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スレッドが大きすぎます。残念ながらこれ以上は書き込めません。

【他作品】クロスオーバー・あずまんがSSスレッド【コラボ】

1 :27GETTER ◆pXWVmj9lto :2005/09/03(土) 23:44 ID:???
ここはあずまんが×他作品のクロスオーバー作品用スレッドです。
あずまキャラを他の世界観に置き換えたり、また逆も然り。
そんな想像を作品にしてどんどん投下していって下さい。
また〜り楽しんでいただければ幸いです。

★主な注意事項
1.対象範囲は「あずまんが大王」及び、連載中の「よつばと」とします。
2.ここの作品はいわゆる「戦い系」の長編作品を多く含みます。
3.他人の作品に対し罵倒、中傷は絶対にしないでください。
※その他の注意事項は、>>2以降で記載します。

301 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/15(火) 01:59 ID:???
「あ、ごめん。僕とした事が熱くなっちゃって。こう見えても小さい頃はヒーローに憧れていたもんでさ。
こうして自分がそれになれるかと思うと気持ちが昂ぶっちゃって」
「ま、お前がそう言うんなら俺も付き合うよ」
「そうか、今度会うときは隊員同士かもな。」
「そうだな」
彼らはガッチリと握手した。そしてその時が三人が一緒にいた最後の時だった。

「そういえばそんな事言っていたな」
思い出したように長谷川は呟いた。

大山はかつてTEAM FLAME隊長の相田京子がそうしたように、努力をして
TEAM GENESISの隊長となった。もっとも彼の場合は戦闘能力よりも指揮能力を
買われたのが大きいが。
TEAM GENESISとなった大山は独自にウルトラマンの研究を進めていた。
そして春日歩がウルトラマンジャスティスに、榊弥生がウルトラマンレイに変身している事を知る。
(注:この部分は後藤は話していない)

「信じられないな。彼女達がウルトラマンだったなんて。でも
これで僕にも可能性は出てきた訳だ」
「何を言っているんだ大山?」
「決まってるじゃないか。僕がウルトラマンになれる可能性さ」
大山の発言に後藤は目を見開いて驚いた。

302 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/15(火) 02:01 ID:???
「そんな事が可能なのか?宇宙人であるウルトラマンにどうやったら選んでもらう方法なんてあるのか?」
「そんなまわりくどい方法をする事はないさ。自分で一からウルトラマンを造ればいいんだ!」
「ウルトラマンを造る?」
「そう、そして僕がそのウルトラマンと同化するんだ!そうする事でみんなを守る事が出来る!彼女達に負担をかける事もなく、そして何より大切なものを守る事が出来るんだ!」
今と違い、この頃の大山の目は輝いていた。そして後藤もまたこの途方もない計画に賛同する事となった。
最も表の顔として活動する事も忘れないように隊員選びには気を使ったものだが。

そうして翔がコスモスに、百合子がシェイドになり、さらには大隈による裏切りを経ながらも、大山達は研究を続けてついにはウルトラマンジェネシスを完成させ、変身する事となったのであった。
だが、心のどこかには焦燥感があったのだろう。彼は一刻も早くウルトラマンになろうと段々手段を選ばなくなってきた。そして入隊当時の明るさも無くなってしまた。

「素晴らしい力だ。これならどんな敵が相手だろうと怖くはない」
そして無敵の力を得る為に歩達をさらってしまったのだ。

「後はお前等が知っている通りだ。そして今に至る」
と、ここで後藤は巨大スクリーンに映像を映す。そこではドラコと共に暴れまわるジェネシスの姿があった。

「何だよ、ジェネシスの奴どうしちゃったんだよ!?」
「前のシェイドみたいだよな」
と、智と神楽が言った。

「あの宇宙生命体に心の隙をつかれたってとこでしょうね」
百合子が咲月の助けを借りながら言った。

「これだけの事をしておいて今更何を?と思うかもしれないが言わせてくれ!
大山を助けてやってくれ!あのままじゃあいつは死んでしまう!」
後藤は心から苦しそうな声で歩達に懇願した。
これには騒ぎ立てていた一同も静まりかえった。

303 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2005/11/15(火) 02:04 ID:???
とりあえず前半ここまでです。遅れてすみません。
大山が何故ウルトラマンになろうとしたのかもシンプルにしました。
後半はこれと同じくらいの長さになるかもしれません。

304 :グレイゴースト ◆EuMjlLcPd6 :2005/11/15(火) 02:08 ID:???
>>303
お疲れ様です。

ちょっとよろしいですか?

305 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2005/11/15(火) 02:20 ID:???
>>304
会議室へ移動しますか?

306 :グレイゴースト ◆EuMjlLcPd6 :2005/11/15(火) 02:21 ID:???
>>305
お願いします。

307 :名無しさんちゃうねん :2005/11/15(火) 07:20 ID:???
文章自体がはっきり言って下手。
キャラ崩しも許せるレベルとそうでないレベルがあるがこれは後者だと思う
設定に無理がありすぎるのは元ネタがネタなのでしょうがないにしても
限度はあるな
正直特撮しか見てない人にありがちな痛さを感じる

308 :名無しさんちゃうねん :2005/11/15(火) 18:24 ID:???
>>289-303
乙です。>>303・何もあやまらなくてよいでしょうに。後半を楽しみに待っていますよ。
 
>>307
>キャラ崩しも〜痛さを感じる
ま、62話にもなって今更キャラ崩しを改善するわけにもいきますまいて
>文章自体がはっきり言って下手
そう思うのなら、どこをどのようにすれば、文章自体がはっきり言って上手なほうに見えるように
なるのかを丁寧にアドバイスしてあげてはいかがです?その程度のコメントならこのスレでやっても
別に問題ありますまい。

309 :レウルーラ ◆iCj5r1a15w :2005/11/15(火) 18:45 ID:???
>>289-303
お疲れ様です!…まさか、あんなかんじにするとは想像もつきませんでしたよ。>ドラコ

>>307
あの…批判は別にかまわないとは思いますが…せめて、このスレを好んで読んでいる人たちが
不快になりにくいように、感想の類はもっと丁寧な言葉遣いで書き込んだほうがよろしいかと…

310 :名無しさんちゃうねん :2005/11/15(火) 19:16 ID:???
>>289-303
乙!


>>307
「文章自体が〜」に関しては>>308さんと同意見ですな。>>307さん、そんな「『破壊的』な批判」ではなくて例えば・・・

>「後藤!何で、お前こんな事したんだ〜!?」
ケンドロスさん、せっかく長谷やんのシリアスな鉄拳シーンなのに、これでは緊張感みたいなのが台無しになりすぎてしまうと
思います(特に「〜」のせいで)。せめて、
「後藤!お前・・・なんで・・・こんな事したんだぁぁッ!?」
みたいな感じで、ちょっと台詞に間をおくとか、「〜」を「ぁぁぁッ」にするとかすれば緊張感みたいな雰囲気がなんとか
保てれるかと思います。

・・・みたいな感じの「『建設的』な批判」をしてみせることはできないのですか?

311 :名無しさんちゃうねん :2005/11/15(火) 21:14 ID:???
>>310
少し言葉に相手を見下すような感じがするね、批判を快く思わないのは
分からなくないけど いろんな意見あっていいだろうに。
建設的でなければ批判してはいけないとか、
>>307のは単なる感想に思えるけど。

312 :名無しさんちゃうねん :2005/11/15(火) 23:01 ID:???
>>311
でも言い方が注意事項の3スレスレのようにも思えるけど。
駄目だと思うなら、どうすればよくなるかアドバイスくらいしてあげても
いいんじゃないんですか?そうすれば言われた当人の文章スキルも上がるかも
しれませんし。

313 :名無しさんちゃうねん :2005/11/16(水) 09:30 ID:???
文章があまり進歩していないのは気になるところ。
しかしそれは安定した品質とも言えるし、前から読んでいる人には安心して読めるとも言えるが。

314 :27GETTER ◆pXWVmj9lto :2005/11/17(木) 19:22 ID:???
>>289-303
今更ながらに乙です。
ドラコってのは知ってます。
羽根を捥ぎ取られて筋肉質な怪獣にボコボコにされた奴ですよね。
それにしても、大山君の目的にはかなり驚かされました。
俺はずっと私事私欲の概念かと思っていたので。

俺もあと少し、もしかしたら今日中か明日にでも投稿できるので
少々御待ちになってください。

315 :CHANGE GETTER ROBOT THE STORY 第8話〜CHANGE!!〜(6) :2005/11/17(木) 22:59 ID:???
===========================
この作品は暴力的な表現が含まれています!
閲覧は自己責任で!!!!!
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CHANGE GETTER ROBOT THE STORY

第8話〜CHANGE!!〜(6)


ザ――――――――――――ッザッザッザッザッザッザッザッザッザッ!!!!!!!!!!!!

「うゥゥウウウウウオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!!!!!!!!」

地を蹴り、搭乗者が発する獣の如く叫びと共に突撃するゲッター2。
その速度によって空間がぐにゃりと歪み、
圧縮された空気が衝撃の波となって虚空を切り裂く。

拡散する衝撃波で地面が切り裂かれ、敵へ突撃するゲッター2の進行上から、
粉々に砕かれた褐色の砂埃が巻き上がる。

陸を走破する機体の後から連なる線がゲッター2の背後から褐色の尾を引いている。
その姿は、正に戦闘機、否、巡航ミサイルと違えない。

「来たぞ、大歓迎ってヤツだ」

隼人の顔に微笑が映える。

陸を駆ける機体の頭部を、一筋の閃光が掠めた。
それを皮切りに幾筋もの激しい熱を帯びた光が、前へと突き進む機体と交錯する。

バシュッ! バチッ! ジュゥッ・・・

数発の閃光が機体の頭部と左腕の槌を掠める。
熱によって装甲は黒く変色し、火の子となって弾けて消えた。

だが機体の動きは止まらない。

寧ろ機体は速度を早め、その神風の如く凄まじい勢いで
蟲の群れへと歩を進めていく。

「チッ・・・ うォォォォォオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!」

316 :CHANGE GETTER ROBOT THE STORY 第8話〜CHANGE!!〜(6) :2005/11/17(木) 23:00 ID:???
隼人が歯痒そうに舌打ちを撃ち、吼える。
鋭い爪が操縦桿に食い込むほどの力が腕に加えられる。

