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あずまんが百合萌えスレ 2

1 :名無しさんちゃうねん :2004/04/27(火) 01:00 ID:???
 と言うことで、まだまだ続くよ、百合萌えスレ
 ちよさか 阪ちよ ゆかりにゃも に 阪カグ

 ハハハ
 た〜のし〜いぞ〜お
 
 特殊嗜好なので、嫌いな人は、笑って許して
 基本的にsageの方向で

 前スレはこちら
http://www.moebbs.com/test/read.cgi/oosaka/1044502785/l50

2 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2004/04/27(火) 01:07 ID:???
>>2
スレ建て乙

3 :ともかぐ信仰委員長 :2004/04/27(火) 17:51 ID:???
>>1
乙です。

何か書かな…

4 :名無しさんちゃうねん :2004/05/09(日) 19:34 ID:???
他のスレでも結構、百合ってるからなあ・・・
あえてこちらに、というリーズニングが難しいかもね。

5 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/05/17(月) 07:04 ID:???
書き切れなかったので数回に分けて書き込むことにします。

6 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/05/17(月) 07:05 ID:???
【いつもの】
「でさー」
いつもの教室。
いつもの始業前。
「私が祈ると風がぴゅーと吹いてきてさ」
「祈るなよ」
いつものくだらない話に適当に突っ込んで。
「そしたらそのおっさん、案の定急いで頭を押さえたって訳よ」
目の前にはいつも通りしゃべり続けるいつもの智。
「あーそうかい。よかったな」
今日も、そんないつもと同じ日。

7 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/05/17(月) 07:06 ID:???
第一章
始業チャイム5分前。
「それより、智。数学の宿題やってきたのか?」
いい加減くだらない話に付き合うのも疲れたんで、ちょっと言ってみると。
「あー、しまった!すっかり忘れてた!」
絵にかいたようなオーバーアクションのOH MY GOD。
やれやれ、やっぱりだ。
仕方ない、頭下げて頼んだら見せてやるか、と思ったその時。
「あー宿題忘れちゃったんですか。じゃあ、私のノート見ますか?」
私たちの前に差し出された、几帳面な性格を思わせる質素な大学ノート。
その先にははにかむように笑うちよちゃんの顔があった。
「おー。ちよすけ、サンキュー」
「こら、だめだ」
智がノートに伸ばした手を、私はパンとはじいたけど、その手をちよちゃんはまあまあとばかりに
押し戻した。
「たまにはいいじゃないですか。堅いばかりじゃだめですじょ」
「そうそう、ちよちゃんの言うとおり!」
「いや、宿題ってそういうものじゃ」
「それでですね、かわりにともちゃんにお願いしたいことがあるんです」
「……だからね……」
「お、なんだい?おねーさんなんでも聞いちゃうぞ」
……無視かよ。

8 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/05/17(月) 07:07 ID:???
しらけたところで、ふと気がついた。
ちよちゃんがなんか変だ。智に進んで宿題を見せてるのも確かに変だけど、もっと他に。
「あ、あのですね、えーとですね」
もじもじと指を動かしてる。頬も心なしか赤くて。
「あの、耳貸して下さい」
「ん、いいよ?」
背を伸ばして、智の耳元でちょっと顔を傾げ、お願いとやらを囁く姿が妙に艶かしい。
これは、いや、そんなはずは。
「あー、なんだ。いいよ、付き合ったげる」
付き合う?
びくっとしかけて、すぐ首を振る。
買い物に付き合うでも付き合うだもんな。うん。
「おい、どうした。よみ」
智の声にはっと我に返った。
「いや、なんでもない。それよりちよちゃんに何頼まれたんだ?」
「それはちよちゃんと私の秘密」
秘密か。なんか気になるけどまあいい。
どうせ聞いたら、なーんだというような答えに違いない。
そうに決まってる。

9 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2004/05/26(水) 02:47 ID:???
イントロダクションだけ書いてみる
この話は前スレ『風のゆくえ』『はじまる波』の続編です。

『WINTER DUST〜雪幻〜』 EPISODE0

みんなで海に行った日、私はある人から告白を受けた。正直とても意外だった。
その人は私の事を全く興味ないと思っていたから・・・・・・・
私と同じくらいの長さで茶色くきれいな髪、知的でクールな感じな眼鏡をかけている人。

女の子らしいと言われた時とても嬉しかった。
かわいい人形の事を話す時に照れた顔をする彼女がとてもかわいく思えた。
そんな彼女を見ているうちに私も彼女に惹かれていくのを感じた。
でもそれ以来、私達はどことなくぎこちなくなってしまった。
そして冬のある日、彼女から電話がかかってきた。
私、今とてもドキドキしている・・・・・・

10 :名無しさんちゃうねん :2004/05/26(水) 23:29 ID:???
むぅ!
こんなところに新たな光が!?

11 :( ̄〇 ̄)。○(眠い名有り) ◆CRIUZyjmw6 :2004/05/27(木) 08:10 ID:???
ちょっと書いてみた。



ほのかな想い

運動会でかおりんと走るって事になった時、すごく嬉しかった。
でも… 私はかおりんの気持ちを知っていた。
悔しいけど、かおりんは榊さんが好き…
だから、私はわざと怪我をした。
ゆかり先生のことだから、足の速い榊さんを代役にすると思うし…
そう、それでいい。かおりんが幸せなら。
でもさ、私の気持ちにも少し気づいてよね。

12 :名無しさんちゃうねん :2004/05/27(木) 10:13 ID:???
>>11
同じテーマで2,3本のSSが書かれてるから
これを続けるとしたらもっと創意工夫をしなければならないだろう。

13 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/05/29(土) 20:27 ID:???
8の続き投下。

14 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/05/29(土) 20:28 ID:???
第二章
休み時間。
「角のクレープ屋がこれがまたちょーうまいの」
智は暇さえあれば話し掛けてくる。
「今度一緒に食べに行かない?」
「行かない」
「そうですなー、よみさんはダイエット中ですからなー」
全く人の癇に障るようなことばかり言いやがって。
ダブルチョップを食らわせてやろうか、と思ったその時。
「じゃあ、私と行かないか?」
割り込んできたのは、神楽。
「なんだ、神楽クレープ好きなのか?意外だな」
本当に意外だ。偏見かもしれないけど、彼女にはもっと牛丼とか男らしい食べ物が似合う気がする。
「別にクレープが好きなんじゃなくてさ、ほら、そこの近くに映画館があるだろ。券2枚もらったから
一緒に見に行かないかと思って」
そう言って差し出したのは、前評判はすごい「ファイン=ファンキー」のチケット。
いかにも智好みの映画だ。
「すげー!よくこんなの手に入れたな」
違う。確かに前評判は良かったけど、すぐメッキがはがれてそのチケットは今じゃ紙切れ同然
なんだよ。
と言ったところで智は聞きはしないだろう。

