世の中のすべての萌えるを。

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スレッドが大きすぎます。残念ながらこれ以上は書き込めません。

【他作品】クロスオーバー・あずまんがSSスレッド【コラボ】

1 :27GETTER ◆pXWVmj9lto :2005/09/03(土) 23:44 ID:???
ここはあずまんが×他作品のクロスオーバー作品用スレッドです。
あずまキャラを他の世界観に置き換えたり、また逆も然り。
そんな想像を作品にしてどんどん投下していって下さい。
また〜り楽しんでいただければ幸いです。

★主な注意事項
1.対象範囲は「あずまんが大王」及び、連載中の「よつばと」とします。
2.ここの作品はいわゆる「戦い系」の長編作品を多く含みます。
3.他人の作品に対し罵倒、中傷は絶対にしないでください。
※その他の注意事項は、>>2以降で記載します。

326 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2005/11/18(金) 20:33 ID:???
>>310
あ〜なるほど。緊張感を殺いじゃってますね。
ご指摘ありがとうございます。

>>314
初期段階では大山君は25,26話に出た大隈と似た位置づけだったんですけど、
それをもう一回やるのはどうかと思って変えたらこうなりました。

>>315-325
お疲れ様です。神楽はもう壊れる寸前ですね。
そして隼人のキレっぷりがさらに怖かったです。

327 :62 :2005/11/19(土) 18:08 ID:???
>>63
原作のゲッター。
辛口な批評が多い割にアンチがというのがいない。
ゲッターロボという作品がいかにファンから愛されているかっていうのがわかる気がした>>64
作者さん降臨か
連載が長くなりそうみたいだけど頑張ってく。中毒者w

328 :62 :2005/11/19(土) 18:11 ID:???
やべ、誤爆だ。
会議室の>>65からの
お目汚しスマソ

329 :レウルーラ ◆iCj5r1a15w :2005/11/19(土) 19:07 ID:???
>>315-325
お疲れ様です!お、ついに本格的な戦闘シーン突入と、そして、早乙女と神楽さんのやりとりになにやら
伏線じみたモノが……気長に、そして楽しみに続きを待っていますよ

330 :27GETTER ◆pXWVmj9lto :2005/11/20(日) 21:17 ID:???
>>326-329
どうもです。
最近また忙しくなってきたので更新が遅れそうですが今年中にもう2、3は
投下したいと思っています。
それでは・・・。

331 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:22 ID:???
「後藤、言うまでもないじゃないか!俺が正気に取り戻してみせる!
お前のメタルブラック借りるぞ!」
言うが早いか長谷川は奥へと駆け出していった。

「ともきち、あやピョン、それにまっつん!早いとこドラコやジェネシスの
とこに行った方がいいんじゃねーか?ゆりゆり達の事はあたしに任せな」
「任せるよ。とも、まっつん。行こうぜ」
「よーし、ちよすけ達を助けに行くかぁ」
「あ、待って!」
智と神楽と松田も現場へと急いだ。ここからそれほど離れていない。

「とにかくこれは返そう」
後藤はジャストランサー、シャインリング、コスモストーン、デスブリンガーと
それぞれの変身アイテムを返した。それを受け取る四人。

「それと春日姉。これを持って行け。吸収されたエネルギーをこれである程度なら回復できる。
他の奴等にもあげたいが、生憎今はこれしか持ち合わせがない。すまんな」
後藤が渡したのはカプセル状の薬だった。恐らく体力を回復させる為のものだろう。
歩はそれも受け取る。

「あんがと〜後藤君」
のんびりしたしかしはっきりと通る声で歩は頷いた。しかし少しよろめく。
そんな歩を咲月は翔と一緒になって支える。

「私は自分で歩けるわ」
「私も大丈夫」
百合子と榊は自分の足で歩いている。そして戦場へと向かっていく。

「二人共、しっかり捕まってろよ」
咲月は二人を肩に担いでも苦ともせずに現場へと赴く。

「があああああああ!!」
奇声を発しながら襲い来るジェネシス、小型の光弾「ジェネシスショット」が
かおりんのレッドファルコンをとらえた。

「きゃあああああああ!」
悲鳴をあげながらかおりんの機体は落下する。そして京子のスペリオルドラゴンも
またドラコのスラッシュタイプの無数のニードルの前に撃墜される。

332 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:24 ID:???
「くっ!脱出するわ!」
撃たれた箇所を手で押さえながら京子は脱出する。ドラコは不時着した京子を狙おうとする。
怪我の為に素早くは動けない。

「キョロちゃん!」
かおりんがそちらに気をとられていると、ジェネシスがジェネシスショットを発射してきた。
今からでは回避は間に合わない!
だが、その時新たな機体が現われ、ジェネシスとドラコを牽制した。
それはメタルブラックだった。乗っているのは長谷川だ。

「あれは!メタルブラック!?」
「とにかく助かったわ」
かおりんと京子は何とか立ち上がる。

「大山ぁぁぁぁ!!正気に戻るんだ!!!ストライクバニッシャー!!」
長谷川はストライクバニッシャーをドラコとジェネシスに向かって発射した。
ドラコもジェネシスもそれによってダメージを受ける。ドラコは前に
つんのめる形で倒れ、ジェネシスも少し後退する。
しかし、それではやはり倒せない。

そして現場に榊達が辿り着くと、そこに一台の車が到着した。
舞が運転しており、他に静、風香、七瀬、そして美空と瑠菜の二人が乗っていた。

「美空に瑠菜じゃねーか。ほら約束どおり翔を連れてきたぜ」
と翔を二人のもとに預ける。瑠菜は目に涙を溜めている。

「翔!大丈夫か!?」
「しっかりして翔ちゃん!心配したんだよ!」
「美空ちゃん、瑠菜ちゃん。大丈夫やであたしは」
少しフラフラしながらも翔は答えた。

「百合子さん、大丈夫ですの?」
「百合子先輩!」
「ゆりゆり先輩!!」
静、風香、七瀬は百合子の元へと駆け寄る。

「あなた達・・・・・・」
百合子はそれ以上言葉が出なかった。緊張の糸が切れたのか七瀬と風香に支えてもらっている。

333 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:28 ID:???
「わたくしは京子さんを助けに行きますわ!」
といって静は走り出す。

「舞先生がみんなを?」
「ええ。この子達が目指す場所が分かったからね。それなら車で行った方が早いと思ってね」
榊の問いに舞は答える。
ジェネシスは智と神楽のレーザーの攻撃を全く受け付けない。千尋と松田は
ドラコへの攻撃に加わるが、あまり効果はない。

「やっぱりこういうのはあんまり得意じゃないなぁ」
松田がドラコの攻撃から逃げながら言った。上野達他のFLAMEメンバーや、
暦、ちよは既に満身創痍であった。

「咲月ちゃん、あたしはもう大丈夫や。だから」
「おう、行ってきな。あたしも別に止めるつもりはねーから」
「あんがと」
歩は咲月に礼を言って走り出した。

「私はちよちゃんをフォローする!」
榊も多少フラつきながらも、動き出す。歩は後藤からもらったカプセル薬を飲んでいた。

『ジェネシスを止めるぞ!歩!!』
「そうやな」
歩の周囲で爆発が起こる。歩はジャストランサーを掲げる。

「ジャスティース!!」
爆炎の中、歩はウルトラマンジャスティスへと変身する。
その頃、長谷川はスカイタイプとなったドラコの鎌により落とされてしまう。

「畜生!!こんなとこで落とされるなんて〜!!」
悔しそうに歯噛みする長谷川。メタルブラックはどんどんと高度を落としていく。
だが、その時彼の視線はウルトラマンジャスティスの姿を捉えた。

「来てくれたぜ、本物がぁ!!」
「シュアッ!」
ジャスティスは空中からの掌打の攻撃をジェネシスにくらわせダウンさせる。
そして一端地面に着地した後、ジャスティススマッシュを放ち、ドラコを空中から落とした。
ドラコはそれにより地上に叩きつけられた。

334 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:30 ID:???
「ジャスティス・・・・・・・」
ちよは祈るような表情をする。他のメンバーも固唾を飲んで見守る。

二人のウルトラマン、ジャスティスとジェネシスは互いに向かい合っている。
一方は破壊者として、もう一方はこの地球の守護者として・・・・・・・

「でやっ!」
「ふんっ!!」
ジャネシスとジャスティス、二人のウルトラマンの戦いが始まった。
まずジャスティスが先制攻撃を仕掛ける。左回し蹴りをくらわせようとするが、
ジェネシスはバック転してかわした。
次にジェネシスが蹴りを仕掛けるが、今度はジャスティスがガードしてその足を掴んで投げ飛ばした。
起き上がったジェネシスが空中から両足を広げて顔面を蹴飛ばす。

「超人同士の戦いか」
モニターを見ながら松岸は呟いた。

「あさぎお姉ちゃん、あそこでジェネシスとジャスティスが戦っているんだね」
「そうね。この近くで」
恵那やあさぎのいる家からも二人の姿は見えた。

「はっ!」
「フッ!」
ジャスティスのジャスティススマッシュとジェネシスのジェネシスショットを撃って相殺する。

「大山君がジェネシス・・・・・・・・」
「にわかには信じられない事だと思う。でも後藤が嘘を言ってるとも思えない」
ちよは長谷川によって衝撃の事実を聞かされる。

「どうして大山君はそんな事を」
「ヒーローになりたかったんだよ、あいつは。それに」
言いかけて長谷川はやめた。それを言えば余計にちよを苦しめる事になるからだ。
今でさえちよは相当のショックを受けているはずだ。これ以上追い討ちをかけても何もならないと。
そして暦やかおりんも智や神楽、咲月、千尋を介してその事実を知った。

「はあああ、だあっ!」
ジャスティスはクラッシャーモードへとチェンジする。

335 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:32 ID:???
「でやっ」
ジャスティスはジェネシスの腕を掴んで大きく背負い投げる。うつ伏せに倒れるジェネシス。

「シュワッ!」
「ジュオッ!」
今度は両者空中に飛び上がる。ジャスティスが殴りかかる。しかし、ジェネシスは
空中でそれをヒラリとかわす。今度はジェネシスの蹴りがジャスティスのボディに入る。
ジャスティスが体を下げたところを見てジェネシスは地上へと蹴落とした。

「ぐはぁ!!」
落ちたジャスティスのそばにジェネシスは着陸して首を掴んでそのまま放り投げる。

「ジャスティス!」
松田がレーザーで攻撃するも、ジェネシスはそれを無視する。だがそこで
ジャスティスは逆に蟹バサミの要領で相手の足を挟んでダウンさせる。
そこから攻撃に出ようとするジャスティスだが、逆に右腕をとられ、
右へ左へと投げられ地面に叩きつけられる。二度ほどそれを繰り返した後、
ジェネシスは倒れているジャスティスにかかと落としをきめた。

「おおおおお、シェアっ!!」
起き上がったジャスティスはダグリューム光線を放つ。しかし、ジェネシスは
逆にデストロイスタッドを発射して無理矢理押し切った。電撃を走らせながら倒れこむジャスティス。

「うおおおおお!」
「フッフッフッフッフッ」
「ジャスティス、お願いします!大山君を元に戻してください!」
ちよは大声を張り上げて叫んだ。ジャスティスはそれに頷く。

(分かったで、ちよちゃん)
『よし、行くぞ!!』
ジャスティスと意思の疎通をした後、歩とジャスティスは体当たりをする。
だがジャスティスの方がジェネシスに当たり負ける。後ろにクルクルきりもみ
回転するジャスティスだが、ジャスティスはそのまま強引に空中からジェネシスの顔面を蹴る!
よろよろよろめくジェネシスの隙をついて蹴り飛ばしてダウンさせる。

「やるじゃん、ジャスティス!」
腕組みしながら咲月は言った。何故か偉そうに。
そのまま倒れたジェネシスに攻撃を仕掛けようとした。
だがその時、倒れていたドラコが突然起き上がり、空中から奇襲してきた。
ジャスティスは対処出来ずに体当たりをくらって倒れこんだ。
ドラコはそのまま上にのしかかってきた。

336 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:35 ID:???
「あいつ!倒されたんじゃなかったのかよ!」
「死んだフリして騙すなんて何て汚ねー奴だ!!」
智はびっくりし、神楽は激昂する。

