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あずまんがSSを発表するスレッド パート4!!

363 :(ひみちゅ) :2007/04/07(土) 13:40 ID:???
2.ローレシア

数日後。
兵士はようやくローレシアにたどり着きました。
気づいたローレシアの衛兵達が駆け寄ります。
「そのキズはなに!?」
「一体何があったの!?」
しかし、兵士は力を振り絞って言いました。
「キズの手当てなどかまわない!すぐに王様に会わせて!私にはお伝えしなくてはならぬことがあるの!」
「……わかった。マツダ!そっちを支えて!城のみんなに気づかれちゃったら大さわぎになる!静かに運ぶのよ!」
「OK!」

衛兵二人に肩を抱えられてようやくローレシア王の元までたどり着いた兵士は叫びました。
「ローレシアの王様!大神官キムラの軍団が我がムーンブルクの城を!大神官キムラは禍禍しい神を呼びだし世界を破滅させるつもりです!王様!なにとぞご対策を……!」
王は立ち上がり、言いました。
「あいわかった。すぐに援軍をさしむけよう」
それを聞いて安心したのか、兵士はそのまま倒れてしまいます。
「イノウエ、この勇敢な兵士を教会へ運んでやってくれ。それからマツダ。将軍をここへ」
その時です。
「ちょっと待てよ、親父」
そこに現れたのは王子と見まごう程にガサ……もとい凛々しいカグラ王女でした。
「軍なんか出す必要はない。昔うちのご先祖様は魔王を倒したんじゃないか。私だってご先祖様と同じく勇者ロトの血を引いているんだ。キムラくらい私が倒して来てやるぜ!」「おまえはご先祖様と違って呪文が使えないだろう」
「気持ちがあれば大丈夫さ!!それに、ご先祖様は一人だったけれど勇者ロトは仲間がいたじゃないか。私が呪文を使えなくても呪文を使える奴を仲間にすれば」
「仲間か……確かにサマルトリアの王女達は呪文を使えるそうだが」
「それだ!」
カグラは言うなり部屋を飛び出していきました。
「ちょっ……おい待て!イノウエ、マツダ、何をしている!早くあいつを捕まえろ!」
「ですが、この兵士は?」
「他の奴を呼ぶから!」
「将軍を呼びに行くのは?」
「それも別の奴に頼む!」
3人がそんな問答を繰り返しているうちに、カグラはまんまと城から抜け出してしまったのでした。

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