15 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/05/29(土) 20:28 ID:???
それより、映画の後でクレープ?これで夕食はどこかのレストランだったりしたらまるでデートだな。
「それでさ、ついでに夕ご飯どっかで一緒に食べないか?確かロイヤルホストが近くにあったよな」
「ロイホはちょっち高くないか?」
「いーじゃん。たまには贅沢しても」
……おい。
いやいや、ちょっと待て。その程度は私とだってするぞ。(ロイホは行ったことないけど)
たいしたこと無い無い。うん。
「じゃあ、私もちょっとはお洒落してくるから」
「神楽のお洒落か。そりゃー見ものだな」
「うるせぇ!」
……なんなんだ?これは。
「どうしたんだよ、よみー。今日のあんたちょっと変だぞ?」
また、智の声で我に返る。
「何でもねーよ!」
そう、なんでもないに決まってる。

16 :前スレ1 :2004/06/07(月) 06:35 ID:???
>>1
もつ

17 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/06/07(月) 21:00 ID:???
15の続き投下。

18 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/06/07(月) 21:00 ID:???
第三章
昼休み。
「よみー、食堂行こうぜー」
智が誘う。でも私は。
「悪い。今日は弁当なんだ」
「なんだ、今日もダイエット弁当か?」
……一言余計だ。
確かにそうなんだけどさ、大声で言わなくてもいいじゃないか。恥ずかしい。
本当に人の気持ちを考えない奴だ。
「じゃ、一人で行くか」
「ああ、そうしろ」
そう答えたその時。
「智ちゃーん。一緒にお弁当食べへーん?」
間延びした大阪弁。
「悪い、大阪。今日は食堂なんだ」
智が答えると、大阪は手に持ってた包みを智に差し出した。
「大丈夫。私が智ちゃんの分作ってきた」
……ハァ?

19 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/06/07(月) 21:01 ID:???
私があっけに取られている目の前で、大阪作だという弁当が展開されてゆく。
小さなお弁当箱が3つ。
それぞれご飯とおかずとデザート。
おかずは形が崩れた卵焼きと、足の揃っていないたこさんウインナ―。
なるほど、本当に手作りっぽいお弁当だ。
「ぶきっちょだな」
智が言うと、大阪は少しすねたように顔を赤らめた。
「せっかく作ったのにそんなこといわんかてええやん」
「でも味は美味しいぜ」
それはまるでバカップ……
そんなわけない、あってたまるか。
ふと気がつくと、智の頬にご飯粒。
全く行儀が悪いからな、智は。
ため息をついて、とってやろうと手を伸ばそうとしたら。
「あ、智ちゃん。ご飯粒ついてるでー」
大阪の顔が智に近づいて。
ちゅ
!!!
次の瞬間、私は思わず叫んでいた。
「やめろ、大阪!智は私のだ!」

20 :名無しさんちゃうねん :2004/06/20(日) 10:49 ID:???
期待

21 :名無しさんちゃうねん :2004/06/20(日) 10:59 ID:???
>次の瞬間、私は思わず叫んでいた。
>「やめろ、大阪!智は私のだ!」
ワロタ

22 :名無しさんちゃうねん :2004/06/20(日) 12:58 ID:???
うざいので、スーパーで

23 :名無しさんちゃうねん :2004/06/20(日) 13:46 ID:???
いちいちうざいとか言う奴がうざいのでsupersageします

24 :名無しさんちゃうねん :2004/06/20(日) 13:57 ID:???
何がうざいのか知らんが最近この手のレスする奴の方こそ
マジうざい。SS嫌いあるいは百合嫌いなら見なけりゃいいのにさ。

25 :名無しさんちゃうねん :2004/06/20(日) 14:33 ID:???
>>20
こういう馬鹿がageるからうるさい奴がくるんだよ。
これに懲りたらネタも無いのにageるんじゃないぞ。

26 :名無しさんちゃうねん :2004/06/20(日) 15:53 ID:???
協力sage

27 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/06/22(火) 07:56 ID:???
>>21
微妙な評価ですね……

正直あまりに評価が少ないんで、書き上げた方がいいのか、別のネタを探して書く
のがいいのか判断つかないです。

28 :名無しさんちゃうねん :2004/06/22(火) 11:58 ID:???
>>27
こちらから言わせてもらうなら、たったこれだけの内容で
評価しろというほうが酷。
とりあえず現在の感想は、「章」というパート分けが
まったく意味をなしていないということ。
長編小説を読んだことありますか?

29 :名無しさんちゃうねん :2004/06/22(火) 17:05 ID:???
>>27
まずは完成させることが第一ではないでしょうか。
確かにレスが少ないとやる気は出ないかもしれませんが、
中途半端に放置するのは書き手として格好悪いではないですか。

30 :名無しとちゃう :2004/06/24(木) 20:36 ID:???
>>28-29
そんな批判的な態度では、書くなとでも言っているようなもの。頑張ってくださいとだけ、一言言えばいいと思います。

偉そうにスマソ

31 :名無しさんちゃうねん :2004/06/24(木) 20:43 ID:???
>>30
>>28-29のどこをどう捉えたらそう読めるのかな?

32 :名無しさんちゃうねん :2004/06/25(金) 00:46 ID:???
>>27
判断がつかないなら答えましょう。

是非書き上げてください。

上手い人の書くSSだからこそ、
きちんと最後まで読んでから感想を書きたいので。

33 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/06/25(金) 08:06 ID:???
わかりました。最後まで書きます。

34 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/06/27(日) 21:09 ID:???
最終章
……
一瞬の沈黙の後。
「そうやな、智ちゃんはよみちゃんのもんやなー」
大阪がうれしそうににっこり笑った。
おい、それはどういう意味だ?
「やっぱりな」
「仲良しさんってことですか。小学生の時から同級生ですからね」
いつのまにか両脇に神楽とちよちゃんが来てて、したり顔で頷いてる。
まさか……
ちょっと待て。何か勘違いしているぞ。
私は、ただ、あー、その。
「ちよちゃん、仲良しの意味がちょっと違う」
「じゃあどういう意味ですか?大阪さん」
「それはな、保健体育が得意な神楽ちゃんが詳しい」
「関係ねーだろ!」
おいおい、君達、だからさ……「てめーらグルか!!!」
「わ、怒られてもーた」
言葉の内容とは裏腹にのーんな雰囲気のままの大阪の前に、すっと入ってきたのは。
「自分をごまかすのは良くない」
……榊、お前もか?
頭に血が上ってみんなを懲らしめようと思ったら、後ろから制服の襟を引っ張られた。
「おいおい、せにょーる。あんな熱烈な愛の告白しておいて、私は無視かい?」
「本気にするな、智!私はただ」
「私は好きだよ、あんたのこと」
△※○〒×◆…………ぅがぁああああああ!!!
「わー、よみが壊れたー!」

いつものようにたわいのないことで騒いで。
昨日と同じく、私は智を好きで。
変わったことといえばお互いの気持ちを知っちゃっただけで。
そう、今日もいつもと大して変わらない日々。
(Fin)

35 :名無しさんちゃうねん :2004/06/27(日) 23:01 ID:???
>>蛍石 ◆tzCaF2EULM さん乙でした。よみさん謀られていたワケですな。

36 :名無しさんちゃうねん :2004/06/28(月) 19:09 ID:???
蛍石さん乙〜! 後味すっきりでさわやかに萌えられました。GJ!