「こんなモンに構うなァ!!!!一気に突っ込めェええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!」

竜馬のその言葉を、『言われるまでもない』と返答する様にゲッター2は光の群れの中を突き進む。
夥しい数の光弾が地面に着弾し、戦場の至る所で褐色の煙が立ち上る。
噴煙が戦場を包み込み、煙の中を夥しい数の光が行き交っている。

「あれほどの」
「!!」

その時、早乙女が再び口を開いた。
砂嵐が増えたモニターから射影される戦闘を、顔や体から脂汗を滴らせながら食い入る様に
傍観する教師・生徒達の顔が体が、痙攣を起こした様に
ビクンと引きつった。

それを知ってか知らずか早乙女は不敵な笑みを浮かべながら言葉を続けた。

「あれほどの傷を負いながら、無謀にも正面から討って出る気か、
 やれやれ、全く以って奴等らしい・・・」

「ククク」っと笑う早乙女。
まるで何かを、楽しんでいるかのように。

「機体の内外の損傷率は、既に五割を超えているというのに・・・」
「それって・・・危・・ないの・・・?」

先程から沈黙を保っていた女子生徒。
クセっ気がやや強い丸っこい髪形をした、その胸部の豊かな丸い膨らみと反比例したかのような
小柄な体格をした女子生徒、『神楽』がぎこちのない口調で呟くように言った。
だがそれに対し、早乙女は、この男は冷たく、神楽の方に体を向けながら冷ややかな声でこう言った。

「歳はいくつだ。キサマ、計算もできんのか」

317 :CHANGE GETTER ROBOT THE STORY 第8話〜CHANGE!!〜(6) :2005/11/17(木) 23:01 ID:???
「!!!!!」

神楽の中で、何かが、いや、明確に言っておこう。
今の今まで神楽が体の奥の置くにしまい込んで押さえていた、『理性』が切れた。

「かっ、神楽あっ!!」

智や暦が叫ぶ。
他の生徒達が気付いた時、神楽の、水泳というスポーツをやっていて、それでいて、
体を鍛えていても女性らしいすらっとした細さが目立ってしまう
小さなその腕は、この男の胸倉を捉えていた。

「あんたあんたって・・・アンタ・・・アンタさっきから何様のつもりだよッ!!!!!!!!!!」

声が掠れ、唾を飛ばすほどに声を張り上げ、顔が接触しそうになる直前にまで
男の顔に近づけて神楽が叫んだ。

その声は、部屋の壁に反射し、室内に木霊した。

だがそれすらも、この男は鼻で笑い、神楽にこう返した。

「強いて言うなら、『御互いサマ』というトコロか、ワシも貴様等同様、命は風前の灯同然なのだから」

『その灯火を風から守り、炎の光を繋いでいる壁が、竜馬と隼人、そして『ゲッター』・・・立場は変わらん』

「手が、身体が震えるか、恐怖で、その身に迫る死が怖くて手が震えるか?」
「くっ・・・・・・・・・ぐ・・・」

言葉が詰まる神楽、死という存在が、間接的に
自分の身体を襲う心と身体の震えに、彼女の心は勢いを殺されてしまっていた。

「闘えば、震えが少しは収まるかもしれんというのに・・・・・・ボンクラが・・・」

もう誰も、言葉を上げることは、無かった。

318 :CHANGE GETTER ROBOT THE STORY 第8話〜CHANGE!!〜(6) :2005/11/17(木) 23:05 ID:???
そして早乙女は、震える神楽の両手を静かに振り払う。
手が相手の胸倉から離れた瞬間、糸が切れて
支えを失った人形のように、神楽の身体が床に崩れ落ちた。

膝をぺたりと床につけた神楽の閉じた目には涙がじんわりと浮かんでいた。

それを確認してからか、早乙女が背を向ける。
これを見て、何かを決めた表情で。

「(仕方が無い。ワシ独りで使うよりあるまいか・・・『あれ』を)」

「ギャアアアアアアアアアオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「!!!!!!!!!!!!!!!!!」

だがその時戦場に、金属音に似た不快な咆哮が響き渡る。
戦場の奥から発せられたその咆哮と共に巨大な光が閃光飛び交う赤茶けた噴煙を、
否、戦場そのものを凄まじい熱量が貫いた。

モニターを閃光が包み込み、生徒達はその眩さに思わず目を背ける。
だがその時も、神楽は下を向いたままだった。
耳を劈く咆哮が轟いた時も、小麦色に焼けた色が完全には落ちていない肌が、
閃光の色で染められた時も。
熱いじわっとした液体を、普段は勝気な瞳から、滾々と溢れさせながら。

「(ちく・・・ちくしょう・・・ちくしょう・・・ちくしょう・・・・)」

「(こわい・・・怖い、怖い、怖い!!!!!!!!!!!!!)」

「(こわい・・・・・・怖いよ・・・恐いよちくしょう・・・・・・・・・・・)」

心の中で、何度も何度も神楽は叫んでいた。

恐怖を打ち消すように。
恐怖から逃げるように。
がたがたと震える自分を、呪い殺すかのように。

319 :CHANGE GETTER ROBOT THE STORY 第8話〜CHANGE!!〜(6) :2005/11/17(木) 23:08 ID:???
「舐ぁぁぁぁアアアアアアアるなぁあああああアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!」

だが、閃光が全てを焼き尽くすその寸前、隼人の叫びが響き渡る。
そして、大地の破片から産まれた褐色の噴煙を突き破り、ゲッター2が地を蹴って空高く跳躍した。

跳躍の反動でヒビが入った脚の装甲が噛み付く様にお互いを潰し合って砕け、
ミシミシという嫌な音を立てて両の脚全体が軋んだ。

「(ボロボロじゃねえか・・・糞ドモが・・・『楽には殺さん』)」

心の中で呟く隼人。

そして生き残ったバーニアを噴かし、一気に間合いを詰める。
瞬時にして敵との間合いの距離が縮み、ゲッター2が蟲の群れの真上へ躍り出る。

そして同時に、ゲッター2の右手に携えた銀の槍が唸りを上げて回転を開始した。
周囲の空気と青白く光り輝く閃光が
幾層にも渡る渦を巻き、槍をその内部へ取り込んでいく。

「お待たせ『糞蟲』ドモ」

槍が完全に『渦』で包まれたその時、
真下に存在する蟻の群れを見下しながら隼人が冷たく言い放つ。

機体が可能な可変の限界まで弓矢の如くギリギリと引き絞られた銀の槍が、
唸りを上げて押し倒される操縦桿と共にその身に宿る力を一気に解き放った。

「ドリルストォォォォォォオオオオオオオオオオオオムッッッッ!!!!!!!!!!!!!!」

大きく前方に突き出された銀の槍の先端から閃光を帯びた『渦』が撃ち出され、
『衝撃波の渦』が蟲の群れを飲み込んだ。

320 :CHANGE GETTER ROBOT THE STORY 第8話〜CHANGE!!〜(6) :2005/11/17(木) 23:08 ID:???
「グォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

衝撃波で張り巡らされた渦の中、
唸りを上げて掻き回される空気は鎌鼬の様な衝撃の刃となり、蟲の群れへと一斉に襲い掛かる。
縦横無尽に駆け巡る衝撃の無数の斬撃が蟲の群れに繰り出される。

蟲が悲痛な咆哮を上げ、仄交じりの黒光りを放つメタリックな装甲の至る所が
歪みながら引き裂け、傷口から噴出す紫色の体液の飛沫が、渦を紫の色で滲ませていく。

蟻より小柄な蜂は次々とその身を裂かれ、渦の中で最期の雄叫び、
断末魔の咆哮を上げながら粉々になって散っていった。

「ギュァ・・ア・・、・・ァ・・・・・アアアアア・・・・ァア・・・ア、ァ・・・アアアアアア!・・!!・・!」

「野郎!くたばったか!!」

歓喜の声を上げる竜馬。だがそう言い終わるが早いか、青い閃光が渦を貫いた。

「!? くそッ!!!!!!!!」

操縦桿を押し倒し、機体にそれを回避させる隼人。
ゲッター2の右脚が地を蹴って跳んだ。

閃光はゲッター2の右脇を通過し、大地に一筋の焼け焦げた亀裂が走る。
機体の遥か後方の山の中腹に閃光が炸裂し、山の形がぐしゃっと歪む。
山は中腹から上が見る影も無く粉砕され、山から数キロは離れているはずの
機体がビリビリと震えた。

「相変わらずなんつー威力だ!!!!!!」
「全く以ってその通りだ、邪魔で邪魔で仕方ない」
『さっさと、潰しといたほうが良いよなァ・・・・・・・・・・・・・・」
「ああ・・・・・・オイ!何か来るぞ!!」

渦は閃光によって吹き飛ばされ、エネルギーが消滅した
そこから二つの黒い塊、『蟻』が飛び出した。

321 :CHANGE GETTER ROBOT THE STORY 第8話〜CHANGE!!〜(6) :2005/11/17(木) 23:10 ID:???
「グルオォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

空高く飛び上がり、咆哮する蟻。

だが、蟻の体の至る所は風圧によって捲れ上がった裂傷で埋め尽くされ、
角ばった胸部から生えた六本もの脚も、内の二本が殆どその根元から裂けかかっている。

だが蟻達は損傷の痛みを意に介していないかのように、
ばっくりと裂けた口が引き裂けんばかりにガバっと開き、ずんぐりとした腹部の上の
角ばった胸部から生えた細い脚の先端の鉤爪を振り翳しながら上空からゲッター2に襲い掛かった。

「グオオオオアアアア!!!!!!!」

蟻達はゲッター2の眼前に降り立ち、歪んだ鉤爪をゲッター2に振り下ろす。
二匹の蟻の、計四本の巨大な刃がゲッター2に襲い掛かる。

「ギャアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」

ザシュッ!と、爪が空を切り裂く音が響く。

だがその刹那、鉤爪で切り裂かれたゲッター2の姿が蜃気楼の歪み、そして消えた。
下された蟻の鉤爪は、ゲッター2の霞んだ残像を虚しく引き裂いただけだった。

「ギギャアアッ!?!?!?!?」
「こっちだ蟲ケラ」

困惑する蟻の背後で隼人の低い声が響く。

そして次の瞬間、側面から炎を上げて回転する銀の槍が蟻の、
その細長く黒々とした首を深々と貫いた。

322 :CHANGE GETTER ROBOT THE STORY 第8話〜CHANGE!!〜(6) :2005/11/17(木) 23:15 ID:???
「ドリルァアアアアアアアア――――――――――――――ムッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

