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あずまんがSSを発表するスレッド パート4!!

1 :あずまんが王子 ◆N1Y4rpky/o :2005/05/14(土) 00:04 ID:???
前スレのリンクです。
あずまんがSSを発表するスレッド パート3

http://so.la/test/read.cgi/oosaka/1081700484/

暴力・猟奇・グロなど読み手を選ぶ内容のSSは以下のスレッドに投下する点は前スレと同じです。

グロまんが大王
http://www.moebbs.com/test/read.cgi/oosaka/1081698529/

新しいスレでも、またがんばりましょう。

2 :名無しさんちゃうねん :2005/05/14(土) 00:07 ID:???
過去スレッド
あずまんがSSを発表するスレッド パート2
http://so.la/test/read.cgi/oosaka/1070830253/
あずまんがSSを発表するスレッド
http://so.la/test/read.cgi/oosaka/1046110813/

3 :名無しさんちゃうねん :2005/05/14(土) 00:07 ID:???
暴力・猟奇など読み手を選ぶ内容のSSはこちらへ。
グロまんが大王
http://so.la/test/read.cgi/oosaka/1081698529/

4 :あずまんが王子 ◆N1Y4rpky/o :2005/05/14(土) 00:09 ID:???
2取ってすんませんが、グロまんが大王のリンクが間違ってたくさいので修正しときます。

http://so.la/test/read.cgi/oosaka/1081698529/l50

5 : :2005/05/14(土) 00:09 ID:???
>>4
どんまい、気にすんな。

6 :あずまんが王子 ◆N1Y4rpky/o :2005/05/14(土) 00:11 ID:???
>>2,3,5
フォロー、ありがとうございます。

7 :ミルクチョコ ◆.kY34XtGRg :2005/05/14(土) 00:14 ID:???
スレ立て乙〜♪

8 :名無しのSS書き :2005/05/14(土) 01:13 ID:???
>>1 乙〜

9 :名無しさんちゃうねん :2005/05/14(土) 01:16 ID:???
前スレ893 面白かったけど、どっちかっつーと、↓このスレ向きだったかも。

2ちゃんコピペをあずまんが風にするスレッド
http://so.la/test/read.cgi?bbs=oosaka&key=034992440

10 :893 :2005/05/14(土) 19:39 ID:???
>>前スレ894
素で間違えたorz榊に脳内変換しといてくださいな
>>前スレ895
元ネタにそう書いてあったのでそのまま使ったの
>>前スレ896
ありがdございます〜
>>9
そうでつね。次からそっちにします。

11 :名無しさんちゃうねん :2005/05/14(土) 19:52 ID:???
>>前スレ881
あなたをぜひここに誘導したい

4コマのネタを考えてみる
http://so.la/test/read.cgi/oosaka/1042505620/l50

12 :誘惑の甘い罠 1 :2005/05/15(日) 14:42 ID:???
「あー、お腹すいた……」
 ちょっと風の強い冬の日、学校からの帰り道、不意に襲い掛かる空腹感に私は思わず右
手でお腹を抑えた。
「何か食べたいなぁ……」
 体が何か食べ物を欲している、それは分かっている。だけど、ガマンしなくちゃいけな
い。今はダイエット中なのだ。何かを食べることなんて許されない。今日だって朝ごはん
もお昼の弁当も少しずつ食事量を減らしてきたじゃないか。そんな涙ぐましい努力を一瞬
の空腹感とかすかな食欲でフイにしてしまうのか? 
 私は自分に強く言い聞かせた。空腹を感じてもガマンしなくちゃいけないって。
 だが、悪魔の誘惑は不意に襲い掛かってきた。

「あ! たい焼き食べたい!」
 智の奴が何の前触れもなく、そんなことを言い出したのだ。
「突然だな」
 つとめて冷静に言葉を返したが、頭の中ではたい焼きの味覚が駆け巡っている。たっぷ
り入ったアンコの甘さ、しっぽのカリカリ具合、今日みたいに寒い日に食べるたい焼きの
美味さは格別だ。たい焼きかぁ、いいなぁ。食べたいなぁ……って、いかんいかん。ガマ
ンせねば。