37 :名無しさんちゃうねん :2004/06/28(月) 20:20 ID:???
第3章の引きを考えるとこのオチはあっさりしすぎてて期待はずれだった。
蛍石のSSはどうも作り込みが足りないものが多い。
他のSS書きに比べると話自体を面白くする意気込みが弱い。

38 :名無しさんちゃうねん :2004/06/28(月) 20:35 ID:???
俺は逆に安易にあずまんが世界を崩す人たちより、こういう話のほうが好きだけどね。
それに他の人の作品は読んでても絵が浮かばない作品が多いけど、蛍石さんのは絵が
浮かんでくるから読んでて面白いと思う。

39 :名無しさんちゃうねん :2004/06/29(火) 07:35 ID:???
>38
だな。蛍石さんは素材の良さを生かすSS書きだと思う。

40 :名無しさんちゃうねん :2004/06/29(火) 13:05 ID:???
蛍石さんを料理人に例えるなら、

和の鉄人

41 :名無しさんちゃうねん :2004/06/29(火) 23:21 ID:???
時に蛍石氏には野望があったはずだが、今どのくらい達成できたんだろう?

42 :名無しさんちゃうねん :2004/06/30(水) 00:33 ID:???
>>41
「ともにあゆむ」―あゆとも
「おとうとのこと」―よみあゆ
「指」―よみとも
「器用じゃないから」―さかぐら
「同級生に憧れて」―ともかぐ
「白詰草の友達」―さかちよ
「かっこええ女」―あゆちよ
「バースデープレゼント」―ともちよ
「堤防にて」―よみかぐ
「切ない思い」―よみさか
「ママ」―ちよかぐ

残り4組
よみちよ、ともさか、さかあゆ、あゆかぐ

43 :名無しさんちゃうねん :2004/07/01(木) 16:13 ID:???
まだまだ、前スレとかからの未完結が多いですなぁ。

完結キボン

44 :名無しさんちゃうねん :2004/07/04(日) 09:58 ID:???
沈め!!

45 :名無しさんちゃうねん :2004/07/20(火) 17:41 ID:???
だれかよつばと!ネタできぼんぬ

46 :名無しさんちゃうねん :2004/07/20(火) 20:26 ID:???
>>45
ttp://www.moebbs.com/test/read.cgi/oosaka/1069177410/33-34

47 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/08/14(土) 15:24 ID:???
「たくさんお手紙出しますから!」

ふりむけばいつも

「がんばってくるんやで〜」

あなたがいました。

「では、お体に気をつけて!」

遂に想いを打ち明けられないまま

「ちよちゃんもな〜」

私はアメリカに旅立ちます。

48 :蛍石 ◆tzCaF2EULM :2004/08/14(土) 15:25 ID:???
【伝えられない、想い】
「Hi,Tiyo.Is it OK although it seems to be blue?」
「Hello,Nancy. I am not Tiyo, but Chiyo. CHI-YO」
「Oh, Sorry...」
ごめんなさい、ナンシー。本当はこんなこと言いたい訳ではないけれど、今は一人にさせて欲しいんです。
はるか西、海を越えた向こう。
今、あののんびりした関西弁で智ちゃんとしゃべっているのかな。
それとも夢うつつの中かな。
私は、テストの点はすごく良かったけれど、結局それだけで。
自由な発想のできる人がうらやましかった。
だから、私はそういう人にちょっと嫉妬してました。
でも……そんな私を、ほわーとした笑顔で、何もかも包み込んでくれた。
高校生だしバイトしたいなーって呟いたら、生意気だともなんとも言わず、ほな一緒にやろか〜って言って
くれました。
文化祭では着ぐるみで思うように動けない私の足に合わせて、ゆっくり校舎を回ってくれました。
修学旅行ではゆかり先生と智ちゃんに海に放り込まれそうになった私を助けようとしてくれました。
その度に胸が温かいような、きゅっと締め付けられるような感じになって。

だから、私は、最後の夏休み。
なかなか起きてこなかったから。
起こしに行ったふりをして、こっそりと、軽く、触れるように……
ミルクみたいな、甘い味がしました。

ごめんなさい。私卑怯でした。
本当はちゃんと伝えたかったんです。
でも、ダメ。できなかった。

会いたい。
会って全部伝えたい。
怖い。
言えない。

どうしていいかわからない。
いくら公式を覚えても、解けない問題。
ねえ、神様。どうやったら答えを導き出せるんですか?
(Fin)

49 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2004/08/16(月) 22:31 ID:???
>>47-48
せつない恋物語にジーンときました。ちよちゃんが答えを出せる日がいつか来ればいいですが・・・・・・・
すいません、こんな感想しか言えなくて。

50 :へーちょ :へーちょ
へーちょ

51 :名無しさんちゃうねん :2004/08/17(火) 00:57 ID:???
>>50
甘えるなって誰に言ってるの?
作者は特に甘えた様子など見せていない。

>>47-48に関しては、20の倍数がSSを書くスレに
似たようなものがあって、そっちのほうが好みだけど。

52 :名無しさんちゃうねん :2004/08/17(火) 01:21 ID:???
>>50
過剰反応している君、アンチ厨房だろ。
もしかしたら恐ろしいスレの226か?

>蛍石さん
次作品、期待してます。

53 :50 :2004/08/17(火) 20:48 ID:???
>>47-48

申しわけありません。
一晩たって見直したら、えらく不遜な内容のレスだと気づきました。
自分で削除依頼出してきます。

54 :名無しさんちゃうねん :2004/08/20(金) 10:55 ID:???
>>52
勘弁してくれ。断じて違う。

55 :名無しさんちゃうねん :2004/08/24(火) 16:51 ID:???
紅茶菜月さんの個人授業と
名も無きSS書きさんの智ちゃん,合宿の夜にちよちゃんに悪戯の続きキボン

56 :名無しさんちゃうねん :2004/08/24(火) 20:52 ID:???
春日姉妹の父がフルチン大行進の話の続きを……

57 :名無しさんちゃうねん :2004/08/24(火) 21:37 ID:???
>>56
それは控え室のSSです

58 :名無しさんちゃうねん :2004/08/25(水) 00:53 ID:???
>>57
あうう、失礼。
そりゃそーだ、百合スレのSSでフルチン大行進なんて展開ありえねー(w