飛び散る蟻の体液によって塞がるコックピットのガラスを前に、
蟻の装甲を貫いて掘削する槍の回転と共に隼人が叫ぶ。

「ガぎャ、ギャがァアァァァアあああアアアアァアアぁア・・・・・・!!!!!!!!」

苦痛に満ちた叫びと共に蟻は口から紫色の液体の塊をドバっと激しく嘔吐した。

回転する槍が蜂の首を、流れる体液と蟻の内部構造をぐちゃぐちゃに掻き混ぜる。
蟻の首はずたずたに引き裂かれ、支えを失った糸のように首元からだらりと垂れ下がった。

「次はテメェだァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」

間髪を入れず、槍を首筋に突き刺したまま更に追い討ちを掛け、
今度は左腕の槌を、もう一匹の蟻へと振り翳すゲッター2。
分厚い工具の様な左腕が唸りを上げて蟻の顔面へと振り下ろされる。

「グアアアァあァあァァァギャアあア――――――ぁアアアアアア!!!!!!!!」

振り下ろされた槌は蟻の顔面を文字通りに叩き潰した。
無数の牙が蟻の口内を食い破り、ぐしゃっと潰れた蟻の頭部から突き出した。
顎と顔を強制的に一体化させられた蟻はびくびくと体を痙攣させながら、泥の様に地面に崩れ落ちた。
潰れた顔は、真っ二つになりかけている。

だがそのとき、槍が突き刺さり、首を切断しかけている蟻の頭部の断面から
蚯蚓か蛆虫の様に不気味に蠢く黒い触手が溢れ出した。

そして、瞬く間にゲッター2の上半身をもぞもぞと蠢く触手が絡め取った。

だが、隼人はそれを前にして口と頬を歪ませ、笑みを浮かべた。
血と狂気に飢えた、笑みを。

323 :CHANGE GETTER ROBOT THE STORY 第8話〜CHANGE!!〜(6) :2005/11/17(木) 23:16 ID:???
「ヒャアアアアアッハッハハッハハハハハハハハハッハアア!!!!!!!!!そうだそうだ、
 そうだった、こいつが、こいつがあったんだよなァ!!!!!!ヒャアッハハハハハハハハ!!!!!!」」

二、三の呼吸を置き、笑い声が落ち着いた頃再び隼人は口を開いた。

頬を、口元を、狂人の笑みで歪めながら。
そしてその鋭い眼をさらに研ぎ澄ましながら。

「だがザンネン。無理だねェ・・・・・・・・・・・・・・。
 ・・・・・オープンゲェェェエエエエエエエエエエエエエットッッッ!!!!!!!!!!!!!!」

幾重にも渡って絡んだ触手の隙間から、ゲッター2の胴体から炎が烈火の勢いで噴出した。
そして、そのまま触手を、蟻の残骸をズタズタに、
液体と破片と炎を撒き散らしながらブチブチと引き裂き。
ゲッター2は大空へと上昇していった。

三つの戦闘機に、その身を分けて。

そして上空でそれらは合わさり、一つの形を造った。



修羅羅刹の如くに戦斧を振るい。

真紅の布を纏って天を駆け。
 
そして全てを焼き尽くす紅い閃光の剣の力をその身に秘めた。

煮え滾る血潮と紅蓮の色で荒れ狂う炎の如く真紅の色をした、勇者の姿を。















TO BE CONTINUED

324 :27GETTER ◆pXWVmj9lto :2005/11/17(木) 23:18 ID:???
ゲッター2の戦闘が、こんなに大変だとは思いませんでした。
・・・約5時間近くブっ続けで作業したので・・・今日はもう休みます(猫大阪も書かないと・・・)

お休みなさい・・・・。

325 :27GETTER ◆pXWVmj9lto :2005/11/18(金) 19:19 ID:???
最近体調を崩してしまっていたので(ネット上の知り合いの方みたく)
今の今まで(6時ぐらいまで)がっつりと安眠を貪っていました。
エヴァ初号機みたいに。
やっと、やっと戦闘シーンを描けました。
今回の戦闘シーンは新(2話目と7話)を参考にしてみました。
2話を見たので隼人がアヒャヒャヒャになってますが(実際、怖いです)
ちなみに隼人がゲッター2で跳びあがった時に「舐めるな」ではなく「舐あるなぁアアアア!!!」
と言っていますが、これは誤字ではなくて比喩表現です。
そちらの方が勢いが出ると思いまして。
いえ・・・本当に誤字ですじょ?
神(嫌われてますが)に誓って

毎度毎度に失礼ながら長々と書いて、ここで失礼します(次は猫大阪を・・・)。

ps-新の特典のヴォーカル集、アレってアルバム出るんでしょうか?

326 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2005/11/18(金) 20:33 ID:???
>>310
あ〜なるほど。緊張感を殺いじゃってますね。
ご指摘ありがとうございます。

>>314
初期段階では大山君は25,26話に出た大隈と似た位置づけだったんですけど、
それをもう一回やるのはどうかと思って変えたらこうなりました。

>>315-325
お疲れ様です。神楽はもう壊れる寸前ですね。
そして隼人のキレっぷりがさらに怖かったです。

327 :62 :2005/11/19(土) 18:08 ID:???
>>63
原作のゲッター。
辛口な批評が多い割にアンチがというのがいない。
ゲッターロボという作品がいかにファンから愛されているかっていうのがわかる気がした>>64
作者さん降臨か
連載が長くなりそうみたいだけど頑張ってく。中毒者w

328 :62 :2005/11/19(土) 18:11 ID:???
やべ、誤爆だ。
会議室の>>65からの
お目汚しスマソ

329 :レウルーラ ◆iCj5r1a15w :2005/11/19(土) 19:07 ID:???
>>315-325
お疲れ様です!お、ついに本格的な戦闘シーン突入と、そして、早乙女と神楽さんのやりとりになにやら
伏線じみたモノが……気長に、そして楽しみに続きを待っていますよ

330 :27GETTER ◆pXWVmj9lto :2005/11/20(日) 21:17 ID:???
>>326-329
どうもです。
最近また忙しくなってきたので更新が遅れそうですが今年中にもう2、3は
投下したいと思っています。
それでは・・・。

331 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:22 ID:???
「後藤、言うまでもないじゃないか!俺が正気に取り戻してみせる!
お前のメタルブラック借りるぞ!」
言うが早いか長谷川は奥へと駆け出していった。

「ともきち、あやピョン、それにまっつん!早いとこドラコやジェネシスの
とこに行った方がいいんじゃねーか?ゆりゆり達の事はあたしに任せな」
「任せるよ。とも、まっつん。行こうぜ」
「よーし、ちよすけ達を助けに行くかぁ」
「あ、待って!」
智と神楽と松田も現場へと急いだ。ここからそれほど離れていない。

「とにかくこれは返そう」
後藤はジャストランサー、シャインリング、コスモストーン、デスブリンガーと
それぞれの変身アイテムを返した。それを受け取る四人。

「それと春日姉。これを持って行け。吸収されたエネルギーをこれである程度なら回復できる。
他の奴等にもあげたいが、生憎今はこれしか持ち合わせがない。すまんな」
後藤が渡したのはカプセル状の薬だった。恐らく体力を回復させる為のものだろう。
歩はそれも受け取る。

「あんがと〜後藤君」
のんびりしたしかしはっきりと通る声で歩は頷いた。しかし少しよろめく。
そんな歩を咲月は翔と一緒になって支える。

「私は自分で歩けるわ」
「私も大丈夫」
百合子と榊は自分の足で歩いている。そして戦場へと向かっていく。

「二人共、しっかり捕まってろよ」
咲月は二人を肩に担いでも苦ともせずに現場へと赴く。

「があああああああ!!」
奇声を発しながら襲い来るジェネシス、小型の光弾「ジェネシスショット」が
かおりんのレッドファルコンをとらえた。

「きゃあああああああ!」
悲鳴をあげながらかおりんの機体は落下する。そして京子のスペリオルドラゴンも
またドラコのスラッシュタイプの無数のニードルの前に撃墜される。

332 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:24 ID:???
「くっ!脱出するわ!」
撃たれた箇所を手で押さえながら京子は脱出する。ドラコは不時着した京子を狙おうとする。
怪我の為に素早くは動けない。

「キョロちゃん!」
かおりんがそちらに気をとられていると、ジェネシスがジェネシスショットを発射してきた。
今からでは回避は間に合わない!
だが、その時新たな機体が現われ、ジェネシスとドラコを牽制した。
それはメタルブラックだった。乗っているのは長谷川だ。

「あれは!メタルブラック!?」
「とにかく助かったわ」
かおりんと京子は何とか立ち上がる。

「大山ぁぁぁぁ!!正気に戻るんだ!!!ストライクバニッシャー!!」
長谷川はストライクバニッシャーをドラコとジェネシスに向かって発射した。
ドラコもジェネシスもそれによってダメージを受ける。ドラコは前に
つんのめる形で倒れ、ジェネシスも少し後退する。
しかし、それではやはり倒せない。

そして現場に榊達が辿り着くと、そこに一台の車が到着した。
舞が運転しており、他に静、風香、七瀬、そして美空と瑠菜の二人が乗っていた。

「美空に瑠菜じゃねーか。ほら約束どおり翔を連れてきたぜ」
と翔を二人のもとに預ける。瑠菜は目に涙を溜めている。

「翔!大丈夫か!?」
「しっかりして翔ちゃん!心配したんだよ!」
「美空ちゃん、瑠菜ちゃん。大丈夫やであたしは」
少しフラフラしながらも翔は答えた。

「百合子さん、大丈夫ですの?」
「百合子先輩!」
「ゆりゆり先輩!!」
静、風香、七瀬は百合子の元へと駆け寄る。

「あなた達・・・・・・」
百合子はそれ以上言葉が出なかった。緊張の糸が切れたのか七瀬と風香に支えてもらっている。

333 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:28 ID:???
「わたくしは京子さんを助けに行きますわ!」
といって静は走り出す。

「舞先生がみんなを?」
「ええ。この子達が目指す場所が分かったからね。それなら車で行った方が早いと思ってね」
榊の問いに舞は答える。
ジェネシスは智と神楽のレーザーの攻撃を全く受け付けない。千尋と松田は
ドラコへの攻撃に加わるが、あまり効果はない。