「この前ちよちゃんにうまい所教えてもらったんだ、行こう」
「……いや、いい」
 たい焼きは魅力的だが、今はとにかく耐えねば。ちょっとした誘惑でも崩れてしまいそ
うだが、何とか理性が残っているうちは耐えてみせる。智に見えないように拳を強く握り
締め、心に誓った。でも、ちよちゃんもともにそんな店を教えるなんて余計なことをして
くれたもんだな。

「あ! ダイエットだなこのヤロ!」
「……そうだよ」
 何か文句あるかよ。ダイエットしているから、たい焼きは食べたくてもガマンするんだ
よ。だから、たい焼きはまた今度にしよう。今日はおとなしく帰ろうぜ。
 少し照れた顔を浮かべながらも、もしかしたら聞き入れてくれるかもしれないと思い、
ささやかな願いを込めて智の顔を見つめた。だが、それは一瞬の希望でしかなかった。

13 :誘惑の甘い罠 2 :2005/05/15(日) 14:43 ID:???
「じゃ 私が食ってるの見てるだけでいいって。行こ」
 案の定と言えばそれまでだが、こいつが私の願いなど聞き入れてくれるわけがないか。
そんな優しい心などほんのカケラもないことはちょっと考えれば分かることだ。だからっ
て、満面の笑みを浮かべてそんなおぞましいことを言うか。一体何に対するあてつけだ。
 結局、自己中な悪魔の強引さに引きずられて、たい焼き屋へ行くことになってしまった。

 5分ほど歩いた先にたい焼き屋があった。店の窓からたい焼きを作っている工程が見える。
更に甘いにおいもプンと漂って、食欲をそそいでくる。
 ダメだ、見たら食べたくなってしまう。理性が音もなく崩れそうだ。
「小倉あんと抹茶とカスタードクリーム」
「3つも食うのか」
 おいおい、智よ、1つだけじゃないのかよ。1個買って食い終わるのを待つぐらいならま
だガマンできるのに、3つも食うのを待つなんてただの拷問じゃないか。「嫌がらせか」と
いう言葉が喉から出かかった。

「あんたも食う?」
 何食わぬ顔で小悪魔が尋ねてきた。私のダイエットを邪魔する気か。何でこういうこと
に限っては悪知恵が働くんだよ? だけど、悪魔のささやきに負けてたまるか。
「絶っっ対食わない」
 自分の意志の固さを裏付けるように強く言い切った。絶対に耐え抜くと心の中で繰り返
しながら。
「じゃあ、あんたの分も食べてあげるね」
「……そりゃ、どうも」
 きっぱりした返事をあっさり流すような対応に、少し呆気に取られてしまった。だが、
あいつが私の分を食べてくれれば、私は食べずに済むのだから、それはそれでいいかもし
れない。

 程なくして、智が3つのたい焼きが入った袋を持ってきた。何が入っているのかは知ら
ないが、1つをサッと取り出すと、ぱくっと頭からかぶりついた。チラッと中身が視界に入
った。どうやら小倉あんのようだ。
「うめぇーっ!!」
 人目も憚らないような大声で叫ぶな。耳障りだ。しかも、美味しそうに食いやがって。
お前はグルメリポーターか。もし、グルメ番組でこんな風に食べるリポーターがいれば、
思わず食べたいなって思うくらいじゃないか。うー、目の前でこんな美味そうに食べてい
る奴がいるのに、私は食えないなんて……。

14 :誘惑の甘い罠 3 :2005/05/15(日) 14:43 ID:???
 そう思うと、目の前でたい焼きをパクついている奴に対して、フツフツと怒りが沸いて
きた。もし、これ以上挑発的な行動をとったら、我慢できずに殴りかかるかもしれない。
 でも、仮に殴ったとしたら、「ダイエットなんて無駄なことするから、イライラすんだよ」
とか皮肉を言われるに違いない。ここは黙って耐え忍ぶしかないか。
 でも、何でこんな目に遭わなくちゃいけいないんだ、くー、食べても太らない体質にな
りたい。そうすれば、こんな思いで苦しまなくたっていいのに……。

