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あずまんがSSを発表するスレッド パート4!!

1 :あずまんが王子 ◆N1Y4rpky/o :2005/05/14(土) 00:04 ID:???
前スレのリンクです。
あずまんがSSを発表するスレッド パート3

http://so.la/test/read.cgi/oosaka/1081700484/

暴力・猟奇・グロなど読み手を選ぶ内容のSSは以下のスレッドに投下する点は前スレと同じです。

グロまんが大王
http://www.moebbs.com/test/read.cgi/oosaka/1081698529/

新しいスレでも、またがんばりましょう。

2 :名無しさんちゃうねん :2005/05/14(土) 00:07 ID:???
過去スレッド
あずまんがSSを発表するスレッド パート2
http://so.la/test/read.cgi/oosaka/1070830253/
あずまんがSSを発表するスレッド
http://so.la/test/read.cgi/oosaka/1046110813/

3 :名無しさんちゃうねん :2005/05/14(土) 00:07 ID:???
暴力・猟奇など読み手を選ぶ内容のSSはこちらへ。
グロまんが大王
http://so.la/test/read.cgi/oosaka/1081698529/

4 :あずまんが王子 ◆N1Y4rpky/o :2005/05/14(土) 00:09 ID:???
2取ってすんませんが、グロまんが大王のリンクが間違ってたくさいので修正しときます。

http://so.la/test/read.cgi/oosaka/1081698529/l50

5 : :2005/05/14(土) 00:09 ID:???
>>4
どんまい、気にすんな。

6 :あずまんが王子 ◆N1Y4rpky/o :2005/05/14(土) 00:11 ID:???
>>2,3,5
フォロー、ありがとうございます。

7 :ミルクチョコ ◆.kY34XtGRg :2005/05/14(土) 00:14 ID:???
スレ立て乙〜♪

8 :名無しのSS書き :2005/05/14(土) 01:13 ID:???
>>1 乙〜

9 :名無しさんちゃうねん :2005/05/14(土) 01:16 ID:???
前スレ893 面白かったけど、どっちかっつーと、↓このスレ向きだったかも。

2ちゃんコピペをあずまんが風にするスレッド
http://so.la/test/read.cgi?bbs=oosaka&key=034992440

10 :893 :2005/05/14(土) 19:39 ID:???
>>前スレ894
素で間違えたorz榊に脳内変換しといてくださいな
>>前スレ895
元ネタにそう書いてあったのでそのまま使ったの
>>前スレ896
ありがdございます〜
>>9
そうでつね。次からそっちにします。

11 :名無しさんちゃうねん :2005/05/14(土) 19:52 ID:???
>>前スレ881
あなたをぜひここに誘導したい

4コマのネタを考えてみる
http://so.la/test/read.cgi/oosaka/1042505620/l50

12 :誘惑の甘い罠 1 :2005/05/15(日) 14:42 ID:???
「あー、お腹すいた……」
 ちょっと風の強い冬の日、学校からの帰り道、不意に襲い掛かる空腹感に私は思わず右
手でお腹を抑えた。
「何か食べたいなぁ……」
 体が何か食べ物を欲している、それは分かっている。だけど、ガマンしなくちゃいけな
い。今はダイエット中なのだ。何かを食べることなんて許されない。今日だって朝ごはん
もお昼の弁当も少しずつ食事量を減らしてきたじゃないか。そんな涙ぐましい努力を一瞬
の空腹感とかすかな食欲でフイにしてしまうのか? 
 私は自分に強く言い聞かせた。空腹を感じてもガマンしなくちゃいけないって。
 だが、悪魔の誘惑は不意に襲い掛かってきた。

「あ! たい焼き食べたい!」
 智の奴が何の前触れもなく、そんなことを言い出したのだ。
「突然だな」
 つとめて冷静に言葉を返したが、頭の中ではたい焼きの味覚が駆け巡っている。たっぷ
り入ったアンコの甘さ、しっぽのカリカリ具合、今日みたいに寒い日に食べるたい焼きの
美味さは格別だ。たい焼きかぁ、いいなぁ。食べたいなぁ……って、いかんいかん。ガマ
ンせねば。

「この前ちよちゃんにうまい所教えてもらったんだ、行こう」
「……いや、いい」
 たい焼きは魅力的だが、今はとにかく耐えねば。ちょっとした誘惑でも崩れてしまいそ
うだが、何とか理性が残っているうちは耐えてみせる。智に見えないように拳を強く握り
締め、心に誓った。でも、ちよちゃんもともにそんな店を教えるなんて余計なことをして
くれたもんだな。

「あ! ダイエットだなこのヤロ!」
「……そうだよ」
 何か文句あるかよ。ダイエットしているから、たい焼きは食べたくてもガマンするんだ
よ。だから、たい焼きはまた今度にしよう。今日はおとなしく帰ろうぜ。
 少し照れた顔を浮かべながらも、もしかしたら聞き入れてくれるかもしれないと思い、
ささやかな願いを込めて智の顔を見つめた。だが、それは一瞬の希望でしかなかった。