「はっ!」
ジャスティスはドラコを押しのける。ドラコは倒れた後にチェンジしようとする。
させじとジャスティスは殴りかかる。しかし、そこに横から光線が飛んできて
ジャスティスの背中にあたり、ジャスティスは前のめりに倒れる。ジェネシスが妨害してきたのだ。

「怪獣とウルトラマンの挟み撃ち!最悪ね!」
過去に人造ウルトラマンジャスティスとサラマンドラの連携に苦しんだ事の
ある百合子は苦い顔をする。
その時、ドラコもパワータイプに変化し終え、ジャスティスの肩を掴んで
軽々と投げ飛ばしてしまった。
地面に叩きつけられた時にジャスティスのカラータイマーが青から赤に変わり点滅を始めた。

「カラータイマーが点滅を始めた!やばいぞ!!」
長谷川はカラータイマーを指差す。パワータイプのドラコの攻撃を受け流し、
後ろから蹴って地面に倒れさせるジャスティス。しかし今度はジャネシスが後ろから首を絞めてきた。

「がふっ」
苦しみながらジャスティスはジェネシスを振りほどく。その時にはドラコは
スラッシュタイプへと変貌を遂げていた。そしてドラコは無数のニードルを飛ばしてきた。

「うおおおおおお!!」
ジャスティスはそれをボディにくらいダウンする。後ろからジェネシスがジャスティスを蹴り飛ばす。

(ふははははは、いいぞジェネシス、ドラコ!そのままジャスティスを殺してしまえ!)
宇宙空間で声高らかに笑うちよ父。

「まずい!このままじゃジャスティスがやられる!」
「援護しましょう!よみさん!!」
ちよはレーザーワイヤーでドラコの、暦はレーザーガンでジェネシスを牽制する。
しかし、ドラコはそれを手の鎌で簡単に切り裂いてしまう。

「目障りな奴だ、まずはそいつを始末しろ」
そしてドラコはこちらに振り向いてゆっくりとちよに近づいていく。
暦の方はジェネシスのジェネシスショットによって吹き飛ばされた。

337 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:39 ID:???
「ちよすけ、逃げろ!!」
「ちよちゃん!!」
「私も撃ってみる!!」
智、神楽、千尋がちよを守ろうとする。だがドラコは口から吐く赤い光球で
彼女達を蹴散らしてしまった。

(変身さえ出来れば・・・・・・・)
悔しそうに榊は歯噛みする。ジェネシスにそのエネルギーを吸われた状態の
今では変身したくとも変身できないのだ。それは翔、百合子も同じである。
また彼女自身フラフラでとてもちよを助けられそうにない。

「美浜さん、早く逃げて!!」
松田が前に出て食い止めようとする。しかし、ドラコは松田を殴り飛ばしてしまった。

「まっつん!!」
「大丈夫、生きているわ!怪獣も全然本気を出していなかったからそれが幸いしたのね」
松田を介抱した舞はそう診断した。長谷川や榊も立ち塞がろうとするが、ドラコは
その羽を使って二人を飛び越してしまった。二人共、その風圧で吹き飛ばされてしまった。

「大丈夫か!?榊さん」
「私は大丈夫、それよりちよちゃんを・・・・・・」
見るとドラコは悠然とちよの前にたちはだかった。

「ぐるああああああああ!!」
狂ったような奇声をあげながらジェネシスは所構わず光線を乱射する。
その影響で京子やかおりん、咲月達も巻き添えになった。

「くそーあのバカ!無茶苦茶やりやがって!!」
咲月が悪態をつく。

ちよはドラコに対抗すべく、レーザーガンを撃とうとする。だが、エネルギーが
切れたのかレーザーが発射されない。

「ちよちゃん!」
「はっ!?」
ジャスティス、いや歩の叫びが聞こえたのかジェネシスはそちらを振り向いた。
そこを見ると今まさにドラコがデスクロスイレイザーを切断した鎌を振り下ろそうと
している所だった。

「ちよちゃん!逃げて!!」
「だ、ダメです!腰が・・・・・・抜けて・・・・・・・・立てません」
声をあらんかぎりにして叫ぶ千尋に対して、ちよは震える声でそう答えた。
今、彼女の心を支配しているのは恐怖と絶望だった。気づいたら涙すら流している。
そしてドラコの腕が振り下ろされた。ちよは反射的に目を閉じた。何かを引き裂く音がした。
しかし、自分には痛みは伝わって来ない。恐る恐る目を開けて見ると、そこには彼女を含め、
全員が驚愕の表情になる光景があった。

338 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:41 ID:???
何とジェネシスがちよを庇って、ドラコの鎌に切り裂かれていたのである。

「うぐ・・・・・・うわあああああああああ!!」
ジェネシスが悲鳴をあげる。そして胸の部分から大量の光が吹き出している。
誰がどう見ても大ダメージを負ったのは明らかだ。

「ジェネシス・・・・・・・大山君!!!」
ちよが割れんばかりの声で叫ぶ。

(大山・・・・・・・お前)
基地からその様子を見ていた後藤もこれには驚いた。ドラコはさらに無数のニードルを
発射してジェネシスにくらわせた。

「ぐふぉぉぉ!!」
ジェネシスはそれをくらってゆっくり仰向けに倒れた。額のビームランプが高速点滅を始める。

「まだ、完全には支配されていなかったのか。僅かに残っていた大山の意識が美浜を助けたのかもな」
ムーンキャッスルでもその映像は流れており、橘はそう呟いた。
しかし、ドラコはそれでちよを狙うのをやめた訳ではなく、またもちよに振り返ろうとする。
しかし、それをジェネシスが阻む。

「でゅおおおおおお、せいっ!」
ジェネシスは最後の力を振り絞って、デストロイスタッドを放つ。ドラコは
それをくらって大きくよろめいた。ビリビリと電気を全身に走らせている。
だがジェネシスもそれが限界で、仰向けに崩れ落ちてしまった。

「はっ!ふうううううううううん!!」
それを見たジャスティスは立ち上がり、ドラコに飛び掛る。ドラコはすかさず
スカイタイプにチェンジして飛んで逃げる。ドラコはスラッシュタイプでも
飛行できるが、スカイタイプの時の方が圧倒的に早いので、敵の攻撃を回避する時は必ずこのタイプになる。
地面に叩きつけられるジャスティスだが、すぐに飛び上がる。

「いりゃあああああ!!」
後ろに回りこんでジャスティスはジャスティスカッターでドラコの羽根を切断した。
ドラコはそのまままっさかさまに落ちていく。地面に叩きつけられる直前、
ドラコはパワータイプへとチェンジして落下した。

339 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:43 ID:???
「何で、ドラコは今、スラッシュタイプにチェンジしなかったんだろう?その方が確実だったのに」
「調べて見たけど、ドラコはタイプチェンジする時は、スカイ→パワー→スラッシュ→スカイの
順にしか出来ないみたい。スカイからスラッシュ、パワーからスカイになれない。
だからあの状況では耐久力の一番あるパワータイプになるしかなかったんだよ!」
七瀬に聞かれて千尋はデータリンクの結果を伝えた。しかし、落下のダメージは
強力でパワータイプをもってしてもフラフラしていた。

「だあああああああ!!」
ドラコはその腕でジャスティスの腕を掴むが、ジャスティスは逆にドラコを持ち上げ放り投げる。
さらにパイルドライバーをくらわして地面にめり込ます。ドラコは地面から
出てくるとスラッシュタイプへとチェンジする。口から火球を発射するが、
ジャスティスはくらっても怯まず逆に顔面にストレートパンチを浴びせた。
次にドラコは無数のニードルを飛ばしてくるが、ジャスティスはそれらをすべて腕や足で弾いた。
ついにドラコは腕の鎌を振り上げる。

「来るぞ!ジャスティス!!」
言ったのは咲月だった。その鎌をジャスティスは手から出現させた
「ジャスティスブレード」と呼ばれる赤い光の剣で逆に切り裂いた。
切り裂かれたドラコは腕をおさえて苦しむ。

「はあああああっ、せあああああああ!!」
ジャスティスは至近距離からドラコにダグリューム光線を、ジェネシスが
デストロイスタッドを放った場所に向かって発射した。至近距離からそれを
同じところにもう一度くらったドラコは爆発四散した。

「やった!ドラコを倒したぞ!!」
「やっと終わったな」
智と神楽はガッチリ握手をした。他の人間達もホッと一息をついた。

「大丈夫、立てる?」
「隊長、すいませんでした。我々はお役に立てなくて」
上野はすまなさそうに言った。

「そんな事はないわ。それにそれはお互い様よ。私だって・・・・・」
そこで京子は倒れそうになる。それを舞が支える。

「全くこんなに無茶をして。治りが遅くるばかりじゃないの」
と舞は京子を支えながら言った。

340 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:45 ID:???
ジャスティスはジェネシスを抱き起こそうとした。しかし、ジェネシスの
ビームランプの点滅が消滅し、ジェネシスはその姿を消し、大山の姿へと戻っていった。
またジャスティスもフラフラしながら飛び立っていく。

「大山君!」
すぐにちよは大山の元へと駆けつけた。ジェネシスの時に受けた傷を手で押さえている。
他のメンバーもそれに続く。

「くそっ!」
いてもたってもいられなくなり、後藤も基地を飛び出す。歩も皆に合流する。

「大山君、どうしてこんな事を・・・・・・・」
「ヒーローに・・・・・・なりたかった・・・・・・美浜さんを・・・・・・・君だけを・・・・・・・
守りたかった・・・・・・・たった一人の為だけの英雄に・・・・・・」
口から血を吐きつつ、大山は答えた。そんな大山をちよは強く強く抱きしめる。

「その為に・・・・・・無理して・・・・・・ウルトラマンの力を得て・・・・・・これじゃ・・・・・・
話にならないけどね・・・・・・・」
大山は弱々しく笑う。さっきまでと大違いだ。

「どうして、どうして、私なんかの為にそこまでするんですか!?
こんなにボロボロになってまで!」
「決まってるじゃないか・・・・・・君が・・・・・・・君が好きだからさ!!」
その言葉だけははっきりと聞こえるように大山は言った。ちよは体が熱くなっていくのを感じた。
大山はその目だけははっきりとちよを見据えていた。

「大山君・・・・・・・」
「こんな時まで言えなくてごめん。でも僕は君をずっとずっと好きだった。
それが・・・・・・伝えられて良かった・・・・・・・」
大山はそう言うとゆっくりと目を閉じていった。

「大山君、大山君!目を開けてください!!大山君!!」
「なぁ嘘だよな。大山。大山ぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ちよが揺さぶって起こそうとするが、大山は起きない。長谷川が絶叫する。

「大山・・・・・・・」
表情をほとんど崩さず後藤はゆっくり歩み寄る。舞の診断すら遮って・・・・・・・

341 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:48 ID:???
「大丈夫だ、そいつはまだ生きてる。そのくらいじゃまだ死なない」
まるで自分自身に言い聞かせるようにちよに後藤は言った。そして大山を肩に担いだ。

「お前、これからどうするんだ?」
「少なくともATDFにはいられないな、俺は反逆者なのだし」
その時である。近くで大きな爆発音がしたかと思うと、巨大な火の柱が上がった。

「何だ!?基地の方が燃えている!一体何が!?」
「とにかく行ってみよう」
後藤は大山を支えつつ、長谷川が先頭をきってそこへ急ぐ。他のメンバーも続く。
現場に辿り着くと、GENESIS基地があった場所から火があがり、炎上している。
そしてその目の前には一人の男が仁王立ちしている。

「基地が!お前がやったのか!?」
「そうだ。ジェネシスが失敗した以上こんな基地必要なかろう。ついでに
研究員も始末しておいたぞ」
その男はこちらに振り向いた。茶色い髪に今いるメンバーで金沢を除けば、
一番身長の高い男だった。血のような赤い衣装に身を包んでいる。

「あなたは霧生仁ですか」
「HOLY隊長の美浜ちよだな。あんたにまで俺の名前が知られているとは光栄だな。
最もデータベースを調べればすぐに出てくるか。まあ始めまして、HOLYの皆さん」
言いながらも、霧生の視線は歩、翔、榊、百合子の四人に注がれていた。邪悪なる視線が・・・・・・