 一瞬、店内のたい焼きを作っている光景が目に入った。私も食べようかな……。3つじゃ
なくて、1つくらいなら……。いや、ダメだ。誘惑に負けたらダイエットなんてできやしな
い、なんとしてもこの場は耐えなくては……。
 私の思惑など知らずに、いや仮に知っていたとしても我関せずといった具合に、智はも
ぐもぐと美味そうにたい焼きを食べ続けている。ダメだ、そんな姿を見ていたら、やっぱ
り食べたくなってしまう。仕方がない。食べ終わるまで他のところでも見ているか。
 ふと、視線を逸らした先にある言葉に思わず心を奪われてしまった。

――カロリーひかえめ小倉
 何だって! カロリー控えめなら、ちょっとぐらい食べてもダイエットに影響は出ない
じゃないか。そうだ、むしろ甘いものは脳の活性化にはもってこいなのだから、この後家
に帰って勉強するとしたら、その前に脳の活性化のための甘いものの摂取は欠かせない。
 それに疲労回復にも適しているから、今日の疲れを取るためにもむしろ甘いものが必要
じゃないか。きっと私がさっき感じた空腹感は、甘いものを摂取して疲労回復と脳の活性
化をしろという神様のお告げに違いない。しかも、カロリー控えめなのだから、何一つ問
題はない。理性に縛られる必要なんてなかったんだ。
 もはやブレーキの壊れた暴走車と化した私を止める術などなかった。すでに足がカウン
ターの前へと動き出している。

「あの、小倉……」
 気がついたときには小倉あんのたい焼きを注文していた。
「よわっ!」
 背後で智が何かを叫んでいたが、そんなのは私の耳には入らない。今の私には小倉あん
がぎっしり入ったたい焼きしか瞳に映らないのだから。
 あぁ、ぎっしり詰まったアンコとそれを包む皮の絶妙なハーモニー、しっぽ付近のカリ
カリしたところの食感、冷めた心と身体を温めてくれる温もり、それが今私のものになる
んだ。気を緩めるとよだれが出てしまいそうだ。

15 :誘惑の甘い罠 4 :2005/05/15(日) 14:44 ID:???
 若い店員が袋に入ったたい焼きを渡してくれた。逸る気持ちを抑えながら、ゆっくりと
熱気の伝わる袋を開け、中からアンコの入っているたい焼きを取り出す。
 はふはふと息を吹きかけると、そのまま頭からかぶりついた。何とも言えない甘さが口
の中に広がり、至福の瞬間をもたらしてくれる。
「あぁ……、美味しい……」
 こんな美味しいものをガマンしていたなんて、私のバカ……。
 感嘆のため息を漏らしながら、むさぼるように一気に食べてしまった。

「あーぁ、食べちまいやがったか。ダイエットはどうしたんだ?」
 あきれた口調で智がチクリと一言突いてきたが、たい焼きのおいしさの余韻に浸ってい
た私にはどうでもいいことだ。今日はたい焼きの味を満喫する日ってことにして、ダイエ
ットなんてまた明日から頑張ればいい。だから、今日はこの1個だけ特別サービスで食べ
たっていいじゃないか。

「なー、よみー。そろそろ行こうぜー」
 私が余韻に浸っている間に、智は3つとも食べ終えたようだ。こんな美味しいたい焼き
をそんなにあっさり食うなんてもったいない。もっと味わって食えよ。
「それじゃ帰るとするか」
「いや、まだ家には帰らないぞ」
 智の言葉が一瞬理解できなかった。たい焼きを食い終えたのだから、もう帰るだけじゃ
ないのか。
「甘いものをたくさん食べたら、ちょっとしょっぱい物がたべたくなってさー。ちよちゃ
んにたこ焼きの美味しい店も教えてもらったから、そこへ行こうぜ!」
 何も考えていないような無頓着な笑顔が妙に腹立たしい。

「いい加減にしろ!」
 気がついたときには、私は智にアッパーカットを食らわせていた。でも、この一撃で少
しかカロリー消費されていればいいんだけどな。そうすれば、カロリー控えめだけどさっ
き食べたたい焼きの分をカロリー消費できるし、あわよくばもう一個食べることもできそ
うだからな。
 しかし、私のよこしまな考えは、アッパーを食らった女の「ふとるぞ……」と言うかす
かなうめき声でやめにすることにした。でも、たい焼き美味しかったな。ダイエットに成
功したら、今度は抹茶とカスタードクリームも食べてみよう。
(完)