13 :誘惑の甘い罠 2 :2005/05/15(日) 14:43 ID:???
「じゃ 私が食ってるの見てるだけでいいって。行こ」
 案の定と言えばそれまでだが、こいつが私の願いなど聞き入れてくれるわけがないか。
そんな優しい心などほんのカケラもないことはちょっと考えれば分かることだ。だからっ
て、満面の笑みを浮かべてそんなおぞましいことを言うか。一体何に対するあてつけだ。
 結局、自己中な悪魔の強引さに引きずられて、たい焼き屋へ行くことになってしまった。

 5分ほど歩いた先にたい焼き屋があった。店の窓からたい焼きを作っている工程が見える。
更に甘いにおいもプンと漂って、食欲をそそいでくる。
 ダメだ、見たら食べたくなってしまう。理性が音もなく崩れそうだ。
「小倉あんと抹茶とカスタードクリーム」
「3つも食うのか」
 おいおい、智よ、1つだけじゃないのかよ。1個買って食い終わるのを待つぐらいならま
だガマンできるのに、3つも食うのを待つなんてただの拷問じゃないか。「嫌がらせか」と
いう言葉が喉から出かかった。

「あんたも食う?」
 何食わぬ顔で小悪魔が尋ねてきた。私のダイエットを邪魔する気か。何でこういうこと
に限っては悪知恵が働くんだよ? だけど、悪魔のささやきに負けてたまるか。
「絶っっ対食わない」
 自分の意志の固さを裏付けるように強く言い切った。絶対に耐え抜くと心の中で繰り返
しながら。
「じゃあ、あんたの分も食べてあげるね」
「……そりゃ、どうも」
 きっぱりした返事をあっさり流すような対応に、少し呆気に取られてしまった。だが、
あいつが私の分を食べてくれれば、私は食べずに済むのだから、それはそれでいいかもし
れない。

 程なくして、智が3つのたい焼きが入った袋を持ってきた。何が入っているのかは知ら
ないが、1つをサッと取り出すと、ぱくっと頭からかぶりついた。チラッと中身が視界に入
った。どうやら小倉あんのようだ。
「うめぇーっ!!」
 人目も憚らないような大声で叫ぶな。耳障りだ。しかも、美味しそうに食いやがって。
お前はグルメリポーターか。もし、グルメ番組でこんな風に食べるリポーターがいれば、
思わず食べたいなって思うくらいじゃないか。うー、目の前でこんな美味そうに食べてい
る奴がいるのに、私は食えないなんて……。

14 :誘惑の甘い罠 3 :2005/05/15(日) 14:43 ID:???
 そう思うと、目の前でたい焼きをパクついている奴に対して、フツフツと怒りが沸いて
きた。もし、これ以上挑発的な行動をとったら、我慢できずに殴りかかるかもしれない。
 でも、仮に殴ったとしたら、「ダイエットなんて無駄なことするから、イライラすんだよ」
とか皮肉を言われるに違いない。ここは黙って耐え忍ぶしかないか。
 でも、何でこんな目に遭わなくちゃいけいないんだ、くー、食べても太らない体質にな
りたい。そうすれば、こんな思いで苦しまなくたっていいのに……。

 一瞬、店内のたい焼きを作っている光景が目に入った。私も食べようかな……。3つじゃ
なくて、1つくらいなら……。いや、ダメだ。誘惑に負けたらダイエットなんてできやしな
い、なんとしてもこの場は耐えなくては……。
 私の思惑など知らずに、いや仮に知っていたとしても我関せずといった具合に、智はも
ぐもぐと美味そうにたい焼きを食べ続けている。ダメだ、そんな姿を見ていたら、やっぱ
り食べたくなってしまう。仕方がない。食べ終わるまで他のところでも見ているか。
 ふと、視線を逸らした先にある言葉に思わず心を奪われてしまった。

――カロリーひかえめ小倉
 何だって! カロリー控えめなら、ちょっとぐらい食べてもダイエットに影響は出ない
じゃないか。そうだ、むしろ甘いものは脳の活性化にはもってこいなのだから、この後家
に帰って勉強するとしたら、その前に脳の活性化のための甘いものの摂取は欠かせない。
 それに疲労回復にも適しているから、今日の疲れを取るためにもむしろ甘いものが必要
じゃないか。きっと私がさっき感じた空腹感は、甘いものを摂取して疲労回復と脳の活性
化をしろという神様のお告げに違いない。しかも、カロリー控えめなのだから、何一つ問
題はない。理性に縛られる必要なんてなかったんだ。
 もはやブレーキの壊れた暴走車と化した私を止める術などなかった。すでに足がカウン
ターの前へと動き出している。

「あの、小倉……」
 気がついたときには小倉あんのたい焼きを注文していた。
「よわっ!」
 背後で智が何かを叫んでいたが、そんなのは私の耳には入らない。今の私には小倉あん
がぎっしり入ったたい焼きしか瞳に映らないのだから。
 あぁ、ぎっしり詰まったアンコとそれを包む皮の絶妙なハーモニー、しっぽ付近のカリ
カリしたところの食感、冷めた心と身体を温めてくれる温もり、それが今私のものになる
んだ。気を緩めるとよだれが出てしまいそうだ。

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