「こいつはテロリストみたいなもんなんだろ。だったらさっさと捕まえようぜ」
「これだけの人数を前にはもう逃げられんぞ!」
「お前等が俺を?笑わせるな。お前等なんか何人束になっても相手じゃない!こいつもいるしな」
長谷川と上野をあざ笑うように霧生は言った。直後に燃え盛る炎の中から一匹の巨大生物が姿を現した。

「グラムド!」
「そんな、バカな!グラムドは確かにあの時倒したんじゃ。ありえない」
呟いた榊の一言に暦は必死に否定する。確かに目の前の敵はグラムドとそっくりで
黒い鱗に龍を思わせる姿をしている。グラムドと違い頭には二本の鋭い角、
そして背中には巨大な羽根が生えている。

「こいつはシャドウカイザーと言ってな、俺の忠実な僕だ」
霧生はそう言ったかと思うと、右手から光線銃らしきものを出して、榊目掛けて発射した。

「危ない!」
すかさず百合子がデスブリンガーからフォトンブームを発射してそれを相殺する。

342 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:50 ID:???
「あ、ありがとう。ゆりゆり」
「あなたの目的は私じゃないの!?弥生さんを狙うのは違うんじゃなくて!?」
「そういえばそうだったかな。それにしてもどいつもこいつも話にならないな」
「お姉ちゃん、この人ってもしかしてあたし等の事」
「そうなんちゃうん?」
翔と歩が小さな声でやりとりする。

「どうすんだよ。私達の持ってる武器はエネルギー切れだぞ!」
「どうするって言われてもなぁ」
神楽も焦り、今回ばかりは智も弱った表情をしている。

「今日の目的は達成したからな。俺はここらで引き上げさせてもらう。
殺されなかっただけ感謝するんだな」
言うと後ろのシャドウカイザーが火炎を吐いてきた。メンバーの前で炎が爆発して燃え上がる。

「みんな、大丈夫!?」
最初に松田が立ってあたりを見渡す。

「こっちは大丈夫だぜ」
咲月は美空と瑠菜をかばって伏せていた。舞は京子を、榊はちよとかおりんを、
長谷川は千尋をそれぞれ庇っていた。他のメンバーもその炎でダメージを受けた形跡はない。

「あ!あの霧生とかって奴いねーぞ!!」
咲月の言う通りそこに霧生とシャドウカイザーの姿はなかった。

「そういえば大山君と後藤君は?」
かおりんに言われてあたりを見渡すが、二人の姿はどこにもなかった。

「もしかして今ので・・・・・・・」
「それはないと思う。私が言うのもなんだけど」
七瀬の言葉に対して風香がそれを引き継ぐ。

「大山君・・・・・・・」
「大丈夫、きっと二人共無事だよ」
榊はそんなちよをそっと優しく抱きしめる。まるでそうする事で不安を取り除こうとするかのように。

「榊さん!!」
張り詰めていたものが切れて、ちよは榊の胸の中に飛び込んで泣いた。

343 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:52 ID:???
「さーて、これで今日の任務は終わりか。何しよっかなー?」
わざとらしいくらい明るい声を出して智が言った。

「何って勉強しろよ!」
「えー面倒くせー!」
「それなら私が教えてあげますわ!!」
暦にそういわれてふくれっ面になる智。そんな智にすかさず抱きつく百合子。

「やめんかー!!」
すかさず突っ込みを入れる智と暦。またもピンポイントに頭部を攻撃する。

「ひ、久し振りに痛くてよ」
頭を抱える百合子。

「あーあ。全く懲りないねぇ、ゆりゆりも」
咲月はカカカと笑った。しかしその直後に、神妙な顔をしたのを静は見逃さなかった。

「どうしたんですの咲月さん。そんな怖い顔をなさって」
それに気づいた静が心配そうに声をかける。

「あれ?あたしそんな怖い顔してたか?何でだろうな。それよりもうあたし等も
帰ろうぜ。行こうぜ、静、風香、七瀬」
「あっ待ってください」
「咲月先輩〜歩くの早い〜」
「そうですわね」
咲月達はこの場を後にする。

「元気だしなちよちよ。絶対生きてるって」
最後に一言だけちよに向かってそう言って咲月は踵を返した。ちよは言葉こそ出さなかったが、頷いた。

「終わりましたね総司令」
「みんなボロボロだけど、何とか乗り切りましたね」
「ああ、そうだな」
美里と絵里に話しかけられても松岸は心ここにあらずという感じだった。
そして作戦室から出て行ってしまった。美里と絵里は不思議そうに顔を見合わせる。

344 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:57 ID:???
「翔、あたし達も帰ろう」
「大丈夫、立てる翔ちゃん」
「平気やで〜」
「送っていくわ、翔ちゃんも京子ちゃんもね」
「す、すいません。迷惑をかけて」
「いいの、これくらい気にしないの」
「あんがと〜舞先生」
舞は京子と翔を加えそして来た時と同じ人数のメンバーを車に乗せて帰って行った。
しかし舞の運転はかなり荒々しかった。

「かなり荒っぽい運転してるけど、大丈夫かあれ」
「ゆかり先生程じゃないから大丈夫じゃない」
と神楽の質問にかおりんは答えた。彼女達も引き上げる。
歩は歩こうとするが、よろめいてしまう。

「しょうがないな。ほら、大阪。あたしの背中におぶされよ」
「ごめんな〜ともちゃん」
歩は智の背中におぶさる。

「なあ大阪・・・・・・お前ってさ」
しばらく歩いて智は静かに口を開いた。

「何〜?」
「いやなんでもない。早く帰ろうぜ」
「そやな〜お腹すいたし〜」
あたりはすっかり暗くなりつつあった。

「我々も引き上げよう」
「お前等も大丈夫か?」
「畜生!体中が痛えぜ!頑丈さだけが自慢なのによぉ!」
「帰ったら俺達もメディカルルーム行きだな」
残るFLAMEメンバーも引き上げる事となる。上野、松戸はまだ大丈夫そうだが、
金沢と浅倉はあちこち傷だらけとなっていた。何とか体を起こして引き上げる事となる。

345 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/20(日) 23:58 ID:???
「俺たちは一体どうすればいいんだ?」
「だったら俺達ムーンキャッスルの所へと来るか?」
宇都宮の呟きに通信機から橘が答えた。

「俺達がムーンキャッスルに?」
「いいのか、それって」
「私としては是非とも来てほしいかなぁ。多い方が楽しいしね」
「それか南極支部って手もあるわよ。今人手が足りないだろうし」
小室と葛城は鳩が豆鉄砲くらったかのような顔をする。それに対してゆっきーは
お気楽そうに、対して和田は真面目に答える。

「少し考えさせてくれ。とにかく俺達も行こう」
貴水は疲れきった表情をしている。一度に多くのものを失ったからである。
それはどのGENESISメンバーも同じである。そうして彼らも力なくここから離れていく。

「アッキーは固いなぁ。もうちょっと気楽にいかないと」
「あなたが不真面目すぎるのよ。どさくさに紛れてあだ名で呼んでいるし」
「あーそれと、松田!あの赤羽って子からあんころ餅もらってきてくれない?」
端から見ていると楽しそうにじゃれあっているように見えるゆっきーと
和田を無視して橘は松田にそう連絡する。

「全く面倒くさい事はそうやって私に押し付けるんだから。分かりました。頼んできますよ」
松田は仕方ないなぁと肩をすくめて歩く。

346 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/21(月) 00:01 ID:???
長谷川は一人燃えている建物を見ていた。既に消防隊が駆けつけ消火活動に入っている。
もうすぐ火は消えるだろう。

(大山・・・・・・後藤・・・・・・・・)
燃え盛る炎を見ながら後藤は二人の事を思い出していた。かつて行動を共にした
二人の友人はもういない。生きているかもしれないが、もう一度会えるかどうかは分からないのだ。

「どうして俺達は違う道を行ってしまったのだろう。俺がGENESISに行けば
こんな事にならなかったのか?それとも俺がムーンキャッスルに行ってしまったからなのか?
だとしたら俺のせいだ!俺のせいで大山と後藤はこんな事に・・・・・・・」
心が混乱しているのか、長谷川はそう言って地面を殴りつける。
何度そうしただろう。その時、誰かが彼の手を掴んだ。

「千尋ちゃん!!」
「長谷川君は悪くないよ。だって長谷川君は誰よりも二人の事を心配していたじゃない。
だからそうして自分を責めるのはやめて。それを見るのは私もつらいから」
「ごめん、千尋ちゃん」
「行こう、皆と一緒に!」
千尋は彼の手を取り、歩き出す。長谷川は一瞬ドキッとなったものの、平静を保って一緒に歩いた。
それを松田が見ていてニヤリとしていた事など気づかなかったくらいだ。

(まっ今は黙っててあげましょう。後で橘先輩やゆっきーに色々言われそうだけど)
松田はそっとその場を離れた。

大山と後藤、彼らに再び会える日は果たして来るのだろうか?
第62話   終          第63話へ続く

347 :レウルーラ ◆iCj5r1a15w :2005/11/21(月) 00:17 ID:???
>>331-346
お疲れ様です。…ところで、長谷川君って艦長としての操艦指揮だけじゃなく、戦闘機の操縦もできたんですね
(松田さんが、あまり得意じゃないと言ってますし)。…ところで「アッキー」って誰ですか?(…クラムドが
何か気になる…)

348 :第62話 「ただ一人の為の英雄」 :2005/11/21(月) 00:34 ID:???
次 回 予 告
ある日、ある村で怪獣が発見される。
その怪獣はとても大人しくすぐに村人達と仲良くなった。
それはここに来ていた神楽や紗奈とも例外ではなかった。

「その怪獣をすぐに抹殺するんだ!跡形も残らないように」
「どうしてです!?」
政府はそれを抹殺せよと命令してきた。対立するHOLY。

「この子は悪い子じゃないよ!」
紗奈はこの怪獣を庇うが・・・・・・

次 回 ウルトラマンジャスティス
第63話 「怪獣抹殺指令」
何故政府はこれほどまでに抹殺にこだわるのだろうか?

349 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 00:37 ID:???
>>331-346
乙です。
>燃え盛る炎を見ながら後藤は二人の事を〜
・・・ケンドロスさん、「後藤は」って・・・・・・

・・・しかし、恒例の「次回予告」が随分と遅いようですが、ひょっとして寝落ちでしょうか?

350 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2005/11/21(月) 00:40 ID:???
三部作終わりです。長くなってしまいました。
最初に予定していたのとは随分違った結果になりました。(大山あたりとかが
特に)最初はレイも変身していたのですが、ジェネシスの例のシーンが出来なく
なるので変身不能にしました。

>>347
アッキーは和田明菜の「アキナ」からとって「アッキー」です。
グラムドとは42話に登場した松岸の家族を殺した怪獣です。
57話でもグラムドUが出ています。

351 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2005/11/21(月) 00:41 ID:???
>>349
長谷川でした。致命的な見落としてしまいました。

サブタイが思いつかなかったのです。

352 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 01:07 ID:???
正直、いいところを見つけろと言うのが無理といわざるを得ない
戦闘も一方的でダメダメだし
ホント種死を彷彿とさせるダメっぷり。
成長してないなあ。

353 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 01:24 ID:???
>>331-346
乙。

>>352
>>1 3.他人の作品に対し罵倒、中傷は絶対にしないでください。
&これが「ケンドロス調」なんだと思いますよ(つまり、ケンドロス氏は意図的に>>352殿が
そう思える書き方をしているのだと見える)。

354 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 01:28 ID:???
>>352
受け付けられないなら読むのをやめた方がいいのでは?

種死って総集編ばっかりでちっとも話が進まない訳ではないでしょうに。

355 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 01:33 ID:???
>>331-346
乙です。

>>352
http://so.la/test/read.cgi/man/1096904513/679-683 ?

356 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 02:11 ID:???
>>331-346
乙乙ー♪・・・あっ!>>352さんが言った種死で思い出したけど、よく考えると最近の『ジャスティス』って
肝心の主人公であるハズの大阪さんが申し訳程度にしか活躍してないというか、ストーリーにあまり深く
関わってきてないッ!?