16 :名無しさんちゃうねん :2005/05/15(日) 20:12 ID:???
乙。読みやすくていいカンジでした。

17 :名無しさんちゃうねん :2005/05/15(日) 20:28 ID:???
>>15
おつage

18 :あずまんが王子 ◆N1Y4rpky/o :2005/05/15(日) 22:57 ID:???
乙です。原作であったところからか、読みやすかったっす。

あと、すいません。さっき気づいたんですが、前スレにリンク貼り忘れてました・・・。
すいません!!

19 :大阪との一日 ◆.kY34XtGRg :2005/05/15(日) 23:15 ID:???
前スレ>>831-842の続編みたいなもの。今回は旦那視点です。

マグネトロンバーガーにて

俺 「今度の日曜どこか行きたいとこあるか?」
大阪「うーん…どっかなぁ…」
俺 「ヒマだろ?日曜」

俺たち夫婦はできるだけ結婚してからも積極的に二人の時間を取るようにしている。
夫婦共働きの現状、そういうスキンシップは大切なのだ。


大阪「そうやけど…映画もこないだ行ったし、遊園地ゆー年齢でもないし…」
俺 「ふむ…」

大阪「あっ、そや!こないだオープンした水族館行こう!!」
俺 「水族館?」
大阪「そー水族館。けっこー大きいとこらしいで。行こー」

水族館か…別に魚なんぞに興味はないが、確かにデートスポットではあるな。
俺たちもまだ若いし、周りからも普通のカップルに見えるだろう。

俺 「よし、じゃあそれにしよう」
大阪「私なー、タコが見たいねん!」
俺 「そっかータコなー……タコ?」
大阪「うん」
俺 「タコ……好きなのか?」
大阪「うん」
俺 「そうか…うん…いいよな、タコ」
大阪「せやろー」

20 :大阪との一日 ◆.kY34XtGRg :2005/05/15(日) 23:16 ID:???
水族館前にて

ガヤガヤ

大阪「うわー、人いっぱいやな」
俺 「まぁゴールデンウィークだしな」

水族館は確かに広いが、客もまた多かった。
みんなヒマだな。魚がそんなに見たいのか?

大阪「迷子なったらあかんでー」
俺 「ならねーよ」

俺 「早くはいろーぜ」
大阪「んー……あ!」
俺 「ん?」
大阪「神楽ちゃーん!!」

大阪は、携帯で喋っている小柄な女性のもとに走っていった。

神楽「でさー、やっぱあれはあっちの方が……ん?」
大阪「神楽ちゃんやん!」
神楽「お、大阪!?こんなとこで何してんだよ?」
大阪「魚見にきてん。神楽ちゃんはー?」
神楽「私は、これから久しぶりに榊に会いに……あ、旦那さんも…」

21 :大阪との一日 ◆.kY34XtGRg :2005/05/15(日) 23:16 ID:???
神楽さん…確か大阪の友人だ。この間結婚式にも来てくれていたな。
それにしても……

俺 「えと…おひさしぶりです…………ジー-…」

…なんというボリュームだ。犯罪級だな。
残念ながら大阪にはこれは今後とも望めそうにない。

神楽「そうですね、結婚式以来ですかねー」
俺 「どうもご無沙汰してて申し訳ありません…………ジー-……」
神楽「いえ、そんな…どうかしましたか?」
俺 「あ、いや、なんでもないですよ?」
神楽「はぁ…あ、じゃあ私もう行きますんで!それじゃあまた!」
大阪「ばいばーい」
俺 「さよならー…………ジー-…」
大阪「…ほな私らも行こかー」
俺 「…え、あぁ、そだな」