「やっぱりこういうのはあんまり得意じゃないなぁ」
松田がドラコの攻撃から逃げながら言った。上野達他のFLAMEメンバーや、
暦、ちよは既に満身創痍であった。

「咲月ちゃん、あたしはもう大丈夫や。だから」
「おう、行ってきな。あたしも別に止めるつもりはねーから」
「あんがと」
歩は咲月に礼を言って走り出した。

「私はちよちゃんをフォローする!」
榊も多少フラつきながらも、動き出す。歩は後藤からもらったカプセル薬を飲んでいた。

『ジェネシスを止めるぞ!歩!!』
「そうやな」
歩の周囲で爆発が起こる。歩はジャストランサーを掲げる。

「ジャスティース!!」
爆炎の中、歩はウルトラマンジャスティスへと変身する。
その頃、長谷川はスカイタイプとなったドラコの鎌により落とされてしまう。

「畜生!!こんなとこで落とされるなんて〜!!」
悔しそうに歯噛みする長谷川。メタルブラックはどんどんと高度を落としていく。
だが、その時彼の視線はウルトラマンジャスティスの姿を捉えた。

「来てくれたぜ、本物がぁ!!」
「シュアッ!」
ジャスティスは空中からの掌打の攻撃をジェネシスにくらわせダウンさせる。
そして一端地面に着地した後、ジャスティススマッシュを放ち、ドラコを空中から落とした。
ドラコはそれにより地上に叩きつけられた。

334 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:30 ID:???
「ジャスティス・・・・・・・」
ちよは祈るような表情をする。他のメンバーも固唾を飲んで見守る。

二人のウルトラマン、ジャスティスとジェネシスは互いに向かい合っている。
一方は破壊者として、もう一方はこの地球の守護者として・・・・・・・

「でやっ!」
「ふんっ!!」
ジャネシスとジャスティス、二人のウルトラマンの戦いが始まった。
まずジャスティスが先制攻撃を仕掛ける。左回し蹴りをくらわせようとするが、
ジェネシスはバック転してかわした。
次にジェネシスが蹴りを仕掛けるが、今度はジャスティスがガードしてその足を掴んで投げ飛ばした。
起き上がったジェネシスが空中から両足を広げて顔面を蹴飛ばす。

「超人同士の戦いか」
モニターを見ながら松岸は呟いた。

「あさぎお姉ちゃん、あそこでジェネシスとジャスティスが戦っているんだね」
「そうね。この近くで」
恵那やあさぎのいる家からも二人の姿は見えた。

「はっ!」
「フッ!」
ジャスティスのジャスティススマッシュとジェネシスのジェネシスショットを撃って相殺する。

「大山君がジェネシス・・・・・・・・」
「にわかには信じられない事だと思う。でも後藤が嘘を言ってるとも思えない」
ちよは長谷川によって衝撃の事実を聞かされる。

「どうして大山君はそんな事を」
「ヒーローになりたかったんだよ、あいつは。それに」
言いかけて長谷川はやめた。それを言えば余計にちよを苦しめる事になるからだ。
今でさえちよは相当のショックを受けているはずだ。これ以上追い討ちをかけても何もならないと。
そして暦やかおりんも智や神楽、咲月、千尋を介してその事実を知った。

「はあああ、だあっ!」
ジャスティスはクラッシャーモードへとチェンジする。

335 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:32 ID:???
「でやっ」
ジャスティスはジェネシスの腕を掴んで大きく背負い投げる。うつ伏せに倒れるジェネシス。

「シュワッ!」
「ジュオッ!」
今度は両者空中に飛び上がる。ジャスティスが殴りかかる。しかし、ジェネシスは
空中でそれをヒラリとかわす。今度はジェネシスの蹴りがジャスティスのボディに入る。
ジャスティスが体を下げたところを見てジェネシスは地上へと蹴落とした。

「ぐはぁ!!」
落ちたジャスティスのそばにジェネシスは着陸して首を掴んでそのまま放り投げる。

「ジャスティス!」
松田がレーザーで攻撃するも、ジェネシスはそれを無視する。だがそこで
ジャスティスは逆に蟹バサミの要領で相手の足を挟んでダウンさせる。
そこから攻撃に出ようとするジャスティスだが、逆に右腕をとられ、
右へ左へと投げられ地面に叩きつけられる。二度ほどそれを繰り返した後、
ジェネシスは倒れているジャスティスにかかと落としをきめた。

「おおおおお、シェアっ!!」
起き上がったジャスティスはダグリューム光線を放つ。しかし、ジェネシスは
逆にデストロイスタッドを発射して無理矢理押し切った。電撃を走らせながら倒れこむジャスティス。

「うおおおおお!」
「フッフッフッフッフッ」
「ジャスティス、お願いします!大山君を元に戻してください!」
ちよは大声を張り上げて叫んだ。ジャスティスはそれに頷く。

(分かったで、ちよちゃん)
『よし、行くぞ!!』
ジャスティスと意思の疎通をした後、歩とジャスティスは体当たりをする。
だがジャスティスの方がジェネシスに当たり負ける。後ろにクルクルきりもみ
回転するジャスティスだが、ジャスティスはそのまま強引に空中からジェネシスの顔面を蹴る!
よろよろよろめくジェネシスの隙をついて蹴り飛ばしてダウンさせる。

「やるじゃん、ジャスティス!」
腕組みしながら咲月は言った。何故か偉そうに。
そのまま倒れたジェネシスに攻撃を仕掛けようとした。
だがその時、倒れていたドラコが突然起き上がり、空中から奇襲してきた。
ジャスティスは対処出来ずに体当たりをくらって倒れこんだ。
ドラコはそのまま上にのしかかってきた。

336 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:35 ID:???
「あいつ!倒されたんじゃなかったのかよ!」
「死んだフリして騙すなんて何て汚ねー奴だ!!」
智はびっくりし、神楽は激昂する。

「はっ!」
ジャスティスはドラコを押しのける。ドラコは倒れた後にチェンジしようとする。
させじとジャスティスは殴りかかる。しかし、そこに横から光線が飛んできて
ジャスティスの背中にあたり、ジャスティスは前のめりに倒れる。ジェネシスが妨害してきたのだ。

「怪獣とウルトラマンの挟み撃ち!最悪ね!」
過去に人造ウルトラマンジャスティスとサラマンドラの連携に苦しんだ事の
ある百合子は苦い顔をする。
その時、ドラコもパワータイプに変化し終え、ジャスティスの肩を掴んで
軽々と投げ飛ばしてしまった。
地面に叩きつけられた時にジャスティスのカラータイマーが青から赤に変わり点滅を始めた。

「カラータイマーが点滅を始めた!やばいぞ!!」
長谷川はカラータイマーを指差す。パワータイプのドラコの攻撃を受け流し、
後ろから蹴って地面に倒れさせるジャスティス。しかし今度はジャネシスが後ろから首を絞めてきた。

「がふっ」
苦しみながらジャスティスはジェネシスを振りほどく。その時にはドラコは
スラッシュタイプへと変貌を遂げていた。そしてドラコは無数のニードルを飛ばしてきた。

「うおおおおおお!!」
ジャスティスはそれをボディにくらいダウンする。後ろからジェネシスがジャスティスを蹴り飛ばす。

(ふははははは、いいぞジェネシス、ドラコ!そのままジャスティスを殺してしまえ!)
宇宙空間で声高らかに笑うちよ父。

「まずい!このままじゃジャスティスがやられる!」
「援護しましょう!よみさん!!」
ちよはレーザーワイヤーでドラコの、暦はレーザーガンでジェネシスを牽制する。
しかし、ドラコはそれを手の鎌で簡単に切り裂いてしまう。

「目障りな奴だ、まずはそいつを始末しろ」
そしてドラコはこちらに振り向いてゆっくりとちよに近づいていく。
暦の方はジェネシスのジェネシスショットによって吹き飛ばされた。

337 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:39 ID:???
「ちよすけ、逃げろ!!」
「ちよちゃん!!」
「私も撃ってみる!!」
智、神楽、千尋がちよを守ろうとする。だがドラコは口から吐く赤い光球で
彼女達を蹴散らしてしまった。

(変身さえ出来れば・・・・・・・)
悔しそうに榊は歯噛みする。ジェネシスにそのエネルギーを吸われた状態の
今では変身したくとも変身できないのだ。それは翔、百合子も同じである。
また彼女自身フラフラでとてもちよを助けられそうにない。

「美浜さん、早く逃げて!!」
松田が前に出て食い止めようとする。しかし、ドラコは松田を殴り飛ばしてしまった。

「まっつん!!」
「大丈夫、生きているわ!怪獣も全然本気を出していなかったからそれが幸いしたのね」
松田を介抱した舞はそう診断した。長谷川や榊も立ち塞がろうとするが、ドラコは
その羽を使って二人を飛び越してしまった。二人共、その風圧で吹き飛ばされてしまった。

「大丈夫か!?榊さん」
「私は大丈夫、それよりちよちゃんを・・・・・・」
見るとドラコは悠然とちよの前にたちはだかった。

「ぐるああああああああ!!」
狂ったような奇声をあげながらジェネシスは所構わず光線を乱射する。
その影響で京子やかおりん、咲月達も巻き添えになった。

「くそーあのバカ!無茶苦茶やりやがって!!」
咲月が悪態をつく。

ちよはドラコに対抗すべく、レーザーガンを撃とうとする。だが、エネルギーが
切れたのかレーザーが発射されない。

「ちよちゃん!」
「はっ!?」
ジャスティス、いや歩の叫びが聞こえたのかジェネシスはそちらを振り向いた。
そこを見ると今まさにドラコがデスクロスイレイザーを切断した鎌を振り下ろそうと
している所だった。

「ちよちゃん!逃げて!!」
「だ、ダメです!腰が・・・・・・抜けて・・・・・・・・立てません」
声をあらんかぎりにして叫ぶ千尋に対して、ちよは震える声でそう答えた。
今、彼女の心を支配しているのは恐怖と絶望だった。気づいたら涙すら流している。
そしてドラコの腕が振り下ろされた。ちよは反射的に目を閉じた。何かを引き裂く音がした。
しかし、自分には痛みは伝わって来ない。恐る恐る目を開けて見ると、そこには彼女を含め、
全員が驚愕の表情になる光景があった。