59 :名無しさんちゃうねん :2004/08/25(水) 08:13 ID:6221zyz2
>>56
そんなのあったのか

60 :名無しさんちゃうねん :2004/08/27(金) 14:24 ID:???
>59
あったな。娘の前で裸になるのが大好きな親父が大活躍するSSだった。

61 :名無しさんちゃうねん :2004/11/06(土) 15:51 ID:EQgSt81w
新作期待age

62 :回天 ◆xEhewlNweg :2004/11/06(土) 23:27 ID:lwOuNT7A
さて、久々に来たし、投下でもしてみるぜよ

63 :回天 ◆xEhewlNweg :2004/11/06(土) 23:28 ID:lwOuNT7A
「んむっ…… ふぁぁ」
閉め切った部屋の中、私の嬌声と、すこし粘っこい水音がメロディーを奏でてる。
「ははっ。神楽ちゃんって本当、感度ええなぁ」
「そーそー 神楽は淫乱女だもんなー ほら、もうこんなに」
「い、言うなぁっ、ひああぁぁっ!」
ともと大阪が、私を前と後ろから責めたててる。
二人は服を着てるけど―――私は着てない。下着も。
本当。同じ人間じゃないかと思うくらい息が合ってる。
大阪に右胸を舐められて、左手で左胸を揉まれて、右手で……あ、あそこを弄ばれている。
中に入れないで、その周りを摩ってる。
智は、私とキスしてる。舌を絡められて―――ううん。たぶん、私からも絡めてるんだと思う。
右手は……あそこに指を入れて、左手は、体中を触ってる。
私、犯されてる。こんなの嫌。なのに感じてる。
会わなきゃいいんだけど、こいつらがいないと胸が切なくなって……
「も、もうやめ……ふぁぁっ!あっ……あうっ、うわあああ」
二人のペースが速くなったのがわかる。全身が火照って、疼いて、痺れて、蕩る。
「あうっ、もうっ……もうっっ!」
もう耐えられなくなって、イク…… って時に、二人の動きがピタッて止まって。
何回されたっけ?あと少し。なのに……
「もう、やだ……」
「どや?そろそろイキたいやろ?」
「そーそー 我慢はよくないぞ」
そう言って、私の右手を掴んで、咥える。
指を舐められただけ、それだけなのに―――
「ふあぁぁっ!」
何でこんなに気持ちいいの?
右手から体が蕩けてくみたいだ。
「本当、ありえねぇほど敏感だよな」
「私たちの開発が上手やったからやろ?それに―――」
大阪が舌で私のそこをべろりと舐めあげた。
「うあっ!」
くそっ、ちゃんとイケないようにしてやがる。
「さっき何回もイカされたしなぁ」
そうだ。私はさっきまでイカされまくったっけ。
覚えているところで15回。もう意識が朦朧としてた時も、犯されてたってのは覚えてるから、20回はイッた。

64 :回天 ◆xEhewlNweg :2004/11/06(土) 23:29 ID:lwOuNT7A
「それでまだイキたいんやろ?神楽ちゃんは正真正銘の変態やで」
そんなの少しずつだけどわかってるよ。
あの修学旅行から、二人と何回も体を重ねて、そのたびに元々敏感だった体が、もっと敏感になるのを感じていた。
この快感は、全然抗えるもんじゃないってのも。けど、そんなの恥ずかしいし、絶対認めたくない!
「ちがうよっ」
「ガンコやなぁ…… せや!イキたくないんやろ?だからわざわざ止めてあげとるんやで?それとも、イッたほうがええんか?」
くそっ、こいつ子悪魔みたいだ。
「…………イキたくない」
「せや、続きを―――」
「待った」
再び神楽を犯そうとした大阪を、智が制した。そして何か耳打ちしてる。何か、嫌な予感。
逃げようと思えば逃げれたんだろうけど、体に力が入らなかったし、入ったとしても逃げなかったと思う。
だって、こいつらは私の恋人。裏切れないから……
「えっ、でも……」
「だって、そのためにやったんだろ」
「わ、私だって恥ずかしいんやもん」
「どっちにしろ、わかっちまうことだろーが」
なんか、相談してる。きっと、私をどう犯そうかとか考えてるんだろうな……
って、期待してる!?ちがうちがう!!
そんなこと考えてたら、突然、
「神楽〜〜」
って智がやってきて、脇の下に何かのクリームを塗ったんだ。塗られた部分がヒンヤリする。
「ふぁぁぁ」
「おいおい神楽ぁ。それ、別に気持ちよくなる薬じゃないぞ」
わかってるよ。けど、クリームが溶けて、肌を伝う感覚が……
「はぁ……はぁ……」
「本当に敏感やなぁ。でも安心しぃ。危ない薬やないで。ちゃんと試したさかいな」
試した?大阪かともが?
そんなこと考えてる間に時間がたって、大阪は濡れタオルを用意して、それをふき取った。
「ふぁぁ」
「おー ええ感じや。見てみい」
そう言って、タオルを見せ付ける。そこには数本の毛が雑じってた。これ、私の腋毛?
「神楽ちゃんの毛や。つまりなぁ、これ、脱毛剤やねん」
「さーて、神楽。覚悟してもらうぞー」
二人のやることは様相ができた。
――もしかして、あ、あれをあそこに……

65 :回天 ◆xEhewlNweg :2004/11/06(土) 23:29 ID:lwOuNT7A
今夜はここまで。さて、百合スレはさっぱりと過疎化してしまいましたねぇ。

同士よ!集まりたまえ!

66 :空耳=ケーキの法 ◆SOKU :2004/11/06(土) 23:40 ID:???
同士だけど…上げていいの?…ネタがあったら上げていいんだな。
神楽イイ!GJ!!一番目はなんだしさげりょ。

67 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2004/11/07(日) 03:14 ID:???
>>65
すまねぇ。あれからさっぱり書けてなくて・・・・・・・

68 :名無しさんちゃうねん :2004/11/09(火) 09:50 ID:???
>イク…… って時に、

ここの隙間に技を見た。

69 :ボンクラーズの野望U :2004/11/21(日) 00:20 ID:41yNbRto
「やめてっ!お願いだからぁっ!」
今にも泣きそうな声で、私は懇願した。ううん。泣いてたかもしれない。
だって、そんな事されたら……!!
「大丈夫やで。ここがつるっつるになるかは神楽ちゃん次第や」
「ま、私は神楽が耐えれると思わないけどねー」
そう言って智は紐を用意して、私の手を腰のあたりで縛った。
ちょうど、手首を曲げればあそこに届くような感じだ。そしてそのまま手にさっきのクリームを塗った。
「いいか。神楽が耐えれんくなって、一人エッチしたら…… どうなるかわかるよな?」
「ひ、卑怯だっ!」
「大丈夫。神楽の方がラッキーなんだぞ。ほら、後ろ」
振り返ると、大阪がいた。全裸で、あそこの毛を全てきれいに取られている。
顔を真っ赤にして、こっちを見つめている。さっき言った「試した」とはこういうことだったんだ。
「大阪……」
「神楽も負ければこうなるからな。でも」
「ひあっ!」
大阪の悲鳴が空気を切り裂いた。
「ほら。直接触るから、こんなに感じるんだよ〜」
「あうっ、ともちゃん…… はぁっ!」
さっきまで私を責めたててた子悪魔はいない。もう一匹の子悪魔に弄ばれる女の子になってた。
「じゃぁ、しばらく大阪の相手してるから。神楽は見てるだけでいいよ。ま、耐えられれば関係ない話だろ?」
そう言って、智も服を脱ぎ始めた。やっぱり、智の毛もまったく無くなっている。
「ともちゃっ……うあっ!はぁぁぁ」
ゴクン
思わず唾を飲んだ。すごく気持ちよさそう。