ひさびさにいいものを見た。
少なくとも今から見る魚共なんかよりは遥かに素晴らしいものだろう。

22 :大阪との一日 ◆.kY34XtGRg :2005/05/15(日) 23:17 ID:???
水族館内にて

ガヤガヤ

大阪「あ、サメやー」
俺 「ほんとだ。でかいなー」
大阪「あんなんに噛まれたらどないなるんやろな」
俺 「そりゃ…やっぱ死ぬんじゃねえの?」
大阪「え!?あんた死ぬんか!?」
俺 「…お前は平気なのか?」
大阪「……あ、タコやー!」
俺 「人の話聞けよ。ってか勝手に行くなよ!」

ガヤガヤ
大阪はスイスイと人海の中に消えていく。

俺 「…って、あれ?歩ー?」

ガヤガヤ

俺 「……いねぇ??」

ガヤガヤ

俺 「タコん所にもいねぇし…どこ行ったんだ?……だー─!!人ごみうぜぇ!!」
   …くそっ!歩ー!?歩どこだー!?」

大人げなく声を上げて探す。それぐらいしなければ見つけ出せない状況なのだ。

客A「どうしたのかしらあの人?」
客B「迷子かしら、あのトシで」
客C「最近の男の人は情けないったらありゃしないわねー」

心ない嘲りの言葉が俺の耳にチクチク刺さる。

俺 「く……ちきしょー、どこ行ったん…あ!!」

俺は眼前にセミロングで黒髪の女を発見した。

23 :大阪との一日 ◆.kY34XtGRg :2005/05/15(日) 23:17 ID:???
マグロの水槽前

俺 「おい!!」
大阪「あ、どこ居ったんー?」
俺 「ハーハー…そりゃこっちの台詞だ!!勝手に行きやがって!!」

実際、人ゴミを掻き分けてどこにいるかも分からない人間を探すのは、疲れる。

大阪「ごめんなさいー…でも、ほらこのトロすごいでーめっちゃ速い」
俺 「……トロってなんだ?こいつに名前つけたのか?」
大阪「え、そうやなくてこの魚、トロやろ?」

肉体的よりもむしろ精神的に疲れた俺は今現在天然ボケは求めていない。

俺 「…この魚丸々トロか。そうか。そいつは贅沢だな」
大阪「え?…え??」
俺 「いいか!ここにこの魚の名前が書いてあるだろ!?なんて書いてある!?」
大阪「いたい、いたい、頭掴まんといてー!……マグロと書いてあります」
俺 「そーだな!?この魚はマグロだ!トロなんて魚はおらん!!」
大阪「なに怒ってんのー?」
俺 「…ハーハー…すまん、少し疲れたんだ…もう外に出ようぜ」
大阪「んー、わかったー」

24 :大阪との一日 ◆.kY34XtGRg :2005/05/15(日) 23:17 ID:???
帰宅後・自宅にて

一日の疲れを落とす為、二人で酒を飲む。

大阪「…ぷはっ〜いろんな魚がおったな〜おもろかった〜」
俺 「あぁ、確かに思ってたより良かったよ…一部激しく疲れたが」
大阪「……………」
俺 「どうした?」
大阪「いや……さっきのってどっちが迷子やったんやろなー?」
俺 「…仮に俺だとしても、原因はお前だ」
大阪「えへへー…だいぶ焦っとったなー」
俺 「な…見てたのか!?」
大阪「うん……あの時、わざと返事せーへんかってん」
俺 「は?……なんで?」

一時の沈黙を置いて、大阪は笑ったまま訊いて来た。

大阪「…あんた、胸好きか」
俺 「…なに言ってんだお前?」
大阪「さっき神楽ちゃんと話してるとき、あんた神楽ちゃんの胸ばっか見ながら喋っとったやろ」
俺 「………………!」
大阪「どうや?」

25 :大阪との一日 ◆.kY34XtGRg :2005/05/15(日) 23:18 ID:???
いやな汗がでてきた。バカな、こいつそんなことチェックしてたのか?
そんな露骨に見てたつもりはなかったが……あれ、でも今日の神楽さんの顔が思い出せない…やっぱり胸しか見てないや。
我ながらなんてヤツだ。
……大阪はあいかわらず笑顔だ。そして、また酒をコップに注いでいる。