338 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:41 ID:???
何とジェネシスがちよを庇って、ドラコの鎌に切り裂かれていたのである。

「うぐ・・・・・・うわあああああああああ!!」
ジェネシスが悲鳴をあげる。そして胸の部分から大量の光が吹き出している。
誰がどう見ても大ダメージを負ったのは明らかだ。

「ジェネシス・・・・・・・大山君!!!」
ちよが割れんばかりの声で叫ぶ。

(大山・・・・・・・お前)
基地からその様子を見ていた後藤もこれには驚いた。ドラコはさらに無数のニードルを
発射してジェネシスにくらわせた。

「ぐふぉぉぉ!!」
ジェネシスはそれをくらってゆっくり仰向けに倒れた。額のビームランプが高速点滅を始める。

「まだ、完全には支配されていなかったのか。僅かに残っていた大山の意識が美浜を助けたのかもな」
ムーンキャッスルでもその映像は流れており、橘はそう呟いた。
しかし、ドラコはそれでちよを狙うのをやめた訳ではなく、またもちよに振り返ろうとする。
しかし、それをジェネシスが阻む。

「でゅおおおおおお、せいっ!」
ジェネシスは最後の力を振り絞って、デストロイスタッドを放つ。ドラコは
それをくらって大きくよろめいた。ビリビリと電気を全身に走らせている。
だがジェネシスもそれが限界で、仰向けに崩れ落ちてしまった。

「はっ!ふうううううううううん!!」
それを見たジャスティスは立ち上がり、ドラコに飛び掛る。ドラコはすかさず
スカイタイプにチェンジして飛んで逃げる。ドラコはスラッシュタイプでも
飛行できるが、スカイタイプの時の方が圧倒的に早いので、敵の攻撃を回避する時は必ずこのタイプになる。
地面に叩きつけられるジャスティスだが、すぐに飛び上がる。

「いりゃあああああ!!」
後ろに回りこんでジャスティスはジャスティスカッターでドラコの羽根を切断した。
ドラコはそのまままっさかさまに落ちていく。地面に叩きつけられる直前、
ドラコはパワータイプへとチェンジして落下した。

339 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:43 ID:???
「何で、ドラコは今、スラッシュタイプにチェンジしなかったんだろう?その方が確実だったのに」
「調べて見たけど、ドラコはタイプチェンジする時は、スカイ→パワー→スラッシュ→スカイの
順にしか出来ないみたい。スカイからスラッシュ、パワーからスカイになれない。
だからあの状況では耐久力の一番あるパワータイプになるしかなかったんだよ!」
七瀬に聞かれて千尋はデータリンクの結果を伝えた。しかし、落下のダメージは
強力でパワータイプをもってしてもフラフラしていた。

「だあああああああ!!」
ドラコはその腕でジャスティスの腕を掴むが、ジャスティスは逆にドラコを持ち上げ放り投げる。
さらにパイルドライバーをくらわして地面にめり込ます。ドラコは地面から
出てくるとスラッシュタイプへとチェンジする。口から火球を発射するが、
ジャスティスはくらっても怯まず逆に顔面にストレートパンチを浴びせた。
次にドラコは無数のニードルを飛ばしてくるが、ジャスティスはそれらをすべて腕や足で弾いた。
ついにドラコは腕の鎌を振り上げる。

「来るぞ!ジャスティス!!」
言ったのは咲月だった。その鎌をジャスティスは手から出現させた
「ジャスティスブレード」と呼ばれる赤い光の剣で逆に切り裂いた。
切り裂かれたドラコは腕をおさえて苦しむ。

「はあああああっ、せあああああああ!!」
ジャスティスは至近距離からドラコにダグリューム光線を、ジェネシスが
デストロイスタッドを放った場所に向かって発射した。至近距離からそれを
同じところにもう一度くらったドラコは爆発四散した。

「やった!ドラコを倒したぞ!!」
「やっと終わったな」
智と神楽はガッチリ握手をした。他の人間達もホッと一息をついた。

「大丈夫、立てる?」
「隊長、すいませんでした。我々はお役に立てなくて」
上野はすまなさそうに言った。

「そんな事はないわ。それにそれはお互い様よ。私だって・・・・・」
そこで京子は倒れそうになる。それを舞が支える。

「全くこんなに無茶をして。治りが遅くるばかりじゃないの」
と舞は京子を支えながら言った。

340 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:45 ID:???
ジャスティスはジェネシスを抱き起こそうとした。しかし、ジェネシスの
ビームランプの点滅が消滅し、ジェネシスはその姿を消し、大山の姿へと戻っていった。
またジャスティスもフラフラしながら飛び立っていく。

「大山君!」
すぐにちよは大山の元へと駆けつけた。ジェネシスの時に受けた傷を手で押さえている。
他のメンバーもそれに続く。

「くそっ!」
いてもたってもいられなくなり、後藤も基地を飛び出す。歩も皆に合流する。

「大山君、どうしてこんな事を・・・・・・・」
「ヒーローに・・・・・・なりたかった・・・・・・美浜さんを・・・・・・・君だけを・・・・・・・
守りたかった・・・・・・・たった一人の為だけの英雄に・・・・・・」
口から血を吐きつつ、大山は答えた。そんな大山をちよは強く強く抱きしめる。

「その為に・・・・・・無理して・・・・・・ウルトラマンの力を得て・・・・・・これじゃ・・・・・・
話にならないけどね・・・・・・・」
大山は弱々しく笑う。さっきまでと大違いだ。

「どうして、どうして、私なんかの為にそこまでするんですか!?
こんなにボロボロになってまで!」
「決まってるじゃないか・・・・・・君が・・・・・・・君が好きだからさ!!」
その言葉だけははっきりと聞こえるように大山は言った。ちよは体が熱くなっていくのを感じた。
大山はその目だけははっきりとちよを見据えていた。

「大山君・・・・・・・」
「こんな時まで言えなくてごめん。でも僕は君をずっとずっと好きだった。
それが・・・・・・伝えられて良かった・・・・・・・」
大山はそう言うとゆっくりと目を閉じていった。

「大山君、大山君!目を開けてください!!大山君!!」
「なぁ嘘だよな。大山。大山ぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ちよが揺さぶって起こそうとするが、大山は起きない。長谷川が絶叫する。

「大山・・・・・・・」
表情をほとんど崩さず後藤はゆっくり歩み寄る。舞の診断すら遮って・・・・・・・

341 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:48 ID:???
「大丈夫だ、そいつはまだ生きてる。そのくらいじゃまだ死なない」
まるで自分自身に言い聞かせるようにちよに後藤は言った。そして大山を肩に担いだ。

「お前、これからどうするんだ?」
「少なくともATDFにはいられないな、俺は反逆者なのだし」
その時である。近くで大きな爆発音がしたかと思うと、巨大な火の柱が上がった。

「何だ!?基地の方が燃えている!一体何が!?」
「とにかく行ってみよう」
後藤は大山を支えつつ、長谷川が先頭をきってそこへ急ぐ。他のメンバーも続く。
現場に辿り着くと、GENESIS基地があった場所から火があがり、炎上している。
そしてその目の前には一人の男が仁王立ちしている。

「基地が!お前がやったのか!?」
「そうだ。ジェネシスが失敗した以上こんな基地必要なかろう。ついでに
研究員も始末しておいたぞ」
その男はこちらに振り向いた。茶色い髪に今いるメンバーで金沢を除けば、
一番身長の高い男だった。血のような赤い衣装に身を包んでいる。

「あなたは霧生仁ですか」
「HOLY隊長の美浜ちよだな。あんたにまで俺の名前が知られているとは光栄だな。
最もデータベースを調べればすぐに出てくるか。まあ始めまして、HOLYの皆さん」
言いながらも、霧生の視線は歩、翔、榊、百合子の四人に注がれていた。邪悪なる視線が・・・・・・

「こいつはテロリストみたいなもんなんだろ。だったらさっさと捕まえようぜ」
「これだけの人数を前にはもう逃げられんぞ!」
「お前等が俺を?笑わせるな。お前等なんか何人束になっても相手じゃない!こいつもいるしな」
長谷川と上野をあざ笑うように霧生は言った。直後に燃え盛る炎の中から一匹の巨大生物が姿を現した。

「グラムド!」
「そんな、バカな!グラムドは確かにあの時倒したんじゃ。ありえない」
呟いた榊の一言に暦は必死に否定する。確かに目の前の敵はグラムドとそっくりで
黒い鱗に龍を思わせる姿をしている。グラムドと違い頭には二本の鋭い角、
そして背中には巨大な羽根が生えている。

「こいつはシャドウカイザーと言ってな、俺の忠実な僕だ」
霧生はそう言ったかと思うと、右手から光線銃らしきものを出して、榊目掛けて発射した。

「危ない!」
すかさず百合子がデスブリンガーからフォトンブームを発射してそれを相殺する。

342 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:50 ID:???
「あ、ありがとう。ゆりゆり」
「あなたの目的は私じゃないの!?弥生さんを狙うのは違うんじゃなくて!?」
「そういえばそうだったかな。それにしてもどいつもこいつも話にならないな」
「お姉ちゃん、この人ってもしかしてあたし等の事」
「そうなんちゃうん?」
翔と歩が小さな声でやりとりする。

「どうすんだよ。私達の持ってる武器はエネルギー切れだぞ!」
「どうするって言われてもなぁ」
神楽も焦り、今回ばかりは智も弱った表情をしている。

「今日の目的は達成したからな。俺はここらで引き上げさせてもらう。
殺されなかっただけ感謝するんだな」
言うと後ろのシャドウカイザーが火炎を吐いてきた。メンバーの前で炎が爆発して燃え上がる。

「みんな、大丈夫!?」
最初に松田が立ってあたりを見渡す。

「こっちは大丈夫だぜ」
咲月は美空と瑠菜をかばって伏せていた。舞は京子を、榊はちよとかおりんを、
長谷川は千尋をそれぞれ庇っていた。他のメンバーもその炎でダメージを受けた形跡はない。