・・・・・・ところで、>>352さん、あなた>>307さんと同一人物でしょ?

357 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 07:10 ID:???
否定的な意見を言うくらいで叩きの集中砲火とは
どっちが荒らしなんだろうね。
信者しか書いてはいけないってルールでもあるのかな?

358 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 10:02 ID:???
そんなに毒吐きたいのかなあ。
ラウンジでやればいのに

359 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 17:33 ID:???
個人的には批判も立派な感想だと思うんだけどね。
>>352の発言は罵倒、中傷では無いと思うんだけど・・・
肯定的な意見しか言えない雰囲気にするのは良くないと思います。

360 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 18:17 ID:???
なんだかんだ言っても、みんな『ジャスティス』を読んでるんですね。
『ジャスティス』に対して批判的な書き込みをしてる人全員に聞くけど、君らホントは
『ジャスティス』のこと好きなんでしょ?正直に言ってみ?
それとも、何がなんでも文句言いたいがためだけに読んでるわけじゃないよな?
批判するためだけに読み続けるというのは物凄く不毛すぎなことだと思いますよ?

361 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 18:54 ID:???
>>331-346
お疲れ様です!

>>357-360
え、えーと・・・これ以降はどうぞラウンジの編集会議室4でお願い致します(あと、どうか怒らないで
冷静な判断の上での書き込みをお願いいたします)。

・・・ただ、最後にこれだけは言わせていただきたいと思います。ケンドロスさんとグレイゴーストさん、
批判的なレスへの反論をファンに任せてばかりいないで、27ゲッターさんを見習って自分で、そして、
和田さんみたいにビシィッと反論してみせることが大切だと思います。

362 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 19:51 ID:???
>>360
嫌いだから読んでない。
27氏のだけは読んでるけどね

363 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2005/11/21(月) 20:02 ID:???
>>352
戦闘シーンについては自分も思うところがありました。煮詰まってるともいえます。
そこでどういう風にすればもっと迫力が出せる戦闘シーンを出せるか
よろしければアドバイスいただけますか?


>>362
残念ですけど、どうしたって好き嫌いは出ますからね。
それは仕方のない事です。無理に引き込もうとも思ってませんので。

364 :27GETTER ◆pXWVmj9lto :2005/11/21(月) 20:04 ID:???
>>363
よろしければ俺が致しましょうか?>>アドバイス
場所は会議室で・・・

365 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2005/11/21(月) 20:13 ID:???
>>364
あ、では移動します

366 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 20:25 ID:???
やっぱり好き勝手にキャラ弄り回してるんだから
そのことに対する反発は出るんだろうな。
人によっては絶対に許せないという人もいるだろう。
一言言ってやらなきゃ気が済まないのかもしれない。
個人的想像だが

367 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 20:42 ID:???
キャラを弄くり回す事自体あまり好きじゃないが
それ以上に嫌なのはオリキャラが出てくる奴かな。
あずまんがキャラと他作品のキャラが一緒に出てきて活躍するのは
クロスオーバースレだから全然構わないけど
何の関係もないオリキャラを出されるのはちょっと・・・

368 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 21:02 ID:???
>>367
http://so.la/test/read.cgi/oosaka/1057310839/469

369 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 21:12 ID:???
>>368
それはただの言い訳だろ。
無理にオリキャラだして元ネタの作品の雰囲気をぶち壊しにしたら元も子もない。
ていうか違和感がある。

370 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 21:24 ID:???
自分は別に叩いてるつもりではないですが、作者の方達も「あくまでもこちらの自己満足で書いているのだということは
よくわかっている。ただ、自分の作品を読んで喜んでくれる人が一人でもいてくれたら、それは素直に嬉しいと思う」と
いう考えのもとで執筆しているようですし、これ以上はそっとしておいてあげましょうよ?もう397KBですし・・・

371 :レウルーラ ◆iCj5r1a15w :2005/11/21(月) 21:43 ID:???
>>370
>これ以上はそっとしておいて〜
すみません、ちょっと一、二言ほど言わせてください。
私も>>359さんと同じで批判は別にかまわないとは思いますが、「感想」っぽく見えやすいように
せめて「敬語」を多様して書き込んどきましょうよ?丁寧な言葉遣いで……

372 :名無しさんちゃうねん :2005/11/21(月) 23:27 ID:???
個人的にオリキャラ1〜2人ぐらいは許容範囲だけど
それ以上出てくるとねえ…なんだかなあて感じ……

話をほじくりかえしてごめんなさい……

373 :眠名有 :2005/11/21(月) 23:54 ID:???
第三章【怪獣!】
アメリカ軍ガトー級潜水艦
「ポトム(着底)して二日。そろそろ浮上するか…… ベント開け、浮上だ」
艦長のレン大佐は、海面を見上げるように少し上を向いてから、命令した。
ベント内の水がゴウッと吐き出され、艦がゆっくりと浮上し始める。
どうやら、『やまと』に関しては気づいていないようだ。
この辺は海流が早く、原子力戦艦で、ステルス製を追求した戦艦のスクリュー音には気づけなかったようだ。
「艦長!」
聴音が何かを聞いたようだ。
「う、唸り声が……」
「はぁ?何を寝ぼけたこ」
ここで、会話は唐突に終わった。
否、彼らの存在そのものを消し飛ばされたのだ。

「な、なんだよあれ……」
外に取り付けられたカメラからの映像に、CICは凍りついた。
水面の顔を出したのは一瞬だったが、それでも全員の目にまるで恐竜のような顔を目に焼きつかせた。
「巨大生物です。この前、小笠原で発見された固体と特徴が一致しています」
いつの間にか、CICに桜が入っていた。
「こ、困ります。ここは―――」
「そんなこと言っている場合ですか?」
神楽の制止に対して桜が返答した直後に、また振動が艦を揺るがした。
今度は衝撃と言うよりも、ガリガリという明らかな接触の音。
「右舷に接触!浸水報告!!」
「ダメコン急げ!機関始動。主砲射撃準備!!」
「アスロック、準備でき次第ぶち込め!!」
とりあえず、今は桜の存在を忘れることにする。
まじは目の前の怪獣をどうにかすることが先決だ。
「目標旋回!こっちに向かってきます!」
「ジグザグ運動、ランダムに回避行動開始!」
「アスロック、1〜4番に目標の推進音、セットしました!」
「よし、1番2番発射!」
VLSが開き、噴煙を上げながら真上へ飛び立つ。
目標は『やまと』と反対方向に進んでいるので、空中で割れたアスロックは『やまと』の航跡の中へと消えていく。
着水してパラシュートを切り離した2本の魚雷は、怪獣目掛けてその矛先を向ける。
「着弾まで60秒」
史樹がカウントダウンを始める。
それから30秒後
「30秒」
「第2波、3番4番発射」
さらに2発のアスロックが空中に飛翔する。
「8……7……」
史樹が時計の秒針をゆっくりと読み上げていくにつれ、CICの緊張も高まっていく。
「2……1……」
数え終わるのとほぼ同時に、ズウゥゥンという鈍い音が艦を揺るがす。
距離が2100とかなり近かったが、流石は巨大艦。
ほとんど揺れは無かった。

374 :眠名有 :2005/11/21(月) 23:55 ID:???
「後方に水柱視認!」
ウィングからの報告だ。
「第2波魚雷、命中まで23秒」
そこにダメ押しの魚雷が、爆発の騒音が残る中へと突っ込んでいく。
「3……2……1……」
先ほどと同じ振動がもう一度艦を揺さぶる。
無論、後方には同じように水柱が立ち上がる。
「命中」
「目標は?探知音(ピンガー)打て」
カァンと探知音が周辺の海を駆け巡る。
「目標、方位220、距離2200、深度600…… さらに沈降しています」
数回ピンガーを打って、目標が沈んでいることを確認する。
「深度1000……」
脅威はとりあえず去った。
魚雷の直撃であの生物は死んだ。
百歩譲って、死んでいなくても水圧で潰れる。
一万歩譲って、深度1000以上もの水圧に耐えれたとしても、この距離ならば十分な迎撃が可能だ。
とりあえず、全員が一息ついた。

「……戦闘が終わったのカ」
デイビットは数度の振動が終わったのと艦内放送でそれを知った。
とりあえず、戦闘が終わるまで、大阪は終始熟睡しっぱなしだった。
「本当ニ軍人なのカ」
いや、大阪だけに限ったことではない。
この軍艦自体が妙に殺気立っていないのだ。
一応手錠はされているが、衛兵もおらず、ドアに鍵すらかけていないのだ。
少し様子が気になって、ドアを少し開けた時だった。
偶然にも、外に通じていると思われるドアから入ってくる軍人と目が合った。
「ほう、こりゃぁ珍しいお客さんだ」
「ゴセイ……」

375 :眠名有 :2005/11/21(月) 23:56 ID:???
「ったく何なんだよあれは?説明してくれるよな」
神楽が桜に歩み寄る。
無表情のまま一回瞬きをし、静かに口を開いた。
「あれが初めて確認されたのは、三ヶ月前の小笠原諸島、大戸島。
 以前から輸送船『栄光丸』以下が数隻、行方不明になっていました
 米潜が近海にいるのかと、『第一・第二号哨戒艇』を派遣したら……」
「……っ」
ゴクッとつばを飲み込む。
「したら、どうなったんだ?」
「大戸島に煙を発見したので、向かいましたが島はほぼ壊滅。生存者や負傷者が数名いた程度です。
 沿岸には正体不明の巨大生物を発見したので、『第一・第二哨戒艇』は目標に向かって発砲。
 一二センチ砲を少なくとも十発が命中したそうですが、生物は無傷。
 さらに熱戦を吐くことも判明しています。『一号哨戒艇』をそれで撃沈されました。
 その後生物は海中へ潜り東へ姿を消しています。
 他にはフィリピン南方やウェーク島西方で、異なる巨大生物を見たという情報を手に入れています」
まるで演説しているような説明が終わった。
「その怪獣が出現するようになった原因というのは解っているんですか?」
「ええ。オアフ島を占領したとき、我々は米軍の研究施設を発見しました。
 そこにあったのが、数十センチになった通常は数ミリから数十分の一程度の微生物……
 これが、何を意味するのか解りますね?」
「…………」
きっと、"本来の"真珠湾攻撃では爆撃で完全破壊か、無傷だったのだろう。
それが下手に破壊されたせいで、中の薬品が漏れてしまったということである。
が、それが数ヶ月でここまで被害が出るのだろうか……
「原因なんてどうでも良いんです。
 生物が出現し、我々にとって脅威となっている、という事実が一番大切なことですから」
淡々とした口調で話していく桜に、誰もが口を挟めない雰囲気になってしまった。
「では、手荒い休憩もそろそろ終わりにして、会談の続きをしませんか」
「は、はい」
「それじゃぁ、私は仕官食堂へ行っています」
「はい」
あまりにも一方的に言われたので、ついあらたまって返事をしてしまった。

376 :あずまんが太平洋戦記 :2005/11/21(月) 23:56 ID:???
その後、五星達と神楽達の交渉は続いたが、水入り状態となってまったくもって話が進まない。
「ったく神楽も強情だなぁ。胸は柔らかいのに頭は固いってか?」
「む、胸は何にも関係ないだろ!」
「嫉妬はみっともないよ」
由に痛いところを突かれてしまった。
「う、うるさい!とにかくだなぁ」
「わかった。これ以上の議論は無駄なようだ」
五星が唐突に立ち上がって、そう言った。
「貴艦には、このままトラック諸島へ向かっていただき、山本長官と直談してもらう」
「!!」
流石にこの提案には全員が驚いた。
こんなことは、一介の中佐が勝手に決めれるものではない。
山本と親しく、彼の左腕とも言われている五星だからという事もあるが、
やはり山本自信が好奇心が高いという事のほうが大きいだろう。
「異論はありませんよね」
たしかに。
会談をするには最高の人物。
ガチガチな頭ではなく、融通の聞く穏やかな性格と聞く。
彼ならば、彼女達の要望を聞いてくれるかもしれない。
「了解しました。それじゃぁ、日時と場所は後でお願いします」
ということで、彼女達は今は大日本帝国の中枢となっているトラックへ向かうこととなった。
水偵を破壊されたために帰れなくなった四人を乗せて……

377 :眠名有 :2005/11/21(月) 23:57 ID:???
うわー、久しぶりに投下したぜー。
とりあえず、怪獣はゴジラシリーズとガメラシリーズを使用することに決めました。
オリジナルと言う手もあったことはあったのですが、絵がないとやはり想像しにくいので。

378 :27下駄携帯 :2005/11/22(火) 00:19 ID:???
>>375
お疲れです。
ついに氏の作品にゴジラが・・・
このバケモノの登場で、がこの世界でどうなっていくのかが気になります。
そういえば、よつばとのキャラもこっちにいるんですよね?
そちらの方も気になります。
軍事関連は見事なまでに疎い俺ですが次の話を楽しみにしてお待ちしています。

379 :レウルーラ ◆iCj5r1a15w :2005/11/22(火) 19:00 ID:???
>>373-377
お疲れ様です!