俺 「いや…その……」
大阪「どうなんや?」

嘘はつけない。俺は正直者なんだ。

俺 「………………ミテマシタ」
大阪「見てたんやな?」
俺 「………………ハイ」

まずい……肩身が狭すぎる。
今度から正直者やめようかな。

大阪「ふ〜ん…ま、そんな固まらんと、しゃっきり喋りいや」
俺 「…………」

だんだん取り調べ化してきた。
大阪はさらに酒を飲む。

大阪「あんたにとって私はなんや!?」

ここでやっと大阪の笑顔が崩れた。けっこう真顔で怒っている。

26 :大阪との一日 ◆.kY34XtGRg :2005/05/15(日) 23:19 ID:???
俺 「歩は…俺にとって最愛の奥さんだよ。俺が愛してるのはお前だけだ」
大阪「ふっ…よーゆーわ」

プロポーズした時ばりに本気の眼差しで言った言葉を、大阪は軽く鼻で笑い飛ばした。そしてさらに酒を飲む。
そんなに飲んだら体にも俺の精神衛生上にも悪いぞ。

俺 「な、ホントだって」
大阪「ほなら言わしてもらうけどな、今、あんたの最愛の奥さんは激しく傷ついてるんや!」
俺 「う…」
大阪「デート中にあんな下心丸ダシの視線で他の女の子を、しかも胸ばっかり見て!!」
俺 「…いや、その…」
大阪「侮辱や!!あんたの態度は胸の小さい女の子に対する冒涜や!!」
俺 「ゴ…ゴメン…なさい」

どうやら相当コンプレックスを抱えていたようだ。それにプラスして大分酒がまわっている。

大阪「そこに座りなさい!!」
俺 「もう座ってるけど」
大阪「正座やー─!!」
俺 「…わかりました…よいしょ」

大阪は俺を正座させた後どこからか竹刀を取り出してきた。
おい、それで俺を叩く気か?

大阪「ええか!よく聞きなさい!!」

ビシ!ビシ!
俺ではなく床を叩いている。恐いっちゃ恐い。しかし…

俺 「ここマンションなんだから下に響くし、それはやめとけよ」 
大阪「……………」

今度はヒモを持ってきた。やはりペチペチ床を叩いている。まぁこれぐらいならいいが…
先ほどと違って迫力は0だ。

27 :大阪との一日 ◆.kY34XtGRg :2005/05/15(日) 23:19 ID:???
大阪「だいたいなー、女のコのおっぱいは、もともと赤ちゃんのためにある物であって
   アンタみたいなスケベな男のためのものとちゃうねん!!」

今度は演説をはじめた。ここは従順に聞くことにしよう。

俺 「はぁ……」
大阪「それにや、大きいのも考えものなんやで!なんか、重いらしいし、肩もコるらしいし」

全部「らしい」というのがそこはかとない空しさをかもしだしているな。そんなことは口にしないが。

俺 「それは…大変だな」
大阪「せやろ!?それに胸の大きい小さいで母親としての機能なんて大差ないねん!」
俺 「…ふむ」
大阪「それやったら小さいほうがええやん!?な!?」

なんかだんだん論点がズレてきた気がするな。そんなことは口にしないが。

俺 「確かにそうだな」
大阪「そうやねん!!小さくてもええねん!!それやのに、アンタは!!」
俺 「…………」
大阪「アンタみたいなのがいるから胸の小さい女の子が肩身の狭い思いをせなあかんねやー!!ムキー─!!」

まぁ、確かに今回のことは俺が悪かった。これは口にしよう。

28 :大阪との一日 ◆.kY34XtGRg :2005/05/15(日) 23:20 ID:???
俺 「ああ…確かに今回のことは全面的に俺が悪かった。スマン」
大阪「反省してるか!?」
俺 「はい」
大阪「もう二度とあんなことはせーへんな!?」
俺 「誓って」
大阪「ふむ…でも、言葉だけでは許せへんな……せやから、償ってもらいます」
俺 「…どうやって?」

大阪は口の端をつりあげてニヤっとする。
…大阪ってSだっけ?
俺にMの気はないし、あまり痛いのはイヤだな……もしかして、このヒモで縛る気だろうか?
明日会社の同僚に縛られた跡を見られたらどうしよう…