70 :ボンクラーズの野望U :2004/11/21(日) 00:20 ID:41yNbRto
「あっ、ふぁぁ」
「ほーら、見ろ神楽。こんなに気持ちいいんだぞ」
大阪は、左手胸を揉まれて、右手で中を掻き回されて……。
「あかん、もうっ、イ……イッてまうっ!」
「じゃぁやめ」
そういって、ともが手を離した。多分、大阪も私と同じ気分なんだと思う。
「そんな…… ここまてやって……」
「自分でやればいいじゃん。ほら、神楽に手本見せてやらないと」
そんだけ言って、大阪の手を無理やり突っ込んだ。
「ひああああっ!」
大阪、そのまま一人でし始めちゃった。
ぐちゃぐちゃになるまで掻き回して、顔真っ赤にして、恥ずかしそうだけど、何か嬉しそうで……
――私もしたら、あんなに気持ちよくなれるのかな……
  って!何考えてるんだ!!
思わず自分を叱った。ダメだからと思ったわけじゃない。認めたくない。
笑ってよ。本当の私はこんなことが好きなんだと思う。
けど、恥ずかしいのと、プライドが許さない。
だから私は自分に「私はともと大阪に犯されてるんだ。私はそんな淫乱な子じゃない!」って言い聞かせてきた。
だけど一人でしたら、もうそういう言い逃れは出来ない。
私は本当の淫乱女ってのを認めることになっちゃう。
「ひゃっ!ふぁぁぁっ!ええっ!!ええねん!!」
大阪、気持ち良さそう。
やめてよ。するなら私の前でしないで、どっか違うところでやってよ!

71 :ボンクラーズの野望U :2004/11/21(日) 00:21 ID:41yNbRto
なんでそんなこと思うんだよ?
――だって……耐えられなくなる。
もう耐えてないだろ。感じて、よがって。さっきまで蕩けたよな。
――何言ってるんだ!人にされるのと自分でするのとじゃ違う!
でも、大阪すごく気持ち良さそう。きっと、私もしたら……
――だめっ!気持ちよくなんかないよ!恥ずかしいだけだ!
その恥ずかしいのが気持ちいいんだ。恥ずかしがれば恥ずかしがるほど、敏感になる。今までもそうだったろ?
――じゃぁ、それってマゾってこと!?私が!?!?そんなわけないだろ!
そうだよ。私は見られて、恥ずかしいこと言われるほうが感じる淫乱女なんだよ。

二人の私が、私の中にいた。
どっちが本当の私なの?
気持ちよくなってる方?それとも、それに反発してる方?
分からない。分からないよ。
「神楽、手が下がり始めてるぞ」
ともの言葉で現実に戻された。
あわてて手を上にあげる。
「ふわぁぁぁぁん!」
大阪が、イッた。
あいつも恥ずかしがってるのは分かる。
顔真っ赤だし、「見ないで」って目でこっち見てる。
でも、すっごく気持ちいいんだろうな……
「ひゃん!」
悲鳴をあげたのは私だった。ともが、中に指を入れてきたんだ。
「神楽、がんばるってるな〜〜」
「やめっ……うわぁぁぁ」
さっきよりも敏感になってる。やっぱり、恥ずかしがったから?
「意地張ってもろくなことないよ。ほら、しちゃえば楽になれるんだよ?」
そうだな。ともだって、大阪だってやってるんだよな。

72 :ボンクラーズの野望U :2004/11/21(日) 00:22 ID:41yNbRto
「別にそのくらいで神楽のこと嫌いになったりしないからさ」

――ともぉ……
ほら。だから言ったろ。もうしちゃえよ。
――でも、恥ずかしいし……
恥ずかしい?じゃ、犯されてるのは恥ずかしくないのか?
――そ、それも恥ずかしいけど……
じゃ、別にいいじゃん。
――なっ!?
ほら。もう疼いてるんだろ?胸とか、あそことか。もうグチャグチャにかき回したいんだろ?
――そっ、そんなこと……
お前は私。私はお前。何でもわかってるんだ。
ほら、もっと気持ちよくなりたい。もう早くイきたいっ!
――言うなっ!あっ!!

ともがいきなり私のそこを触った。

――うわっ!すっごくゾクゾクする……
ほら、だからやっちまえよ
――でもっ……
ともと大阪が望んでるんだぞ。あいつらのこと、好きじゃないのかよ?
――それとこれとじゃ……
お前のことは全部わかってるんだぜ?
口だけは見え張ってても、本当はしたいんだろ?
――…………
意地張ってても何にもならないぜ?
――……
ほら、もうやっちまえよ。

73 :ボンクラーズの野望U :2004/11/21(日) 00:22 ID:41yNbRto
「神楽、好きだぜ」
そう言って、私の頬にキスした。
もう、限界だ……
「だめっ。もうだめぇっ!!」
もう、どうなってもよかった。
ともと大阪にこうやって愛してもらえるなら、羞恥心だろうがプライドだろうが、そんなもん、どうでもいい。
「ふぁぁぁぁ!」
すごい。一人でするのって、こんなに気持ちいいんだ。
自分の体はやっぱり自分がよく知ってるから、感じるところを好きなだけ弄くれる。
けど、制御が利かない。何か、手だけ別の生き物みたいだ。
「あん!んっ!ああん!!」
すっごくいやらしい声。
あそこに自分で塗りたくってる脱毛剤。
でも、そんなことどうでもいい。
もっと気持ちよくなりたい。そのことしか頭に無いから。
「とける!!うはぁっ!とけるぅっ!!」
出た言葉はそれだった。
私の体は自分でも信じられないほどに敏感になっていた。
気持ちいいのは、股間だけじゃない。
動かす腕とそれに触れる胸、床と触れる背中、そこを掻き回してる指、
挙句の果てには、少しでも何かが触れた場所からも快感が湧き出してくる。
本当に、体が蕩けそう。頭の中はには《快感》しかない。
怖かった。自分がどうなるのか。このまま壊れるんじゃないかって。
でも、体は言うことを聞かない……
「ひあっ!あああああっっ!!」
イッた。一人でして、初めてして、ともと大阪に見られながら、イッちゃった……
もう、言い訳は出来ない。私は、自分から淫乱なことをする淫乱女になっちゃったんだ。
「あうっ!くあぁっ!!」
また、悲鳴をあげた。ともか大阪の手が、私のイッたばっかりで、まだ敏感なそこを触った。
でも…… ともと大阪は、二人で愛し合ってる。じゃぁ、一体誰?
答えはすぐにわかった。私だったから。指がそこにもぐりこんで、掻き回してる。
「やっ、何で……うわぁぁっ!」
指が、言うことをきかない。私の一番感じるところを刺激して……
「はあっ!そんな、うわぁぁ!いやっ、んんんっ!」
ともや大阪にやられる時と違う。怖い。
このままこれがやめられなくなったりしない?このまま快楽におぼれちゃうんじゃない?怖いっ!
「まっ、またとけ……ひあああっ!」
また、イッた。けど、止まらないよっ!
「やだっ、やなのに!んくっ!!」
――助けてっ、ともぉっ!大阪ぁっ!!