「あ!あの霧生とかって奴いねーぞ!!」
咲月の言う通りそこに霧生とシャドウカイザーの姿はなかった。

「そういえば大山君と後藤君は?」
かおりんに言われてあたりを見渡すが、二人の姿はどこにもなかった。

「もしかして今ので・・・・・・・」
「それはないと思う。私が言うのもなんだけど」
七瀬の言葉に対して風香がそれを引き継ぐ。

「大山君・・・・・・・」
「大丈夫、きっと二人共無事だよ」
榊はそんなちよをそっと優しく抱きしめる。まるでそうする事で不安を取り除こうとするかのように。

「榊さん!!」
張り詰めていたものが切れて、ちよは榊の胸の中に飛び込んで泣いた。

343 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:52 ID:???
「さーて、これで今日の任務は終わりか。何しよっかなー?」
わざとらしいくらい明るい声を出して智が言った。

「何って勉強しろよ!」
「えー面倒くせー!」
「それなら私が教えてあげますわ!!」
暦にそういわれてふくれっ面になる智。そんな智にすかさず抱きつく百合子。

「やめんかー!!」
すかさず突っ込みを入れる智と暦。またもピンポイントに頭部を攻撃する。

「ひ、久し振りに痛くてよ」
頭を抱える百合子。

「あーあ。全く懲りないねぇ、ゆりゆりも」
咲月はカカカと笑った。しかしその直後に、神妙な顔をしたのを静は見逃さなかった。

「どうしたんですの咲月さん。そんな怖い顔をなさって」
それに気づいた静が心配そうに声をかける。

「あれ?あたしそんな怖い顔してたか?何でだろうな。それよりもうあたし等も
帰ろうぜ。行こうぜ、静、風香、七瀬」
「あっ待ってください」
「咲月先輩〜歩くの早い〜」
「そうですわね」
咲月達はこの場を後にする。

「元気だしなちよちよ。絶対生きてるって」
最後に一言だけちよに向かってそう言って咲月は踵を返した。ちよは言葉こそ出さなかったが、頷いた。

「終わりましたね総司令」
「みんなボロボロだけど、何とか乗り切りましたね」
「ああ、そうだな」
美里と絵里に話しかけられても松岸は心ここにあらずという感じだった。
そして作戦室から出て行ってしまった。美里と絵里は不思議そうに顔を見合わせる。

344 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:57 ID:???
「翔、あたし達も帰ろう」
「大丈夫、立てる翔ちゃん」
「平気やで〜」
「送っていくわ、翔ちゃんも京子ちゃんもね」
「す、すいません。迷惑をかけて」
「いいの、これくらい気にしないの」
「あんがと〜舞先生」
舞は京子と翔を加えそして来た時と同じ人数のメンバーを車に乗せて帰って行った。
しかし舞の運転はかなり荒々しかった。

「かなり荒っぽい運転してるけど、大丈夫かあれ」
「ゆかり先生程じゃないから大丈夫じゃない」
と神楽の質問にかおりんは答えた。彼女達も引き上げる。
歩は歩こうとするが、よろめいてしまう。

「しょうがないな。ほら、大阪。あたしの背中におぶされよ」
「ごめんな〜ともちゃん」
歩は智の背中におぶさる。

「なあ大阪・・・・・・お前ってさ」
しばらく歩いて智は静かに口を開いた。

「何〜?」
「いやなんでもない。早く帰ろうぜ」
「そやな〜お腹すいたし〜」
あたりはすっかり暗くなりつつあった。

「我々も引き上げよう」
「お前等も大丈夫か?」
「畜生!体中が痛えぜ!頑丈さだけが自慢なのによぉ!」
「帰ったら俺達もメディカルルーム行きだな」
残るFLAMEメンバーも引き上げる事となる。上野、松戸はまだ大丈夫そうだが、
金沢と浅倉はあちこち傷だらけとなっていた。何とか体を起こして引き上げる事となる。

345 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:58 ID:???
「俺たちは一体どうすればいいんだ?」
「だったら俺達ムーンキャッスルの所へと来るか?」
宇都宮の呟きに通信機から橘が答えた。

「俺達がムーンキャッスルに?」
「いいのか、それって」
「私としては是非とも来てほしいかなぁ。多い方が楽しいしね」
「それか南極支部って手もあるわよ。今人手が足りないだろうし」
小室と葛城は鳩が豆鉄砲くらったかのような顔をする。それに対してゆっきーは
お気楽そうに、対して和田は真面目に答える。

「少し考えさせてくれ。とにかく俺達も行こう」
貴水は疲れきった表情をしている。一度に多くのものを失ったからである。
それはどのGENESISメンバーも同じである。そうして彼らも力なくここから離れていく。

「アッキーは固いなぁ。もうちょっと気楽にいかないと」
「あなたが不真面目すぎるのよ。どさくさに紛れてあだ名で呼んでいるし」
「あーそれと、松田!あの赤羽って子からあんころ餅もらってきてくれない?」
端から見ていると楽しそうにじゃれあっているように見えるゆっきーと
和田を無視して橘は松田にそう連絡する。

「全く面倒くさい事はそうやって私に押し付けるんだから。分かりました。頼んできますよ」
松田は仕方ないなぁと肩をすくめて歩く。

346 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/21(月) 00:01 ID:???
長谷川は一人燃えている建物を見ていた。既に消防隊が駆けつけ消火活動に入っている。
もうすぐ火は消えるだろう。

(大山・・・・・・後藤・・・・・・・・)
燃え盛る炎を見ながら後藤は二人の事を思い出していた。かつて行動を共にした
二人の友人はもういない。生きているかもしれないが、もう一度会えるかどうかは分からないのだ。

「どうして俺達は違う道を行ってしまったのだろう。俺がGENESISに行けば
こんな事にならなかったのか?それとも俺がムーンキャッスルに行ってしまったからなのか?
だとしたら俺のせいだ!俺のせいで大山と後藤はこんな事に・・・・・・・」
心が混乱しているのか、長谷川はそう言って地面を殴りつける。
何度そうしただろう。その時、誰かが彼の手を掴んだ。

「千尋ちゃん!!」
「長谷川君は悪くないよ。だって長谷川君は誰よりも二人の事を心配していたじゃない。
だからそうして自分を責めるのはやめて。それを見るのは私もつらいから」
「ごめん、千尋ちゃん」
「行こう、皆と一緒に!」
千尋は彼の手を取り、歩き出す。長谷川は一瞬ドキッとなったものの、平静を保って一緒に歩いた。
それを松田が見ていてニヤリとしていた事など気づかなかったくらいだ。

(まっ今は黙っててあげましょう。後で橘先輩やゆっきーに色々言われそうだけど)
松田はそっとその場を離れた。

大山と後藤、彼らに再び会える日は果たして来るのだろうか?
第62話   終          第63話へ続く

347 :レウルーラ ◆iCj5r1a15w :2005/11/21(月) 00:17 ID:???
>>331-346
お疲れ様です。…ところで、長谷川君って艦長としての操艦指揮だけじゃなく、戦闘機の操縦もできたんですね
(松田さんが、あまり得意じゃないと言ってますし)。…ところで「アッキー」って誰ですか?(…クラムドが
何か気になる…)

348 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/21(月) 00:34 ID:???
次 回 予 告
ある日、ある村で怪獣が発見される。
その怪獣はとても大人しくすぐに村人達と仲良くなった。
それはここに来ていた神楽や紗奈とも例外ではなかった。

「その怪獣をすぐに抹殺するんだ!跡形も残らないように」
「どうしてです!?」
政府はそれを抹殺せよと命令してきた。対立するHOLY。

「この子は悪い子じゃないよ!」
紗奈はこの怪獣を庇うが・・・・・・

次 回 ウルトラマンジャスティス
第63話 「怪獣抹殺指令」
何故政府はこれほどまでに抹殺にこだわるのだろうか?

349 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 00:37 ID:???
>>331-346
乙です。
>燃え盛る炎を見ながら後藤は二人の事を〜
・・・ケンドロスさん、「後藤は」って・・・・・・

・・・しかし、恒例の「次回予告」が随分と遅いようですが、ひょっとして寝落ちでしょうか?

350 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2005/11/21(月) 00:40 ID:???
三部作終わりです。長くなってしまいました。
最初に予定していたのとは随分違った結果になりました。(大山あたりとかが
特に)最初はレイも変身していたのですが、ジェネシスの例のシーンが出来なく
なるので変身不能にしました。

>>347
アッキーは和田明菜の「アキナ」からとって「アッキー」です。
グラムドとは42話に登場した松岸の家族を殺した怪獣です。
57話でもグラムドUが出ています。

351 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2005/11/21(月) 00:41 ID:???
>>349
長谷川でした。致命的な見落としてしまいました。

サブタイが思いつかなかったのです。

352 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 01:07 ID:???
正直、いいところを見つけろと言うのが無理といわざるを得ない
戦闘も一方的でダメダメだし
ホント種死を彷彿とさせるダメっぷり。
成長してないなあ。

353 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 01:24 ID:???
>>331-346
乙。

>>352
>>1 3.他人の作品に対し罵倒、中傷は絶対にしないでください。
&これが「ケンドロス調」なんだと思いますよ(つまり、ケンドロス氏は意図的に>>352殿が
そう思える書き方をしているのだと見える)。

354 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 01:28 ID:???
>>352
受け付けられないなら読むのをやめた方がいいのでは?

種死って総集編ばっかりでちっとも話が進まない訳ではないでしょうに。

355 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 01:33 ID:???
>>331-346
乙です。

>>352
http://so.la/test/read.cgi/man/1096904513/679-683 ?

356 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 02:11 ID:???
>>331-346
乙乙ー♪・・・あっ!>>352さんが言った種死で思い出したけど、よく考えると最近の『ジャスティス』って
肝心の主人公であるハズの大阪さんが申し訳程度にしか活躍してないというか、ストーリーにあまり深く
関わってきてないッ!?

・・・・・・ところで、>>352さん、あなた>>307さんと同一人物でしょ?

357 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 07:10 ID:???
否定的な意見を言うくらいで叩きの集中砲火とは
どっちが荒らしなんだろうね。
信者しか書いてはいけないってルールでもあるのかな?

358 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 10:02 ID:???
そんなに毒吐きたいのかなあ。
ラウンジでやればいのに

359 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 17:33 ID:???
個人的には批判も立派な感想だと思うんだけどね。
>>352の発言は罵倒、中傷では無いと思うんだけど・・・
肯定的な意見しか言えない雰囲気にするのは良くないと思います。

360 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 18:17 ID:???
なんだかんだ言っても、みんな『ジャスティス』を読んでるんですね。
『ジャスティス』に対して批判的な書き込みをしてる人全員に聞くけど、君らホントは
『ジャスティス』のこと好きなんでしょ?正直に言ってみ?
それとも、何がなんでも文句言いたいがためだけに読んでるわけじゃないよな?
批判するためだけに読み続けるというのは物凄く不毛すぎなことだと思いますよ?