俺の思考回路は逆境のあまりあらぬ方向に逸脱している。
そんなことはおかまいなしに大阪が判決を下した。

大阪「おっぱいを揉んで欲しいねん」

俺 「…………………は?」

29 :大阪との一日 ◆.kY34XtGRg :2005/05/15(日) 23:20 ID:???
『被告人をおっぱい揉みの刑に処す』大阪裁判長の判決はそれだ。
…想像とのギャップのあまり、脱線をくりかえしていた俺の思考が復活した。

俺 「あの………なんて?」
大阪「せやから、胸。揉んで」
俺 「…なんで今さら?別にいつも揉んでやってるじゃん」
大阪「あれは!…その…前戯やろ?そうやなくて…こう…もっと時間をかけて」
俺 「つーかなんのために?」
大阪「ほら……豆知識ー…胸って揉んだら大きなるねんで」
俺 「それは…え!?マジで大きくなるの?」
大阪「そう聞いた」
俺 「…誰に?」
大阪「ともちゃん」
俺 「また…あいつか……」
大阪「それはどーでもええねん!はよしなさい!!」

さっきあんだけ小さいほうがいいと言っておきながらやはり上を目指すのかい。
なにか虚しいものを感じながらも、俺は承諾する。

俺 「はいはい…わかりました。じゃ、いくぞー」
大阪「あ…待って」
俺 「なに?」
大阪「電気……消して」
俺 「なんか初々しいな」
大阪「せやかて…ずっと胸触られてるの恥ずかしいやん」
俺 「なんじゃそりゃ。……はいはい、じゃー消しますよー」

30 :大阪との一日 ◆.kY34XtGRg :2005/05/15(日) 23:21 ID:???
カチッ

薄暗くてほとんどなにも見えない。
大阪の胸は…ここか?

大阪「ふぇ…あはは!!くすぐった…そこはお腹や!!」
俺 「もう少し上…あ、これか」
大阪「いたっ…優しくしなさい!」
俺 「ごめんごめん。え〜っと、ずっと揉んでるのか?」
大阪「うん。いいゆーまでずっと」
俺 「はいはい」

大阪の胸を揉みはじめる。しかし、わかってはいたが「揉む」ほどのボリュームがない。これは…
「掴む」というカンジだな…あれほどのコンプレックスを抱いていたのが今更になってなんとなく理解できる。

多少の罪悪感から、胸を「掴む」ことに集中する。今夜は、大阪の言うことを聞いてやろう。


むにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむに………


ひたすら「掴み」続ける。
…なんとも間抜けだ。電気消しといてよかった。

大阪「……………」
俺 「……………」

かなりの時間、、二人の息遣いだけが夜の闇に染み渡る。
その内の一人の息がだんだん荒くなってきた。


「ハァ……ハァ……」

31 :大阪との一日 ◆.kY34XtGRg :2005/05/15(日) 23:21 ID:???
……俺だ。
手が疲れてきたのである。

俺 「ハー…ハー……まだか?」
大阪「まだまだや」

なるほど…これは拷問だ。腕が痺れてきた。ヤバイ。
くっ、なんか別のことを考えよう。
えーと、今日見たカニでかかったなー。あれ食ったらうまいんだろーなー

俺 「…ハー………ハー」
大阪「どしたん〜?息遣い荒いでー。もしかして、続きを期待してるんか〜?」

なにアホな勘違いしてんだ。
安心しろ、俺の腕はもう限界を迎えようとしている。そんなハードなアクションを行うには絶望的だ。

大阪「しゃーないな〜…もう胸はええよ」
俺 「ハー……そうか…ハー」

やっと開放された。自由ってすばらしいな。

大阪「なぁ……来ても、ええで?」

結局暗闇の中で長時間胸を揉み続けた状況は、
さきほどまで激怒していた大阪にとってもなんとなくそうゆう雰囲気を作り上げていたようだ。
しかし、残念ながらお前がよくても俺がよくない。
でも今そんなことを言ったらまたこじれるだけだし…
なんとか期待に沿えるよう努力しよう。まず手始めに挿入せねばなるまい。
…だが手に力がはいらない。