380 :27GETTER ◆pXWVmj9lto :2005/11/24(木) 18:40 ID:???
ちょっと失礼します。
すいません、ラウンジのSS編集会議室にて意見を募集しています(会議室の>>153です)。
気が向いた方はご意見・ご感想を頂けないでしょうか?

381 :名無しさんちゃうねん :2005/11/29(火) 14:20 ID:???
>>330
今更ながら乙
何やら伏線が・・・期待 期待

382 :名無しさんちゃうねん :2005/11/30(水) 19:31 ID:???
>>362
それはこのスレの中で読んでいる作品は27氏のだけ、ということですか?

383 :名無しさんちゃうねん :2005/12/01(木) 07:07 ID:???
27氏のくらいだな、某氏のは存在自体嫌いなのででよけて見てるが
まあ最近は保管庫で読んでるが

384 :名無しさんちゃうねん :2005/12/01(木) 21:37 ID:???
>>383
ひとつ聞きたいが、その某氏とやらのが戦闘関係じゃなかったとしても
嫌なのか?(俺の思ってる通りの人ならその人は戦闘もの以外も書いてると
思ったが)

385 :383 :2005/12/01(木) 22:41 ID:???
戦闘ものしか知らない、某氏の嗜好は自分にとっては嫌悪の対象なので。

386 :名無しさんちゃうねん :2005/12/01(木) 23:31 ID:???
>>385
それ以外の奴もたまーに違うスレや板に投下してるみたいやけどね
(創作板とかなんて特にね。戦争ものが多い中で普通に学園ものやってた
りする。あとともかぐスレあたりにもあったりする。これまた普通。
あとは知らない)
それよりも「作品が嫌い」ならまだしも、「存在自体が嫌い」はいくらなんでも
言いすぎだと思う。それは中傷ととられても仕方ないよ。

387 :名無しさんちゃうねん :2005/12/04(日) 22:45 ID:???
ここまで言われた以上某氏には戦闘でないものを書いてもらうしかないな。
戦闘以外も書けるというのならなおさら

388 :眠名有 :2005/12/04(日) 23:31 ID:???
確かに好き嫌いはあると思います。
けど、それに対しても「嫌い」とか「嫌悪の対象」と露骨に言うのはどうかと……
「自分の趣味じゃない」とか遠回しで言うべきだと思います。
それに戦闘物と学園物でもキッチリと書き方を分けれるのだってできる人は沢山いますよ。
(まさか某氏て自分じゃないですよね?自分は保管庫に保存されるほど古参ではありませんし
 自分でないならば自分も一応見当は付いていますが……)

389 :名無しさんちゃうねん :2005/12/06(火) 11:30 ID:???
某氏は否定意見からは逃げ全肯定してくれる人間としか話したくない
様子、人間の器が小さいと見られても仕方ないだろう。
あと、妙に偉そうな物言いも癇に障る。
自分の考えだけが正しいと思い込んでるようにも見える。

390 :(・∀・)イイ! :2005/12/06(火) 11:56 ID:( ・∀・)σ━ ビー
>>389
あんまりしつこく叩いてると荒らしとして扱わせていただきますので。

391 :名無しさんちゃうねん :2005/12/06(火) 23:31 ID:???
>>385
とりあえず別のスレ(あえてどこかは言わない)にUPされてたのは
戦闘ものでもないし、オリキャラも使ってなかったぞ。

392 :名無しさんちゃうねん :2005/12/10(土) 10:40 ID:???
しかしこれだけ議論になっても某氏は知らん振りですか。
自分のせいで板が荒れてるのにね。
少し人間性を疑うなあ・・ちゃんと自分の意見を言えばこんなことには
なってないと思うし。

393 :名無しさんちゃうねん :2005/12/10(土) 18:28 ID:???
>>392
だからって>>385に対して本人が「ここのスレで戦闘じゃないSSをUPしました」
なんて言われた日にはあまりにもあざとすぎて俺は引くけどね。
むしろここで意見したら空気読めてないと思って人間性疑う。

394 :会議室4の105 :2005/12/10(土) 21:05 ID:???
あの、「某氏」っていうふうにあえて名前を言わないのは、僕には叩きではなく「ネチっこいイジメ」に
思えますが?その某氏とやらの見当は僕にもつきますが、その本人の名前をはっきりと言えば本人も
ちゃんと、早いうちから意見を言っていると思いますよ?・・・それと、こういう言い方をすると偉そうな
言い方をするように思われるかもしれませんが、その某氏が僕の思っている通りの方なら、今後は積極的に
自ら反論してくれるように会議室4で頼んでおきましたので。・・・・・・とにかく、こんな話しはもう
やめましょうよ?あまり、スレの空気を悪くするとSS書きの方々も新作を投下しずらいかもしれませんし。

395 :名無しさんちゃうねん :2005/12/10(土) 21:36 ID:???
マジな話これ以上続けるなら会議室行ってくれよ
あんた達。

396 :名無しさんちゃうねん :2005/12/10(土) 21:42 ID:???
>>395
そうですね。しかし、我ながら何でもっと早く会議室に誘導しとかなかったのだろう・・・
・・・とにかく、嫌な議論はもうこれで終わり!ささ、SS書きの方、誰でもよろしいので、
新作の投下をお願い致します!↓

397 :名無しさんちゃうねん :2005/12/10(土) 22:04 ID:???
すみません>>396さんと>>395さん、最後にこれだけは言わせてください。そもそもこんなになった原因は
よく考えると>>382さんが、何日も何レスも前に終わった話しをほじくりかえしたりなんかしたからでしょ!

398 :名無しさんちゃうねん :2005/12/10(土) 22:50 ID:???
>>397
悪者探しはやめとけ、被害が広がるし。
しかし根が深いね、いつまでやってんだか。
いっそ自分好みのSSでも書けばいいのに。

399 :27GETTER ◆pXWVmj9lto :2005/12/17(土) 20:22 ID:???
http://azu.qp.land.to/27/get8.html

チェジゲスト8話(6)の文章の詳細や
バトルシーンの一部(ほぼ全部かもしれません)を修正いたしました。
自分的によく出来たので、
良かったらご感想を(できればラウンジで)お願いしたいのですが、如何でしょうか?

400 :第63話 「銀色の瞳のイザク」 :2005/12/24(土) 22:32 ID:???
ウルトラマンジャスティス
第63話 「銀色の瞳のイザク」
アルテスタイガー イザクプラチアラード 登場

「ハアッ!!」
二人の巨人がぶつかり合う。片方はウルトラマンジャスティス、もう片方はジェネシスだ。
激しい肉弾戦を展開する二人の戦士。だが彼女はその戦いを見る事は出来ない。
彼女の目の前には怪獣ドラコが迫っているからだ。

「あ、足が動かない・・・・・・」
彼女の足は震えて動く事が出来なかった。じりじりと迫るドラコ。ドラコはその鎌を彼女に振り下ろしてきた。
彼女は思わず目を背ける。直後に何かが引き裂かれる音がする。しかし、彼女は痛みを感じなかった。
恐る恐る目を開けるとそこにはジェネシスが身を挺して彼女を守っていた。

「うぐ・・・・・・・・・うわああああああああああ!!」
ジェネシスの胸は大きく切り裂かれ、大量の光の粒子が吹きだしている。
致命傷を負ったのは誰の目にも明らかだ。

「ジェネシス・・・・・・・大山君!!」
彼女は大きな絶叫をあげた。するとどうだろう。彼女の見ている景色が一変した。
ジャスティスもジェネシスもそしてドラコさえもそこから姿を消していた。見えるのは薄暗い部屋のみ。
ふと隣を見ると、プラチナブロンドの髪をした女性が寝ていた。それでようやく彼女は理解した。

(この前の戦いの夢を見ていたんだ・・・・・・・)
状況を理解すると、彼女は深くうなだれた。彼女こと美浜ちよが夢の中で叫んだ大山将明は
大怪我を負った後、副隊長の後藤と共に未だ行方不明である。

「どうしたんだい?随分うなされてたみたいだけど・・・・・・・」
隣の女性が起き上がってちよの顔色を伺う。彼女のホストファミリーメルビィ・クリスティだった。

「メルさん。私、この前の夢を見ていたんです」
「そうなの」
メルビィはそれ以上、何も聞かなかった。事情は既にちよから聞いていたからだ。

「今、温かい飲み物を持ってくるから待っててね」
そういうとメルビィはちよにココアを入れてくれた。それをちよは飲む。
それを飲む事で大分気持ちが落ち着いてきた。

401 :第63話 「銀色の瞳のイザク」 :2005/12/24(土) 22:34 ID:???
「ショックだよね。その大山って子とはあたしも知ってるだけに、尚更ね」
「はい」
落ち込んでいるせいか、ちよの声には元気がない。

「どうする?今日は大学もHOLYも休むかい?」
「大丈夫ですメルさん。みんなに迷惑かかってしまいますし、私は行きます」
「そう。でもくれぐれも無茶はしないようにね。あたしもちょっと原稿届けに行ってくるわ」
「はい、では行ってきます」
そう言ってちよは家を出た。
大学の講義を終えて、日本へと向かう。基地に向かう途中神楽とであった。

「よっ、ちよちゃん」
「あ、神楽さん。こんにちは。それに紗奈ちゃんも」
「こ、こんにちは」
紗奈は神楽の後ろに隠れるように挨拶する。

「もしかしてモーグ達を見に行っていたのですか?」
「そう。その帰りなんだよ」
モーグやリアードといった人間に害を与えない怪獣達は突然変異で出来た島に住んでいるのである。
モーグの生まれは浅霧高原であるが、木村琴音総監の計らいでその島に住まわせてもらう事になっているのだ。
今の所リアードとモーグが争ったという話はない。リアードは夫婦怪獣で浮気さえしなければ暴れないし、
モーグも元来大人しい怪獣なので暴れるといった事はない。

「面白かった?紗奈ちゃん」
「うん。とっても」
紗奈は随分と嬉しそうだ。今日は特別にその島の怪獣達とふれあうイベントをどこかが企画したらしく、
神楽はせがむ紗奈を一緒に連れて行ったのだ。

「彪乃お姉ちゃんも結構楽しんでたよ」
「くすっ、すっかりお姉ちゃんですね、神楽さん」
「へへっ、まあな」
鼻をこすりながら神楽は笑った。

「さてそろそろ基地に入らないとな。みんなが待ってる。じゃあな紗奈」
「そうですね。基地に入りましょう。またね紗奈ちゃん」
「うん」
そういう訳で二人は基地へと入り、隊員服へと着替えた。

402 :第63話 「銀色の瞳のイザク」 :2005/12/24(土) 22:36 ID:???
「何だか眠いねん」
「大阪もか。あたしもだよ」
「お前等ダレすぎだっての!もっとシッキッとしろよな」
机に突っ伏して眠る歩と智に呆れる暦。

「あ、そういえばちよちゃん。ちよちゃんに手紙来てたよ」
「何か、有名な科学者らしいけどちよちゃんの知り合い?」
とかおりんや千尋から言われ手紙を受け取るちよ。
早速封を開いて読むことにする。