361 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 18:54 ID:???
>>331-346
お疲れ様です!

>>357-360
え、えーと・・・これ以降はどうぞラウンジの編集会議室4でお願い致します(あと、どうか怒らないで
冷静な判断の上での書き込みをお願いいたします)。

・・・ただ、最後にこれだけは言わせていただきたいと思います。ケンドロスさんとグレイゴーストさん、
批判的なレスへの反論をファンに任せてばかりいないで、27ゲッターさんを見習って自分で、そして、
和田さんみたいにビシィッと反論してみせることが大切だと思います。

362 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 19:51 ID:???
>>360
嫌いだから読んでない。
27氏のだけは読んでるけどね

363 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2005/11/21(月) 20:02 ID:???
>>352
戦闘シーンについては自分も思うところがありました。煮詰まってるともいえます。
そこでどういう風にすればもっと迫力が出せる戦闘シーンを出せるか
よろしければアドバイスいただけますか?


>>362
残念ですけど、どうしたって好き嫌いは出ますからね。
それは仕方のない事です。無理に引き込もうとも思ってませんので。

364 :27GETTER ◆pXWVmj9lto :2005/11/21(月) 20:04 ID:???
>>363
よろしければ俺が致しましょうか?>>アドバイス
場所は会議室で・・・

365 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2005/11/21(月) 20:13 ID:???
>>364
あ、では移動します

366 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 20:25 ID:???
やっぱり好き勝手にキャラ弄り回してるんだから
そのことに対する反発は出るんだろうな。
人によっては絶対に許せないという人もいるだろう。
一言言ってやらなきゃ気が済まないのかもしれない。
個人的想像だが

367 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 20:42 ID:???
キャラを弄くり回す事自体あまり好きじゃないが
それ以上に嫌なのはオリキャラが出てくる奴かな。
あずまんがキャラと他作品のキャラが一緒に出てきて活躍するのは
クロスオーバースレだから全然構わないけど
何の関係もないオリキャラを出されるのはちょっと・・・

368 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 21:02 ID:???
>>367
http://so.la/test/read.cgi/oosaka/1057310839/469

369 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 21:12 ID:???
>>368
それはただの言い訳だろ。
無理にオリキャラだして元ネタの作品の雰囲気をぶち壊しにしたら元も子もない。
ていうか違和感がある。

370 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 21:24 ID:???
自分は別に叩いてるつもりではないですが、作者の方達も「あくまでもこちらの自己満足で書いているのだということは
よくわかっている。ただ、自分の作品を読んで喜んでくれる人が一人でもいてくれたら、それは素直に嬉しいと思う」と
いう考えのもとで執筆しているようですし、これ以上はそっとしておいてあげましょうよ?もう397KBですし・・・

371 :レウルーラ ◆iCj5r1a15w :2005/11/21(月) 21:43 ID:???
>>370
>これ以上はそっとしておいて〜
すみません、ちょっと一、二言ほど言わせてください。
私も>>359さんと同じで批判は別にかまわないとは思いますが、「感想」っぽく見えやすいように
せめて「敬語」を多様して書き込んどきましょうよ?丁寧な言葉遣いで……

372 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 23:27 ID:???
個人的にオリキャラ1〜2人ぐらいは許容範囲だけど
それ以上出てくるとねえ…なんだかなあて感じ……

話をほじくりかえしてごめんなさい……

373 :眠名有 :2005/11/21(月) 23:54 ID:???
第三章【怪獣!】
アメリカ軍ガトー級潜水艦
「ポトム(着底)して二日。そろそろ浮上するか…… ベント開け、浮上だ」
艦長のレン大佐は、海面を見上げるように少し上を向いてから、命令した。
ベント内の水がゴウッと吐き出され、艦がゆっくりと浮上し始める。
どうやら、『やまと』に関しては気づいていないようだ。
この辺は海流が早く、原子力戦艦で、ステルス製を追求した戦艦のスクリュー音には気づけなかったようだ。
「艦長!」
聴音が何かを聞いたようだ。
「う、唸り声が……」
「はぁ?何を寝ぼけたこ」
ここで、会話は唐突に終わった。
否、彼らの存在そのものを消し飛ばされたのだ。

「な、なんだよあれ……」
外に取り付けられたカメラからの映像に、CICは凍りついた。
水面の顔を出したのは一瞬だったが、それでも全員の目にまるで恐竜のような顔を目に焼きつかせた。
「巨大生物です。この前、小笠原で発見された固体と特徴が一致しています」
いつの間にか、CICに桜が入っていた。
「こ、困ります。ここは―――」
「そんなこと言っている場合ですか?」
神楽の制止に対して桜が返答した直後に、また振動が艦を揺るがした。
今度は衝撃と言うよりも、ガリガリという明らかな接触の音。
「右舷に接触!浸水報告!!」
「ダメコン急げ!機関始動。主砲射撃準備!!」
「アスロック、準備でき次第ぶち込め!!」
とりあえず、今は桜の存在を忘れることにする。
まじは目の前の怪獣をどうにかすることが先決だ。
「目標旋回!こっちに向かってきます!」
「ジグザグ運動、ランダムに回避行動開始!」
「アスロック、1〜4番に目標の推進音、セットしました!」
「よし、1番2番発射!」
VLSが開き、噴煙を上げながら真上へ飛び立つ。
目標は『やまと』と反対方向に進んでいるので、空中で割れたアスロックは『やまと』の航跡の中へと消えていく。
着水してパラシュートを切り離した2本の魚雷は、怪獣目掛けてその矛先を向ける。
「着弾まで60秒」
史樹がカウントダウンを始める。
それから30秒後
「30秒」
「第2波、3番4番発射」
さらに2発のアスロックが空中に飛翔する。
「8……7……」
史樹が時計の秒針をゆっくりと読み上げていくにつれ、CICの緊張も高まっていく。
「2……1……」
数え終わるのとほぼ同時に、ズウゥゥンという鈍い音が艦を揺るがす。
距離が2100とかなり近かったが、流石は巨大艦。
ほとんど揺れは無かった。

374 :眠名有 :2005/11/21(月) 23:55 ID:???
「後方に水柱視認!」
ウィングからの報告だ。
「第2波魚雷、命中まで23秒」
そこにダメ押しの魚雷が、爆発の騒音が残る中へと突っ込んでいく。
「3……2……1……」
先ほどと同じ振動がもう一度艦を揺さぶる。
無論、後方には同じように水柱が立ち上がる。
「命中」
「目標は?探知音(ピンガー)打て」
カァンと探知音が周辺の海を駆け巡る。
「目標、方位220、距離2200、深度600…… さらに沈降しています」
数回ピンガーを打って、目標が沈んでいることを確認する。
「深度1000……」
脅威はとりあえず去った。
魚雷の直撃であの生物は死んだ。
百歩譲って、死んでいなくても水圧で潰れる。
一万歩譲って、深度1000以上もの水圧に耐えれたとしても、この距離ならば十分な迎撃が可能だ。
とりあえず、全員が一息ついた。

「……戦闘が終わったのカ」
デイビットは数度の振動が終わったのと艦内放送でそれを知った。
とりあえず、戦闘が終わるまで、大阪は終始熟睡しっぱなしだった。
「本当ニ軍人なのカ」
いや、大阪だけに限ったことではない。
この軍艦自体が妙に殺気立っていないのだ。
一応手錠はされているが、衛兵もおらず、ドアに鍵すらかけていないのだ。
少し様子が気になって、ドアを少し開けた時だった。
偶然にも、外に通じていると思われるドアから入ってくる軍人と目が合った。
「ほう、こりゃぁ珍しいお客さんだ」
「ゴセイ……」

375 :眠名有 :2005/11/21(月) 23:56 ID:???
「ったく何なんだよあれは?説明してくれるよな」
神楽が桜に歩み寄る。
無表情のまま一回瞬きをし、静かに口を開いた。
「あれが初めて確認されたのは、三ヶ月前の小笠原諸島、大戸島。
 以前から輸送船『栄光丸』以下が数隻、行方不明になっていました
 米潜が近海にいるのかと、『第一・第二号哨戒艇』を派遣したら……」
「……っ」
ゴクッとつばを飲み込む。
「したら、どうなったんだ?」
「大戸島に煙を発見したので、向かいましたが島はほぼ壊滅。生存者や負傷者が数名いた程度です。
 沿岸には正体不明の巨大生物を発見したので、『第一・第二哨戒艇』は目標に向かって発砲。
 一二センチ砲を少なくとも十発が命中したそうですが、生物は無傷。
 さらに熱戦を吐くことも判明しています。『一号哨戒艇』をそれで撃沈されました。
 その後生物は海中へ潜り東へ姿を消しています。
 他にはフィリピン南方やウェーク島西方で、異なる巨大生物を見たという情報を手に入れています」
まるで演説しているような説明が終わった。
「その怪獣が出現するようになった原因というのは解っているんですか?」
「ええ。オアフ島を占領したとき、我々は米軍の研究施設を発見しました。
 そこにあったのが、数十センチになった通常は数ミリから数十分の一程度の微生物……
 これが、何を意味するのか解りますね?」
「…………」
きっと、"本来の"真珠湾攻撃では爆撃で完全破壊か、無傷だったのだろう。
それが下手に破壊されたせいで、中の薬品が漏れてしまったということである。
が、それが数ヶ月でここまで被害が出るのだろうか……
「原因なんてどうでも良いんです。
 生物が出現し、我々にとって脅威となっている、という事実が一番大切なことですから」
淡々とした口調で話していく桜に、誰もが口を挟めない雰囲気になってしまった。
「では、手荒い休憩もそろそろ終わりにして、会談の続きをしませんか」
「は、はい」
「それじゃぁ、私は仕官食堂へ行っています」
「はい」
あまりにも一方的に言われたので、ついあらたまって返事をしてしまった。