74 :ボンクラーズの野望U :2004/11/21(日) 00:22 ID:41yNbRto
「……ぐら?神楽?大丈夫か?」
気がついたら、私は布団の中にいた。頭には濡れタオルが乗せてある。
「ああ。何とか」
「よかったぁ。神楽ちゃん、気絶しとったんやで」
「気絶?」
そういや、あの後からの記憶は、途切れ途切れで…… 一人でやってたことしか思い出せない。
「神楽ったらさぁ、イキすぎて気絶したんだぜ。すごかったなぁ」
んな恥ずかしいこと…… カァッって、体中が熱くなった。顔から火が出そうとはこんなことなんだろなー。
感じて、二人に見られてもっと感じて、一人でして、何回もイって、最期には気絶!?すっげー恥ずかしい。
「でも、本当に心配したんやで」
「大阪……」
「さ、神楽も目を覚ましたし、じゃ―――」
「とも」
「ん?」
「抱かせろ」
「!!!!」
私のいきなりの発言に驚いてるみたいだ。ともが顔真っ赤にするのなんて、久しぶりだ。
「お前だって、そういうこと言おうとしたんだろ」
「そ、そうだけど…… 神楽から言われるとは思わなかった」
「じゃ、いただきまーすっと」
言うが早いか、私はともに襲いかかってた。やっぱ、やられてるだけじゃ、割に合わないしな。
「ふぁっ、神楽ぁ!」

結局この後、私たちは代わる代わるに愛しあった。
こいつらに抱かれてると、どこか落ち着く。まるで、姉妹みたいだ。
「はぁ…はぁ…はぁ…ここまでやったんは、久しぶりや」
「本当。神楽すごかったよな」
「うるさい!」
いくらここまでやったからって、恥ずかしくないワケジャナイゾ!
「ま、目的も達せたし」
「ん!!」
そう言って、もう無毛になったそこを撫でた。
うわっ、やっぱ前よりも感じる。
「次の作戦をに移らんとな」
「作戦?」
初めて聞いた。何だ、作戦って?

75 :ボンクラーズの野望U :2004/11/21(日) 00:23 ID:41yNbRto
「なぁ神楽。今日は、気持ちよかったか?」
「なっ!!」
「どうだった?ん?神楽〜〜」
なっ、なっ、なっ、なっ〜〜!こいつはどこまで人を恥ずかしくさせればぁぁ〜〜!!
「き、気持ちよかったよ」
「すごく?」
すっげ〜〜 ムカツク。けど、ま、いいや。
「わかってるくせに」
「ほんならや〜。こんな気持ちええこと、皆に教えてあげるべきやと思わん?」
「は?」
突拍子も無い発言に、目が点になった。おいおい、それって……
「例えば〜〜ちよすけとか」
何か、話がやばい方向行ってないか?
「ばかっ!ちよちゃんはまだ子供だぞ!」
「大丈夫だって。なぁ、大阪」
「せやで。ちよちゃん、はよ大人になりたい言うてたし〜〜」
「それはそういう意味じゃないだろ!それに、犯罪になるぞ!!」
「心配するな。ちよすけも恋人にしちゃえばいいじゃん。それに、今日ので自身がついたし」
え?今日のって…… まさか、こいつら……
「お前ら、もしかして私を……」
「大正解―――!神楽ちゃんを墜とそう作戦大成功!」
「……もういい」
なんだか、こいつら相手に怒ってるのが馬鹿々々しくなってきた。
「神楽ちゃんも手伝ってな」
「は?わ、私も!?」
「当たり前や。ボンクラーズは三人で一体なんやで」
「…………」
もういい。毒食えばなんとかだ。
「わかったよ。けど、誘い込みくらいだぞ。ちよちゃんが嫌がるようなら、参加しないからな」
「サンキュ――!じゃ、作戦を立てよう」
まったく、こいつらといると退屈しない。一生かけて、世話してやってみるのもいいかもな……

76 :回天 ◆xEhewlNweg :2004/11/21(日) 00:24 ID:41yNbRto
一気に投下。
さーて、次の話の内容が決まってないぜ……

77 :名無しさんちゃうねん :2004/11/21(日) 02:56 ID:???
とりあえずGHJ!

78 :個人授業 5 :2004/11/21(日) 10:48 ID:???
「春日さーん、もういいわよ」
「はーい」
 少女はゆっくりと立ち上がり、身体に巻きつけた毛布の端を床に引きずりながら
のろのろと廊下を歩いていく。
「お風呂、先に入りなさい」
ドアのノブに手をかけると、水面を激しく叩くお湯の音とともに、つい先程まで肌を
重ね合わせていた教師が、両手を腰にあてて微笑んでいる。
 
「ほんでも…… 私がびしょびしょにしてもうたんやし」
 大阪は申し訳なさそうな表情を浮かべている。
「そんなこと気にしないでいいのよ」
 みなもは、軽く手を振りながら言ったが、少女は口元に人差し指の先端を当てながら
黙ってしまった。

「どうしたの? 」
 軽い不審を抱いたみなもが、顔を覗き込みながら尋ねた時。
「そや! 」
 ぱちんと両手を合わせながら、大阪は叫んだ。
「な、何? 」
「にゃも先生、一緒にはいらへん? 」

79 :個人授業 5 :2004/11/21(日) 10:49 ID:???
かっぽーん。
「うわー、気持ちええなあ」
 大阪は、華奢な身体を湯船に沈ませながら、とても嬉しそうな声をあげている。

「なー、せんせい?」
「なあに? 」
「背中、流したろか? 」
「えっ!? 」
 ふいに出された提案に、みなもは小さな声をあげた。
「いっぱい、いろんなことを教えてくれた先生にお礼がしたいんや」
「お礼? 」
「そや」
 少女はこくんと頷いた。

 教え子の積極的な行動に、最初は驚いたけど、つい頬が緩んでしまう。
早速、『教育』の成果が出たようで悪い気もしない。

「それじゃあ、お願いしよっか」
「は〜い」
 嬉しそうな声をあげて湯船から出る。
「ほんならいくで〜」
 みなもの背後に回った少女は、普段と変わらないのんびりとした声を出すと、
石鹸に手を伸ばした。スポンジにこすり合わせて、充分に泡立ててから、
ゆっくりと洗い始める。
「ん…… 」
 軽い吐息が、教師の口元から漏れる。
 他人に背中を流してもらうなんて、本当に久しぶりだ。使い慣れているはずの
スポンジが自分の意思とは全く無関係に動く為に、凄くくすぐったい。

80 :個人授業 5 :2004/11/21(日) 10:50 ID:???
「にゃもせんせいの、背中ってつるつるやな〜 」
「そうかしら?」
「何か、使っているのん? 」
「そうねえ、強いて言えば米ぬか石鹸かな」
「米ぬかなん? 」
 大阪は手元の石鹸を見つめながら尋ねた。
「そうよ。ビタミンEが含まれていて、肌に潤いを与えてくれるの 」
「なるほどぉ にゃも先生の美肌の秘密はこれなんやな…… 」
 しきりに感心しながら、スポンジを動かしていく。

「そろそろ終わりかしら」
 しかし、教え子の手は動きは止まる事が無く、微かに不審に覚え始めた時、
白く泡立った指先が、身体の前に回りこんできた。
「きゃっ」
 胸の先端に強い刺激を感じて、未成熟な少女のような声をあげてしまう。
「まっ、前はいいのよっ!? 」
「ええなあ…… 」
「ど、どうしたの、春日さん」
 暗く沈んだ声に驚いて後ろを向くと、物欲しそうな表情でみなもの身体を
見つめている。
「私…… 」
 大阪は囁くように小さく呟くと、白い泡にくるまれたスポンジから手を
離して、みなもの胸の先端を摘み上げる。
「んあっ」
 体育教師は裏返った悲鳴をあげた。