「どんな事が書いてあるの?」
榊も気になるらしい。ちよと一緒に手紙を読むことにする。

「生物研究所のお知り合いの方からです。私ではなくてお父さんのお知り合いですけどね」
「でもちよちゃんに出したって事はちよちゃんに見てもらいたいものがあるからでしょ」
暦の質問にちよは「そうかもしれませんね」って呟く。そして続きを読む。

手紙を読んだところ簡単に要約するとどうやらこの差出人はクローン技術を用いて
絶滅してしまった動物をクローン再生して蘇らせようとしているらしい。
その最初のテストケースの実験をするから是非見に来てほしいとの事だった。

「で、どうするの?行くの?」
「はい。お呼ばれしている以上、やはり行かない訳にはいきませんから」
「じゃあ、あたしも一緒に行くー!」
「アホ!お前が行ってもしょうがないだろ!」
神楽が智の頭を軽く小突く。

「なんだよー!神楽にアホって言われたくないぞ〜。ボンクラーズの中で一番点数低いくせに〜」
「うるせー!ボンクラーズ言うな〜!」
智と神楽は言い争いを始めてしまった。

「また始まってもーた」
歩は机に突っ伏した状態でそれを眺めている。榊はどうしていいか分からずオロオロしている。

「ほら、お前等それぐらいにしておけ。とにかくちよちゃん。そこに行って来なよ。こっちの事は私達に任せておいてさ」
「分かりました。どうもありがとうございます」
暦に促されちよはその生物研究所へ行く事となった。

403 :第63話 「銀色の瞳のイザク」 :2005/12/24(土) 22:38 ID:???
その生物研究所へ行く途中の道のりでの事であった。これまで晴天だった天候が暗雲が
立ちこめ、今にも降り出しそうな様相を示してきたのである。

「これは急がないと降り出しそうですね」
ちよは駆け足でその研究所へ向かう。その頃、生物研究所ではいよいよ実験が開始されようとしていた。

「彼女が来るまで少し時間があるが、初めてしまおう。きっと驚くぞ」
「僕達のクローン技術が絶滅した種を復活させる事に役立つんですね」
「そうだ。そして最初のテストケースはこいつだ」
彼が指を指した先にはこう書かれていた。「アルテスタイガー、イザク」と。

「では早速、実験を始めるとしよう」
「はい!」
だが、この光景を宇宙空間にいるちよ父が見ていた事など、彼等は知る由もなかった。

「ふふふふふふ。お前達の実験とやらに協力してやろうではないか」
ちよ父は不気味に笑うとその眼を赤く光らせる。すると地上では突如雷雲が発生し、研究所を襲った。

「あっちは研究所の方ですね。何も起こらなければいいんですけど」
雷に怯えながらもちよは研究所へと急いだ。

「所長!今の落雷のショックで各器官に異常が発生しています!」
「何だと!?」
そして次の瞬間だった。イザクの遺伝子が収納されたケースから雄叫びのような声を聞いたのは。

「まさか、イザクが復活したのか!?」
「でも所長、これは明らかに異常です!うわああああああ!!」
そのケースをぶち破って何者かが、姿を現した。そしてそれはみるみるうちに
巨大化していって、研究所を壊していった。

「あれは!?研究所の方・・・・・・」
ちよも異常事態に気づいた。目指す先にある場所に何と巨大生物が出現したのだ!
それは明らかにとある動物を連想させる姿だった。

「銀色の眼の虎。まさか・・・・・・」
ちよが呆然となっているとその銀色の眼をした虎は俊敏な動きで駆け抜けていった。
その影響なのかどうかわからないが、大雨が降り出した。

404 :第63話 「銀色の瞳のイザク」 :2005/12/24(土) 22:40 ID:???
その頃歩と榊は奇妙な幻を見た。自分が複数のハンターと思わしき人間に追われ、それに抵抗して撃たれるというものだ。
息遣いからして人間でない事は分かった。それはほんの一瞬の出来事に過ぎなかった。
場所も日本ではなく、どこか遠い場所のようだ。

「弥生ちゃん、今のなんなん?」
「歩も見たのか。私も見た。でも何の事なのかよく分からない」
歩や榊の脳裏にその光景は焼きついている。そしてそれを考える間もなく警報ベルが鳴る。

「はい!分かりました。A地区のコンビナートに怪獣出現!出動要請が来ているわ!」
かおりんが通報を受け、皆に報告する。

「よーし出動だー!」
「でもまだちよちゃんが」
「そや、ちよちゃんがおらへん」
意気揚々と出撃しようとした智に対して歩と榊が不安そうに呟いた。

「連絡をとってみたんだけど、さっきの雷撃のせいなのか全然通じないんだよ」
千尋は首を横に振る。

「だったらなおの事早く行こうぜ!!」
結局神楽に押し切られる形で出撃する事となった。

「榊、あんたは地上から出てくれ。ちよちゃんと合流する為にも」
「分かった」
暦の指示に榊は従い、榊はブラックイーグルで出撃する事になった。

コンビナートでは先程巨大化した巨大な虎が暴れていた。その瞳は銀色に輝いている。
火炎を吐いてコンビナート周辺の破壊を始める。また身軽に動き回り、高く跳躍も出来るようだ。

「あれが今回の敵か。まるで虎だな」
「じゃなくて虎そのものだろ。まずは牽制してみるか」
暦はホワイトウイングに乗って、怪獣の足元を狙ってレーザーを射出する。
怪獣は素早く動いてそれを回避する。

「うわ〜はえぇ〜」
「怪獣なのに新体操の選手みたいに動き回ってるよ!」
智と神楽は怪獣の動きに感嘆する。

405 :第63話 「銀色の瞳のイザク」 :2005/12/24(土) 22:42 ID:???
「バカ!驚いてる場合じゃないだろ!回り込むぞ!ボンクラーズは三機に
分離して怪獣を三方向から仕掛けてくれ!私は正面から奴を惹きつける!」
「よっしゃ、神楽、大阪!レッドファルコン分離だ!!」
「おうよ!」
「分かったで〜」
言われた通りボンクラーズは戦闘機を三機に分離させる。
暦の乗るホワイトウイングは正面から怪獣に接近してギリギリまで惹き付けた。そしてそこから顔面にミサイルを叩き込む。
怪獣の額に命中して怪獣は痛そうに顔面を手でこする。
そしてその攻撃に怒ったのか、爪を使って落とそうとする。

「おっと!危ない!」
爪が機体をかすめたが、何とか持ちなおした。その隙をついて三方向から
回り込んだ三機が一気にレーザーを同時射出する。怪獣はそれに気づき、俊敏な動きでそれを回避する。

「あーもう!完璧にとらえたと思ったのにな〜」
「あんなにピョンピョン飛び跳ねられたら捕まえづらいよな!」
「どないするん?」
怪獣はそのスピードをもって彼女達を翻弄する。

「あの怪獣、どこかで見た気がする。直接って訳じゃないけど」
「え?それ本当?」
千尋はコンピューターをいじりながら呟く。かおりんはモニターから目を離さずに聞いた。

「ちよちゃん!無事で良かった!」
ブラックイーグルでちよ救出に向かっていた榊は崩壊し建物の前にいるちよを発見してホッとした。
しかしちよは呆然となっており、榊がその体に触れるまで気づかなかった。

「ちよちゃん、どうしたの?」
「榊さん・・・・・・これが落ちていたんです」
ちよからプレートが手渡された。そのプレートにはこう書かれていた。『アルテスタイガー イザク』と。

「それじゃあここは生物研究所。中の人達は・・・・・・」
「私の知っている人達は大怪我を負いましたけど、何とか助かってさっき救急車で運ばれました」
「そうなんだ」
しかし、それでもちよの表情は優れない。

「行こうちよちゃん」
半ば強引にちよを後ろに乗せて榊はブラックイーグルを発進させた。

406 :第63話 「銀色の瞳のイザク」[ :2005/12/24(土) 22:45 ID:???
「そうですね。ここでこうしていても仕方ありませんね」
ちよは乗ってからそう言ってきた。

(イザク・・・・・・・もしかして、さっき見たあの幻と関係が・・・・・・・)
そう考えた榊の脳裏に再びあのビジョンが浮かび上がった。
それは歩も同じで怪獣との交戦中にそれが突如浮かんできたのだ。

(え?これって!)
「大阪!何やってんだ!来るぞ!」
神楽に怒鳴られハッとなって前を見ると怪獣の爪が2号機を捉えていた。

「ああああああ!あかん」
2号機はそのまま失速していく。

「大阪!この!!」
智の乗る1号機がミサイルを発射するものの怪獣は素早く身を翻す。
さらには神楽の乗る3号機とホワイトウイングを口から吐く火炎で牽制した後、
目にも止まらぬスピードでこの場から逃走した。

「かおりん!レーダーで奴の動きを追えないか?」
「駄目!速すぎてレーダーじゃ追いきれない!!」
怪獣はどこかで地底に潜ったらしく、その姿は完全に見えなくなってしまった。

「銀色の眼・・・・・・やっぱり・・・・・・・」
途中から現場に到着したちよと榊もその様子を見ていた。
ちよは怪獣の姿を見て改めて何か確信を持ったようだ。

「歩、大丈夫か?」
榊はそのまま不時着した歩を助けにいった。幸い歩はどこも怪我を負ってはいなかった。

「平気やで、弥生ちゃん。それより怪獣は?」
「逃げた。それよりも歩、私はあのビジョンをまた見た。歩は?」
「あたしもや。だからこんな事になったんやけどな」
と、こんな状況なのに軽く笑ってみせた。

「あれは一体なんなんやろう?」
「さあ。でも今度出てきた怪獣と関係があると思う」
歩は榊の手を借りて歩くことになった。

「あれはイザクです」
二人のそばにやってきたちよは二人にそう告げた。

407 :第63話 「銀色の瞳のイザク」 :2005/12/24(土) 22:46 ID:???
「イザク?」
二人はちよの言葉に歩は榊の方に視線をやる。

「さっきちよちゃんが持っていたのに書いてあったんだ」
そう言って榊は歩に「アルテスタイガー イザク」と書かれたプレートを差し出す。

「じゃあもしかして?」
さすがの歩も気づいたらしい。それを見てちよは頷く。

「ええ。あの怪獣はこのイザクが巨大化したものと思って
間違いないと思います。とにかく基地に戻りましょう。詳しくはそこで話します」
ちよに言われて彼女達は基地へと戻る事となった。

「まだなの〜千尋〜」
「ちょっと待って!確かここら辺にあったと思うんだけど」
千尋とかおりんは基地にある資料室へと行ってとある書物を探していた。
データベースには怪獣や宇宙人に関するデータしか載っていない。
千尋はそれ以外の資料を探そうと思ってここにやってきたのである。
それに付き合っているかおりんはとても退屈そうだ。

「あった!これだ!」
そして千尋は一冊の本を取り出す。

「何それ?動物図鑑みたいけど」
「そう、あの怪獣に似たのをこういう本で見た事あるから調べてみようと思ったの」
言いながら千尋はページをめくる。そして見つけたらしく、そこで止める。

「あった!これだ」
「どれどれ?これがそうなの?」
そこにはアルテスタイガーイザクの事が載っていた。早速作戦室に戻り、それを持ち帰る。

「じゃあ、あの怪獣はそのなんとかタイガーが巨大化したって訳?」
「アルテスタイガーイザクだろ。それぐらい覚えろって」
智がアルテスタイガーの名前を言えなかったのを暦は咎める。

「ええ。あのプレートの文字から間違いないと思います」
「巨大化の理由は多分あの宇宙生命体が絡んでるって訳か」
神楽はまるでそこにいるかのように天を睨んだ。

408 :第63話 「銀色の瞳のイザク」 :2005/12/24(土) 22:50 ID:???
「そのイザクってのが載ってる資料を見つけてきたよ」
そこに千尋とかおりんが入ってきた。

「本当ですか?ちょっとそれ見せて下さい」
一番最初に飛びついたのはちよだった。

「どうしたのちよちゃん?随分慌ててるけど。まあいいけど、じゃあ開くね」
千尋はそう言ってイザクの事が載っている資料を開いた。
そこにはこう書かれていた。

『かつてアルテ平原一帯に生息していた誇り高い
アルテスタイガー最後の一頭で通称銀色の瞳のイザク。正式名称イザクプラチアード。
アルテスタイガーはかつて地上で最も美しい虎と言われていたが、
その毛皮と薬になる骨の為に人間によって狩られ1970年代に絶滅してしまった。
人間の手によってテリトリーから追いやられ、他の仲間と
散り散りになったイザクは重油混じりの水を飲みながら、最後の
最後まで人間と戦い続け死んでいった』