376 :あずまんが太平洋戦記 :2005/11/21(月) 23:56 ID:???
その後、五星達と神楽達の交渉は続いたが、水入り状態となってまったくもって話が進まない。
「ったく神楽も強情だなぁ。胸は柔らかいのに頭は固いってか?」
「む、胸は何にも関係ないだろ!」
「嫉妬はみっともないよ」
由に痛いところを突かれてしまった。
「う、うるさい!とにかくだなぁ」
「わかった。これ以上の議論は無駄なようだ」
五星が唐突に立ち上がって、そう言った。
「貴艦には、このままトラック諸島へ向かっていただき、山本長官と直談してもらう」
「!!」
流石にこの提案には全員が驚いた。
こんなことは、一介の中佐が勝手に決めれるものではない。
山本と親しく、彼の左腕とも言われている五星だからという事もあるが、
やはり山本自信が好奇心が高いという事のほうが大きいだろう。
「異論はありませんよね」
たしかに。
会談をするには最高の人物。
ガチガチな頭ではなく、融通の聞く穏やかな性格と聞く。
彼ならば、彼女達の要望を聞いてくれるかもしれない。
「了解しました。それじゃぁ、日時と場所は後でお願いします」
ということで、彼女達は今は大日本帝国の中枢となっているトラックへ向かうこととなった。
水偵を破壊されたために帰れなくなった四人を乗せて……

377 :眠名有 :2005/11/21(月) 23:57 ID:???
うわー、久しぶりに投下したぜー。
とりあえず、怪獣はゴジラシリーズとガメラシリーズを使用することに決めました。
オリジナルと言う手もあったことはあったのですが、絵がないとやはり想像しにくいので。

378 :27下駄携帯 :2005/11/22(火) 00:19 ID:???
>>375
お疲れです。
ついに氏の作品にゴジラが・・・
このバケモノの登場で、がこの世界でどうなっていくのかが気になります。
そういえば、よつばとのキャラもこっちにいるんですよね?
そちらの方も気になります。
軍事関連は見事なまでに疎い俺ですが次の話を楽しみにしてお待ちしています。

379 :レウルーラ ◆iCj5r1a15w :2005/11/22(火) 19:00 ID:???
>>373-377
お疲れ様です!

380 :27GETTER ◆pXWVmj9lto :2005/11/24(木) 18:40 ID:???
ちょっと失礼します。
すいません、ラウンジのSS編集会議室にて意見を募集しています(会議室の>>153です)。
気が向いた方はご意見・ご感想を頂けないでしょうか?

381 :名無しさんちゃうねん :2005/11/29(火) 14:20 ID:???
>>330
今更ながら乙
何やら伏線が・・・期待 期待

382 :名無しさんちゃうねん :2005/11/30(水) 19:31 ID:???
>>362
それはこのスレの中で読んでいる作品は27氏のだけ、ということですか?

383 :名無しさんちゃうねん :2005/12/01(木) 07:07 ID:???
27氏のくらいだな、某氏のは存在自体嫌いなのででよけて見てるが
まあ最近は保管庫で読んでるが

384 :名無しさんちゃうねん :2005/12/01(木) 21:37 ID:???
>>383
ひとつ聞きたいが、その某氏とやらのが戦闘関係じゃなかったとしても
嫌なのか?(俺の思ってる通りの人ならその人は戦闘もの以外も書いてると
思ったが)

385 :383 :2005/12/01(木) 22:41 ID:???
戦闘ものしか知らない、某氏の嗜好は自分にとっては嫌悪の対象なので。

386 :名無しさんちゃうねん :2005/12/01(木) 23:31 ID:???
>>385
それ以外の奴もたまーに違うスレや板に投下してるみたいやけどね
(創作板とかなんて特にね。戦争ものが多い中で普通に学園ものやってた
りする。あとともかぐスレあたりにもあったりする。これまた普通。
あとは知らない)
それよりも「作品が嫌い」ならまだしも、「存在自体が嫌い」はいくらなんでも
言いすぎだと思う。それは中傷ととられても仕方ないよ。

387 :名無しさんちゃうねん :2005/12/04(日) 22:45 ID:???
ここまで言われた以上某氏には戦闘でないものを書いてもらうしかないな。
戦闘以外も書けるというのならなおさら

388 :眠名有 :2005/12/04(日) 23:31 ID:???
確かに好き嫌いはあると思います。
けど、それに対しても「嫌い」とか「嫌悪の対象」と露骨に言うのはどうかと……
「自分の趣味じゃない」とか遠回しで言うべきだと思います。
それに戦闘物と学園物でもキッチリと書き方を分けれるのだってできる人は沢山いますよ。
(まさか某氏て自分じゃないですよね?自分は保管庫に保存されるほど古参ではありませんし
 自分でないならば自分も一応見当は付いていますが……)

389 :名無しさんちゃうねん :2005/12/06(火) 11:30 ID:???
某氏は否定意見からは逃げ全肯定してくれる人間としか話したくない
様子、人間の器が小さいと見られても仕方ないだろう。
あと、妙に偉そうな物言いも癇に障る。
自分の考えだけが正しいと思い込んでるようにも見える。

390 :(・∀・)イイ! :2005/12/06(火) 11:56 ID:( ・∀・)σ━ ビー
>>389
あんまりしつこく叩いてると荒らしとして扱わせていただきますので。

391 :名無しさんちゃうねん :2005/12/06(火) 23:31 ID:???
>>385
とりあえず別のスレ(あえてどこかは言わない)にUPされてたのは
戦闘ものでもないし、オリキャラも使ってなかったぞ。

392 :名無しさんちゃうねん :2005/12/10(土) 10:40 ID:???
しかしこれだけ議論になっても某氏は知らん振りですか。
自分のせいで板が荒れてるのにね。
少し人間性を疑うなあ・・ちゃんと自分の意見を言えばこんなことには
なってないと思うし。

393 :名無しさんちゃうねん :2005/12/10(土) 18:28 ID:???
>>392
だからって>>385に対して本人が「ここのスレで戦闘じゃないSSをUPしました」
なんて言われた日にはあまりにもあざとすぎて俺は引くけどね。
むしろここで意見したら空気読めてないと思って人間性疑う。

394 :会議室4の105 :2005/12/10(土) 21:05 ID:???
あの、「某氏」っていうふうにあえて名前を言わないのは、僕には叩きではなく「ネチっこいイジメ」に
思えますが?その某氏とやらの見当は僕にもつきますが、その本人の名前をはっきりと言えば本人も
ちゃんと、早いうちから意見を言っていると思いますよ?・・・それと、こういう言い方をすると偉そうな
言い方をするように思われるかもしれませんが、その某氏が僕の思っている通りの方なら、今後は積極的に
自ら反論してくれるように会議室4で頼んでおきましたので。・・・・・・とにかく、こんな話しはもう
やめましょうよ?あまり、スレの空気を悪くするとSS書きの方々も新作を投下しずらいかもしれませんし。

395 :名無しさんちゃうねん :2005/12/10(土) 21:36 ID:???
マジな話これ以上続けるなら会議室行ってくれよ
あんた達。

396 :名無しさんちゃうねん :2005/12/10(土) 21:42 ID:???
>>395
そうですね。しかし、我ながら何でもっと早く会議室に誘導しとかなかったのだろう・・・
・・・とにかく、嫌な議論はもうこれで終わり!ささ、SS書きの方、誰でもよろしいので、
新作の投下をお願い致します!↓

397 :名無しさんちゃうねん :2005/12/10(土) 22:04 ID:???
すみません>>396さんと>>395さん、最後にこれだけは言わせてください。そもそもこんなになった原因は
よく考えると>>382さんが、何日も何レスも前に終わった話しをほじくりかえしたりなんかしたからでしょ!

398 :名無しさんちゃうねん :2005/12/10(土) 22:50 ID:???
>>397
悪者探しはやめとけ、被害が広がるし。
しかし根が深いね、いつまでやってんだか。
いっそ自分好みのSSでも書けばいいのに。

399 :27GETTER ◆pXWVmj9lto :2005/12/17(土) 20:22 ID:???
http://azu.qp.land.to/27/get8.html

チェジゲスト8話(6)の文章の詳細や
バトルシーンの一部(ほぼ全部かもしれません)を修正いたしました。
自分的によく出来たので、
良かったらご感想を(できればラウンジで)お願いしたいのですが、如何でしょうか?

400 :第63話 「銀色の瞳のイザク」 :2005/12/24(土) 22:32 ID:???
ウルトラマンジャスティス
第63話 「銀色の瞳のイザク」
アルテスタイガー イザクプラチアラード 登場

「ハアッ!!」
二人の巨人がぶつかり合う。片方はウルトラマンジャスティス、もう片方はジェネシスだ。
激しい肉弾戦を展開する二人の戦士。だが彼女はその戦いを見る事は出来ない。
彼女の目の前には怪獣ドラコが迫っているからだ。

「あ、足が動かない・・・・・・」
彼女の足は震えて動く事が出来なかった。じりじりと迫るドラコ。ドラコはその鎌を彼女に振り下ろしてきた。
彼女は思わず目を背ける。直後に何かが引き裂かれる音がする。しかし、彼女は痛みを感じなかった。
恐る恐る目を開けるとそこにはジェネシスが身を挺して彼女を守っていた。

「うぐ・・・・・・・・・うわああああああああああ!!」
ジェネシスの胸は大きく切り裂かれ、大量の光の粒子が吹きだしている。
致命傷を負ったのは誰の目にも明らかだ。

「ジェネシス・・・・・・・大山君!!」
彼女は大きな絶叫をあげた。するとどうだろう。彼女の見ている景色が一変した。
ジャスティスもジェネシスもそしてドラコさえもそこから姿を消していた。見えるのは薄暗い部屋のみ。
ふと隣を見ると、プラチナブロンドの髪をした女性が寝ていた。それでようやく彼女は理解した。

(この前の戦いの夢を見ていたんだ・・・・・・・)
状況を理解すると、彼女は深くうなだれた。彼女こと美浜ちよが夢の中で叫んだ大山将明は
大怪我を負った後、副隊長の後藤と共に未だ行方不明である。

「どうしたんだい?随分うなされてたみたいだけど・・・・・・・」
隣の女性が起き上がってちよの顔色を伺う。彼女のホストファミリーメルビィ・クリスティだった。

「メルさん。私、この前の夢を見ていたんです」
「そうなの」
メルビィはそれ以上、何も聞かなかった。事情は既にちよから聞いていたからだ。

「今、温かい飲み物を持ってくるから待っててね」
そういうとメルビィはちよにココアを入れてくれた。それをちよは飲む。
それを飲む事で大分気持ちが落ち着いてきた。

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