ろのブナ林に向かって、まっすぐに歩きはじめた。
「まったく、どこに行ったのよ」
ゆかりは木々の中に踏み入った。闇は辺りを支配している。
そして林の中はより一層、暗く、そして狭かった。虫たちの鳴き声も、どういう訳か聞こえず、
ゆかりが落ち葉を踏みしめるざっざという音だけが、夜のしじまを破っている。
「智、いるんだったら返事を……」

がさがさ がさがさ

ゆかりは弾かれたように音のした方を振り向いた。木々の隙間をじっと目を凝らして見据える、
何も見えはしない。――だが、間違いなかった。確かに聞いたのだ。落ち葉を踏みしめる音。
――自分のものではない何者かの足音を。漸く、ゆかりは気づいた。
林の中にいるのは智などではないということを。

166 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:07 ID:???

「ちょ、ちょっと! 誰、誰なの!? 誰なのよっ!?」
ゆかりは叫んだ。もはや声に篭った震えは隠しようもなく、膝はがたがたと笑いはじめていた。
木々の狭間には明らかに何者かの悪意が満ちていたのだ。

突如、足音が後ろから起こった。

「ひっ!」
足音はまっしぐらに自分を目指していた。もはや隠れる事もなくまっすぐ、嘲笑うかのように露骨に。
何者かはすぐそこまで迫ってきている。
「ひいいっ!!」
ゆかりは一目散に駆け出した。だが……。
「うわっ」
必死で駆けるゆかりの足元に何かが飛び出した。蹴っ躓き、樹の根元に派手に転がったゆかりの後ろに、
誰かが立った。その姿を見上げる前に、砂が詰まった重い革袋がゆかりの頭に叩き下ろされた。
「あうっ」
目玉が飛び出すような衝撃が脳天を突き破って、ゆかりの意識は真っ暗闇へとフェードアウトしていった。

(誰……智は……私……)

167 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:07 ID:???

「ん……っ……」
うっすらと瞼を開けたゆかりの目に浮かぶのは、果たして――
「はろー、みす・ゆかり!」
悪魔のような暗い瞳をいやらしく笑みにつくって佇むはあの長髪、そしてあのレイプ魔の集団だった。
「ううっ」
手足が動かない。それもそのはずで、両手両足は手錠で固く縛められている。
そして男たちはすっ裸でいて、股間には7,8本ものペニスがビクビクと反り返っていた。
――それが男たちの本質であった。
「は……っ……」
ゆかりは、絶望した。これから自分が辿る末路を今はっきりと知ったのだった。
「これからお前がどうなるか、分かってるよな。谷崎ゆかりぃぃ」
長髪の男がぐしゃりと顔を歪めた。ゆかりの目前にはグロテスクな器具類が並べられていた。
それはゆかりの目にも、何のため使われる道具か分かり過ぎるくらい分かる代物だった。
――どこで間違えたのだろう。
「ふっ……ううっ……」
ゆかりは泣いていた。そこいつも破天荒で男らしいゆかりの姿はなかった。
その殻を破って、非日常の恐怖と圧倒的な絶望が、彼女の女としての部分を曝け出させていた。
それは実に皮肉なことであろう。
「ああ、ああっ……」
平穏な日常を謳歌していたはずだった。生徒たちがいて、腐れ縁の友達がいて、
馬鹿やったりしながら、何の変哲もない当たり前の日々を送っていた。
そんな、当たり前の日常はもう、二度と戻ってはこない。自分は二度と、あそこへは戻れない――そう悟った。

168 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:08 ID:???

「おい、油もってこいや」
長髪の男が返り見ていうには、潤滑油が欲しいとのことだった。男はぐっと握りこぶしをつくった。
「一度やってみたかったんだ、これ」
「お願い、あの子は、あの子だけは助けて……」
男の角ばった手に油がなみなみと注がれていく――瞬間、その言葉が契機となって、爆笑の渦が巻き起こったのだ。
「ギャハハハハハハ!」
「ヒィ――――ッ!! ヒィ――――ッ!!」
「ゲヘエヘへへッ!!」
男たちは腹を抱えて笑い転げる。そして、一頻り嗤うと、一人の少女を連れてきた、滝野智だった。
「智、許して……あんただけでも……逃げなさい……」
だがしかし、智の口から発せられたのは感極まった「先生!」と叫ぶ声ではなかった。
代わりに無感動な調子の声だった。
「予定通り、捕まえたね」
――ゆかりは、己が耳を疑った。
言葉が反芻される。今、なんて……?
「この人、簡単についてきちゃうんだから、ほんと余裕って奴ぅ?」
「クククク……まあ、そういう事なんだよ」
長髪が馴れ馴れしく智の肩に腕をまわした
まんざらでも無いという様子で、智が自分の胸を揉む腕に頬擦りする。
「あっ、でも勘違いし無いでね。私がこいつらの犯されたっていうのは本当の事だよ。
あの傷だって本当にやられたんだ。そりゃ、悔しかったよ。アソコをぐちゃぐちゃにされて、
よってたかって犯されたんだ。すごく絶望したさ。でもね、お金さえあれば、ああなったアソコだって直せるんだよね」

169 :谷崎ゆかりの不幸な一日 :2004/08/21(土) 01:09 ID:???

智がにこやかに語りかける。さっきまでの暗い表情が嘘のように。晴れ晴れとしていた。

「ほら、この人たちってエリート大学に通ってるじゃん。親はみんな凄いお金もちなんだよね。
――だからね、ゆかり先生、売っちゃったんだ」
智の顔がぐにゃりと歪んだ。
「だって、お金欲しいんだもおおおおおんっ!!」

「あ……あ……」
嘘でしょうといった顔で、ゆかりが掠れた呻きを漏らす。声は震え、そして体も小刻みに震えだしていた。
その身体を男たちが押さえつけ、身動きを封じる。長髪の手がゆっくりと性器に沈み込み始めた。

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああっ!!」


<終>

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