最後まで読み終えた時、重苦しい沈黙が流れる。アルテスタイガーイザクは
彼女達が生まれるよりも遥か前に人間達の手によって絶滅していたのだ。
そしてそのイザクは怪獣となって再び人間達の前に姿を現したのだった。

「何か私が前に育てたバレンシアのアレックスを思い出すな。アレックスの瞳にも
精製すれば薬になるって事があったものな。レイディアス星雲人がそれを狙って地球を攻撃してきた事も」
「あの時私は幸か不幸か、地球人にバレンシアの瞳を精製する技術はないって言った。
でももしあったなら、バレンシアもイザクと同じような運命を辿ったかもしれないね」
暦と千尋はかつて自分達が出会って育てた宇宙怪獣の事を思い出していた。

「イザクはもしかしたら私達人間を憎んでいるかもしれませんね」
ちよはポツリと呟く。その言葉に全員がそちらを見る。

「そうかもしれない。人間に狩られて最後の一頭にさせられてしまって
最後に絶滅させられたんだから。それも仕方ないかもしれない」
榊はうなだれるように頭を下げている。動物が好きな榊だからこそ
尚更アルテスタイガーイザクの境遇に同情してしまうのはかもしれない。

「だからと言ってこのまま放って置く訳にもいくまい」
突然誰かがこの回線に割り込んできた。服装からしてATDFや地球防衛軍残党ではない。

409 :第63話 「銀色の瞳のイザク」 :2005/12/24(土) 22:52 ID:???
「あなたは?」
「政府の防衛部長寺林康男だ」
その人間は手短に自己紹介をする。

「アルテスタイガーイザクがかつて我々人類が滅ぼした種であるのは間違いない。
そしてそのイザクがクローン怪獣として復活して、仲間達を滅ぼした
我々人間に復讐をしようとしている事も間違いないだろう。
しかし我々は黙ってイザクの犠牲になるつもりはない!よってイザクを排除する!!」
「待ってください!イザクの怒りを鎮める事は出来ないでしょうか?その怒りさえ鎮められれば」
「ウルトラマンにでも頼るか?だが、ウルトラマンも万能ではない。
それにいつも都合よく現われてくれるものではないだろう。その間に被害が広がる可能性だってある。やはり殲滅だ!」
「少し結論を急ぎすぎではないですか!?モーグやリアードのいる島へと移送してしまえばどうでしょう?」
ちよや暦が反論する。

「それもリスクがありすぎる!輸送に失敗した場合、被害は甚大なものとなる。
それに奴のスピードはATDFは勿論、我々のレーダーでさえ探知不可能だ!
そいつを見つけ出すのは容易ではない!これ以上犠牲を出さない為にも奴を叩く!そちらにもそうしてもらう!」
そういうと一方的に通信を切った。

「何だよ、イザクを助けようって気持ちはこれっぽっちもないのかよ!」
智は何も映っていないモニターに向かって悪態をつく。その時である。

「何とかイザクを助け出せないでしょうか?」
何とかイザクの怒りを鎮める方法はないかと思案する面々。
だが、この後とある人物からイザクに関して意外な事実が明かされるのであった。

410 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2005/12/24(土) 22:54 ID:???
リクエスト話を書いてみました。予告ではイザクを出す予定はなかったのですが、
ウルトラマン板の会議室で議論の末、イザクがこの話に適してるの事でサブタイトルごと
変えました。

一つ訂正。イザクを地面に潜らすのはマズったと思いました。これ以降ではその描写はありません。

411 :27GETTER ◆pXWVmj9lto :2005/12/24(土) 22:57 ID:???
>>400-409
お疲れ様です。
リアルでよませて頂きました。
ウルトラマン板での議論を読ませて頂きましたが、「イザク」とやらを使うようになったようですね。
普段よりも遥かに重たいテーマとムードが漂っているので、後半にご期待させていただきます。

412 :レウルーラ ◆iCj5r1a15w :2005/12/24(土) 23:59 ID:???
>>400-410
お疲れ様です!!!

413 :27GETTER ◆pXWVmj9lto :2005/12/28(水) 03:40 ID:???
なんとか間に合った・・・
それでは、恐らくは今年最後になるであろう作品投下です。

414 :CHANGE GETTER ROBOT THE STORY  第8話 −CHANGE!!−(7) :2005/12/28(水) 03:43 ID:???
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この作品は暴力的・及びグロテスクな表現が含まれています!
閲覧は自己責任で!!!!!
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CHANGE GETTER ROBOT THE STORY

第8話 −CHANGE!!−(7)



雲を突き破り、地上から遥か遠くの上空で、
白色の陽光を背に浴びながら三つの戦闘機が連なり合って組み合い、
細い線と華奢な装甲で構築された戦闘機とは異なる一つの姿を形成する。

装甲と装甲がぶつかり合って舞い上がる炎の欠片の上を、機体の各所から迸る深緑色の閃光が機体を
包み込むように空中に線を引きながら、空の一角で雷雲のように激しい光が拡散する。

その光はしばらくの間空で煌きながら、陽炎のように
揺らめく炎が消えゆく様に、深緑色の余韻を残しながら、ゆっくりと消えていった。

暫しの間、深い静寂が戦場を包む。
時が停止したかのように、何者も身を動かすこと無くただただその場に立ち尽くす。

「その静寂は、ほんの僅かな時間だったが、彼らには永遠の様に・・・・・」

という比喩表現をよく見かけるが、これはその良い例だろう。
その静寂は、まるで永遠の様に思えるほどに長かった。
これなら、教室で授業を受けていた時の方が時間の感覚は早かっただろう。
その時、画面に混じる砂嵐の隙間を一瞬、何かが画面に映った。

画面に一瞬映ったそれは、巨大な赤い塊だった。

血のような濃い赤色の塊は、振り下ろされた刃の様に、
画面をズバっと切り裂くように、画面を横切った。

415 :CHANGE GETTER ROBOT THE STORY  第8話 −CHANGE!!−(7) :2005/12/28(水) 03:43 ID:???
「ひっ!?」

ゆかりが、悲鳴に似た奇妙な声を上げた。
似た声と言うよりは、もう完全に悲鳴になっていたのかもしれない。
聞きなれないその悲鳴が静寂を乱した。
それに連鎖し、何人かの生徒がそれに似た声を出した。
だが、その赤いモノは秒という単位よりも短い時間で画面から、視界から失せた。

それから一秒経ち、二秒経ち、五秒経ち、再び静寂の霜が室内に下りる。
だが、それは長くは続かなかった。

「い、今のは」

沈黙の霜の降りた空間を、一つの声が彷徨い歩く。
掠れ切ったその声を出したのは、滝野智だった。
何処へ向けて発信しているのかさえ分からない。
恐らく、彼女自身も、その言葉を誰に向けているのかは分かっていないのだろう。
彷徨う声と共に、彼女自身の身体も彷徨うように前へ前へと歩を進ませていく。

「今のは・・・今のは、今のは」

掠れた声を絞り出すように、その声は続く。
そのまま、足元が覚束無(おぼつかな)い行進を続けたまま。

「お、おい、智!! あっ!?」

暦が思わず手を伸ばし、亡者の様にふらふらと歩く智の右肩を掴み、
自分の元へと引き寄せる。

だがこの時、智は普段以上に注意感が無かったようだ。
心、ここにあらずと言ったものか。

智の身体ががくんと大きく揺れ、身体のバランスが崩れ、智の身体が床に吸い込まれる。
それも、頭から真っ逆さま。
と言っていいほどに。

ドガ! ドガドガッ!

冷たくひんやりとした床のタイルが、智の全身の肉を激しく殴打した。
反動で智の身体が数センチ浮き上がったほど、智の肉体は床に激しく叩きつけられていた。

「と、智!!!」

暦ははっとなり、すぐさま智を抱き起こす。
抱き起こした智の身体は、不気味な程に軽く、そして体温も低かった。
まるで、中身がスカスカの石膏製の等身大人形を抱き抱えているようだ。
顔の頬も、消えてしまったかのように、肉が凹んでいた。
此れが、異常なまでの恐怖が肉体に与える副産物とやらだろうか。

416 :CHANGE GETTER ROBOT THE STORY  第8話 −CHANGE!!−(7) :2005/12/28(水) 03:44 ID:???
「ごめん・・・ごめんよとも・・・」

暦の眼から、涙が落ち、智の頬で水滴が弾けた。
それに対して智は、無言のまま首を左右に振った。
口元から、恐らく、口内か唇の裏側を切ったのだろう。
一筋の血を流しながら、言った。

「ねえ・・・今の、今のは・・・今のってさ・・・・・・・」
「あ・・・ああ」
「生きて・・・るみたいだね・・・あの、ば・・・・・」

言葉を言い終える前に、智の目がすぅーっと閉じた。
気を、失ったようだ。
それは安堵感からの失神なのか、短時間のうちに頬の肉が削られた
にも関わらず、智の顔は幼子の様に穏やかだ。

「と、とも!! しっかり・・・」

その時。
掠れた言葉で、眼を閉じた友人に投げかけたその声は大きな音によって遮られた。
突如木霊した、一つではなく複数の大きな音によって。

一つは壁に、例えばコンクリートの壁に何かが「ドカッ」とぶつかるような鈍い音。
そしてもう一つは、その『壁にぶつかった何か』がぐしゃっと潰れるような激しい音。
壁に生卵をぶつけるような音とでも言ったところか。
びちゃびちゃと水滴が弾け飛ぶような音が、音と音の合間に紛れ込んでいた。

そしてもう一つは、仄暗い洞穴の奥で、硬い何かが次々と破裂していくような大きな音だった。
その音は非常に嫌な音で、その音を聴いた瞬間、生徒達は黒板を爪で思いっきり引っ掻いたような
不快な感覚に身を襲われた。
その音が耳の鼓膜を叩いて脳に振動を与えた瞬間、
体の筋肉が、神経がドクンと脈を打ち、一気にぎゅっと縮み上がる。

417 :CHANGE GETTER ROBOT THE STORY  第8話 −CHANGE!!−(7) :2005/12/28(水) 03:45 ID:???
「ひいいいいいぁぁああああぁあぁああぁぁあああああっ!!!!!!!!!!」

美浜ちよが泣いた。
その不快感に耐え切れず、両手で頭を押さえつけてわんわん泣いた。

「来ないで・・・来ないで・・・!!!」

狂った電子玩具のように、人形の様に華奢な手を、まるで結界を張るように振り回しながら、
困惑した声で泣いた。
言葉にならない言葉で泣いた。

「こっちに来ないでええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!」

既に枯れ果てたかと思うほどに泣いたはずなのに、
涙は、まだ溢れてくる。
溢れる涙で、少女の小さな瞳は飽和状態を起こした。
少女の眼から溢れる涙が、床に水溜りを作っていく。

「ひ、ひゃ・・・ひぐッ・・・・えぐッ・」

何時涙が枯れるとも分からずに、泣きじゃくるちよ。

だが、そこに光が射した。
潰れたようにぐしゃっとなった彼女の顔に、明るい光が射し込んだ。
ちかちかと輝くその光に彼女は顔を上げ、その光の方向を覗いた。
眼に溜まった涙のせいで光がやけに眩しく見える。
世界が一面、靄(もや)で覆われたかのようだ。

彼女は、眼を擦った。
小さなその手で小さな眼を。
眼の周りは赤く充血し、痛々しいまでに腫れている。

そして再び眼を向けた。
光が射す方向へ。

その瞬間、彼女の口から小さな声が漏れ出した。

ちよが見たその方向には、何時の間にか場面が切り替わった画面には。

鬼がいた。
巨大な紅い鬼が。

418 :CHANGE GETTER ROBOT THE STORY  第8話 −CHANGE!!−(7) :2005/12/28(水) 03:46 ID:???
甲羅の様に角張った頭部から紅い二本角を突き出した、鬼が。
その身に羽織った紅い布を、荒れ狂う嵐の中で揺れる帆船の帆の様に靡かせながら、
一面にヒビが入った体の、その内の一つの右腕で握り締めた仄暗い戦斧の刃を、
悶え苦しむ女王蜂の体に深々と突き刺しながら静止する。