32 :大阪との一日 ◆.kY34XtGRg :2005/05/15(日) 23:22 ID:???
俺 「く…よっ…あれ……?」
大阪「………なにしてんのー?」

どうやら、というかやはり手を使わずに挿入するのは不可能なようだ。
これは困った。けど1秒で考えるのをやめる。
面倒くさいし挿入はあきらめることにしよう。
ってゆーか疲れたし。
だけど一応、カタチだけでも抱いてやろう。

俺は、大阪の上に倒れ掛かる。

大阪「わぷっ…重いわ!なにすんねん!?」
俺 「いいから……」

大阪の胸に耳をあてる。優しい鼓動が響いてくる。

33 :大阪との一日 ◆.kY34XtGRg :2005/05/15(日) 23:23 ID:???
俺 「歩……胸が小さいのも悪くないな」
大阪「なんやねんな、いきなり?」
俺 「こんなにはっきり心臓の音が聞こえる……いい音だ」
大阪「…それは…フォローなん?」
俺 「思ったままを言ってるだけだ…今、音が少しはやくなったな」
大阪「……………」

一度動きを止めるとさらに疲れがドッと出てきた。それに合わせて眠気も。

俺 「俺は疲れた…寝る………スー」

寝ると言って5秒で本寝だ。これは学生時代からの得意技である。

大阪「あ…ほんまに寝てもうた…」
俺 「スー………スー……」
大阪「……………」
   
  「いい音か……ありがとー……」

よく覚えていないが、誰かに抱きしめられた気がした。

34 :大阪との一日 ◆.kY34XtGRg :2005/05/15(日) 23:23 ID:???
翌朝

俺 「あー……朝か…うわ、手が動かねぇ」

筋肉痛だ。翌日にやってくるというのは老いた証拠だろうか?

大阪「おはよー……あ…イタタ!!」
俺 「……どうした?」

大阪が起き上がろうとして、固まった。

大阪「ア…アンタ上に乗っけて寝てたから…腰が…イタタタ…」
俺 「ああ…大丈夫か?」

大阪「ちょっと……腰揉んでくれへん?」
俺 「…もうムリ」

35 :質問推奨委員長 ◆EIJIovdf8s :2005/05/15(日) 23:39 ID:???
旦那も見とれる神楽たんのおっぱい…
焼きもち大坂かわいい

36 :ミルクチョコ ◆.kY34XtGRg :2005/05/15(日) 23:40 ID:???
え〜と…以上です。
なんとなく即興で名前つけました。「大阪との一日」今回が2作目になりますね。
ありきたりな題名なんでどこかとカブってないか超心配です。
カブってたらすみません。次書くときがあれば換えます。

あと、とあるコピペを参考文献的なカンジでお借りしました。
もしもダメだったならすみません。二度としません。

それと、前回と今回で旦那が微妙にキャラが違いますね。
まぁ視点変更とか言い訳はありますが、
こんなん続編じゃないじゃんと言う方がいたらすみません。
もうなんか別の作品として見ても困らないんでそうして下さい。

それと前スレ>>867さん、ありがとうございます。ほんと嬉しいです。

>>15さん、乙です。原作+その後で違和感がなかったです。

長々とすみません。ご指摘お待ちしてます。

37 :名無しさんちゃうねん :2005/05/16(月) 00:44 ID:???
>>36
GJ!!オチが良かった
大阪ワールドも健在だしw

38 :27GETTER ◆pXWVmj9lto :2005/05/16(月) 22:56 ID:???
>>36
正直、久々に萌え死んだ

39 :国防委員長 ◆Ps6jeUWgS6 :2005/05/16(月) 22:57 ID:???
>>36
今日、携帯で何度も見返した。
最高だ!!

40 : :2005/05/18(水) 11:22 ID:???
>>36
素晴らしいっすね
大阪さんの独特の雰囲気を出すのって凄い難しいのに見事でした
GJ!!

41 :名無しさんちゃうねん :2005/05/19(木) 19:08 ID:???
age

42 :名無しさんちゃうねん :2005/05/22(日) 17:44 ID:???
だめだ〜〜我慢できん!!どなたかSS書いてくれ!!禁断症状で死にそうだ〜!!


というわけで、age

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