81 :個人授業 5 :2004/11/21(日) 10:51 ID:???
「こんなに、胸があったらええんやけど」
 大阪は、深い溜息をつきながら、乳房への愛撫を続ける。
「胸なんてっ、もう少し大人になったら、ふくらむのよっ…… ふあああっ」
 耳元に吐息を吹きつけられて、みなもは喘いだ。
「にゃも先生。うそは、あかんねん」
 少女の顔からは、いつもの穏やかな微笑は消え去っていた。

「そ、そんなことないわよ」
 快感と動揺を押し隠して、みなもは言葉を続ける。
「胸が膨らみを帯びる時期には、個人差があるの。保健体育の授業でも説明したはずよ」
「ほんでも、私は全然おおきくなれへん」
 つい先程までは、きらきらと輝いていた黒色の瞳は、いつの間にか濁りを帯びて
ぼやけている。
「そやから、胸のあるひとが羨ましいんや」
 大阪は唇の端を少しだけあげながら、しゃぼんで濡れた左手で、つんと尖った乳房
を摘み上げる。
「くぅんんっ…… 」
 みなもの口からは、無意識に甘えた声を漏れてしまう。
 石鹸で滑りやすくなった肌を這い回る少女の指先が、教師の思考能力を少しづつ
奪っていき、ともすれば、優しい愛撫に身も心も委ねたくなってしまう。

82 :個人授業 5 :2004/11/21(日) 10:52 ID:???
(だ、駄目よ。風呂場でそんなことされちゃ)
 頭の片隅に残っている理性を総動員して、何とか拒絶の言葉を搾り出す。
「か、春日さん。やめなさい、んあっ」
 精一杯、恐い顔を作ってにらみつける。
「そんなよがり声をあげながら、何ゆーても説得力あらへんで」
 何処か突き放したような声で囁きながら、少女は舌の先端をゆっくりと伸ばして、
形の良い耳の中へ挿し入れた。

「きゃああ」
 狭い浴室の壁に、切り裂くような悲鳴がこだまする。
 脳髄に直に響く刺激から少しでも逃れようと、顔を背けようとするが、大阪の腕に
よって首回りが固定されており、僅かしか動かす事ができない。
「にゃもせんせえは、ほんま、感じやすいんやなあ」
「い、言わないで…… 」
 耳の後ろまで赤くなりながら、女教師は羞恥に震える。
「今更、隠さ〜へんでもええねんで」
 淡々とした口調で言うと、再び愛撫を始めた。

(どうして、こんなことになったのだろう。 )

 みなもは、交互にやってくる快楽と苦痛の波に弄ばれながら、ぼんやりと
思った。
「にゃもせんせいが教えてくれたんよ」
 大阪の声はやけに遠くから聞こえてきた。

83 :紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :2004/11/21(日) 10:57 ID:???
お蔵入りになっていた話を編集の上、掲載しました。
よろしければどぞ〜

>>69
GJ! ボンクラーズの絡みは大好きです。
話のテンポがよくって、表現もえっちで、堪能させて頂きました。

84 :名無しさんちゃうねん :2004/11/21(日) 17:09 ID:???
ageるのは感心しないな。

85 :名無しさんちゃうねん :2004/11/21(日) 17:09 ID:???
沈めええええ!!!

86 :名無しさんちゃうねん :2004/11/21(日) 17:09 ID:???
消えろ

87 :名無しさんちゃうねん :2004/11/21(日) 17:10 ID:???
沈め作業参加・・。

88 :名無しさんちゃうねん :2004/11/21(日) 17:10 ID:???
同意・・。

89 :名無しさんちゃうねん :2004/11/21(日) 21:37 ID:6epqx7aY
>>84-88
自作自演のヨカン

90 :名無しさんちゃうねん :2004/11/21(日) 21:44 ID:???
なにを今ごろになってageるのは感心しないとか言ってんの?

91 :名無しさんちゃうねん :2004/11/21(日) 21:47 ID:???
>>90
禿同。
見たくないなら見るな、

と釣られてみる。

92 :名無しさんちゃうねん :2004/11/21(日) 21:50 ID:qpwIpm3M
super sageじゃさがらねーし。

Level3BBSのガイドくらい読んだら?

93 :名無しさんちゃうねん :2004/11/21(日) 21:52 ID:???
続けて書くんだよ。こうやって。

94 :名無しさんちゃうねん :2004/11/22(月) 02:46 ID:???
どっかのスレと同じ流れにならなきゃいいけどな・・・・・・・

95 :名無しさんちゃうねん :2004/11/22(月) 12:27 ID:???
面倒な事にならないうちにさげとこう。

96 :名無しさんちゃうねん :2004/11/22(月) 20:39 ID:???
回天 ◆xEhewlNweg
紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk

お二方の作品、普通に面白かったけど。いや、ホント、良かった。
しっかし、ここんとこSS書きは不遇だね。
気にしなきゃいいんだけど。

97 :『あたしの悩みあなたの悩み』《1》 :2004/12/24(金) 01:08 ID:???
 基礎補強補修が終わって、教室で復習をしていたら、すっかり暗くなっていた。つい一ヶ月前までは、六時なんてまだ明るかったのに。今じゃもう夜の闇が覆いはじめていて。
 ふと気が付くと、神楽は薄暗い教室の中で、一人ぽつんと。
「集中すると、いつもこれだ」
 おでこを、軽く固めたこぶしで、こつんと打って、広げたノートを閉じた。
 廊下は蛍光灯の明かりが、ひかひかしている。いつの間についたんだろう? 教壇の上についている丸い壁時計、カチカチ。

 もう後半年もしないうちに、この光景ともお別れするんだな。進学が決まろうが決まるまいが。なんだかゆらゆらする、神楽にとっての、高校三年生の秋。
 だからしばらくぼおっと、時計を眺めて、そして窓際まで近づいて、外を眺めるともなく、眺めた。
 ずんずん暗くなっていくグランド。陸上部が駄目押しの10本ダッシュをしているのが見える。サッカー部は整列している。
 今日はソフトボール部はないみたいだ、グランド割り当ての関係で、体育館で筋トレかな? テニス部の一年生が、ボールの入った篭をもって、脇の道を歩いていく。キャッキャとはしゃぐ声がかすかに聞こえた。
 ついこの間まで、夏の大会が終わるまで、私もこの中にいたんだな――。そう神楽は思うと、この目が離せない。何事もない学校生活の一場面。だから誰かから、神楽ちゃん、と呼ばれなければ、この褐色の肌の少女は見つづけていたろう。いつまでも。
「あ、大阪」
 振り返った先に立っている美少女を見て、神楽はそっと微笑んだ。大阪は、全体的に華奢で、それなのに玉子みたいな丸さと温かさを持っている。一見壊れやすそうだけれど、実は存外丈夫なのを神楽は知っている。