巨大な、真紅の鬼の勇者がそこにいた。

「ギャガグググググアアアァアァァァァッァァァァァァァァッァアアアアアァァアアアァァッァァッァアアァアァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!」

口元で無数に生え揃わせた牙の隙間と隙間から
音程と周波の両面の全てを苦痛に染めた、人間にとって
不快感の極まる悲鳴を機関銃の様に吐き出しながら
女王蜂は悶え苦しんでいた。

だが次の瞬間、口の牙の一列が跡形も無く爆砕された。

苦しみの悲鳴が噴出すその口に、重厚な装甲が施された左腕の拳が叩き込まれていた。
拳はそのまま女王蜂の口内を食い破り、その腕の側面に施された、ぎざぎざと波を打つ
銀色の刃で女王蜂の右頬をずたずたに引き裂いた。

「グガァァァァァッァァァァァァァァアアアアァッァァァァアァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

その叫びとともに、女王蜂の全身から夥しい量の体液が噴出し、
それが、戦斧を握る鬼へと雨の様に降掛かる。

紫色の鮮血で、紅(くれない)の装甲を彩った鬼の勇者。

機械仕掛けの鬼の名は、『ゲッター1』。

419 :CHANGE GETTER ROBOT THE STORY  第8話 −CHANGE!!−(7) :2005/12/28(水) 03:47 ID:???
「よォ、待たせたな」

その鬼の内部で、一人の男が、誰を相手ともなしに言った。
特に手入れを施さない、ボサついた黒髪の下に、飢えた猛獣さえも寄せ付けないであろう
凶暴な眼光を光らせたその男、『流竜馬』はそう言った。

「てめえに味わわせてやる」

ゲッター1の両腕が、女王蜂の首元と、斬撃で割れた装甲の内部に食い込み、
その巨体を一気に頭上にまで持ち上げる。
巨体を支える重量で、ゲッター1の両足のヒビが更に拡大し、地面に減り込む。

そして次の瞬間、ゲッター1は頭上高くまで持ち上げたそれを、


「うおおおおりゃあああああああああああああああああああああああああああああ
 ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


凄まじい叫びと共に、一気に地面に叩きつけた。
轟音が鳴り響き、地面が陥没する。
女王蜂が地面に衝突するのと同時に、ゲッター1の背中のマントが大きく靡き、
ゲッター1は空高く飛び上がる。

「竜馬、こいつにはでかい借りがある。 ソイツをまとめて返してやろうぜ」
「てめぇに言われるまでもねぇ!!!!! 行くぜ隼人ォ!!!!!!!!!」

ゲッター1の両腕が、身にまとわり付くマントを振り払い、腰の真横でズバッと八の字を切る。
そして、ゲッター1の白い装甲の真ん中が六角形に窪み、そこから開いた赤いレンズに赤い光の粒が収束する。
粒は見る見るうちに増大し、収束した光も強い赤みを帯びていく。

「「喰らいやがれ!!!」」

竜馬と隼人、その両名がほぼ同時に叫ぶ。

「ゲッタァァァァァアアアアアアアアビィィィイイイイイイイイイイイイイイイム!!!!!!!!!!!!!!」

紅い熱線の剣、『ゲッタービーム』がゲッター1の腹部より放たれる。
だが、女王蜂まであと一歩、と迫った頃、女王蜂もまた、破壊された腹部より
蒼い熱線を吐き出した。

420 :CHANGE GETTER ROBOT THE STORY  第8話 −CHANGE!!−(7) :2005/12/28(水) 03:48 ID:???
紅と蒼。
色の異なる二本の閃光が、両者の間で交錯する。

「ぐおおおッ!!!!!!!!!」

八の字を切ったゲッター1の右腕が熱線の直撃を受けて装甲が焼け爛れ、
腕の右半分の装甲がもぎ取られる。
また、そこを突き抜けた熱線が背部のマントを貫いた。

だがこちらの方の、ゲッター1のゲッタービームは女王蜂の胸部へと突き刺さっていた。
灼熱の業火が、女王蜂の胸の装甲を焼け焦がし、全身に回った炎が内部にも
侵食し、女王蜂を焼き尽くしていく。
だが、それでもまだ完全な留めには至っていない。
女王蜂の体の破損箇所からは黒い触手が溢れ出し、それが炎の中で蠢いている。

「往生際が悪ィんだよこの野郎ォォオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!」

そのグロテスクな光景を前に、竜馬が激昂する。
そして、既に限界点に近くなっている炉心の出力を最大にまで上昇させ、再びゲッタービームを撃ちだした。

「くたばれえええええええええええええッ 蜂ノコの親玉がああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

先程のゲッタービームよりも更に倍近くのエネルギー量を持ったビームが、女王蜂を、
女王蜂の残りの全てを、一気に紅蓮の色で焼き尽くす。

「ギュオオォッォォォォォオッォオッォオォォォォッォォォォォォォォォォォォオオオオオッォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

紅蓮の炎の中で、女王蜂が咆哮を上げる。
それが女王蜂の断末魔となった。
炎の中の触手は、次々と萎びたように折れ曲がり、ボロボロと炎の中で崩れ始めた。

崩れゆくそれをぐしゃぐしゃに踏み潰し、ゲッター1は空からこの地上へと舞い戻った。

地上に脚を降ろし、右の潰れた機体のセンサーアイで前方を睨み付ける。

421 :CHANGE GETTER ROBOT THE STORY  第8話 −CHANGE!!−(7) :2005/12/28(水) 03:48 ID:???
灯の燈っていないそこには、赤茶けた色の、今まで葬ってきた黒い蟻の1.5倍近い大きさを持った巨大な
蟻が、通常の蟻よりも更に大きく長い牙と鉤爪をがちゃがちゃと揺らしながら、
ゲッター1へと鋭い眼光を向けていた。

「・・・でかいな」

自機の倍近い巨体を持つ相手を前に、隼人が率直な感想を述べた。
ゲッター1の全長35mよりも、あの蟻は遥かに大きい。
70m近くはあるだろうか。
だが、その声からは、恐怖や絶望の類は、やはりというか、一切感じ取ることが出来なかった。

「最後らしくていいじゃねぇか・・・・行くぜ隼人ォオオオオオ!!!!!!!!! 
 最後の仕上げだ!!!!!!!!」

相変わらずの、『熱血』という言葉通りの態度で、敵の巨体と向き合う竜馬。

そして、ゲッター1の両肩の窪みが開き、折り畳まれた戦斧が飛び出した。
それを両手で掴み、ゲッター1は敵へ向かって飛び出した。

紅い布で全身を覆い隠し、撃ち放たれた砲弾の如く勢いで。









TO BE CONTINUED

422 :27GETTER ◆pXWVmj9lto :2005/12/28(水) 13:04 ID:???
あの後すぐに寝てしまいました。
今回の(7)で8話は終了です。
最初の8話がupされてから約8ヶ月近く経ってしまいました。
この長い期間の間、書く早さの遅い自分の文章を待っていてくださり、
どうも有難う御座いました。
これが今年の自分の創作SS最後の作品になるのですが、来年からはもっと書く早さを、
内容とともに上げて行きたいと思います。

また来年も、どうか宜しくお願い致します。

423 :ケンドロス ◆KPax0bwpYU :2005/12/29(木) 20:50 ID:???
>>422
お疲れ様です。
一巻だけとはいえ、DVDを見たおかげで竜馬や隼人がどんな顔して
戦ってるか大分浮かびやすくなりました。さてこちらも続編投下です。

424 :第63話 「銀色の瞳のイザク」 :2005/12/29(木) 20:53 ID:???
イザクをどうしようかと思案している時、基地に誰かからの連絡が入った。

「はい、こちらHOLY」
出たのは千尋だった。

「分かった、ちょっと待ってて。神楽さん、あなたによ。紗奈ちゃんから」
と言って千尋は神楽に変わるよう促す。

「私に?もしもし紗奈か?私だ、どうしたんだ?」
訝しがりながらも神楽は千尋と変わった。

「彪乃お姉ちゃん!さっき出てきた虎みたいな怪獣だけど」
どうやら紗奈もイザクが現われたのを見ていたらしい。

「イザクの事か。紗奈も見たんだな」
「うん。そのイザクって事なんだけど・・・・・・」
「そういえば紗奈ちゃんは怪獣の心が分かるって言ってたわね」
やりとりを聞いて思い出したようにかおりんはポンと手を叩いた。

「そういえば紗奈ちゃんって怪獣に育てられたんやな〜」
「紗奈ならイザクが何を考えていたか分かるかも」
「でも分かったところで、私達人間に対しての怒りしかないんじゃないか?」
歩と智の二人はそこに希望を見出すが、暦はそうは判断しなかった。

「イザクの心が分かったんだな?」
「うん」
「で、イザクはどういう事を思っていたんだ」
「ただ生きたいって」
紗奈の言葉に神楽含め、近くで聞いていたものは呆然となった。
しかしちよだけはそれとなく気づいていたらしく、俯いている。

「何だって?私達人間を憎んでいたりとかはしていないのか?」
「うん。『生きたい』って思いだけが伝わってきてそれ以外の事は何も感じなかった。
あるいは思いが強すぎてそれ以外は感じ取れなかったのかもしれないけど、でも私にはそれしか感じなかった」
「そうか。他には?」
「ううん、他にはない。ただ彪乃お姉ちゃんには知らせた方がいいと思って」
「そうか、ありがとう紗奈。知らせてくれて」
そう言って神楽は通信を切った。

425 :第63話 「銀色の瞳のイザク」 :2005/12/29(木) 20:55 ID:???
「イザクは私達人間を憎んでいた訳ではなかった」
「ただこの地球で生きたい。それだけを望んでいる」
暦と榊の口からそれぞれ自然に出た言葉であった。
その後、再び沈黙がこの場を支配する。

「考えてみればそうかもしれませんね」
沈黙を破ったのはちよだった。

「どういう事〜?」
歩が間延びした声で尋ねる。

「イザクは確かにアルテスタイガー最後の一頭だったかもしれません。
でもアルテスタイガーは散り散りになって一頭ずつ倒されていったんです」
「そうか!イザクは自分が最後の一頭だなんて事は知らないんだ!」
ちよの言葉を引き取って暦が発言する。

「イザクが石油コンビナートを襲うのもそれで納得がいった。
かつての記憶がそうさせているんだね。
重油混じりの水を飲みながらアルテ平原を
駆け回って人間達と戦った時の記憶が」
「じゃあイザクはかつての記憶のまま、怪獣化したって言うの?」
かおりんの問い掛けに千尋は静かに頷いた。

「どーすんだ?憎しみを鎮めて大人しくなってもらうって方法は出来ないぞ!」
「けど、イザクが生きたいって思ってする行動は人間達を確実に犠牲にする」
普段なら何かをひらめきそうな智も今回ばかりは何も案が出なかった。
榊もすっかりショックを受けている。
もしイザクが人間に対して憎しみを抱いていたのなら、その憎しみを
自分とレイで受け止める事でその憎しみを鎮めようと考えていた。
だがイザクには生きたいという思いしかないと知った今ではその方法は使えない。

そんな彼女達の苦悩をあざ笑うかのようにレーダーが異変をキャッチする。
かおりんがそれをサーチする。

「大変!イザクが今度は京葉工業地帯に現われたわ!」
スクリーンには俊敏な動きでコンビナートを急襲するイザクの姿が映っていた。
既に政府の軍が出撃して攻撃を開始する。

「これ以上被害を広げてはならん!ここで奴を倒すんだ!」
「了解!」
政府軍は無数の戦闘機群と戦車を率いて攻撃を開始する。だが、俊敏なイザクの前に翻弄されっぱなしだ。
空の部隊はイザクの空中から飛びかかられ、地上部隊は火炎により次々に撃沈される。
遠く離れた場所からのエネルギー砲も素早いイザクには当てられず、逆に接近を許し、破壊されてしまう。

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