「おまえ、どうしたんだ? そんなかっこうして」
 そんなかっこう、と問われた大阪は、にへ、と笑った。

98 :『あたしの悩みあなたの悩み』《2》 :2004/12/24(金) 01:09 ID:???
 飾り気のない体操服に身を包んだ大阪は、奇妙だった。大阪に苦手な物は多いけれど、何より苦手なのは運動だ。こんな時間まで、こんな姿で何をしていたんだろうか? 白い半そでに小さなブルマ、そこから伸びた足と腕は暗がりの中、白く光っている。
 あんな、体育祭の練習してた。もうすぐやろ? さも当たり前のように大阪は言うが、放課後の時間をさいてまで、体育祭の練習をするやつはいない。しかも受験までもう2、3ヶ月しかないと言うのに。
 体育祭? 尋ねる神楽に、そやねん、パン食い競争やねん、と大阪。
 好きだな、大阪、パン食い競争。おう、神楽ちゃんにパワーアップしたあたしの力見せたる。ガッツポーズをとる大阪に、神楽はあははと笑った。大阪いうところの特訓にどれだけの意味があるかは別として、頑張っている姿を見るのは、好きだ。
 教室に満ちてくる夜の中を、泳ぐように大阪が自分の机に近づく。気が付くと大阪の机には、まだ鞄がかかったままだった。そこから肩掛け鞄を外し、中からきれいに折りたたまれた制服を机に広げる。そして手にとったスカートに、よいしょ、と片足を突っ込んだ。
 そしてそのままウェスト部分をホックでとめると、スカートの中に手を突っ込み、するするとブルマを脱ぎ始める。
「あれ? 大阪、ブルマ脱ぐんだ」
 神楽が尋ねると、大阪はうなづく。あんな、ブルマのごわごわした感じが、いややねん。熱がこもってまう。へえ、じゃあ下着も厚手のは苦手なんだ? ああ、そうやね、軽くて肌にフィットするやつのが、好きー。
 どんなの履いてるの? と尋ねたのは、ほんの興味本位からだ。え? なに神楽ちゃん、あたしのパンツ見たいのー? べ、別に見たくないよ。さっと目を逸らしたけれど、視線の端は大阪を捕らえている。
 そんな中、大阪が背をねじる、腰をよじる。前のめりになって体操服の上着を脱ぐ。肩甲骨がくね、と動いた。
「おまえ、だいたんだなー」
 あまりにも無防備に着替えをしている大阪に、思わず呟いた言葉の返答は、なにが?
 なにがじゃねーだろ、おまえ。そう神楽が驚いているうちに、大阪はするする脱いだ体操服を、ぱふんと椅子にのせた。横目に、白い肌にぴったりとした黒いスポーツブラをつけている大阪を見て、神楽はなぜか赤面する。

99 :『あたしの悩みあなたの悩み』《3》 :2004/12/24(金) 01:09 ID:???
 大阪の胸当ては何度か見たことがある。けれど黒いものをつけているのを見たのは今日がはじめてだ。いや、今改めて気づいただけかも。
 どうしたん? と尋ねられて神楽は、なんでもないよ、と答えた。そう答えるしかないではないか。
――大阪が、エロくみえるなんて、いえるか。
 そう考えて神楽は、この天然ボケボケ娘に幾度か抱きすくめられたことがあるのを思いだす。それはきっと大阪と自分しか知らない、秘密の物語なのである。そう思うと、ぱっと身体の中に火が走った。照れ隠しに、言葉がついて、出た。 

 おまえ、誰かに見られてたらどうすんだよ? 着替え。もう見られてるもん、あたし。え? 誰に? 神楽ちゃんに。
「おまえなあ……」
 あきれている神楽をよそに、大阪はするすると制服を着込んでいく。頭をつっこんで、両手を伸ばして、服に包まれた上半身がもぎゅもぎゅ動くと、すぽん、と頭がえりから飛び出る。ぷはー、産まれたー。産まれたって、何だよ。
 苦笑する神楽の側に、手で髪を撫で付けながら大阪が近寄ってきた。普段どおりの大阪なのに、どうしよう、と神楽は思う。どきどきが、止まらない。こんな感じは、いやだ。どきどきは嬉しくて楽しいけれど、なんか嫌だな、と思う。
「どうしたの? 神楽ちゃん。なんか変やで? 」
 これもやっぱり、いつも通りの顔で大阪が尋ねる。だから、ん、もうすぐ卒業しちゃうんだなあと思って、とごまかした。ごまかすしかないではないか。大阪が近くに来たから、どきどきが止まらないなんて、いえるか。
 それでも。
「なんかさ、むりやり大人になってる気がして、サ」
 と言ったのは、嘘ではない。神楽の意識の中で、ここ最近浮かんでくる悩みの一つであった。

「私は運動が好きだし、泳ぐのが好きだから大学でもスポーツは続けたいと思うんだ」
 けれど、自分が何を本当にしたいのか、まるで分からない、と言葉を区切って、神楽は話を止めた。そのまま自分の疑問を告げていいかどうか、迷ったからだ。女だったら、行き着く道って決まってるんじゃないか、と言う疑問を。
 それでも、また。

100 :『あたしの悩みあなたの悩み』《4》 :2004/12/24(金) 01:10 ID:???
「女の幸せってさ、最終的には結婚って言うじゃない? 」
 と、悩みつつ、ぽとぽとと言葉を紡ぐ神楽。大阪はそのくりくりした目で、神楽をじっと眺めている。グランドの喧騒が、少しずつ静かになってくる中、かすかに「ありあと…した! 」と言う声。終わっていく締めの声。
「結婚して、子供作って、いい家庭を作って……。もしスポーツやってても、勉強して資格とっても、どこかに就職したとしても、結局家庭を作んないと、ちゃんとしてない人間なっちゃうと思うとさ……」
「神楽ちゃん、家庭作るの、嫌か? 」
「自分の家は嫌いじゃないけどね。親父や母さんや、弟とかさ。でも……自分の旦那さんとか、子供って考えると、ちょっとね」
 自分のドキドキを隠すために出しただけの話題なのに、胸の奥が、ちくんとした。あれ? なんだろう、この感じ。このチクチクを振り払うために、神楽はまた言葉を紡ぐ。
「結局、私が子供なだけなんだろうな。もう高校も卒業するんだし、その前に受験もあるし、恋人もできるだろうな……、分かれるかもしれないけどさ、でも私は」
 あれ? 神楽は思う。自分が何をいいたいのか、よく分からなくなってくる。でも私は、どうしたらいいんだろう、どうしたいんだろう、あれあれあれ、あれ?
 わたしは。
「神楽ちゃん」
 神楽ちゃんは真面目やな、と大阪の声がした。いつの間にかうなだれた神楽の頭上で。
「そんな心配することないよ」
 大阪の声は普段どおりなのに、なぜか優しい。神楽はその声を聞いている。何かを話そうとしている大阪の声を。
 自分の頭がけっこう重いんだ、と思いながら。
 頬を涙がつたっているのを感じながら。
――大阪は、私にどんな言葉をかけてくれるんだろう。
 どんな言葉をかけられても、きっと神楽の不安は去らない。それは分かっているのに、待ち望んでしまう。そんな神楽に向かって、なあ、かぐらちゃん。
「あんぱん食べる? 」
「え? 」

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